JP2021019136A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハの分割不良を抑制することができること。【解決手段】ウェーハの加工方法は、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウェーハの内部に位置付けた状態で裏面側から分割予定ラインに沿って照射し改質層を形成し、改質層から積層体に至るクラックを形成する改質層形成ステップST1と、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザビームをウェーハの表面側から分割予定ラインに沿って照射して、積層体を分断しクラックに至るレーザ加工溝を分割予定ラインに沿って形成するレーザ加工溝形成ステップST2と、ウェーハの表面に表面保護テープを配設する表面保護部材配設ステップST3と、ウェーハの裏面を研削して所定の厚みへと薄化するとともにウェーハを改質層に沿って分割する研削ステップST4と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ウェーハの加工方法に関する。
ストリートリダクションのためにウェーハ内部にストリートに沿った改質層を形成した後、裏面を研削して薄化するとともに複数のチップへと分割する加工方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示された加工方法は、表面にlow−k膜やパシベーション膜、TEG等の積層体を有したウェーハでは改質層を形成し研削しても積層体が分割されないため、予めレーザビームで表面の積層体を分断している。
特開2004−111428号公報
しかしながら、レーザビームを照射して積層体を分断するレーザ加工溝を形成すると、レーザ加工溝の溝底の下方が変質したり、クラックが生じたりする。このために、特許文献1に示された加工方法は、この状態でウェーハ内部に改質層を形成し裏面研削しても改質層から積層体へクラックが伸長せずにウェーハが分割されない領域が発生する場合もある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェーハの分割不良を抑制することができるウェーハの加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウェーハの加工方法は、基板の表面に、交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに、少なくとも該分割予定ライン上に積層体が積層されたウェーハの加工方法であって、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウェーハの内部に位置付けた状態でウェーハの裏面側から該レーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して該分割予定ラインに沿った改質層を形成するとともに、該改質層から該積層体に至るクラックを形成する改質層形成ステップと、該改質層形成ステップを実施した後、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザビームをウェーハの表面側から該分割予定ラインに沿って照射して、該積層体を分断し該クラックに至るレーザ加工溝を該分割予定ラインに沿って形成するレーザ加工溝形成ステップと、該レーザ加工溝形成ステップを実施した後、ウェーハの表面に表面保護部材を配設する表面保護部材配設ステップと、該表面保護部材配設ステップを実施した後、ウェーハの該裏面を研削して所定の厚みへと薄化するとともにウェーハを該改質層に沿って分割する研削ステップと、を備えたことを特徴とする。
本願発明は、ウェーハの分割不良を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウェーハの加工方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るウェーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、図2に示されたウェーハの加工方法の改質層形成ステップを示す断面図である。 図4は、図2に示されたウェーハの加工方法の改質層形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。 図5は、図2に示されたウェーハの加工方法のレーザ加工溝形成ステップを示す断面図である。 図6は、図2に示されたウェーハの加工方法のレーザ加工溝形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。 図7は、図2に示されたウェーハの加工方法の表面保護部材配設ステップ後のウェーハを示す断面図である。 図8は、図2に示されたウェーハの加工方法の研削ステップを示す断面図である。 図9は、図2に示されたウェーハの加工方法の研削ステップ後のウェーハの要部の断面図である。 図10は、図2に示されたウェーハの加工方法のエキスパンドステップにおいてウェーハをエキスパンド装置に保持した状態の断面図である。 図11は、図2に示されたウェーハの加工方法のエキスパンドステップにおいて表面保護テープを拡張した状態の断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウェーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウェーハの加工方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係るウェーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係るウェーハの加工方法は、図1に示すウェーハ1を個々のチップ8に分割する方法である。実施形態1に係るウェーハの加工方法の加工対象のウェーハ1は、シリコン、サファイア、又はガリウムヒ素などを基板2とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。ウェーハ1は、図1に示すように、基板2の表面3に、交差する複数の分割予定ライン4で区画された各領域にそれぞれデバイス5が形成されている。デバイス5は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路等である。
また、ウェーハ1は、図1に示すように、基板2の表面3に積層体6が積層されている。実施形態1では、積層体6は、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(以下、Low−k膜と呼ぶ)と、導電性の金属により構成された導電体膜とを備えている。Low−k膜は、導電体膜と積層されて、デバイス5を形成する。導電体膜は、デバイス5の回路を構成する。このために、デバイス5は、互いに積層されたLow−k膜と、Low−k膜間に積層された導電体膜とにより構成される。
なお、分割予定ライン4の積層体6は、Low−k膜により構成され、TEG(Test Element Group)を除いて導電体膜を備えていない。TEGは、デバイス5に発生する設計上や製造上の問題を見つけ出すための評価用の素子である。このために、ウェーハ1は、少なくとも分割予定ライン4上に積層体6が積層されている。
また、実施形態1では、積層体6は、Low−k膜等により構成されているが、本発明では、外部環境からデバイス5を隔離保護し、デバイス5の表面を機械的、化学的に保護するパッシベーション膜、又はTEG等でも良い。また、ウェーハ1が分割して得られるチップ8は、基板2の一部分と、基板2の表面3に形成されたデバイス5とを備える。
実施形態1に係るウェーハの加工方法は、図2に示すように、改質層形成ステップST1と、レーザ加工溝形成ステップST2と、表面保護部材配設ステップST3と、研削ステップST4と、エキスパンドステップST5とを備える。
(改質層形成ステップ)
図3は、図2に示されたウェーハの加工方法の改質層形成ステップを示す断面図である。図4は、図2に示されたウェーハの加工方法の改質層形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
改質層形成ステップST1は、ウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザビーム25の集光点25−1をウェーハ1の内部に位置付けた状態でウェーハ1の裏面7側からレーザビーム25を分割予定ライン4に沿って照射して分割予定ライン4に沿った改質層100を形成するとともに、改質層100から積層体6に至るクラック101を形成するステップである。
なお、改質層100とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味し、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、及びこれらの領域が混在した領域等を例示できる。実施形態1では、改質層100は、ウェーハ1の基板2の他の部分よりも機械的な強度が低い。
実施形態1において、改質層形成ステップST1では、ウェーハ1の基板2の表面3側を、ポーラスシート10を介してレーザ加工装置20のチャックテーブル21の保持面22に載置し、レーザ加工装置20が、チャックテーブル21の保持面22にポーラスシート10を介してウェーハ1の基板2の表面3側を吸引保持する。
改質層形成ステップST1では、レーザ加工装置20が、チャックテーブル21とレーザ光線照射ユニット24とを分割予定ライン4に沿って相対的に移動させながら、図3に示すように、レーザ光線照射ユニット24から分割予定ライン4にウェーハ1の基板2に対して透過性を有する波長のレーザビーム25を、集光点25−1を基板2の内部に設定して裏面7側から照射する。なお、実施形態1において、改質層形成ステップST1では、各分割予定ライン4の予め定められた位置である幅方向の中央にレーザビーム25を照射し、レーザビーム25として、波長が1064nm又は1342nmのYAGレーザを用いる。
改質層形成ステップST1では、レーザビーム25がウェーハ1に対して透過性を有する波長を有するために、図4に示すように、基板2の内部に分割予定ライン4に沿って改質層100を形成する。改質層形成ステップST1では、改質層100が密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域であるために、図4に示すように、基板2の内部に改質層100から表面3及び裏面7側に延びたクラック101が複数形成される。表面3側に延びたクラック101は、図4に示すように、積層体6に至る。
このために、実施形態1では、レーザビーム25の集光点25−1は、表面3からの距離が、改質層100から表面3側に延びるクラック101が積層体6に到達する距離に設定される。改質層形成ステップST1では、全ての分割予定ライン4に沿って基板2の内部に改質層100を形成すると、レーザビーム25の照射、チャックテーブル21の吸引保持を解除して、レーザ加工溝形成ステップST2に進む。なお、実施形態1では、改質層100を分割予定ライン4の予め定められた位置である幅方向の中央に形成する。
実施形態1では、ウェーハ1の表面3側をポーラスシート10を介してチャックテーブル21の保持面22に吸引保持したが、本発明では、ポーラスシート10に限定されることなく、ウェーハ1の表面3側に保護テープ等の保護部材を貼着してチャックテーブル21の保持面22に吸引保持しても良い。
(レーザ加工溝形成ステップ)
図5は、図2に示されたウェーハの加工方法のレーザ加工溝形成ステップを示す断面図である。図6は、図2に示されたウェーハの加工方法のレーザ加工溝形成ステップ後のウェーハの要部の断面図である。
レーザ加工溝形成ステップST2は、改質層形成ステップST1を実施した後、ウェーハ1に対して吸収性を有する波長のレーザビーム35をウェーハ1の表面3側から分割予定ライン4に沿って照射して、積層体6を分断しクラック101に至るレーザ加工溝102を分割予定ライン4に沿って形成するステップである。
実施形態1において、レーザ加工溝形成ステップST2では、ウェーハ1の基板2の裏面7にウェーハ1よりも大径な粘着テープ11を貼着し、粘着テープ11の外周縁に環状フレーム12を貼着して、環状フレーム12によりウェーハ1を支持する。また、実施形態1において、レーザ加工溝形成ステップST2では、ウェーハ1の表面側にポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)又はポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone:PVP)等の水溶性の液状樹脂を塗布し、液状樹脂を硬化させて、ウェーハ1の表面3側を図示しない保護膜で被覆する。
レーザ加工溝形成ステップST2では、ウェーハ1の基板2の裏面7側をレーザ加工装置30のチャックテーブル31の保持面32に載置し、レーザ加工装置30が、チャックテーブル31の保持面32に粘着テープ11を介してウェーハ1の基板2の裏面7側を吸引保持するとともに、クランプ部33で環状フレーム12をクランプする。
レーザ加工溝形成ステップST2では、レーザ加工装置30が、チャックテーブル31とレーザ光線照射ユニット34とを分割予定ライン4に沿って相対的に移動させながら、図5に示すように、レーザ光線照射ユニット34から分割予定ライン4にウェーハ1の基板2及び積層体6に対して吸収性を有する波長のレーザビーム35を表面3側から図示しない保護膜越しに照射する。なお、実施形態1において、改質層形成ステップST1では、各分割予定ライン4の予め定められた位置である幅方向の中央にレーザビーム35を照射し、レーザビーム35として、波長が355nmのYAGレーザを用いる。レーザ加工溝形成ステップST2では、全ての分割予定ライン4に沿って保護膜越しに表面3側からレーザビーム35を照射すると、表面3側に洗浄水を供給して、ウェーハ1を洗浄し、保護膜を除去する。
レーザ加工溝形成ステップST2では、レーザビーム35がウェーハ1に対して吸収性を有する波長を有するために、図6に示すように、分割予定ライン4の積層体6にアブレーション加工を施して、分割予定ライン4の積層体6を分断し、クラック101に至るレーザ加工溝102を分割予定ライン4に沿って形成する。このために、実施形態1では、レーザビーム35の集光点は、積層体6を分断したレーザ加工溝102がクラック101に至る位置に設定される。レーザ加工溝形成ステップST2では、全ての分割予定ライン4に沿ってレーザ加工溝102を形成すると、レーザビーム35の照射、チャックテーブル31の吸引保持及びクランプ部33のクランプを解除して、表面保護部材配設ステップST3に進む。なお、実施形態1では、レーザ加工溝102を分割予定ライン4の予め定められた位置である幅方向の中央に形成する。
(表面保護部材配設ステップ)
図7は、図2に示されたウェーハの加工方法の表面保護部材配設ステップ後のウェーハを示す断面図である。表面保護部材配設ステップST3は、レーザ加工溝形成ステップST2を実施した後、ウェーハ1表面3に表面保護部材である表面保護テープ13を配設するステップである。
実施形態1において、表面保護部材配設ステップST3では、図7に示すように、ウェーハ1の基板2の表面3側にウェーハ1よりも大径な表面保護テープ13を貼着し、粘着テープ11を剥がす。また、実施形態1において、表面保護部材配設ステップST3では、表面保護テープ13の外周縁に環状フレーム14を貼着して、環状フレーム14によりウェーハ1を支持する。表面保護部材配設ステップST3では、ウェーハ1を表面保護テープ13及び環状フレーム14で支持すると、研削ステップST4に進む。なお、表面保護テープ13は、伸縮性を有する合成樹脂により構成されている。
(研削ステップ)
図8は、図2に示されたウェーハの加工方法の研削ステップを示す断面図である。図9は、図2に示されたウェーハの加工方法の研削ステップ後のウェーハの要部の断面図である。研削ステップST4は、表面保護部材配設ステップST3を実施した後、ウェーハ1の基板2の裏面7を研削して所定の厚み103へと薄化するとともに、ウェーハ1を改質層100に沿って分割するステップである。
実施形態1において、研削ステップST4では、ウェーハ1の基板2の表面3側を表面保護テープ13を介して、研削装置40のチャックテーブル41の保持面42に載置し、研削装置40が、チャックテーブル41の保持面42に表面保護テープ13を介してウェーハ1の基板2の表面3側を吸引保持するとともに、クランプ部43で環状フレーム14をクランプする。研削ステップST4では、研削装置40は、図8に示すように、スピンドル44により研削用の研削ホイール45を回転しつつチャックテーブル41を軸心回りに回転させる。研削ステップST4では、研削装置40が、図示しない研削水ノズルから研削水を供給しつつ、研削ホイール45の研削砥石46をウェーハ1の基板2の裏面7に当接させて、研削ホイール45をチャックテーブル41に所定の送り速度で近づけて、研削砥石46でウェーハ1の基板2の裏面7側を研削する。
研削ステップST4では、ウェーハ1の厚みが所定の厚み103になるまで、ウェーハ1の基板2の裏面7側を研削する。また、研削ステップST4では、ウェーハ1の基板2の内部に分割予定ライン4に沿った改質層100及びクラック101が形成されているので、研削中に、改質層100及びクラック101を起点にウェーハ1を個々のチップ8毎に分割する。こうして、研削ステップST4では、所定の厚み103まで研削されると、ウェーハ1は、個々のチップ8に分割される。ウェーハ1が個々のチップ8に分割されると、エキスパンドステップST5に進む。なお、実施形態1では、ウェーハ1が所定の厚み103に薄化されて個々のチップ8に分割されると、図9に示すように、改質層100が除去される。即ち、実施形態1では、改質層100は、ウェーハ1の積層体6の表面から所定の厚み103までの範囲よりも裏面7側に形成される。
(エキスパンドステップ)
図10は、図2に示されたウェーハの加工方法のエキスパンドステップにおいてウェーハをエキスパンド装置に保持した状態の断面図である。図11は、図2に示されたウェーハの加工方法のエキスパンドステップにおいて表面保護テープを拡張した状態の断面図である。エキスパンドステップST5は、ウェーハ1の表面3側に貼着された表面保護テープ13を拡張して、チップ8間に間隔9を形成するステップである。
エキスパンドステップST5では、環状フレーム14をエキスパンド装置50のフレーム載置プレート51に表面保護テープ13を介して載置し、ウェーハ1の基板2の表面3側を表面保護テープ13を介して、エキスパンド装置50の保持テーブル54の保持面56に載置する。エキスパンドステップST5では、図10に示すように、エキスパンド装置50が、クランプ部52でフレーム載置プレート51上の環状フレーム14をクランプする。なお、このとき、実施形態1では、エキスパンド装置50は、保持テーブル54の保持面56と拡張ドラム53の上端とフレーム載置プレート51の表面とを同一平面上に位置付ける。
実施形態1において、エキスパンドステップST5では、エキスパンド装置50は、昇降シリンダ55でフレーム載置プレート51即ち環状フレーム14を下降させて、表面保護テープ13の外周縁に貼着された環状フレーム14とウェーハ1とをこれらの厚み方向に相対的に移動させる。すると、ウェーハ1が表面保護テープ13を介して保持テーブル54の保持面56に載置されているために、表面保護テープ13が面方向に拡張されて、表面保護テープ13に放射状の引張力が作用する。
ウェーハ1の基板2の表面3側に貼着された表面保護テープ13に放射状に引張力が作用すると、ウェーハ1が、研削ステップST4において、個々のチップ8に分割されているために、図11に示すように、チップ8間に間隔9が形成される。なお、実施形態1において、エキスパンドステップST5において、フレーム載置プレート51を下降させて表面保護テープ13を拡張したが、本発明は、これに限定されることなく、保持テーブル54及び拡張ドラム53を上昇させても良く、要するに、保持テーブル54及び拡張ドラム53をフレーム載置プレート51に対して相対的に上昇させ、フレーム載置プレート51を保持テーブル54及び拡張ドラム53に対して相対的に下降させれば良い。
エキスパンドステップST5では、エキスパンド装置50が、保持テーブル54の保持面56に表面保護テープ13を介してウェーハ1の表面3側を吸引保持し、フレーム載置プレート51を昇降シリンダ55で上昇させる。すると、表面保護テープ13が一旦拡張して、保持テーブル54の保持面56にウェーハ1の表面3側が表面保護テープ13を介して吸引保持されているために、ウェーハ1と環状フレーム14との間に弛んだ弛み部分が形成される。
エキスパンドステップST5では、エキスパンド装置50が、図示しない加熱ユニットで弛み部分を加熱し、収縮させる。弛み部分が所定時間加熱されると、加熱ユニットの加熱、保持テーブル54の吸引保持及びクランプ部52のクランプを解除して、ウェーハの加工方法は、終了する。なお、弛み部分が加熱されて収縮しているので、保持テーブル54の吸引保持を解除しても、チップ8間の間隔9は、維持される。なお、個々に分割されたチップ8は、周知のピッカーにより表面保護テープ13からピックアップされる。
以上、説明したように、実施形態1に係るウェーハの加工方法は、積層体6を分断する前にウェーハ1の基板2の内部に改質層100を形成するとともに改質層100から積層体6に至るクラック101を形成する。ウェーハの加工方法は、改質層100及びクラック101を形成した後、レーザビーム35で積層体6を分断するため、確実にウェーハ1を個々のチップ8毎に分割できる。その結果、ウェーハの加工方法は、ウェーハ1の分割不良を抑制することができるという効果を奏する。また、実施形態1に係るウェーハの加工方法は、改質層100及びクラック101を形成した後、レーザビーム35で積層体6を分断するため、ウェーハ1を個々のチップ8に分割することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ウェーハ
2 基板
3 表面
4 分割予定ライン
5 デバイス
6 積層体
7 裏面
13 表面保護テープ(表面保護部材)
25 レーザビーム
25−1 集光点
35 レーザビーム
100 改質層
101 クラック
102 レーザ加工溝
103 所定の厚み
ST1 改質層形成ステップ
ST2 レーザ加工溝形成ステップ
ST3 表面保護部材配設ステップ
ST4 研削ステップ

Claims (1)

  1. 基板の表面に、交差する複数の分割予定ラインで区画された各領域にそれぞれデバイスが形成されるとともに、少なくとも該分割予定ライン上に積層体が積層されたウェーハの加工方法であって、
    ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウェーハの内部に位置付けた状態でウェーハの裏面側から該レーザビームを該分割予定ラインに沿って照射して該分割予定ラインに沿った改質層を形成するとともに、該改質層から該積層体に至るクラックを形成する改質層形成ステップと、
    該改質層形成ステップを実施した後、ウェーハに対して吸収性を有する波長のレーザビームをウェーハの表面側から該分割予定ラインに沿って照射して、該積層体を分断し該クラックに至るレーザ加工溝を該分割予定ラインに沿って形成するレーザ加工溝形成ステップと、
    該レーザ加工溝形成ステップを実施した後、ウェーハの表面に表面保護部材を配設する表面保護部材配設ステップと、
    該表面保護部材配設ステップを実施した後、ウェーハの該裏面を研削して所定の厚みへと薄化するとともにウェーハを該改質層に沿って分割する研削ステップと、を備えたウェーハの加工方法。
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