JP2021016598A - 汎用薬剤供給装置及び薬剤分包装置 - Google Patents

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大毅 芳賀
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Abstract

【課題】薬剤を1つずつ計数して放出する汎用薬剤放出本体の薬剤収容部に対して、薬剤容器から薬剤を供給できるとともに、汎用薬剤放出本体内に残留した薬剤を薬剤容器に簡便に回収できる汎用薬剤供給装置及び薬剤分包装置を提供する。【解決手段】薬剤を収容する薬剤収容部を有し、前記薬剤収容部から薬剤放出部を介して薬剤を1つずつ計数して放出する汎用薬剤放出本体401と、前記汎用薬剤放出本体に着脱自在に設けられ、複数の薬剤を収容するとともに、収容した薬剤を少量ずつ前記汎用薬剤放出本体の薬剤収容部に供給する薬剤容器402と、前記汎用薬剤放出本体の近傍に、前記汎用薬剤放出本体から取外された薬剤容器を載置する載置部を有し、前記汎用薬剤放出本体内に残留した薬剤を前記載置部に載置された前記薬剤容器に放出して回収する残留薬剤回収手段とを有する。【選択図】図12

Description

本発明は、錠剤等の薬剤を1つずつ放出可能な汎用薬剤供給装置及び放出された薬剤を分包して払出す薬剤分包装置に関する。
調剤業務において、数百種類にも及ぶ多様な形状やサイズの錠剤やカプセル剤等の薬剤を処方箋に従って、たとえば朝昼晩で2週間分42回分を、それぞれ1回分ずつ、所定の複数種類の錠剤やカプセル剤を所定数計数した上で、1ケの個包に封入することができる薬剤分包装置(特許文献1)が実用化して、調剤業務の効率化と誤服用の防止などに大きく寄与してきた。
これらの装置にあっては、各薬剤の形状やサイズに対応した専用の薬剤繰出し容器が用いられるので、ジェネリック薬剤の増加などによって新薬が発売されるごとに、専用の薬剤繰出し容器を新規に作成する必要があり、必要なタイミングでの分包ができないという問題があった。また持ち込みといって、他の薬局で処方された薬剤を分包だけを依頼されるケースでも、当該薬局でその薬剤用の薬剤繰出し容器がないと、やはり分包を行うことができない。これに対する対応策が、複数のマスを有する手撒きコンベア装置(特許文献2)であるが、これは手作業が多く、さらなる自動化・効率化が求められていた。
それに対して近年、特定の薬剤形状やサイズ専用ではなく、種々の形状やサイズの薬剤を繰出し可能な薬剤フィーダが開発されており、その一例として特許文献3がある。
特許第6255528号公報 特許第5020174号公報 特許第5950876号公報
特許文献3記載の薬剤フィーダでは、軸回転可能な回転容器と、回転容器の外壁から薬剤を外へ導く導出部と、導出部の手前で導出部の高さを規制する高さ規制部材と、回転容器の周縁部に設けられた薬剤の幅を規制する幅規制部材とを設けている。そして、特許文献3記載の薬剤フィーダは、高さ規制部材と幅規制部材とを調整することにより、種々の形状やサイズの薬剤に対する共用範囲の広い小型の薬剤フィーダである。
しかしながら、特許文献3記載の薬剤フィーダでは、小型ゆえ、連続して同じ薬剤を供給するためには、回転容器内に頻繁に薬剤の供給が必要になり、その都度薬剤フィーダの動作を停止して薬剤を供給しなければならず、稼動効率が低下する。
このため、回転容器内の薬剤が減少したときに、回転容器内に薬剤を自動的に供給する装置の開発が望まれていた。
また、この薬剤フィーダは種々の形状やサイズの薬剤に対応可能であるため、同一の薬剤フィーダで新たな形状やサイズの薬剤を取扱うときは、回転容器内に残っている薬剤を全て放出して、空にしてから新たな薬剤を供給する必要がある。これは新たな薬剤が、前に処理した薬剤と混在して、処方以外の薬剤が混入する誤分包となることを防止するためである。
このため、処方箋に従って薬剤の供給が完了した後に、新たな薬剤を供給するときは、回転容器内の薬剤の放出を行って回転容器内に薬剤が存在しないことをセンサ等で確認する必要がある。このようにして、回転容器内を空にするために放出された薬剤は、分包紙に一旦封入されてしまうので、この分包紙を手で取り出して内部の薬剤を再び容器等に戻すという手間が必要になる。
本発明が解決しようとする課題は、薬剤収容部から薬剤を1つずつ計数して放出する汎用薬剤放出本体の薬剤収容部に対して、薬剤容器から薬剤を供給できるとともに、汎用薬剤放出本体内に残留した薬剤を薬剤容器に簡便に回収できる汎用薬剤供給装置及び薬剤分包装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたもので、本発明の汎用薬剤供給装置は、薬剤を収容する薬剤収容部を有し、前記薬剤収容部から薬剤放出部を介して薬剤を1つずつ計数して放出する汎用薬剤放出本体と、前記汎用薬剤放出本体に着脱自在に設けられ、個別の薬剤を複数量収容するとともに、収容した薬剤を少量ずつ前記汎用薬剤放出本体の薬剤収容部に供給する薬剤容器と、前記汎用薬剤放出本体の近傍に、前記汎用薬剤放出本体から取外された薬剤容器を載置する載置部を有し、前記汎用薬剤放出本体内に残留した薬剤を前記載置部に載置された前記薬剤容器に放出して回収する残留薬剤回収手段と、を有する。
また、本発明の薬剤分包装置は、上記の汎用薬剤供給装置が複数収容された棚部と、前記棚部の下方に設けられ、前記汎用薬剤放出本体の放出部から放出された薬剤を受入れて分包紙で分包する包装機と、を有する。
実施形態に係る薬剤分包装置の薬剤カセット棚を引き出した状態を示す斜視図。 実施形態に係る薬剤分包装置の内部を透視した正面図。 実施形態に係る薬剤容器及び薬剤容器を汎用薬剤放出本体に装着したときの外観の斜視図。 実施形態に係る汎用薬剤供給装置の側面の断面図。 実施形態に係る汎用薬剤供給装置の平面の断面図。 実施形態に係る薬剤容器の円筒底面及び回転円盤の関係を説明する図。 実施形態に係るスリット円板とフォトインタラプタを説明する図。 実施形態に係る汎用薬剤供給装置の汎用薬剤放出本体から薬剤容器を取外したときの側面の断面図。 実施形態に係る薬剤分包装置のブロック図。 実施形態に係る薬剤分包装置の動作を説明するためのフローチャート。 残留薬剤回収機構を薬剤カセット棚の正面から見た概略断面図。 薬剤カセット棚内の汎用薬剤供給装置の位置と、薬剤回収動作を説明するための図。 残留薬剤回収動作を示すフローチャート。 汎用薬剤放出本体の変形例を示す平面の断面図。
以下、実施形態に係る汎用薬剤供給装置及び薬剤分包装置を、図面を用いて説明する。
本実施形態では、丸い薬剤を半分に分割した分割薬剤(半錠)供給装置を例にして説明するが、丸い薬剤や細長い薬剤、さらには三角形の薬剤やカプセル剤等の薬剤にも適用可能である。
図1は薬剤分包装置100の1つの薬剤カセット棚200aを引き出した状態を示す斜視図である。図2は薬剤分包装置100の内部を透視した正面図である。薬剤分包装置100には、その上部に4台の薬剤カセット棚200a〜200dが並んで収容されている。それぞれの薬剤カセット棚200は、図1に200aで示すように手動で手前に引き出せるようになっている。
この薬剤カセット棚200a〜200dのそれぞれには、その右側に右カセット収容部201、左側に左カセット収容部202が具備される。それぞれのカセット収容部201、202は5段に形成され、各段にはそれぞれが特定の形状とサイズの薬剤を払出す専用薬剤供給装置である専用カセット203が収容されるようになっている。カセット収容部201、202に収容される専用カセット203は、例えば特許第6255528号公報に記載されたような従来から公知のもので、それぞれの薬剤のサイズと形状に適合した専用カセットである。実施形態では、各棚に50個から58個、4棚全体として232個の専用カセット203を収容することができる。
一方、最も下段には種々の形状やサイズの薬剤の供給にも対応した汎用薬剤供給装置204a、204bが収容されている。以下、汎用薬剤供給装置204a、204bをまとめて汎用薬剤供給装置204と記す。
汎用薬剤供給装置204は各棚に4ケ収容され、薬剤分包装置100全体で計16ケ収容できる。この汎用薬剤供給装置204は、後述するように下部に汎用薬剤放出本体401が設けられ、汎用薬剤放出本体の上部に薬剤容器402が着脱自在に装着されて構成されている。この汎用薬剤供給装置204は、専用カセット203より大型化する(図2では専用カセット203と汎用薬剤供給装置204とを同じサイズで記載してあるが、汎用薬剤供給装置204は専用カセット203の約2個分の大きさである)。このため、それぞれの薬局において、使用頻度の高い薬剤は、専用カセット203を使用し、大量に供給する必要のある薬剤、使用頻度の低い薬剤、顧客から分包のために持ち込まれた薬剤等は汎用薬剤供給装置204を使用するようにする。
次に、205は垂直シュートであって、矢印206のようにカセット収容部から放出される薬剤を、各棚200の下部に位置する棚バッファ部207に自然落下させる。棚バッファ部207は、回動するシャッタ機構208とガイド体209とで構成され、シャッタ208が閉鎖されていると、下向きの三角形空間のバッファを形成して、落下してくる薬剤を一旦保留しておくことができる。棚バッファ部207は、そのシャッタ機構208が図示しない制御部からの指令で開くと矢印210の方向に薬剤は落下することができる。この各棚の下部に設けられた4つの棚バッファ部207の下に、それぞれのシャッタ機構208が開いたときに、その薬剤を受け入れることができる大きなロート形状を持つ斜めシュート211が配置されている。この斜めシュート211によって落下した薬剤は中央のシュート出口212に集められる。
さらに斜めシュート211の下部に包装機213が配置されている。包装機213は内蔵する分包紙ロール214から引出された分包紙に1包分ずつ所定の印刷を行ったり、1包ずつ熱シールを行ったりする機能を持っている。前記のシュート出口212から導かれる複数の薬剤を例えば朝昼晩という服用単位毎に215のように分包して、矢印216方向に搬送することで、連続包装して出口217から完成品を排出するものである。
また、薬剤分包装置100の左端側には上下に2つの薬剤容器収納部221、222が設けられている。薬剤容器収納部221、222はカセット棚200と同様に、手前に引出しが可能で、その内部に汎用薬剤供給装置204の上部から取外した多数の薬剤容器402が収容できるようになっている。
次に、汎用薬剤供給装置204について図3乃至図8を用いて説明する。ただし、この例では半錠を収容し、これを供給する機構として説明している。
図3は汎用薬剤供給装置204を示すもので、図3(b)は汎用薬剤放出本体401の上部に薬剤容器402を装着した状態を示すもので、図3(a)は薬剤容器402を汎用薬剤放出本体401から取外し、薬剤容器402に薬剤を補充するために蓋体402aを開放した状態を示す図である。
図4は本実施形態の汎用薬剤供給装置204の側面の断面図、図5は汎用薬剤供給装置204の汎用薬剤放出本体401の部分の平面の断面図である。
汎用薬剤放出本体401は、下板301の上に各機構が取付けられている。302は軸心保持台であって、軸受303を介して、垂直軸304が回転自在に取付けられている。垂直軸304の途中には歯車305が固定されており、下板301に固定された第1のモータ306によって、歯車307を介して、回転力が伝達され、垂直軸304が回転することができる。垂直軸304には内側に凹面が形成された逆円錐形の円錐円盤308(小径ターンテーブル)が固定され、垂直軸304が回転することにより、この円錐円盤308も矢印308aの方向に回転する。
この円錐円盤308の外側には、円錐円盤308の外周を囲むように回転円筒312が設けられている。回転円筒312の下端部の内周には全周に亘って突部313が形成され、この突部313が下板301に固定された3本の支軸314の上部に設けられた溝軸受け315と係合することによって回転円筒312を回転自在に支持している。また、回転円筒312の下端部の外周には歯車316が形成され、この歯車316が中間歯車317を介して第2のモータ318の軸に結合された歯車319と噛み合うことで、第2のモータ318が回転すると回転円筒312も回転する。
回転円筒312の上端は、その内周が円錐円盤308の外周とほぼ接する位置で、その上面が平坦な大径ターンテーブル320を形成している。大径ターンテーブル320は矢印320a方向に円錐円盤308の回転角速度よりも速い回転角速度で回転することにより、円錐円盤308から半錠を大径ターンテーブル320に移載するとき、詰まることなく高速で移載できる。大径ターンテーブル320の外周には大径ターンテーブル320の外周とほぼ接するように円筒壁321が下板301に固定されている。円筒壁321の内周と大径ターンテーブル320の内周との距離は収容される半錠の分割面と円弧面との距離(すなわち、薬剤が円形であったときの円の半径)の1/2とほぼ同等に形成されている。これら円錐円盤308、大径ターンテーブル320及び円筒壁321によって複数の半錠を収容する薬剤収容部を形成している。
また、円筒壁321の一部には壁が除去され、半錠を放出する放出開口322が設けられ、その放出開口322の外側には半錠の落下シュート323が設けられている。この落下シュート323の下部には放出した薬剤を透過光で検知する放出薬剤検出センサ329が設けられている。
一方、円錐円盤308の上部まで突出している垂直軸304は、半円錐体309に対して回転自在に嵌め込まれている。さらに半円錐体309はその上部を円筒壁321に固定された固定板310に固定されている。また、半円錐体309の側部には曲線状(半円形)の整流ガイド311の内周端が固定され、整流ガイド311の外周端は大径ターンテーブル320の近傍に接近するように固定配置されている。整流ガイド311の下端は円錐円盤308の上面との間に、収容される半錠が通過できないわずかな隙間が形成されている。
324は、放出開口322へ通過する半錠の幅(サイズ)を規制する導出ガイド(規制部材)であり、軸325に軸支され、この軸325に固定された歯車326と、対向する歯車327を介して、第3のモータ328によってその先端324aを破線のように回動可能としている。そして、第3のモータ328を所定角度回転することで、導出ガイド先端324aと円筒壁321の内面との間隙を、半錠の分割面と円弧面との距離(すなわち、薬剤が円形であったときの円の半径)の1.2倍程度とすることにより、円筒壁321と導出ガイド324の先端324aとの間隙に半錠が1個ずつ通過できるようにしている。
この回動可能な導出ガイド324を、それぞれの薬剤のサイズに対応した位置に設定するよう事前に制御することによって、異なるサイズの薬剤を1つずつ放出することができる汎用性をもつものである。
円筒壁321と導出ガイド324の先端324aとの間隙を通過した半錠は放出開口322を通って放出され、落下シュート323を経由して包装機213へ供給される。落下シュートへ放出された薬剤は放出薬剤検出センサ329によって検出され、後述するように放出された薬剤の数が計数される。なお、330はモータの駆動回路などの電気系統を収容する収容部である。
また、放出開口322、落下シュート323、導出ガイド324、第3のモータ328、放出薬剤検出センサ329等で薬剤放出部を構成する。
このように構成された汎用薬剤放出本体401の動作を説明する。
薬剤収容部に半錠が入っている状態で、第1のモータ306と第2のモータ318とを回転させると、円錐円盤308と大径ターンテーブル320とが回転する。円錐円盤308が回転すると円錐円盤308の上の半錠は円錐円盤とともに回転移動するが、整流ガイド311によって移動が規制される。すると回転方向の移動が規制された半錠は整流ガイド311に沿って円錐円盤308の外形方向に移動する。外形方向に移動した半錠は大径ターンテーブル320に移載される。移載された半錠は大径ターンテーブル320によって搬送され、導出ガイド324と円筒壁321の間を通って1個ずつ放出開口322から落下シュート323に放出される。
このように構成された汎用薬剤放出本体401の上部には薬剤容器402が着脱自在に装着されている。
薬剤容器402は、円筒状の外壁403と円筒の底面壁404とからなる薬剤補助収容部405を有する。薬剤補助収容部405はその軸心406が、汎用薬剤放出本体401の円盤308を回転する垂直軸304に対して約45度傾斜して薬剤容器402の筐体407内に取り付けられている。また、傾斜した底面壁404の上方には薬剤を通過させるための孔408が設けられている。
薬剤補助収容部405内には図6に示すように、底面壁404と接して円筒の軸心406を中心として回転自在な回転円盤409が設けられている。回転円盤409は所定の厚さを有し、回転円盤の外周部分には底面壁404の孔408と動じ形状の4つの薬剤収容孔409a、409b、409c、409dが設けられている。なお、薬剤収容孔の詳細は後述する。回転円盤409に一端が固定された回転軸410は底面壁を貫通して、底面壁404に固定された軸受けホルダ411に回転自在に軸支されている。また、回転軸410の他端には第1の回転伝達手段である従動傘歯車412が固定されている。さらに薬剤補助収容部405の底面壁404の外側には、孔408に対向して、孔408を通過した半錠が汎用薬剤放出本体401の円錐円盤308上へ落下するのを案内する落下シュート413が設けられている。
一方、汎用薬剤放出本体401の上部には、従動傘歯車412と噛合って回転する、第2の回転伝達手段である駆動傘歯車414が設けられている。駆動傘歯車414と従動傘歯車412とは、薬剤容器402が汎用薬剤放出本体401に装着されたときに係合し、薬剤容器402が汎用薬剤放出本体401から取外されたときは係合が外れるようになっている。
薬剤容器402が汎用薬剤放出本体401に装着されたときは従動傘歯車412がモータ415によって回転させられるが、薬剤容器402が汎用薬剤放出本体401から取外されたときに従動傘歯車412の回転を阻止する機構430が薬剤容器402設けられている。その詳細は後述する。なお、回転伝達手段は駆動傘歯車と従動傘歯車に限らず、摩擦ローラの組合せによって構成することもできる。
また、駆動傘歯車414は第4のモータ415の軸の一端に固定されている。これによって第4のモータ415が回転することにより、回転円盤409が回転する。第4のモータ415の軸の他端には図7に示すようにスリット416sを有する円板416が取り付けられ、スリット416sと対向してフォトインタラプタ417が設けられている。
この第4のモータ415と駆動傘歯車414とで、駆動部を構成する。
次に、図6及び図7を用いて底面壁404の孔408と回転円盤409の薬剤収容孔409a、409b、409c、409dとの関係について説明する。
図6は図4の矢印419の方向から見た図である。図6(a)に示すように、底面壁404には、その傾斜した上方に半円状の孔408が設けられている。一方、図6(b)、に示すように、回転円盤409の外周部には90度ずつずれた位置に、4つの薬剤収容孔409a、409b、409c、409dが設けられており、各薬剤収容孔409a〜409dにはそれぞれ少量である10〜20個の半錠が収容されるようになっている。この回転円盤409は第4のモータ415を回転することにより図6(c)に矢印409eで示す方向に回転させられる。薬剤収容孔409a〜409dの形状は底面壁404の孔408と動じ半円状の形状である。底面壁404の孔408と回転円盤409の孔とが対向することにより薬剤収容孔409a〜409dに収容されている半錠が孔408を介して汎用薬剤放出本体401の円錐円盤308上に落下する。また、薬剤収容孔409a〜409dのそれぞれが薬剤補助収容部405の下方に回転してきたときに薬剤補助収容部405内の半錠が薬剤収容孔409a〜409d内に供給されるようになっている。
図7は図4の矢印420の方向から見た図である。図7に示すように、第4のモータ415の軸の他端には90度ずつずれた位置にスリット416sを有する円板416が設けられ、この円板416のスリット416sをフォトインタラプタ417で検出するようになっている。
このように構成された薬剤容器402の動作について説明する。
モータ415が回転すると回転円盤409が回転し、図6(b)の位置に来ると、薬剤収容孔409aに収容された半錠が孔408を介して円錐円盤308上に落下する。またこのとき、回転円盤409の薬剤収容孔409cが薬剤補助収容部405の下方に位置するので、薬剤補助収容部405に収容されている半錠が薬剤収容孔409cに供給される。そして、モータ415がさらに45度回転し、図6(c)の位置に来ると図7に示すように円板416のスリット416sがフォトインタラプタ417によって検出され、モータ415の回転が停止される。回転円盤409がこの位置で停止されているときは、底面壁404の孔408は回転円盤409によって塞がれているので、薬剤補助収容部405内の薬剤は孔408を介して落下することが無い。このようにモータ415はフォトインタラプタ417がスリット416sを検出した位置で停止させられる。スリット416sを有する円板416とフォトインタラプタ417で非対向位置検出手段を構成する。
薬剤容器402には薬剤容器402が汎用薬剤放出本体401から取外されたときに回転円盤409の回転が阻止される機構が設けられている。回転円盤409が図7(c)の位置にあるときに薬剤容器402を汎用薬剤放出本体401から取外すと、回転円盤409によって底面壁の孔408を塞いでいるので、薬剤補助収容部405の薬剤が外部に放出されることは無い。しかしながら、係員が不用意に従動傘歯車412を手で回してしまうと、薬剤収容孔409a〜409dに収納されている薬剤が底面壁の孔408を介して外にこぼれる。これを防ぐのが回転阻止機構430である。
図8に示すように、軸431を中心に回動自在なロック爪板432が取り付けられ、その一端が従動傘歯車412の歯の間に食込んでいる。ロック爪板432の他端はストッパ433に当接してそれ以上の回動を規制している。バネ434はロック爪板432をロックする方向に弾性付勢している。435は汎用薬剤放出本体401の固定板310に設けられた突起である。
図4に示すように、薬剤容器402を汎用薬剤放出本体401の上部に装着すると、固定板310に設けられた突起435によってロック爪板432が押し上げられ、ロック爪板432の一端が従動傘歯車412の歯の間から外れてロックが解除され、回転円盤409の回転が許容されるものである。
図9は、実施形態の薬剤分包装置100の制御ブロック図である。
薬剤分包装置100内には全体制御部218が設けられ、この全体制御部218には筐体内通信路を介して、包装機213、複数の専用カセット203、及び複数の汎用薬剤供給装置204が接続されている。また、全体制御部218はLANを経由して薬局内の処方箋システム219に接続されている。
汎用薬剤供給装置204内には制御部413が設けられている。制御部413には円錐円盤308を回転駆動する第1のモータ306、回転円筒312すなわち大径ターンテーブル320を回転駆動する第2のモータ318、導出ガイド324を回動駆動する第3のモータ328、回転円盤409を回転駆動する第4のモータ415、落下シュート323に設けられ、放出された半錠を検出する放出薬剤検出センサ329、円板416のスリット416sを検出するフォトインタラプタ417、及び後述する残留薬剤の回収時に、薬剤容器402が載置部602に載置されていることを検出する載置検出センサ603がそれぞれ接続されている。
そして、処方箋に従って分包動作を開始する場合は、処方箋システム219から全体制御部218に対して、1服用当たりの薬剤名、数量、朝昼晩等の服用指示、日数等の指示が伝えられる。全体制御部218は、1服用当たりに必要な各薬剤が入っている専用カセット203に対して、必要な数量の払出し指示をする。同様に汎用薬剤供給装置204の制御部413にも、必要な数量の分包指示が伝えられる。この分包指示に基づいて専用カセット203からの薬剤の放出、汎用薬剤供給装置204からの薬剤の放出、及び包装機213により放出された薬剤の包装が成されるものである。
次に、汎用薬剤供給装置204からの薬剤の放出動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。
すなわち、全体制御部218から汎用薬剤供給装置204の制御部413にも、放出する数量指示が伝えられる。なお、この制御部413は、予めこの汎用薬剤供給装置204に特定の寸法の薬剤を収容する準備操作において、そのサイズに対応して、第3のモータ328を所定パルス駆動して、導出ガイド324の先端324aと円筒壁321の内面との幅を、半錠幅の1.2倍程度として、半錠が1個のみ順次通過できるように設定される。
制御部413は全体制御部218から放出すべき放出指令数量nを受信する(ST1)。放出指令数量nを受信すると制御部413は落下シュート323の下部に設けられた放出薬剤検出センサ329の出力に基づいて半錠の放出数量を計数する第1のカウンタの値Cをゼロにクリアする。また、放出薬剤検出センサ329の出力に基づいて半錠の放出が所定時間途絶えたことを検出するタイマPをリセット(P=0)する(ST2)。これら第1のカウンタ及びタイマは図示しないが、制御部413内のRAMに設けられている。
次に、第1のモータ306及び第2のモータ318を駆動して円錐円盤308及び大径ターンテーブル320を回転させる(ST3)。半錠が放出開口322から放出されるまでは落下シュート323の放出薬剤検出センサ329はONとならず(ST4=N)、タイマPが所定時間経過したかが判定される(ST5)。タイマPが所定時間経過していなければ放出薬剤検出センサ329が半錠を検出するまで繰り返す。円錐円盤308及び大径ターンテーブル320が回転して半錠が1個ずつ放出開口322から放出され、この放出された半錠が落下シュート323を落下する途中で放出薬剤検出センサ329によって検出される(ST4=Y)。放出薬剤検出センサ329がONとなることにより、第1のカウンタの値Cがカウントアップ(C=C+1)されるとともにタイマPがリセットされる(P=0)(ST6)。カウントアップした結果、第1のカウンタの値Cが放出指令数量nと一致したか否かが判定される(ST7)。第1のカウンタの値Cが放出指令数量nと一致していないと(ST7=N)、ST4に戻って半錠の放出が継続される。
一方、汎用薬剤放出本体401内の半錠を全て放出して半錠の放出ができなくなり、タイマPが所定時間、例えば5秒経過すると(ST5=Y)、第4のモータ415を回転させて薬剤容器402の回転円盤409を回転させる。そして、フォトインタラプタ417が次のスリット417sを検出するまで回転円盤409を90度回転させると、その回転の途中で薬剤収容孔409aに収容されていた半錠が孔408を介して円錐円盤308上に落下する。円錐円盤308と大径ターンテーブル320とが回転しているので、円錐円盤308に落下した半錠は再び放出開口322から放出される。
その後、タイマPをリセット(P=0)して(ST9)半錠の放出を継続する。ST7で放出した半錠の数Cが放出指令数量nに等しくなると(ST7=Y)、第1のモータ306及び第2のモータ318を停止させて(ST10)、放出動作を終了する。
このように、本実施の形態によれば、円錐円盤308には、常時薬剤収容孔409a〜409dに収容されている10〜20個程度の半錠しか存在しないので、常に少量の放出となって半錠の詰りや半錠の欠けが少なくなる。また、薬剤容器402には電気部品が存在しないので汎用薬剤放出本体401から取外して水洗いすることができ、半錠を補充しているときに発生しやすい薬剤の粉末を簡単に除去できるものである。
次に、残留薬剤回収機構について説明する。
以上のごとくの1処方箋の薬剤放出を完了した場合には、汎用薬剤放出本体401の薬剤収容部には放出されなかった薬剤が残留する。それは、薬剤容器402から汎用薬剤放出本体401の薬剤収容部への薬剤落下数は、処方箋から求められる汎用薬剤放出本体401からの放出数より多めになるからである。
図11及び図12は、この汎用薬剤放出本体401の薬剤収容部内に残留した薬剤を薬剤容器402に回収するための残留薬剤回収機構(残留薬剤回収手段)の構造を示す図である。
図11(a)は図2に示す薬剤分包装置100の1つの薬剤カセット棚200bを正面から見た概略断面図である。図11(a)のように、薬剤カセット棚200bの下部の左右には汎用薬剤供給装置204を収容する収容部601a、601bが配置され、これらの収容部601a、601b内の上部に汎用薬剤供給装置204が収容できるようになっている。以下の説明では一方の収容部601bについてのみ説明する。また、収容部601bの下部には後述するように、汎用薬剤放出本体401の上部から取外され、回収した薬剤が収容される薬剤容器402を載置する載置部602bが形成されている。また、載置部602bには、薬剤容器402が載置されていることを検出する光反射型センサあるいはマイクロスイッチによる載置検出センサ(検出手段)603bが設けられている。
そして、収容部601bは、図11(b)に示すようにスライドレール604bによって、薬剤カセット棚200bから横方向に引出し可能になっている。収容部601bを薬剤カセット棚200bから引出しても汎用薬剤供給装置204の駆動系はカセット棚200bと電気的に接続されており、収容部601bを引出した状態で汎用薬剤供給装置204は動作可能である。
収容部601bを薬剤カセット棚200bから引出した状態では、図12(a)に示すように汎用薬剤放出本体401の上部に薬剤容器402が装着されている。しかして、汎用薬剤放出本体401から残留薬剤を回収するときは、図11(c)及び図12(b)に示すように薬剤容器402を汎用薬剤放出本体401から取外し、薬剤容器402を載置部602bの部分に載置する。薬剤容器402を載置部602bに載置するときは、薬剤容器402を手前から奥側に向かってスライドさせて挿入することで載置する。このスライドの際に、薬剤容器402の蓋に設けられた図示しない開閉蓋が開放され、図12(b)に示すように、汎用薬剤放出本体401の落下シュート323の下端が、開放された開閉蓋の部分に対向する。従って汎用薬剤放出本体401から薬剤放出部を介して薬剤を放出すると、薬剤の落下経路である矢印605を経由して放出された薬剤は薬剤容器402の薬剤補助収容部405内に落下する。なお、薬剤容器402が載置部602bに載置されたことは、載置検出センサ603bによって検出される。
次に、汎用薬剤放出本体401から薬剤容器402に残留薬剤を回収する動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。
まず、作業者が薬剤分包装置100から薬剤カセット棚200bを引出し、収容部601bをスライドして引出す(ST21)。次に、薬剤容器402を汎用薬剤放出本体401から取外し、薬剤容器402を載置部602bに載置する(ST22)。薬剤容器402の載置が完了すると、図示しない薬剤回収ボタン(指示手段)を操作する(ST23)。この薬剤回収ボタンが操作されると、制御部413は載置部602bに薬剤容器402が載置されているか否かを載置検出センサ603bの出力に基づいて判断する(ST24)。この判断の結果、薬剤容器402が載置部602bに載置されていないと(ST24=N)、「薬剤容器が載置されていません」とのメッセージを出力(ST25)して薬剤容器402の載置(ST22)に戻る。
薬剤容器402が載置部602bに載置されていることが確認されると(ST24=Y)、放出される薬剤が所定時間検出されないことを判定するためのタイマであるカウンタPがリセット(P=0)される(ST26)。そして、第1のモータ306及び第2のモータ318を回転させることにより(ST27)、汎用薬剤放出本体401の薬剤収容部内の薬剤が薬剤放出部を介して放出される。なお、このとき薬剤放出部の規制部材である導出ガイド324は通過する薬剤のサイズを、一般の1錠放出の場合の1.2倍寸法とするのではなく、より幅広く調整して、錠剤の通過を容易にするという制御をすることも可能である。
薬剤収容部の薬剤が放出されると、落下シュート323に設けられた放出薬剤検出センサ329によって薬剤が検出される(ST28)。しかしながら、薬剤収容部の薬剤が全て放出されると、放出薬剤検出センサ329によって薬剤の検出ができなくなる(ST28=N)。すると、タイマであるカウンタPがカウントアップし(ST29)、カウント値がmになったか否かを判定する(ST30)。このカウント値mは約5秒間薬剤が通過しないときにカウントされる値に設定されている。カウンタPのカウント値がmに達すると(ST30=Y)、薬剤収容部の薬剤が無くなったものと判定し、第1モータ306及び第2のモータ318の回転を停止させる(ST31)。そして、「残留薬剤の回収が完了しました」とのメッセージを出力する(ST32)。
その後、作業者は薬剤が回収されて、薬剤が収容された薬剤容器402を載置部602bから取出して、薬剤分包装置100の薬剤容器収納部221、222(図2参照)に収納して保管する。そして、次に使用する薬剤容器402を薬剤容器収納部221、222から取出して、収容部601bの汎用薬剤放出本体401の上に装着する。その後、汎用薬剤供給装置204を収容した収容部601bを薬剤カセット棚200b内に戻し、薬剤カセット棚200bを薬剤分包装置100内に戻して、残留薬剤の回収が完了する。
そして、新たに装着した薬剤容器402内の薬剤のサイズに応じて、汎用薬剤放出本体401の導出ガイド324の位置を調整して次の処方箋の薬剤供給を行う。なお、薬剤容器402に収容されている薬剤の種類をバーコードや無線タグなどを用いて読み取り、読取った情報に基づいて薬剤のデータベースを参照して薬剤のサイズを取得し、その薬剤のサイズに応じて第3のモータ328を回転させて、導出ガイド324の位置を調整することも可能である。
なお、前述の実施形態では、汎用薬剤供給装置204を、薬剤カセット棚200bの側面からアクセスする構成で説明したが、薬剤カセット棚200bの正面からアクセスするように構成することも可能であり、このようにすると、薬剤カセット棚200bを引出すことなく残留薬剤の回収を行うことができる。
また、汎用薬剤放出本体401と薬剤容器402との位置関係を上下となるような構成で説明したが、必ずしも上下である必要は無く、何らかの移送手段を付加することにより、斜め方向や横方向に配置することも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、汎用薬剤供給装置を汎用薬剤放出本体とその上部に装着された薬剤容器とで構成したので、薬剤容器には大量の薬剤を収容することができて、必要に応じて少量ずつ汎用薬剤放出本体に薬剤を供給することができるとともに、汎用薬剤放出本体からは処方箋で指示される数量の薬剤を正しく計数して包装機に供給することができる。また、このように汎用薬剤供給装置を汎用薬剤放出本体と薬剤容器とで構成することにより、複数の薬剤容器を用意しておいて、それぞれの薬剤容器に異なる薬剤を収容して薬剤分包装置の薬剤容器収納部に保管しておき、処方の必要があるときに特定の薬剤容器を汎用薬剤放出本体に装着して、薬剤を1つずつ供給して分包することができるようになる。
また、薬剤容器と汎用薬剤放出本体との組合せはその都度変わることになるが、汎用薬剤放出本体に残っている残留薬剤は薬剤供給が完了した後に薬剤容器を汎用薬剤放出本体の下部に載置して放出動作を行うことで、残留薬剤を薬剤容器に簡便に回収できる。
なお、汎用薬剤放出本体については円錐円盤と大径ターンテーブルを用いた構成に限定されるものではなく、例えば図14に示すように1枚の円盤であっても良い。
以下、汎用薬剤放出本体の変形例について図14を用いて説明する。
図14は本実施形態の汎用薬剤放出本体の変形例の平面の断面図である。
汎用薬剤放出本体500は、下板501の上に回転自在に設けられた垂直軸504には円盤508が水平に固定され、垂直軸504が回転することにより、この円盤508も矢印508aの方向に回転する。
この円盤508の外周を取囲むように垂直の円筒壁512が設けられ、円盤508と円筒壁512とによって複数の丸い薬剤Pを収容する薬剤収容部を形成している。この円筒壁512の一部を切り欠くことにより薬剤Pを放出する放出開口である円盤出口514が形成されている。
円盤508の上部まで突出している垂直軸504は、半円錐体509に対して回転自在に嵌め込まれている。また、半円錐体509の側部には半円形のガイド体511の一端が固定され、ガイド体511の他端は順次円筒壁512に接近するように配置されている。
以上のように構成されているので、円盤508が回転することによって円盤508の上に載っている薬剤Pは円盤508とともに回転するが、半円形のガイド体511にガイドされて薬剤Pが円盤の内周方向から外周方向に移動させられる。
513は円筒壁512から突出して設けられた突出板であって、その高さは円盤508の上面から薬剤Pの1.5錠分の厚さ程度の間隙を持っている。この突出板513は、複数の薬剤Pが積み重なって搬送された時に、下側の薬剤Pのみが、円盤508の外周に沿って円盤出口514側に導出され、上側の薬剤Pは突出板513によって円盤508の内周方向に落下させられる。
515は、薬剤Pの幅(サイズ)を規制する導出ガイド(規制部材)であり、軸516に軸支され、この軸516に固定された歯車517と、対向する歯車518を介して、モータ519によってその先端515aを破線のように回動可能としている。そして、モータ519を所定角度回転することで、導出ガイド先端515aと円筒壁512の内面との間隙を、薬剤Pの幅の1.2倍程度として、円筒壁512とガイド体515との間隙に薬剤Pが1つずつ通過できるようにしている。
円盤出口514の外側には円盤出口514を塞ぐように上下に一対のローラ521、522を有するローラ切出し部(放出手段)が設けられている。これらローラ521、522はその回転軸の方向が円筒壁512の外周の接線方向となるように配置されている。そして、一対のローラ521,522が回転することによってこれらのローラ間に薬剤Pを挟持して図示しない落下シュートに放出する。
以上のように本実施形態は、1枚の円盤を用いて丸い薬剤を払出す汎用薬剤供給装置にも適用可能である。
以上詳述したように、本実施形態によれば、汎用薬剤放出本体に残留した薬剤を簡便に薬剤容器に回収できるものである。このことは、従来のように、残留薬剤を分包紙に封入して回収するより、作業の手間を省くことができるものである。
本発明のいくつかの実施形態、変形例を説明したが、これらの実施形態、変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態、変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100・・・薬剤分包装置
200・・・薬剤カセット棚
204・・・汎用薬剤供給装置
213・・・包装機
221,222・・・薬剤容器収納部
308・・・円錐円盤(円盤)
320・・・大径ターンテーブル
321・・・円筒壁
322・・・放出開口
324・・・導出ガイド(規制部材)
329・・・放出薬剤検出センサ
401・・・汎用薬剤放出本体
402・・・汎用薬剤容器
404・・・底面壁
406・・・円筒の軸心
408・・・底面壁の孔(薬剤通過孔)
409・・・回転円盤
409a〜409d・・・薬剤収容孔
412・・・従動傘歯車(第1の回転伝達機構)
413・・・制御部
414・・・駆動傘歯車(第2の回転伝達機構)
415・・・第4のモータ
417・・・フォトインタラプタ
430・・・回転阻止機構
601・・・収容部
602・・・載置台
603・・・放出薬剤検出センサ

Claims (7)

  1. 薬剤を収容する薬剤収容部を有し、前記薬剤収容部から薬剤放出部を介して薬剤を1つずつ計数して放出する汎用薬剤放出本体と、
    前記汎用薬剤放出本体に着脱自在に設けられ、個別の薬剤を複数量収容するとともに、収容した薬剤を少量ずつ前記汎用薬剤放出本体の薬剤収容部に供給する薬剤容器と、
    前記汎用薬剤放出本体の近傍に、前記汎用薬剤放出本体から取外された薬剤容器を載置する載置部を有し、前記汎用薬剤放出本体内に残留した薬剤を前記載置部に載置された前記薬剤容器に放出して回収する残留薬剤回収手段と、
    を有する汎用薬剤供給装置。
  2. 前記残留薬剤回収手段による前記汎用薬剤放出本体から前記薬剤容器への残留薬剤の回収は、前記汎用薬剤放出本体の薬剤放出部を介して行われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の汎用薬剤供給装置。
  3. 前記薬剤容器の載置部に設けられ、前記載置部に前記薬剤容器が載置されていることを検出する検出手段と、
    前記残留薬剤回収手段による残留薬剤の回収を指示する指示手段と、
    前記指示手段による残留薬剤の回収が指示されたとき、前記検出手段により前記薬剤容器が前記載置部に載置されていることが検出されたとき、前記汎用薬剤放出本体による残留薬剤の放出を行う制御手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の汎用薬剤供給装置。
  4. 前記汎用薬剤放出本体の薬剤放出部に設けられ、放出された薬剤の通過を検出する放出薬剤検出センサをさらに有し、
    前記制御部は、前記放出薬剤検出センサによる薬剤の検出が所定時間検出されないとき、前記残留薬剤の回収が完了したと判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の汎用薬財供給装置。
  5. 前記汎用薬剤放出本体の薬剤放出部に、収容されている薬剤のサイズに応じて薬剤の通過を規制する規制部材を有し、
    前記制御部は、前記残留薬剤回収手段による残留薬剤の回収時に、前記規制部材による薬剤のサイズを通常の1錠放出の場合より広くなるような位置に調整する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の汎用薬剤供給装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の汎用薬剤供給装置が複数収容された棚部と、
    前記棚部の下方に設けられ、前記汎用薬剤放出本体の放出部から放出された薬剤を受入れて分包紙で包装する包装機と、
    を有する薬剤分包装置。
  7. 前記棚部には、前記汎用薬財供給装置から取外した薬剤容器を収納する複数の収納部を有する請求項6記載の薬剤分包装置。
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