JP2021012996A - 半導体装置 - Google Patents

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渡辺 行彦
Yukihiko Watanabe
行彦 渡辺
侑佑 山下
Yusuke Yamashita
侑佑 山下
克博 朽木
Katsuhiro Kuchiki
克博 朽木
恵太 片岡
Keita Kataoka
恵太 片岡
順 斎藤
Jun Saito
順 斎藤
浩次 江口
Koji Eguchi
浩次 江口
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Abstract

【課題】大電流が流れたときに絶縁ゲート部と表面電極が短絡することが抑えられる半導体装置を提供する。【解決手段】化合物半導体層を有する縦型の半導体装置は、化合物半導体層の上面に配置されているゲート電極を備える。半導体装置は、上面に露出する位置であってゲート電極の周囲に配置されている第1導電型のソース領域を備える。半導体装置は、ゲート電極を覆うように配置されているとともにソース領域の表面の少なくとも一部が上面に露出するように配置されている層間絶縁膜を備える。半導体装置は、層間絶縁膜の端部近傍の部位を覆うように配置されている導電膜を備える。半導体装置は、上面上に配置されており層間絶縁膜および導電膜を覆う表面電極であって、層間絶縁膜によってゲート電極と絶縁されているとともに上面に露出しているソース領域に接触している表面電極を備える。導電膜の融点は表面電極の融点よりも高い。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、化合物半導体層を有する縦型の半導体装置に関する。
化合物半導体層を有する縦型の半導体装置の開発が進められており、その一例が特許文献1に開示されている。このような半導体装置では、化合物半導体の物性値により、低いオン抵抗が実現可能として期待されている。しかしながら、特許文献1でも指摘されるように、この種の半導体装置では、低いオン抵抗によって短絡時には大電流が流れることから、短絡耐量が低くなることが懸念されている。このため、化合物半導体層を有する縦型の半導体装置では、短絡耐量を向上させる技術が必要とされている。
特開2012−33731号公報
縦型の半導体装置は、化合物半導体層の表面に設けられているプレーナ型又はトレンチ型のゲート電極と、ゲート電極を覆って設けられている層間絶縁膜と、層間絶縁膜を覆うとともに化合物半導体層の表面上に設けられている表面電極であって、ソース領域に接触している表面電極と、を備えている。
このような半導体装置において、例えば負荷等が短絡したときに化合物半導体層内に大電流が流れると、化合物半導体層の一部が局所的に熱膨張する。本発明者らの検討によると、このような局所的な熱膨張により、化合物半導体層の表面が上に凸となるように変形し、層間絶縁膜に高い応力が加わり、層間絶縁膜が破損して絶縁ゲート部と表面電極が短絡してしまう虞があることが分かってきた。したがって、本明細書は、大電流が流れたときに絶縁ゲート部と表面電極が短絡することが抑えられる半導体装置を提供することを目的とする。
本明細書は、化合物半導体層を有する縦型の半導体装置を開示する。この半導体装置は、化合物半導体層の上面に配置されているゲート電極を備える。半導体装置は、上面に露出する位置であってゲート電極の周囲に配置されている第1導電型のソース領域を備える。半導体装置は、ゲート電極を覆うように配置されているとともにソース領域の表面の少なくとも一部が上面に露出するように配置されている層間絶縁膜を備える。半導体装置は、層間絶縁膜の端部近傍の部位を覆うように配置されている導電膜を備える。半導体装置は、上面上に配置されており層間絶縁膜および導電膜を覆う表面電極であって、層間絶縁膜によってゲート電極と絶縁されているとともに上面に露出しているソース領域に接触している表面電極を備える。導電膜の融点は表面電極の融点よりも高い。
大電流により化合物半導体層が熱膨張した場合に、層間絶縁膜の端部近傍の位置にクラックが発生する場合がある。また、大電流による発熱によって表面電極の一部が溶融する場合がある。溶融した表面電極がクラックに入り込むと、ゲート電極と表面電極が短絡する虞がある。本明細書に開示の半導体装置では、層間絶縁膜の端部近傍の位置が導電膜で覆われている。導電膜の融点は表面電極の融点よりも高いため、大電流による発熱によって溶融することが防止されている。また導電膜は、絶縁膜に比して一般的に延性が高いため、耐クラック性が高い。よって、大電流による発熱により層間絶縁膜の端部近傍にクラックが発生した場合においても、クラックの表面が導電膜で塞がれている状態を維持することができる。溶融した電極材料がクラックに入り込むことがない。ゲート電極と表面電極が短絡することを防止できるため、高い信頼性を得ることが可能となる。
導電膜は、上面の垂直上方から見たときに、ゲート電極の外周端部よりも外側の領域を覆っていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
導電膜は、ゲート電極の外周端部から上面に対して斜め上方向の領域を覆っていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
ゲート電極は、上面上にゲート絶縁膜を介して配置されているプレーナ型の電極であってもよい。化合物半導体層は、第1導電型のドリフト領域と、ドリフト領域上に配置されており、上面に露出する位置に配置されている第1導電型のJFET領域と、ドリフト領域上に配置されており、JFET領域に隣接しており、上面に露出する位置に配置されている第2導電型のボディ領域と、を有していてもよい。ソース領域は、ボディ領域によってドリフト領域及びJFET領域から隔てられていてもよい。ゲート電極は、JFET領域に対向するとともに、JFET領域とソース領域を隔てている部分のボディ領域にも対向するように配置されていてもよい。
導電膜は、上面の垂直上方から見たときにJFET領域が形成されている領域には配置されていなくてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
化合物半導体層は、第1導電型のドリフト領域と、ドリフト領域上に配置されており、上面に露出する位置に配置されている第2導電型のボディ領域と、を有していてもよい。ソース領域は、ボディ領域によってドリフト領域から隔てられていてもよい。ゲート電極は、上面からソース領域およびボディ領域を貫通してドリフト領域に到達するように深部に向けて伸びているトレンチ型の電極であってもよい。ゲート電極は、ドリフト領域とソース領域を隔てる位置のボディ領域にゲート絶縁膜を介して対向していてもよい。
導電膜は、上面の垂直上方から見たときにゲート電極が形成されている領域には配置されていなくてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
導電膜は、ソース領域の表面の少なくとも一部が上面に露出するように配置されていてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
導電膜の材料が、W、Ni、Ti、Mo、Ta、または、これらの金属の少なくとも1つを含んだ合金、または、これらの金属のシリコン化合物であってもよい。
表面電極の材料が、アルミニウムまたはアルミニウムを含んだ合金であってもよい。
化合物半導体層の材料が、SiCまたはGaNであってもよい。
実施例1に係る半導体装置1の要部断面図である。 熱膨張時の半導体装置1の状態を示す要部断面図である。 半導体装置1の一製造工程における要部断面図である。 半導体装置1の一製造工程における要部断面図である。 実施例2に係る半導体装置100の要部断面図である。 熱膨張時の半導体装置100の状態を示す要部断面図である。 半導体装置100の一製造工程における要部断面図である。 半導体装置100の一製造工程における要部断面図である。 実施例3に係る半導体装置200の要部断面図である。 実施例4に係る半導体装置300の要部断面図である。 変形例に係る半導体装置100aの要部断面図である。
(半導体装置1の構造)
図1に、実施例1に係る半導体装置1の要部断面図を示す。半導体装置1は、プレーナゲート構造を有する縦型のMOSFETである。半導体装置1は、ドレイン電極22、化合物半導体層10、ゲート絶縁膜26、ゲート電極27、層間絶縁膜40、導電膜50、ソース電極24、を備えている。
化合物半導体層10は、SiC(炭化珪素)を材料とする。化合物半導体層10は、n+型のドレイン領域11と、n型のドリフト領域12と、n型のJFET(Junction Field Effect Transistor)領域13と、p型のボディ領域14と、n+型のソース領域15と、を有している。ドレイン領域11は、化合物半導体層10の裏面に露出する位置に設けられており、ドレイン電極22にオーミック接触している。ドリフト領域12は、ドレイン領域11上に設けられており、ドレイン領域11とJFET領域13の間、且つ、ドレイン領域11とボディ領域14の間に配置されている。ドリフト領域12は、エピタキシャル成長技術を利用して、ドレイン領域11の表面から結晶成長して形成される。
JFET領域13は、ドリフト領域12上に設けられており、ドリフト領域12の表面から化合物半導体層10の表面10aまで化合物半導体層10の厚み方向(+z方向)に沿って伸びており、ドリフト領域12の表面から突出した形態を有している。換言すると、JFET領域13は、化合物半導体層10の表面10aからボディ領域14を貫通してドリフト領域12まで伸びている。この例では、JFET領域13の不純物濃度は、ドリフト領域12の不純物濃度と等しい。
ボディ領域14は、ドリフト領域12上に設けられており、JFET領域13を間に置いて配置されており、JFET領域13の側面に隣接している。ボディ領域14は、化合物半導体層10の表面10aに露出する位置に設けられており、ソース電極24にオーミック接触している。
ソース領域15は、ボディ領域14上に設けられており、ボディ領域14によってドリフト領域12及びJFET領域13から隔てられている。ソース領域15は、化合物半導体層10の表面10aに露出する位置に設けられており、ソース電極24にオーミック接触している。
ゲート電極27は、化合物半導体層10の表面10a上にゲート絶縁膜26を介して配置されている。ゲート絶縁膜26は酸化シリコンである。ゲート電極27はポリシリコンである。ゲート電極27は、プレーナ型の電極である。ゲート電極27は、JFET領域13の全体にゲート絶縁膜26を介して対向している。ゲート電極27はさらに、JFET領域13とソース領域15を隔てる部分のボディ領域14に、ゲート絶縁膜26を介して対向している。ゲート電極27は、紙面奥行き方向(+y方向)に伸びており、不図示のゲート電極と接触している。
層間絶縁膜40は、ゲート電極27を覆って配置されている。層間絶縁膜40は、酸化シリコンである。導電膜50は、層間絶縁膜40の端部近傍の部位を覆って配置されている。具体的には、導電膜50は、化合物半導体層10の表面10aの垂直上方(+z方向)から見たときに、ゲート電極27の端部E1よりも外側の領域R1の少なくとも一部を覆っている。また導電膜50は、ゲート電極27の端部E1の近傍を起点として、表面10aに対して斜め上方向(矢印A1方向)の領域を覆っている。導電膜50は、化合物半導体層10の表面10aの垂直上方から見たときに、JFET領域13が形成されている領域RJには配置されていない。導電膜50は、ソース領域15の表面の少なくとも一部が、化合物半導体層10の表面10aに露出するように配置されている。
導電膜50の融点は、ソース電極24の融点よりも高い。導電膜50の材料は、W、Ni、Ti、Mo、Ta、または、これらの金属の少なくとも1つを含んだ合金、または、これらの金属のシリコン化合物(シリサイド)である。本実施例では、導電膜50の材料はタングステン(W)であり、その融点は3380℃である。
ソース電極24は、化合物半導体層10の表面10a上に配置されており、層間絶縁膜40および導電膜50を覆っている。ソース電極24は、表面10aに露出しているソース領域15に接触している。ソース電極24は、層間絶縁膜40によってゲート電極27と絶縁されている。本実施例では、ソース電極24の材料はアルミニウムであり、その融点は660℃である。
(半導体装置1の動作)
半導体装置1の使用時には、ドレイン電極22に正電圧が印加され、ソース電極24が接地される。ゲート電極27にゲート閾値電圧よりも高い正電圧が印加されると、JFET領域13とソース領域15を隔てる部分のボディ領域14に反転層IL1が形成され、半導体装置1がターンオンする。このとき、反転層IL1を経由してソース領域15からJFET領域13に電子が流入する。JFET領域13に流入した電子は、JFET領域13とドリフト領域12を縦方向に流れてドレイン電極22に向かう。これにより、ドレイン電極22とソース電極24が導通する。ゲート電極27が接地されると、反転層IL1が消失し、半導体装置1がターンオフする。このように、半導体装置1は、ゲート電極27に印加する電圧に基づいてスイッチング動作を実行することができる。
(効果)
半導体装置1がターンオンしているときに、半導体装置1に接続されている負荷が短絡すると、ドレイン電極22とソース電極24の間に大電流が流れる。この場合、JFET領域13とドリフト領域12を縦方向に流れる電流経路の温度が、ジュール熱によって上昇する。具体的には、図2に示すように、熱集中領域TR1の温度がピークとなるように、化合物半導体層10の温度が局所的に上昇する。熱集中領域TR1は、ゲート電極27の中央部C1の下方側の位置であって、JFET領域13とドリフト領域12の境界近傍に位置している領域である。熱集中領域TR1とその外側領域との間には、大きな温度差が生じる。従って、ゲート電極27の中央部C1近傍の化合物半導体層10が、ゲート電極27の端部E1近傍の化合物半導体層10よりも大きく熱膨張する。図2に示すように、中央部C1近傍の表面が上方向(+z方向)に突出するように変形する。従って、ゲート電極27の端部近傍の領域(端部E1よりも外側の領域R1)に配置されている層間絶縁膜40に、応力が集中する。その結果、ゲート電極27の端部E1の近傍を起点として、表面10aに対して斜め上方向(図1の矢印A1方向)へクラックCR1が進展してしまう場合がある。これは、層間絶縁膜40の端部近傍にせん断応力が発生し、引張りの主応力が作用する主面に沿ってクラックが発生するためである。また、大電流による発熱によってソース電極24の一部が溶融してしまう場合がある。溶融したソース電極24がクラックCR1に入り込むと、ゲート電極27とソース電極24が短絡する虞がある。
実施例1に係る半導体装置1では、層間絶縁膜40の端部近傍の部位を導電膜50で覆っている。換言すると、層間絶縁膜40の応力集中部位であって、クラックCR1が発生する部位(表面10aに対して斜め上方向に位置する部位)を、導電膜50で覆っている。また導電膜50の融点(3380℃)は、ソース電極24の融点(660℃)よりも高いため、大電流による発熱によって溶融することが防止されている。また導電膜50は、層間絶縁膜40に比して延性が高いため、耐クラック性が高い。よって、大電流による発熱によって層間絶縁膜40にクラックCR1が発生した場合においても、クラックの進展を導電膜50で停止することができる。すなわち、クラックCR1が発生した場合においても、クラックCR1の表面が導電膜50で塞がれている状態を維持することができる。溶融したソース電極24がクラックCR1に入り込むことを防止できる。ゲート電極27とソース電極24との短絡を防止できるため、高い信頼性を得ることが可能となる。
JFET領域13が形成されている領域RJは、領域R1に比して中央近傍に位置しており、領域R1よりも応力が集中しにくい領域である。すなわち領域RJに配置されている層間絶縁膜40は、領域R1に配置されている層間絶縁膜40に比してクラックが発生しにくい。実施例1に係る半導体装置1では、領域RJを導電膜50で覆わないことにより、短絡を防止する機能を維持しながら、導電膜50の面積を小さくすることができる。導電膜50自体に発生する応力を低減できるため、導電膜50の耐クラック性をより向上させることが可能となる。
ソース電極24を形成するアルミニウムは、導電膜50を形成するタングステンよりも電気抵抗が低く、約半分の電気抵抗である。実施例1に係る半導体装置1では、ソース領域15の表面の一部が化合物半導体層10の表面10aに露出するように、導電膜50を配置している(図1、コンタクト領域RCを参照)。これにより、電気抵抗の低いソース電極24をソース領域15に直接に接触させることができるため、コンタクト抵抗の上昇を抑制することが可能となる。
(半導体装置1の製造方法)
ドレイン領域11、ドリフト領域12、JFET領域13、ボディ領域14、ソース領域15が形成された化合物半導体層10の表面10aに、ゲート絶縁膜26、ゲート電極27および層間絶縁膜40が配置されている構造を用意する。図3に示すように、CVD技術を利用して、層間絶縁膜40の表面を覆うように化合物半導体層10の表面10a上に導電膜50を成膜する。
図4に示されるように、異方性エッチング(例:Arイオンを用いたスパッタエッチング)によって、導電膜50の全面をエッチバックする。層間絶縁膜40の側壁にのみ、導電膜50を残存させることができる。これにより、マスクを用いないセルフアライン技術によって導電膜50を形成できるため、製造コストを削減することが可能となる。
その後、化合物半導体層10の裏面を被覆するようにドレイン電極22を形成する。また、化合物半導体層10の表面を被覆するようにソース電極24を形成する。これにより、図1に示す半導体装置1が完成する。
(半導体装置100の構造)
図5に、実施例2に係る半導体装置100の要部断面図を示す。半導体装置100は、トレンチゲート構造を有する縦型のMOSFETである。実施例1の半導体装置1(図1)と共通の部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。
ゲート電極127は、化合物半導体層10の表面10aから深部(−z方向)に向けて伸びている、トレンチ型の電極である。ゲート電極127は、表面10aからソース領域15およびボディ領域14を貫通してドリフト領域12に到達している。ゲート電極127は、ドリフト領域12とソース領域15を隔てる位置のボディ領域14に、ゲート絶縁膜126を介して対向している。
層間絶縁膜140は、ゲート電極127の上面を覆って配置されている。導電膜150は、層間絶縁膜140の端部近傍の部位を覆って配置されている。具体的には、導電膜150は、化合物半導体層10の表面10aの垂直上方(+z方向)から見たときに、ゲート電極127の端部E2よりも外側の領域R2の少なくとも一部を覆っている。また導電膜150は、ゲート電極127の端部E2から表面10aに対して斜め上方向(矢印A2方向)の領域を覆っている。導電膜150は、化合物半導体層10の表面10aの垂直上方から見たときに、ゲート電極127が形成されている領域RGには配置されていない、なお、層間絶縁膜140および導電膜150の内容は、実施例1の層間絶縁膜40および導電膜50と同様であるため、説明を省略する。
(半導体装置100の動作)
ゲート電極127にゲート閾値電圧よりも高い正電圧が印加されると、ドリフト領域12とソース領域15を隔てる部分のボディ領域14に反転層IL2が形成され、半導体装置100がターンオンする。一方、ゲート電極127が接地されると、反転層IL2が消失し、半導体装置100がターンオフする。このように、半導体装置100は、ゲート電極127に印加する電圧に基づいてスイッチング動作を実行することができる。
(効果)
半導体装置100がターンオンしているときに、半導体装置100に接続されている負荷が短絡すると、半導体装置100のドレイン電極22とソース電極24の間に大電流が流れる。この場合、図6に示すように、熱集中領域TR2の温度がピークとなるように、化合物半導体層10の温度が局所的に上昇する。すると図6に示すように、中央部C2近傍の表面が上方向(+z方向)に突出するように変形する。ゲート電極127の端部近傍の領域(端部E2よりも外側の領域R2)に配置されている層間絶縁膜140に、応力が集中する。その結果、ゲート電極127の端部E2の近傍を起点として、表面10aに対して斜め上方向(図5の矢印A2方向)へクラックCR2が進展してしまう場合がある。また、大電流による発熱によって溶融したソース電極24がクラックCR2に入り込むと、ゲート電極127とソース電極24が短絡する虞がある。
実施例2に係る半導体装置100では、層間絶縁膜140の端部近傍の部位を導電膜150で覆っている。換言すると、層間絶縁膜140の応力集中部位であって、クラックCR2が発生する部位(表面10aに対して斜め上方向に位置する部位)を、導電膜150で覆っている。また導電膜150の融点(3380℃)は、ソース電極24の融点(660℃)よりも高い。よって、クラックCR2が発生した場合においても、クラックCR2の表面が導電膜150で塞がれている状態を維持することができる。溶融したソース電極24がクラックCR2に入り込むことを防止できる。
ゲート電極127が形成されている領域RGに配置されている層間絶縁膜140は、領域R1に配置されている層間絶縁膜140に比してクラックが発生しにくい。領域RGを導電膜150で覆わないことにより、短絡を防止する機能を維持しながら、導電膜150の面積を小さくすることができる。導電膜150自体に発生する応力を低減できるため、導電膜150の耐クラック性をより向上させることが可能となる。
(半導体装置100の製造方法)
ドレイン領域11、ドリフト領域12、ボディ領域14、ソース領域15が形成された化合物半導体層10に、ゲート絶縁膜126、ゲート電極127および層間絶縁膜140が配置されている構造を用意する。図7に示すように、CVD技術を利用して、層間絶縁膜140の表面を覆うように化合物半導体層10の表面10a上に導電膜150を成膜する。
図8に示されるように、異方性エッチング(例:Arイオンを用いたスパッタエッチング)によって、導電膜150の全面をエッチバックする。セルフアライン技術によって、層間絶縁膜140の側壁にのみ導電膜150を残存させることができる。その後、ドレイン電極22およびソース電極24を形成することで、図5に示す半導体装置100が完成する。
(半導体装置200の構造)
図9に、実施例3に係る半導体装置200の要部断面図を示す。半導体装置200は、実施例1の半導体装置1(図1)の導電膜50が、導電膜50aに置き換わった構造を備えている。導電膜50aは、ゲート電極27の端部E1よりも外側の領域に配置されている層間絶縁膜40の表面全体を覆っている。なお、実施例1の半導体装置1と共通の部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。
導電膜50aの製造方法を説明する。図3に示す状態において、導電膜50を残すマスク領域RM1(図9参照)をレジストマスクで覆う。マスク領域RM1は、領域R1を含む領域である。異方性エッチングによって、レジストマスクで覆われていない領域の導電膜50を除去する。これにより、図9に示す導電膜50aを形成することができる。
(効果)
層間絶縁膜40に発生するクラックは、ゲート電極27の端部E1の近傍を起点として、表面10aに対して斜め上方向に進展する。よって、クラックの先端が層間絶縁膜40の表面に現れる位置は、ゲート電極27の端部E1よりも外側の位置になる。すると例えば、図9のクラックCR1aに示すように、クラックの先端FE1が層間絶縁膜40の上面に現れる場合がある。実施例3に係る半導体装置200では、導電膜50aによって、端部E1よりも外側の領域に配置されている層間絶縁膜40の表面全体を覆っている。これにより、クラックの先端を導電膜50aで確実に塞ぐことができる。
(半導体装置300の構造)
図10に、実施例4に係る半導体装置300の要部断面図を示す。半導体装置300は、実施例2の半導体装置100(図5)の導電膜150が、導電膜150aに置き換わった構造を備えている。導電膜150aは、ゲート電極127の端部E2よりも外側の領域R2内に配置されている層間絶縁膜140の上面の、少なくとも一部を覆っている。また導電膜150aは、層間絶縁膜140の側面と上面を連続的に覆っている。なお、実施例2の半導体装置100と共通の部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。
導電膜150aの製造方法を説明する。図7に示す状態において、導電膜150を残すマスク領域RM2(図10参照)をレジストマスクで覆う。マスク領域RM2は、領域R2に含まれた領域である。異方性エッチングによって、レジストマスクで覆われていない領域の導電膜150を除去する。これにより、図10に示す導電膜150aを形成することができる。
(効果)
層間絶縁膜140に発生するクラックの先端が層間絶縁膜140の表面に現れる位置は、ゲート電極127の端部E2よりも外側の位置になる。すると例えば、図10のクラックCR2aに示すように、クラックの先端FE2が層間絶縁膜140の上面に現れる場合がある。実施例4に係る半導体装置300では、導電膜150aによって、端部E2よりも外側の領域に配置されている層間絶縁膜140の上面の少なくとも一部を覆っている。これにより、クラックの先端を導電膜150aで確実に塞ぐことができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
層間絶縁膜40(図1)の断面形状や、層間絶縁膜140(図5)の断面形状は、矩形形状に限られず、様々な形状であってよい。例えば図11の半導体装置100aに示すように、トレンチゲート構造において、半円形状の層間絶縁膜140aを備えていてもよい。この場合においても、層間絶縁膜140aの端部近傍の部位を導電膜150aで覆うことができる。なお、実施例2の半導体装置100(図1)と共通の部位には同一符号を付すことで、説明を省略する。
ソース電極24の材料は、アルミニウムに限られない。例えば、アルミニウムを含んだ合金等であってもよい。
化合物半導体層10の材料はSiCに限定されるものではない。例えば、GaN(窒化ガリウム)、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)、AlN(窒化アルミニウム)、InN(窒化インジウム)、InGaN(窒化インジウムガリウム)または、その混晶等であってもよい。
層間絶縁膜40および140や、導電膜50および150を成膜する方法は、CVD法に限られない。スパッタ法などの各種の成膜方法を使用可能である。
n型は、第1導電型の一例である。p型は、第2導電型の一例である。ソース電極24は、表面電極の一例である。
1:半導体装置、 10:化合物半導体層、 11:ドレイン領域、 12:ドリフト領域、 13:JFET領域、 14:ボディ領域、 15:ソース領域、 22:ドレイン電極、 24:ソース電極、 26および126:ゲート絶縁膜、 27および127:ゲート電極、 40および140:層間絶縁膜、 50および150:導電膜、 CR1およびCR2:クラック

Claims (11)

  1. 化合物半導体層を有する縦型の半導体装置であって、
    前記化合物半導体層の上面に配置されているゲート電極と、
    前記上面に露出する位置であって前記ゲート電極の周囲に配置されている第1導電型のソース領域と、
    前記ゲート電極を覆うように配置されているとともに前記ソース領域の表面の少なくとも一部が前記上面に露出するように配置されている層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の端部近傍の部位を覆うように配置されている導電膜と、
    前記上面上に配置されており前記層間絶縁膜および前記導電膜を覆う表面電極であって、前記層間絶縁膜によって前記ゲート電極と絶縁されているとともに前記上面に露出している前記ソース領域に接触している前記表面電極と、
    を備え、
    前記導電膜の融点は前記表面電極の融点よりも高い、半導体装置。
  2. 前記導電膜は、前記上面の垂直上方から見たときに、前記ゲート電極の外周端部よりも外側の領域を覆っている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記導電膜は、前記ゲート電極の外周端部から前記上面に対して斜め上方向の領域を覆っている、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート電極は、前記上面上にゲート絶縁膜を介して配置されているプレーナ型の電極であり、
    前記化合物半導体層は、
    第1導電型のドリフト領域と、
    前記ドリフト領域上に配置されており、前記上面に露出する位置に配置されている第1導電型のJFET領域と、
    前記ドリフト領域上に配置されており、前記JFET領域に隣接しており、前記上面に露出する位置に配置されている第2導電型のボディ領域と、
    を有しており、
    前記ソース領域は、前記ボディ領域によって前記ドリフト領域及び前記JFET領域から隔てられており、
    前記ゲート電極は、前記JFET領域に対向するとともに、前記JFET領域と前記ソース領域を隔てている部分の前記ボディ領域にも対向するように配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記導電膜は、前記上面の垂直上方から見たときに前記JFET領域が形成されている領域には配置されていない、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記化合物半導体層は、
    第1導電型のドリフト領域と、
    前記ドリフト領域上に配置されており、前記上面に露出する位置に配置されている第2導電型のボディ領域と、
    を有しており、
    前記ソース領域は、前記ボディ領域によって前記ドリフト領域から隔てられており、
    前記ゲート電極は、前記上面から前記ソース領域および前記ボディ領域を貫通して前記ドリフト領域に到達するように深部に向けて伸びているトレンチ型の電極であり、
    前記ゲート電極は、前記ドリフト領域と前記ソース領域を隔てる位置の前記ボディ領域にゲート絶縁膜を介して対向している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記導電膜は、前記上面の垂直上方から見たときに前記ゲート電極が形成されている領域には配置されていない、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記導電膜は、前記ソース領域の表面の少なくとも一部が前記上面に露出するように配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記導電膜の材料が、W、Ni、Ti、Mo、Ta、または、これらの金属の少なくとも1つを含んだ合金、または、これらの金属のシリコン化合物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記表面電極の材料が、アルミニウムまたはアルミニウムを含んだ合金である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記化合物半導体層の材料が、SiCまたはGaNである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置。
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