JP2021012066A - 硫化検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】硫化検出導体の爆ぜを防止することができると共に、硫化の度合いを高精度に検出することができる硫化検出センサを提供する。【解決手段】硫化検出センサ100は、直方体形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の表面における長手方向両端部に形成された一対の表電極2,3と、表電極2,3間に形成された硫化検出導体4と、絶縁基板1の裏面における長手方向両端部に形成され一対の裏電極6,7と、裏電極6,7間に形成された抵抗体8と、抵抗体8を覆う第2保護膜9と、いずれか一方の表電極2と裏電極6を接続するように絶縁基板1の一端面に形成された端面電極10と、表電極2と裏電極6および端面電極10の表面を覆う半田付け用の第1外部接続層11と、裏電極7の表面を覆う半田付け用の第2外部接続層12と、第2表電極3の表面を覆うボンディング用の第3外部接続層13とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、腐食環境の累積的な硫化量を検出するための硫化検出センサに関する。
一般的にチップ抵抗器等の電子部品の内部電極としては、比抵抗の低いAg(銀)系の電極材料が使用されているが、銀は硫化ガスに曝されると硫化銀となり、硫化銀は絶縁物であることから、電子部品が断線してしまうという不具合が発生してしまう。そこで近年では、AgにPd(パラジウム)やAu(金)を添加して硫化しにくい電極を形成したり、電極を硫化ガスが到達しにくい構造にする等の硫化対策が講じられている。
しかし、このような硫化対策を電子部品に講じたとしても、当該電子部品が硫化ガス中に長期間曝された場合や高濃度の硫化ガスに曝された場合は、断線を完全に防ぐことが難しくなるため、未然に断線を検知して予期せぬタイミングでの故障発生を防止することが必要となる。
そこで従来より、特許文献1に記載されているように、電子部品の累積的な硫化の度合いを検出して、電子部品が硫化断線する等して故障する前に危険性を検出可能とした硫化検出センサが提案されている。特許文献1に記載された硫化検出センサは、絶縁基板上にAgを主体とした硫化検出導体を形成し、この硫化検出導体を覆うように透明で硫化ガス透過性のある保護膜を形成すると共に、絶縁基板の両側端部に硫化検出導体に接続する端面電極を形成した構成となっている。
このように構成された硫化検出センサを他の電子部品と共に回路基板上に実装した後、該回路基板を硫化ガスを含む雰囲気で使用すると、硫化ガスが硫化検出センサの保護膜を透過して硫化検出導体に接するため、硫化ガスの濃度と経過時間に応じて硫化検出導体を構成する銀が硫化銀に変化し、それに伴って硫化検出センサの抵抗値が次第に上昇していき、最終的には硫化検出導体の断線に至る。したがって、硫化検出導体の抵抗値の変化や断線を検出することにより、硫化の度合いを検出することが可能となっている。
特開2009−250611号公報
しかし、特許文献1に記載された硫化検出センサは、硫化ガスが硫化ガス透過性の保護膜を透過して硫化検出導体に接するようになっているため、硫化検出導体が保護膜に接する表面側から膜厚方向に硫化していく際に、膜厚の薄くなった硫化検出導体の発熱によって保護膜が変質してしまうことがある。その場合、保護膜による硫化ガスの透過性が低下するため、硫化ガスの検出精度が著しく悪化してしまうことになる。
なお、硫化検出導体を硫化ガス透過性の保護膜で被覆せず、硫化ガスが硫化検出導体に直接触れるように構成することも考えられるが、その場合、硫化によって膜厚の薄くなった硫化検出導体が発熱することで、硫化検出導体が断線する際に爆ぜやすくなり、硫化検出導体を構成する銀が周囲に飛散して回路基板上の回路を短絡させてしまう虞がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、硫化検出導体の爆ぜを防止することができると共に、硫化の度合いを高精度に検出することができる硫化検出センサを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の硫化検出センサは、直方体形状の絶縁基板と、前記絶縁基板の表面における長手方向両端部に形成された一対の表電極と、一対の前記表電極間に形成された硫化検出導体と、前記絶縁基板の裏面における長手方向両端部に形成された一対の裏電極と、一対の前記裏電極間に形成された抵抗体と、前記抵抗体を覆う保護膜と、いずれか一方の前記表電極と該表電極に対応する前記裏電極を導通するように前記絶縁基板の長手方向一端面に形成された端面電極と、一対の前記表電極と一対の前記裏電極および前記端面電極の表面に形成された外部接続層と、を備えていることを特徴としている。
このように構成された硫化検出センサでは、硫化検出導体に流れる電流が抵抗体によって制限されるため、硫化に伴って膜厚の薄くなった硫化検出導体の発熱が抑制され、硫化検出導体が断線する際に爆ぜることを防止できる。また、硫化検出導体と抵抗体とが絶縁基板の表裏両面に振り分けて設けられているため、硫化検出導体を構成する銀が抵抗体側に拡散して検出精度に悪影響を及ぼすことがなくなり、さらに、表電極の表面に形成された外部接続層がワイヤボンディングの接続部として機能するため、立体的な配線構造を有する回路基板にも容易に実装することができる。
上記構成の硫化検出センサにおいて、裏電極が、絶縁基板の裏面上に形成された下地裏電極と、該下地裏電極上に積層された補助裏電極とを含んでおり、補助裏電極の表面高さが保護膜の表面高さよりも高く設定されていると、硫化検出導体が形成された絶縁基板の表面側を上向きにした姿勢で回路基板に実装した際に、絶縁基板の裏面側に形成された保護膜と回路基板との間に隙間が確保されるため、硫化検出センサを安定した姿勢で回路基板上に実装することができる。
本発明の硫化検出センサによれば、硫化検出導体が断線する際の爆ぜを防止することができると共に、硫化の度合いを高精度に検出することができ、しかも、立体的な配線構造を有する回路基板にも容易に実装することができる。
本発明の実施形態例に係る硫化検出センサの平面図である。 該硫化検出センサの裏面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 該硫化検出センサの製造工程を示す平面図である。 該硫化検出センサの製造工程を示す裏面図である。 該硫化検出センサの製造工程を示す断面図である。 該硫化検出センサを回路基板に実装した状態を示す説明図である。
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態例に係る硫化検出センサの平面図、図2は該硫化検出センサの裏面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態例に係る硫化検出センサ100は、直方体形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の表面における長手方向両端部に形成された第1表電極2および第2表電極3と、これら第1および第2表電極2,3間に形成された硫化検出導体4と、硫化検出導体4を覆う第1保護膜5と、絶縁基板1の裏面における長手方向両端部に形成された第1下地裏電極6aおよび第2下地裏電極7aと、第1下地裏電極6aに積層されて第1裏電極6を形成する第1補助裏電極6bと、第2下地裏電極7aに積層されて第2裏電極7を形成する第2補助裏電極7bと、第1および第2下地裏電極6a,7a間に形成された抵抗体8と、抵抗体8を覆う第2保護膜9と、第1表電極2と第1裏電極6を接続するように絶縁基板1の一端面に形成された端面電極10と、第1表電極2と第1裏電極6および端面電極10の表面を覆う第1外部接続層11と、第2裏電極7の表面を覆う第2外部接続層12と、第2表電極3の表面を覆う第3外部接続層13と、を備えて構成されている。
絶縁基板1はセラミックス基板からなり、この絶縁基板1は後述する大判基板を縦横に延びる1次分割溝と2次分割溝に沿って分割して多数個取りされたものである。
第1表電極2と第2表電極3は、銀を主成分とするAg系(Ag−Pd)ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものからなり、これら第1および第2表電極2,3は絶縁基板1の表面上に所定間隔を存して形成されている。
硫化検出導体4は銀を主成分とするAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成したものであり、この硫化検出導体4の両端部は第1表電極2と第2表電極3に重ね合わされている。
第1保護膜5は、硫化ガス透過性の絶縁材料からなり、シリコン樹脂やフッ素樹脂等の樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものである。第1保護膜5は硫化検出導体4の全体を覆うように形成されており、この第1保護膜5を透過して硫化ガスが硫化検出導体4に接触するようになっている。
第1下地裏電極6aと第2下地裏電極7aは、銀を主成分とするAg系(Ag−Pd)ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させた焼成銀からなり、これら第1および第2下地裏電極6a,7aは絶縁基板1の裏面上に所定間隔を存して形成されている。
第1補助裏電極6bと第2補助裏電極7bは、銀を主成分とするAgペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させた樹脂銀からなり、第1補助裏電極6bは第1下地裏電極6aに重ね合わされて2層構造の第1裏電極6を構成し、第2補助裏電極7bは第2下地裏電極7aに重ね合わされて2層構造の第2裏電極7を構成している。
抵抗体8は酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものであり、抵抗体8の両端部は第1下地裏電極6aと第2下地裏電極7aに重ね合わされている。抵抗体8にはトリミング溝8aが形成されており、このトリミング溝8aによって抵抗体8の抵抗値が調整されている。
第2保護膜9はアンダーコート層とオーバーコート層の2層構造からなり、そのうちアンダーコート層はガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものであり、オーバーコート層はエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものである。前述したトリミング溝8aはアンダーコート層の上からレーザ光を照射することで形成され、第2保護膜9は抵抗体8の全体を覆うように形成されている。
端面電極10は絶縁基板1の一端面(図示右端面)にNi/Cr等をスパッタしたものであり、この端面電極10は第1表電極2と第1裏電極6間を導通するように形成されている。
第1外部接続層11と第2外部接続層12および第3外部接続層13は、電解メッキによって形成されたNiメッキ層と、Niメッキ層の表面に形成されたSnメッキ層との2層構造からなり、これら第1ないし第3外部接続層11,12,13は同じメッキ工程で同時に形成される。第1外部接続層11は、第1表電極2と端面電極10および第1補助裏電極6b(第1裏電極6)を覆うように形成され、第2外部接続層12は第2補助裏電極7b(第2裏電極7)を覆うように形成され、第3外部接続層13は第2表電極3を覆うように形成されている。なお、第1外部接続層11と第2外部接続層12は半田付け用外部電極であり、第3外部接続層13はボンディング用電極である。後述するように、硫化検出センサ100を回路基板に実装する際に、回路基板の配線パターンに第1外部接続層11と第2外部接続層12が半田付けされ、第3外部接続層13に対してワイヤが接続されるようになっている。
次に、上述の如く構成された硫化検出センサ100の製造方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。なお、図4(a)〜(g)は大判基板を表面側から見た平面図、図5(a)〜(g)は大判基板を背面側から見た裏面図、図6(a)〜(g)は図4(a)〜(g)の長手方向中央部に沿った1チップ相当分の断面図をそれぞれ示している。
まず、絶縁基板1が多数個取りされる大判基板を準備する。この大判基板には予め1次分割溝と2次分割溝が格子状に設けられており、両分割溝によって区切られたマス目の1つ1つが1個分のチップ領域となる。図4〜図6には1個分のチップ領域に相当する大判基板が代表して示されているが、実際は多数個分のチップ領域に相当する大判基板に対して以下に説明する各工程が一括して行われる。
すなわち、図4(a)と図5(a)および図6(a)に示すように、この大判基板20Aの表面にAg系ペースト(Ag−Pd20%)をスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、所定間隔を存して対向する第1表電極2と第2表電極3を形成する。また、これと同時あるいは前後して、大判基板20Aの裏面にAg系ペースト(Ag−Pd20%)をスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、所定間隔を存して対向する第1下地裏電極6aと第2下地裏電極7aを形成する。
次に、図4(b)と図5(b)および図6(b)に示すように、大判基板20Aの表面に銀を主成分とするAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成することにより、第1表電極2と第2表電極3に接続する硫化検出導体4を形成する。また、これに前後して、大判基板20Aの裏面に酸化ルテニウム等の抵抗体ペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成することにより、第1下地裏電極6aと第2下地裏電極7aに接続する抵抗体8を形成する。
次に、図4(c)と図5(c)および図6(c)に示すように、ガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成することにより、抵抗体8を覆うアンダーコート層を形成した後、このアンダーコート層の上から抵抗体8にトリミング溝8aを形成して抵抗値調整する。しかる後、アンダーコート層の上からエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷し、これを加熱硬化してオーバーコート層を形成することにより、抵抗体8の全体を覆う2層構造の第2保護膜9を形成する。
次に、図4(d)と図5(d)および図6(d)に示すように、シリコン樹脂やフッ素樹脂等の樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化することにより、硫化検出導体4の全体を覆う第1保護膜5を形成する。
次に、図4(e)と図5(e)および図6(e)に示すように、銀を含有する樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化することにより、第1下地裏電極6aに重なる第1補助裏電極6bと第2下地裏電極7aに重なる第2補助裏電極7bとを形成する。これにより、第1下地裏電極6aと第1補助裏電極6bを積層した2層構造の第1裏電極6と、第2下地裏電極7aと第2補助裏電極7bを積層した2層構造の第2裏電極7とが形成される。
次に、大判基板20Aを一次分割溝に沿って短冊状基板20Bに1次分割した後、短冊状基板20Bの分割面にNi/Crをスパッタすることにより、図4(f)と図5(f)および図6(f)に示すように、短冊状基板20Bの一端面に第1表電極2と第1裏電極6間を接続する端面電極10を形成する。
次に、短冊状基板20Bを二次分割溝に沿って複数のチップ状基板10Cに2次分割し、これらチップ状基板10Cに対して電解メッキを施してNiメッキ層とSnメッキ層を順次形成することにより、図4(g)と図5(g)および図6(g)に示すように、第1外部接続層11と第2外部接続層12および第3外部接続層13を同時に形成する。これにより、第1表電極2と端面電極10および第1裏電極6の表面が第1外部接続層11によって覆われ、第2裏電極7の表面が第2外部接続層12によって覆われ、第2表電極3の表面が第3外部接続層13によって覆われ、図1〜図3に示す硫化検出センサ100が完成する。
図7に示すように、このように構成された硫化検出センサ100は、段差のある回路基板30上に半田付けとワイヤボンディングとを併用して実装可能となっている。この回路基板30には、第1配線パターン31と第2配線パターン32が同一面上に設けられていると共に、別の第3配線パターン33が段違いの面上に設けられており、硫化検出センサ100は、第1外部接続層11と第2外部接続層12がそれぞれ第1配線パターン31と第2配線パターン32に半田34で接続され、第3外部接続層13がワイヤ35を介して上段側の第3配線パターン33に接続される。なお、硫化検出センサ100は段差のない回路基板にも同様に実装することができ、その場合、回路基板の同一面上に設けられた3つの配線パターンに対し、第1外部接続層11と第2外部接続層12を一対の配線パターンに半田付けすると共に、第3外部接続層13を別の配線パターンにワイヤを介して接続すれば良い。
使用に際し、回路基板30に硫化検出センサ100と図示せぬ他の電子部品を実装した後、この回路基板30を硫化ガスを含む雰囲気に曝すと、硫化ガスが第1保護膜5を透過して硫化検出導体4に接するため、硫化ガスの濃度と経過時間に応じて硫化検出導体4の抵抗値が次第に上昇していき、最終的には硫化検出導体4の断線に至る。したがって、硫化検出導体4の抵抗値の変化や断線を検出することにより、硫化の度合いを検出することができる。
ここで、本実施形態例に係る硫化検出センサ100では、硫化検出導体4に流れる電流が抵抗体8によって制限されるため、硫化に伴って膜厚の薄くなった硫化検出導体4の発熱が抑制され、硫化検出導体4が断線する際に爆ぜることを防止できる。また、これら硫化検出導体4と抵抗体8が絶縁基板1の表裏両面に振り分けて設けられているため、硫化検出導体4を構成する銀(Ag)が抵抗体8側に拡散せず、抵抗体8を付設しても硫化検出導体4の検出精度に悪影響を及ぼすことはない。さらに、第2表電極3の表面に形成された第3外部接続層13がワイヤボンディングの接続部として機能するため、立体的な配線構造を有する回路基板にも容易に実装することができる。
また、本実施形態例に係る硫化検出センサ100では、抵抗体8に接続する第1裏電極6と第2裏電極7が、絶縁基板1の裏面上に形成された第1および第2下地裏電極6a,7aと、それらに積層された第1および第2補助裏電極6b,7bとの2層構造からなり、第1および第2補助裏電極6b,7bの表面高さが抵抗体8を覆う第2保護膜9の表面高さよりも高く設定されている。これにより、絶縁基板1の表面側を上向きにした姿勢で硫化検出センサ100を回路基板30に実装した際に、絶縁基板1の裏面側に形成された第2保護膜9と回路基板30との間に隙間が確保されるため、硫化検出センサ100を安定した姿勢で回路基板30上に実装することができる。
また、本実施形態例に係る硫化検出センサ100では、硫化検出導体4が硫化ガス透過性の第1保護膜5によって覆われているため、硫化検出センサ100の保管時や運送時等に硫化検出導体4が外部からの影響を受け難くなると共に、第1保護膜5から露出する第1表電極2と第2表電極3の表面に第1外部接続層11と第3外部接続層13を容易にメッキ形成することができる。ただし、第1保護膜5を省略して硫化検出導体4が外部に露出する構成にすることも可能であり、その場合は、硫化検出導体4を溶解剥離型のレジスト膜で被覆した状態で第1外部接続層11と第3外部接続層13をメッキ形成し、その後にレジスト膜を溶剤で剥離・除去して硫化検出導体4を露出させれば良い。
1 絶縁基板
2 第1表電極
3 第2表電極
4 硫化検出導体
5 第1保護膜
6 第1裏電極
6a 第1下地裏電極
6b 第1補助裏電極
7 第2裏電極
7a 第2下地裏電極
7b 第2補助裏電極
8 抵抗体
8a トリミング溝
9 第2保護膜
10 端面電極
11 第1外部接続層
12 第2外部接続層
13 第3外部接続層
30 回路基板
31 第1配線パターン
32 第2配線パターン
33 第3配線パターン
34 半田
35 ワイヤ
100 硫化検出センサ

Claims (2)

  1. 直方体形状の絶縁基板と、前記絶縁基板の表面における長手方向両端部に形成された一対の表電極と、一対の前記表電極間に形成された硫化検出導体と、前記絶縁基板の裏面における長手方向両端部に形成された一対の裏電極と、一対の前記裏電極間に形成された抵抗体と、前記抵抗体を覆う保護膜と、いずれか一方の前記表電極と該表電極に対応する前記裏電極を導通するように前記絶縁基板の長手方向一端面に形成された端面電極と、一対の前記表電極と一対の前記裏電極および前記端面電極の表面に形成された外部接続層と、を備えていることを特徴とする硫化検出センサ。
  2. 請求項1に記載の硫化検出センサにおいて、
    前記裏電極が、前記絶縁基板の裏面上に形成された下地裏電極と、該下地裏電極上に積層された補助裏電極とを含んでおり、前記補助裏電極の表面高さが前記保護膜の表面高さよりも高く設定されていることを特徴とする硫化検出センサ。
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