JP2021011680A - 法面保護擁壁及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面材側から伝わる冷気による水分の凍結に伴い、同表面材への悪影響が生じない法面保護擁壁及びその形成方法を提供する。【解決手段】法面保護擁壁1は、法面3に沿って配置される壁材7と、上記法面3から地盤2に向けて延びる孔10内に注入される定着材5と、上記孔10内に挿入されて壁材7に対し連結される芯材6と、上記壁材7と上記法面3との間に注入される裏込め材9と、を備える。そして、壁材7における法面3側の面には断熱材8が設けられており、その断熱材8が壁材7との間において裏込め材9で覆われていることによって、壁材7、断熱材8、及び裏込め材9が一体化して法面保護のための表面材4となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、法面保護擁壁及びその形成方法に関する。
従来、法面保護擁壁として、法面に沿って配置される壁材と、法面から地盤に向けて延びる孔内に注入される定着材と、その孔内に挿入されて上記壁材に対し連結される芯材と、上記壁材と上記法面との間に注入される裏込め材とを備えており、それら壁材及び裏込め材を法面保護のための表面材とするものが知られている。
こうした法面保護擁壁の形成方法としては、次のようなパンウォール(Pan Wall)工法が知られている。このパンウォール工法では、法面に沿って壁材を配置した状態で、法面から地盤に向けて延びる孔内に定着材を注入するとともに同孔内に芯材を挿入し、芯材を上記壁材に対し連結し、同壁材と上記法面との間に裏込め材を注入することにより、それら壁材及び裏込め材を法面保護のための表面材とする。
なお、特許文献1には、盛土における土留め用の擁壁について記載されている。この擁壁においては、表面材における盛土側の面に断熱材が設けられている。そして、そうした表面材を多数段積み重ねた状態のもと、盛土側に層状の土と帯状の補強材とを交互に重ねながら、補強材を対応する表面材に対し連結してゆくことにより、盛土における土留め用の擁壁が形成される。
この擁壁では、寒冷地等において、冷気が擁壁の表面材側から盛土側に伝わることが上記断熱材によって抑制される。このため、盛土における表面材付近の部分に上記冷気が伝わって、その部分の水分が凍結することは抑制される。仮に、その部分の水分が凍結すると、その水分の凍結に伴う膨張が生じる分、補強材によって盛土に固定されている表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすおそれがあるが、こうした悪影響の発生を抑制することができる。
特開2003−306954号公報
ところで、パンウォール工法で形成された法面保護擁壁においても、寒冷地等において冷気が擁壁の表面材側から地盤における表面材付近の部分に伝わり、その部分に含まれる水分が凍結して膨張すると、その水分の膨張が生じる分、定着材及び芯材によって地盤に固定されている表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすという問題がある。
ちなみに、パンウォール工法で形成された法面保護擁壁では、特許文献1に示される断熱材を適用することは困難である。これは、パンウォール工法で形成された法面保護擁壁に特許文献1の断熱材を適用しようとすると、法面保護擁壁の表面材における地盤側の面に断熱材を設けなければならないことが関係している。すなわち、特許文献1のように層状の土を重ねて形成される盛土の土留め用の擁壁であれば、上記断熱材を擁壁における表面材の盛土側の面に設けることができるものの、壁材と法面との間に裏込め材を注入して表面材を形成するパンウォール工法では、上記断熱材を表面材における地盤側の面に設けることは難しい。
従って、パンウォール工法で形成された法面保護擁壁では、地盤における表面材付近の部分に含まれる水分が凍結すると、その水分の凍結に伴う膨張が生じる分、表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすという問題が生じることは避けられない。
また、仮にパンウォール工法で形成された法面保護擁壁において、表面材における地盤側の面に特許文献1の断熱材を設けることができたとしても、その断熱材が表面材に対し一体化されているわけではないため、断熱材と表面材との間に水分が入り込むおそれがあることは否めない。このように断熱材と表面材との間に水分が入り込むと、その水分が表面材側からの冷気によって凍結し、その水分の凍結に伴う膨張が生じる分、表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすことになる。
本発明の目的は、表面材側から伝わる冷気による水分の凍結に伴い、同表面材への悪影響が生じることを抑制できる法面保護擁壁及びその形成方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する法面保護擁壁は、法面に沿って配置される壁材と、上記法面から地盤に向けて延びる孔内に注入される定着材と、上記孔内に挿入されて壁材に対し連結される芯材と、上記壁材と上記法面との間に注入される裏込め材と、を備える。そして、上記壁材における法面側の面には断熱材が設けられており、その断熱材が上記裏込め材により上記壁材との間で覆われていることによって、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材となっている。
上記構成によれば、冷気が表面材側から地盤に伝わることは、裏込め材によって壁材との間で覆われた断熱材によって抑制される。このため、地盤における表面材付近の部分に上記冷気が伝わって、その部分の水分が凍結することは抑制される。そして、その部分の水分の凍結に伴う膨張により、定着材及び芯材によって地盤に固定されている表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすことは抑制される。また、上記断熱材が裏込め材により壁材との間で覆われていることによって、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材となっているため、断熱材と壁材との間など同断熱材よりも壁材側の部分に水分が入り込むことはない。従って、その水分が冷気により凍結することはなく、その水分の凍結に伴う膨張により表面材に悪影響が生じることもない。
上記法面保護擁壁において、上記裏込め材は、空気連行剤を混ぜて壁材と法面との間に注入されるものであり、且つ、その空気連行剤によって気泡が形成されているものとすることが考えられる。
この構成によれば、上記気泡によって裏込め材に耐凍害性を持たせることができるため、表面材側から伝わる冷気により裏込め材が凍害を受けることを抑制できる。
上記法面保護擁壁において、上記芯材は、鉄よりも熱伝導率の低い材料によって形成されているものとすることが考えられる。
この構成によれば、冷気が表面材側から芯材を介して地盤に伝わりにくくなる。
上記法面保護擁壁において、上記壁材は、法面に沿って水平方向に複数並べられているとともに鉛直方向にも複数並べられており、それら壁材に各々対応する芯材に対し連結されるものとされる。更に、壁材同士の間は、空気連行剤を混ぜた目地材が充填されることにより、上記空気連行剤によって形成された気泡を有する目地材によって埋められているものとすることが考えられる。
この構成によれば、壁材同士の間を埋める目地材に上記気泡によって耐凍害性が持たされているため、冷気により目地材が凍害を受けることを抑制できる。
上記法面保護擁壁において、上記壁材は、法面に沿って水平方向に複数並べられているとともに鉛直方向にも複数並べられており、それら壁材に各々対応する芯材に対し連結されるものとされる。更に、最上段の壁材の上端部に対応して位置する擁壁の天端は水平方向に延びる天端材によって形成されており、その天端材と前記地盤との間にも断熱材が設けられているものとすることが考えられる。
上記構成によれば、擁壁の天端において、冷気が天端材側から地盤に伝達されることを、その天端材と地盤との間の断熱材によって抑制することができる。
上記課題を解決する法面保護擁壁の形成方法は、法面に沿って壁材を配置する配置工程と、法面から地盤に向けて延びる孔内に定着材を注入するとともに、その孔内に芯材を挿入する注入挿入工程と、上記芯材を上記壁材に対し連結する連結工程と、上記壁材と上記法面との間に裏込め材を注入する裏込め工程と、を有する。そして、上記配置工程では、壁材における法面側の面に断熱材を設けた後、その断熱材が法面側を向くように同法面に沿って前記壁材が配置される。更に、上記裏込め工程では、断熱材が壁材と法面との間において上記注入された裏込め材で覆われることにより、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材が形成される。
この方法によれば、冷気が表面材側から地盤に伝わることは、裏込め材によって壁材との間で覆われた断熱材によって抑制される。このため、地盤における表面材付近の部分に上記冷気が伝わって、その部分の水分が凍結することは抑制される。そして、その部分の水分の凍結に伴う膨張により、定着材及び芯材によって地盤に固定されている表面材が押圧されて同表面材に悪影響を及ぼすことは抑制される。また、上記断熱材が裏込め材により壁材との間で覆われていることによって、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材となっているため、断熱材と壁材との間など同断熱材よりも壁材側の部分に水分が入り込むことはない。従って、その水分が冷気により凍結することはなく、その水分の凍結に伴う膨張により表面材に悪影響が生じることもない。更に、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材の一体化による表面材の形成を法面保護擁壁の形成現場で行うことができるため、上記壁材、上記断熱材、及び上記裏込め材を個別に上記形成現場まで運搬することができ、一体化した表面材を上記形成現場まで運搬する場合と比較して、運搬を容易に行うことができる。
本発明によれば、表面材側から伝わる冷気による水分の凍結に伴い、同表面材への悪影響が生じることを抑制できる。
法面保護擁壁全体を示す斜視図。 法面保護擁壁における隣合う表面材同士の境界部分を図1の矢印A−A方向から見た状態を示す断面図。 表面材、定着材、及び芯材を示す断面図。 (a)〜(c)は、パンウォール工法による法面保護擁壁の形成手順の一例を示す略図。 (a)〜(c)は、パンウォール工法による法面保護擁壁の形成手順の一例を示す略図。 (a)〜(c)は、地盤の凍結による法面保護擁壁への影響態様を示す略図。
以下、法面保護擁壁及びその形成方法の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示す法面保護擁壁1は、パンウォール工法によって形成されるものであり、地盤2における法面3を保護するための複数の表面材4と、それら表面材4毎に設けられて同表面材4を地盤2に固定するための定着材(グラウト材)5及び芯材6と、を備えている。
上記定着材5としては、例えば無収縮モルタルを採用することが考えられる。また、上記芯材6としては、鉄よりも熱伝導率の低い材料、例えば繊維強化プラスチック(FRP)で形成されたものが採用される。そして、定着材5は法面3から地盤2に向けて延びるように形成された孔10内に注入されており、芯材6は上記孔10内に挿入されて表面材4に対し連結されている。
表面材4は、法面3に沿って水平方向に複数並べられているとともに鉛直方向にも複数並べられている壁材(プレキャスト板)7と、そのように配置された各壁材7における法面3側の面にそれぞれ接着されている断熱材8と、を備えている。なお、上記芯材6は表面材4の壁材7に対し連結されている。また、上記断熱材8としては、発泡スチロール等の断熱性を有する材料で形成されたものが用いられる。
上記壁材7と法面3との間には、グラウト、モルタル、コンクリートといった裏込め材9が注入されている。この裏込め材9には物理的に空気泡を導入できる空気連行剤や起泡剤が混ぜられている。そして、そうした裏込め材9で断熱材8が上記壁材7との間において覆われることにより、上記壁材7、上記断熱材8、及び上記裏込め材9が一体化して上記表面材4となっている。
表面材4における裏込め材9には、耐凍害性を持たせるための気泡が空気連行剤によって形成されている。なお、裏込め材9全体の容積に対する上記気泡の容積の割合は、裏込め材9に混ぜる空気連行剤の量によって変化する。裏込め材9全体の容積に対する上記気泡の容積の割合を大きくすれば同裏込め材9における断熱性は高められるものの、上記割合を大きくしすぎると同裏込め材9の強度が低下して耐凍害性が低下してしまう。ちなみに、裏込め材9に混ぜる空気連行剤の量としては、裏込め材9全体の容積に対し、上記気泡の容積が3〜20%となる量とすることが考えられ、好ましくは9〜15%となる量にすることが考えられる。
法面保護擁壁1においては、擁壁の天端1aが、最上段の壁材7(表面材4)の上端部に対応して位置しており、且つ、水平方向に伸びるコンクリート製の天端材11によって形成されている。更に、天端材11と地盤2との間には、発泡スチロール等の断熱性を有する材料で形成された断熱材12が設けられている。
図2は、隣合う表面材4同士の境界部分を図1の矢印A−A方向から見た状態を示している。図2から分かるように、隣合う表面材4の壁材7同士の間には、断熱性を有するバックアップ材13が設けられている。このバックアップ材13は、スプレー式の発泡ウレタン材を壁材7同士の間に注入し充填することによって形成されている。そして、表面材4の裏込め材9は隣合う壁材7の間における上記バックアップ材13まで到達しており、それによって断熱材8が裏込め材9により壁材7との間で覆われた状態となっている。
また、壁材7同士の間であって上記バックアップ材13よりも外側(図2の下側)の部分は、モルタル等の目地材14によって埋められている。この目地材14は、空気連行剤を混ぜた状態で上記部分に充填されており、その空気連行剤によって形成された耐凍害性を持たせるための気泡を有している。なお、目地材14全体の容積に対する上記気泡の容積の割合は、目地材14に混ぜる空気連行剤の量によって変化する。目地材14全体の容積に対する上記気泡の容積の割合を大きくすれば同目地材14における断熱性は高められるものの、上記割合を大きくしすぎると同目地材14の強度が低下して耐凍害性が低下してしまう。ちなみに、目地材14に混ぜる空気連行剤の量としては、目地材14全体の容積に対し、上記気泡の容積が3〜20%となる量とすることが考えられ、好ましくは9〜15%となる量にすることが考えられる。
次に、表面材4(壁材7)と芯材6との連結構造について詳しく説明する。
図3に示すように、壁材7には同壁材7を厚さ方向(図3の略左右方向)に貫通する段付孔15が形成されている。この段付孔15における外側(図3の右側)寄りの部分は、断熱材8寄りの部分よりも大きい内形を有する大形部15aとなっている。また、断熱材8には同断熱材8の厚さ方向(図3の略左右方向)に延びるとともに、壁材7の段付孔15と同一軸線上で延びる挿通孔16が形成されている。なお、断熱材8においては、図示しない水抜き用の切り欠きや隣合う壁材7同士の連結用の切り欠き等も形成されている。
そして、壁材7は断熱材8を法面3に向けて同法面3に沿って配置され、その状態のもとで上記段付孔15及び上記挿通孔16を介して上記孔10が法面3から地盤2に向けて延びるように形成される。その後、円筒状の注入ガイド17が段付孔15及び挿通孔16に差し込まれる。これにより、注入ガイド17の内部が地盤2の上記孔10に連通される。その注入ガイド17を介して孔10内に定着材5が注入されるとともに、注入ガイド17内にも定着材5が注入される。更に、注入ガイド17の内部を介して孔10内には芯材6が挿入される。
段付孔15における大形部15aの底面には、埋め込みプレート18が予め設置されている。この埋め込みプレート18における外側の面(図3の右側の面)には座金20が配置され、同座金20における外側の面(図3の右側の面)にはワッシャ21が配置される。これら埋め込みプレート18、座金20、及びワッシャ21を芯材6の端部が貫通しており、同芯材6の端部にはナット22がねじ込まれている。これにより芯材6が壁材7に対し連結される。
そして、法面3と壁材7(断熱材8)との間に裏込め材9を注入することにより、断熱材8が裏込め材9により壁材7との間で覆われた状態となって、それら壁材7、断熱材8、及び裏込め材9が一体化して表面材4となる。この状態で上記ナット22を締め付けることにより、表面材4が芯材6及び定着材5によって地盤2に固定される。その後、壁材7における段付孔15の大形部15aにキャップ23が嵌め込まれ、同キャップ23の内部であってナット22周りの部分にモルタルが充填される。
次に、パンウォール工法による法面保護擁壁1の形成方法について説明する。
パンウォール工法では、[配置工程]、[注入挿入工程]、[連結工程]、及び[裏込め工程]といった各工程を順に行うことにより、法面保護擁壁1が形成される。以下、パンウォール工法における[配置工程]、[注入挿入工程]、[連結工程]、及び[裏込め工程]について、それぞれ詳しく述べる。
[配置工程]
図4(a)に示すように、地盤2における最も高い部分(図4(a)の二点鎖線)を削り取ることにより、水平方向(図4(a)の紙面と直交する方向)に延びる法面3が形成される。一方、壁材7における法面3側の面に断熱材8を接着し、その断熱材8が法面3側を向くように同法面3に沿って壁材7が配置される。なお、そうした壁材7は、水平方向に延びる法面3に対応して、水平方向に複数並ぶように配置される。そして、隣合う壁材7同士は互いに連結される。
[注入挿入工程]
図4(b)に示すように、壁材7の段付孔15(図3)及び断熱材8の挿通孔16(図3)を介して、法面3から地盤2に向けて延びるように孔10が形成される。その後、段付孔15及び挿通孔16に孔10と連通するよう注入ガイド17(図3)が差し込まれる。そして、注入ガイド17を介して孔10内に定着材5が注入されるとともに、注入ガイド17内にも定着材5が注入される。更に、注入ガイド17の内部を介して孔10内に芯材6が挿入される。
[連結工程]
図3に示す段付孔15における大形部15aの底面に予め設置されている埋め込みプレート18の隣には、座金20及びワッシャ21が配置される。更に、これら埋め込みプレート18、座金20、及びワッシャ21を貫通する芯材6の端部にナット22がねじ込まれる。これにより芯材6が壁材7に対し連結される。
[裏込め工程]
図4(c)に示すように、芯材6が壁材7に対し連結された状態のもと、法面3と壁材7(断熱材8)との間に裏込め材9が注入される。これにより、断熱材8が裏込め材9により壁材7との間で覆われた状態となって、それら壁材7、断熱材8、及び裏込め材9が一体化して表面材4となる。この状態で上記ナット22(図3)を締め付けることにより、表面材4が芯材6及び定着材5によって地盤2に固定される。その後、壁材7における段付孔15の大形部15a(図3)にキャップ23が嵌め込まれ、同キャップ23の内部であってナット22周りの部分にモルタルが充填される。
以上のように[配置工程]、[注入挿入工程]、[連結工程]、及び[裏込め工程]を順に行った後、図5(a)に示すように地盤2における最上段の表面材4の下側の部分(図5(a)の二点鎖線)を削り取ることにより、最上段の表面材4の下側の部分に水平方向(図5(a)の紙面と直交する方向)に延びる法面3が更に形成される。そして、上述した[配置工程]、[注入挿入工程]、[連結工程]、及び[裏込め工程]を繰り返し行うことにより、図5(a)〜(c)に示すように法面3に複数段の表面材4が設けられ、且つ、それら表面材4が定着材5及び芯材6によって地盤2に対し固定されるようになる。
法面3に設けられた複数段の表面材4が定着材5及び芯材6によって地盤2に対し固定された後、地盤2の上端部であって最上段の壁材7(表面材4)の上端部に対応して位置する部分には水平方向、すなわち最上段の表面材4が並ぶ方向に断熱材12が配置される。更に、その断熱材12の上側には同断熱材12と同じ方向に伸びるコンクリート製の天端材11が形成される。これにより、天端材11と地盤2との間に断熱材12が設けられた状態となり、それら天端材11及び断熱材12によって擁壁の天端1aが形成される。
隣合う表面材4の壁材7同士の間には、図2に示すように、スプレー式の発泡ウレタン材を壁材7同士の間に注入充填することによってバックアップ材13が形成される。これにより、隣合う壁材7の間において、表面材4の裏込め材9が上記バックアップ材13まで到達した状態となるとともに、断熱材8が上記裏込め材9によって覆われた状態となる。壁材7同士の間にバックアップ材13が形成された後、壁材7同士の間であって上記バックアップ材13よりも外側(図2の下側)の部分は目地材14によって埋められる。
次に、本実施形態における法面保護擁壁1及びその形成方法の作用効果について説明する。
(1)寒冷地等において、図6(a)に示すように仮に冷気が法面保護擁壁1の表面材4側から地盤2側に伝わることにより、地盤2における表面材4付近の部分に含まれる水分が凍結していったとすると、その部分には図6(b)及び図6(c)に示すように上記水分の凍結に伴う膨張が生じる。そして、上記水分の凍結による膨張が生じる分、定着材5及び芯材6によって地盤2に固定されている表面材4が、図6(b)及び図6(c)に矢印で示すように押圧されて同表面材4に悪影響を及ぼすおそれがある。
しかし、冷気が表面材4側から地盤2に伝わることは、表面材4において、図3に示すように裏込め材9によって壁材7との間で覆われた断熱材8で抑制される。このため、地盤2における表面材4付近の部分に上記冷気が伝わって、その部分の水分が凍結することは抑制される。そして、その部分の水分の凍結に伴う膨張により、表面材4が押圧されて同表面材4に悪影響を及ぼすことは抑制されるようになる。また、上記断熱材8が裏込め材9により壁材7との間で覆われていることによって、上記壁材7、上記断熱材8、及び上記裏込め材9が一体化して法面保護のための表面材4となっているため、断熱材8と壁材7との間など同断熱材8よりも壁材7側の部分に水分が入り込むことはない。従って、その水分が冷気により凍結することはなく、その水分の凍結に伴う膨張により表面材4に悪影響が生じることもない。
(2)壁材7、断熱材8、及び裏込め材9が一体化して表面材4となっているため、その表面材4の厚さを大きくすることができ、それによって表面材4の剛性を高めることができる。
(3)表面材4の上記裏込め材9は、空気連行剤を混ぜて壁材7と法面3との間に注入されるものであり、耐凍害性を持たせるための気泡が上記空気連行剤によって形成されている。このように裏込め材9に耐凍害性を持たせることにより、表面材4側から伝わった冷気により裏込め材9が凍害を受けることを抑制できる。
(4)上記芯材6は、鉄よりも熱伝導率の低い材料、詳しくは強化繊維プラスチックによって形成されているため、冷気が表面材4側から芯材6を介して地盤2に伝わりにくくなる。
(5)隣合う表面材4における壁材7同士の間は、空気連行剤を混ぜた目地材14が充填されることにより、上記空気連行剤によって形成された耐凍害性を持たせるための気泡を有する目地材14によって埋められている。このように壁材7同士の間を埋める目地材14に耐凍害性が持たされているため、冷気により目地材14が凍害を受けることを抑制できる。
(6)最上段の壁材7の上端部に対応して位置する擁壁の天端1aは、水平方向に延びる天端材11によって形成されており、その天端材11と地盤2との間にも断熱材12が設けられている。このため、擁壁の天端1aにおいて、冷気が天端材11側から地盤2に伝達されることを、その天端材11と地盤2との間の断熱材12によって抑制することができる。
(7)上記法面保護擁壁1の形成方法によれば、壁材7、断熱材8、及び裏込め材9の一体化による表面材4の形成を法面保護擁壁1の形成現場で行うことができる。このため、壁材7、断熱材8、及び裏込め材9を個別に上記形成現場まで運搬することができ、一体化した表面材4を上記形成現場まで運搬する場合と比較して、運搬を容易に行うことができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・天端1aの断熱材12については必ずしも設ける必要はない。
・目地材14については耐凍害性を持たせるための気泡を有するものとしたが、そうした気泡を必ずしも形成する必要はない。
・芯材6を形成する材料については、繊維強化プラスチック(FRP)以外の材料に適宜変更してもよい。
・芯材6を形成する材料については、必ずしも芯材6を鉄よりも熱伝導率の低い材料とする必要はない。
・裏込め材9については、耐凍害性を持たせるための気泡を有するものとしたが、そうした気泡を必ずしも形成する必要はない。
1…法面保護擁壁、1a…天端、2…地盤、3…法面、4…表面材、5…定着材、6…芯材、7…壁材、8…断熱材、9…裏込め材、10…孔、11…天端材、12…断熱材、13…バックアップ材、14…目地材、15…段付孔、15a…大形部、16…挿通孔、17…注入ガイド、18…埋め込みプレート、20…座金、21…ワッシャ、22…ナット、23…キャップ。

Claims (6)

  1. 法面に沿って配置される壁材と、
    前記法面から地盤に向けて延びる孔内に注入される定着材と、
    前記孔内に挿入されて前記壁材に対し連結される芯材と、
    前記壁材と前記法面との間に注入される裏込め材と、
    を備える法面保護擁壁において、
    前記壁材における前記法面側の面には断熱材が設けられており、その断熱材が前記裏込め材により前記壁材との間で覆われていることによって、前記壁材、前記断熱材、及び前記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材となっている
    ことを特徴とする法面保護擁壁。
  2. 前記裏込め材は、空気連行剤を混ぜて前記壁材と前記法面との間に注入されるものであり、且つ、その空気連行剤によって気泡が形成されているものである請求項1に記載の法面保護擁壁。
  3. 前記芯材は、鉄よりも熱伝導率の低い材料によって形成されている請求項1又は2に記載の法面保護擁壁。
  4. 前記壁材は、前記法面に沿って水平方向に複数並べられているとともに鉛直方向にも複数並べられており、それら壁材に各々対応する前記芯材に対し連結されるものであり、
    前記壁材同士の間は、空気連行剤を混ぜた目地材が充填されることにより、前記空気連行剤によって形成された気泡を有する前記目地材によって埋められている請求項1〜3のいずれか一項に記載の法面保護擁壁。
  5. 前記壁材は、前記法面によって水平方向に複数並べられているとともに鉛直方向にも複数並べられており、それら壁材に各々対応する前記芯材に対し連結されるものであり、
    最上段の壁材の上端部に対応して位置する擁壁の天端は水平方向に延びる天端材によって形成されており、その天端材と前記地盤との間にも断熱材が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の法面保護擁壁。
  6. 法面に沿って壁材を配置する配置工程と、
    前記法面から地盤に向けて延びる孔内に定着材を注入するとともに、その孔内に芯材を挿入する注入挿入工程と、
    前記芯材を前記壁材に対し連結する連結工程と、
    前記壁材と前記法面との間に裏込め材を注入する裏込め工程と、
    を有する法面保護擁壁の形成方法において、
    前記配置工程では、前記壁材における前記法面側の面に断熱材を設けた後、その断熱材が前記法面側を向くように同法面に沿って前記壁材が配置され、
    前記裏込め工程では、前記断熱材が前記壁材と前記法面との間において前記注入された裏込め材で覆われることにより、前記壁材、前記断熱材、及び前記裏込め材が一体化して法面保護のための表面材が形成される
    ことを特徴とする法面保護擁壁の形成方法。
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