JP2021011416A - 気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、気中養生を行なうコンクリートの強度を改善する簡便な方法を提供する。【解決手段】本発明は、収縮低減剤をコンクリート1m3あたり1〜5kg添加する、気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法であり、好ましくは前記収縮低減剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、気中養生を行なうコンクリートの強度を改善する方法に関する。
コンクリートの強度発現性はセメントの水和に依存する。したがって、コンクリートの強度発現性を高めるためには、水分に富む環境下でコンクリートを養生するのが望ましい。かかる養生方法には、水中養生、蒸気養生、封緘養生、湿潤養生、膜養生、シート養生、および気中養生等がある。これらの中で、水中養生から膜養生までの方法は小型のコンクリートに適用できても、大型のコンクリート構造物に適用するのは難しい。一方、シート養生は、前記方法と比べ養生効果は劣るものの、大型のコンクリート構造物に適用できる。また、気中養生はこれらの養生の中で最も簡便な方法であるが、気中養生を行なったコンクリートの圧縮強度は、材齢7〜28日までは伸びが小さく、材齢28日以降では、ほとんど伸びない。
そこで、コンクリート構造物の養生方法が、いくつか提案されている。
例えば、特許文献1の方法は、コンクリートの打設直後に、型枠を含む打設箇所の側方全周を囲むように養生シートを配置し、前記打設箇所の上部から散水して前記養生シート内の湿度を維持して養生を行い、前記養生シート内にて脱型作業を行う。そして脱型後に、コンクリートの側面全周にエアシートを巻き付け、前記散水を引き続き行いながら養生を継続する方法である。
また、特許文献2の方法は、型枠の取り外し後、湿潤状態にあるコンクリート打設面に散水し、その上に、ベントナイトやセピオライト等の粘土鉱物の層の下側に吸水性の養生マット層を設けた養生シートを敷設する方法である。
さらに、特許文献3の方法は、型枠の内面に養生シートを貼付してコンクリートを打設し、該コンクリートの硬化後に前記型枠を除去した後も、前記養生シートを前記コンクリートの表面に接着した状態で残置する方法である。そして、前記養生シートは、中心に配置された断熱部材と、この断熱部材を挟むようにその両面に配置された一対の不透水性の接着フィルムからなるものである。
しかし、いずれの養生方法も、コンクリート構造物への養生シートの適用や除去に手間がかかるほか、散水する場合はその手間も加わり、簡単な方法とはいえない。また、コンクリートの養生範囲は養生シートの広さに制限されるというシート養生特有の課題も残る。
特開2011−207028号公報 特開2012−251401号公報 特開平09−158472号公報
したがって、本発明の課題は、気中養生を行なうコンクリートの強度を改善する簡便な方法を提供することにある。
そこで、本発明者らは、前記課題を解決する手段を種々検討したところ、収縮低減剤を含むコンクリートは、気中養生を行なった場合でも、圧縮強度が増進することを見い出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は下記の構成を有する、気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法である。
[1]収縮低減剤をコンクリート1mあたり1〜5kg添加する、気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法。
[2]前記収縮低減剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、前記[1]に記載の気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法。
本発明の気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法は、収縮低減剤をコンクリートに添加するという簡便な方法で、気中養生を行なうコンクリートの強度を改善することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
1.収縮低減剤
本発明で用いる収縮低減剤は、市販品であり、例えば、太平洋シュリンクテクト、太平洋テトラガードAS20、太平洋テトラガードAS21(以上、太平洋マテリアル社製)、シュリンクガード、ヒビガード、チヂミガード(以上、フローリック社製)、アクアガードTD−200(日本触媒社製)等が挙げられる。これらの収縮低減剤の有効成分はポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
本発明では、収縮低減剤をコンクリート1mあたり1〜5kg添加する。該添加量がコンクリート1mあたり1kg未満では、強度改善効果が低く、5kgを超えても該効果は飽和する傾向にある。なお、収縮低減剤の添加量は、好ましくはコンクリート1mあたり2〜4kgである。
また、本発明では、前記収縮低減剤はナフタレンスルホン酸塩・ホルマリン縮合物等の高性能減水剤、ポリカルボン酸塩等の高性能AE減水剤、およびリグニンスルホン酸塩等の減水剤、並びに、空気量調整剤、収縮低減剤、消泡剤、遅延剤、および硬化促進剤等から選ばれる1種以上の混和剤と併用することができる。
2.コンクリート
本発明が対象とするコンクリートは、例えば、普通コンクリート、暑中コンクリート、寒中コンクリート、マスコンクリート、流動化コンクリート、高流動コンクリート、高強度コンクリート、低発熱コンクリート、膨張コンクリート、プレストレストコンクリート、低収縮コンクリート、繊維補強コンクリート、軽量コンクリート、およびポリマーコンクリート等が挙げられる。
また、前記コンクリートに含まれるセメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、および耐硫酸塩ポルトランドセメント等のポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、およびシリカセメント等の混合セメント、石炭灰含有セメント、白色セメント、並びにエコセメント等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、前記コンクリートに含まれる粗骨材は、川砂利、山砂利、砕石、スラグ粗骨材、および軽量粗骨材等から選ばれる1種以上が挙げられ、前記コンクリートに含まれる細骨材は、川砂、山砂、陸砂、海砂、砕砂、硅砂、スラグ細骨材、および軽量細骨材等から選ばれる1種以上が挙げられる。また、前記粗骨材や細骨材は天然骨材のほか、人工骨材や再生骨材を用いることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
1.使用材料
(1)セメント
普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)
(2)細骨材
山砂(静岡県掛川市産)
(3)粗骨材
砕石2005(茨城県桜川市産)
(4)収縮低減剤
商品名:太平洋シュリンテクト(太平洋マテリアル社製)
有効成分はポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(5)水
上水道水
2.圧縮強度試験
表1に示す配合に従い、前記材料を用いて普通セメントコンクリートを混練して型枠に打設し、材齢1日で脱型して、直径100mm、高さ200mmの供試体を作製した。次に、該供試体は、気中養生と水中養生に分けて養生し、材齢7日、28日、および91日の供試体の圧縮強度を、JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」に準拠して測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2021011416
Figure 2021011416
3.試験結果について
表2に示すように、収縮低減剤をコンクリート1mあたり2〜4kg含む実施例1〜3の圧縮強度は、材齢7日以降において、収縮低減剤を含まない比較例1の圧縮強度よりも高くなった。また、実施例1〜3の圧縮強度は、水中養生した参考例1〜4の圧縮強度と同程度であった。

Claims (2)

  1. 収縮低減剤をコンクリート1mあたり1〜5kg添加する、気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法。
  2. 前記収縮低減剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、前記[1]に記載の気中養生を行なうコンクリートの強度改善方法。
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