JP2021010764A - 手乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄後の手に付着している水滴をより効果的に除去することができ、水滴の予期せぬ方向への飛沫飛散を防止でき、運転時の騒音を効果的に軽減することができる手乾燥装置を提供する。【解決手段】洗浄後の手を乾燥させるための手乾燥装置1であって、ブロアモータ41による送風で乾燥室25に吹出された空気が乾燥室25から空気通路30、水受トレイ15、プレフィルタ(第一フィルタ部材)35、ブロアモータ41、ヘパフィルタ(第二フィルタ部材)45、空気圧縮室50、空気吹出部60をこの順番に循環する空気循環流路が形成され、乾燥室25は、その内部に挿入した手を広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、洗面所などに設置されて洗浄後の手を乾燥させるために用いる手乾燥装置に関する。
従来より、例えば特許文献1に示すように、洗浄後の手(手指)に温風等を吹き付けることで、手指に付着した水分を吹き飛ばして乾燥させる乾燥装置がある。特許文献1に記載されたような従来の乾燥装置は、単に手に向けて温風等を吹き付ける構造である。したがって、手指に付着している水滴が温風で吹き飛ばされる。そのため、水滴に雑菌などが含まれている場合、当該雑菌を含んだ水滴が乾燥装置の周囲に飛散することとなる。これにより、乾燥装置の周囲の空気(雰囲気)が汚染された状態となることが懸念され、手を乾燥させている本人や乾燥装置の周囲にいる人が雑菌等を吸引してしまうおそれがある。
そこで、乾燥装置内に吸引手段とフィルタを設け、手指に付着した水滴を空気とともに装置内に吸引し、フィルタで濾過して雑菌を除去するタイプの乾燥装置が提案されている(特許文献2)。
特許文献2に記載の乾燥装置は、ブロアモータを用いて吸引した空気を空気吹出ノズルから手指に吹き付け、その空気をフィルタを介してブロアモータに還流させるように構成されている。これにより、空気を外部に排出することなく空気吹出量を増加させ、短時間で手指を乾燥させるようにしている。
この特許文献2に記載の乾燥装置は、洗浄後の手指に付着した水分を空気とともに吸引してフィルタで濾過し、または、その空気を外部に排出することなく還流させているため、雑菌を装置の外部に撒き散らすおそれがない。
ところで、一般的に人の手には、爪周辺部、指又部分(指の付け根部分)、関節部分、小指の側面などに常在菌などの雑菌やその他の微生物が存在する。この中でも特に指又部分や爪周辺部に多くの雑菌や微生物が存在している。したがって、洗浄後の手の爪周辺部や指又部分に付着している水滴には、洗浄で除去しきれなかった上記のような雑菌や微生物が含まれていると思われる。
しかしながら、特許文献2に記載の乾燥装置では、乾燥時に手を配置する乾燥室内のスペースが十分でないため、手指に空気を吹き付ける際、乾燥室内で手を広げた状態でその向きを変えたり回転させたりすることできない。そのため、手の指又部分や爪周辺部などに付着した水滴を十分に除去することができないおそれがあった。すなわち、従来の乾燥装置では、特に指と指の間に水滴が回り込むことで手の乾燥が完全に行われないおそれがあった。そして、手指の汚染は指又部分が最も顕著であるため、そこに水滴が集ることで逆に手指の汚染が拡大する懸念もあった。特に、医療現場や食品工場などでは、手洗い、乾燥に続いてアルコールなどによる手の消毒を行うが、手に付着した水滴が十分に除去されていないと、アルコールなどによる殺菌力が不十分な状態となり、消毒後の手が汚染され易い状態になってしまう。
また、従来の乾燥装置では、手を乾燥室内に完全に挿入してから装置を作動させるように構成されていた。そのため、乾燥室内に空気流が形成されていない状態で手に高圧の空気が直接的に吹き付けられることとなる。そのため、手に吹き付けられた高圧の空気が手の表面の凸凹形状で予測できない方向に跳ね返る。これにより手に付着している水滴も予期せぬ方向に飛沫飛散するという問題があった。
また、従来の乾燥装置では、手指に残った水滴が高圧の空気で吹き飛ばされることで乾燥室の内部(内面)に付着し、これにより、乾燥室の内部が汚染された状態となるという問題もあった。特許文献2に記載の循環型の手乾燥装置でも、空気の流速が十分に速くなければ手自体の形状の凸凹で高圧空気が予測できない方向に飛沫飛散することで、乾燥室内が汚染されるおそれがある。
また、従来の乾燥装置では、装置内部に高速の空気流が形成されることで空気流による騒音が発生するという問題もあった。そのため、装置の運転時の騒音を低く抑えるために適切な消音対策を施すことが必要となる。
特開2005−160872号公報 特開2003−235757号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄後の手に付着している水滴をより効果的に除去することができ、水滴の予期せぬ方向への飛沫飛散を防止でき、運転時の騒音を効果的に軽減することができる手乾燥装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る手乾燥装置は、洗浄後の手を乾燥させるための手乾燥装置(1)であって、装置本体(20)の上部に配置されて洗浄後の手を挿入する挿入口(5)と、挿入口(5)の下側に配置されて該挿入口(5)から挿入した手が配置される乾燥室(25)と、装置本体(20)の下部に配置した水受トレイ(15)と、乾燥室(25)から下方に延びて水受トレイ(15)に連通する空気通路(30)と、水受トレイ(15)の上側に配置されて通過する空気を浄化する第一フィルタ部材(35)と、第一フィルタ部材(35)の上側に配置されたブロアモータ(41)と、ブロアモータ(41)の上側に配置されて通過する空気を浄化する第二フィルタ部材(45)と、第二フィルタ部材(45)を通過した空気を圧縮する空気圧縮室(50)と、乾燥室(25)内に配置されて空気圧縮室(50)から排出された空気を該乾燥室(25)内に吹出する空気吹出部(60)と、を備え、乾燥室(25)は、その内部に挿入した手(H)を広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されており、ブロアモータ(41)による送風で乾燥室(25)に吹出された空気が該乾燥室(25)から空気通路(30)、水受トレイ(15)、第一フィルタ部材(35)、ブロアモータ(41)、第二フィルタ部材(45)、空気圧縮室(50)、空気吹出部(60)をこの順番に循環する空気循環流路(R)が形成されることを特徴とする。
本発明にかかる手乾燥装置によれば、ブロアモータによる送風で乾燥室に吹き出した空気が該乾燥室から空気通路、水受トレイ、第一フィルタ部材、ブロアモータ、第二フィルタ部材、空気圧縮室、空気吹出部をこの順に循環する空気循環流路が形成されていることで、第一フィルタ部材及び第二フィルタ部材で浄化された清浄な空気が乾燥室で手に吹き付けられて手の乾燥が行われる。したがって、従来の手乾燥装置と比較して、乾燥後の手を清潔な状態とすることが可能となる。また、装置の内部を循環する空気を手に吹き付けて手の乾燥を行うので、手に吹き付けた空気が装置の外部へ飛散することを確実に防止できる。したがって、周囲の雰囲気が汚染されることがなく清浄な環境を維持することができる。そして、本発明にかかる手乾燥装置の乾燥室は、その内部に挿入した手を広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されているので、手の指又部分や関節部分を十分に広げた状態で空気を吹き付けることが可能となる。したがって、洗浄による水滴が付着し易い手の指又部分や爪周辺部、関節部分を極めて効果的に乾燥させることができる。これにより、短時間でより確実に手の全体を乾燥させることが可能な手乾燥装置となる。
また、この手乾燥装置の空気通路(30)は、乾燥室(25)の下端部から横方向に延伸する横管路(31)と、横管路(31)の先で下向きに屈曲する屈曲部(32)と、屈曲部(32)から下方向に延びて水受トレイ(15)に繋がる縦管路(33)とを備えていてよい。
この構成によれば、乾燥室からブロアモータまでの空気の通路が屈曲した状態となることで、空気の通路を介して乾燥室側に漏れるブロアモータの駆動による騒音を最小限に抑えることが可能となる。したがって、運転時の静寂性に優れた手乾燥装置を提供することができる。
また、この手乾燥装置では、空気通路(30)の内径寸法(D3)は、乾燥室(25)の下端部の内径寸法(D2)よりも小さな寸法に形成されていてよい。
この構成によれば、空気通路の内径寸法は、乾燥室の下端部の内径よりも小さな寸法に形成されていることで、乾燥室から空気通路に導かれる空気の流速を効果的に増加させることができる。したがって、循環経路における空気の流れを促進させることができ、乾燥室内で手に吹き付けられた空気を装置内に確実に循環させることができる。
また、この手乾燥装置は、空気吹出部(60)は、乾燥室(25)内の前後にそれぞれ配置した空気吹出用ダクト(61,62)と、空気吹出用ダクト(61,62)に形成されて乾燥室(25)内に配置された手に向けて空気を吹き出す複数個の吹出口(63,64)とを備え、複数個の吹出口(63,64)は、乾燥室(25)に挿入した両方の手(H)の複数の指又部分(Y)それぞれに向けて空気を吹き出すように配置されていてよい。
この構成によれば、複数個の吹出口は、乾燥室に挿入した両手の複数の指又部分それぞれに向けて空気を吹き出すように配置されていることで、空気吹出部から吹き出した空気が両手の指又部分に直接的に吹き付けられるようになる。したがって、両手の指又部分に付着している洗浄後の水滴を効果的に吹き飛ばして除去することができ、手の全体を満遍なくより確実に乾燥させることができる。
また、この手乾燥装置では、乾燥室(25)を画成する隔壁(25a)の外面、水受トレイ(15)とブロアモータ(41)との間、空気圧縮室(50)内、空気圧縮室(50)から空気吹出部(60)に連通する配管(51,52)内の少なくともいずれかには、空気の通過音を低減させる吸音材(81,82,83,84)が設置されていてよい。
この構成によれば、吸音材が設置されていることで装置の運転時の空気の流れによる騒音を効果的に低減することが可能となる。したがって、運転時の静寂性に優れた手乾燥装置を提供することができる。
また、この手乾燥装置では、第二フィルタ部材(45)は、ヘパフィルタからなるフィルタ部材であってよい。
この構成によれば、第二フィルタ部材をヘパフィルタからなるフィルタ部材としたことで、第二フィルタ部材を通過する空気に含まれる微小粒子などの汚染物質を確実に除去することが可能となる。したがって、極めて清浄な空気が乾燥室で手に吹き付けられて手の乾燥が行われることとなる。
また、この手乾燥装置では、ブロアモータ(41)による送風を制御する制御手段(70)と、乾燥室(25)に挿入される手を検知する検知部(7)とを備え、制御手段(70)は、検知部(7)による手の検知によりブロアモータ(41)による送風を開始し、検知部(7)は、挿入口(5)に挿入されて乾燥室(25)よりも手前側の位置にある手を検知するように配置されていてよい。
この構成によれば、手が実際に乾燥室に挿入されるよりも前にブロアモータが稼動して乾燥室内に空気流(循環空気流)が発生する。したがって、実際に乾燥室に手が挿入される際には乾燥室内に既に空気流が形成された状態となっている。これにより、手を乾燥室に挿入してからブロアモータが稼働して吹出口から空気が吹き出す場合のように、乾燥室に挿入した手に吹出口から吹き出した空気が当たって予期せぬ方向に飛散するおそれがなくなる。したがって、手に付着していた水滴が循環空気流の下流側へスムーズに導かれ、乾燥室の内部などに付着することを効果的に防止できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる手乾燥装置によれば、洗浄後の手に付着している水滴を効果的に除去することができ、水滴の予期せぬ方向への飛沫飛散を防止でき、運転時の騒音を効果的に軽減することができる。
本発明の一実施形態にかかる手乾燥装置の外観構成を示す正面図である。 手乾燥装置の内部構造を示す図で、図1のA−A矢視断面を示す図である。 手乾燥装置の装置本体から外ケースを取り外した状態の正面図である。 図4Aは、図3のD部分の拡大図(一部断面図)、図4Bは、図4AのE部分の拡大図である。 前吹出ダクトの吹出口の配置を説明するための図で、前吹出ダクトを正面から見た図である。 図6Aは、前吹出ダクトの拡大断面図(図2のB部分拡大図)であり、図6Bは、図6AのC部分拡大図である。 手乾燥装置に設置した吸音材を示す図である。 手乾燥装置の空気流通経路を示す図である。 乾燥室の内部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる手乾燥装置1の外観構成を示す正面図である。図2は、手乾燥装置1の内部構造を示す図で、図1のA−A矢視断面を示す図である。図3は、手乾燥装置1の装置本体20から外ケース10を取り外した状態の正面図である。本実施形態の手乾燥装置1は、例えば、洗面所内における洗面台の近傍に設置して、洗浄後の手の乾燥に用いることができる装置である。なお、本実施形態の手乾燥装置1は、洗面所のほか、高い衛生環境が求められる場所において洗浄後の手(手指)を衛生的に乾燥する必要がある場所であれば、工場、事業所、病院その他様々な場所に設置して使用することができる。
手乾燥装置1は、装置本体20(図2及び図3参照)の外周面を覆う合成樹脂製の外ケース10を備えており、外ケース10の内部に後述する各機能部を有する装置本体20が内蔵されている。外ケース10は、装置本体20の上部(後述する挿入口5の周囲)を覆う蓋部材11と、装置本体20の上部以外の部分を覆う本体ケース12とを備える。蓋部材11は本体ケース12の上部に一体的に取り付けられている。
手乾燥装置1は、外ケース10の背面を洗面所などの壁面に取り付けて、該外ケース10の上部(挿入口5及びその周囲)が人の腰辺りの高さ位置となるように設置して使用する。外ケース10の上部(上面)には、洗浄後の手を乾燥させるために挿入する挿入口5が形成されている。また、外ケース10の前面の下端部には、水受トレイ15が設置されている。水受トレイ15は手で手前側に引き出すことが可能である。この水受トレイ15を手前側に引き出して取り外すことで、内部に溜まった水を捨てることができる。
また、外ケース10はその全体が縦長形状(縦型の略長方形状)に形成されており、正面から見て幅方向の両側(左右両側)は上端部を除く中段から下側の部分が内側に括れた括れ部10aになっている。これにより、外ケース10は、挿入口5の周囲の上端部及びその近傍の幅寸法がその下側の部分の幅寸法よりも大きな寸法に形成されている。このような形状を採用したことで、蓋部材11の上面(挿入口5の周囲)に付着した水滴が蓋部材11の側面から本体ケース12の側面に伝わずにそのまま蓋部材11の側面から真下に落下するようになる。すなわち、洗浄後の手を挿入口5から挿入する際に手から滴り落ちた水滴が蓋部材11の上面(挿入口5の周囲)に付着する場合があるが、この水滴が蓋部材11から外ケース10(本体ケース12)の側面に伝わることを防止できる。したがって、外ケース10(特に本体ケース12)の表面に水滴が付着することを極力防止できるので、外ケース10の表面を清浄に保つことが可能となる。これにより、外ケース10の表面を拭き掃除などによって清掃する頻度を減らすことが可能となる。
図2に示すように、手乾燥装置1は、挿入口5の下側に配置されて該挿入口5から挿入した手が配置される乾燥室25と、装置本体20の下部に配置した水受トレイ15と、乾燥室25から下方に延びて水受トレイ15に連通する空気通路30と、水受トレイ15の上側に配置されたプレフィルタ(第一フィルタ部材)35と、プレフィルタ35の上側にあるモータケース40内に収容されたブロアモータ41と、ブロアモータ41の上側に配置されたヘパフィルタ(第二フィルタ部材)45と、ヘパフィルタ45を通過した空気を圧縮する空気圧縮室50と、乾燥室25内に配置されて空気圧縮室50から排出された空気を該乾燥室25内に吹き出すための空気吹出ダクト(空気吹出部)60(61,62)とを備えて構成されている。
挿入口5の奥側(下側)に設けた乾燥室25は、その内部に手の乾燥を行うための空間を有している。この乾燥室25は、挿入口5を設けた上端部から下側に向かうに連れて次第にその内径寸法が小さくなるように形成されており、最も広い部分の内径寸法D1は、後述するように、乾燥室25の内部に挿入した手を広げた状態で横に回転させることが可能なスペースを有して構成されている。その一方で、乾燥室25の下端部の最も狭い部分の内径寸法D2は、上記の内径寸法D1の半分以下の寸法に設定されている。
乾燥室25から手乾燥装置1の下部に向かって空気通路30が延設されている。空気通路30は、乾燥室25の下端部から横方向、すなわち装置の奥側(後側)から手前側(前側)に向かって略水平方向に延伸する横管路31と、横管路31の先で下向き(真下向き)に屈曲する屈曲部32と、屈曲部32の更に先で下方向(真下方向)に向かって延びる縦管路33とを備えて構成されている。空気通路30は、これら横管路31と屈曲部32と縦管路33とで逆向きの略L字型に屈曲する屈曲路を形成している。また、空気通路30の下流側の端部(縦管路33の先端部)が水受トレイ15に繋がっている。空気通路30の内径寸法D3は、乾燥室25の下端部の内径寸法D2よりも小さな寸法に形成されている(D3<D2)。
水受トレイ15の上部にはプレフィルタ35が設置されている。水受トレイ15とプレフィルタ35の間には仕切板36が設置されている。仕切板36は、水受トレイ15とプレフィルタ35を上下方向に仕切る部材で、空気を通過させることが可能な格子状の板状部材からなる。プレフィルタ35の上部にモータケース40が配設される。モータケース40の上部にはヘパフィルタ45が配設され、ヘパフィルタ45の更に上部には空気圧縮室50が配設される。空気圧縮室50の上壁には、前配管51と後配管52が接続されている。前配管51及び後配管52は乾燥室25内に配設される前吹出ダクト61及び後吹出ダクト62それぞれに連通している。なお、プレフィルタ35とモータケース40の間にはメッシュ状(網目状)の他の仕切板37が設置されている。この仕切板37の網目は、上記の仕切板36の格子よりも格段に小さな網目として形成されている。仕切板37にこのような網目状の仕切板を設けることで、プレフィルタ35とモータケース40に流れる空気流による騒音を低減する効果を得ることができる。
図4Aは、図3のD部分の拡大図(一部断面図)、図4Bは、図4AのE部分の拡大図である。図3及び図4に示すように、互いが上下に積層されたモータケース40とヘパフィルタ45と空気圧縮室50は、中段のヘパフィルタ45を間に挟んだ状態で下段のモータケース40と上段の空気圧縮室50との間に設置したフック状の係止具43によって圧接状態で固定されている。ここで、図4Aに示すように、空気圧縮室50の隔壁51の縁部50aとヘパフィルタ45の隔壁46の縁部46aとの間には上パッキン部材47が挟持されており、モータケース40の隔壁41の縁部41aとヘパフィルタ45の隔壁46の縁部46aとの間には下パッキン部材48が挟持されている。隔壁41,46,51は、いずれも金属製の板状部材からなり、上パッキン部材47及び下パッキン部材48は、ウレタンフォームなどの弾性を有する合成樹脂製のクッション材料からなる。なお、隔壁51の縁部51aは空気圧縮室50の下面の外周に沿う略四角形の環状に形成されており、上パッキン部材47も縁部51aに沿う環状に形成されている。同様に、隔壁41の縁部41aはモータケース40の上面の外周に沿う略四角形の環状に形成されており、下パッキン部材48も縁部41aに沿う環状に形成されている。
そしてここでは、図4Bに示すように、隔壁51の縁部51aの幅寸法L1よりも上パッキン部材47の幅寸法L2の方が大きな寸法に形成されている(L1<L2)。これにより、上パッキン部材47の内周側の一部分が隔壁51の縁部51aで押圧されておらず、この一部分が縁部51aの内側で縁部51aと同等かそれ以上の高さに盛り上がった盛上部47aとなっており、上パッキン部材47はその他の部分のみが圧縮された状態になっている。このように構成したことで、ヘパフィルタ45の隔壁46と空気圧縮室50の隔壁51との間に挟持されている上パッキン部材47に位置ずれや抜けが生じることを効果的に防止できる。すなわち、上パッキン部材47にはヘパフィルタ45を通過する高圧の空気によって図4Bに示すように外側へ押し出される向きの荷重Mがかかるため、仮に縁部51aの幅寸法L1と上パッキン部材47の幅寸法L2を同じ寸法にして上記の盛上部47aが形成されないようにすると、荷重Mによって上パッキン部材47が空気圧縮室50の隔壁51とヘパフィルタ45の隔壁46との隙間から外側へ押し出されるようになり、上パッキン部材47に位置ずれや抜けが生じるおそれがある。また、環状の上パッキン部材47に対して内側から外側への大きな荷重がかかることで上パッキン部材47が破れてしまうおそれもある。これに対して、本実施形態の上パッキン部材47は、上記の盛上部47aによる抜け止めの効果を有していることで、荷重Mがかかっても位置ずれや抜けが生じることを効果的に防止できる。なお、上記の説明は、下パッキン部材48及びその盛上部48aについても同様である。
また、図2に示すように、乾燥室25の上部の挿入口5には、手の挿入を検知するセンサ(検知手段)7が設置されている。センサ7は、挿入口5の左右両側にそれぞれ投光部と受光部が設置された構成の光学式センサ7である。センサ7は、前吹出ダクト61の中心と後吹出ダクト62の中心とを結んだ直線(図の点線)よりも上側の位置(直線よりも高い位置)に設置されている。すなわち、センサ7は、乾燥室25の外部に設置されている。そして、このセンサ7は、挿入口5に挿入されて乾燥室25よりも手前側の位置にある手を検知するように配置されている。なお、センサ7は挿入口5の両側に設ける以外にも、片側のみに設けられていても良い。
また、乾燥室25内の上部の正面側と背面側には、略水平方向に延在する前吹出ダクト61と後吹出ダクト62とからなる一対の空気吹出ダクト60が配設されている。前吹出ダクト61と後吹出ダクト62は、いずれも中空の長尺状の筒状部材からなり、それらの長手方向が装置の左右方向(幅方向)に延伸している。前吹出ダクト61と後吹出ダクト62にはそれぞれ、乾燥室25内に向けて空気を吹き出すための複数の吹出口63,64が互いに対向するように設けられている。
図2に示すように、乾燥室25の前後両側にそれぞれ設置した前吹出ダクト61と後吹出ダクト62は、装置の横方向から見て前吹出ダクト61が後吹出ダクト62よりも低い位置に設置されている。そして、前吹出ダクト61の吹出口63と後吹出ダクト62の吹出口64は乾燥室25内の略同一位置(P点)を向いて開口している。これにより、前吹出ダクト61の吹出口から吹き出した空気と後吹出ダクト62の吹出口から吹き出した空気がいずれもP点に向かって流れ、P点から乾燥室25の下端部に向かって流れるようになる。なお、後述するように、P点は乾燥室25に挿入した手の指又部分を想定した位置である。
図5は、前吹出ダクト61の吹出口63の配置を説明するための図で、前吹出ダクト61を正面側から見た概略図である。なお、同図には、乾燥室25内に配置した手Hも合せて図示している。同図に示すように、前吹出ダクト61には、その長手方向に沿って4個ずつ合計8個の吹出口63が設けられている。いずれの吹出口63も前吹出ダクト61の長手方向に延伸する細長いスリット状の貫通孔からなる。そして、4個ずつの吹出口63は、乾燥室25に挿入した両方の手Hそれぞれの指又部分Yに対応する位置に配置されている。左側の4個の吹出口63と右側の4個の吹出口63とは所定距離だけ離間して配置されている。これにより、左右4個ずつの吹出口63から吹き出した空気が両方の手Hの指又部分Yに直接的に吹き付けられることで、手Hの指又部分Yに付着している水滴を効果的に除去することが可能となる。
なお、図示は省略するが、後吹出ダクト62に設けた吹出口64も上記の前吹出ダクト61に設けた吹出口63と同様の形状及び配置になっている。すなわち、後吹出ダクト62にもその長手方向に沿って4個ずつ合計8個の吹出口64が設けられており、それぞれが乾燥室25に挿入した両方の手の指又部分に対応する位置に配置されている。したがって、前吹出ダクト61と後吹出ダクト62とで手の甲側と掌側の両側から指又部分に対して効果的に空気を吹き付けることができるので、手の指又部分に付着している水滴を極めて効果的に除去することが可能となる。
図6Aは、前吹出ダクト61の拡大断面図(図2のB部分拡大図)であり、図6Bは、図6AのC部分拡大図である。同図に示すように、前吹出ダクト61の吹出口63には、その外径側の下側の端部に形成した面取部63aと、内径側の上側及び下側の端部に形成した面取部63bとが設けられている。これらの面取部63a,63bは、前吹出ダクト61に吹出口63を形成する際に該吹出口63を切削加工するための工具を上下方向に揺動させることで吹出口63の内径側及び外径側の端部を削り取って形状される。そして、この面取部63a,63bを設けたことで、吹出口63から出た空気の流れが同図の矢印Fに示すように吹出口63から下向きに湾曲して流れるようになる。これは主に吹出口63の外径側における上側の端部よりも下側の端部の方が奥側に配置されていることで、吹出口63を出た空気に下向きの流れが形成されることによるものである。
さらに、図示は省略するが、吹出口63の外径側は、下側の端部だけでなく左右両側の端部も面取りされた面取部になっている。すなわち、吹出口63の外径側は、上端部を除く下端部と左右端部の3方向が面取りされた状態になっている。これにより、吹出口63を出た空気により効果的に下向きの流れを形成することが可能となる。なお、図示は省略するが、後吹出ダクト62の吹出口64にも上記の前吹出ダクト61と同様の各面取部が形成されている。
図2に戻り、乾燥室25は、挿入口5から下方向に向って徐々に狭まっており、その下端部が空気通路30に接続されている。空気通路30は装置本体20の下部に延設され、水受トレイ15に接続される。水受トレイ15は空気通路30を介して滴下してくる洗浄液を受けることができる位置にあり、かつ空気通路30から流入してくる空気の流路の延長線上に配設される。
モータケース40の下部にはプレフィルタ35が配設されており、水受トレイ15室に流入した空気はプレフィルタ35を通過してモータケース40へ流入する。そして、モータケース40内には二個のブロアモータ41が設置されている。二個のブロアモータ41は、手乾燥装置1の正面から見て左右に並べて配置されている。ブロアモータ41の送風で前吹出ダクト61の吹出口63と後吹出ダクト62の吹出口64に空気(高圧の空気)が供給される。
モータケース40(ブロアモータ41)の上部には、ヘパフィルタ45(HEPA Filter:High Efficiency Particulate Air Filter)が配設される。ヘパフィルタ45は、医療用などの高密度フィルタで超微粒子などからなる雑菌も除去することができる。ヘパフィルタ45の上部には、空気圧縮室50が設けられている。すなわち、モータケース40内に流入した空気はヘパフィルタ45を通過して空気圧縮室50へ流入する。空気圧縮室50には前配管51及び後配管52が接続されている。これら前配管51と後配管52はそれぞれ前吹出ダクト61と後吹出ダクト62に連結されている。
なお、図2に示すように、手乾燥装置1の外ケース10(本体ケース12)の内側には制御基板(制御手段)70が設置されている。制御基板70は、乾燥室25の手前側の隔壁25aに取り付けられている。制御基板70上の制御回路は、操作パネル(図示せず)の制御、センサ7による手指の検知、ブロアモータ41の駆動制御などを行う。なお、図2以外の他の図では制御基板70の図示は省略している。
また、乾燥室25の上部には、乾燥室25内を照らすためのLEDランプ(照明器具)75が設置されている。LEDランプ75は、乾燥室25内の幅方向に沿って直線状に多数の光源が並べられた構成で、装置の横方向から見て後吹出ダクト62の手前側の位置に取り付けられている。これにより、LEDランプ75は、蓋部材11の一部として構成された挿入口5の側壁5aによって挿入口5(手乾燥装置1)の上方から直接目視できない位置に配置されている。したがって、手乾燥装置1の使用者の目にLEDランプ75から出た光が直接入ることがない。これにより、LEDランプ75によって乾燥室25内が間接的に照らされる間接照明になっている。なお、LEDランプ75の色は、青色の他、白色や赤色であってよい。特にLEDランプ75を青色とすることで、当該LEDランプ75の光による殺菌効果を得ることができるので、LEDランプ75の照明で手乾燥装置1内を殺菌することが可能となる。
図7は、手乾燥装置1に設置した吸音材(消音材)を示す図である。本実施形態の手乾燥装置1は、乾燥室25を画成する隔壁25aの外面に設置した吸音材81、水受トレイ15とモータケース40の間に設置した吸音材82(プレフィルタ35)、空気圧縮室50内に設置した吸音材83、空気圧縮室50から空気吹出部60に連通する前配管51及び後配管52の内部に設置した吸音材84を備えている。これら吸音材は、いずれもフェルトなどの部材からなり、空気の通過音を低減させる効果を有している。前配管51及び後配管52の内部に設置した吸音材84は、空気の通過を妨げない程度の密度で前配管51及び後配管52の内部に充填されている。なお、吸音材81,82,83,84は、必ずしもすべてを設置する必要はなく、いずれかのみを設置することも可能である。
図8は、手乾燥装置1の空気流通経路を示す図である。本実施形態の手乾燥装置1では、作業者が電源プラグをコンセントに差し込むことで装置の電源が入りLEDランプ75が点灯する。これにより手乾燥装置1が使用可能なスタンバイ状態となる。この状態で使用者が挿入口5から手を乾燥室25に挿入すると、センサ7が挿入された手を検知して、制御部はブロアモータ41を稼働させる。
このとき、本実施形態の手乾燥装置1では、センサ7は、乾燥室25よりも手前側の位置にある手を検知するように配置されていることで、手が実際に乾燥室25に挿入されるよりも前にブロアモータ41が稼動して乾燥室25内に空気流(循環空気流)が発生する。したがって、実際に乾燥室25に手が挿入される際には乾燥室25内に既に空気流が形成された状態となっている。これにより、手を乾燥室25に挿入してからブロアモータ41が稼働して吹出口から空気が吹き出す場合と比較して、乾燥室25に挿入した手に吹出口63,64から吹き出した空気が当たって予期せぬ方向に飛散するおそれがなくなる。
ブロアモータ41が稼働すると、水受トレイ15側から吸引された空気がブロアモータ41から空気圧縮室50へ流れる。この空気は空気圧縮室50から前配管51及び後配管52へ流出し、前吹出ダクト61の吹出口63及び後吹出ダクト62の吹出口64から乾燥室25内に吹き出す。この乾燥室25内に吹き出した空気が乾燥室25に配置した手に吹き付けられて、手指に付着した水滴が吹き飛ばされる。吹き飛ばされた水滴を含む空気は空気通路30に吸引され、該空気通路30を経由して水受トレイ15からモータケース40へと循環する。すなわち、本実施形態の手乾燥装置1では、乾燥室25から、空気通路30、水受トレイ15、プレフィルタ35、ブロアモータ41、ヘパフィルタ45、空気圧縮室50をこの順に通って空気吹出ダクト60(前吹出ダクト61及び後吹出ダクト62)に至る空気循環流路Rが形成される。この空気循環流路Rは、手乾燥装置1の本体部20内を数字の8の字状に循環する流路である。したがって、手乾燥装置1内の空気はこの空気循環流路Rを循環することとなる。なお、乾燥室25に挿入した手に付着している水滴は、余剰分が手からしたたり落ち、空気通路30を通って水受トレイ15に貯留される。
手指に付着した雑菌は空気循環流路Rを循環する空気中に飛散するが、ヘパフィルタ45によりほぼ全ての雑菌が捕捉される。これにより、ほぼ無菌状態となった空気が前吹出ダクト61及び後吹出ダクト62から吹き出して手に付着した洗浄液を吹き飛ばして手指を乾燥させる。
図9は、乾燥室25の内部を示す図である。同図に示すように、本実施形態の手乾燥装置1の乾燥室25は、その内部に挿入した手Hを広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されている。これにより、手の指又部分や関節部分を十分に広げた状態で空気を吹き付けることが可能となる。したがって、洗浄による水滴が付着し易い手の指又部分や爪周辺部、関節部分を極めて効率良く乾燥させることができる。これにより、短時間でより確実に手の全体を乾燥させることが可能となる。
その後、使用者が手を乾燥室25から抜き出したらセンサ7がこれを検知することで、制御部はブロアモータ41を停止させる。これにより手の乾燥が完了する。
なお、手の乾燥が終了した後、所定の時間(手の乾燥のためのブロアモータ41の稼働が停止してから、数分から数時間の間で任意に調整される)が経過すると、制御部は再びブロアモータ41を稼働させるようにしてもよい。これによれば、装置内の乾燥室25や空気通路30、及び水受トレイ15に残留した水分を除去することができる。また同時に、装置内に繁殖した雑菌をヘパフィルタ45により除去することができる。この場合、制御部は所定の時間(ブロアモータ41の稼働後、数分から数十分の間で任意に設定される)経過後、ブロアモータ41を停止させるとよい。
以上説明したように、本実施形態の手乾燥装置1では、ブロアモータ41による送風で乾燥室25に吹き出した空気が該乾燥室25から空気通路30、水受トレイ15、プレフィルタ35(第一フィルタ部材)、ブロアモータ41、ヘパフィルタ45(第二フィルタ部材)、空気圧縮室50、空気吹出ダクト60をこの順番に循環する空気循環流路Rが形成されていることで、プレフィルタ35及びヘパフィルタ45で浄化された清浄な空気が乾燥室25で手に吹き付けられて手の乾燥が行われる。したがって、従来の手乾燥装置1と比較して、乾燥後の手を清潔な状態とすることが可能となる。また、装置の内部を循環する空気を手に吹き付けて手の乾燥を行うので、手に吹き付けた空気が装置の外部へ飛散することを確実に防止できる。したがって、周囲の雰囲気が汚染されることがなく清浄な環境を維持することができる。そして、本実施形態の手乾燥装置1の乾燥室25は、その内部に挿入した手を広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されているので、手の指又部分や関節部分を十分に広げた状態で空気を吹き付けることが可能となる。したがって、洗浄による水滴が付着し易い手の指又部分や爪周辺部、関節部分を極めて効果的に乾燥させることができる。これにより、短時間でより確実に手の全体を乾燥させることが可能となる。
また、本実施形態の手乾燥装置1の空気通路30は、乾燥室25の下端部から横方向に延伸する横管路31と、横通路の先で下向きに屈曲する屈曲部32と、屈曲部32から下方向に延びる縦管路33とを備えている。この構成によれば、乾燥室25からブロアモータ41までの空気の通路が略L字型に屈曲した状態となることで、空気通路30を介して乾燥室25側に漏れるブロアモータ41の駆動による騒音を最小限に抑えることが可能となる。したがって、運転時の静寂性に優れた手乾燥装置1となる。
また、本実施形態の手乾燥装置1では、空気通路30の内径寸法D3は、乾燥室25の下端部の内径寸法D2よりも小さな寸法に形成されている。この構成によって、乾燥室25から空気通路30に導かれる空気の流速を効果的に増加させることができる。したがって、空気循環流路Rにおける空気の流れを促進させることができ、乾燥室25内で手に吹き付けられた空気を装置内に確実に循環させることができる。
また、本実施形態の手乾燥装置1は、空気吹出部60は、乾燥室25内の前後にそれぞれ配置した前吹出ダクト61及び後吹出ダクト62と、これら前吹出ダクト61及び後吹出ダクト62に形成されて乾燥室25内に配置された手に向けて空気を吹出する複数個の吹出口63,64とを備えている。そして、複数個の吹出口63,64は、乾燥室25に挿入した両方の手Hの複数の指又部分Yそれぞれに向けて空気を吹出するように配置されている。
この構成によれば、複数個の吹出口63,64は、乾燥室25に挿入した両方の手Hの複数の指又部分Yそれぞれに向けて空気を吹き出すように配置されていることで、空気吹出部60から吹き出した空気が両方の手の指又部分に直接的に吹き付けられるようになる。したがって、両方の手の指又部分に付着している洗浄後の水滴を効果的に吹き飛ばして除去することができ、手の全体を満遍なくより確実に乾燥させることができる。
また、この手乾燥装置1では、乾燥室25を画成する隔壁25aの外面、水受トレイ15とモータケース40の間、空気圧縮室50内、空気圧縮室50から空気吹出部に連通する配管51,52の内部に空気の通過音を低減させるための吸音材81,82,83,84が設置されている。これら吸音材81,82,83,84が設置されていることで装置の運転時の空気の流れによる騒音を効果的に低減することが可能となる。したがって、運転時の静寂性に優れた手乾燥装置1となる。
また、本実施形態の手乾燥装置1では、モータケース40の下流側に設けた第二フィルタ部材としてヘパフィルタ45からなるフィルタ部材を備えている。この構成によれば、ヘパフィルタ45を通過する空気に含まれる微小粒子などの汚染物質を確実に除去することが可能となる。したがって、極めて清浄な空気が乾燥室25で手に吹き付けられて手の乾燥が行われることとなる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の手乾燥装置1では、モータケース40内に2台のブロアモータ41を設置した場合を示したが、ブロアモータ41は十分な能力があれば1台のみを設置しても良い。

Claims (7)

  1. 洗浄後の手を乾燥させるための手乾燥装置であって、
    装置本体の上部に配置されて洗浄後の手を挿入する挿入口と、
    前記挿入口の下側に配置されて該挿入口から挿入した手が配置される乾燥室と、
    前記装置本体の下部に配置した水受トレイと、
    前記乾燥室から下方に延びて前記水受トレイに連通する空気通路と、
    前記水受トレイの上側に配置されて通過する空気を浄化する第一フィルタ部材と、
    前記第一フィルタ部材の上側に配置されたブロアモータと、
    前記ブロアモータの上側に配置されて通過する空気を浄化する第二フィルタ部材と、
    前記第二フィルタ部材を通過した空気を圧縮する空気圧縮室と、
    前記乾燥室内に配置されて前記空気圧縮室から排出された空気を該乾燥室内に吹き出す空気吹出部と、を備え、
    前記乾燥室は、その内部に挿入した手を広げた状態で横向きに回転させることが可能なスペースを有して構成されており、
    前記ブロアモータによる送風で前記乾燥室に吹き出された空気が該乾燥室から前記空気通路、前記水受トレイ、前記第一フィルタ部材、前記ブロアモータ、前記第二フィルタ部材、前記空気圧縮室、前記空気吹出部をこの順に循環する空気循環流路が形成されることを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記空気通路は、前記乾燥室の下端部から横方向に延伸する横管路と、前記横管路の先で下向きに屈曲する屈曲部と、前記屈曲部から下方向に延びて前記水受トレイに繋がる縦管路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記空気通路の内径寸法は、前記乾燥室の下端部の内径寸法よりも小さな寸法に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の手乾燥装置。
  4. 前記空気吹出部は、前記乾燥室内の前後にそれぞれ配置した空気吹出用ダクトと、前記空気吹出用ダクトに形成されて前記乾燥室内に配置された手に向けて空気を吹き出す複数個の吹出口とを備え、
    前記複数個の吹出口は、前記乾燥室に挿入した両方の手の複数の指又部分それぞれに向けて空気を吹き出すように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  5. 前記乾燥室を画成する隔壁の外面、前記水受トレイと前記ブロアモータとの間、前記空気圧縮室内、前記空気圧縮室から前記空気吹出部に連通する配管内の少なくともいずれかには、空気の通過音を低減させる吸音材が設置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  6. 前記第二フィルタ部材は、ヘパフィルタからなるフィルタ部材であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
  7. 前記ブロアモータによる送風を制御する制御手段と、
    前記乾燥室に挿入される手を検知する検知部とを備え、
    前記制御手段は、前記検知部による手の検知により前記ブロアモータによる送風を開始し、
    前記検知部は、前記挿入口に挿入されて前記乾燥室よりも手前側の位置にある手を検知するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の手乾燥装置。
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