JP2021008286A - シート包装体及びシート包装体の製造方法 - Google Patents

シート包装体及びシート包装体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの衛生性に優れたシート包装体を提供すること。【解決手段】積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に形成され、前記シートが引き出される取出口とを有する、シート包装体であって、前記天面は、一端が自由端部の天面上部と、一端が自由端部の天面下部と、前記天面上部の前記一端寄りの一部と前記天面下部の前記一端寄りの一部とが上下に重なるオーバーラップ部とを有し、前記取出口は、前記オーバーラップ部で構成され、前記オーバーラップ部を構成する前記天面上部の前記一部と前記天面下部の前記一部との間に、前記天面上部の前記一端側に開口するフラップ部が形成されている、シート包装体。【選択図】図1

Description

本発明は、シート包装体及びシート包装体の製造方法に関する。
ポケットティシュー等の薄葉紙包装体では、ティシューペーパー等の薄葉紙が樹脂フィルム製の包装材に収容されている。薄葉紙包装体の包装材には、表面にミシン目が形成されており、このミシン目を開裂させることで包装材に取出口が形成される。この取出口から包装材内に指を挿入し最上部にある薄葉紙を摘むことで、薄葉紙が外部に引き出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−47270号公報
しかしながら、包装袋の天面にミシン目が形成されたシート包装体では、ミシン目が破られた後の取出口から包装袋内に塵や埃が入り込み易いため、包装袋に収容されたシートの衛生性に課題がある。
本発明の課題は、シートの衛生性に優れたシート包装体を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に形成され、前記シートが引き出される取出口とを有する、シート包装体であって、前記天面は、一端が自由端部の天面上部と、一端が自由端部の天面下部と、前記天面上部の前記一端寄りの一部と前記天面下部の前記一端寄りの一部とが上下に重なるオーバーラップ部とを有し、前記取出口は、前記オーバーラップ部で構成され、前記オーバーラップ部を構成する前記天面上部の前記一部と前記天面下部の前記一部との間に、前記天面上部の前記一端側に開口するフラップ部が形成されている、シート包装体である。
本明細書において、自由端部は、包装袋の天面が包装袋の天面以外の部分に接続しない端部を示す。オーバーラップ部は、取出口を構成する天面上部の一部と天面下部の一部とが重なる天面上部と天面下部の共通部分を示す。フラップ部は、天面上部の一部と天面下部の一部との間に袋状(またはポケット状)の仕切られた隙間(または空間)を形成する部分を示す。
第1の態様では、天面上部の一部と天面下部の一部とが重なるオーバーラップ部がシートの取出口を構成することで、シートの取出口が包装袋の天面に面して開口されないため、塵や埃等(以下、塵埃という)が天面の取出口から包装袋の内部に進入しにくい。
また、取出口を構成する天面上部の一部と天面下部の一部との間に塵埃が進入した場合でも、天面上部の一部と天面下部の一部との間にはフラップ部が設けられているため、進入した塵埃をフラップ部に溜める(またはフラップ部が塵埃が捕捉する)ことができる。これにより、取出口から包装袋内への塵埃の進入を阻止することができる。したがって、第1の態様によれば、シートの衛生性に優れたシート包装体を提供することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記フラップ部が、前記天面下部に形成されている、シート包装体である。上述のように、シートの取出口が天面上部の一部と天面下部の一部とが重なるオーバーラップ部で構成される場合、包装袋の天面の天面下部に沿って塵埃が取出口に進入する傾向がある。
これに対して、第2の態様では、フラップ部が天面下部に形成されているため、天面下部に沿って取出口に進入した塵埃が、天面下部に設けられたフラップ部に溜まり易くなる。そのため、第2の態様によれば、取出口から包装袋内への塵埃の進入を高い精度で阻止することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記フラップ部が、前記天面下部の前記一端が前記天面上部の前記一端側に折り返された折返端部で構成されている、シート包装体である。ここで、折返端部は、天面下部の自由端部から天面下部の上方に延びる天面下部の一端を示す。
第3の態様では、天面下部の一端が折り返された折返端部でフラップ部を構成することで、天面下部の自由端部に湾曲する折目を構成することができる。これにより、取出口から引き出されるシートと天面下部の自由端部との摩擦が低減される。そのため、第3の態様によれば、取出口からシートが引き出される際に、シートが取出口に引っ掛かったり、シートが傷んだりするのを抑制することができる。
本発明に係る第4の態様は、前記フラップ部の幅が、前記オーバーラップ部の幅よりも短い、シート包装体である。本明細書において、フラップ部の幅は、フラップ部の長手方向と交差する幅方向の寸法を示す。また、オーバーラップ部の幅は、オーバーラップの長手方向(フラップ部の長手方向に沿う方向)と交差する幅方向の寸法を示す。
第4の態様では、フラップ部の幅をオーバーラップ部の幅よりも短くすることで、取出口から包装袋内に指を挿入する際に、指がフラップ部に引っ掛かりにくくなる。また、取出口から引き出されるシートとフラップ部との接触面積を小さくすることができる。これにより、第4の態様では、天面上部と天面下部の間にフラップ部が設けられている場合でも、取出口からのシートの引き出しをスムーズに行うことができる。
本発明に係る第5の態様は、前記フラップ部の幅が、前記オーバーラップ部の幅と同じである、シート包装体である。ここで、フラップ部の幅がオーバーラップ部の幅と同じであることには、フラップ部の幅とオーバーラップ部の幅とが略同一の寸法であることも含まれる。
第5の態様では、フラップ部の幅をオーバーラップ部の幅と同じ寸法にすることで、天面上部と天面下部の間でフラップ部のサイズをできるだけ大きくすることができる。これにより、フラップ部の隙間が大きくなるため、取出口に進入した塵埃がフラップ部に誘導され易くなる。これにより、第5の態様では、取出口から包装袋内への塵埃の進入をより高い精度で阻止することができる。
本発明に係る第6の態様は、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に形成されて前記シートが引き出される取出口とを有するシート包装体の製造方法であって、前記シートが載置されたフィルムの一端が前記シートに重なるように前記フィルムを折り返す第1フィルム折返工程と、折り返された前記フィルムに前記一端が重なるように前記一端を折り返す端部折返工程と、前記フィルムの他端が前記シートに重なり且つ折り返された前記一端を覆うように前記フィルムを折り返す第2フィルム折返工程とを有する、シート包装体の製造方法である。
第6の態様では、第1フィルム折返工程により、一端が自由端部の天面下部を形成することができる。また、第2フィルム折返工程により、一端が自由端部の天面上部と、天面上部の一端寄りの一部と天面下部の一端寄りの一部とが上下に重なるオーバーラップ部とを形成することができる。そして、第1フィルム折返工程と第2フィルム折返工程との間の端部折返工程により、オーバーラップ部を構成する天面上部の一部と天面下部の一部との間に、天面上部の前記一端側に開口するフラップ部を形成することができる。
これにより、第6の態様では、取出口を構成する上述のオーバーラップ部と、オーバーラップ部を構成する天面上部の一部と天面下部の一部との間に形成された上述のフラップ部とを有するシート包装体を構成することができる。そのため、第6の態様によれば、取出口から包装袋内への塵埃の進入を阻止することができ、シートの衛生性に優れたシート包装体を提供することができる。
本発明の一態様によれば、シートの衛生性に優れたシート包装体を提供することができる。
本発明の実施形態(第1実施形態)に係るシート包装体を示す図である。 図1のI−I線断面図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(取出口に塵埃が進入した状態)を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(取出口からシートが引き出される状態)を示す図である。 第2実施形態に係るシート包装体を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法の工程を示すフローチャートである。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法を構成するフィルム供給工程を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法の一工程(シート載置工程)を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法の他の一工程(第1フィルム折返工程)を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法のさらに他の一工程(端部折返工程)を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法のさらに他の一工程(第2フィルム折返工程)を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の製造方法のさらに他の一工程(サイドシール工程)を示す図である。 本実施形態に係るシート包装体の参考例を示す図である。 従来のシート包装体(比較例)を示す図である。 従来のシート包装体(比較例)を製造する工程の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分は、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。さらに、各図では、シート包装体の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、高さ方向(上下方向)をZ方向とする。
図1は、本発明の実施形態のうちの第1実施形態に係るシート包装体を示す図である。図2は、図1のI−I線断面図である。図3、4は、第1実施形態に係るシート包装体の使用状態を示す図である。
第1実施形態に係るシート包装体100は、図1に示すように、包装袋10、取出口20を有する。シート包装体100は、本発明に係るシート包装体の一例である。また、包装袋10、取出口20は、本発明に係るシート包装体を構成する包装袋、取出口の各一例である。
包装袋10は、積層された複数枚のシートSが収容されている。シートSは、図1に示すように、複数枚のシートSが積層された積層体SLとして包装袋10に収容されている。シートSの積層体SLは、シートSの積層方向(SD方向)が高さ方向(Z方向)となるように包装袋10に収容されている(図2参照)。シート積層体SLは、包装袋10に形成された取出口20(開口OP)を通してシートSが1組ずつ引き出せるようになっている。
シートSの積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、シートSが折り畳まれた状態で積層されたもの、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)、複数枚のシートSが単に積層されたもの等を採用することができる。
また、シートSの積層体SLの寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さを80〜150mm程度、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の長さを50〜130mm程度、高さ方向(Z方向)の高さを5〜20mm程度とすることができる。このような薄葉紙の積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
シートSの用途は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、シートSを構成する衛生薄葉紙の用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートとしては、これらの中でも、家庭用のティシューペーパーが好適に用いられる。
シートSのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライであり、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されないが、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態で輪郭形状が四角形(長方形、正方形等)のものであることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されないが、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙である。なお、シートSが紙の場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、紙におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを任意の比率で使用することができる。これらの中でも、広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成であることが好ましい。また、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、限定されないが、10:90〜80:20であるのが好ましい。なお、シートS(紙シート)のパルプ組成に含まれるパルプには、古紙パルプを用いても良い。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は10〜80g/m、不織布の場合は20〜100g/mのものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定される。
また、シートSの厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSが紙の場合、紙厚は、2プライあたり、好ましくは50μm以上500μm以下であり、より好ましくは60μm以上330μm以下である。
なお、紙厚の測定方法は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて2プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、該ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしたときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーは載せるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は、測定を10回行って得られる平均値とする。
また、シートSには、エンボス加工が施されていても良い。このようなエンボス加工は、公知のコンタクトエンボス、エッジエンボス付与方法等により、図示しないエンボスをシートSの両面に押し当て、複数枚のシートSを積層するもの、公知のピンエンボス付与方法により、図示しないピンをシートSに刺して、シートSの一方の面上にピンエンボスを形成するもの、公知のエンボス付与方法により、水溶性の接着剤(デンプン等)を加熱融解して、積層されたシート(図示せず)を接着することでエンボスを形成するもの等がある。
包装袋10の形態は、特に限定されないが、シートSの取出し性を付与する観点から、例えば、可撓性フィルムで形成することができる。また、本実施形態では、包装袋10が、ピロー包装(筒状の可撓性フィルムの両端部またはいずれか一方の端部がヒートシールで封止されたシール部30、40)で形成されている(図1参照)。なお、包装袋10の包装形態は、このようなピロー包装に限定されず、キャラメル包装(筒状の可撓性フィルムの両端部が、折り畳まれてヒートシールにより接着(封止)されたもの)でもよい。
また、包装袋10の材質に可撓性フィルムを用いる場合、可撓性フィルムの材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。
なお、これらの可撓性フィルムの中でも、柔軟で取扱い性に優れ、ヒートシールした場合のシール性も高いこと、安価であること等の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である観点から、ポリエチレンが好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
包装袋10を形成する可撓性フィルムの形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
包装袋10の材質に可撓性フィルムを用いる場合、可撓性フィルムの厚さは、特に限定されず、好ましくは10μm以上100μm以下、より好ましくは15μm以上70μm以下である。可撓性フィルムの厚さを10μm以上とすることで、シートSが収容される包装袋10としての十分な強度を確保することができる。また、可撓性フィルムの厚さを100μm以下とすることで、包装袋の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストを抑えることができる。
なお、包装袋10を形成する材質は、上述した可撓性フィルム等の樹脂材料に限定されず、紙材料を用いてもよい。また、包装袋10を形成する材質には、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)を用いることもできる。
包装袋10は、天面11、底面12、側面13、側面14、妻面15、妻面16を有する。なお、シート包装体100では、図1に示すように、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向し、側面13と側面14が幅方向(Y方向)に対向し、妻面15と妻面16が長手方向(X方向)に対向する。そして、妻面15および妻面16は、天面11、底面12、側面13、および側面14のいずれにも連続する(図1参照)。
取出口20は、シートSが引き出されるように、包装袋10の天面11に形成されている。具体的には、取出口20が、シート包装体100の長手方向(X方向)における包装袋10の天面11に形成され、シートSが引き出される包装袋10の開口OPを構成する(図1、図2参照)。
本実施形態では、包装袋10の天面11が、天面上部50、及び天面下部60を有する(図1、図2参照)。天面上部50は、一端51が自由端部であり、他端52が側面14に接続されている。天面下部60は、一端61が自由端部であり、他端62が側面13に接続されている。なお、自由端部とは、包装袋10の天面11が包装袋10の天面11以外の部分(底面12、側面13、側面14、妻面15、妻面16)のいずれにも接続しない端部である。
天面11は、さらにオーバーラップ部70を有する(図1、図2参照)。オーバーラップ部70は、天面上部50の一端51寄りの一部53と天面下部60の一端61寄りの63とが上下に重なって構成されている。このオーバーラップ部70は、取出口20を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63とが重なる天面上部50と天面下部60の共通部分である。本実施形態では、このオーバーラップ部70が、取出口20(開口OP)を構成している(図1、図2参照)。
本実施形態では、オーバーラップ部70を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に、天面上部50の一端51側に開口するフラップ部80が形成されている(図1、図2参照)。フラップ部80は、取出口20を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に袋状(またはポケット状)の仕切られた隙間(または空間)Gを形成する。
なお、天面上部50、天面下部60、及びオーバーラップ部70の各寸法は、特に制限されない。本実施形態では、図1、図2に示すように、天面上部50の幅L1は、天面11の幅LTより短く、天面下部60の幅L2よりも長い。また、天面下部60の幅L2は、天面11の幅LTより短く、天面上部50の幅L1よりも短い。オーバーラップ部70の幅L3は、天面上部50の幅L1より短く、天面下部60の幅L2より短い。
フラップ部80が形成される位置は、特に限定されず、例えば、天面上部50および天面下部60の少なくともいずれかに形成することができる。本実施形態では、図1、図2に示すように、フラップ部80が、天面下部60に形成されている。具体的には、フラップ部80が、天面下部60の一端61が天面上部50の一端51側に折り返された折返端部64で構成されている。ここで、折返端部64は、天面下部60の自由端部から天面下部60の上方に延びる天面下部60の一端61である。
なお、フラップ部80は、図2に示すように、一端81、他端82、及び基部83を有する。フラップ部80の一端81は、天面上部50の一部53に当接し、天面下部60の一部63から離間している。また、フラップ部80の他端82は、天面下部60が折り返された一端61に位置し、取出口20(開口OP)から引き出されるシートSが擦れる部分となる。フラップ部80の基部83は、一端81と他端82の間に構成されている。
さらに、本実施形態では、フラップ部80の幅L4が、オーバーラップ部70の幅L3よりも短くなっている(図1、図2参照)。ここで、フラップ部80の幅L4は、フラップ部80の長手方向(X方向)と交差する幅方向(Y方向)の寸法を示す。また、オーバーラップ部70の幅L3は、オーバーラップ部70の長手方向(フラップ部80の長手方向に沿う方向)(X方向)と交差する幅方向(Y方向)の寸法を示す。
第1実施形態のシート包装体100では、上述のように、天面上部50の一部53と天面下部60の一部63とが重なるオーバーラップ部70がシートSの取出口20を構成する。これにより、シートSの取出口20(開口OP)が包装袋10の天面11に面して開口されないため、塵や埃等(以下、塵埃という)Dが天面11の取出口20(開口OP)から包装袋10の内部に進入しにくい(図1〜図3参照)。
また、取出口20を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に塵埃Dが進入した場合でも、天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間にはフラップ部80が設けられているため、進入した塵埃Dをフラップ部80に溜める(またはフラップ部80が塵埃Dを捕捉する)ことができる。これにより、取出口20(開口OP)から包装袋10内への塵埃Dの進入を阻止することができる(図1〜図3参照)。したがって、本実施形態によれば、シートSの衛生性に優れたシート包装体100を提供することができる。
なお、上述のように、シートSの取出口20が天面上部50の一部53と天面下部60の一部63とが重なるオーバーラップ部70で構成される場合、包装袋10の天面11の天面下部60に沿って塵埃Dが取出口20(開口OP)に進入する傾向がある(図3参照)。
これに対して、本実施形態では、上述のようにフラップ部80が天面下部60に形成されているため、天面下部60に沿って取出口20(開口OP)に進入した塵埃Dが、天面下部60に設けられたフラップ部80に誘導され易い。そのため、本実施形態によれば、取出口20(開口OP)から包装袋10内への塵埃Dの進入を高い精度で阻止することができる(図1〜図3参照)。
また、フラップ部80の一端81が天面上部50の一部53に当接することで、取出口20(開口OP)から引き出されるシートSが、フラップ部80の一端81と天面上部50の一部53に支持される。これにより、本実施形態では、取出口20(開口OP)からシートSを1枚ずつ安定的に引き出すことができる。
また、本実施形態では、上述のように天面下部60の一端61が折り返された折返端部64でフラップ部80を構成することで、天面下部60の一端61(自由端部)に湾曲する折目を構成することができる(図1、図2参照)。これにより、取出口20(開口OP)から引き出されるシートSと天面下部60の一端61(自由端部)との摩擦が低減される。そのため、本実施形態によれば、取出口20(開口OP)からシートSが引き出される際に、シートSが取出口20(開口OP)に引っ掛かったり、シートSが傷んだりするのを抑制することができる(図4参照)。
さらに、本実施形態では、上述のようにフラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3よりも短くすることで、取出口20(開口OP)から包装袋10内に指を挿入する際に、指がフラップ部80に引っ掛かりにくくすることができる(図1、図2、図4参照)。また、取出口20(開口OP)から引き出されるシートSとフラップ部80との接触面積を小さくすることができる(図1、図2、図4参照)。これにより、本実施形態では、天面上部50と天面下部60の間にフラップ部80が設けられている場合でも、取出口20(開口OP)からのシートSの引き出しをスムーズに行うことができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係るシート包装体を示す図である。なお、図5において、第1実施形態(図2等)と共通する部分は、図2等の符号と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
第2実施形態に係るシート包装体100では、フラップ部80の幅L4が、オーバーラップ部70の幅L3と同じ寸法になっている。ここで、フラップ部80の幅L4がオーバーラップ部70の幅L3と同じであることには、フラップ部80の幅L4とオーバーラップ部70の幅L3とが略同一の寸法であることが含まれる。
第2実施形態では、フラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3と同じ寸法にすることで、天面上部50と天面下部60の間でフラップ部80のサイズをできるだけ大きくすることができる(図5参照)。これにより、フラップ部80の隙間Gが大きくなるため、取出口20(開口OP)に進入した塵埃Dがフラップ部80に誘導され易くなる。そのため、第2実施形態によれば、取出口20(開口OP)から包装袋10内への塵埃Dの進入をより高い精度で阻止することができる。
次に、本発明の実施形態に係るシート包装体の製造方法について説明する。図6は、本実施形態に係るシート包装体の製造方法の工程を示すフローチャートである。図7A〜図7Fは、本実施形態に係るシート包装体の製造方法を構成する各工程を示す図である。
本実施形態に係るシート包装体の製造方法は、上述のシート包装体100を製造することができる製造方法である。具体的には、積層された複数枚のシートS(シート積層体SL)を収容する包装袋10と、包装袋10の天面11に形成されてシートSが引き出される取出口20(開口OP)とを有するシート包装体100を製造することができる。
本実施形態に係るシート包装体の製造方法は、フィルム供給工程S1、シート載置工程S2、第1フィルム折返工程S3、端部折返工程S4、第2フィルム折返工程S5、サイドシール工程S6とを有する(図6参照)。
フィルム供給工程S1は、フィルムFが供給される工程である(図7A参照)。供給されるフィルムFには、上述の可撓性フィルムが用いられる。フィルムFの寸法は、包装袋10を構成し得る寸法に採寸されている。供給されたフィルムFは、シート包装体100の包装袋10を構成する(図1、図2、図7A参照)。
シート載置工程S2は、供給されたフィルムFに、シートSが載置される工程である(図7B参照)。フィルムFに載置されるシートSは、上述のシートSの積層体SLが用いられる。載置されたシートS(積層体SL)は、シート包装体100の包装袋10に収容されるシート積層体SLを構成する(図1、図2、図7B参照)。
第1フィルム折返工程S3は、シートS(積層体SL)が載置されたフィルムFの一端F1がシートS(積層体SL)に重なるようにフィルムFを折り返す工程である(図7C参照)。第1フィルム折返工程S3で折り返されたフィルムFLは、上述の天面下部60を構成し、その一部がオーバーラップ部70を構成することができる(図1、図2、図7C参照)。なお、第1フィルム折返工程S3は、本発明のシート包装体の製造方法を構成する第1フィルム折返工程の一例である。
端部折返工程S4は、折り返されたフィルムFLに一端F1が重なるように一端F1を折り返す工程である(図7D参照)。端部折返工程S4で折り返されたフィルムFEは、上述のフラップ部80を構成することができる(図1、図2、図7D参照)。なお、端部折返工程S4は、本発明のシート包装体の製造方法を構成する端部折返工程の一例である。
第2フィルム折返工程S5は、フィルムFの他端F2がシートSに重なり且つ端部折返工程S4で折り返された一端F1を覆うようにフィルムFを折り返す工程である(図7E参照)。第2フィルム折返工程S5で折り返されたフィルムFUは、上述の天面上部50を構成し、その一部がオーバーラップ部70を構成することができる(図1、図2、図7E参照)。なお、第2フィルム折返工程S5は、本発明のシート包装体の製造方法を構成する第2フィルム折返工程の一例である。
サイドシール工程S6は、フィルムFの他端F2が折り返された状態で、筒状に構成されたフィルムの開口する端部E1、E2をシールする工程である(図7F参照)。具体的には、シート包装体100において、包装袋10が、ピロー包装によって、筒状の可撓性フィルムの両端部E1、E2をヒートシールすることにより封止されたシール部30、40が形成される(図7E、図7F参照)。これにより、上述のオーバーラップ部70とフラップ部80を有するシート包装体100が完成する(図1、図2、図7F参照)。
本実施形態に係るシート包装体の製造方法では、第1フィルム折返工程S3により、一端61が自由端部の天面下部60を形成することができる。また、第2フィルム折返工程S5により、一端51が自由端部の天面上部50と、天面上部50の一端51寄りの一部53と天面下部60の一端61寄りの一部63とが上下に重なるオーバーラップ部70とを形成することができる。
そして、第1フィルム折返工程S3と第2フィルム折返工程S5との間の端部折返工程S4により、オーバーラップ部70を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に、天面上部50の一端51側に開口するフラップ部80を形成することができる。
これにより、本実施形態に係るシート包装体の製造方法では、取出口20を構成する上述のオーバーラップ部70と、オーバーラップ部70を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に形成されたフラップ部80とを有するシート包装体100を構成することができる。そのため、本実施形態に係る製造方法によれば、取出口20(開口OP)から包装袋10内への塵埃Dの進入を阻止することができ、シートSの衛生性に優れたシート包装体100が得られる(図1、図2、図3参照)。
また、本実施形態に係るシート包装体の製造方法により得られたシート包装体100は、取出口20(開口OP)からシートSが引き出される際に、取出口20(開口OP)から引き出されるシートSと天面下部60の一端61(自由端部)との摩擦を低減することができ、シートSが取出口20(開口OP)に引っ掛かったり、シートSが傷んだりするのを抑制することができる(図4参照)。
なお、図10は、従来のシート包装体(比較例)を製造する工程の一例を示すフローチャートである。図10において、図6に示す本実施形態に係るシート包装体の製造方法のステップと共通するステップには、図6の符号に10の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、従来のシート包装体の製造方法では、端部折返工程は行われず、第2フィルム折返工程S14の後にサイドシール工程S15を経て行われるミシン目形成工程S16により、包装袋10の天面11にミシン目が構成される。これに対して、本実施形態に係るシート包装体の製造方法では、ミシン目形成工程は行われないため、製造コストを抑制することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[シート包装体(試験体)]
試験体として、複数枚のシートS(積層体SL)が包装袋10に包装されたシート包装体100を用意した(図1、図2、図5、図8、図9参照)。シート積層体SLは、シートSが折り畳まれた状態で積層された保湿成分を含んだティシューペーパー(商品名「エリエール+Water」、大王製紙株式会社製、2プライ、組数:10組(20枚)、寸法:嵩(高さ)約10mm、長さ(横幅)約105mm、奥行(縦幅)約75mm)を用いた。シート積層体SLは、積層方向(SD方向)がシート包装体100の高さ方向(Z方向)となるように包装袋10に収容した(図2、図5、図8、図9参照)。包装袋10の材質は、厚み62μmのポリエチレン(PE)を用いた。包装袋10の包装形態は、シート包装体100の両妻面15、16を封止してシール部30、40を形成するピロー包装とした。包装袋10の寸法は、長手方向(X方向)の長さLTを約120mm、幅方向(Y方向)の幅を約84mm、高さ方向(Z方向)の高さを約12mmとした。また、包装袋10の天面11に取出口20(開口OP)を形成した。
[引出し抵抗]
シート包装体100の引出し抵抗を確認した。引出し抵抗は、上述の試験体(シート包装体100)を平坦な載置面上に置き、包装袋10の取出口20(開口OP)から1組目(最上部)のシートSを半分程度引出し、引き出したシートSの先端(シート包装体100の長手方向(X方向)の中央部分)を目玉クリップ(コクヨ株式会社製、「クリ−17」)で挟み、目玉クリップの持ち手部分の一方の穴にプッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、型番:Z2−20)のフックを通し、0.4〜0.6秒の時間をかけて一定速度で、包装袋の天面に対して垂直方向にシートSを引き出したときの抵抗値(単位:gf)を測定した。なお、引き出し時の抵抗値は、引き出し抵抗を5回連続で測定したときの平均値を採用した。また、引出し抵抗の評価基準は、引き出し時の抵抗値が130gf以下の場合に良好である(シートSが取出し易い)ものと判断し、130gfを超えた場合は良好でない(シートSが取出しづらい)ものと判断する。
[衛生性]
シート包装体100の衛生性を確認した。衛生性は、シート包装体100の取出口20(開口OP)の開放状態を目視で確認した。衛生性の評価は、以下の基準で行った。なお、評価が○の場合は衛生性が良好であるものと判断し、×または△の場合は衛生性が良好でないものと判断する。
〇:取出口が開放されない
△:取出口が包装袋の長手方向に開放される
×:取出口が包装袋の高さ方向に開放される
[開口性]
シート包装体100の開口性を確認した。開口性は、包装袋10の取出口20(開口OP)に指を挿入したときの、取出口の開け易さを評価した。開口性の評価は、以下の基準で行った。なお、評価が○の場合は開口性が良好であるものと判断し、×または△の場合は開口性が良好でないものと判断する。
○:開口し易い
△:やや開口しづらい
×:開口しづらい
[取出性]
シート包装体100の取出性を確認した。取出性は、シート包装体100の取出口20を通してシート積層体SLからシートSを引き出したときの、シートSの引き出し易さを評価した。取出性の評価は、以下の基準で行った。なお、評価が○の場合は取出性が良好であるものと判断し、×または△の場合は取出性が良好でないものと判断する。
○:引き出し易い
△:やや引き出しづらい
×:引き出しづらい
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
シート包装体100において、図1、図2に示すように、包装袋10の天面11に天面上部50、天面下部60、オーバーラップ部70を形成し、取出口20(開口OP)をオーバーラップ部70で構成した。オーバーラップ部70を構成する天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間に、天面上部50の一端51側に開口するフラップ部80を形成した。包装袋10の各部の寸法は、天面上部50の幅L1を約52mm、天面下部60の幅L2を約42mm、オーバーラップ部70の幅L3を約10mm、フラップ部80の幅L4を約5mmとして、図2に示すように、フラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3より短くした。作製した試験体について、引出し抵抗、衛生性、開口性、および取出性を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
シート包装体100において、天面上部50の幅L1を約47mm、オーバーラップ部70の幅L3を約5mm、フラップ部80の幅L4を約5mmとして、図5示すように、フラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3と同じ寸法にした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
シート包装体100において、オーバーラップ部70の幅L3を約10mm、フラップ部80の幅L4を約10mmとして、図5に示すように、フラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3と同じ寸法にした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
シート包装体100において、天面上部50の幅L1を約57mm、オーバーラップ部70の幅L3を約15mm、フラップ部80の幅L4を約10mmとして、図2に示すように、フラップ部80の幅L4をオーバーラップ部70の幅L3より短くした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
[参考例1]
シート包装体100において、図8に示すように、天面上部50、天面下部60、及びオーバーラップ部70を形成し、フラップ部80を形成しなかった以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
シート包装体100において、図9、図10に示すように、包装袋10の天面11の取出口20(開口OP)を直線状のスリット(ミシン目)で形成した(天面上部50、天面下部60、オーバーラップ部70、及びフラップ部80のいずれも形成しなかった)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2021008286
表1より、シートSの取出口20が天面上部50の一部53と天面下部60の一部63とが重なるオーバーラップ部70で構成され、天面上部50の一部53と天面下部60の一部63との間にフラップ部80が設けられたシート包装体100は、衛生性、開口性、取出性、引出し抵抗がいずれも良好であった(実施例1〜4)。
一方、シートSの取出口20をオーバーラップ部70で構成するだけで、フラップ部80を設けなかったシート包装体100は、衛生性、取出性が劣るものであった(参考例1)。
また、包装袋10の天面11に、ミシン目を形成し、天面上部50、天面下部60、オーバーラップ部70、及びフラップ部80のいずれも形成しなかったシート包装体100は、衛生性、開口性が劣るものであった(比較例1)。
これらの結果から、取出口がオーバーラップ部で構成され、オーバーラップ部を構成する天面上部の一部と天面下部の一部との間に、天面上部の一端側に開口するフラップ部が形成されたシート包装体は、シートの衛生性に優れ、シートの引き出しが容易であるとが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
10 包装袋
11 天面
12 底面
13 側面
14 側面
15 妻面
16 妻面
20 取出口
OP 開口
30 シール部
40 シール部
50 天面上部
51 一端
52 他端
53 一部
60 天面下部
61 一端
62 他端
63 一部
64 折返端部
70 オーバーラップ部
80 フラップ部
81 一端
82 他端
83 基部
S シート(衛生薄葉紙)
SL シート積層体
SD 積層方向
G 隙間
D 塵埃

Claims (6)

  1. 積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、
    前記包装袋の天面に形成され、前記シートが引き出される取出口とを有する、シート包装体であって、
    前記天面は、一端が自由端部の天面上部と、一端が自由端部の天面下部と、前記天面上部の前記一端寄りの一部と前記天面下部の前記一端寄りの一部とが上下に重なるオーバーラップ部とを有し、
    前記取出口は、前記オーバーラップ部で構成され、
    前記オーバーラップ部を構成する前記天面上部の前記一部と前記天面下部の前記一部との間に、前記天面上部の前記一端側に開口するフラップ部が形成されている、シート包装体。
  2. 前記フラップ部が、前記天面下部に形成されている、請求項1に記載のシート包装体。
  3. 前記フラップ部が、前記天面下部の前記一端が前記天面上部の前記一端側に折り返された折返端部で構成されている、請求項2に記載のシート包装体。
  4. 前記フラップ部の幅が、前記オーバーラップ部の幅よりも短い、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート包装体。
  5. 前記フラップ部の幅が、前記オーバーラップ部の幅と同じである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート包装体。
  6. 積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に形成されて前記シートが引き出される取出口とを有するシート包装体の製造方法であって、
    前記シートが載置されたフィルムの一端が前記シートに重なるように前記フィルムを折り返す第1フィルム折返工程と、
    折り返された前記フィルムに前記一端が重なるように前記一端を折り返す端部折返工程と、
    前記フィルムの他端が前記シートに重なり且つ折り返された前記一端を覆うように前記フィルムを折り返す第2フィルム折返工程とを有する、シート包装体の製造方法。
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