JP2021008221A - 電動トラック - Google Patents

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勇也 田中
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Abstract

【課題】ラダーフレームにおける部品設置スペースをより有効に活用することができ、かつバッテリ支持構造の剛性を高めることができる電動トラックを提供する。【解決手段】ラダーフレーム2の車幅方向外側におけるフレーム側面に対向する第1ブラケット背面部12aと、第1ブラケット底面部12bと、第1ブラケット側面部12cとを備えることによりバッテリパック8を支持する第1ブラケット12と、第1ブラケット背面部12aに固定された第2ブラケット背面部14aと、第2ブラケット側面部14bと、荷箱4をラダーフレーム2に固定するためのボルト締結用孔22が形成されている第2ブラケット上面部14cとを備える第2ブラケット14とを含むものとする。【選択図】図6

Description

本発明は、電動トラックに関する。
従来より、環境負荷低減の観点から、駆動用バッテリを備え、当該バッテリからのモータに電力を供給することにより駆動する電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両の開発が進んでいる。近年、このような電動車両に関し、トラックなどの商用車の分野においても、電動車両の開発が行われている。例えば、特許文献1には、駆動用のバッテリパックを電動トラックのラダーフレームに保持する保持構造が開示されている。
乗用車に比べて車両重量が大きい電動トラックにおいて十分な走行距離を可能とする電動車両を実用化するためには、車両に搭載可能なバッテリ容量を増大することが課題となる。そのため、バッテリの大型化に伴い、バッテリの車幅方向、すなわちバッテリ短手方向における最大長さがラダーフレーム間距離より大きくなる場合がある。
このような場合、バッテリ側面に設けられたバッテリ側ブラケットとラダーフレームの車幅方向外側の面に設けられたフレーム側ブラケットとをラバーブッシュ等の弾性体を介して連結することで、バッテリを支持する支持装置が適用される。
特開2016−113063号公報
しかし、このようなバッテリは、車両前後方向となるバッテリ長手方向においても大型化していることから、車両前後方向におけるホイールベース間におけるフレーム側面にバッテリ用ブラケットの設置個所を複数設ける必要がある。加えて、高重量物であるバッテリ用ブラケットはその要求剛性の高さから大型化する傾向にある。
また、ホイールベース間においてフレームにリアボディを架装する場合、フレーム側面にリアボディを固定するブラケットを複数設ける必要もある。
したがって、内燃機関によって駆動するトラックと異なり、電動トラックではフレームにおいてリアボディやバッテリを固定支持するための比較的大きいブラケットを複数設置する必要が生じ、ホイールベース間のフレームにおけるその他の部品を設置するスペースが減少する虞がある。
以上から、本願の解決すべき課題は、ホイールベース間のフレームにおける部品設置スペースをより有効に活用することができ、かつ、バッテリ支持構造の剛性を高めることができる電動トラックを提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る電動トラックは、ホイールベース間においてバッテリ及び架装体を支持するラダーフレームを備え、前記バッテリから供給される電力により駆動する電動トラックであって、前記ラダーフレームの車幅方向外側におけるフレーム側面に対向する第1ブラケット背面部と、前記第1ブラケット背面部と連続し、かつ前記第1ブラケット背面部と直交するように配置されている第1ブラケット底面部と、前記第1ブラケット背面部及び前記第1ブラケット底面部に連続する第1ブラケット側面部と、を備えることにより前記バッテリを支持する第1ブラケットと、前記第1ブラケットにおける前記第1ブラケット背面部に固定された第2ブラケット背面部と、1対の前記第1ブラケット側面部にそれぞれ固定されている第2ブラケット側面部と、前記第2ブラケット背面部及び1対の前記第2ブラケット側面部と連続する第2ブラケット上面部と、を備え、前記第2ブラケット上面部に前記架装体を前記ラダーフレームに固定するためのボルト締結用孔が形成されている第2ブラケットと、を含んでいる。
本適用例によれば、第1ブラケットにおいて、第1ブラケット側面部の面積が小さくなり強度が低くなる上部において、架装体を前記ラダーフレームに固定するための第2ブラケットが設けられることで支持構造全体の剛性を高められる。これにより、ホイールベース間のフレームにおける部品設置スペースをより有効に活用することができ、かつ、バッテリ支持構造の剛性を高めることができる。
本発明の一実施形態における電動車両の全体構成を示す概略平面図である。 電動トラックに搭載されるバッテリパックの概形を表す斜視図である。 ラダーフレームとバッテリパック及び荷箱とを接続する支持装置の構成及びバッテリパックとの接続形態を示す斜視図である。 図3に示す支持装置の分解斜視図である。 図4に示す支持装置における第1ブラケットをさらに分解した分解斜視図である。 車両前方から見た図3に示す支持装置の構成とそのラダーフレーム、バッテリパック及び荷箱との接続形態を模式的に示す概略正面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
図1は、本発明に係る電動トラック(以下単に車両という)1の全体構成を示す概略平面図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両1は、ラダーフレーム2、キャブ3、架装体の一種である荷箱4、車輪機構5、駆動ユニット6、駆動電力供給部7、バッテリパック(バッテリ)8、及びバッテリパック8と荷箱4とをラダーフレーム2に支持する複数の支持装置9を備える電動トラックである。なお、図1では、車両1の上面からキャブ3及び荷箱4を透過するように見た場合の平面図として表している。
本実施形態において、車両1は、走行用駆動源として電動機(後述するモータ6a)を備える電気自動車として想定されているが、エンジンを更に備えるハイブリッド自動車であってもよい。また、車両1は電動トラックに限定されることなく、電動塵芥車など、車両を駆動するためのバッテリを備える他の商用車であってもよい。さらに、架装体は荷箱4に限定されることなく、車両の目的に応じた架装体とすることができる。
ラダーフレーム2は、左右一対のサイドフレーム2aと複数のクロスメンバ2bを有している。サイドフレーム2aは、車両1の車両前後方向Xに沿って延在し、互いに車幅方向Yに対して平行に配置された左サイドフレーム2L及び右サイドフレーム2Rからなる。複数のクロスメンバ2bは、左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとを連結している。すなわち、ラダーフレーム2は、いわゆる梯子型フレームを構成している。そして、ラダーフレーム2は、キャブ3、荷箱4、駆動ユニット6、駆動電力供給部7、バッテリパック8、及び車両1に搭載されるその他の重量物を支持している。
キャブ3は、図示しない運転席を含む構造体であり、ラダーフレーム2の前部上方に設けられている。一方、荷箱4は、車両1によって搬送される荷物等が積載される構造体であり、ラダーフレーム2の後部上方に設けられている。
車輪機構5は、本実施形態においては、車両前方に位置する左右の前輪5a、2つの前輪5aの車軸としてのフロントアクスル5b、車両後方に位置し、かつ左右に各2つ配置された後輪5c、及び後輪5cの車軸としてのリアアクスル5dから構成される。そして、本実施形態に係る車両1においては、後輪5cが駆動輪として機能するように駆動力が伝達され、車両1が走行することになる。なお、車輪機構5は、図示しないサスペンション機構を介してラダーフレーム2に懸架され、車両1の重量を支持する。
駆動ユニット6は、モータ6a、減速機構6b、及び差動機構6cを有している。モータ6aは、後述する駆動電力供給部7から交流電力が供給されることにより、車両1の走行に必要な駆動力を発生させる。減速機構6bは、図示しない複数のギアを含み、モータ6aから入力される回転トルクを減速して差動機構6cに出力する。差動機構6cは、減速機構6bから入力される動力を左右の後輪5cに対して振り分ける。すなわち、駆動ユニット6は、減速機構6b及び差動機構6cを介して、モータ6aの駆動トルクを車両の走行に適した回転速度に減速してリアアクスル5dに駆動力を伝達する。これにより駆動ユニット6は、リアアクスル5dを介して後輪5cを回転させて車両1を走行させることができる。
駆動電力供給部7は、いわゆるインバータであり、バッテリパック8から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ6aへ供給し、車両1に対するアクセル操作に応じてモータ6aの回転速度を制御する。
バッテリパック8は、車両1を走行させるためのエネルギー源としてモータ6aに電力を供給する二次電池である。バッテリパック8は、車両1に必要とされる電力を蓄えるために比較的大型で大容量のバッテリモジュール(図示せず)を内部に複数備えている。また、バッテリパック8は、複数の電動補機とそれらに電力を供給する配電ユニットとが車両1に搭載されている場合には(いずれも図示せず)、当該配電ユニットにも電力を供給できるよう構成されていてもよい。
支持装置9は、詳細を後述するように、バッテリパック8をラダーフレーム2に懸架するとともに、架装体である荷箱4をラダーフレーム2に支持させるための接続部材である。支持装置9は、本実施形態においては、車幅方向Yに対してラダーフレーム2の両側にそれぞれ3つ(合計6つ)設けられている。ただし、支持装置9は、バッテリパック8の重量及び寸法等に応じ、その数量を適宜変更することができる。
図2は、車両1に搭載されるバッテリパック8の概形を表す斜視図である。バッテリパック8は、本実施形態においては、車両前後方向Xに対していずれも同じ長さの略直方体形状である第1バッテリ収容部8aと第2バッテリ収容部8bとが一体となるように形成されている。
また、第1バッテリ収容部8aは、車幅方向Yに対して、上記した左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとの間に収まる幅に設定されている。一方、第2バッテリ収容部8bは、車幅方向Yの長さがラダーフレーム2よりも広い幅に設定され、車高方向Zの下方から第1バッテリ収容部8aに連結されている。
すなわち、バッテリパック8は、車両前後方向Xに垂直な平面における断面形状が逆T型となる形状を備えている。そして、バッテリパック8は、第1バッテリ収容部8aと第2バッテリ収容部8bとの幅の違いにより生じる段差部分をサイドフレーム2aが通るように配置されている。これにより、バッテリパック8は、左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとの間、及びサイドフレーム2aの下方のスペースを有効に利用して、バッテリの収容量を増加させている。
また、バッテリパック8は、第2バッテリ収容部8bの車幅方向Yの外側面であるバッテリ側面8Sにおいて、後述するバッテリ側ブラケット10を接続するための複数の支持装置取付領域8cが設けられている。
図3は、ラダーフレーム2とバッテリパック8及び荷箱4とを接続する支持装置9の構成及び接続形態を示す斜視図である。より詳しくは、図3は、左サイドフレーム2Lに接続される1つの支持装置9について、車両1の左斜め前方から見た場合の斜視図である。なお、図3においては、支持装置9と荷箱4との接続形態に関しては図示を省略してある。
図3に示すように、支持装置9は、バッテリパック8における各支持装置取付領域8cに取付けられたバッテリ側ブラケット10を、弾性連結部11を介してラダーフレーム2に弾性的に懸架する金属製の第1ブラケット12と、荷箱4を、後述する連結部13(図6参照)を介してラダーフレーム2に連結するための金属製の第2ブラケット14と、ラダーフレーム2と第1ブラケット12との間に配設されるスペーサ15とを備えている。
弾性連結部11は、第1ブラケット12とバッテリ側ブラケット10とを車高方向Zの上下で弾性的に連結する連結部材である。スペーサ15は、ラダーフレーム2におけるサイドフレーム2aと第1ブラケット12との互いの接続面が離間している場合に、両者の間に介在させる金属部材である。このため、サイドフレーム2aと第1ブラケット12とが離間していない場合には、スペーサ15は不要となる。
このように、本実施形態の車両1においては、バッテリパック8は、バッテリ側ブラケット10、弾性連結部11、第1ブラケット12、及びスペーサ15を備える支持装置9を介してサイドフレーム2aに懸架される。このため、車両1の走行に伴いサイドフレーム2aに捩れや撓みに伴う応力が発生した場合であっても、弾性連結部11は、その緩衝効果により、当該応力がバッテリパック8へ伝達される虞を低減することができる。
図4は支持装置9を部分的に示す分解斜視図である。図3及び図4に示すように、第1ブラケット12は、ラダーフレーム2の車幅方向Y外側におけるフレーム側面2Sに対向する背面部12aと、この背面部12aと連続し、かつ背面部12aと直交するように配置されている底面部12bと、背面部12a及び底面部12bに連続する1対の側面部12cとを備えている。この背面部12aと底面部12bと1対の側面部12cとは、それぞれの面が互いに直交するように形成されている。
背面部12aは、車幅方向Yに垂直な平面を構成し、スペーサ15を介してサイドフレーム2aのフレーム側面2Sに対して複数のボルト16(図3参照)をもって連結されている。底面部12bは、背面部12aに連続しつつ車高方向Zに垂直な平面を構成し、略中央に形成された開口17を利用して弾性連結部11を支持している。2つの側面部12cは、背面部12aと底面部12bとの両方に直交しながら両者に連続するように構成されている。
弾性連結部11は、より詳しくは、座面部材11a、挿通部材11b、弾性部材11c、及び複数の締結部材11dを備えている。座面部材11aは、第1ブラケット12の底面部12bに載置されると共に、複数の締結部材11dによって底面部12bに固定されている。挿通部材11bは、一部が座面部材11aから車高方向Zの上方に突出すると共に、座面部材11aに形成された開口(図示略)と第1ブラケット12の底面部12bに形成された開口17とを貫通して車高方向Zの下方に位置するバッテリ側ブラケット10に固定されている。弾性部材11cは、座面部材11aと挿通部材11bとの間に介在し、両者の相対変位に伴う応力を吸収する所謂ラバーブッシュである。
ここで、第1ブラケット12は、背面部12aがサイドフレーム2aに対して車幅方向Yに連結され、底面部12bが弾性連結部11を介して車高方向Zの下方におけるバッテリパック8の重量を支持している。このため、2つの側面部12cは、背面部12aと底面部12bとの相対角度が広がることを防止している。
図5は、支持装置9における第1ブラケット12をさらに分解した分解斜視図である。図5に示すように、第1ブラケット12は、第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20を備えており、これらの板状部材を積層して複数の積層締結ボルト21(図3及び図4参照)により一体に固定されて形成されている。ここで、第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20は、共通の板金をそれぞれの形状に合わせて切り出した上で、上記した第1ブラケット12の背面部12a、底面部12b、及び2つの側面部12cを構成するように折り曲げて形成されている。
第1板金部材18は、第1ブラケット12の背面部12aの一部となる第1板金背面片18a、第1板金背面片18aから連続しつつ底面部12bの一部となる第1板金底面片18b、及び第1板金背面片18aから連続しつつ側面部12cの一部となる一対の第1板金側面片18cからなっている。第1板金背面片18aは、平面視した場合には背面部12aと略同一の形状を有している。第1板金底面片18bは、平面視した場合には弾性連結部11の座面部材11aと略同一の形状を有しており、その中央には、弾性連結部11における倒立円錐台形の挿通部材11bが嵌合する開口17aが設けられている。第1板金側面片18cは、正面視した場合には略直角三角形であるが、車幅方向Yに対する幅が側面部12cよりも短く設定されている。
第2板金部材19は、第1ブラケット12の背面部12aの一部となる第2板金背面片19a、第2板金背面片19aから連続しつつ側面部12cの一部となる一対の第2板金側面片19c、及び第2板金側面片19cから連続しつつ底面部12bの一部となる第2板金底面片19bからなっている。第2板金背面片19aは、平面視した場合には背面部12aと略同一の形状を有している。第2板金底面片19bは、平面視した場合には弾性連結部11の座面部材11aと略同一の形状を有しているが、2つの第2板金側面片19cと連続するそれぞれの部分を分離するように両者の間にギャップGが形成されている。第2板金底面片19bにおけるギャップGの対向縁には、開口17aの縁の一部とほぼ同形をなす円弧部17bが形成されている。第2板金側面片19cは、正面視した場合には側面部12cと略同一の形状を有している。尚、第2板金底面片19bにギャップGが形成されていることにより、第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20が積層されたときの組み付け性が向上する。
第3板金部材20は、第1ブラケット12の底面部12bの一部となる第3板金底面片20b、及び第3板金底面片20bから連続しつつ側面部12cの一部となる一対の第3板金側面片20cからなっている。第3板金底面片20bは、平面視した場合には弾性連結部11の座面部材11aと略同一の形状を有しており、その中央には、弾性連結部11における倒立円錐台形の挿通部材11bが嵌合する開口17cが設けられている。第3板金側面片20cは、正面視した場合には略直角三角形であるが、車高方向Zに対する高さが側面部12cよりも低く設定されている。
図3及び図4に示すように、第2ブラケット14は、1枚の板金部材を直角に折曲して形成され、第1ブラケット12における背面部12aに固定された背面部14a(図6に図示)と、第1ブラケット12における一対の側面部12cにそれぞれ固定された一対の側面部14bと、上記背面部14a及び1対の側面部14bと連続する上面部14cとを備えている。上面部14cの略中央には、荷箱4をラダーフレーム2に固定するためのボルト締結用孔22が形成されている。
第2ブラケット14における一対の側面部14bは、第1ブラケット12における側面部12cに、より詳しくは側面部12cにおける第3板金側面片20cより上方の第2板金側面片19cの内面に当接するようにして、側面部14bと第1板金側面片18cと第2板金側面片19cとを貫通する積層締結ボルト21をもって固着されている。
第2ブラケット14における背面部14aは、第1ブラケット12における背面部12aに、より詳しくは背面部12aにおける第2板金背面片19aの上部に当接するようにして、背面部14aと第2板金背面片19aと第1板金背面片18aとスペーサ15とを貫通するボルト16をもってサイドフレーム2aの外側面に固着されている。
図6は、車両前後方向Xの前方から見た支持装置9の構成と、支持装置9とラダーフレーム2、バッテリパック8及び荷箱4との接続形態とを模式的に示す概略正面図である。
第1ブラケット12の側面部12cにおいては、図6に第1積層領域23、第2積層領域24、及び第3積層領域25として示すように、部分ごとに板状部材の積層枚数が異なっている。
より具体的には、第1積層領域23は、第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20が積層されている(図6に領域Iとして図示される領域)。また、第2積層領域24は、第1板金部材18又は第3板金部材20のいずれか一方と、第1板金部材18とが積層されている(図6に領IIとして図示される領域)。そして、第3積層領域25は、第2板金部材19のみからなる(図6に領域IIIとして図示される領域)。
ここで、第1ブラケット12は、上記したように、サイドフレーム2a及び弾性連結部11に対する連結方向が互いに直交している。このとき、側面部12cにおいて、側面部12cと背面部12aとの境界、及び側面部12cと底面部12bとの境界がなす角部Cを含む領域には、サイドフレーム2aとバッテリパック8との相対変位に伴う応力が集中することになる。
このため、第1ブラケット12は、側面部12cの中でも、角部Cを含む領域において、板状部材の積層枚数を最多とする第1積層領域23を設定することにより剛性を強化し、集中する応力に対する頑健性を向上させている。
また、第1ブラケット12の側面部12cは、第1積層領域23と比較して相対的に応力が緩和される領域においては、その応力の大きさに応じて第2積層領域24又は第3積層領域25を設定し、板状部材が余分に積層されないようにすることにより重量及び材料コストを低減することができる。より具体的には、側面部12cは、車幅方向Yに対してはサイドフレーム2aから離間する方向に向かって板状部材の積層枚数が減少し、また、車高方向Zに対しては、弾性連結部11から離間する方向に向かって板状部材の積層枚数が減少する。
ここで、第1ブラケット12は、バッテリパック8がサイドフレーム2aに対して車幅方向Yに変位しようとした場合には、ロール方向の応力を受けることになる。より具体的には、図6において、例えばバッテリパック8が車幅方向Yに対して右側に変位しようとした場合、バッテリパック8に連結されているバッテリ側ブラケット10及び弾性連結部11も右側に変位しようとし、背面部12aには、サイドフレーム2aの底面の高さに相当する位置Pを支点として、サイドフレーム2aの側方から下方に回り込む方向の応力が発生する。このため、背面部12aは、サイドフレーム2aの底面の高さに相当する位置Pにおいて応力が集中することになる。
そこで、本実施形態に係る側面部12cは、図6において点Hで示すように、板状部材の積層枚数が最多である第1積層領域23が、車高方向Zに対してサイドフレーム2aの底面よりも高い位置まで延在するように構成されている。これにより、第1ブラケット12は、側面部12cの中で最も剛性の高い第1積層領域23において上記したロール方向の応力に対する頑健性を向上させている。
以上のように、支持装置9は、サイドフレーム2aの外側面に連結される第1ブラケット12とバッテリパック8に連結されたバッテリ側ブラケット10とを弾性連結部11によって接続することにより、バッテリパック8をサイドフレーム2aに弾性的に支持している。そして、第1ブラケット12は、板状部材を折り曲げて形成された第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20の積層により構成されている。このため、支持装置9は、バッテリパック8の重量や連結方向に伴う多様な剛性要求に対して、第1ブラケット12における板状部材の積層枚数によって対応することができる。この場合、第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20は、いずれも共通の板金から形成することができる。従って、支持装置9によれば、様々な剛性要求に対応しながら、製造コストの低減を図ることができる。
また、第1ブラケット12は、例えばバッテリパック8の重量や接続形態の仕様変更により、背面部12a、底面部12b、又は側面部12cのうちの一部の強度が不足した場合には、補強が必要な部分に新たな板金部材を追加して積層することができる。この場合、第1ブラケット12は、既存の第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20をそのまま利用することができ、新たな仕様に合わせて全体的に設計し直す必要がなく、低コストで仕様を拡張することができる。
特に、バッテリパック8は、車両前後方向Xの長さに応じて、複数の支持装置9を介してサイドフレーム2aに連結される範囲も長くなる。このため、バッテリパック8は、サイドフレーム2aの捩れや撓みに伴う変位の影響が、車両前後方向Xの前方と後方との間で当該長さに応じて増幅されることになる。このため、バッテリパック8に連結される複数の支持装置9のそれぞれは、車両前後方向Xにおける設置位置によって、板状部材の積層枚数が調整されてもよい。
また、第1ブラケット12は、側面部12cにおいて、部分ごとに板状部材の積層枚数が異なり、積層枚数に応じた剛性を有することから、応力が集中する部分において剛性を強化することができる。特に、側面部12cは、背面部12aと底面部12bとの交点における角部Cを含む領域において、板状部材の積層枚数を最多にすることにより、最も応力が集中する領域を補強することができる。
一方、第1ブラケット12は、側面部12cにおいて、相対的に応力が緩和される部分においては積層枚数を減じて軽量化を図ることができる。より具体的には、側面部12cは、比較的応力を受けやすいサイドフレーム2aと第1ブラケット12との連結面に対して、サイドフレーム2aから離間する方向に向かって板状部材の積層枚数が減少することにより、応力の緩和に応じた効率的な軽量化を図ることができる。また、側面部12cは、比較的応力を受けやすい弾性連結部11と第1ブラケット12との連結面に対して、弾性連結部11から離間する方向に向かって板状部材の積層枚数が減少することにより、応力の緩和に応じた効率的な軽量化を図ることができる。
また、側面部12cは、スペーサ15の介在の有無に拘らず、サイドフレーム2aと第1ブラケット12との連結部分において、最も剛性が高い第1積層領域23がサイドフレーム2aの底面の高さよりも車高方向Zに対して高い位置まで延在している。これにより、側面部12cは、第1ブラケット12が受けるロール方向の応力に対する剛性を備えることができる。
また、支持装置9は、サイドフレーム2aとバッテリパック8とを車幅方向Yにおける双方の側面同士で連結しているため、左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとの間、及びサイドフレーム2aの下方領域からなる一続きのスペースを確保することができ、車両1に大型のバッテリパック8を配置することができる。
また、支持装置9は、サイドフレーム2aと第1ブラケット12との連結部分、第1ブラケット12と弾性連結部11との連結部分、及び複数の板状部材を一体に積層する連結部分が、いずれも溶接ではなくボルトにより締結されている。ここで、仮に各連結部分を溶接により接続した場合には、対向する面同士を接続することになるため、条件によっては溶接面が応力に対して脆弱となる虞が生じる。これに対し、支持装置9は、連結する双方の部材に跨るボルトにより各連結部分を固定しているため、応力に対する頑健性を高めることができる。
さらに、本実施形態においては、第1ブラケット12の上部に設けられた第2ブラケット14が連結部13を介して荷箱4に連結されている。より詳しくは、図6に示すように、荷箱4の下面には、車幅方向Yに延びる複数の横根太26が車両前後方向Xに適宜の間隔をもって固着されている。また、それらの複数の横根太26の両側部下面には車両前後方向Xに延びる左右一対の縦根太27(その一方のみを図示する)が固着されている。この左右の縦根太27を左右のサイドフレーム2a上に載置することにより、荷箱4は、ラダーフレーム2上に支持されている。
各縦根太27の外側面における支持装置9の第2ブラケット14と上下に対向する箇所には、第2ブラケット14とほぼ上下対称構造をなす荷箱側ブラケット28が固着されている。この荷箱側ブラケット28は、第2ブラケット14における背面部14a、側面部14b及び上面部14cとほぼ上下対称構造をなす背面部28a、側面部28b及び底面部28cを備えている。尚、図6に示す例においては、荷箱側ブラケット28における側面部28b及び底面部28cの車幅方向Yの長さは、第2ブラケット14における側面部14b及び上面部14cの車幅方向Yの長さより、スペーサ15の車幅方向Yの長さ分だけ長くしてある。底面部28cには、第2ブラケット14の上面部14cにおけるボルト締結用孔22と同様のボルト締結用孔29が形成されている。背面部28aは、ボルト30をもって縦根太27の外側面に固着されている。
荷箱側ブラケット28の底面部28cにおけるボルト締結用孔29と、第2ブラケット14の上面部14cにおけるボルト締結用孔22とに締結用ボルト31を挿通し、締結用ボルト31の雄ねじ部に螺合したナット32を締め付けることにより、荷箱側ブラケット28は第2ブラケット14に連結され、ひいては荷箱4はラダーフレーム2に連結されている。この荷箱側ブラケット28、締結用ボルト31及びナット32により連結部13が形成されている。
このように、架装体である荷箱4をラダーフレーム2に連結するための第2ブラケット14を、バッテリパック8をラダーフレーム2に連結するための第1ブラケット12と一体として支持装置9に設けたことにより、ラダーフレーム2に荷箱4連結用のブラケットとバッテリパック8連結用のブラケットとを別々に設ける場合に比してホイールベース間のフレームにおける部品設置スペースをより有効に活用することができる。
また、第1ブラケット12において、側面部12cの面積が小さくなり強度が低くなる上部に、第2ブラケット14が設けられることで支持装置9全体の剛性を高めることができる。
以上のことから、本実施形態に係るバッテリの支持装置9によれば、ホイールベース間のフレームにおける部品設置スペースをより有効に活用することができ、かつ、バッテリ支持構造の剛性を高めることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、荷箱側ブラケット28を省略し、第2ブラケット14を、締結用ボルト31と同様の締結手段をもって荷箱4、またはその他の架装体の下面に直接連結してもよい。また、上記の実施形態では、第1ブラケット12における第1板金部材18、第2板金部材19、及び第3板金部材20、及び第2ブラケット14について具体的な形状を例示したが、各板金部材の形状、構造やその積層枚数等は、ラダーフレーム2とバッテリパック8及び架装体との接続形態等、種々の条件に応じて変更することができる。
1 電動トラック(車両)
2 ラダーフレーム
2a サイドフレーム
2S フレーム側面
4 荷箱(架装体)
8 バッテリパック(バッテリ)
8S バッテリ側面
9 支持装置
10 バッテリ側ブラケット
11 弾性連結部
12 第1ブラケット
12a背面部
12b底面部
12c側面部
13 連結部
14 第2ブラケット
14a背面部
14b側面部
14c上面部
15 スペーサ
18 第1板金部材
19 第2板金部材
20 第3板金部材
22 ボルト締結用孔
23 第1積層領域
24 第2積層領域
25 第3積層領域
28 荷箱側ブラケット
28a背面部
28b側面部
28c底面部
29 ボルト締結用孔

Claims (1)

  1. ホイールベース間においてバッテリ及び架装体を支持するラダーフレームを備え、前記バッテリから供給される電力により駆動する電動トラックであって、
    前記ラダーフレームの車幅方向外側におけるフレーム側面に対向する第1ブラケット背面部と、前記第1ブラケット背面部と連続し、かつ前記第1ブラケット背面部と直交するように配置されている第1ブラケット底面部と、前記第1ブラケット背面部及び前記第1ブラケット底面部に連続する第1ブラケット側面部と、を備えることにより前記バッテリを支持する第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットにおける前記第1ブラケット背面部に固定された第2ブラケット背面部と、1対の前記第1ブラケット側面部にそれぞれ固定されている第2ブラケット側面部と、前記第2ブラケット背面部及び1対の前記第2ブラケット側面部と連続する第2ブラケット上面部と、を備え、前記第2ブラケット上面部に前記架装体を前記ラダーフレームに固定するためのボルト締結用孔が形成されている第2ブラケットと、を含む電動トラック。
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