JP2021084602A - 車両用バッテリパック - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程の煩雑化、及び溶接に起因したハウジング対振動剛性強度の低下、並びにバッテリ収容効率の低下を抑制することができる車両用バッテリパックを提供する。【解決手段】車両の駆動力を発生するモータに電力を供給するバッテリ21を収容し、車両のラダーフレームに懸架支持されるバッテリパック20であって、バッテリパック20を支持するブラケット60がボルト75,76により締結されるバッテリハウジング30の側面と、バッテリパック20の内面を構成する底面のバッテリハウジングの側面側の端部領域において、バッテリ21を当接支持するために設けられる台座部34と、を含み、台座部34は、底面を構成する底面板と一体形成され、かつ、台座部34には、ボルトを締結するためのボルト締結穴35が形成される。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用バッテリパックに関する。
近年、環境負荷低減の観点から、トラック等の商用車の分野においても、電動モータを主駆動源とする電動トラックの開発が行われている(特許文献1)。
特開2019−026050号公報
このような電動車両に搭載される駆動用バッテリパックは、ハウジング内部において複数のバッテリが複数の台座を介して収容される。このため、ハウジング底面の周縁領域において台座ブロックを溶接により設ける必要があることから、製造工程の煩雑化、やハウジング対振動剛性強度の低下を招く虞がある。
また、このようなバッテリパックを車両に搭載する場合、ハウジング側面に支持用ブラケットを設ける必要がある。この場合、当該ブラケットを溶接により設けた場合、溶接時に加わる熱によってハウジング対振動剛性強度の更なる低下を招く虞がある。また、当該ブラケットをボルト締結により設けた場合、ハウジング内部に貫通するための構造が必要となることから、内部に搭載されるバッテリと干渉する虞があり、結果としてバッテリ収容効率の低下を招く虞がある。
本発明はこのような問題の少なくとも一部を解決するためになされたもので、その目的とするところは、製造工程の煩雑化、及び溶接に起因したハウジング対振動剛性強度の低下、並びにバッテリ収容効率の低下を抑制することができる車両用バッテリパックを提供することとする。
(1)本適用例に係る車両用バッテリパックは、車両の駆動力を発生するモータに電力を供給するバッテリを収容し、前記車両のラダーフレームに懸架支持されるバッテリパックであって、前記バッテリパックを支持するブラケットがボルトにより締結されるバッテリハウジングの側面と、前記バッテリパックの内面を構成する底面の前記バッテリハウジングの側面側の端部領域において、前記バッテリを当接支持するために設けられる台座部と、を含み、前記台座部は、前記底面を構成する底面板と一体形成され、かつ、前記台座部には、前記ボルトを締結するためのボルト締結穴が形成される。
上記適用例に係る車両用バッテリパックにおいては、台座部が底面板と一体形成されているため、別途の溶接が不要となり、製造工程の煩雑化を防ぐことができる。また、溶接に起因したバッテリハウジング全体の強度低下による対振動剛性強度の低下を防ぐことができる。さらに、ボルト締結穴を確保するためにバッテリハウジングの筐体を構成する側面板の厚みを厚くする必要が無く、バッテリハウジングの内部空間を、外形を変えることなく大きくすることができる。そのため、収容するバッテリの数を増やしたり、バッテリを大型化することが可能となり、バッテリの収容効率を高めることができる。
本発明の実施例に係る電動車両の全体構成を概略的に示す上面図である。 本発明の実施例に係るバッテリパックの斜視図である。 本発明の実施例に係るバッテリ側ブラケット及びバッテリパック一部を示す斜視図である。 本発明の実施例に係るバッテリパックの内側の構造を示す斜視図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施例に係るバッテリ側ブラケットとバッテリパックを接合した状態を示す斜視図である。 図2のA−A線に沿った支持装置及びバッテリパックの断面図である。 図7のC部の詳細図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつその構成について詳細に説明する。なお、以下で説明する構成は、基本的には電動車両1の車幅方向Xの中央を中心として左右対称な形状である。そのため、以下の説明では、基本的には左右いずれかの構成についてのみ説明するが、対称となる対となる形状も同様の構成である。
<車両の全体構成>
まず、図1を参照しつつ、本実施例に係る電動車両1の全体構成を説明する。ここで、図1は、本実施例に係る電動車両の全体構成を概略的に示す上面図である。
図1に示すように、本実施例に係る電動車両1は、ラダーフレーム2、キャブ3、荷箱4、車輪機構5、駆動装置10、及びバッテリパック20を備える電動トラックである。なお、図1では、電動車両1の上面からキャブ3及び荷箱4を透過するように見た場合の上面図として表している。
本実施例において、電動車両1は、走行用駆動源としてモータ(電動機)を備える電気自動車として想定されているが、エンジンを更に備えるハイブリッド自動車であってもよい。また、電動車両1は電動トラックに限定されることなく、車両を駆動するためのバッテリを備える他の商用車であってもよい。
ラダーフレーム2は、左サイドレール2L、右サイドレール2R、及び複数のクロスメンバ2bを有する。左サイドレール2L及び右サイドレール2Rは、電動車両1の前後方向Xに延在し、互いに車幅方向Xに対して平行に配置される。複数のクロスメンバ2bは、左サイドレール2Lと右サイドレール2Rとを連結している。すなわち、ラダーフレーム2は、いわゆる梯子型フレームを構成している。そして、ラダーフレーム2は、キャブ3、荷箱4、駆動装置10、バッテリパック20、及び電動車両1に搭載されるその他の重量物を支持する。以下において、左サイドレール2L及び右サイドレール2Rを総称して、単にサイドレール2aとも称する。
キャブ3は、図示しない運転席を含む構造体であり、ラダーフレーム2の前部上方に設けられている。一方、荷箱4は、電動車両1によって搬送される荷物等が積載される構造体であり、ラダーフレーム2の後部上方に設けられている。
車両前方に位置する車輪機構5は、本実施例において、車両前方に位置する左右の前輪5a、2つの前輪5aの車軸としてのフロントアクスル5bから構成される。また、車両後方に位置する車輪機構5は、車両後方に位置し且つ左右に各2つ配置された後輪5c、これらの後輪5cの車軸としてのリアアクスル5dから構成される。そして、本実施例に係る電動車両1においては、後輪5cが駆動輪として機能するように駆動力が伝達され、電動車両1が走行することになる。なお、車輪機構5は、図示しないサスペンション機構を介してラダーフレーム2に懸架され、電動車両1の重量を支持する。
駆動装置10は、モータユニット11及びギアユニット12を有する。モータユニット11は、モータ11a、及びモータ11aを収容するモータハウジング11bから構成される。ギアユニット12は、複数のギアからなる減速機構12a、減速機構12aから入力される動力を左右の後輪5cに対して振り分ける差動機構12b、並びに減速機構12a及び差動機構12bを収容するギアハウジング12cから構成される。
また、駆動装置10は、減速機構12a及び差動機構12bを介して、モータ11aの駆動トルクを車両の走行に適した回転速度に減速してリアアクスル5dに駆動力を伝達する。これにより駆動装置10は、リアアクスル5dを介して後輪5cを回転させて電動車両1を走行させることができる。ここで、駆動装置10は、本実施例においては、左サイドレール2L及び右サイドレール2Rに対して車幅方向Xの内側(すなわち、サイドレール間のスペース)に配置され、図示しない支持部材によりラダーフレーム2に支持されている。
バッテリパック20は、電動車両1を走行させるためのエネルギー源としてモータ11aに電力を供給する複数のバッテリモジュール(バッテリ)21と、バッテリモジュール21を収容するバッテリハウジング22を有している。バッテリパック20は、電動車両1に必要とされる電力を蓄えるために比較的大型で大容量の二次電池である。ここで、バッテリパック20は、本実施例において、車幅方向Xに対して左サイドレール2Lと右サイドレール2Rとの間、且つ駆動装置10の車両前方に配置される。例えば、バッテリパック20は、後述する懸架装置によりラダーフレーム2に固定又は懸架される。なお、バッテリパック20とサイドレール2aとの具体的な位置関係についても後述する。
次に、図2を参照しつつ、本実施例に係るバッテリパック20の概略の構成を説明する。ここで、図2は、本実施例に係るバッテリパック20の斜視図である。
図2で示すように、バッテリパック20は、前後方向Yに沿って延在するような形状を備えている。バッテリパック20は、第1バッテリハウジング30の車高方向Zの上方に第2バッテリハウジング40を重ねたバッテリハウジング22内にバッテリモジュール21を配置した構成である。すなわち、バッテリパック20は、車幅方向X及び車高方向Zによって規定される平面における断面形状が略逆T型となる形状を備えている。第1バッテリハウジング30は第1バッテリハウジング筐体31と蓋部31cによって略密閉容器として構成される。また、第1バッテリハウジング筐体31の側面は矩形形状の側面板31aで構成されている。第2バッテリハウジング40は第2バッテリハウジング筐体41と先に述べた蓋部31cによって略密閉容器として構成される。
第1バッテリハウジング30、第2バッテリハウジング40、及び蓋部31cの材料は、例えば、アルミニウム等の軽金属である。また、ステンレス等の鉄鋼材料を用いても構わない。このようにバッテリハウジング22の材料として金属材料を用いることで、バッテリパック20自体の重量を低減しつつも、外力に耐えうる強固な構成とすることができる。また、第1バッテリハウジング30、第2バッテリハウジング40、及び蓋部31cの各部品は、押出成形により形成することができる。また、各部品は、複数の部品を接合して構成しても構わない。
次に図3から図5を参照しつつ、本実施例に係る第1バッテリハウジング筐体31と、それに接合されるバッテリ側ブラケット60の構成を説明する。
<バッテリハウジングの構成>
図3は、本実施形態に係るバッテリ側ブラケット60とバッテリパック20の一部である第1バッテリハウジング30の一部分の接合前の状態を示す斜視図である。
バッテリパック20を構成する第1バッテリハウジング30の第1バッテリハウジング筐体31は、矩形形状の側面板31aと矩形形状の底面板31bを備える。第1バッテリハウジング筐体31は、側面板31aの短手方向(車高方向Z)の下方の端部領域に、側面板31aの表面と直交する第1面32aと、第1面32aに隣接し直交する第2面32bが側面板31aの長手方向(車両の前後方向)に沿って伸びる段差部32が形成されている。第1面32aと、側面板31aの表面の接合部である稜線により、出隅部33が形成される。なお、出隅部33は稜線のみを示すものではなく、稜線近傍の領域を示すものとする。このような構成により、第1バッテリハウジング筐体31は、側面板31aと異なる位置に、バッテリモジュール21の重量に起因する曲げ応力に対して垂直な第2面32bを形成することにより第1バッテリハウジング筐体31全体の強度を高めることができる。
また、第1バッテリハウジング30は、段差部32を形成する第2面32bに開口する第1ボルト締結穴35が4つ形成されている。さらに、第1バッテリハウジング30は、側面板31aの短手方向(車高方向Z)の上方の端部領域に開口する第2ボルト締結穴が4つ形成されている。第1ボルト締結穴35、第2ボルト締結穴36は、それぞれタッピングによりねじが形成されており、所定のボルトを螺合することができる。なお、第1ボルト締結穴35の径(直径)は、第2ボルト締結穴36の径(直径)よりも大きく形成されている。これにより、第1ボルト締結穴と螺合するボルトの径(直径)を、第1ボルト締結穴と螺合するボルトの径(直径)よりも大きくすることができる。
図4は、本発明の実施例に係るバッテリパック20を構成する第1バッテリハウジング30の一部分の内側構造を示す斜視図である。
第1バッテリハウジング30は、その内部に、側面板31aの短手方向(車高方向Z)の下方の端部領域に、側面板31aの内面と直交する第3面34aと、第1面に隣接し直交する第4面34bが側面板31aの長手方向(車両の前後方向)に沿って伸びる台座部34が形成されている。すなわち、第1バッテリハウジング30の外面を構成する第2面32bと内面を構成する第4面34bは平行に対向する位置関係となる。また、前述した、第1ボルト締結穴35は、第2面32bと内面を構成する(内部空間の壁面である)第4面34bにより挟まれる領域に含まれる台座部34に形成されている。また、第1バッテリハウジング30は、台座部34を構成する第3面34aに、第3ボルト締結穴37が形成されている。台座部34は、底面板31bと一体に形成される。また、第3ボルト締結穴37は、台座部34は、底面板31bと一体に形成された後に機械加工により形成されるため、複数の第3ボルト締結穴37の穴間ピッチの精度を高めることができる。第3ボルト締結穴37は、タッピングによりねじが形成されており、所定のボルトを螺合することができる。
<バッテリ側ブラケットの構成>
図3に戻り、バッテリ側ブラケット60の構成について説明する。バッテリ側ブラケット60は、主な構成要素として、車高方向Zに平行に構成される背面部61と、背面部61に直交する鍔部62により構成される。鍔部62の上下面には、複数のリブが形成されており、それらのリブは背面部61と接続されることで、鍔部62と背面部61の間にかかる応力に対して強度を担保している。
背面部61は、車高方向Zの下方の端部領域に、ボルトを挿通可能な第1ボルト貫通穴65が4つ形成されている。また、車高方向Zの上方の端部領域に、ボルトを挿通可能な第2ボルト貫通穴66が4つ形成されている。なお、第1ボルト貫通穴65の径(直径)は、第2ボルト貫通穴66の径(直径)よりも大きく形成されている。さらに鍔部62には、ボルトを挿通可能な第3ボルト貫通穴67が形成されている。
また、バッテリ側ブラケット60の材料は、例えば、アルミニウム等の軽金属である。また、ステンレス等の鉄鋼材料を用いても構わない。このようにバッテリ側ブラケット60の材料として金属材料を用いることで、後述する支持装置50自体の重量を低減しつつも、外力に耐えうる強固な構成とすることができる。また、バッテリ側ブラケット60は、ダイキャストにより形成することができる。それにより形状の自由度を高めることができる。
図5は、図3のB−B線に沿った断面図である。背面部61は、鍔部62が構成される面と反対面であって、車高方向Zの下方の端部領域に突出部63が形成されている。突出部63の表面と背面部61の表面の2面が直交する入隅部には、後述する出隅保持部64が形成されている。
次に図6から図8を参照しつつ、本実施例に係るバッテリパック20と、バッテリパック支持装置(以下支持装置と称する)50の関係について説明する。
<バッテリパックとバッテリ側ブラケット接合状態>
図6は、本発明の実施例に係るバッテリ側ブラケット60とバッテリパック20の一部である第1バッテリハウジング30の一部分の接合状態を示す斜視図である。
バッテリ側ブラケット60の背面部61と、第1バッテリハウジング30は、面が密着するように接合されている。その際、第1バッテリハウジング30に形成されている出隅部33は、バッテリ側ブラケット60の出隅保持部64に覆われるように接合される。バッテリ側ブラケット60と、第1バッテリハウジング30は、第1ボルト貫通穴65を挿通し第1ボルト締結穴35と螺合し締結する複数の第1ボルト75と、第2ボルト貫通穴66を挿通し第2ボルト締結穴36と螺合し締結する複数の第2ボルト76と、により接合される。第1ボルト75の径(直径)は、第2ボルト76の径(直径)よりも大きい。それにより、第1ボルト75の締結力(締め付けトルク)を、第2ボルト76の締結力よりも大きくすることができる。また、第1ボルト75の長さを、第2ボルト76の長さよりも長くしても構わない。それにより、第1ボルト75のねじの係り量を、第2ボルト76の係り量よりも多くすることで、第1ボルト75の締結力を、第2ボルト76の締結力よりも大きくすることができる。
図7は、図2のA−A線に沿った断面図であって、図2では示していない支持装置50を含めたバッテリパック20の断面図である。図7には、バッテリパック20が車両に搭載されている状態における左サイドレール2Lと右サイドレール2Rの断面も併せて示している。また図8は、図7のC部の詳細図である。
図7及び図8に示すように、図2でも説明したようにバッテリパック20の構成部材であるバッテリハウジング22は、第1バッテリハウジング30、第2バッテリハウジング40、蓋部31cを備えている。第1バッテリハウジング30及び第2バッテリハウジング40は、バッテリを収納するための開口が設けられた箱型の筐体である。第1バッテリハウジング30と第2バッテリハウジング40とは、蓋部31cを介して互いの開口が向かい合うように配置されている。第1バッテリハウジング30、第2バッテリハウジング40及び蓋部31cは、ボルト等の接合部材や、溶接等によって連結されている。
ここで、第1バッテリハウジング30に収容されたバッテリモジュール21が第1バッテリに該当し、第2バッテリハウジング40に収容されたバッテリモジュール21が第2バッテリに該当し、これらのバッテリモジュール21は、図示しない配線によって電気的に接続されている。なお、当該数量については限定されず、電動車両1に要求される電力量や、バッテリモジュール21の寸法及び特性等に応じて適宜変更することができる。
ここで、複数のバッテリモジュール21は、第1バッテリハウジング30及び第2バッテリハウジング40に台座部34を介して支持、固定される。具体的には図8で示すように台座部34にバッテリモジュール21が搭載され、ボルト77が台座部34の第3面34aに開口する第3ボルト締結穴37に締結されることにより、台座部34とバッテリモジュール21が固定される。他の個所も同様である。
バッテリパック20を構成する第2バッテリハウジング40は、電動車両1に搭載する際に、図7で示すように、ラダーフレーム2の2本の左サイドレール2L及び右サイドレール2R間のスペースに配置される。
支持装置50は、フレーム側ブラケット51、バッテリ側ブラケット60、弾性連結部52、及びスペーサ53を備える。
フレーム側ブラケット51は、サイドレール2a(左サイドレール2L、右サイドレール2R)の外側面に対して連結される金属部材である。弾性連結部52は、フレーム側ブラケット51とバッテリ側ブラケット60とを車高方向Zの上下で弾性的に連結する連結部材である。スペーサ53は、サイドレール2aとフレーム側ブラケット51との互いの接続面が離間している場合に、両者の間に介在する金属部材である。バッテリ側ブラケット60とフレーム側ブラケット51は、弾性連結部52を介してボルト78とナット79が螺合し締結されることで固定される。なお、サイドレール2aとフレーム側ブラケット51とが離間していない場合には、スペーサ53が不要となる。
このように、バッテリパック20は、バッテリ側ブラケット60、弾性連結部52、フレーム側ブラケット51、及びスペーサ53からなる支持装置50を介してサイドレール2aに懸架される。このため、電動車両1の走行に伴いサイドレール2aに捩れや撓みに伴う応力が発生した場合であっても、弾性連結部52は、その緩衝効果により、応力がバッテリパック20へ伝達されるおそれを低減することができる。
バッテリパック20の重量が大きい場合、第1バッテリハウジング30とバッテリ側ブラケット60の接合面に係る剪断応力は大きくなる。しかし、本発明の実施例に係るバッテリパック20の構成は、バッテリパック20を構成する第1バッテリハウジング筐体31の矩形である側面板31aの短手方向における端部領域に、矩形側面の長手方向に沿って伸びる隣接する第1面32aと第2面32bによる段差部32が形成され、第1面32aと側面板31aの接合部に出隅部33が形成されるものである。そして、バッテリ側ブラケット60は、バッテリパック20を構成する第1バッテリハウジング筐体31に形成される出隅部33を覆うための出隅保持部64が構成されてい。そして、バッテリパック20とバッテリ側ブラケット60は、第1バッテリハウジング筐体31の出隅部33を、バッテリ側ブラケット60の出隅保持部64が覆うように接合される。すなわち、バッテリ側ブラケット60の突出部63で形成される出隅保持部64が、段差部32の第1面32aを保持する。それにより、当該構成をとらない、バッテリ側ブラケット60と、第1バッテリハウジング筐体31の側面板31aがボルトの締結力による摩擦力により剪断応力に耐える場合に比較して、より簡易な構成でバッテリ側ブラケット60と、第1バッテリハウジング筐体31の間の剪断応力に耐える構成とすることができる。したがって、バッテリ側ブラケット60を小型化することが可能となり、結果として支持装置50の大型化・高重量化を抑制することができる。また、出隅保持部64は、段差部32の第1面32aを保持するため、出隅保持部64が、第1バッテリハウジング筐体31の底面板31bに対して突出することを抑制することができる。そのため、車両と道路のクリアランスを確保しつつバッテリパック20を大型化することができる。
また、バッテリ側ブラケット60に形成される第1ボルト貫通穴65は、出隅保持部64よりも車高方向Zの下方に形成されている。すなわち、第1ボルト貫通穴65に対応する第1バッテリハウジング筐体31に形成される第1ボルト締結穴35は、第2面32bと第4面34bで挟まれる台座部34に形成される。そのため、当該構成をとらない場合に比較して、第1ボルト締結穴35を確保するために第1バッテリハウジング筐体31を構成する側面板31aの厚みを厚くする必要が無く、第1バッテリハウジングの内部空間を、外形を変えることなく大きくすることができる。そのため、収容するバッテリモジュール21の数を増やしたり、バッテリモジュール21を大型化することが可能となり、バッテリモジュール21の収容効率を高めることができる。
また、上記構成では、重量物であるバッテリパック20が重力方向、すなわち車高方向Zに力を受ける。そのため、バッテリ側ブラケット60の背面部61では、上端部側、すなわち、第2ボルト貫通穴66の近傍はバッテリパック20に向く方向の力を受ける。また、下端部側、すなわち第1ボルト貫通穴65の近傍は、バッテリパック20から離れる方向の力を受ける。そのため、上述したように第1ボルト75の締結力は第2ボルト76の締結力よりも大きいことが望ましい。言い換えれば、第2ボルト76の締結力は第1ボルト75よりも小さくても構わないため、第2ボルト76を小さく又は短くすることができ、支持装置50の重量を軽減することができる。さらに、第2ボルト76が小さくなるため、第1バッテリハウジング筐体31に形成される第2ボルト締結穴36の穴深さを浅くすることができる。すなわち、第1バッテリハウジング筐体31を構成する側面板31aの厚みを厚くする必要が無く、第1バッテリハウジング30の内部空間を、外形を変えることなく大きくすることができる。そのため、収容するバッテリモジュール21の数を増やしたり、バッテリモジュール21を大型化することが可能となり、バッテリモジュール21の収容効率を高めることができる。第1ボルト締結穴35と第2ボルト締結穴36の位置が、第1バッテリハウジング筐体31の下方の端部領域と、上方の端部領域に形成され、第1ボルト75と第2ボルト76の間の距離を大きくとっているため、第2ボルト76にかかる応力をさらに小さくすることができる。
台座部34は、別体の部品を一般に第1バッテリハウジング筐体31の底面板31b等に溶接などで接合する。しかし、溶接の熱により、台座部の別部品が変形したり、熱応力による残留応力が発生し、精度面や強度面で不利であった。そこで、本願発明の構成では、台座部34は第1バッテリハウジング筐体31の底面板31bと一体に形成されるため、溶接が不要となる。そのため製造工程の煩雑化を防ぐことができる。また、溶接に起因した第1バッテリハウジング30全体の強度低下による対振動剛性強度の低下を防ぐことができる。また、第3ボルト締結穴37は、台座部34は、底面板31bと一体に形成された後に機械加工により形成されるため、複数の第3ボルト締結穴37の穴間ピッチの精度を高めることができる。また、前述したように台座部34に第1ボルト締結穴35を形成することにより、第1バッテリハウジング30の内部空間を、外形を変えることなく大きくすることができる。そのため、収容するバッテリモジュール21の数を増やしたり、バッテリモジュール21を大型化することが可能となり、バッテリモジュール21の収容効率を高めることができる。
なお、以上の説明ではバッテリパック20は、バッテリパック20は、第1バッテリハウジング30の車高方向Zの上方に第2バッテリハウジング40を重ねたバッテリハウジング22内にバッテリを配置した構成である略逆T型となる形状としたが、必ずしも本構成に限られるものではない。例えば、第1バッテリハウジング30のみの1段の構成としてもよいし、第1バッテリハウジング30と第2バッテリハウジング40の車幅方向Xの幅が同じに構成されていても構わない。
以上、本発明の実施例を説明したが、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1…電動車両
2…ラダーフレーム
2a…サイドレール
2L…左サイドレール
2R…右サイドレール
2b…クロスメンバ
3…キャブ
4…荷箱
5…車輪機構
5a…前輪
5b…フロントアクスル
5c…後輪
5d…リアアクスル
10…駆動装置
11…モータユニット
12…ギアユニット
11a…モータ
11b…モータハウジング
12a…減速機構
12b…差動機構
12c…ギアハウジング
20…バッテリパック
21…バッテリモジュール
22…バッテリハウジング
30…第1バッテリハウジング
31…第1バッテリハウジング筐体
31a…側面板
31b…底面板
31c…蓋部
32…段差部
32a…第1面
32b…第2面
33…出隅部(出隅部稜線)
34…台座部
34a…第3面
34b…第4面
35…第1ボルト締結穴
36…第2ボルト締結穴
37…第3ボルト締結穴
40…第2バッテリハウジング
41…第2バッテリハウジング筐体
50…支持装置
51…フレーム側ブラケット
52…弾性連結部
53…スペーサ
60…バッテリ側ブラケット
61…背面部
62…鍔部
63…突出部
64…出隅保持部
65…第1ボルト貫通穴
66…第2ボルト貫通穴
67…第3ボルト貫通穴
75…第1ボルト
76…第2ボルト
77…第3ボルト
78…ボルト
79…ナット
X…車幅方向
Y…前後方向
Z…車高方向

Claims (1)

  1. 車両の駆動力を発生するモータに電力を供給するバッテリを収容し、前記車両のラダーフレームに懸架支持されるバッテリパックであって、
    前記バッテリパックを支持するブラケットがボルトにより締結されるバッテリハウジングの側面と、
    前記バッテリパックの内面を構成する底面の前記バッテリハウジングの側面側の端部領域において、前記バッテリを当接支持するために設けられる台座部と、を含み、
    前記台座部は、前記底面を構成する底面板と一体形成され、かつ、前記台座部には、前記ボルトを締結するためのボルト締結穴が形成される車両用バッテリパック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023008064A1 (ja) * 2021-07-29 2023-02-02 ダイムラー トラック エージー 車両用バッテリパック及び電動トラック

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