JP2021011138A - 車両用バッテリの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品コスト及び製造工程における作業効率悪化を抑制しつつ、ラバーマウント特性の個別チューニングに対応することができる車両用バッテリの支持装置を提供すること。【解決手段】車両用バッテリの支持装置9は、ラダーフレーム2の側面に連結するフレーム側ブラケット20と、バッテリパック8側面に設けられるバッテリ側ブラケット50と、フレーム側ブラケット20とバッテリ側ブラケット50とを弾性的に連結する弾性連結部40と、を含み、フレーム側ブラケット20のブラケット底面22aには、弾性連結部40が貫通する貫通孔22aと、弾性連結部40が所定数のボルトにより締結される複数の締結孔22bと、が形成され、貫通孔22aの開口面は車幅方向Yにおいて長軸を有する角丸長方形であり、複数の締結孔22bは車幅方向に沿って配列され、かつ、弾性連結部材を締結するボルトの所定数より2倍以上の数が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用バッテリの支持装置に関する。
環境負荷低減の観点から、駆動用バッテリを備え、当該バッテリからモータに電力を供給することにより駆動する電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両の開発が進んでいる。近年、このような電動車両に関し、トラックなどの商用車の分野においても、電動車両の開発が行われている(特許文献1を参照)
また、乗用車に比べて車両重量が大きい電気トラックにおいて十分な走行距離を可能とする電動車両を実用化するためには、車両に搭載可能なバッテリ容量を増大することが課題となる。そのため、バッテリの大型化に伴い、バッテリの車幅方向(バッテリ短手方向)における最大長さがラダーフレーム間距離より大きくなる場合がある。
このような場合、バッテリ側面に設けられたバッテリ側ブラケットとラダーフレームの車幅方向外側の面に設けられたフレーム側ブラケットとラバーブッシュ等の弾性体を介して連結することで、バッテリを支持する支持装置が適用される。
特開2016−113063号公報
しかしながら、電気トラックには車格が様々あり、車格ごとにバッテリの支持装置の部品を用意しては部品コストが増大するという問題がある。例えば、ラダーフレームの車幅方向の幅が異なる車格に対して、同じ大きさのバッテリを搭載する場合に、ラダーフレームとブラケットとの間に車格に応じたスペーサを介装させる方法が考えられるが、車格ごとにスペーサを用意する必要があるため、部品コストが増大する。また、スペーサとブラケットと間の位置決めや組付け等、作業工程も増加するため、製造工程における作業効率が悪化するという問題も生じる。また、これらの問題は大きさの異なるバッテリを搭載する際にも生じると考えられる。
さらに、電気トラックの使用方法や車両のタイプによってバッテリを支持するラバーブッシュ等の弾性特性を個別にチューニングしたいとの要求もある。
以上から、本願の解決すべき課題は、部品コスト及び製造工程における作業効率の悪化を抑制でき、且つラバーマウント特性の個別チューニングに対応することができる車両用バッテリの支持装置を提供することとする。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
(1)本適用例に係る車両用バッテリの支持装置は、バッテリパックを車両のラダーフレームに懸架する車両用バッテリの支持装置であって、前記ラダーフレームの車幅方向外側におけるフレーム側面に対向するブラケット背面と、前記ブラケット背面と連続し、かつ前記ブラケット背面と直交するように配置されるブラケット底面と、を備えるフレーム側ブラケットと、前記バッテリパックの車幅方向外側におけるバッテリ側面に設けられるバッテリ側ブラケットと、前記フレーム側ブラケットと前記バッテリ側ブラケットとを弾性的に連結する弾性連結部と、を含み、前記フレーム側ブラケットは、前記ブラケット底面において、前記弾性連結部が貫通する貫通孔と、前記弾性連結部が所定数の締結部材により締結される複数の締結孔とが形成され、前記貫通孔の開口形状は車幅方向において長軸を有する角丸長方形であり、前記複数の締結孔は車幅方向に沿って配列され、かつ、前記弾性連結部を前記フレーム側ブラケットに締結する締結部材の所定数より2倍以上の数が形成されている。
上記手段を用いる本適用例によれば、部品コスト及び製造工程における作業効率悪化を抑制でき、且つラバーマウント特性の個別チューニングに対応することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用バッテリの支持装置が搭載された車両の全体構成を概略的に示す上面図である。 車両に搭載されるバッテリパックの概形を表す斜視図である。 ラダーフレームとバッテリパックとを接続する支持装置の構成及び接続形態を示す斜視図である。 フレーム側ブラケットの分解斜視図である。 弾性連結部の側面図である。 (a)、(b)、(c)本発明に係る支持装置と複数規格のラダーフレームとの接続形態を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用バッテリの支持装置が搭載された車両の全体構成を概略的に示す上面図が示されている。以下これらの図に基づき本実施形態の構成について説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、または省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
まず、図1に示すように、車両1は、ラダーフレーム2、キャブ3、荷箱4、車輪機構5、駆動ユニット6、駆動電力供給部7、バッテリパック8及びバッテリパック8を支持する支持装置9を備える電動トラックである。なお、図1では、車両1の上面からキャブ3及び荷箱4を透過するように見た場合の上面図として表している。
車両1は、走行用駆動源として電動機(後述するモータ6a)を備える電気自動車として想定されているが、エンジンをさらに備えるハイブリッド自動車であってもよい。また、車両1は電気トラックに限定されることなく、車両を駆動するためのバッテリを備える他の商用車であってもよい。
ラダーフレーム2は、左右一対のサイドフレーム2aと複数のクロスメンバ2bを有している。サイドフレーム2aは、車両1の車両前後方向Xに沿って延在し、互いに車幅方向Yに対して平行に配置された左サイドフレーム2L及び右サイドフレーム2Rからなる。複数のクロスメンバ2bは、左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとを連結している。すなわち、ラダーフレーム2は梯子型フレームを構成している。そして、ラダーフレーム2はキャブ3、荷箱4、駆動ユニット6、駆動電力供給部7、バッテリパック8、及び車両1に搭載されるその他の重量物を支持する。
キャブ3は、図示しない運転席を含む構造体であり、ラダーフレーム2の前部上方に設けられている。一方、荷箱4は、車両1によって搬送される荷物等が積載される構造体であり、ラダーフレーム2の後部上方に設けられている。
車輪機構5は、本実施形態においては、車両前方に位置する左右の前輪5a、2つの前輪5aの車軸としてのフロントアクスル5b、車両後方に位置しかつ左右に各2つ配置された後輪5c、及び後輪5cの車軸としてのリアアクスル5dから構成される。そして、本実施形態に係る車両1においては、後輪5cが駆動輪として機能するように駆動力が伝達され、車両1が走行することになる。なお、車輪機構5は、図示しないサスペンション機構を介してラダーフレーム2に懸架され、車両1の重量を支持する。
駆動ユニット6はモータ6a、減速機構6b、及び差動機構6cを有する。モータ6aは、後述する駆動電力供給部7から交流電力が供給されることにより、車両1の走行に必要な駆動力を発生させる。減速機構6bは、図示しない複数のギアを含み、モータ6aから入力された回転トルクを減速して差動機構6cに出力する。差動機構6cは、減速機構6bから入力される動力を左右の後輪5cに対して振り分ける。すなわち、駆動ユニット6は、減速機構6b及び差動機構6cを介して、モータ6aの駆動トルクを車両1の走行に適した回転速度に減速してリアアクスル5dに駆動力を伝達する。これにより駆動ユニット6は、リアアクスル5dを介して後輪5cを回転させて車両1を走行させることができる。
駆動電力供給部7は、いわゆるインバータであり、バッテリパック8から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ6aへ供給し、車両1に対するアクセル操作に応じてモータ6aの回転速度を制御する。
バッテリパック8は、車両1を走行させるためのエネルギー源としてモータ6aに電力を供給する二次電池である。バッテリパック8は、車両1に必要とされる電力を蓄えるために比較的大型で大容量バッテリモジュール(図示せず)を内部に複数備えている。また、バッテリパック8は、複数の電動補機とそれらに電力を供給する配電ユニットとが車両1に搭載されている場合には(いずれも図示せず)、当該配電ユニットにも電力を供給できるように構成されてもよい。
支持装置9は、詳細を後述するように、バッテリパック8をラダーフレーム2に懸架するための接続部材である。支持装置9は、本実施形態においては、車幅方向Yに対してラダーフレーム2の両側にそれぞれ3つ(合計6つ)設けられている。ただし、支持装置9は、バッテリパック8の重量及び寸法に応じ、その数量を適宜変更することができる。
図2は、車両に搭載されるバッテリパック8の概形を表す斜視図である。バッテリパック8は、本実施形態においては、車両前後方向Xに対していずれも同じ長さの略直方体形状である第1バッテリ収容部8aと第2バッテリ収容部8bとが一体となるように形成されている。
また、第1バッテリ収容部8aは、車幅方向Yに対して、上記した左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとの間に収まる幅に設定されている。一方、第2バッテリ収容部8bは、車幅方向Yの長さがラダーフレーム2よりも広い幅に設定され、車高方向Zの下方から第1バッテリ収容部8aに連結されている。
すなわち、バッテリパック8は、車両前後方向Xに垂直な平面における断面形状が逆T型となる形状を備えている。そして、バッテリパック8は、第1バッテリ収容部8aと第2バッテリ収容部8bとの幅の違いにより生じる段差部分をサイドフレーム2aが通るように配置される。これにより、バッテリパック8は、左サイドフレーム2Lと右サイドフレーム2Rとの間、及びサイドフレーム2aの下方のスペースを有効に利用して、バッテリの収容量を増加させている。
また、バッテリパック8は、第2バッテリ収容部8bの車幅方向Yの外側面であるバッテリ側面8Sにおいて、後述するバッテリ側ブラケット10を接続するための複数の支持装置取付領域8cが設けられている。
図3はラダーフレーム2とバッテリパック8とを接続する支持装置9の構成及び接続形態を示す斜視図、図4は本発明に係るフレーム側ブラケット20の分解斜視図、図5は本発明に係る弾性連結部の側面図、図6は本発明に係る支持装置と複数規格のラダーフレームとの接続形態を説明する説明図である。
支持装置9は、フレーム側ブラケット20、弾性連結部30、及びバッテリ側ブラケット40を備え、バッテリパック8をラダーフレーム2に弾性的に懸架している。
フレーム側ブラケット20は、ラダーフレーム2の車幅方向Yにおける側面、すなわちサイドフレーム2aの外側面であるフレーム側面2Sに対してボルトで連結される金属部材である。
また、フレーム側ブラケット20は、ブラケット背面21、ブラケット底面22、及び一対のブラケット側面23からなり、それぞれの面が互いに直交するように形成されている。さらに、フレーム側ブラケット20は、後述するように、フレーム側ブラケット20を構成する複数の板状部材を一体に締結する複数の積層締結ボルトを含む。
ブラケット背面21は車幅方向Yに垂直な平面を構成し、サイドフレーム2aのフレーム側面2Sに対して図示しない複数のボルトで連結されている。
ブラケット底面22は、ブラケット背面21に連続しつつ車高方向Zに垂直な平面を構成する。また、ブラケット底面22の略中央には、車幅方向Yにおいて長軸を有する角丸長方形の開口形状である貫通孔22aが形成されており、当該貫通孔22aにおける車両前後方向Xの両側には片側に6つ、合計12個の円孔の締結孔22bが車幅方向Yに沿って並んでいる。
一対のブラケット側面23は、ブラケット背面21とブラケット底面22との両方に直交しながら両者に連続するように構成されている。
より詳しくは、フレーム側ブラケット20は、図4に示すように、第1板金部材200、第2板金部材210、及び第3板金部材220からなり、これらの板状部材を積層して複数の積層締結ボルトにより一体に固定されて形成されている。ここで、第1板金部材200、第2板金部材210、及び第3板金部材220は共通の板金をそれぞれの形状に合わせて切り出した上で、上記したブラケット背面21、ブラケット底面22、及び2つのブラケット側面23を構成するように折り曲げて形成される。
第1板金部材200は、ブラケット背面21の一部となる第1板金背面201、第1板金背面201から連続しつつブラケット底面22の一部となる第1板金底面202、及び第1板金背面から連続しつつブラケット側面23の一部となる一対の第1板金側面203からなる。
第1板金背面201は、平面視した場合にはブラケット背面21と略同一の形状を有している。第1板金側面203は、平面視した場合には略直角三角形であるが、車幅方向Yに対する幅がブラケット側面23よりも短く形成されている。第1板金底面202は、平面視した場合には、ブラケット底面22と略同一形状を有している。
第2板金部材210は、ブラケット背面21の一部となる第2板金背面211、第2板金背面211から連続しつつブラケット側面23の一部となる一対の第2板金側面212、並びに、第2板金背面211及び第2板金側面212から連続しつつブラケット底面22の一部となる一対の第2板金底面213からなる。
第2板金背面211は、平面視した場合ブラケット背面21と略同一の形状を有している。第2板金側面212は、平面視した場合には、ブラケット側面23と略同一形状を有している。第2板金底面213は平面視した場合には、ブラケット底面22と略同一形状を有している。
第3板金部材220は、ブラケット底面22の一部となる第3板金底面221、及び第3板金底面221から連続しつつブラケット側面23の一部となる一対の第3板金側面222からなる。
第3板金底面221は、平面視した場合にはブラケット底面22と略同一形状を有している。第3板金側面222は平面視した場合には略直角三角形であるが、車高方向Zに対する高さがブラケット側面23よりも低く形成されている。
このように、第1板金部材200、第2板金部材210、及び第3板金部材220を組み合わせてフレーム側ブラケット20を構成することで、支持装置9の軽量化及び強度の増強を図っている。
弾性連結部40は、フレーム側ブラケット20とバッテリ側ブラケット40とを車高方向Zの上下で弾性的に連結する連結部材である。詳しくは、弾性連結部30は、図5に示すように座面部材31、弾性部材32、ワッシャー33及び複数の締結部材34からなる。
座面部材31は、フレーム側ブラケット20のブラケット底面22に載置される矩形の板状金属である。当該座面部材31には、四隅に締結孔31aが形成され、それぞれの締結孔31aにてボルト及びナットからなる締結部材34によってブラケット底面22に固定される。
弾性部材32は、一部分が座面部材31から車高方向Zの上方に突出し、大部分が座面部材31から車高方向Zの下方に突出したラバーブッシュである。この下方に突出している部分は下方に向けて先細の円錐台形状をなしており、ブラケット底面22の貫通孔22aを通ってバッテリ側ブラケット40に当接する。
ワッシャー33は弾性部材32の頂面に載置された円板状の金属である。当該ワッシャー33及び弾性部材32には中央に車高方向Zに延びる軸孔30aが形成され、軸孔30aにてボルト及びナットからなる締結部材35によってバッテリ側ブラケット40に固定される。
このように、弾性連結部30は、フレーム側ブラケット20との連結部分においてラバーブッシュが介在することで、フレーム側ブラケット20を介して連結するラダーフレーム2と、バッテリ側ブラケット40を介して連結するバッテリパック8との相対変位に伴う応力を吸収する。
バッテリ側ブラケット40は、図3、図5に示すように中央のウェブ41と、ウェブ41の車両前後方向Xの両端から車高方向Zに延びる一対のサイドフランジ42からなるH字型の金属部材である。当該バッテリ側ブラケット40は、図2で示した、バッテリ側面8Sの各支持装置取付領域8cに設けられている。
詳細には、ウェブ41は、上面視において略正方形の座面41Sを有し、座面41SがXY平面に平行、すなわちバッテリパック8のバッテリ側面8Sに対して垂直をなして、バッテリ側面8Sに接合されている。またウェブ41の中央において、弾性連結部30の弾性部材32の底面が当接しており、ウェブ41には弾性連結部30の軸孔30aと同軸上に貫通する連結孔41aが形成されている。そして、弾性連結部30の軸孔30aとバッテリ側ブラケット40の連結孔41aを通って弾性連結部30とバッテリ側ブラケット40とを連結する締結部材35が設けられている。
このように、本実施形態の車両1においては、バッテリパック8は、バッテリ側ブラケット40、弾性連結部30、フレーム側ブラケット20からなる支持装置9を介してラダーフレーム2のサイドフレーム2aに懸架される。このため、車両1の走行に伴いサイドフレーム2aに捩れや撓みに伴う応力が発生した場合であっても、弾性連結部30は、その緩衝効果により、当該応力がバッテリパック8へ伝達される事を低減することができる。
また、本実施形態の支持装置9は、フレーム側ブラケット20のブラケット底面22に角丸長方形の開口形状である貫通孔22aと当該貫通孔22aの両側に形成された複数の締結孔22bが設けられていることにより、フレーム側ブラケット20に対し弾性連結部30を車幅方向Yに沿って取付位置を調整することができる。
詳細には、図6を用いて説明する。まず、図6(a)、(b)、(c)においてバッテリパック8の大きさ(少なくとも車幅方向長さ)はどれも同じである。それゆえ、バッテリパック8のバッテリ側面8Sに設けられたバッテリ側ブラケット40の位置は図6(a)、(b)、(c)はいずれも同じ位置であることを前提とする。
それに対して、図6(a)、(b)、(c)では、ラダーフレームのサイドフレーム間の距離が異なっており、図6(a)のサイドフレーム102a間の距離が最も短く、図6(c)のサイドフレーム122a間の距離が最も長く、図6(b)のサイドフレーム112a間の距離がそれらの中間である。
図6(a)のサイドフレーム102aの場合、サイドフレーム102aのフレーム側面102Sとバッテリ側面8Sとの車幅方向Yにおける距離は近接している。そこで、弾性連結部30は、最もブラケット背面21側の締結孔と、ブラケット背面21から4つ目の締結孔を使用して、ブラケット底面22上においてブラケット背面21寄りに固定される。
図6(b)のサイドフレーム112aの場合、サイドフレーム112aのフレーム側面112Sとバッテリ側面8Sとの車幅方向Yにおける距離は図6(a)よりも離間している。この場合、弾性連結部30は、ブラケット背面21から2つ目及び5つ目の締結孔を使用して、ブラケット底面22上において略中央に固定される。
図6(c)のサイドフレーム122aの場合、サイドフレーム122aのフレーム側面122Sとバッテリ側面8Sとの車幅方向Yにおける距離は図6(b)よりもさらに離間している。この場合、弾性連結部30は、ブラケット背面21から3つ目及び6つ目の締結孔を使用して、ブラケット底面22上において車幅方向Y外側に固定される。
このように、本実施形態におけるバッテリの支持装置9はサイドフレーム間の距離が異なる車格に対しても、追加の部品を必要とすることなく、組付けることができる。また、組付け作業も車格に応じて変化することはないため、作業効率の悪化も防ぐことができる。さらに、例えば車両1の使用方法や特殊な車両タイプに対応して弾性特性を個別にチューニングすべく、ラバーブッシュの形状や容積が変更された場合でも、支持装置9全体の仕様を変更せずに対応することができる。
以上のことから本実施形態に係る車両用バッテリの支持装置によれば、部品コスト及び製造工程における作業効率の悪化を抑制しつつ、ラバーマウント特性の個別チューニングに対応することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、フレーム側ブラケットのブラケット底面に形成する締結孔を車幅方向Yに沿って片側に6つ(合計12個)としているが、この数に限られず、締結孔の数は弾性連結部を締結するために必要な締結部材の所定数の2倍以上あればよい。
また、上記の実施形態では、フレーム側ブラケットを第1板金部材、第2板金部材、及び第3板金部材を積層した構造とし、バッテリ側ブラケットをH字型構造として説明したが、フレーム側ブラケット及びバッテリ側ブラケットの構造は種々の条件に応じて変更することができる。
また、上記の実施形態では、バッテリパックの大きさ(少なくとも車幅方向長さ)は同じで、ラダーフレームのサイドフレーム間の距離が異なっている場合として述べたが、このように限られず、バッテリパックの大きさが異なる場合、もしくはサイドフレーム間及びバッテリパックの大きさの両方が異なる場合でも同様な効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、ラダーフレーム2にフレーム側ブラケット20を直接接続しているが、この間にスペーサを設けることを除外するものではない。
1 車両
2 ラダーフレーム
3 キャブ
4 荷箱
5 車輪機構
6 駆動ユニット
7 駆動電力供給部
8 バッテリパック
9 支持装置
20 フレーム側ブラケット
21 ブラケット背面
22 ブラケット底面
22a 貫通孔
22b 締結孔
23 ブラケット側面
30 弾性連結部
40 バッテリ側ブラケット
200 第1板金部材
210 第2板金部材
220 第3板金部材

Claims (1)

  1. バッテリパックを車両のラダーフレームに懸架する車両用バッテリの支持装置であって、
    前記ラダーフレームの車幅方向外側におけるフレーム側面に対向するブラケット背面と、前記ブラケット背面と連続し、かつ前記ブラケット背面と直交するように配置されるブラケット底面と、を備えるフレーム側ブラケットと、
    前記バッテリパックの車幅方向外側におけるバッテリ側面に設けられるバッテリ側ブラケットと、
    前記フレーム側ブラケットと前記バッテリ側ブラケットとを弾性的に連結する弾性連結部と、を含み、
    前記フレーム側ブラケットは、前記ブラケット底面において、前記弾性連結部が貫通する貫通孔と、前記弾性連結部が所定数の締結部材により締結される複数の締結孔とが形成され、
    前記貫通孔の開口形状は車幅方向において長軸を有する角丸長方形であり、前記複数の締結孔は車幅方向に沿って配列され、かつ、前記弾性連結部を前記フレーム側ブラケットに締結する締結部材の所定数より2倍以上の数が形成されていることを特徴とする、車両用バッテリの支持装置。
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