JP2021004440A5 - - Google Patents

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本発明の芯鞘型マルチフィラメントのフィラメントの数は2~5本が好ましい。この範囲であると、上記芯成分と鞘成分の樹脂の組み合わせにおいて、2段階法で紡糸延伸せずともいわゆる直接紡糸延伸法(スピンドロー法)で安定的に繊維化ができ、製織性も良好で、またモノフィラメントに比べて、少量の糸使用量で有効に目開きのサイズコントロールができるので、安価で抽出性が良好なフィルターを得ることが容易にできる。すなわち、マルチフィラメントの鞘成分の融着により、繊維長手方向に各フィラメントを均一に平たく揃えて固定することができるため、優れた成形性となり、糸使用量は少なく、目開きのサイズコントロールができ、抽出性が良好で、目ずれ防止効果にも優れている。この範囲よりもフィラメント数が多いとフィルターを成形する際に糸が一様に収束せず、均等な目開きを確保することが困難となり、フィルターの品位が悪くなるおそれがある。また一定の目開きでないためフィルターの性能が劣る可能性がある。またフィラメントの数がこの範囲であれば、透明感が良好なものとなり、フィルターが美観に優れ品位の良好なものとなる。
尚、本発明の芯鞘型マルチフィラメントは、芯成分が上記のようなポリエチレンテレフタレートであり、鞘成分が上記のようなイソフタル酸共重合ポリエチレンフタレートであり、上記のフィラメントの数であることが上記効果をより有効に得られる点からも好ましい。
本発明の芯鞘型マルチフィラメントは、後述のように紡糸時に一旦巻き取るのではなくそのまま延伸する直接紡糸延伸法(スピンドロー法)で少ないフィラメント数として得られたものが好ましく、このようなものであれば、紡糸延伸時にフィラメント間が適度に接着し断面が柔軟な形状となるため、製織時の屈曲性が良好となり、取扱い性も優れる。またフィルターとしたときに適度なコシを持たせることができ、モノフィラメントと同等のものとなる。フィラメントの数が大きすぎる場合、1本当たりのフィラメント繊度が小さくなるため糸が柔らかくなりフィルターとした際に適度なコシを得ることが難しくなる。
尚、本発明の嗜好性抽出フィルター織物用フィラメントのフィラメント数はより好ましく
は2~4である。
経糸として芯鞘型ポリエステルモノフィラメントを用いる場合、鞘成分が芯成分より融点が40℃以上低い芯鞘型複合モノフィラメントを用いることが好ましく、特に芯成分は融点が220℃以上のホモポリエステル、鞘成分は融点が芯成分より40℃以上低いテレフタル酸及びジオールを主成分とする共重合ポリエステルであることが好ましい。尚、具体的には、芯成分のホモポリエステルとして、ポリエチレンテレフタレートを用い、鞘成分の共重合ポリエステルとして、イソフタル酸を好ましくは20mol%を超えて共重合した共重合ポリエチレンテレフタレートを用いた芯鞘型モノフィラメントを用いることが好ましい。さらには、本発明の芯鞘型複合マルチフィラメントにおいて、フィラメント数以外の好適な態様(例えば組成、繊度、熱水収縮率)を少なくとも1以上備えるモノフィラメントであることが好ましい。
また経糸として鞘成分の融点が芯成分の融点より低い芯鞘型ポリエステルモノフィラメントを用いる場合のさらに好適な態様としては、本発明の芯鞘型複合マルチフィラメントと同様の組成、繊度、熱水収縮率を有するものを用いることが好ましく、特に好ましくは、本発明の芯鞘型複合マルチフィラメントのフィラメント数を1としたモノフィラメントを用いることが好ましい。さらに好ましくは、緯糸とフィラメント数以外は同じモノフィラメントであるものである。
物性の測定、評価は以下の通り、実施した。
1)固有粘度
フェノール/テトラクロロエタン=6/4(重量比)混合液50mlに0.5gのポリマーを溶解して、温度20℃においてオストワルド型粘度計を用いて測定した。
2)融点
パーキンエルマー社製DSC-7型を用い、チップ10mg、昇温速度10℃/分の条件にて測定した。
3)強度、伸度
JIS L 1013に準じ、島津製作所(株)製、AGS 1KNGオートグラフ(登録商標)引張試験機を用い、試料糸長200mm、引張速度200mm/minの条件で試料が伸長破断したときの強度(cN/dtex)、伸度(%)を求めた。
4)重金属の溶出量
糸試料を、10質量%濃度のエタノール水溶液に100℃で1時間浸漬し溶出させたエタノール溶液を、アジレントテクノロジー製のICP質量分析装置(Agilent 7500cs)と、アメテック製ICP発光分析装置(CIROS CCD)を用いて測定した。
5)質量変化率
糸試料の質量を測定し浸漬前の質量とした。次に、糸試料を、10質量%濃度のエタノール水溶液に100℃で1時間浸漬させ、乾燥させて、糸試料を測定し、浸漬後の質量とし、以下の式により、質量変化率を算出した。
質量変化率(%)=〔(浸漬前の質量-浸漬後の質量)/(浸漬前の質量)〕×100
6)熱水収縮率
JIS L 1013に準じ、荷重2mg/dtexを掛けた試料長500mmの糸を沸騰水中に15分間浸漬し、次いで風乾した後に次式により芯鞘型複合フィラメントの収縮率を求めた。
熱水収縮率(%)=[(初期試料長―収縮後の試料長)/初期試料長]×100
7)引裂き強度
JIS L1096 8.15.1 A-1法(シングルタング法)に準じ、(株)オリエンティック製テンシロンRTA-500引張試験機を用い、試料幅50mm、試料長250mm、チャック間距離100mm、引張速度100mm/minの条件で試料を引き裂く時の最大荷重を測定した。
8)抽出性
作製した嗜好性飲料抽出フィルター内に3gの緑茶葉を入れ、90℃の水の中に1分間浸漬した際、水の色の変化を目視で判定した。良好なものから、◎、○、△、×とした。
実施例1、5及び6、比較例2の抽出性について、評価した結果を表2に示す。
Figure 2021004440000001
(実施例7~9、比較例
フィラメント数を2、4、5、6とする以外は、実施例1と同様にフィルター用織物を得て、嗜好性飲料抽出フィルター製造した。織物のコシ、織物の透明感、織物の引裂き強度について以下の通り評価した。
A)織物のコシ
フィルター用織物について、試験者が官能評価により、(○)非常にコシがある、(△)普通、(×)コシがないの3段階に評価した。
B)織物の透明感
得られたフィルター用織物の透明感に関して、(○)透明感に優れる、(△)普通、(×)透明感が悪いの3段階に評価した。
C)引裂き強度
フィルター用織物について、(○)タテ方向ヨコ方向とも引裂き強度が5.0N以上、(×)タテ方向ヨコ方向少なくともいずれか一方の引裂き強度が5.0N未満の2段階に評価した。
実施例7~9、比較例の評価結果を実施例1の結果とともに以下の表3に示す。
Figure 2021004440000002
実施例1、7~9は、織物の引裂き強度がタテ・ヨコとも5.0N以上であり、また製織
時に屈曲性が優れたものであり、熱処理時の取り扱い性も優れており、フィルターとして
、適度なコシを有するものであった。実施例7、実施例1、実施例8のものはフィルター
としたときの織物の透明感に特に優れたものであった。比較例のものは、引裂き強度が
十分でなく、フィルターとしたときに織物のコシがなく、透明感に劣ったものであった。

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