JP2021003936A - 車両のケーブル取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行に伴う振動等によってケーブルが振動することを抑制でき、ケーブルからノイズが発生することを抑制できる車両のケーブル取付構造を提供すること。【解決手段】電気機器25の左側面25aに設けられ、ケーブル31a、31b、31cを電気機器25の左側面25aに固定するクランプと、電気機器25の左側面25aに設けられ、クランプを電気機器25の左側面25aに取付けるブラケット35とを有する。ブラケット35は、固定部35Aと、固定部35Aの前部に設けられた前側被取付部35Bと、固定部35Aの後部に設けられ、後側被取付部35Cとを有し、前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cは、固定部35Aに対し、段差部35b、35cを介して電気機器25の左側面25aから車両の幅方向外方に突出している。【選択図】図7

Description

本発明は、車両のケーブル取付構造に関する。
モータを含むモータユニットと、モータの駆動力を前輪に伝達するための動力伝達機構とを備えたトランスアクスルをモータルームに設置した電動車両として、特許文献1に記載されるものが知られている。
この電動車両は、モータルーム内におけるパワーユニットの上側に、インバータ、車載充電器および補機バッテリを車両の幅方向に並ぶように設置し、インバータをモータユニットの上側に位置させている。
モータルーム内におけるインバータまたは車載充電器の車両前側および後側には、車幅方向に延びる前側ステーおよび後側ステーがそれぞれ配設されている。
インバータとモータユニットの軸受ユニットは、第2電力ケーブルによって接続されている。第2電力ケーブルは、ダッシュパネルとパワーユニットとの間の空間にて、インバータケースの後面と軸受ハウジングの後面におけるケーブル接続部とを接続するべく、後側に凸状となるように湾曲して延びている。
特開2012−96587号公報
しかしながら、従来の電動車両にあっては、第2電力ケーブルが、インバータとモータユニットの軸受ユニットのみに固定されているので、電動車両の走行に伴う振動等によって第2電力ケーブルが振動する。第2電力ケーブルの軸長が長くなると、電動車両の走行に伴う振動等によって第2電力ケーブルがより大きく振動する。
このため、第2電力ケーブルの振動に伴って第2電力ケーブルにノイズが発生するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、車両の走行に伴う振動等によってケーブルが振動することを抑制でき、ケーブルからノイズが発生することを抑制できる車両のケーブル取付構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、車両のモータルームに設置され、車両の幅方向に延びるフレーム部材と、モータおよび前記モータに連結される駆動装置を有し、前記フレーム部材の下部に支持されるパワートレインと、前記フレーム部材の上方に設置されるモータ制御装置と、車両の幅方向で前記モータ制御装置に隣接するようにして前記フレーム部材の上部に設置される車両用電気機器と、前記モータ制御装置から前記車両用電気機器の車両の幅方向の側面を通過するようにして前記モータ制御装置と前記モータとを接続するケーブルとを備えた車両のケーブル取付構造であって、前記車両用電気機器の前記側面に設けられ、前記ケーブルを前記車両用電気機器の前記側面に固定するクランプと、前記車両用電気機器の前記側面に設けられ、前記クランプを前記車両用電気機器の前記側面に取付けるブラケットとを有し、前記クランプは、前記ケーブルを保持するクランプ本体と、前記クランプ本体の前部に設けられた前側取付脚部と、前記クランプ本体の後部に設けられた後側取付脚部とを有し、前記ブラケットは、前記車両用電気機器の前記側面に固定される固定部と、前記固定部の前部に設けられ、前記前側取付脚部が固定される前側被取付部と、前記固定部の後部に設けられ、前記後側取付脚部が固定される後側被取付部とを有し、前記前側被取付部および前記後側被取付部は、前記固定部に対し、段差部を介して前記車両用電気機器の前記側面から車両の幅方向外方に突出していることを特徴とする。
このように本発明によれば、車両の走行に伴う振動等によってケーブルが振動することを抑制でき、ケーブルからノイズが発生することを抑制できる。
図1は、本発明の一実施例に係る車両の前部の平面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両のモータルームを上方から見た図である。 図3は、本発明の一実施例に係る車両のモータルームを前方から見た図である。 図4は、本発明の一実施例に係る車両のモータルームを左斜め上方から見た図である。 図5は、本発明の一実施例に係るクランプを左方から見た図である。 図6は、本発明の一実施例に係るクランプを右方から見た図である。 図7は、本発明の一実施例に係る電気機器の左側面を左斜め上方から見た図である。 図8は、本発明の一実施例に係るブラケットを左方から見た図である。 図9は、本発明の一実施例に係るクランプを前方から見た図である。
本発明の一実施の形態に係る車両のケーブル取付構造は、車両のモータルームに設置され、車両の幅方向に延びるフレーム部材と、モータおよびモータに連結される駆動装置を有し、フレーム部材の下部に支持されるパワートレインと、フレーム部材の上方に設置されるモータ制御装置と、車両の幅方向でモータ制御装置に隣接するようにしてフレーム部材の上部に設置される車両用電気機器と、モータ制御装置から車両用電気機器の車両の幅方向の側面を通過するようにしてモータ制御装置とモータとを接続するケーブルとを備えた車両のケーブル取付構造であって、車両用電気機器の側面に設けられ、ケーブルを車両用電気機器の側面に固定するクランプと、車両用電気機器の側面に設けられ、クランプを車両用電気機器の側面に取付けるブラケットとを有し、クランプは、ケーブルを保持するクランプ本体と、クランプ本体の前部に設けられた前側取付脚部と、クランプ本体の後部に設けられた後側取付脚部とを有し、ブラケットは、車両用電気機器の側面に固定される固定部と、固定部の前部に設けられ、前側取付脚部が固定される前側被取付部と、固定部の後部に設けられ、後側取付脚部が固定される後側被取付部とを有し、前側被取付部および後側被取付部は、固定部に対し、段差部を介して車両用電気機器の側面から車両の幅方向外方に突出している。
これにより、本発明の一実施の形態に係る車両のケーブル取付構造は、車両の走行に伴う振動等によってケーブルが振動することを抑制でき、ケーブルからノイズが発生することを抑制できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両のケーブル取付構造について、図面を用いて説明する。
図1から図9は、本発明の一実施例に係る車両のケーブル取付構造を示す図である。図1から図9において、上下前後左右方向は、ケーブルを備えたモータ制御装置が搭載された車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、左側サイドメンバ2L、右側サイドメンバ2R、アッパメンバ2F、フロントバンパ3、ダッシュパネル4、左側サイドパネル5Lおよび右側サイドパネル5Rを備えている。
左側サイドメンバ2Lおよび右側サイドメンバ2Rは、車両1の幅方向(左右方向)に離隔して、車両1の前後方向に延びている。以下、車両1の幅方向を車幅方向という。アッパメンバ2Fは、車幅方向に延びており、左端部および右端部が左側サイドメンバ2Lと右側サイドメンバ2Rとに連結されている。
フロントバンパ3は、車両1の前端部に設置されている。ダッシュパネル4は、フロントバンパ3の後方に設置されており、車両1を前側のモータルーム1Aと、モータルーム1Aの後方の車室1Bとに仕切っている。
左側サイドパネル5Lおよび右側サイドパネル5Rは、車両1の左右両側に設置されている。フロントバンパ3、ダッシュパネル4、左側サイドパネル5Lおよび右側サイドパネル5Rによって囲まれた車両1の前部の空間がモータルーム1Aを構成している。
図3において、モータルーム1Aにはパワートレイン7が設置されている。パワートレイン7は、モータ8と、モータ8の車幅方向左端部に連結された駆動装置9とを備えている。
モータ8は、車両1の走行用の駆動源を構成している。駆動装置9は、例えば、いずれも図示しない入力軸と、出力軸と、入力軸から出力軸に動力を伝達する複数の歯車組と、出力軸に伝達された動力を図示しないドライブシャフトを介して図示しない駆動輪に伝達するディファレンシャル装置とを含んで構成されている。
図1、図3に示すように、左側サイドメンバ2Lおよび右側サイドメンバ2Rには左側支持部材10Lと右側支持部材10Rを介してサブフレーム11が連結されている。
サブフレーム11は、前側メンバ12と、前側メンバ12の後方に設置された後側メンバ13と、後側メンバ13の後方に設置された補助メンバ14とを備えている。
前側メンバ12および後側メンバ13は、車幅方向に延びている。前側メンバ12の前後方向の幅は、後側メンバ13の前後方向の幅よりも大きく形成されている。補助メンバ14の両端部は、後側メンバ13に連結されており、後側メンバ13から後方に略コの字状に湾曲している。本実施例のサブフレーム11は、本発明のフレーム部材を構成する。
図3において、前側メンバ12と後側メンバ13の車幅方向の左端部の下面には左側マウント部材15Lが連結されており、左側マウント部材15Lは、駆動装置9に連結されている。
前側メンバ12と後側メンバ13の車幅方向の右端部の下面には右側マウント部材15Rが連結されており、右側マウント部材15Rは、モータ8に連結されている。補助メンバ14の下面は図示しない後側マウント部材が連結されており、後側マウント部材は、駆動装置9の後部に連結されている。
すなわち、パワートレイン7は、サブフレーム11に吊り下げられるようにして、左側マウント部材15L、右側マウント部材15Rおよび後側マウント部材によってサブフレーム11に弾性的に支持されている。
図1において、モータルーム1Aにはラジエータ16が設置されており、モータルーム1Aにおいてサブフレーム11およびパワートレイン7は、ラジエータ16の後方に設置されている。
ラジエータ16の上部は、アッパメンバ2Fに支持されており、ラジエータ16の下部は、アッパメンバ2Fの下方に設置された図示しないロアメンバに支持されている。すなわち、ラジエータ16は、アッパメンバ2Fおよびロアメンバによって上下から挟み込まれるように支持されている。
図2において、前側メンバ12と後側メンバ13は、車幅方向両端部が左側支持部材10Lと右側支持部材10Rを介してそれぞれ左側サイドメンバ2Lと右側サイドメンバ2Rに連結されている。
図3、図4に示すように、前側メンバ12と後側メンバ13の上側には電気機器22とモータ制御装置23が取付けられている。本実施例のモータ制御装置23は、前側メンバ12と後側メンバ13の上方に設置されており、本発明のモータ制御装置を構成する。
電気機器22は、バッテリモジュールとDCDCコンバータから構成されており、前側メンバ12と後側メンバ13の上面に設置されている。
モータ制御装置23は、インバータから構成されている。モータ制御装置23は、電気機器22の上方に設置されており、ブラケット24によって電気機器22に連結されている。
すなわち、モータ制御装置23は、ブラケット24を介して電気機器22の上部に設置されており、電気機器22とモータ制御装置23は、ブラケット24を介して上下方向に並んでいる。換言すれば、電気機器22とモータ制御装置23は、ブラケット24を介して上下方向に対向している。
電気機器22よりも上方に設置されるモータ制御装置23は、ラジエータ16よりも上方に設置されている。
図2において、前側メンバ12と後側メンバ13と補助メンバ14の上面には電気機器25が設置されており、電気機器25は、ジャンクションボックスから構成されている。本実施例の電気機器25は、本発明の車両用電気機器を構成する。
電気機器25は、車幅方向で電気機器22およびモータ制御装置23に隣接しており、電気機器25と電気機器22およびモータ制御装置23とは、車幅方向に並んで設置されている。
図3、図4において、モータ制御装置23の車幅方向の左側面23aには端子23Aが設けられている。
図2に示すように、モータ制御装置23の端子23Aにはケーブル31a、31b、31cの一端部に設けられたコネクタ31Aが接続されている。ケーブル31a、31b、31cの他端部にはコネクタ31Bが設けられており、コネクタ31Bは、モータ8に接続されている(図4参照)。
本実施の形態のケーブル31aは、U相ケーブルを構成しており、ケーブル31bは、V相ケーブルを構成している。ケーブル31cは、W相ケーブルを構成している。
具体的に、ケーブル31a、31b、31cは、モータ制御装置23から電気機器25の左側面25aを通過した後、前側メンバ12と後側メンバ13の間を通してモータ8まで延びている(図4参照)。
すなわち、ケーブル31a、31b、31cは、電気機器25を挟むようにしてモータ制御装置23からモータ8までU字状に湾曲して配線される。電気機器25の左側面25aは、本発明の車両用電気機器の車両の幅方向の側面を構成する。
図4において、モータ制御装置23の左側面23aには端子23Bが設けられている。電気機器25の左側面25aには端子25Aが設けられており、端子23Bと端子25Aとは図示しないケーブルによって連結されている。
電気機器22のバッテリモジュールとDCDCコンバータとは、それぞれ図示しないケーブルによって電気機器25に連結されている。
電気機器22のDCDCコンバータは、電気機器22のバッテリモジュールの出力電圧を変圧し、変圧した電圧を、電気機器25からモータ制御装置23に出力する。
モータ制御装置23は、電気機器22から出力された電流を直流から交流に変換してケーブル31a、31b、31cによってモータ8に供給することにより、モータ8を回転駆動する。すなわち、モータ制御装置23は、モータ8の制御用の電気機器として機能する。
電気機器25の左側面25aには筒状のクランプ32が取付けられており、ケーブル31a、31b、31cは、クランプ32によって電気機器25の左側面25aに固定されている。
図5、図6において、クランプ32は、クランプ本体33と、クランプ本体33の前部に設けられ、クランプ本体から前方に突出する前側取付脚部33Aと、クランプ本体33の後部に設けられ、クランプ本体33から後方に突出する後側取付脚部33Bとを有する。
クランプ本体33には上下端が開口する3つの挿通部33a、33b、33cが形成されている。挿通部33a、33b、33cにはケーブル31a、31b、31cが挿通されており、ケーブル31a、31b、31cは、挿通部33a、33b、33cに保持されている。
前側取付脚部33Aと後側取付脚部33Bは、上下方向に離れており、後側取付脚部33Bは、前側取付脚部33Aよりも上方に位置している。前側取付脚部33Aおよび後側取付脚部33Bには開口33m、33nが形成されている。
図7において、電気機器25の左側面25aにはブラケット35が設けられており、クランプ32は、ブラケット35に取付けられることにより、電気機器25の左側面25aに固定される。
図8において、ブラケット35は、固定部35Aと、前側被取付部35Bと、後側被取付部35Cとを備えている。固定部35Aは、前後方向で前側被取付部35Bと後側被取付部35Cの間に位置しており、固定部35Aには2つの開口35pが形成されている。
固定部35Aは、開口35pを通して電気機器25の左側面25aにボルト41Aが締結されることにより、電気機器25の左側面25aに固定されている(図7参照)。前側被取付部35Bは、固定部35Aの前部に設けられており、前側被取付部35Bには開口35mが形成されている。
前側被取付部35Bは、前側被取付部35Bに前側取付脚部33Aが接触した状態で開口33m、35mにボルト41B(図7参照)が挿通され、ボルト41Bが図示しないナットが締結されることにより、前側取付脚部33Aに固定される。
後側被取付部35Cは、固定部35Aの後部に設けられており、前側被取付部35Bよりも上方に位置している。後側被取付部35Cには開口35nが形成されている。
後側被取付部35Cは、後側被取付部35Cに後側取付脚部33Bが接触した状態で開口33n、35nにボルト41C(図7参照)が挿通され、ボルト41Cが図示しないナットが締結されることにより、後側取付脚部33Bに固定される。
図7、図8において、前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cは、ブラケット35の車両の前後方向の中央部の固定部35Aに対し、段差部35b、35cを介して電気機器25の左側面25aから車幅方向外方(左方)に突出している。
すなわち、固定部35Aと前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cとは、段差部35b、35cを介して車幅方向に離れている。
後側被取付部35Cは、延長部35Dを有する。延長部35Dは、固定部35Aから段差部35cを介して突出した状態を維持して後側被取付部35Cから固定部35Aの上部まで延びている。
換言すれば、固定部35Aの上部には段差部35cを介して固定部35Aから突出する延長部35Dが設けられており、延長部35Dは、後側被取付部35Cに連絡(すなわち、連続)されている。
前側取付脚部33Aと前側被取付部35Bは、ボルト41Bによって締結されており、後側取付脚部33Bと後側被取付部35Cとをボルト41Cによって締結されている。
この結果、クランプ32がブラケット35に固定され、ブラケット35を介して電気機器25の左側面25aに固定される。
図9において、クランプ本体33の下側部分には傾斜面33tが形成されている。傾斜面33tは、クランプ本体33の上側部分に対して電気機器25の左側面25a側に傾斜している。
図3に示すように、ケーブル31a、31b、31cは、サブフレーム11の下方においてクランプ42によってパワートレイン7の駆動装置9に固定されている。本実施例のクランプ32は、本発明の第1のクランプを構成し、クランプ42は、本発明の第2のクランプを構成する。
ブラケット35は、上下方向において端子23Aとクランプ32の間に位置しており、端子23Aとクランプ42とを上下方向に結んだ仮想線Lの中央に位置している。
図2において、端子23Aの前端23fは、クランプ本体33の前端33f(図5参照)よりも前側に位置しており、端子23Aの後端23rは、クランプ本体33の後端33r(図5参照)よりも前側に位置している。
次に、本実施の形態の車両1のケーブル取付構造の効果を説明する。
本実施例の車両1のケーブル取付構造は、電気機器25の左側面25aに設けられ、ケーブル31a、31b、31cを電気機器25の左側面25aに固定するクランプ32と、電気機器25の左側面25aに設けられ、クランプ32を電気機器25の左側面25aに取付けるブラケット35とを有する。
クランプ32は、クランプ本体33と、クランプ本体33の前部に設けられ、クランプ本体33から前方に突出する前側取付脚部33Aと、クランプ本体33の後部に設けられ、クランプ本体33から後方に突出する前側取付脚部33Aとを有する。
ブラケット35は、電気機器25の左側面25aに固定される固定部35Aと、固定部35Aの前部に設けられ、前側取付脚部33Aが固定される前側被取付部35Bと、固定部35Aの後部に設けられ、後側取付脚部33Bが固定される後側被取付部35Cとを有する。
これにより、ケーブル31a、31b、31cをモータ制御装置23の端子23Aとモータ8に固定できることに加えて、電気機器25の左側面25aに固定できる。このため、車両1の走行に伴う振動等によってケーブル31a、31b、31cが振動することを抑制でき、ケーブル31a、31b、31cが前側メンバ12、後側メンバ13、あるいは電気機器25に接触することを抑制できる。
また、前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cは、固定部35Aに対し、段差部35b、35cを介して電気機器25の左側面25aから車幅方向外方に突出している。これにより、電気機器25の振動を前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cが撓むことによって吸収できる。
このため、電気機器25からケーブル31a、31b、31cに振動が伝達されてケーブル31a、31b、31cが振動することを抑制でき、ケーブル31a、31b、31cからノイズが発生することを抑制できる。
また、車両1の発進時や加速時にケーブル31a、31b、31cに対して後方に向かう力が加わり、車両1の減速時にケーブル31a、31b、31cに対して前方に向かう力が加わる。このとき、前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cが撓むことによってケーブル31a、31b、31cに加わる応力を吸収できる。
このため、ケーブル31a、31b、31cが前後方向に振れることを抑制でき、ケーブル31a、31b、31cからノイズが発生することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例の車両1のケーブル取付構造によれば、前側取付脚部33Aおよび後側取付脚部33Bは、上下方向に離れているので、クランプ32が上下方向中心軸O(図5参照)を中心に車幅方向に回転することを防止できる。
このため、ケーブル31a、31b、31cが上下方向中心軸Oを中心に車幅方向に振動することを抑制できる。この結果、ケーブル31a、31b、31cからノイズが発生することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例の車両1のケーブル取付構造によれば、クランプ32の下側部分に、クランプ32の上側部分に対して電気機器25の左側面25a側に傾斜する傾斜面33tが形成されている。
これにより、クランプ32の下側部分に配線されるケーブル31a、31b、31cの部位をクランプ32の上側部分に配線されるケーブル31a、31b、31cの部位に対して電気機器25の左側面25aに近づけることができる。このため、ケーブル31a、31b、31cに端子23Aの方向への応力が掛かることを防止できる。
また、本実施例の車両1のケーブル取付構造によれば、前側被取付部35Bおよび後側被取付部35Cは、上下方向に離れており、上方に位置する後側被取付部35Cは、固定部35Aから段差部35b、35cを介して突出した状態を維持して固定部35Aの上部まで延びる延長部35Dを有する。
これにより、段差部35bの面積を固定部35Aの上部まで増やすことができる。このため、ケーブル31a、31b、31cが振動することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例の車両1のケーブル取付構造によれば、ケーブル31a、31b、31cがクランプ32によってモータ8に固定されているので、ケーブル31a、31b、31cをモータ制御装置23の端子23Aとモータ8とクランプ32に加えて、クランプ32によってモータ8に固定できる。
このため、ケーブル31a、31b、31cの固定点をさらに増大でき、ケーブル31a、31b、31cが振動することをより効果的に抑制できる。
一方、ケーブル31a、31b、31cは、モータ制御装置23の端子23Aとクランプ32の間で湾曲しているので、モータ制御装置23の端子23Aとクランプ32の間で湾曲するケーブル31a、31b、31cの部位が振動の影響を受け易い。
これに対して、ブラケット35は、上下方向において端子23Aとクランプ32の間に位置しているので、端子23Aとクランプ32の間のケーブル31a、31b、31cの中央部をクランプ32によって電気機器25に固定できる。このため、湾曲形状を有するケーブル31a、31b、31cが振動することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例の車両1のケーブル取付構造によれば、端子23Aの前端23fは、クランプ本体33の前端33fよりも前側に位置し、かつ、端子23Aの後端23rは、クランプ本体33の後端23rよりも前側に位置している。
このように、端子23Aの前端23fがクランプ本体33の前端33fよりも前側に位置しているので、サブフレーム11よりも上方のケーブル31a、31b、31cの部位は、サブフレーム11側に対して端子23A側が前方に湾曲した形状で配線される。
これにより、サブフレーム11よりも上方のケーブル31a、31b、31cの部位は後方に戻ろうとする力が作用する。
これに対して、本実施例のケーブルの配線構造は、後側被取付部35Cは、前側被取付部35Bよりも上方に位置しているので、すなわち、後側被取付部35Cは、クランプ本体33の後部で、かつクランプ本体33の上部に位置しているので、サブフレーム11よりも上方のケーブル31a、31b、31cの部位が後方に戻ろうとする力を抑制できる。
これにより、サブフレーム11よりも上方のケーブル31a、31b、31cの部位が後方に戻ろうとする力がケーブル31a、31b、31cに加わることによって、車両1の走行による振動等によってケーブル31a、31b、31cが振動することをより効果的に抑制できる。
なお、本実施例の後側被取付部35Cを前側被取付部35Bよりも上方に設けているが、前側被取付部35Bを後側被取付部35Cよりも上方に設けても良い。この場合、ブラケット35の前側被取付部35Bは、後側被取付部35Cよりも上方に設けられる。
また、前側被取付部35Bが後側被取付部35Cよりも上方に設けられた場合には、上方に位置する前側被取付部35Bが、固定部35Aから段差部35bを介して突出した状態を維持して固定部35Aの上部まで延びる延長部を有してもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、1A...モータルーム、7...パワートレイン、8...モータ、9...駆動装置、11...サブフレーム(フレーム部材)、12...前側メンバ(フレーム部材)、13...後側メンバ(フレーム部材)、14...補助メンバ(フレーム部材)、23...モータ制御装置、23A...端子、23f...前端(端子の前端)、23r...後端(端子の後端)、25...電気機器(車両用電気機器)、25a...左側面(車両用電気機器の車両の幅方向の側面)、31a,31b,31c...ケーブル、32...クランプ(第1のクランプ)、33...クランプ本体、33A...前側取付脚部、33B...後側取付脚部、33f...前端(クランプ本体の前端)、33m,33n,35m、35n...開口、33r...後端(クランプ本体の後端)、33t...傾斜面、35...ブラケット、35A...固定部、35B...前側被取付部、35b、35c...段差部、35C...後側被取付部、35D...延長部、42...クランプ(第2のクランプ)

Claims (5)

  1. 車両のモータルームに設置され、車両の幅方向に延びるフレーム部材と、
    モータおよび前記モータに連結される駆動装置を有し、前記フレーム部材の下部に支持されるパワートレインと、
    前記フレーム部材の上方に設置されるモータ制御装置と、
    車両の幅方向で前記モータ制御装置に隣接するようにして前記フレーム部材の上部に設置される車両用電気機器と、
    前記モータ制御装置から前記車両用電気機器の車両の幅方向の側面を通過するようにして前記モータ制御装置と前記モータとを接続するケーブルとを備えた車両のケーブル取付構造であって、
    前記車両用電気機器の前記側面に設けられ、前記ケーブルを前記車両用電気機器の前記側面に固定するクランプと、
    前記車両用電気機器の前記側面に設けられ、前記クランプを前記車両用電気機器の前記側面に取付けるブラケットとを有し、
    前記クランプは、前記ケーブルを保持するクランプ本体と、前記クランプ本体の前部に設けられた前側取付脚部と、前記クランプ本体の後部に設けられた後側取付脚部とを有し、
    前記ブラケットは、前記車両用電気機器の前記側面に固定される固定部と、前記固定部の前部に設けられ、前記前側取付脚部が固定される前側被取付部と、前記固定部の後部に設けられ、前記後側取付脚部が固定される後側被取付部とを有し、
    前記前側被取付部および前記後側被取付部は、前記固定部に対し、段差部を介して前記車両用電気機器の前記側面から車両の幅方向外方に突出していることを特徴とする車両のケーブル取付構造。
  2. 前記前側取付脚部および前記後側取付脚部は、車両の上下方向に離れていることを特徴とする請求項1に記載の車両のケーブル取付構造。
  3. 前記クランプの下側部分に、前記クランプの上側部分に対して前記車両用電気機器の前記側面側に傾斜する傾斜面が形成されており、
    前記前側被取付部および前記後側被取付部は、車両の上下方向に離れており、
    前記前側被取付部および前記後側被取付部のうち、上方に位置する前記前側被取付部または前記後側被取付部は、前記固定部から前記段差部を介して突出した状態を維持して前記固定部の上部まで延びる延長部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のケーブル取付構造。
  4. 前記モータ制御装置は、前記ケーブルの一端部が接続される端子を有し、
    前記クランプを第1のクランプとした場合に、前記ケーブルを前記パワートレインに固定する第2のクランプを有し、
    前記ブラケットは、車両の上下方向において前記端子と前記第2のクランプの間に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両のケーブル取付構造。
  5. 前記端子の前端は、前記クランプ本体の前端よりも前側に位置し、かつ、前記端子の後端は、前記クランプ本体の後端よりも前側に位置しており、
    前記後側被取付部は、前記前側被取付部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項4に記載の車両のケーブル取付構造。
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