JP2021001495A - 長尺材供給システム及び長尺材の建込み方法 - Google Patents

長尺材供給システム及び長尺材の建込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺材の建込み作業を効率よく実施できる長尺材供給システム及び長尺材の建込み方法を提供する。【解決手段】横伏せ姿勢の長尺材Pを起立させて建込み予定位置に建込むための長尺材供給システム100であり、横伏せ姿勢の長尺材Pが載置されるパレット11と、パレット11に設けられ、長尺材Pの軸線直交方向の挙動を抑制する複数の起立部材12を備える長尺材転倒防止装置10と、建込み予定位置の近傍に設置され長尺材転倒防止装置10を装着された長尺材Pが仮置きされる架台21を備える長尺材荷受け装置20と、長尺材荷受け装置20と建込み予定位置との間に設置され、架台21に仮置きされた長尺材Pが起立するのを補助する長尺材建起し装置30とを備え、長尺材建起し装置30には鉛直方向に回転する回転補助具33が備えられ、回転補助具33が長尺材荷受け装置20に仮置きされた長尺材Pの一端側近傍に取付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、施工現場に搬送された長尺材を建込み予定位置に建込むための長尺材供給システム及び長尺材供給システムを用いた長尺材の建込み方法に関する。
従来より、施工現場に搬送された杭材や柱材等の長尺材を、建込み予定位置に建込む際には、まず、搬送車両の荷台に積み込まれた横伏せ姿勢の複数の長尺材を、クレーンを用いて1体ずつ吊持して仮置き場に仮置きする荷下ろし作業を行う。こののち、仮置き場で再度クレーンを用いて、横伏せ姿勢の長尺材を建起こして起立姿勢に転換し、起立姿勢の長尺材を吊り上げて移動させて、建込み予定位置に建込んでいる。
このような中、例えば引用文献1には、仮置き場で横倒し姿勢の柱材を建起こす際に、柱材建起し装置を用いる方法が開示されている。具体的には、柱材建起し装置を、柱材の下端部及び下端面に装着可能なL字状の回動体と、回動体を緩やかに回動させる伸縮装置と、を備える構造とし、これをあらかじめ仮置き場に設置しておく。
そして、仮置き場において、横倒し姿勢の柱材を柱材建起し装置まで移動させ、柱材の下端部を柱材建起し装置の回動体に固定し水平姿勢にする。こののち、柱材建起し装置の回動体及び伸縮装置を用いて柱材を水平姿勢から垂直姿勢に緩やかに転換し、垂直姿勢となった柱材を所望場所に設置する。
特開2004−251039号公報
特許文献1によれば、仮置き場に横倒し状態で配置された柱材を、載架台を介して緩やかに起立させることができるため、柱材の姿勢を転換する際に生じやすい滑りや横揺れを確実に防止して、効率よく作業を行うことができる。
しかし、柱材を搬送車両から仮置き場に仮置きする荷おろし作業や、仮置き場で柱材を柱材建起し装置に載置する作業等は、いずれも柱材をクレーンで吊持しながら実施する必要がある。このため、吊持された柱材のコントロールを柱材に取り付けた介錯ロープを用いて作業員が行うが、人力でコントロールできない外力が柱材に作用する場合も想定され、このような場合には、柱材が施工現場から越境したり飛び出す等の挙動を抑制することが困難となりやすい。
また、柱材等の長尺材は一般に、搬送車両の荷台上に横倒し姿勢で複数が積み重ねられて縛着された状態で施工現場に搬入される場合が多い。このため、これらを仮置き場に仮置きする際の荷ほどき作業時に、長尺材の荷崩れや転がりが生じやすい。
このように、クレーンで吊持しながら作業を行う工程を多く含む長尺材の建込み作業は様々な危険性を念頭に対策を講じながら施工を進めなければならず、作業が煩雑になりやすく施工性に劣る。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、長尺材の建込み作業を効率よく実施することの可能な、長尺材供給システム及び長尺材供給システムを用いた長尺材の建込み方法を提供する。
かかる目的を達成するため、本発明の長尺材供給システムは、横伏せ姿勢の長尺材を起立させて建込み予定位置に建込むための長尺材供給システムであって、横伏せ姿勢の前記長尺材が載置されるパレットと、該パレットに設けられ、前記長尺材の軸線直交方向の挙動を抑制する複数の起立部材と、を備える長尺材転倒防止装置と、前記建込み予定位置の近傍に設置され、前記長尺材転倒防止装置を装着された前記長尺材が仮置きされる架台を備える長尺材荷受け装置と、前記長尺材荷受け装置と前記建込み予定位置との間に設置され、前記架台に仮置きされた前記長尺材が起立する挙動を補助する長尺材建起し装置と、を備え、前記長尺材建起し装置には、鉛直方向に回転する回転補助具が備えられ、該回転補助具が、前記架台に仮置きされた前記長尺材の一端側近傍に取付けられることを特徴とする。
本発明の長尺材供給システムによれば、長尺材が、横伏せ姿勢の期間は、長尺材転倒防止装置により軸線直交方向の挙動を抑制され、横伏せ姿勢から起立姿勢に転換される期間は、長尺材建起し装置により鉛直方向の回転以外の挙動が拘束される。これにより、建込み予定位置に建込まれるまで、長尺材はいずれの姿勢にあっても常時、安定した状態を保持される。
このため、従来のクレーンで吊持しながら作業を行う工程を多く含む建込み方法において発生する恐れのあった、長尺材の荷崩れや転がり、または施工現場の外方への飛び出しや越境等の事象を抑制することができる。したがって、長尺材の搬送から長尺材を建込み予定位置に建込むまでの、一連の作業全体の効率を大幅に向上することが可能となる。
本発明の長尺材供給システムは、前記長尺材転倒防止装置には、走行体が設けられるとともに、前記長尺材荷受け装置には、前記架台の高さを調整する高さ調整具が備えられることを特徴とする。
本発明の長尺材供給システムによれば、高さ調整具を介して架台の高さを、長尺材を搬送する搬送車両の荷台の高さにあわせることで、長尺材転倒防止装置に設けた走行体を利用して長尺材を、搬送車両の荷台から架台に移動させて架台上に仮置きすることができる。これにより、クレーンを用いて吊持することなく長尺材を架台上に仮置きできるため、長尺材の建込み作業の効率をさらに向上することが可能となる。
本発明の長尺材の建込み方法は、前記長尺材転倒防止装置が装着された状態で搬入された前記長尺材を、前記長尺材荷受け装置の前記架台に仮置きし、仮置きした前記長尺材の一端側近傍に、前記長尺材建起し装置の前記回転補助具を取付け、該回転補助具が取付けられ前記長尺材の他端側を上昇させて前記長尺材を起立させたのち、起立姿勢の前記長尺材を吊り上げ、前記建込み予定位置に建込むことを特徴とする。
本発明の長尺材の建込み方法によれば、長尺材転倒防止装置、長尺材荷受け装置及び長尺材建起し装置を用いて、長尺材を安定した状態に保持しつつ横伏せ姿勢から起立姿勢に転換したのち、起立姿勢となった長尺材を吊り上げて建込み予定位置に建込むことから、クレーンを用いて吊持した状態で実施する工程を大幅に省略することができる。
これにより、作業員が介錯ロープを用いて吊持された柱材のコントロールを行う作業も大幅に削減でき、作業性を大幅に向上することが可能となるだけでなく、施工領域が狭隘な場所に位置する場合や隣接して車道等が存在する場合にも、柱材が施工現場から越境したり飛び出す等の現象を抑制し、安全に建込み作業を実施することが可能となる。
本発明によれば、長尺材がいずれの姿勢にあっても、長尺材供給システムを用いて安定した状態を保持でき、長尺材の搬送から長尺材を建込み予定位置に建込むまでの一連の作業全体の効率を大幅に向上することが可能となる。
本発明の実施の形態における長尺材供給システムの平面を示す図である。 本発明の実施の形態における長尺材供給システムの側面を示す図である。 本発明の実施の形態における長尺材供給システムを用いて鋼管杭を起立させた状態を示す図である。 本発明の実施の形態における長尺材供給システムを用いた鋼管杭の建込み方法を示す図である(その1)。 本発明の実施の形態における長尺材供給システムを用いた鋼管杭の建込み方法を示す図である(その2)。 本発明の実施の形態における長尺材供給システムを用いた鋼管杭の建込み方法を示す図である(その3)。
本発明の長尺材供給システム及び長尺材供給システムを用いた長尺材の建込み方法は、建物の柱材や連続地中壁の芯材、杭材等、いずれの長尺材にも採用可能であるが、本実施の形態では、長尺材として鋼管杭を採用する場合を事例に挙げ、その詳細を以下に説明する。
≪長尺材供給システム≫
長尺材供給システム100は、図1で示すように、鋼管杭Pを拘束する長尺材転倒防止装置10と、施工現場に据え付けられている長尺材荷受け装置20、長尺材建起し装置30、及び長尺材供給ガイド40と、を備えている。
<長尺材転倒防止装置>
図1及び図2で示すように、長尺材転倒防止装置10は、横伏せ姿勢の鋼管杭Pが載置されるパレット11と、パレット11の上面に設置されている複数の起立部材12と、パレット11の下面に設置されている複数の走行体13と、鋼管杭Pをパレット11に拘束する拘束ベルト14と、により構成されている。
パレット11は、長さL1が鋼管杭Pより短く、幅W1が鋼管杭Pの断面径と同程度もしくはやや大きい長さの矩形板材により形成され、鋼管杭Pの側周面であって長さ方向中間部に配置されている。
また、その上面には複数の起立部材12が設置されて、パレット11上の鋼管杭Pが軸線直交方向に回転もしくは転がり移動する挙動を抑制している。なお、起立部材12は、壁材や柱材等その形状や数量はいずれでもよいが、本実施の形態では、パレット11の4隅各々に1本ずつ合計4本を配置している。
また、走行体13は、鋼管杭Pが載置されたパレット11を移動させることのできるものであればいずれを採用してもよいが、本実施の形態では、エンドレスコロを採用し、走行方向を鋼管杭Pの軸線直交方向に向けて、パレット11の下面4隅各々に1体ずつ合計4体設置している。
拘束ベルト14は、起立部材12とともに鋼管杭Pが軸線直交方向に回転もしくは転がり移動する挙動を抑制する帯状部材であり、鋼管杭Pをパレット11に対して拘束でき、かつ着脱自在とすることのできる部材であればいずれを採用してもよい。また、その設置位置も、パレット11に直接設置してもよいし、起立部材12を利用して設置してもよい。なお、起立部材12のみで、鋼管杭Pが軸線直交方向に移動する挙動を抑制できる場合には、必ずしも拘束ベルト14を設けなくてもよい。
<長尺材荷受け装置>
図1及び図2で示すように、長尺材荷受け装置20は、長尺材転倒防止装置10が装着された鋼管杭Pの仮置き場となる架台21と、架台21を支持する複数の高さ調整具22と、を備える。
架台21は、平面視で幅W2が、鋼管杭Pを搭載した長尺材転倒防止装置10を2台並列配置できる大きさに形成され、その上面にはガイドレール25が設置されている。ガイドレール25は、長尺材転倒防止装置10に設けた走行体13の移動方向を案内するものであり、架台21の幅方向に延在する2列が並列配置されている。なお、架台21の幅W2は、少なくとも長尺材転倒防止装置10を1台配置できる大きさを有していれば、その大きさはなんら制限されるものではない。
また、架台21の幅方向の一端側には、跳ね出し板24が収納自在に取り付けられている。跳ね出し板24は、架台21に対して着脱自在に取り付けられてもよいし、架台21に対して出没自在に設けられるものであってもよく、その上面には、架台21から連続するガイドレール25が設けられている。
一方、架台21における幅方向の他端側には、ガイドレール25上を走行する長尺材転倒防止装置10の逸走を防止するストッパ23が設置されている。これにより、架台21の幅方向の一端側に運搬車両Tを横付けし、運搬車両Tと架台21とに跨るように跳ね出し板24を設置すると、鋼管杭Pを搭載した長尺材転倒防止装置10は、跳ね出し板24のガイドレール25上を移動し、架台21に横取りされる。
そして、架台21上に横取りされた長尺材転倒防止装置10は、ガイドレール25上をストッパ23に当接するまで、つまり架台21における幅方向の他方の端部まで移動自在となっている。
高さ調整具22は、架台21の設置高さを調整するものであり、油圧ジャッキやパンタグラフ等、架台21の高さを運搬車両Tの荷台高さと略等しくなるように調整できるものであればいずれを採用してもよい。また、その数量もいずれでもよく、長尺材転倒防止装置10が装着された鋼管杭Pを仮置きした状態の架台21を支持可能であれば、なんら制限されるものではない。
なお、長尺材荷受け装置20は、地表面上に敷設された支持板F上に設置されている。支持板Fは、架台21及び高さ調整具22から伝達される荷重を分散するいわゆる敷鉄板であり、平面視で架台21より十分大きい面積を確保している。なお、設置の態様は、地表面に直接載置してもよいし、不陸調整部材を介して地表面に配置するものであってもよい。
<長尺材建起し装置>
図1及び図2で示すように、長尺材建起し装置30は、長尺材荷受け装置20と同様に支持板F上に設置されており、一対の支柱31と、一対の支柱31に架け渡される水平軸32と、水平軸32を軸心として鉛直方向に回動する回転補助具33とにより構成されている。
一対の支柱31は、架台21の幅方向に平行な一側端に沿って間隔を設けて立設されており、これにより一対の支柱31に軸支される水平軸32は、架台21の幅方向と平行に配置されて鉛直方向に回転する。
回転補助具33は、長尺材転倒防止装置10が装着された状態で架台21上に仮置きされている鋼管杭Pの、先端側Ptの端面に当接する底板331と、側周面に当接する添え板332とからなるL字状部材に形成されている。
添え板332には水平軸32が設置され、これにより回転補助具33が水平軸32周りに回転すると、長尺材荷受け装置20の架台21に対して直交した状態の底板331が、図3で示すように、平行な状態に移動する。
なお、底板331が架台21に対して平行な状態となった時点で、回転補助具33の回転が停止するよう、支持板Fには添え板332に当接する回転止め333が設置されている。また、添え板332には、鋼管杭Pを添え板332に押し付けるようにして固定する固定バンド34が設けられている。
<長尺材供給ガイド>
図1及び図3で示すように、長尺材供給ガイド40は、長尺材建起し装置30と鋼管圧入機Mとの間で鋼管杭Pが、吊持された状態で通過する予定の通路43を規定する一対の防護柵41と、これらを連結する連結材42と、を備えている。
一対の防護柵41は、支持板Fの上面に設置されており、吊持された状態の鋼管杭Pが、不慮の事態により長尺材建起し装置30と鋼管圧入機Mとの間の通路43と直交する方向に横揺れを生じた際に、衝突しても破壊することなく、鋼管杭Pの逸脱を防止できる程度の強度を有していれば、形状や材質はいずれでもよい。
なお、一対の防護柵41は支持板Fに対して固定してもよいし、着脱自在に設置してもよく、また、その大きさも可変自在に形成してもよい。例えば、アコーディオンフェンスこのごく伸縮自在にしてもよいし、防護柵41をモジュルール化して必要数を増設可能な形状としてもよい。
≪長尺材供給システムの配置位置≫
上述する長尺材供給システム100を、鋼管圧入機Mの配置位置(鋼管杭Pの建込み予定位置)が、供用中の道路中央にある場合を事例に挙げ、図4を参照しつつ、その配置位置を以下に説明すると、まず、長尺材荷受け装置20が、鋼管圧入機Mと、鋼管杭Pを鋼管圧入機Mに吊り込む際に用いるクレーンCとの間に配置される。
このとき、架台21は、ガイドレール25が延在する幅方向を、鋼管圧入機MとクレーンCとを結ぶ仮想線Vと直交する方向に向けて配置される。そして、この仮想線V上であって、長尺材荷受け装置20と鋼管圧入機Mとの間に、長尺材建起し装置30及び長尺材供給ガイド40が配置されるとともに、長尺材荷受け装置20の幅方向の一端側に、運搬車両の停車場Sが配置される。
≪長尺材供給システムを用いた長尺材の建込み方法≫
次に、供用中の道路中央にある鋼管圧入機Mの配置位置(鋼管杭Pの建込み予定位置)で、長尺材供給システム100を用いた長尺材の建込み方法を実施する場合の手順を、以下に説明する。
まず、事前準備として、図4で示すように、鋼管杭Pの建込み作業を実施する範囲近傍に車線規制を行って鋼管圧入機M及びクレーンCを所定位置に搬入する。これらの作業と前後して、鋼管圧入機M及びクレーンCとの間に支持板Fを敷設する。
支持板F上に、長尺材荷受け装置20を据え付けるとともに、長尺材荷受け装置20の架台21における幅方向の一端側に隣接して、運搬車両Tを横付けさせるための停車場Sを設定する。また、支持板F上に長尺材建起し装置30と、長尺材供給ガイド40を据え付ける。こののち、鋼管杭Pの建込み作業を開始する。
横伏せ姿勢の鋼管杭Pは、長尺材転倒防止装置10を装着され、起立部材12及び拘束ベルト14により軸線直交方向に移動しようとする挙動を抑制された状態で、運搬車両Tに積載され施工現場に搬入される。
施工現場では、鋼管杭Pを積載した運搬車両Tを停車場Sに停車させて、長尺材荷受け装置20の架台21に横付けする。次に、高さ調整具22を用いて架台21の高さを、運搬車両Tの荷台の高さと略等しくなるよう調整し、架台21と運搬車両Tの荷台との間に跳ね出し板24を架け渡す。
そのうえで、運搬車両Tの荷台上の車輪止め15を撤去して、図5で示すように、鋼管杭Pを搭載した長尺材転倒防止装置10を、跳ね出し板24を介して仮置き場となる架台21上に横取りする。なお、鋼管杭Pを架台21上に仮置きする際には、先端側Ptを鋼管圧入機Mが据え付けられている側に向けて配置する。
このとき、長尺材転倒防止装置10は走行体13を介して、跳ね出し板24及び架台21に設けたガイドレール25に沿って移動するから、鋼管杭Pを運搬車両Tの荷台からスムーズに仮置き場となる架台21上に移動させることができる。
したがって、運搬車両Tの荷台上で、鋼管杭Pの荷崩れや転がり等を生じることなく、また、従来より実施されているクレーンCによる吊持作業によって仮置きする場合に発生しやすい荷揺れを生じることがない。このため、作業員による介錯ロープを用いた鋼管杭Pのコントロールも不要となる。
また、横伏せ姿勢の鋼管杭Pは、起立部材12及び拘束ベルト14を介して長尺材転倒防止装置10に拘束されているから、現場に搬入される前の運搬車両Tによる搬送中、及び架台21上での移動後の架台21上で仮置きされている期間中のいずれにおいても、鋼管杭Pは転倒することなく、常時安定した状態を保持することが可能となる。
次に、図5で示すように、長尺材転倒防止装置10を架台21における幅方向の他端側へ移動させ、鋼管杭Pの先端側Ptの端面と、回転補助具33の底板331とを当接させる。また、回転補助具33の添え板332に鋼管杭Pの側周面が当接させ、固定バンド34を用いて鋼管杭Pを添え板332に押し付けるようにして固定する。
この作業と同時にもしくは前後して、鋼管杭Pの頭部側Phの端部近傍にクレーンCで吊り上げるための吊材Hを装着する。また、鋼管杭Pを長尺材転倒防止装置10に拘束していた拘束ベルト14を取り外す。
こののち、図6で示すように、鋼管杭Pの頭部側PhをクレーンCで吊り上げることにより上昇させ、回転補助具33の添え板332が、回転止め333に当接するまで鋼管杭Pを建て起こす。
これにより、鋼管杭Pはその姿勢が、長尺材建起し装置30に補助されつつ横伏せ姿勢から起立姿勢に転換される。なお、必要に応じて支持板Fに、カウンターウェイト35をあらかじめ配置しておき、鋼管杭Pを横伏せ姿勢から起立姿勢に変換した際に生じる恐れのある長尺材荷受け装置20の浮き上がり防止策を講じておくとよい。
このとき、鋼管杭Pの先端側Ptの端部近傍は、回転補助具33により鉛直方向に回動する挙動が許容されるのみで、その他の挙動が拘束されているから、鋼管杭Pの姿勢を横伏せ姿勢から起立姿勢に転換する作業時に、滑りや横揺れ等を生じることがなく、鋼管杭Pが施工領域の外方に越境する現象や、作業員に接触するような現象を防止することができる。
なお、上記の鋼管杭Pを横伏せ姿勢から起立姿勢に転換する作業と並行して、運搬車両Tから搬送された新たな鋼管杭Pを、架台21上の空いたスペースに仮置きする作業を実施してもよい。
最後に、回転補助具33の固定バンド34を取り外し、クレーンCを用いて鋼管杭Pを吊り上げ、長尺材建起し装置30から通路43を通過させて鋼管圧入機Mへ移動させ、鋼管圧入機Mに建込む。
なお、長尺材建起し装置30から鋼管圧入機Mへ移動させる際の鋼管杭Pは、長尺材供給ガイド40により規制された通路43を移動するから、強風等不慮の事態が生じても、鋼管杭Pは長尺材供給ガイド40に衝突するなどして施工領域の外方に越境することはない。
上述する長尺材供給ガイド40及び長尺材供給ガイド40を用いた長尺材の建込み方法によれば、横伏せ姿勢の鋼管杭Pは、長尺材転倒防止装置10で軸線直交方向に移動する挙動を抑制された状態で、施工現場に搬入され、また、長尺材荷受け装置20の架台21上に仮置きされる。また、横伏せ姿勢から起立姿勢に転換する際には、起立した際に下方側となる鋼管杭Pの先端側Ptの挙動を、長尺材建起し装置30を用いて規制する。
そして、鋼管圧入機Mの近傍で起立姿勢に転換された鋼管杭Pは、クレーンCで吊り上げられて、建込み予定位置である鋼管圧入機Mに向けて移動するが、移動中の横揺れは、その範囲が長尺材供給ガイド40により規制される。
このように、鋼管圧入機Mに建込まれるまでの間、鋼管杭Pはいずれの姿勢にあっても常時、安定した状態を保持される。このため、従来のクレーンCで吊持しながら作業を行う工程を多く含む建込み方法において発生する恐れのあった、鋼管杭Pの荷崩れや転がり、または施工現場の外方への飛び出しや越境等の事象を抑制することができる。したがって、鋼管杭Pの搬送から鋼管杭Pを鋼管圧入機Mに建込むまでの一連の作業全体の効率と安全性を大幅に向上することが可能となる。
また、クレーンCを用いて吊持した状態で実施する工程を大幅に省略することができることにより、作業員が介錯ロープを用いて吊持された鋼管杭Pのコントロールを行う作業も大幅に削減でき、施工領域が狭隘な場所に位置する場合や隣接して車道等が存在する場合にも、鋼管杭Pが施工現場から越境したり飛び出す等の現象を抑制し、安全に建込み作業を実施することが可能となる。
本発明の長尺材供給システム及び長尺供給システムを用いた長尺材の建込み方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、長尺材転倒防止装置10に設けた走行体13の走行方向をガイドするガイドレール25を架台21に設け、長尺材転倒防止装置10に拘束された鋼管杭Pを、運搬車両Tの荷台から長尺材荷受け装置20の架台21へ横取りしたが、鋼管杭Pを架台21上に仮置きする方法は、必ずしもこれに限定されるものではない。
つまり、長尺材転倒防止装置10に拘束された鋼管杭Pを架台21上で適宜移動させて、鋼管杭Pの軸線方向を長尺材建起し装置30に向けて仮置きすることができれば、例えば、走行体13に全方向に移動可能なキャスターを採用し、架台21上のガイドレール25を不要としてもよい。なお、この場合には、鋼管杭Pを運搬車両Tの荷台から横取りしなくてもよいため、搬送車両の停車場Sも架台21に対していずれの位置に配置してもよい。
また、本実施の形態では、鋼管杭Pを起立させる際、クレーンCを用いて鋼管杭Pの頭部側Phを吊り上げることにより上昇させたが、鋼管杭Pの頭部を上昇させる方法は必ずしもこれに限定されるものではなく、いずれの手段を採用してもよい。
100 長尺材供給システム
10 長尺材転倒防止装置
11 パレット
12 起立部材
13 走行体
14 拘束ベルト
15 車輪止め
20 長尺材荷受け装置
21 架台
22 高さ調整具
23 ストッパ
24 跳ね出し板
25 ガイドレール
30 長尺材建起し装置
31 一対の支柱
32 水平軸
33 回転補助具
331 底板
332 添え板
333 回転止め
34 固定バンド
35 カウンターウェイト
40 長尺材供給ガイド
41 防護柵
42 連結材
P 鋼管杭(長尺材)
Ph 頭部側
Pt 先端側(一端側)
T 運搬車両
M 鋼管圧入機
C クレーン
S 停車場
F 支持板

Claims (3)

  1. 横伏せ姿勢の長尺材を起立させて建込み予定位置に建込むための長尺材供給システムであって、
    横伏せ姿勢の前記長尺材が載置されるパレットと、該パレットに設けられ、前記長尺材の軸線直交方向の挙動を抑制する複数の起立部材と、を備える長尺材転倒防止装置と、
    前記建込み予定位置の近傍に設置され、前記長尺材転倒防止装置を装着された前記長尺材が仮置きされる架台を備える長尺材荷受け装置と、
    前記長尺材荷受け装置と前記建込み予定位置との間に設置され、前記架台に仮置きされた前記長尺材が起立する挙動を補助する長尺材建起し装置と、を備え、
    前記長尺材建起し装置には、鉛直方向に回転する回転補助具が備えられ、
    該回転補助具が、前記長尺材荷受け装置に仮置きされた前記長尺材の一端側近傍に取付けられることを特徴とする長尺材供給システム。
  2. 請求項1に記載の長尺材供給システムにおいて、
    前記長尺材転倒防止装置には、走行体が設けられるとともに、
    前記長尺材荷受け装置には、前記架台の高さを調整する高さ調整具が備えられることを特徴とする長尺材供給システム。
  3. 請求項1または2に記載の長尺材供給システムを用いた長尺材の建込み方法であって、
    前記長尺材転倒防止装置が装着された状態で搬入された前記長尺材を、前記長尺材荷受け装置の前記架台に仮置きし、
    仮置きした前記長尺材の一端側近傍に、前記長尺材建起し装置の前記回転補助具を取付け、
    該回転補助具が取付けられ前記長尺材の他端側を上昇させて前記長尺材を起立させたのち、
    起立姿勢の前記長尺材を吊り上げ、前記建込み予定位置に建込むことを特徴とする長尺材の建込み方法。
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