JP2020536133A - 低粘度セルロースエーテル製造のための簡略化された方法 - Google Patents

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ビー. アペル、ロバート
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エス. オベル、マティアス
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ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
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Abstract

(a)初期セルロースエーテルを形成するためのセルロースのアルキル化及びエーテル化;(b)初期セルロースエーテルの洗浄及び濾過;(c)任意選択的な、セルロースエーテルの造粒;(d)練り生地を形成するためのセルロースエーテルの混錬;(e)任意選択的な、緩衝タンクの中への前記セルロースエーテルの配置;並びに(f)初期セルロースエーテルよりも粘度が低い最終セルロースエーテルを得るためのセルロースエーテル練り生地の乾燥;を含むセルロースエーテルの調製方法であって、工程(c)〜(f)のうちの少なくとも1つの間に水性触媒とペルオキシ含有酸化剤をセルロースエーテルに導入すること;工程(c)〜(e)のうちの少なくとも1つの間に水性増強剤を導入することを特徴とし;(a)の後且つ最終セルロースエーテルの乾燥の前にセルロースエーテルの乾燥及び単離を含まない、方法。【選択図】図11

Description

本発明は、高粘度セルロースエーテルから低粘度セルロースエーテルを製造するための単一プロセスに関する。
中程度の粘度及び低い粘度を有するセルロースエーテルを調製するために、2工程プロセスが一般的に使用されている。最初の工程は、初期セルロースエーテルを準備し、次いで初期セルロースエーテルを洗浄、混錬、及び乾燥して、初期セルロースエーテル粉末を形成することである。2番目の工程は、初期セルロースエーテル粉末に対して酸加水分解、中和、及び乾燥を行って、初期セルロースエーテルをより低粘度のセルロースエーテルに変換することである。
2工程プロセスは、2つの反応工程、2つの乾燥工程、及び2セットの装置を必要とする。結果として、2工程プロセスは設備が大がかりであり、またセルロースエーテル生成物を2回乾燥させるためのエネルギーを必要とする。更に、2工程プロセスは、典型的には、酸加水分解を行ってセルロースエーテルの粘度を低下させるためにハロゲン化酸の使用を必要とする。このような加水分解工程では、望ましくないことには、腐食性の酸の取り扱いが必要になるだけでなく、最終生成物中の残留酸に起因して粘度が不安定になるか最終生成物から残留酸を除去するために大がかりなクエンチ作業が必要になる、セルロースエーテル生成物が製造される傾向がある。
設備的な要件とエネルギー要件を減らすために、単一の乾燥工程を最後に有する、完全に単一の連続プロセスでセルロースエーテルを製造してからセルロースエーテルの粘度を下げるプロセスを特定することが望ましい。更に、腐食性の酸の取り扱い、及び最終生成物中の残留酸による前述の課題を回避するために、ハロゲン化酸を使用する酸加水分解がそのようなプロセスにないことが望ましい。
本発明の方法は、単一の乾燥工程を最後に有する、完全に単一の連続プロセスでセルロースエーテルを製造してからセルロースエーテルの粘度を下げるプロセスを提供する。更に、本発明は、ハロゲン化酸を使用する酸加水分解を含まなくてもよいようなプロセスを提供する。本発明の方法は、相対的に高粘度のセルロースエーテルの合成、セルロースエーテル粘度の低減、及び相対的に低粘度のセルロースエーテルの単離を含み、相対的に低粘度のセルロースエーテルを単離するための乾燥工程が最後に1回のみである、連続的なものであってもよい。
本発明は、乾燥工程、単離工程、又は別個の酸加水分解工程を必要とすることなしにセルロースエーテル生成物をより低い粘度のセルロースエーテルへと変換するために、セルロースエーテル生成物を洗浄した後に、セルロースエーテル生成物を乾燥せずに、酸化還元活性な遷移金属系触媒及びペルオキシ含有酸化剤を導入できることを驚くべきことに及び予期しなかったことに発見した結果である。この方法は、加水分解反応を行ってセルロースエーテルの粘度を低下させるために酸及びクエンチング塩基を導入することを含まなくてもよい。
更に、驚くべきことに及び予期しなかったことは、本発明の方法中に増強剤を導入することで、セルロースエーテルの変色を低減し、より白いセルロースエーテル生成物を提供できることが更に発見された。増強剤は、5−置換3,4−ジヒドロキシフラノン(アスコルビン酸及びエリソルビン酸など)、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、及び二酸化硫黄からなる群から選択される1種以上の成分である。
更に、驚くべきことに及び予期しなかったことは、最終セルロースエーテル生成物の衝撃粉砕乾燥が、酸化剤を大がかりに濃縮することなしに、及び得られるセルロースエーテルの望ましくない分解を引き起こすことなしに、最終セルロースエーテルから水分と残留酸化剤の両方を同時に除去するのに特に有益であることが見出された。更に驚くべきことに及び予期しなかったことは、衝撃粉砕の前にセルロースエーテル生成物に水を添加すると、衝撃粉砕乾燥工程中に酸化剤を除去する効率が実際に向上する。
更に、驚くべきことに及び予期しなかったことには、本発明の方法にクエンチャーを導入することで、得られるセルロースエーテル練り生地を長期保存の際の分解から安定化できることが見出された。
第1の態様では、本発明は、(a)初期セルロースエーテルを形成するためのセルロースのアルキル化及びエーテル化;(b)洗浄されたセルロースエーテルを製造するための初期セルロースエーテルの洗浄及び濾過;(c)任意選択的な、洗浄されたセルロースエーテルの造粒;(d)混錬されたセルロースエーテル練り生地を形成するための洗浄されたセルロースエーテルの混錬;(e)任意選択的な、混錬されたセルロースエーテルへの追加の成分の更なる混合;並びに(f)初期セルロースエーテルよりも粘度が低い最終セルロースエーテルを得るための混錬されたセルロースエーテル練り生地の乾燥;を含むセルロースエーテルの調製方法であって、(i)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちの少なくとも1つの間に酸化還元活性な遷移金属系触媒である水性触媒を導入すること;(ii)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちの少なくとも1つの間にペルオキシ含有酸化剤を導入すること;並びに(iii)造粒(c)、混錬(d)、及び混合工程(e)のうちの少なくとも1つの間に水性増強剤を導入することであって、水性増強剤が5−置換3,4−ジヒドロキシフラノン、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、及び二酸化硫黄からなる群から選択されること;並びに(iv)工程(a)でのアルキル化後且つ工程(f)で最終セルロースエーテルを得るために混錬されたセルロースエーテルを乾燥する前に、セルロースエーテルの乾燥及び単離を行わないこと;
を特徴とする方法である。
本発明の方法は、特に8000ミリパスカル*秒(mPa*s)以下の粘度を有するセルロースエーテルの効率的な製造のために有用である。
実施例の様々な溶液の分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sまでの時間)のプロットである。 実施例の様々な溶液の変色のプロットである。 実施例の様々な溶液の分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sまでの時間)のプロットである。 実施例の様々な溶液の変色のプロットである。 実施例の様々な溶液の分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sまでの時間)のプロットである。 実施例の様々な溶液の変色のプロットである。 実施例の様々な溶液の分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sまでの時間)のプロットである。 実施例の様々な溶液の変色のプロットである。 実施例の様々な溶液の分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sまでの時間)のプロットである。 実施例の様々な溶液の変色のプロットである。 実施例に記載の異なる分解反応試験についての相対的な粘度の低下を示す。 実施例に記載の異なる分解反応試験についての相対的な粘度の低下を示す。 実施例からの陰性対照の経時的な粘度曲線を示す。
「及び/又は」は「及び、又は或いは」を意味する。別段の記載がない限り、範囲には端点が含まれる。試験方法は、日付がハイフン付きの2桁の数字として試験方法番号と共に示されていない限り、本文書の優先日時点で最も新しい試験方法を指す。試験方法への言及には、試験協会と試験方法番号の両方への言及が含まれる。試験方法の組織は次の略語のうちの1つによって言及される:ASTMはASTMインターナショナル(以前は米国試験材料協会として知られていた)を指し;ENは欧州規格を指し;DINはドイツ規格協会を指し;ISOは国際標準化機構を指す。
「セルロースエーテル」には、アルキルセルロースエーテル及びヒドロキシアルキルセルロースエーテルが含まれる。具体的な例として、セルロースエーテルとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシブチルメチルセルロースのうち任意の1種又は2種以上の組み合わせが挙げられる。メチルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのアルキルセルロースエーテルが特に興味深い。
本明細書において教示の文脈で別段の明記がない限り、USP40−NF35の4552ページに「ヒプロメロース」として記載されている方法によって2重量パーセント(wt%)のセルロースエーテル水溶液を調製することにより、20℃でセルロースエーテルの粘度が決定される。セルロースエーテルの粘度はセルロースエーテルの分子量に従うため、高分子量のセルロースエーテルは低分子量のセルロースエーテルよりも大きい粘度を有している。高分子量セルロースエーテルの加水分解により、低分子量/低粘度のセルロースエーテルが得られる。本明細書では、ミリパスカル*秒(mPa*s)とセンチポアズ(cP)の単位は置き換え可能である。
本発明は、初期セルロースエーテルを製造してから初期セルロースエーテルの粘度を下げることによりセルロースエーテルを製造する方法である。現行の方法とは異なり、本発明の方法は、製造後且つその粘度を低下させる前に初期セルロースエーテルを単離する必要がなく、セルロースエーテルの粘度を下げるためにハロゲン化酸による加水分解を使用する必要もない。実際、本発明は、望ましくは、これらの処理工程のいずれも含まない。
本発明の方法は、(a)初期セルロースエーテルを形成するためにセルロースをアルキル化及びエーテル化する工程;(b)洗浄されたセルロースエーテルを製造するために初期セルロースエーテルを洗浄及び濾過する工程;(c)任意選択的に、洗浄されたセルロースエーテルを造粒する工程;(d)混錬されたセルロースエーテル練り生地を形成するために洗浄されたセルロースエーテルを混錬する工程;(e)任意選択的に、混錬されたセルロースエーテルへ追加の成分を更に混合する工程;並びに(f)初期セルロースエーテルよりも粘度が低い最終セルロースエーテルを得るために混錬された湿ったセルロースエーテル練り生地を乾燥させる工程;を含む。処理工程(c)及び(e)の実施は任意である。これは、それらが本発明の最も広い範囲に必要とはされないが、いずれか又は両方が本発明の一部として含まれ得ることを意味する。
工程(a):セルロースエーテルのアルキル化及びエーテル化
初期セルロースエーテルを形成するためのセルロースエーテルのアルキル化及びエーテル化は、本発明の最も広い範囲において、限定されず、任意の方法によって行うことができる。例えば、米国特許第6261218号明細書の第3欄第9行目から第67行目には、初期セルロースエーテルを調製するための本発明における使用に適したセルロースエーテルのアルキル化及びエーテル化のために適した方法が開示されている。
セルロースエーテルのアルキル化及びエーテル化に使用するのに適した基本プロセスは以下の通りである:最初は粉末形態又は顆粒状であるセルロースパルプ(典型的には綿又は木材パルプ)を準備する。反応器の中でセルロースパルプをアルカリ性水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムでアルキル化する。例えば、アルキル化は、水性水酸化物を含む浴又は撹拌されているタンクの中に浸すか、水性水酸化物を直接乾燥パルプに噴霧することによって行うことができる。水性水酸化物は、好ましくは、水の重量を基準として30〜70重量パーセントのアルカリ性水酸化物含有率で使用される。保持率は、好ましくは5〜90分の範囲である。アルキル化の温度は、好ましくは摂氏30度(℃)から60℃の範囲である。混合と撹拌により、パルプ内の均一な膨潤とアルカリ分布が得られる。セルロースエーテル生成物の解重合を制御するために、アルキル化反応器のヘッドスペースを排気するか、窒素などの不活性ガスで部分的又は実質的にパージすることができる。未反応のアルカリ性水酸化物は、塩酸、硝酸、又は酢酸などの酸で中和されてもよく、わずかに過剰のエーテル化剤で中和されてもよい。
アルキル化セルロースエーテルのエーテル化に適した基本プロセスは次の通りである:アルキル化セルロースエーテルがまだ反応器の中に入っていない場合は反応器に入れ、反応器の圧力を、約0.5〜16時間、650キロパスカル(kPa)以上、より典型的には690kPa以上、700kPa以上、750kPa以上、更には800kPa以上であると同時に、典型的には4000kPa以下、3500kPa以下、3000kPa以下、2500kPa以下、更には2100kPa以下である圧力まで上げる。典型的なエーテル化剤としては、塩化メチル、塩化エチル、酸化エチレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン、及びこれらの混合物などの低級ハロゲン化アルキル及びエポキシドが挙げられる。例えば、メチルセルロースを製造するために塩化メチルを使用することができ、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを製造するために塩化メチルとプロピレンオキシドとの混合物を使用することができる。塩化メチルを使用すると、塩化ナトリウムの副生成物が生成されることになる。好ましくは、アルキル化から残っている全ての未反応のアルカリ性水酸化物と反応させるために、わずかに過剰のエーテル化剤が添加される。
得られるセルロースエーテルは初期セルロースであり、望ましくは200ミリパスカル*秒(mPa*s)以上、好ましくは4000mPa*s以上であると同時に、典型的には400,000mPa*s以下である粘度を有する。
望ましくは、初期セルロースエーテルは、式Iで表される構造を有し、このセルロースエーテルは、括弧内に規定されている繰り返し単位を有する:
Figure 2020536133
(式中、R、R、及びRの各存在は、繰り返し単位R、R、及びRのうちの少なくとも1つは互いに水素以外であることを条件として、独立に、水素、直鎖又は分岐のC〜Cアルキル基からなる群から選択され、アルキル基は1つ以上のC〜Cの直鎖又は分岐のアルコキシ基又はヒドロキシル基で任意選択的に置換されていてもよい)。
工程(b):初期セルロースエーテルの洗浄及び濾過
アルキル化/エーテル化の塩及びその他の反応副産物を除去するために、初期セルロースエーテルを洗浄する。塩が溶解するいずれの溶媒も洗浄に適しているものの、その入手容易性と環境適合性から温水が好ましい。望ましくは、洗浄は水のみを使用し、有機溶媒を全く含まない。望ましくは、初期セルロースエーテルを、エーテル化反応器の中で及び/又はエーテル化反応器の下流で洗浄する。洗浄の前又は後に、残留有機成分を減らすために、蒸気にさらすことによりセルロースエーテルがストリッピングされてもよい。
洗浄後、初期セルロースエーテルを濾過する。望ましくは、当該技術分野で公知の任意の方法で濾過する。例えば、濾過法遠心分離、フィルタープレス、真空濾過、加圧フィルタープレート法は、全て初期セルロースエーテルから洗浄液を濾過するための適切な手段である。
工程(c):任意選択的な洗浄したセルロースエーテルの造粒
洗浄されたセルロースエーテルは、混錬されたセルロースエーテル練り生地を形成するための混錬前に造粒されてもよく、望ましくは造粒される。造粒は、洗浄されたセルロースエーテルをより大きな粒子形態に凝集させる役割を果たす。造粒は、セルロースエーテルの造粒に適した任意の方法で行うことができる。例えば、例えばボールミル又は衝撃型粉砕機などを使用する粉砕は、造粒に適した方法である。ボールミル又は衝撃粉砕機を使用する場合の典型的な保持時間は約20〜約120分の範囲である。典型的には、洗浄されたセルロースエーテルは、質量の半分がふるい上に保持されて質量の半分がふるいを通過する粒子サイズに平均粒子サイズが対応する機械ふるいにより決定される場合、25〜1000マイクロメートルの範囲の平均粒子サイズを有する。
工程(d):洗浄されたセルロースエーテルの混錬
混錬されたセルロースエーテルの練り生地を形成するために、洗浄されたセルロースエーテルは混錬される。通常、混錬は、セルロースエーテル中の水分をセルロースエーテルの中に均質化させて練り生地状の材料を形成するために、連続的な高剪断混合によって行われる。高剪断混合に適した手段としては、二軸押出機などの混錬押出機が挙げられる。他の適切な高剪断ミキサーとしては、混練機及び造粒機が挙げられる。
混錬し易くするために、混錬中に追加の水がセルロースエーテルに添加されてもよい(又は添加されなくてもよい)。セルロースエーテルの含水率は、洗浄されたセルロースエーテルの総重量(セルロースエーテルと水分の重量)に対して、典型的には20〜90重量%、30〜75重量%、40〜75重量%の水である。
セルロースエーテルへの水の吸収を促進するためには、混錬はより低い温度が望ましい。通常、混錬は2〜80℃の温度範囲の温度で行われる。
工程(e):任意選択的な、緩衝タンクを介した混錬されたセルロースエーテルの供給
混錬されたセルロースエーテルは、混錬されたセルロースエーテルが乾燥工程に供給される速度を緩衝するために、混錬工程から容器(「緩衝タンク」)に供給されてもよい。緩衝タンクの使用は、セルロースエーテル中の成分が反応するための滞留時間を与えるために望ましい。緩衝タンクの使用は、上流の供給速度の変動を抑えるためにも望ましく、その結果、混錬されたセルロースエーテルをより一定の速度で乾燥工程に供給することができる。緩衝タンク中のセルロースエーテルの滞留時間は、望ましくは1〜15分の範囲である。
緩衝タンクは、望ましくは、混錬されたセルロースエーテルを移動可能に保つための低剪断撹拌機又はミキサーを含む。適切な緩衝タンクの例としては、入口及び出口ポートを備えると共に混錬されたセルロースエーテルを緩衝タンクの出口ポートに向かって移動させ続けるパドル撹拌機を備えたタンクが挙げられる。
工程(f):混錬されたセルロースエーテル練り生地の乾燥
初期セルロースエーテルよりも低い粘度を有する最終セルロースエーテルを得るために、混錬されたセルロースエーテル練り生地を乾燥させる。
乾燥は、有利には混錬されたセルロースエーテル練り生地を衝撃粉砕することにより行われる。衝撃粉砕乾燥は、他の乾燥形態で生じ得る酸化剤を大がかりに濃縮することなしに水分と残留酸化剤の両方を同時に除去するのに特に有益である。酸化剤の除去は、乾燥プロセス中に最終セルロースエーテルの粘度を変動させる可能性があるセルロースエーテルの望ましくない分解を回避するために役立つ。乾燥中に酸化剤を効率的に除去すると、代替プロセスから以下のような望ましくないプロセス特性が排除される:(i)水分及び酸化剤を除去するための大がかりな加熱の結果としてのセルロースエーテルの変色;(ii)酸化剤を除去するための洗浄工程の使用による乾燥時間の延長;(iii)酸化剤を除去するために膨大なクエンチャーを添加することにより生じるセルロースエーテル収率の低下。衝撃粉砕により効率的に酸化剤を除去すると、代替プロセスの有害な影響なしに最終セルロースエーテルの粘度と最終セルロースエーテルの粘度の安定性を更に制御し易くなる。
或いは、セルロースエーテルの乾燥は、衝撃粉砕の代わりに、蒸気管乾燥、接触乾燥、及び対流乾燥(フラッシュ乾燥等)などの、当該技術分野で公知の任意の他の手段によって行うことができる。そのような方法による乾燥の前に混錬されたセルロースエーテルをペースト状に広げると、蒸気管乾燥、接触乾燥、及び対流乾燥プロセスにおける乾燥プロセスが促進される。
驚くべきことに、特に衝撃粉砕で乾燥する場合は、工程(f)で乾燥する前にセルロースエーテルに水が添加される。乾燥工程の前に水を添加すると、乾燥工程中に酸化剤を除去する効率が実際に向上する。したがって、混錬工程(d)又は任意選択的な工程(e)のいずれかの際に水を添加することが望ましい。望ましくは、工程(d)及び(e)の際に添加される水の合計量は、水及びセルロースエーテル成分の合計重量を基準として、乾燥前の含水率が45〜75重量%である量である。
方法の特徴
本発明の方法は、少なくとも以下の4つの特徴によって特徴付けられる:
(i)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちのいずれか1つ又は2つ以上の工程の組み合わせの際に、水性触媒が添加(つまり導入)される;
(ii)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちのいずれか1つ又は2つ以上の工程の任意の組み合わせの際に、ペルオキシ含有酸化剤が添加(つまり導入)される;
(iii)造粒(c)、混錬(d)、及び混合工程(e)のうちのいずれか1つ又は2つ以上の任意の工程の組み合わせの際に、水性増強剤が添加(つまり導入)される;並びに
(iv)方法は、工程(a)におけるアルキル化の後、且つ工程(f)における最終セルロースエーテルを得るための混錬されたセルロースエーテルの乾燥の前に、セルロースエーテルの乾燥及び単離を含まない。
これらの特徴における「導入される」とは、指定された工程のセルロースエーテル成分に添加されることを意味する。「セルロースエーテル成分」には、初期セルロースエーテル、洗浄されたセルロースエーテル、及び混錬されたセルロースエーテル練り生地が含まれる。
方法の特徴(i):水性触媒の添加
水性触媒は、水中の酸化還元活性な遷移金属系触媒である。望ましくは、触媒は、鉄塩、銅塩、及び酸化亜鉛(II)からなる群から選択される任意の1種又は任意の2種以上の組み合わせである。好ましくは、鉄塩は、硫酸鉄(II)及び硫酸鉄(III)からなる群から選択される1種以上である。好ましくは、銅塩は1種以上の硫酸銅である。望ましくは、水性触媒は、0.01重量パーセント(wt%)以上、0.0.05重量%以上、0.1重量%以上、又は0.5重量%以上であると同時に通常1重量%以下である触媒の総濃度(すなわちプロセスに導入される全ての触媒の合計)になるように導入され、ここでの触媒の重量%は乾燥セルロースエーテル成分の重量に対するものである。
方法の特徴(ii):酸化剤の添加
ペルオキシ含有酸化剤は、望ましくは、過酸化水素、無機過硫酸塩、及び有機過硫酸塩から選択される1種又は2種以上の任意の組み合わせである。望ましくは、ペルオキシ含有酸化剤は、プロセスに導入される全触媒の重量の1倍以上、好ましくは5倍以上、更には6倍以上であると同時に典型的にはプロセスに導入される全触媒の重量の500倍以下、より典型的には100倍以下、更に典型的には50倍以下であり、30倍以下、25倍以下、更には20倍以下であってもよい総濃度(プロセスに導入される全ての過酸化物含有酸化剤の合計)でプロセスに導入される。
方法の特徴(iii):水性増強剤の添加
水性増強剤は、水中の1種又は2種以上の組み合わせであるFenton増強剤である。Fenton増強剤は、5−置換3,4−ジヒドロキシフラノン、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、アスコルビン酸塩、及び二酸化硫黄からなる群から選択される任意の1種以上の成分である。適切な5−置換3,4−ジヒドロキシフラノンの例としては、アスコルビン酸及びエリソルビン酸並びにそれらの異性体が挙げられる。プロセス中に導入される水性増強剤の合計量は、望ましくは、プロセス中に導入される全触媒の重量の0.01倍以上、好ましくは0.05倍以上、より好ましくは0.08倍以上であり、0.10倍以上、1倍以上、5倍以上、10倍以上、25倍以上、50倍以上、更には75倍以上であってもよいと同時にプロセス中に導入される全触媒の重量の通常100倍以下、75倍以下、50倍以下、25倍以下、10倍以下であり、5倍以下、更には1倍以下であってもよい合計のFenton増強剤濃度(すなわちプロセス中に導入される全てのFenton増強剤の量)を得るのに十分な量である。
増強剤は、増強剤なしの同様の方法に対して、本発明の方法に少なくとも以下の利点を与える:(1)より低い粘度のセルロースエーテルへの初期のセルロースエーテルのより迅速な分解;及び/又は(2)最終セルロースエーテルのより少ない変色(すなわち白い最終セルロースエーテル)。反応をより効率的且つより低コストにするためには、より迅速な分解が望ましい。変色が少ないことは、製薬用途や、後に着色が使用されセルロースエーテルのバッチに関わらず再現可能な色を正確に得る必要がある用途などの、白色度が重要な用途向けのセルロースエーテルの製造にも役立つ。
方法の特徴(iv):工程(f)の前にセルロースエーテルの乾燥及び単離がない
本発明の方法は、有利なことには、セルロースエーテルを途中で乾燥又は単離する必要なしに、セルロースエーテルを形成するためのアルキル化及びエーテル化からセルロースエーテルの粘度の低減まで常にセルロースパルプを用いる連続プロセスとすることができる。これは、本発明の方法が、セルロースエーテルを調製してからその粘度を下げるために、現在使用されている方法で必要とされている乾燥工程及び単離工程を回避することを意味する。実際、本発明の方法は、初期セルロースエーテルを形成するためのセルロースパルプのアルキル化及びエーテル化から、初期セルロースエーテルの粘度の低減及び低下した粘度のセルロースエーテルの単離までを継続する1つの連続プロセスであってもよい。その点で、本発明の方法は、工程(a)の後且つ工程(f)の前のいずれの場所においてもセルロースエーテルの乾燥及び単離が行われない。更に、工程(a)で形成されたセルロースエーテルは、工程(f)で乾燥するまで含水率を低下させることなしに本発明の方法を経ることができる。そのため、この方法は、アルキル化/エーテル化と分解(粘度低下)のための別個の反応器を必要としない。このような一工程プロセスは、中間の乾燥工程及び単離工程をなくすことにより、中〜低粘度のセルロースエーテルを製造するエネルギー効率及び時間効率を向上させる。
任意選択的なクエンチャー
方法は、混錬工程(d)の最中又はその後の任意の時点で、触媒、酸化剤、及び増強剤の添加後の混錬中にクエンチャーを添加することを更に含むことができる。クエンチャーを添加すると、残留している酸化剤及び/又は触媒が消費されることにより、最終セルロースエーテル粘度に更なる安定性が付与される。
任意選択的なクエンチャーは、以下に記載される4つのグループのクエンチャーから選択される任意の1種又は2種以上の成分の任意の組み合わせであってもよい。クエンチャーの各グループは、わずかに異なる機構によって作用する。異なるグループのクエンチャーは、同じグループ内のクエンチャー又は別のグループの1種以上のクエンチャーと混合されてもよく、或いはこれらの群のうちの1つから選択される単一のクエンチャーのみが使用されてもよい。
クエンチャーグループI:ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、及び二酸化硫黄。グループIのクエンチャーは、増強剤添加剤とほとんど同じ働きをし、酸化剤を消費する反応速度を高める。クエンチャーグループIのクエンチャーを使用する場合、クエンチャー濃度は、典型的には、プロセス中に導入される酸化剤に対して1:1及び0.001:1のモル比である。クエンチャーが列挙されている増強剤と同一である場合、これは増強剤が添加されてからしばらく後に導入され、且つ酸化剤と触媒は既に導入されていることから、材料の「クエンチャー」としての使用は明白である。
クエンチャーグループII:カタラーゼなどの、分類EC1.11.1のペルオキシダーゼ(国際生化学・分子生物学連合の命名委員会により定義)、及びマンガン(II)からマンガン(VII)塩の酸化物及び二酸化物。このグループIIのクエンチャーは、ヒドロキシルラジカル中間体を導入しない機構によって、過酸化水素の水及び酸素への分解を触媒する。したがって、グループIIのクエンチャーは、過酸化水素酸化剤を除去してセルロースエーテルの粘度低下を停止するために有用である。クエンチャーグループIIのクエンチャーは、使用される場合、典型的にはプロセス中に導入された酸化剤に対して0.01:1〜0.0001:1のモル比の濃度で存在する。
クエンチャーグループIII:触媒に対して4:1及び1:4のモル比での、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの1種若しくは2種以上の任意の組み合わせのキレート剤、及び/又は触媒に対して4:1〜1:4のモル比での若しくはセルロースエーテルのグラム当たり0.05〜0.2ミリモルのモル範囲でのクエン酸。キレート剤は、金属触媒と錯化することによりクエンチャーとして働き、それによりセルロースエーテルの分解反応を遅延又は停止させる。
クエンチャーグループIV:アスコルビン酸とエリソルビン酸のうちの一方又は両方。グループIVのクエンチャーは、過酸化水素の消費を加速する働きをし、それによりセルロースエーテルの粘度低下に寄与しない方法で酸化剤を消費する。クエンチャーグループIV材料は、クエンチャーとして存在する場合、典型的には、セルロースエーテルのグラム当たり0.05〜0.2ミリモルのモル濃度である。
本方法は、有利には、安定な最終セルロースエーテルを製造するためのクエンチャーを含む。しかしながら、本発明の方法は、言及されたいずれか1種のクエンチャー又は2種以上のクエンチャーの任意の組み合わせを含まなくてもよい。例えば、本発明の方法は、EDTAの添加を含んでいてもよく、或いはEDTAの添加を含んでいなくてもよい。更に、方法は、言及された全てのクエンチャーを含んでいなくてもよい。
本発明の方法は、コバルト塩及びマンガン塩を含んでいなくてもよい。本発明の方法は、鉄、銅、及び亜鉛のもの以外の遷移金属塩を含んでいなくてもよい。
実験の便宜上、以下の実施例は、本明細書の請求項に記載されている発明の洗浄された初期セルロースエーテルを表しシミュレートするために、水和されている初期セルロースエーテル粉末から開始して行った。以下の実施例の結果は、上述した初期セルロースエーテルを形成するためにセルロースをアルキル化及びエーテル化すること、並びに上述したセルロースエーテルを洗浄及び濾過すること、並びにその後の造粒工程を経てから又は直接本明細書で以下に説明する分解工程に進めることによって得られる結果を完全に表すと見込まれる。言い換えると、以下の結果は、分解前に初期セルロースエーテルが乾燥及び分離されているか否か、又は初期セルロースエーテルがアルキル化/エーテル化後の洗浄及び濾過から分解に移されたか否か(直接又は造粒工程を介して)に依存しない。
比較例A〜H及び実施例1:触媒+増強剤+酸化剤の相乗効果
比較例(Comp Ex)A〜H及び実施例(Ex)1のそれぞれについて、Timothy Thomsonらにより米国特許第4845206号明細書に記載されている方法で、2663〜4970mPa*sの粘度、28〜30重量%のメトキシ、及び7〜12重量%のヒドロキシプロピルを有するヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えばMETHOCELTME4Mグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース;METHOCELはThe Dow Chemical Companyの商標である)を水和することにより、50重量%の水分レベルで200グラムのセルロースエーテルウェットケーキを準備する。
セルロースエーテルのウェットケーキを25℃の5リットルのLodige ploughshareミキサーに入れ、ミキサーの電源を入れる。指定量の硫酸鉄(III)及び/又はアスコルビン酸(表1を参照)を20グラムの脱イオン水に溶解させ、混合しながら毎分60ミリリットルの速度で溶液をセルロースエーテルウェットケーキに添加する。練り生地の混合物を形成するために25℃で25分間混合を継続する。
練り生地の混合物をLindenダブルZバッチ式実験室混錬機に移し、25℃で混合しながら、指定された量の30%過酸化水素(表1を参照)を1分未満で添加する。得られた練り生地を25℃で30分間混合する。過酸化水素を含むサンプルについては、市販のカタラーゼ酵素を使用して残留過酸化物を消費し、デンプン−ヨウ素試験紙で過酸化物を含まない練り生地を得る。
練り生地を混錬機から取り出し、手作業で細かく砕き、対流式オーブン中で75℃で10時間乾燥させる。乾燥した材料を粉砕し、USP40−NF35、4552ページの「ヒプロメロース(Hypermellose)」に記載されている方法により2重量%水溶液として「最終溶液粘度」を測定する。
Figure 2020536133
表1の結果は、セルロースエーテル練り生地の粘度を下げるために、触媒、増強剤、及び酸化剤の3つ全てを組み合わせることの相乗効果を明らかにしている。
比較例I〜L&実施例2〜15:触媒+増強剤+酸化剤+セルロースエーテルの相乗効果
適切なセルロースエーテルを使用して、Timothy Thomsonらにより米国特許第4845206号明細書に記載されている方法で、セルロースエーテル原料ウェットケーキを準備する(表2を参照)。
・「A4M」は、2663〜4970mPa*sの粘度、27.5〜31.5重量%のメトキシを有するメチルセルロースに対応する(例えばMETHOCEL A4Mブランドのメチルセルロースエーテル)。
・「E4M」は、2663〜4970mPa*sの粘度、28〜30重量%のメトキシ、及び7〜12重量%のヒドロキシプロピルを有するヒドロキシプロピルメチルセルローに対応する(例えばMETHOCEL E4Mグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース)。
・「K4M」は、2663〜4970mPa*sの粘度、19〜24重量%のメトキシ、及び4〜12重量%のヒドロキシプロピルを有するヒドロキシプロピルメチルセルローに対応する(例えばMETHOCEL K4Mグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース)。
セルロースエーテルウェットケーキの原料(乾燥重量基準で30キログラム、含水率48重量%)を1立方メートルの造粒機の中に入れ、混合しながら硫酸鉄とアスコルビン酸の水溶液を添加する(それぞれの量については表2を参照)。30分間混合する。得られた混合物を、表2に示すように、水で希釈した30%過酸化水素と同時に二軸混錬機に一定速度で供給する。混錬機中での混合物の推定滞留時間は約3分間である。混錬機を出るセルロースエーテルは粘度が低く、供給タンクに約5分間入る。ここからこれを衝撃粉砕機に進め、水分レベルが5重量%未満になるまで粉砕乾燥する。乾燥セルロースエーテルについて得られた粘度を表2に報告する。
比較例I及びJは、金属触媒の不存在下での過酸化物解重合が最終生成物の粘度に与える影響を示している。
比較例K及びLは、アスコルビン酸増強剤の不存在下での過酸化物解重合が最終製品の粘度に与える影響を示している。
実施例2〜9は、様々な触媒、増強剤、及び過酸化水素のレベルで過酸化物解重合が最終生成物の粘度に与える影響を示している。
このデータは、最終セルロースエーテルからの酸化剤及び水の除去における衝撃粉砕の有効性も明らかにしている。
実施例10〜15は、2つの異なる過酸化物レベルでの、アスコルビン酸レベルの増加が最終セルロースエーテルの粘度に与える影響を示している。
Figure 2020536133
実施例16〜20:水により強化される酸化剤の除去
実施例16〜20は、乾燥プロセス中により多くの酸化剤を除去するために衝撃粉砕前に水を添加することの利点を明らかにしている。
Loedige(Paderborn,Germany)からの8リットルのLoedige Reaktor DVT 5 RMKを60℃に加熱する。45分後、412.8グラムのK4Mセルロースエーテル(上に記載)と400グラムの水を4つの100グラムの分量で7分間かけて添加し、ploughshare混合ブレードで毎分75回転で混合する。得られた練り生地を一定の速度で60分間混合する。硫酸鉄0.55グラムとアスコルビン酸0.25グラムを水150グラムに溶解し、得られた溶液を練り生地の上に噴霧しながら、5分間かけて一定の速度で混合する。更に25分間混合する。
Werner&Pfleiderer(Dinkelsbuehl,Germany)の3.7リットルの混錬機LUK4−III−1に練り生地を直接移し、これを添加の1時間前に55℃に加熱した。練り生地を混錬機の中で55℃で5分間混錬する。30%の過酸化水素25gと水(実施例16は4g、実施例17は30g、実施例18は60g、実施例19は90g、実施例20は120g)の溶液を調製し、混錬しながら練り生地に噴霧する。更に5分間混錬し、その後10分間混錬せずに休ませる。
練り生地を衝撃粉砕装置(Jaeckering(Hamm,Germany)のUltra−Rotor15(ID2132))に移し、乾燥及び粉砕する。毎分14,000回転の粉砕機速度を使用し、粉砕機の出口の温度が1時間あたり40立方メートルの窒素ガス流と毎分10回転のスクリュー速度で110〜120℃の範囲になるように温度を設定する。400グラムの練り生地を乾燥させて破棄することで装置をきれいにする。残りの練り生地サンプルを乾燥させてから、次の溶液の過酸化物評価によって残留過酸化水素について特性評価する:セルロースエーテルの2重量%水溶液を調製し、その後、試験紙を水溶液に1秒間浸してから取り出すことにより、市販のデンプン−ヨウ素試験紙(MQant 0.5〜25ppm)を使用して過酸化水素濃度を決定する。90秒後に試験紙の色を製造元の色標準と比較する。
表3には、練り生地を処理する前に30%過酸化水素に添加された水の量及び得られる過酸化水素濃度が含まれている。過酸化水素濃度を、セルロースエーテル練り生地の2重量%水溶液の濃度として決定する。
Figure 2020536133
表3のデータは、衝撃粉砕前の水の添加が、衝撃粉砕中の酸化剤の除去に役立つことを示している。
溶液相のスクリーニング調査
適切な触媒、増強剤、及び酸化剤をスクリーニングするために、セルロースエーテル溶液で調査を行った。溶液相のスクリーニング調査では、分解反応は、セルロースエーテル練り生地ではなく、セルロースエーテルの小スケール溶液で行った。化学的性質は同じであるため、溶液の性能は(本発明の混錬工程中に形成されるような)セルロースエーテル練り生地の性能を反映すると見込まれる。
溶液相スクリーニング調査では、セルロースエーテルの溶液を調製し、その溶液に添加剤を添加する。次いで、溶液を、撹拌パドルが溶液中に延在する容器の中に密封し、電気モーターによってパドルを一定速度で撹拌する。溶液中のパドルを撹拌するためにモーターに印加される電流を観察する。電流は、溶液の撹拌に必要な力に比例し、これは溶液の粘度に比例する。したがって、パドルのモーターに印加される電流は、溶液の粘度に比例する。装置は、様々な粘度標準に合わせて校正され、印加電流を溶液粘度に変換するための変換係数が決定される。したがって、印加電流を観察することにより、溶液の粘度が観察される。この実験では、元の粘度である4000mPa*sから2000mPa*sに至るまでに要する時間を決定した(ここでは「分解半減期」と呼ばれる)。
これらと同様の結果は、トルク範囲0.2nMm〜100nMn、回転速度0.1rpm〜1500rpm、ペルチェ温度モジュールTM−PE−C、「ConnectAssist」マイクロチップを有するHAAKEローターFL26、及びTM−PE−C用のHAAKEカップCB25 DINを使用して、HAAKE粘度計iQでスクリーニング反応を行いながら溶液粘度を観察することによっても得ることができる。
反応中に反応組成物がセルロースエーテルに色を取り込ませる傾向があるか否かを決定するために、溶液の変色も観察した。変色は、紫外/可視(UV/Vis)スペクトル、L*ab色及びΔEab変色によって観察した。1センチメートル×1センチメートルのアクリル製使い捨てキュベットを使用するShimadzu UV−3600UV/VIS/NIR分光計でUV/Visスペクトルを測定する。5ナノメートル間隔で380〜780ナノメートルの吸収を記録する。CIE1931 2°標準観測者三刺激値とシミュレートされたD65標準照明光源を用いるASTME E308規格を使用し、得られるXYZ座標を同じ規格に記載されている通りにL*ab色座標に変換して、畳み込み積分から色座標を計算する。式ΔEab=((100−L*)+a+b1/2により、L*ab色値からΔEab変色値を決定する。
触媒原液
表4に従って、金属カチオン又は触媒種を基準として50ミリモル(mM)濃度の触媒候補の原液を調製する。
Figure 2020536133
酸化剤原液
表5に酸化剤の候補を列挙する。
Figure 2020536133
Fenton増強剤原液
以下の試薬の原液20mLを1Mの濃度で調製した。(1)アスコルビン酸−NaOHでpH2(校正済みpHメーター)に緩衝、「Asc−pH2」と省略、(2)アスコルビン酸−NaOHでpH5に緩衝−「Asc−pH5」と省略、(3)クエン酸−NaOHでpH2に緩衝−「Cit−pH2」と省略、(4)クエン酸−NaOHでpH5に緩衝−「Cit−pH5」と省略、(5)過硫酸ナトリウム、「persulfate」と省略、(6)グルコース、(7)ピロ亜硫酸カリウム、「bisulfite」又は「metabisulf.」と省略、(8)エリソルビン酸、pH5に緩衝、「Ery−pH5」と省略、(9)チオ硫酸ナトリウム、「thiosulfate」と省略。実験の合間に原液を冷蔵保存した。
キレート剤原液
水中のEDTA−Na2の原液20mL(50mM)を、20mLの水中で適切な量のEDTA−Na2を撹拌することにより調製した。
酸/塩基
0.1M水酸化ナトリウム溶液と0.05M硫酸溶液を購入したままの状態で使用した。
セルロースエーテル原液
METHOCELTME4Mブランドのセルロースエーテルの原液を以下の通りに調製した:735mLの18.2MΩ・cm−1の水を煮立つまで加熱し、15gのMETHOCELRTME4Mブランドのセルロースエーテルを添加した。セルロースエーテルが完全に懸濁されて塊が残らなくなるまで、懸濁液をオーバーヘッドスターラーにより激しく撹拌した。溶液をゆっくり(約20rpm)で撹拌し続け、室温まで放冷した。セルロースエーテル溶液の一部(20g)を30mLのVICARガラスバイアルの中に取り分けた。
クエンチング剤原液
有望な化学量論のクエンチャーについては、濃度1Nの水性原液20mLを調製した。(1)1Mのアスコルビン酸−NaOHでpH=2に緩衝、(2)1Mのアスコルビン酸−NaOHでpH=5に緩衝、(3)1Mのエリソルビン酸−NaOHでpH=5に緩衝、(4)1Mの次亜リン酸ナトリウム、(5)1Mの尿素、(6)0.2Mのタンニン酸、(7)1Mのシステイン、(8)0.5Mのピロ亜硫酸カリウム、(9)1Mのチオ硫酸ナトリウム、(10)1Mのスクロース、(11)1MのDMSO、(12)クエン酸、NaOHでpH=5に緩衝。(13)次亜塩素酸ナトリウム溶液を購入したままの状態で使用した(「4〜5%の活性Cl」≒0.634MのNaOCl)。有望な触媒又はフェントン触媒分解クエンチャーを以下の通りに準備した:(1)水中の10mMのヨウ化ナトリウム、(2)水中の50mMのEDTA−Na2。ウシカタラーゼ原液は、1.25mg〜20mgの凍結乾燥物(Aldrich)を精密濾過した10mLのリン酸緩衝液(10mM、pH=7.0)に溶解させることにより、250U/mL〜10000U/mLの濃度で新たに調製した。クロコウジカビ(Aspergillus niger)カタラーゼは、MP Biomedicalsから受け取ったままの状態で使用した(≧1000U/mLの溶液)。
Baker過酸化水素試験紙
Baker過酸化水素試験紙は、JT Bakerから入手可能であり、1〜100mg/Lの過酸化水素の検出範囲を有する他の市販の過酸化水素試験と互換的に使用することができる。負の過酸化物浸漬試験の結果は、試験紙を用いた浸漬試験で決定した場合に、試験溶液が1mg/L未満の過酸化水素を含むことを意味する。
触媒のスクリーニング
各実験について次の手順を使用して、表6に列挙されている48個の実験を行う。METHOCELTME4Mの2重量%溶液の20グラム(g)分をガラスバイアルに入れ、その後、該当する場合は触媒原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)、続いて指示されている場合には「pH調整剤」としての水酸化ナトリウム(0.1N)又は硫酸(0.1N)溶液(5マイクロモルのプロトン又はヒドロキシルアニオンに相当する50マイクロリットル)を添加する。反応を300rpmで5分間撹拌し、その後30%過酸化水素(400マイクロリットル、蒸留水で約1ミリリットルに希釈、約3.92ミリモル)をシリンジで添加する。300rpm、25℃で混合しながら反応を3時間実行する。
結果は表6に記録されており、また図1及び2にプロットされている。より短い分解半減期(4000mPa*sから2000mPa*sへの分解がより短い時間)が得られる触媒候補は、反応がより速くより望ましい触媒である。図1で明らかなように、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硫酸銅(II)、及び酸化亜鉛(II)は、触媒候補が含まれないブランク参照よりもこれらの半減期が短くなるという点で触媒的であった。
図2は、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硫酸銅(II)、及び酸化亜鉛(II)が全て、触媒が含まれないブランク参照に対してそれ以上変色しなかったことも明らかにしている。
Figure 2020536133
Figure 2020536133
増強剤のスクリーニング
各実験について次の手順を使用して、表7に列挙されている56個の実験を行う。METHOCELTME4Mの2重量%溶液の20グラム(g)分をガラスバイアルに入れ、その後、該当する場合は触媒原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)、続いて指示されている場合には「pH調整剤」としての水酸化ナトリウム(0.1N)又は硫酸(0.1N)溶液(5マイクロモルのプロトン又はヒドロキシルアニオンに相当する50マイクロリットル)を添加する。指示されている場合は、EDTA(50ミリモルの原液;5マイクロモルのEDTA−Naに対応する100マイクロリットル)を添加し、続いてFenton増強剤(1モル濃度の原液;蒸留水で1ミリリットルに希釈された200マイクロリットル、約3.92ミリモル)を添加する。300rpmで5分間撹拌し、次いでシリンジで30%のH(400マイクロリットル、蒸留水で1ミリリットルに希釈、約3.92ミリモル)を添加する。触媒なしでブランク反応を行い、過酸化水素溶液の代わりに脱イオン水を添加した。反応は300rpm、25℃で3時間行う。結果は表7及び図3〜6に示されている。
図3及び4は、硫酸鉄(III)触媒を使用した結果を示している。図3は、アスコルビン酸とピロ亜硫酸ナトリウムが反応速度を改善することを示している。これは、EDTAを入れると反応速度が低下することも明らかにしている。図4は、アスコルビン酸、過硫酸ナトリウム、及びピロ亜硫酸ナトリウムがEDTAの有無にかかわらずサンプルの色を改善することも示している。
図5及び6は、硫酸銅(III)触媒を使用した結果を示している。図5は、アスコルビン酸が反応速度を2桁以上改善することを示している。図6は、特にEDTAを含まないサンプルでは、アスコルビン酸、過硫酸ナトリウム、及びピロ亜硫酸ナトリウムが色を改善することも示している。
Figure 2020536133
Figure 2020536133
酸化剤のスクリーニング
各実験について次の手順を使用して、表8に列挙されている36個の実験を行う。METHOCELTME4Mの2重量%溶液の20グラム(g)分をガラスバイアルに入れ、その後、該当する場合は触媒原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)、続いて指示されている場合には「pH調整剤」としての水酸化ナトリウム(0.1N)又は硫酸(0.1N)溶液(5マイクロモルのプロトン又はヒドロキシルアニオンに相当する50マイクロリットル)を添加する。指示されている場合には、Fenton増強剤(1モル濃度の原液;100マイクロリットル)を添加する。300rpmで5分間撹拌し、次いで表8に示されている酸化剤原液(H150マイクロリットル;過酢酸310マイクロリットル;過硫酸ナトリウム735マイクロリットル;全て蒸留水で1ミリリットルに希釈、約1.47ミリモルの酸化剤)をシリンジで添加する。触媒なしでブランク反応を行い、過酸化水素溶液の代わりに脱イオン水を添加した。反応は300rpm、25℃で3時間行う。結果は表8及び図7〜10に示されている。
図7及び8は、硫酸鉄(III)触媒を使用した結果を示している。図7は、アスコルビン酸とエリソルビン酸が反応の分解半減期を例外なく短縮する一方で、ピロ亜硫酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムが選択された酸化剤の分解半減期を短縮することを示している。図8は、アスコルビン酸とエリソルビン酸が過酸化水素についてのみ色を改善する一方で、ピロ亜硫酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムは全ての酸化剤について色を改善することを示している。
図9及び10は、硫酸銅(II)触媒を使用した結果を示している。図9は、アスコルビン酸とエリソルビン酸が全ての酸化剤の分解半減期を短縮する一方で、ピロ亜硫酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムは一部の酸化剤の分解半減期を改善することを示している。
Figure 2020536133
Figure 2020536133
クエンチャーのスクリーニング
(a)クエンチャーのスクリーニングI。METHOCEL E4Mセルロースエーテルの2重量%溶液の20g分を7個の別々のガラスバイアルに入れる。8番目のガラスバイアルに、ブランクサンプルとして水を入れる。硫酸鉄(III)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)に続いて硫酸溶液(0.1N)(50マイクロリットル、5マイクロモルのプロトンに相当)を添加する。陰性対照バイアルとブランクサンプルには触媒は添加しない。反応を300rpmで5分間撹拌し、次いで、陰性対照バイアルとブランクサンプル以外にシリンジで30%H2O2(400マイクロリットル、蒸留水で1ミリリットルに希釈、約3.92ミリモル)を添加する。20分後、クエンチング試験溶液(次のうちの1つを1.5ミリリットル:水性尿素1M、タンニン酸0.2M、システイン1M、ピロ亜硫酸カリウム0.5M、ヨウ化ナトリウム0.01M、チオ硫酸ナトリウム1M)を、陰性及び陽性対照バイアル並びにブランクサンプルを除いた個別のバイアルに添加した。粘度の低下を3時間記録する。ブランク、陰性及び陽性対照のサンプルと比較したヨウ化ナトリウムサンプルの分解曲線を図13に示す。Baker過酸化水素試験紙を使用した浸漬試験により、H含有量を測定する。過酸化物試験紙は、ピロ亜硫酸塩、チオ硫酸塩、システイン、及び陰性対照バイアルでは陰性(クエンチが成功したことを示す)であった一方で、他のサンプルでは陽性であった。
(b)クエンチャーのスクリーニングII。METHOCEL E4Mセルロースエーテルの2重量%溶液の20g分を7個の別々のガラスバイアルに入れる。8番目のガラスバイアルに、ブランクサンプルとして水を入れる。硫酸鉄(III)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)に続いて硫酸溶液(0.1N)(50マイクロリットル、5マイクロモルのプロトンに相当)を添加する。陰性対照バイアルとブランクサンプルには触媒は添加しない。反応を300rpmで5分間撹拌し、次いで、陰性対照バイアルとブランクサンプル以外にシリンジで30%H(400マイクロリットル、蒸留水で1ミリリットルに希釈、約3.92ミリモル)を添加する。20分後、クエンチング試験溶液(1.5mLの:(a)スクロース1M;(b)次亜リン酸ナトリウム1M;(c)水中のジメチルスルホキシド1M;(d)50mMのEDTA−Na2;又は(e)2.0mLの次亜塩素酸ナトリウム溶液(約0.63MのNaOCl)を、陰性及び陽性対照並びにブランクサンプルを除いた個別のバイアルに添加する。粘度の低下を3時間記録する。ブランクサンプル、陰性及び陽性対照のサンプルと比較した、スクロース、ジメチルスルホキシド、EDTA−Na、及びDMSOの分解曲線を図13に示す。Baker過酸化水素試験紙でH2O2含有量を測定する。過酸化水素試験紙は、次亜塩素酸塩では陰性、次亜リン酸塩では減少、DMSOでは有意に減少、スクロースとEDTA−Naでは>100mg/Lであった。
(c)クエンチャーのスクリーニングIII。(a)1.5mLのアスコルビン酸(1M、NaOHでpH2に緩衝)、(b)1.5mLのアスコルビン酸(1M、NaOHでpH5に緩衝)、(c)1.5mLのエリソルビン酸(1M、NaOHでpH5に緩衝)、(d)次亜リン酸ナトリウム(1M)、及び(e)クエン酸(1M、NaOHでpH5に緩衝)をクエンチング試験溶液として使用して、上のスクリーニングと同様のスクリーニングを行う。ペルオキシ試験紙は、pH2及び5のアスコルビン酸とエリソルビン酸で陰性であった。試験紙は、次亜リン酸塩とクエン酸で>100mg/Lであった。
(d)カタラーゼクエンチャー:系統I。10ミリグラムのウシカタラーゼ(Aldrich)を5ミリリットルの冷却された精密濾過リン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH7)に溶解して、4,000〜10,000U/mL(製造元から提供された仕様による)の活性を有する溶液を得ることにより新鮮なカタラーゼ原液を調製する。この溶液の1.5mL分を追加のリン酸緩衝液で希釈して総体積を6mLにし、1,000〜2,500U/mLのカタラーゼ原液を得る。2番目の原液1.5mL分をリン酸緩衝液で更に希釈して総体積を6mLにし、250〜625U/mL溶液を得る。使用するまで溶液を冷蔵庫に保管する。METHOCEL E4Mの2重量%溶液の20g分が入っているガラスバイアルに、硫酸鉄(III)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)を添加し、その後硫酸溶液(0.1N)(50マイクロリットル、5マイクロモルのプロトンに相当)を添加する。陰性対照バイアルには触媒を添加しなかった。反応を300rpmで5分間撹拌し、次いで、陰性対照バイアル以外にシリンジで30%H(400マイクロリットル、蒸留水で1mLに希釈、約3.92ミリモル)を添加する。20分後、炭酸ナトリウム緩衝液(2mL、500mM)を3つのバイアルに添加する。3つのウシカタラーゼ溶液1mL分を、リン酸緩衝液を含まない3つのバイアルのそれぞれに1つ、リン酸緩衝液を含む3つの反応バイアルのそれぞれに1つ添加する。陰性及び陽性対照の反応にはカタラーゼを添加しなかった。全ての反応の粘度低下を3時間観察し、その後、Baker過酸化水素試験紙を用いる浸漬試験によりH含有量を測定した。カタラーゼを含む反応は、残存過酸化水素を含んでいなかった。
(e)カタラーゼクエンチャー:系統II。5mgのウシカタラーゼを10mLの冷却された精密濾過リン酸ナトリウム緩衝液(50mM、pH7)に溶解(製造元の仕様次第で1,000〜2,500U/mLの活性が得られる)することにより、新鮮なカタラーゼ原液を調製する。使用するまで原液を5℃に保持する。6つのガラスバイアル中で試験溶液を調製する。バイアル1と2には、METHOCEL E4Mの2重量%溶液の20g分、硫酸鉄(III)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)、及び硫酸溶液(0.1N)(50マイクロリットル、5マイクロモルのプロトンに相当)、及び1モル濃度のエリソルビン酸水溶液(水酸化ナトリウムでpH5に緩衝、100マイクロリットル)を添加する。バイアル3と4には、METHOCEL E4Mの2重量%溶液の20g分、硫酸銅(II)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)、エリソルビン酸水溶液(水酸化ナトリウムでpH5に緩衝、100マイクロリットル)を添加する。バイアル5と6には、METHOCEL E4Mの2重量%溶液の20g分と硫酸銅(II)原液(100マイクロリットル、5マイクロモルの活性触媒に相当)を添加し、続いて水酸化ナトリウム溶液(0.1N)(50マイクロリットル、5マイクロモルのヒドロキシルアニオンに相当)を添加する。全てのバイアルの粘度低下反応を3時間観察し、その後、H2O2含有量を、Baker過酸化水素試験紙による浸漬試験によって測定した。全てのカタラーゼを含む反応は、残存過酸化水素を含んでいなかった。
セルロースエーテル分解の並列比較
本明細書の請求項に記載されている発明の反応速度の改善を説明するために、液相スクリーニング手法を使用して複数の酸化方法を行った。各反応について、METHOCEL E4Mの2重量%溶液20gをバイアルの中に入れ、5分間撹拌した。その後、以下に記載の添加剤を添加し、バイアル中の溶液について経時的な溶液粘度変化を記録した。
ブランク。ブランクサンプルについては、溶液を5分間撹拌し、次いで200マイクロリットルの水を溶液に添加し、溶液を更に3時間撹拌した。
過酸化水素のみ。過酸化水素のみの試験については、溶液を5分間撹拌し、次いで4ミリモルのHをセルロースエーテル溶液に添加し、溶液を3時間撹拌して粘度の変化を観察した。
過酸化水素/硫酸鉄。過酸化水素/硫酸鉄の試験については、溶液を5分間撹拌し、次いで2.5マイクロモルの硫酸鉄(III)を添加し、得られた溶液を5分間撹拌し、その後4ミリモルのHを添加し、溶液を3時間撹拌して粘度の変化を観察した。
過酸化水素/硫酸鉄/アスコルビン酸の試験。過酸化水素/硫酸鉄/アスコルビン酸の試験については、溶液を5分間撹拌し、次いで2.5マイクロモルの硫酸鉄(III)と200マイクロモルのアスコルビン酸を溶液に添加し、得られた溶液を5分間撹拌し、その後4ミリモルのHを添加し、溶液を3時間撹拌して粘度の変化を観察した。
低減された負荷−過酸化水素/硫酸鉄/アスコルビン酸の試験。この試験では、100マイクロモルのアスコルビン酸を使用することを除いては前の試験と同じに行った。
これらの試験の結果は図11にプロットされており、経時的な溶液粘度の変化を示している。結果は、本明細書の請求項に記載されている発明の成分を含む溶液の粘度の劇的な低下を示している。
硫酸銅(II)の試験。上の最後の3つの試験を、硫酸鉄(III)の代わりに硫酸銅(II)を使用して繰り返した。結果は図12にプロットされており、硫酸銅(II)配合物も、本発明との関係において粘度を劇的に低下させ得ることを示している。

Claims (10)

  1. (a)初期セルロースエーテルを形成するためのセルロースのアルキル化及びエーテル化;
    (b)洗浄されたセルロースエーテルを製造するための前記初期セルロースエーテルの洗浄及び濾過;
    (c)任意選択的な、前記洗浄されたセルロースエーテルの造粒;
    (d)混錬されたセルロースエーテル練り生地を形成するための前記洗浄されたセルロースエーテルの混錬;
    (e)任意選択的な、緩衝タンクの中への前記セルロースエーテルの配置;並びに
    (f)前記初期セルロースエーテルよりも粘度が低い最終セルロースエーテルを得るための前記混錬されたセルロースエーテル練り生地の乾燥;
    を含むセルロースエーテルの調製方法であって、
    (i)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちの少なくとも1つの間に酸化還元活性な遷移金属系触媒である水性触媒を導入すること;
    (ii)造粒(c)、混錬(d)、混合工程(e)、及び乾燥工程(f)のうちの少なくとも1つの間にペルオキシ含有酸化剤を導入すること;
    (iii)造粒(c)、混錬(d)、及び混合工程(e)のうちの少なくとも1つの間に、5−置換3,4−ジヒドロキシフラノン、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、及び二酸化硫黄からなる群から選択される水性増強剤を導入すること;並びに
    (iv)工程(a)でのアルキル化後且つ工程(f)で前記最終セルロースエーテルを得るために前記混錬されたセルロースエーテルを乾燥する前に、セルロースエーテルの乾燥及び単離を行わないこと;
    を特徴とする方法。
  2. 前記触媒が、鉄塩、銅塩、及び亜鉛(II)酸化物からなる群から選択される1種の成分又は2種以上の成分の任意の組み合わせである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記触媒が、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硫酸銅、及び亜鉛(II)酸化物からなる群から選択される1種の成分又は2種以上の成分の任意の組み合わせである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ペルオキシ含有酸化剤が、過酸化水素、無機過硫酸塩、及び有機過硫酸塩からなる群から選択される1種の成分又は2種以上の成分の任意の組み合わせである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記導入される触媒の量がセルロースエーテルの重量に対して0.01〜1重量パーセントであり、前記酸化剤が前記導入される触媒の重量の1〜500倍の範囲の濃度で導入される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記セルロースエーテルが、乾燥工程(f)の間に及び/又は後に衝撃粉砕される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 水とセルロースエーテルの合計重量を基準として45〜75重量パーセントの総含水率を得るために、前記乾燥工程(f)の前に前記セルロースエーテルに水が添加される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記水性増強剤がアスコルビン酸及びエリソルビン酸からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記導入される増強剤の重量が、前記導入される触媒の重量の0.01〜100倍の範囲である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 触媒、酸化剤、及び増強剤の添加後に、混錬工程(d)の間又はその後のいずれかの時点でクエンチャーを導入することを更に含む、請求項8又は9に記載の方法であって、前記クエンチャーが、分類EC1.11.1のペルオキシダーゼ、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、二酸化硫黄、クエン酸、ヨウ化物塩、マンガンの酸化物及び二酸化物並びにこれらの塩、キレート剤、アスコルビン酸、並びにエリソルビン酸からなる群から選択される1種の成分又は2種以上の成分の任意の組み合わせである、方法。
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