JP2020535103A - クロロシラン類の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、塩化水素含有反応ガスと、ケイ素および必要に応じて触媒を含有する粒状接触素材との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の第一製造方法であって、流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の空塔気体流速度uLおよび粒状接触素材のソーター平均径d32を、アルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする直交座標系において点を表面にマッピングするように選択し、該表面は式1aおよび1b:Ar=3・10−3・Re2−8.18・Re+1200(1a)、Ar=4・10−6・Re2−0.69・Re+14400(1b)(Arの下限値=1およびArの上限値=3000である)によって定義される、方法に関する。本発明は、四塩化炭素および水素を含有する反応ガスと、ケイ素および触媒を含有する粒状接触素材との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の第二製造方法であって、前記クロロシラン類は一般式HnSiCl4−nおよび/またはHmCl6−mSi2を有し、前記一般式中、n=1〜4およびm=0〜4であり、ならびに流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の空塔気体流速度uLおよび粒状接触素材のソーター平均径d32を、アルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする直交座標系において点を表面にマッピングするように選択し、該表面は式2aおよび2b:Ar=5・10−9・Re2+4.8・10−3・Re−102(2a)、Ar=1・10−9・Re2−1.1・10−2・Re+10774(2b)(Arの下限値=0.3およびArの上限値=3000である)によって定義される、方法にも関する。

Description

本発明は、反応ガスとケイ素含有粒状接触組成物との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の製造方法であって、流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の気体空塔速度uおよび粒状接触組成物のソーター径d32を意図的に選択する、方法に関する。
チップまたは太陽電池の製造のための出発物質としての多結晶シリコンの製造は、通常、その揮発性ハロゲン化合物、特に、トリクロロシラン(TCS、HSiCl)の分解によって行われる。
反応器内で加熱されたフィラメントロッド上に多結晶シリコンを堆積するジーメンス(Siemens)法によって、ロッドの形態で多結晶シリコンを製造することができる。処理ガスとして、通常、TCSおよび水素の混合物を使用する。代替物として、流動層反応器内で顆粒状多結晶シリコンを製造することができる。そして、高温までの層の加熱を加熱機器によって行い、気体流によって、ケイ素粒子を流動層中で流動化する。TCSなどのケイ素含有反応ガスの導入は、熱い粒子表面の熱分解反応をもたらし、その結果として、粒径は増大する。
クロロシラン類、特にTCSの製造を、次の反応に基づく本質的に3つの方法によって行うことができる(国際公開第2010/028878(A1)号および国際公開第2016/198264(A1)号参照):
(1)Si+3HCl −−> SiHCl+H+副生成物
(2)Si+3SiCl+2H −−> 4SiHCl+副生成物
(3)SiCl+H −−> SiHCl+HCl+副生成物
得られた副生成物は、更なるハロシラン類、例えば、モノクロロシラン(HSiCl)、ジクロロシラン(HSiCl)、四塩化ケイ素(STC、SiCl)ならびにジシラン類およびオリゴシラン類であり得る。さらに、炭化水素、有機クロロシラン類および金属塩化物などの不純物は、副生成物の成分であり得る。したがって、高純度TCSを製造するために、通常、その後に蒸留を行う。
反応(1)のように塩化水素処理では、塩化水素(HCl)を添加して金属ケイ素から流動層反応器内でクロロシラン類を製造することができ、反応は発熱反応で進行する。これは、一般的に、主要生成物としてTCSおよびSTCを得る。
TCS製造の更なる可能性のある方法は、触媒の存在下または非存在下での気相中におけるSTCと水素との熱転化である。
反応(2)のように低温転化は、触媒(例えば、銅含有触媒または触媒混合物)の存在下に行われる。低温転化を、400℃〜700℃の範囲の温度で金属ケイ素の存在下で、流動層反応器内で行うことができる。
反応(3)のように高温転化は吸熱方法である。この方法は、通常、600〜900℃の範囲の温度で高圧下、反応器内で起こる。
既知の方法は、基本的に複雑であり、エネルギーを大量消費する。特に、塩化水素処理および低温転化は、流動層反応器内において、比較的高温かつ高圧で進行する。一般的に電気的にもたらされる執拗なエネルギー入力は、かなり大きなコスト要因である。さらに、連続式方法は、からり大きな工学的経費に関連する反応条件下、反応器中にケイ素および塩化水素(HCl)またはケイ素、STCおよび水素の出発成分を導入する必要がある。この背景の観点から、非常に高い生産性、すなわち、単位時間および反応体積当たりに生成されるクロロシラン類の量、ならびに所望の目的生成物(通常TCS)に対する非常に高い選択性を実現することが重要である。
したがって、本発明の目的は、クロロシラン類の製造のための極めて経済的な方法を提供することであった。
この目的は、HCl含有反応ガスと、ケイ素および必要に応じて触媒を含有する粒状接触組成物との反応による流動層反応器内におけるクロロシラン類、特にTCSの第一製造方法であって、該クロロシラン類は一般式HSiCl4−nおよび/またはHCl6−mSiを有し、前記一般式中、n=1〜4およびm=0〜4である、方法によって達成される。詳細には、第一方法は、反応式(1)により記載される塩化水素処理である
本発明の第一方法では、流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の気体空塔速度uおよび粒状接触組成物のソーター径d32を、直交座標系においてアルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする領域に点を描画するように選択し、該領域は式1aおよび1b:
Ar=3・10−3・Re−8.18・Re+1200 (1a)
Ar=4・10−6・Re−0.69・Re+14400 (1b)
Ar下限値=1およびAr上限値=3000である。
によって定義される。
無次元アルキメデス数Arは、式3:
式中、
gは重力加速度[m/秒]であり、
32は粒子のソーター径[m]であり、
ρは粒子の固相密度[kg/m]であり、
ρは流体密度[kg/m]であり、
νは流体の動粘度[m/秒]である
によって決定される。
無次元レイノルズ数Reは、式4:
式中、
は気体空塔速度[m/秒]であり、
hydは水力直径[m]である
によって決定される。
水力直径dhydは式5:
式中、
q,freeは流動層反応器内における自由流れ断面積[m]に相当し、
total,wettedは流動層反応器内における全内部構造物の潤辺[m]に相当する
によって決定される。
本発明の方法を実施するための流動層反応器1を示す。 第一方法の運転範囲を示す。 第二方法の運転範囲を示す。 塩化水素処理のグラフを示す。 低温転化のグラフを示す。
クロロシラン類の製造のための最適範囲は、粒状接触組成物の構造的特徴(内部構造物)および流動層反応器内の運転条件の特定の組合せおよび選択の結果として得られることが分かった。方法の生産性は、これらの範囲内で特に高い。
図1は、本発明の方法を実施するための流動層反応器1を示す。反応ガス2を、好ましくは底部から、必要に応じて側面部から(例えば、底部からの気体流に対して接線方向または直角方向に)、粒状接触組成物中に吹き入れて、その結果として、接触組成物の粒子を流動化し、流動層3を形成する。概して、流動層3を、反応を開始するために、反応器外面に配置された加熱機器(示さず)によって加熱する。連続運転中、加熱は通常必要ない。粒子の一部は、流動層3から流動層3上方の自由空間4に気体流と共に運ばれる。自由空間4は、反応器出口方向に減少する非常に低い固相密度を特徴とする。気体流と共に反応器から出る粒子の比率は、粒子排出5と呼ぶ。
流動層反応器内の流体力学に関する研究は、流動層反応器内の内部空間の形状大きさは、流体力学、したがって生産性に対して重要な影響を与えることを示した。本目的のため、内部空間は、反応ガスおよび/または接触組成物粒子と接触することができる領域(すなわち、例えば、自由空間および流動層が形成される領域)である。内部空間の形状大きさは、概して、高さ、幅、形状(例えば、円筒または円錐体)などの全体構造的特徴だけでなく、内部空間にある内部構造物によっても決まる。内部構造物は、詳細には、熱交換ユニット、当て板、反応ガス導入用供給導管および反応ガス(例えば、ガス分配板)であり得る。
反応器の内部空間の形状大きさは、第一に、流動層反応器内の反応ガス、特に、HClの滞留時間に対して、第二に、流動層反応器からの接触組成物粒子の排出に対して影響を与える。
したがって、滞留時間がより長く、反応器内の内部空間中の反応ガス分布がより均一であるほど、より多くのHClが反応することが分かった。流動層反応器の生産性増大はこれと関連する。原則として、内部構造物の表面積の増大と共に気泡はゆっくり上昇し、その結果として、気体滞留時間は増大する。
さらに、気体流中の粒子の「エントレイメント」の結果として起こる流動層反応器からの接触組成物粒子の排出は、粒度、流動層反応器内の充填高さ、連続供給された反応ガス量(ガス速度)、系圧および反応器内部構造物に依存する。充填高さは流動層の重心を本質的に表し、粒子の粒度分布(微粒子は重心周囲の流動層の小さい拡張よりむしろ大きく粗い拡張になる傾向である)に依存する。
流動層反応器の生産性は、原則として、充填高さの増大と共に、ガス速度の増大と共におよび接触組成物粒子の粒度の小さくなる(より大きな反応表面積)と共に増大する。
反応ガスの滞留時間に対する内部構造物の影響から離れて、同様に、内部構造物と接触組成物粒子の排出との関係性がある。排出は、2つの機構によって影響を受ける。第一に、内部構造物の表面積の増大と共に気泡は減速する結果、流動層からほとんど粒子は放出しない。第二に、比較的大きな粒子は、特に、内部構造物の比較的大きな表面積のせいで、自由空間中で減速し、したがって、流動層中に留まり続ける。したがって、流動層反応器の生産性は、内部構造物の意図的な変更、ガス速度の増大および/または充填高さの増大または粒度の減少によって増大させることができる。
相互に対して影響するこれらの間の関係性を、無次元固有値によって示すことができる。これに基づいて、クロロシラン類を流動層反応器内で特に経済的に製造することができる運転範囲を規定する。
プラント水力直径dhydによって表される内部構造物の表面積の関係性、ならびに運転パラメーター気体空塔速度uおよび接触組成物粒子のソーター径d32を2つの無次元固有値アルキメデス数Arおよびレイノルズ数Reによって直交座標系に表すことができる。
式3によって決定されるアルキメデス数Arは、流動層反応器内における接触組成物粒子のソーター径の流体力学的影響を表す。ソーター径は、接触組成物粒子の体積換算平均粒径に相当する。
式4によって決定されるレイノルズ数Reは、流動層反応器内の気体空塔速度u、したがって、導入される反応ガス量を含む。Reは、流動層反応器内のuとプラント水力直径dhydとの関係性を示し、式5においてdhydは全内部構造物の潤辺を示す。
ガス速度(ガスの空塔速度)したがって反応ガスの体積流量が一定に増加する場合にレイノルズ数Reは一定に保たれ得、自由流れ断面積(反応器断面積)および同時にプラント水力直径dhydは内部構造物の表面積の増大によって減少する。反応器への反応ガスのための供給導管において、流量計(例えば、フロート流量計)によって体積流量を決定することができる。
分かった関係性に基づいて、無次元固有値ArおよびReを活用して、クロロシラン類を特に経済的に製造することができる運転範囲を規定することが可能である。
この運転範囲は、Ar下限値=1およびAr上限値=3000で式1aおよび1bによる第一方法について規定されたReに対してArをプロットする直交座標系における領域に相当する。
本発明による第一方法のためのこの運転範囲を、図2に図示する。
無次元固有値に関して:
無次元アルキメデス数Arは、浮力および摩擦力間の比として解釈することができ、流動層において異なる粒度(接触組成物の現在のケースにおいて)の挙動を特徴付けるのに役立つ。
流体の流動状況を、無次元レイノルズ数Reを活用して記載することができる。レイノルズ数を、粘性力に対する慣性の比として解釈することができる。反応器またはプラントの水力直径dhydをレイノルズ数の定義に必要な特性長として使用し、したがって、反応器内部の内部構造物に対する関係性を確立する。
流動層反応器のプラント水力直径dhyd[m]は、工学的固有値であり、これによって、内部構造物、流路または傾斜した形状の流体力学的摩擦および表面効果はこれらを同じ管径に指定することにより記載することができる。水力直径dhydを、式5によって算出し、該式中、Aq,freeは自由流れ断面積[m]に相当し、Utotal,wettedは流動層反応器内における全内部構造物の潤辺[m]に相当する。
流動層反応器の内径および内部構造物の外径は、例えば、レーザー測定/3Dスキャン(例えば、ZEISS COMET L3D 2)によって測定することができる。
第一方法の好ましい実施形態では、流動層反応器のプラント水力直径dhydは、0.7〜1.8m、好ましくは0.8〜1.7m、特に好ましくは0.9〜1.6mである。
好ましいのは、0.05〜4m/秒、好ましくは0.06〜3m/秒、特に好ましくは0.07〜2m/秒である気体空塔速度uである。
粒状接触組成物のソーター径d32は、好ましくは5〜500μm、特に好ましくは10〜480μm、特に15〜450μmである。
粒度分布またはソーター径d32の決定は、ISO13320(レーザー光散乱法)および/またはISO13322(画像解析法)に従って行うことができる。粒度分布からの平均粒度/粒径の算出を、DIN ISO9276−2に従って行うことができる。
接触組成物は、好ましくは、ケイ素粒子の混合物である。特に、粒子は、好ましくは、5重量%以下、特に好ましくは2重量%以下、特に1重量%以下の他の元素を不純分として含有するケイ素の粒子である。好ましいのは、通常、98%〜99.9%の純度を有する金属ケイ素(mgSi)から成る粒子の使用である。典型的な組成は、例えば、98%のケイ素と残り2%は概して次の元素を主要部とするものである:Fe、Ca、Al、Ti、Cu、Mn、Cr、V、Ni、Mg、B、C、PおよびO。さらに、次の元素が存在することができる:Co、W、Mo、As、Sb、Bi、S、Se、Te、Zr、Ge、Sn、Pb、Zn、Cd、Sr、Ba、YおよびCl。
ケイ素中に不純物として存在する上記元素は、触媒作用を有する。そういうわけで、第一方法では、触媒の添加は原則的に必要ではない。しかしながら、方法は、追加の触媒の存在によって、特にその選択性に関して良い影響を受けることができる。
触媒は、特に、Fe、Cr、Ni、Co、Mn、W、Mo、V、P、As、Sb、Bi、O、S、Se、Te、Ti、Zr、C、Ge、Sn、Pb、Cu、Zn、Cd、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Al、Y、Clから成る群から選択される1つ以上の元素であり得る。触媒は、好ましくは、Fe、Al、Ca、Ni、Mn、Cu、Zn、Sn、C、V、Ti、Cr、B、P、Oおよびこれらの混合物から成る群から選択される。上記のように、これらの触媒活性元素は、例えば、酸化物または金属の形態でケイ素中に特定の比率で不純物として、例えば、ケイ化物としてもしくは他の金属相で既に存在する。その比率は、使用されるケイ素の純度に依存する。
原則的に、比較的低純度のmgSiまたはケイ素を使用する場合、更なるケイ素は必要ない。
触媒活性化合物の比率は低すぎるので、第一方法における触媒の使用は、特に>99.99%の純度を有する高純度ケイ素を使用する場合に得策である。この場合、追加の触媒活性化合物を提供するために、接触組成物は、高純度ケイ素の粒子に加えて、例えば、50重量%以下、好ましくは60重量%、特に好ましくは70重量%、特に80重量%の比率でmgSiの粒子を含有することができる。しかしながら、接触組成物に金属もしくは合金または塩様の形態で触媒を添加することもできる。このような触媒形態は、特に、触媒活性元素の塩化物および/または酸化物であり得る。好ましい化合物は、CuCl、CuCl、CuOまたはこれらの混合物である。
接触組成物は、助触媒、例えば、Znおよび/または塩化亜鉛を付加的に含有することができる。
反応ガスは、好ましくは、少なくとも50体積%、より好ましくは少なくとも70体積%、特に好ましくは少なくとも90体積%のHClを含有する。HClは別として、反応ガスは、H、HSiCl4−n(n=0〜4)、HCl6−mSi(m=0〜6)、HCl6−qSiO(q=0〜4)、CH、C、CO、CO、O、Nから成る群から選択される1つ以上の成分を付加的に含有することができる。これらの成分は、例えば、統合設備で回収されたHClに由来することができる。
反応ガスは、キャリアガス、例えば、窒素またはアルゴンなどの貴ガスを付加的に含有することができる。
さらに、特に、反応の平衡位置に影響を及ぼすために、反応ガスに水素を添加することができる。回収HCl中に不純物として水素も存在し得る。
反応ガスの組成決定を、通常、ラマンおよび赤外分光法によって行い、反応器への導入前にガスクロマトグラフィーも行う。サンプルを無作為に採取して、次いで「オフライン分析」するか、またはシステムに組み込まれた「オンライン」分析装置のいずれかによって、これを行うことができる。
本発明の第一方法を好適に行う流動層反応器中の絶対圧は、0.1〜1MPa、好ましくは0.13〜0.7MPa、特に好ましくは0.15〜0.5MPaである。
第一方法を、好ましくは、280〜400℃、特に好ましくは320〜380℃、特に340〜360℃の温度範囲で行う。
本発明の目的は、同様に、四塩化ケイ素(STC)および水素を含有する反応ガスと、ケイ素および触媒粒状接触組成物との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の第二製造方法であって、前記クロロシラン類は一般式HSiCl4−nおよび/またはHCl6−mSiを有し、前記一般式中、n=1〜4およびm=0〜4である、第二製造方法により達成する。この第二方法は、特に、反応式(2)によって記載されている低温度転化である。
本発明の第二方法では、流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の気体空塔速度uおよび粒状接触組成物のソーター径d32を、直交座標系においてアルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする領域に点を描画するように選択し、該領域は式2aおよび2b:
Ar=5・10−9・Re+4.8・10−3・Re−102 (2a)
Ar=1・10−9・Re−1.1・10−2・Re+10774 (2b)
Ar下限値=0.3およびAr上限値=3000である
によって定義される。
ArおよびReの定義に関して、上記上方を参照することができる。dhyd、d32およびu間の関係性に関して同じことが当てはまり、これらを無次元固有値ArおよびReによって誘導することができる。
第二方法のため、クロロシラン類を特に経済的に製造することができる運転範囲を、固有値ArおよびReによって定義することができる。
この運転範囲は、Ar下限値=0.3およびAr上限値=3000の場合の式2aおよび2bによる第二方法について規定されたReに対してArをプロットする直交座標系における領域に相当する。
本発明の第二方法について、この運転範囲を図3に図示する。
図1に記載されている流動層反応器において、第二方法を同様に行うことができる。
本発明の第一方法と対照的に、接触組成物はSTCおよび水素と反応し、触媒の添加は絶対に必要である。そして、HClはSTCおよび水素間の反応によって先ず生成し、それから、このHClは、ケイ素含有接触組成物と更に反応して上記一般式のクロロシラン類を生成する。そして、現場でHClを生成し、第一方法のように反応器内に直接的に導入されない。
本発明による2つの方法を使用して製造されたクロロシラン類は、好ましくは、モノクロロシラン、ジクロロシランおよび/またはTCSであり、特にTCSである。好適に製造されるジシラン類は、SiClおよび/またはHSiCl、特にSiClである。
第二方法の好ましい実施形態では、流動層反応器のプラント水力直径dhydは、0.1〜24m、好ましくは0.15〜10m、特に好ましくは0.2〜5mである。
さらに、好ましいのは、0.05〜0.6m/秒、好ましくは0.055〜0.55m/秒、特に好ましくは0.06〜0.5m/秒である気体空塔速度uである。
粒状接触組成物のソーター径d32は、第一方法の通りに、好ましくは5〜500μm、特に好ましくは10〜480μm、特に15〜450μmである。
接触組成物の特性に関して、第一方法に関して与えられた情報を参照することができる。
触媒の種類に関して、上記情報を参照することができる。しかしながら、第二方法の場合、使用されるケイ素中に通常存在する触媒活性元素の比率(ケイ素の純度に応じて)は充分ではなく、その結果、使用されるケイ素の純度の関数として接触組成物に触媒を添加しなければならない。触媒は、好ましくは、触媒活性金属/元素の塩化物および/または酸化物から成る。好ましい化合物は、CuCl、CuCl、CuOである。
触媒は、好ましくは、接触組成物中ケイ素に対して、0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、特に好ましくは0.8〜10重量%、特に1〜5重量%の比率で存在する。
第二方法の好ましい実施形態では、反応ガスは、少なくとも50体積%、好ましくは少なくとも60体積%、特に好ましくは少なくとも70体積%の水素およびSTCを含有する。
水素およびSTCは、好ましくは、1:1〜10:1、より好ましくは1:1〜6:1、特に好ましくは1:1〜4:1のモル比で存在する。
第二方法の更なる実施形態では、反応ガスは、HClおよび/またはClを含有することができる。発熱反応が起こり得、それにより、エネルギー消費の低減と関係する。特に、反応ガス中に存在する水素のモル当たり0.01〜1モルのHClおよび/または0.01〜1モルのClが存在することができる。
反応ガスが、水素およびSTCに加えてHClを含有する場合、原則的に、追加の触媒の存在なしで方法を行うことが可能である。例えば、さらに高純度のケイ素(純度>99.99%)は、追加の触媒なしでこの方法で反応することができる。後者は概してより低温度で行うので、本発明の第一方法ではこれは概して可能ではない。
さらに、反応ガスは、HSiCl4−n(n=0〜4)、HCl6−mSi(m=0〜6)、HCl6−qSiO(q=0〜4)、CH、C、CO、CO、O、Nから成る群から選択される1つ以上の成分を含有することができる。これらの成分は、例えば、統合設備で回収された水素に由来することができる。
第二方法を、好ましくは、0.2〜4MPa、より好ましくは0.3〜3MPa、特に好ましくは0.5〜2.5MPaの流動層反応器内の絶対圧で行う。
第二方法を好適に行う温度範囲は、350〜850℃、特に好ましくは400〜750℃、特に500〜700℃である。
上記方法を、好ましくは、多結晶シリコンの製造用統合施設に組み込まれている。統合施設は、好ましくは、次の方法を包含する:本発明による第一方法または第二方法によるTCSの製造、製造されたTCSの半導体品質の所与のTCSへの精製、好ましくはジーメンス法による、または粒状材料として多結晶シリコンの堆積、好ましくは第二方法の使用または反応式(3)(高温転化)に従ったTCSの製造にフィードバックすることによるSTCの再利用による多結晶シリコンの製造で得られたSTCの再利用。
パイロットプラント反応器での実験:
パイロットプラント反応器は比較的小規模反応である。これらの反応器内の圧は0.10MPa(絶対圧)であり、温度は20℃である。流動層の挙動は、粒度、粒度分布、ガス速度および流れ断面積によって主に影響を受ける。
内部構造物、粒度および粒子排出間の上記関係性を、パイロットプラント流動層における化学反応なしで先ず確認した。そして、反応器またはプラントの水力直径dhydおよび粒子排出間の指数関数的関係性がることが分かった。この関係性を測定し、様々な内部構造物および粒度分布について確認した。
現存反応器における水力直径dhydの減少によって流動層反応器の生産性低下:
反応器からの粒子排出は、プラントの水力直径dhydの減少によって第一に減少する(追加のシート状内部構造物および熱交換チューブによって)。ガス速度を、この方法で得られた粒子排出に対するラチチュードによって増大することができる。したがって、生産性は、式1a、1bおよび2a、2bにより定義された運転範囲で増大する。
導入されたケイ素粒子のソーター径d32の減少による現存流動層反応器の生産性増大:
より小さいソーター径d32は、反応器からのより大きな粒子排出をもたらす。これは、順に、プラントの水力直径dhydの減少により減少し得、その結果、より大きな表面積(より小さいd32)を有するより生産的粒度フラクションを使用することができる。この方法で、ケイ素損失を減少する。
新規流動層反応器の設計:
上記治験に基づいて、新規合成反応器を、寸法、内部構造物および運転設定に関して、特定の接触組成物粒度に最適にマッチングさせることが可能である。これらのパラメーターの最適な組合せは、図2(第一方法)および図3(第二方法)のように指定領域(運転範囲)にある。
製造条件下での実験:
得られた知見および関係性をクロロシラン類製造の生産性に応用し、影響変数(運転範囲)の上記限界値を定義するために、様々な規模の連続運転された流動層反応器に対して包括的研究を行った。
両方の方法(第一方法:塩化水素処理および第二方法:低温転化)のため、様々な実験Vを行い(表1:塩化水素処理に対してV1〜V22および表2:低温転化に対してV1〜V19)、プラント水力直径dhydを0.7m〜1.8m(塩化水素処理)または0.1m〜24m(低温転化)の範囲で変更し、気体空塔速度uを0.05m/秒〜4m/秒(塩化水素処理)または0.05m/秒〜0.6m/秒(低温転化)の範囲で変更し、粒子のソーター径d32を5μm〜500μmの範囲(塩化水素処理および低温転化)で変更した。概して、粒子固相密度ρは、概ね一定であると見なすことができる。流体密度ρおよび動粘度νを、プロセス工学ソフトウェアを使用して(相)平衡状態のシミュレーションによって決定することができる。これらのシミュレーションは、通常、物理パラメーター(例えば、pおよびT)を変更する場合に気相および液相の両方において反応混合物の実測された組成に基づいている状態の適合式に基づく。このシミュレーションモデルを実際の運転状態/パラメーターによって検証し、したがってパラメーターρおよびνに関する運転最適条件を決定することを可能とすることができる。
相平衡の決定を、例えば、測定装置(例えば、RoeckおよびSiegにより記載されているような修正循環装置、例えば、MSK Baratonモデル690、MSK Instruments社)を使用して行うことができる。そして、物質の状態変化は圧および温度などの物理的影響パラメーターの変化によって材料混合物中にもたらされた。次いで、物質の様々な状態を分析し、例えば、ガスクロマトグラフィーを使用して成分組成を決定した。コンピュータ支援モデリングは、相平衡を記載するために状態方程式に適合させることを可能とする。データをプロセス工学ソフトウェアに移し、その結果、相平衡を算出することができる。
粘度は、動流体の流れ方向に対して垂直の運動量の移動の尺度である。そして、動粘度νを、動力学粘度および流体密度により記載することができる。液体の場合、例えば、ラケット(Rackett)式によって密度を近似することができ、気体の場合、状態方程式、例えば、ペン−ロビンソン(Peng−Robinson)により近似を得ることができる。密度測定を、屈曲振動子法(共振振動数測定)を使用してデジタル密度測定装置(例えば、DMA58、Anton Paar社)によって行うことができる。
流体密度ρは、通常、1.5〜5kg/mの範囲である。動粘度νは、通常、3×10−6〜2.5×10−5/秒の範囲である。
アルキメデス数Arおよびレイノルズ数Reを、選択されたパラメーターdhyd、uおよびd32から得た。ReおよびArの選択された組合せを評価するために、反応器中で使用される接触組成物の量[kg]に対する生産性[kg/(kg・時)]、すなわち、時間当たりの製造されたクロロシラン類の量[kg/時]を、基準として使用した。両方法について、>0.01kg/(kg・時)の生産性を、最適であるまたは許容できると見なす。
塩化水素処理の結果を表1に示し、低温転化の結果を表2に示す。図4(塩化水素処理)および図5(低温転化)のグラフでは、実験Vで決定されたReの数値を、表1および2のようにArについて決定された数値に対してプロットする。
図4(塩化水素処理)中の丸(○)は、結果として0.01kg/(kg・時)超の生産性を得た実験V1〜V18を示す。三角(△)として示された測定結果は、0.01kg/(kg・時)未満の生産性になった実験V19〜V22を示す。
同様に、図5(低温転化)中のダイヤモンド(◇)は、結果として0.01kg/(kg・時)超の生産性を得た実験V1〜V16を示し、四角(□)は、0.01kg/(kg・時)未満の生産性になった実験V17〜V20を示す。
図2および3に示されている運転範囲を、これらの実験により確立した。
低いレイノルズ数Reに対する範囲限界(式1aおよび2a)は、低い気体空塔速度uおよび/または非常に低い反応器の水力直径dhyd(塩化水素処理に対してdhyd約0.7および低温転化に対して0.1)の組合せは生産性低下をもたらすことを特徴とする。接触組成物のより粗い粒子の場合、流動化のためにより大きなガス速度を必要とするので、生産性は粒子のソーター径d32(したがって、より大きなAr)の増大と共に低下する。
これは、曲線の経過から分かる(式1aおよび2a、図4および5)。
高いレイノルズ数Reの範囲限界(式1bおよび2b)は、非常に高い気体空塔速度uを特徴とし、その結果、例えば、粒子排出は反応器の水力直径dhydの修正によってもはや補償することができない。そして、例えば、粒子排出は比較的高い気体空塔速度uおよび反応器の水力直径dhydの組合せにおいてのみ生産性に対して悪影響を及ぼすので、Reに対する比較的より広い範囲を比較的粗い粒子(より大きなArおよびd32)に対して提供することができることが分かる。
それぞれ、Ar=1およびAr=0.3における運転範囲の下限値(すなわち、図4:塩化水素処理および図5:低温転化)(非常に微細な粒子、すなわち、小さいd32)は、uの変更によってもはや充分に補償することができないプラントの水力直径dhydの減少のせいで粒子排出に第一に起因する。これは、経済的でないプラント運転をもたらす。第二に、Ar<1またはAr<0.3において接触組成物の効果的流動化の限界に達し、その結果、接触組成物と反応ガスとの接触の減少のために生産性は低下する。
Ar=3000および上記の上限値は、第一に比較的高い流動化速度(気体空塔速度)を必要とし、第二により低い特定の粒子表面積のせいで高い生産性の経済的範囲外になる比較的粗い粒子(より大きなd32)に相当する。

Claims (15)

  1. HCl含有反応ガスと、ケイ素および必要に応じて触媒を含有する粒状接触組成物との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の製造方法であって、
    前記クロロシラン類は一般式HSiCl4−nおよび/またはHCl6−mSiを有し、前記一般式中、n=1〜4およびm=0〜4であり、ならびに
    流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の気体空塔速度uおよび粒状接触組成物のソーター径d32を、直交座標系においてアルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする領域に点を描画するように選択し、前記領域は式1aおよび1bによって定義され、
    Ar=3・10−3・Re−8.18・Re+1200 (1a)
    Ar=4・10−6・Re−0.69・Re+14400 (1b)
    Ar下限値=1およびAr上限値=3000であり、
    Arは、式3:
    (式中、
    gは重力加速度[m/秒]であり、
    32は粒子のソーター径[m]であり、
    ρは粒子の固相密度[kg/m]であり、
    ρは流体密度[kg/m]であり、
    νは流体の動粘度[m/秒]である)
    によって決定され、
    Reは、式4:
    (式中、
    は気体空塔速度[m/秒]であり、
    hydは水力直径[m]である)
    によって決定され、
    hydは式5:
    (式中、
    q,freeは流動層反応器内における自由流れ断面積[m]に相当し、
    total,wettedは流動層反応器内における全内部構造物の潤辺[m]に相当する)
    によって決定される、
    方法。
  2. hydは、0.7〜1.8m、より好ましくは0.8〜1.7m、特に好ましくは0.9〜1.6mであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. は、0.05〜4m/秒、好ましくは0.06〜3m/秒、特に好ましくは0.07〜2m/秒であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記反応ガスは、少なくとも50体積%、好ましくは少なくとも70体積%、特に好ましくは少なくとも90体積%の塩化水素を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記流動層反応器内の絶対圧は、0.1〜1MPa、好ましくは0.13〜0.7MPa、特に好ましくは0.15〜0.5MPaであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 四塩化ケイ素および水素を含有する反応ガスと、ケイ素および触媒を含有する粒状接触組成物との反応による流動層反応器内でのクロロシラン類の製造方法であって、
    前記クロロシラン類は一般式HSiCl4−nおよび/またはHCl6−mSiを有し、前記一般式中、n=1〜4およびm=0〜4であり、ならびに
    流動層反応器の水力直径dhyd、流動層反応器内の気体空塔速度uおよび粒状接触組成物のソーター径d32を、直交座標系においてアルキメデス数Arをレイノルズ数Reに対してプロットする領域に点を描画するように選択し、前記領域は式2aおよび2bによって定義され、
    Ar=5・10−9・Re+4.8・10−3・Re−102 (2a)
    Ar=1・10−9・Re−1.1・10−2・Re+10774 (2b)
    Ar下限値=0.3およびAr上限値=3000であり、
    Arは、式3:
    (式中、
    gは重力加速度[m/秒]であり、
    32は粒子のソーター径[m]であり、
    ρは粒子の固相密度[kg/m]であり、
    ρは流体密度[kg/m]であり、
    νは流体の動粘度[m/秒]である)
    によって決定され、
    Reは、式4:
    (式中、
    は気体空塔速度[m/秒]であり、
    hydは水力直径[m]である)
    によって決定され、
    hydは式5:
    (式中、
    q,freeは流動層反応器内における自由流れ断面積[m]に相当し、
    total,wettedは流動層反応器内における全内部構造物の潤辺[m]に相当する)
    によって決定される、
    方法。
  7. hydは、0.1〜24m、より好ましくは0.15〜10m、特に好ましくは0.2〜5mであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. は、0.05〜0.6m/秒、好ましくは0.055〜0.55m/秒、特に好ましくは0.06〜0.5m/秒であることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記反応ガスは、少なくとも50体積%、好ましくは少なくとも60体積%、特に好ましくは少なくとも70体積%の水素および四塩化ケイ素を含有することを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 水素および四塩化ケイ素は、1:1〜10:1、好ましくは1:1〜6:1、特に好ましくは1:1〜4:1のモル比で存在することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記流動層反応器内の絶対圧は、0.2〜4MPa、好ましくは0.3〜3MPa、特に好ましくは0.5〜2.5MPaであることを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記触媒は、Fe、Al、Ca、Ni、Mn、Cu、Zn、Sn、C、V、Ti、Cr、B、P、Oおよびこれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記触媒は、ケイ素に対して、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%、特に好ましくは0.8〜10重量%、特に1〜5重量%で存在することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 32は、5〜500μm、好ましくは10〜480μm、特に好ましくは15〜450μmであることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記方法は多結晶シリコンの製造用統合設備に組み込まれていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
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