JP2020524747A - 金属フォームの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本出願は、金属フォームの製造方法を提供する。本出願は、金属フォームの気孔サイズ及び気孔度などの特性を自由に制御することができ、従来は製造が難しかったフィルム又はシート状、特に、薄い厚さのフィルム又はシート状でも金属フォームを製造することができ、機械的強度などその他物性も優れた金属フォームを製造することができる方法を提供する。本出願の一つの例示によると、上記のような金属フォームを金属基材上に優れた付着力で一体化した構造も効率的に形成することができる。

Description

関連出願との相互引用
本出願は、2017年7月6日に提出された大韓民国特許出願第10−2017−0086014号に基づく優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
技術分野
本出願は、金属フォームの製造方法に関する。
金属フォーム(metal foam)は、軽量性、エネルギー吸収性、断熱性、耐火性又は環境親和性などの多様で且つ有用な特性を備えることで、軽量構造物、輸送機械、建築資材又はエネルギー吸収装置などを含む多様な分野に適用されることができる。また、金属フォームは、高い比表面積を有するだけでなく、液体、気体などの流体又は電子の流れをより向上させることができるので、熱交換装置用基板、触媒、センサー、アクチュエータ、2次電池、燃料電池、ガス拡散層(GDL:gas diffusion layer)又はマイクロ流体フローコントローラ(microfluidic flow controller)などに適用されて有用に使用できる。
本出願は、金属フォームの気孔サイズ及び気孔度などの特性を自由に制御することができ、従来は製造が難しかったフィルム又はシート状、特に、薄い厚さのフィルム又はシート状にも金属フォームを製造することができ、機械的強度などその他物性も優れた金属フォームを製造することができる方法を提供することを一つの目的とする。また、本出願では、単一金属フォームの内部で気孔特性が変化するように制御できる製造方法を提供することをまた一つの目的とする。
本出願で用語「金属フォーム」又は「金属骨格」は、金属を主成分として含む多孔性構造体を意味する。上記で「金属を主成分とする」とは、金属フォーム又は金属骨格の全体重量を基準として金属の割合が55重量%以上、60重量%以上、65重量%以上、70重量%以上、75重量%以上、80重量%以上、85重量%以上、90重量%以上又は95重量%以上である場合を意味する。前記主成分として含まれる金属の割合の上限は、特に制限されない。例えば、前記金属の割合は、100重量%以下又は約100重量%未満であってもよい。
用語「多孔性」は、気孔度(porosity)が少なくとも30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上、75%以上又は80%以上である場合を意味してもよい。前記気孔度の上限は、特に制限されず、例えば、約100%未満、約99%以下又は約98%以下程度であってもよい。上記で気孔度は、金属フォームなどの密度を計算し、公知の方式で算出することができる。
本出願の金属フォームの製造方法は、金属成分を含む金属フォーム前駆体を焼結するステップを含んでいてもよい。本出願で用語「金属フォーム前駆体」は、前記焼結などのように金属フォームを形成するために行う工程を経る前の構造体、すなわち、金属フォームが生成される前の構造体を意味する。また、前記金属フォーム前駆体は、多孔性金属フォーム前駆体と呼ばれるとしても、必ずしもそれ自体で多孔性である必要はなく、最終的に多孔性の金属構造体である金属フォームを形成することができるものであれば、便宜上、多孔性金属フォーム前駆体と呼ばれることがある。
本出願で前記金属フォーム前駆体は、金属成分、分散剤及びバインダーを少なくとも含むスラリーを用いて形成することができる。
上記で金属成分としては、金属粉末が適用できる。適用できる金属粉末の例は、目的によって決まることで、特に制限されるものではないが、例えば、銅粉末、モリブデン粉末、銀粉末、白金粉末、金粉末、アルミニウム粉末、クロム粉末、インジウム粉末、スズ粉末、マグネシウム粉末、リン粉末、亜鉛粉末及びマンガン粉末からなる群より選択されたいずれか一つの粉末、上記のうち2種以上が混合された金属粉末又は上記のうち2種以上の合金の粉末などが例示できるが、これに制限されるものではない。
必要に応じて、任意の成分として、前記金属成分は、所定範囲の相対透磁率と電気伝導度を有する金属成分を含んでいてもよい。このような金属成分は、焼結過程で誘導加熱方式を選択する場合に役に立つ。ただし、焼結は必ずしも誘導加熱方式で行う必要はないので、前記透磁率と伝導度を有する金属成分は必須成分ではない。
一つの例示で、前記任意に追加できる金属粉末としては、相対透磁率が90以上である金属粉末が用いられてもよい。用語「相対透磁率(μ)」は、該当物質の透磁率(μ)と真空中の透磁率(μ)との比(μ/μ)である。前記相対透磁率は、他の例示で、約95以上、100以上、110以上、120以上、130以上、140以上、150以上、160以上、170以上、180以上、190以上、200以上、210以上、220以上、230以上、240以上、250以上、260以上、270以上、280以上、290以上、300以上、310以上、320以上、330以上、340以上、350以上、360以上、370以上、380以上、390以上、400以上、410以上、420以上、430以上、440以上、450以上、460以上、470以上、480以上、490以上、500以上、510以上、520以上、530以上、540以上、550以上、560以上、570以上、580以上又は590以上であってもよい。前記相対透磁率は、その数値が高いほど誘導加熱が適用される場合に有利であるので、その上限は特に制限されない。一つの例示で、前記相対透磁率の上限は、例えば、約300,000以下であってもよい。
また、任意に追加できる金属粉末は、導電性金属粉末であってもよい。本出願で用語「導電性金属粉末」は、20℃での電気伝導度が、約8MS/m以上、9MS/m以上、10MS/m以上、11MS/m以上、12MS/m以上、13MS/m以上又は14.5MS/m以上である金属又はそれらの合金の粉末を意味してもよい。前記電気伝導度の上限は、特に制限されず、例えば、約30MS/m以下、25MS/m以下又は20MS/m以下であってもよい。
本出願において、前記相対透磁率と電気伝導度を有する金属粉末は、単に導電性磁性金属粉末と呼ばれることもある。
このような導電性磁性金属粉末の具体的な例としては、ニッケル、鉄又はコバルトなどの粉末が挙げられるが、これに制限されるものではない。
用いられる場合に、全体金属粉末中で前記導電性磁性金属粉末の割合は、特に制限されない。例えば、前記割合は、誘導加熱時に適切なジュール熱を発生できるように調節されてもよい。例えば、前記金属粉末は、前記導電性磁性金属粉末を全体金属粉末の重量を基準として30重量%以上含んでいてもよい。他の例示で、前記金属粉末中の前記導電性磁性金属粉末の割合は、約35重量%以上、約40重量%以上、約45重量%以上、約50重量%以上、約55重量%以上、60重量%以上、65重量%以上、70重量%以上、75重量%以上、80重量%以上、85重量%以上又は90重量%以上であってもよい。前記導電性磁性金属粉末の割合の上限は、特に制限されず、例えば、約100重量%未満又は95重量%以下であってもよい。しかし、前記割合は例示的な割合である。
前記金属粉末(Metal powder)のサイズも目的とする気孔度や気孔サイズなどを考慮して選択されるものであって、特に制限されるものではないが、例えば、前記金属粉末の平均粒径は、約0.1μm〜約200μmの範囲内にあってもよい。前記平均粒径は、他の例示で、約0.5μm以上、約1μm以上、約2μm以上、約3μm以上、約4μm以上、約5μm以上、約6μm以上、約7μm以上又は約8μm以上であってもよい。前記平均粒径は、他の例示で、約150μm以下、100μm以下、90μm以下、80μm以下、70μm以下、60μm以下、50μm以下、40μm以下、30μm以下又は20μm以下であってもよい。金属粒子中の金属としては、互いに平均粒径が異なるものを適用してもよい。前記平均粒径は、目的とする金属フォームの形態、例えば、金属フォームの厚さや気孔度などを考慮して適切な範囲を選択することができる。
上記で金属粉末の平均粒径は、公知の粒度分析方式によって求められ、例えば、前記平均粒径は、いわゆるD50粒径であってもよい。
上記のようなスラリー中で金属成分(金属粉末)の割合は、特に制限されず、目的とする粘度や工程効率などを考慮して選択することができる。一つの例示で、スラリー中での金属成分の割合は、重量を基準として、0.5〜95%程度であってもよいが、これに制限されるものではない。前記割合は、他の例示で、約1%以上、約1.5%以上、約2%以上、約2.5%以上、約3%以上、約5%以上、10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上又は80%以上であるか、約90%以下、約85%以下、約80%以下、約75%以下、約70%以下、約65%以下、60%以下、55%以下、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下又は5%以下程度であってもよいが、これに制限されない。
前記金属フォーム前駆体は、前記金属粉末と共に分散剤とバインダーを含むスラリーを用いて形成することができる。
上記で分散剤としては、例えば、アルコールが適用できる。アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ペンタノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ペンタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、グリセロール、テキサノール(texanol)又はテルピネオール(terpineol)などのような炭素数1〜20の1価アルコール又はエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオール又はペンタンジオールなどのような炭素数1〜20の2価アルコール又はそれ以上の多価アルコールなどを用いることができるが、その種類が上記に制限されるものではない。
スラリーは、バインダーをさらに含んでいてもよい。このようなバインダーの種類は、特に制限されず、スラリーの製造時に適用された金属成分や分散剤などの種類によって適切に選択できる。例えば、前記バインダーとしては、メチルセルロース又はエチルセルロースなどの炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルセルロース、ポリプロピレンカーボネート又はポリエチレンカーボネートなどの炭素数1〜8のアルキレン単位を有するポリアルキレンカーボネート又はポリビニルアルコール又はポリ酢酸ビニルなどのポリビニルアルコール系バインダー(以下、ポリビニルアルコール化合物と呼ばれてもよい。)などが例示できるが、これに制限されるものではない。
前記のようなスラリー中で各成分の割合は、特に制限されない。このような割合は、スラリーを用いた工程時にコーティング性や成形性などの工程効率を考慮して調節できる。
例えば、スラリー中でバインダーは、上述した金属成分100重量部に対して、約1〜500重量部の割合で含まれることができる。前記割合は、他の例示で、約2重量部以上、約3重量部以上、約4重量部以上、約5重量部以上、約6重量部以上、約7重量部以上、約8重量部以上、約9重量部以上、約10重量部以上、約20重量部以上、約30重量部以上、約40重量部以上、約50重量部以上、約60重量部以上、約70重量部以上、約80重量部以上、約90重量部以上、約100重量部以上、約110重量部以上、約120重量部以上、約130重量部以上、約140重量部以上、約150重量部以上、約200重量部以上又は約250重量部以上であってもよく、約450重量部以下、約400重量部以下、約350重量部以下、約300重量部以下、約250重量部以下、約200重量部以下、約150重量部以下、約100重量部以下、約50重量部以下、約40重量部以下、約30重量部以下、約20重量部以下又は約10重量部以下であってもよい。
スラリー中で分散剤は、前記バインダー100重量部に対して、約10〜3,000重量部の割合で含まれることができる。前記割合は、他の例示で、約20重量部以上、約30重量部以上、約40重量部以上、約50重量部以上、約60重量部以上、約70重量部以上、約80重量部以上、約90重量部以上、約100重量部以上、約200重量部以上、約300重量部以上、約400重量部以上、約500重量部以上、約550重量部以上、約600重量部以上又は約650重量部以上であってもよく、約2,800重量部以下、約2,600重量部以下、約2,400重量部以下、約2,200重量部、約2,000重量部以下、約1,800重量部以下、約1,600重量部以下、約1,400重量部以下、約1,200重量部以下又は約1,000重量部以下であってもよい。
本明細書で単位重量部は、特に異に規定しない限り、各成分間の重量の割合を意味する。
スラリーは、必要に応じて、溶媒をさらに含んでいてもよい。ただし、本出願の一つの例示によると、前記スラリーは、前記溶媒を含まないこともある。すなわち、前記分散剤が溶媒として見なされると言っても、前記分散剤以外の溶媒成分を含まないこともあり、これを通じて、本出願の方法をより効果的に進行することができる。溶媒としては、スラリーの成分、例えば、前記金属成分やバインダーなどの溶解性を考慮して適切な溶媒を用いることができる。例えば、溶媒としては、誘電定数が約10〜120の範囲内にあるものを用いることができる。前記誘電定数は、他の例示で、約20以上、約30以上、約40以上、約50以上、約60以上又は約70以上であるか、約110以下、約100以下又は約90以下であってもよい。このような溶媒としては、水やエタノール、ブタノール又はメタノールなどの炭素数1〜8のアルコール、DMSO(dimethyl sulfoxide)、DMF(dimethyl formamide)又はNMP(N−methylpyrrolidinone)などが例示できるが、これに制限されるものではない。
溶媒が適用される場合に上記は、前記バインダー100重量部に対して、約50〜400重量部の割合でスラリー中に存在することができるが、これに制限されるものではない。前記溶媒の割合は、他の例示で、約60重量部以上、約70重量部以上、約80重量部以上、約90重量部以上、約100重量部以上、約110重量部以上、約120重量部以上、約130重量部以上、約140重量部以上、約150重量部以上、約160重量部以上、約170重量部以上、約180重量部以上又は約190重量部以上であるか、約350重量部以下、300重量部以下又は250重量部以下であってもよいが、これに制限されるものではない。
スラリーは、上記で言及した成分以外に追加的に必要な公知の添加剤を含んでいてもよい。ただし、本出願の工程は、公知の添加剤のうち発泡剤を含まないスラリーを用いて行うものであってもよい。
上記のようなスラリーを用いて前記金属フォーム前駆体を形成する方式は、特に制限されない。金属フォームの製造分野では、金属フォーム前駆体を形成するための多様な方式が公知されており、本出願ではこのような方式が全て適用できる。例えば、前記金属フォーム前駆体は、適正なテンプレート(template)に前記スラリーを維持するか、あるいはスラリーを適正な方式でコーティングして前記金属フォーム前駆体を形成することができる。
本出願の一つの例示では、前記スラリーを用いて前記金属フォーム前駆体を形成するとき少なくとも2種の互いに異なる組成のスラリーを用いる方式が適用できる。上記でスラリーが互いに異なる組成を有するとは、前記2種のスラリーが同一に金属粉末、バインダー及び分散剤を少なくとも含むが、前記金属粉末、バインダー及び分散剤のうち少なくとも一つの成分として互いに異なる成分を用いる場合、前記三つの成分を同一種類で用いる場合にもそれらの配合割合が異なる場合、あるいは前記種類及び配合割合が全て異なる場合などである。
したがって、本出願の製造方法は、第1スラリーを用いて第1金属フォーム前駆体を形成するステップと、前記第1スラリーとは異なる組成を有する第2スラリーを用いて前記第1金属フォーム前駆体上に第2金属フォーム前駆体を形成するステップと、含んでいてもよい。
前記で第1及び第2スラリーは、それぞれ金属粉末、バインダー及び分散剤を含むことができるが、それらの組成は上記言及した内容とは異なる。
本出願の製造方法では、前記2種のスラリーで2種の金属フォーム前駆体を形成するステップに追加して他のスラリーを用いて3個以上の金属フォーム前駆体を製造することもできるが、このように3個以上のスラリーが用いられる場合、そのうち少なくとも2種が互いに異なる組成を有すると、残り組成は他のスラリーと同一であってもよい。
上述したように前記第1及び第2スラリーは、それぞれ金属粉末100重量部に対して1〜500重量部のバインダー、及び前記バインダー100に対して10〜3,000重量部の分散剤を含むことができ、適用される金属粉末、バインダー及び分散剤の詳細な種類は上述した通りであるが、第1及び第2スラリーの組成は互いに異なる。
上記のようなステップを通じて金属フォーム前駆体を形成するときに、前記第1及び第2金属フォーム前駆体は互いに接して形成してもよく、必要に応じて、前記第1及び第2金属フォーム前駆体の間に金属シートなどの他の要素が存在してもよい。
一つの例示で、前記第1及び第2スラリーは、少なくとも内部に含まれた金属粉末の重量割合が互いに異なるものであってもよい。このような場合に、第1スラリー中の金属粉末の重量割合(A、重量%)と第2スラリー中の金属粉末の重量割合(B、重量%)の割合(A/B)が、約0.1〜20の範囲内であってもよい。前記割合(A/B)は、他の例示で、約0.3以上、0.5以上、0.7以上、0.9以上又は1以上であるか、約18以下、16以下、14以下、12以下、11以下、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下又は2.5以下程度であってもよい。
一つの例示で、前記第1及び第2スラリーは、少なくとも内部に含まれたバインダーの割合が互いに異なるものであってもよい。このような場合に、第1スラリー中のバインダーの金属粉末100重量部に対する重量部(C)と第2スラリー内のバインダーの金属粉末100重量部に対する重量部(D)の割合(C/D)が、0.01〜20の範囲内であってもよい。前記割合(C/D)は、他の例示で、約0.05以上、0.1以上、0.2以上又は0.3以上であるか、約18以下、16以下、14以下、12以下、11以下、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、2以下又は1.5以下程度であってもよい。
一つの例示で、前記第1及び第2スラリーは、少なくとも内部に含まれた分散剤の割合が互いに異なるものであってもよい。このような場合に、第1スラリー中の分散剤の金属粉末100重量部に対する重量部(E)と第2スラリー中の分散剤の金属粉末100重量部に対する重量部(F)の割合(E/F)が、0.01〜20の範囲内であってもよい。前記割合(E/F)は、他の例示で、約0.05以上、0.1以上、0.2以上又は0.3以上であるか、約18以下、16以下、14以下、12以下、11以下、10以下、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、2以下、1.5以下又は約1以下程度であってもよい。
例えば、金属フォーム前駆体の製造時に3個以上のスラリーが適用される場合には、そのうち少なくとも2個が上記関係を満たすことができる。
このような場合に、前記関係を満たす第1スラリー及び第2スラリーのうち第1スラリーがまず塗布などによって金属フォーム前駆体を形成し、その後、その上部に第2スラリーが金属フォーム前駆体を形成することが本出願の開示方法の効果的な適用に有利である。
したがって、前記関係を満足する第1及び第2スラリーを用いて金属フォーム前駆体を形成する場合には、前記第2金属フォーム前駆体を基準として前記第2金属フォーム前駆体の重力方向に第1金属フォーム前駆体が存在することができる。すなわち、第1金属フォーム前駆体の上部に第2金属フォーム前駆体が存在することができる。
本出願の一つの例示によってフィルム又はシート状の金属フォームを製造する場合、特に薄いフィルム又はシート状の金属フォームを製造する場合には、コーティング工程を適用することが有利である。例えば、適切な基材上に前記スラリーをコーティングして前駆体を形成した後、後述する焼結工程を通じて目的とする金属フォームを形成することができる。
このような金属フォーム前駆体の形態は、目的とする金属フォームによって決まるもので、特に制限されない。一つの例示で、前記金属フォーム前駆体は、フィルム又はシート状であってもよい。例えば、前記前駆体がフィルム又はシート状であるときにその厚さは、2,000μm以下、1,500μm以下、1,000μm以下、900μm以下、800μm以下、700μm以下、600μm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、150μm以下、約100μm以下、約90μm以下、約80μm以下、約70μm以下、約60μm以下又は約55μm以下であってもよい。金属フォームは、多孔性である構造的特徴上一般的に壊れやすい特性を有し、したがって、フィルム又はシート状、特に薄い厚さのフィルム又はシート状に製作が難しく、製作しても壊れやすい問題がある。しかし、本出願の方式によっては、薄い厚さであると共に、内部に均一に気孔が形成され、機械的特性に優れた金属フォームの形成が可能である。
上記で前駆体の厚さの下限は、特に制限されない。例えば、前記フィルム又はシート状の前駆体の厚さは、約5μm以上、10μm以上又は約15μm以上であってもよい。
前記前駆体の厚さは、第1及び第2金属フォーム前駆体を含んだ合計厚さであり、他の金属フォーム前駆体がある場合、その前駆体の厚さも合わせた厚さである。全体金属フォーム前駆体内で各サブ前駆体の厚さの割合は、特に制限なしに目的によって適切に調節できる。
必要に応じて、前記金属フォーム前駆体の形成過程では適切な乾燥工程を行うことができる。例えば、上述したコーティングなどの方式でスラリーを成形した後に一定時間乾燥して金属フォーム前駆体を形成してもよい。前記乾燥は、複数の金属フォーム前駆体を形成するときに各前駆体の形成段階以後ごとに行うこともでき、最終的に金属フォーム前駆体を全て形成した後に行うこともできる。前記乾燥の条件は特別な制限がなく、例えば、スラリー中に含まれた溶媒が目的とするレベルに除去されるレベルで制御できる。例えば、前記乾燥は、成形されたスラリーを約50℃〜250℃、約70℃〜180℃又は約90℃〜150℃の範囲内の温度で適正時間の間維持して行うことができる。乾燥時間も適正範囲で選択できる。
一つの例示で、前記金属フォーム前駆体は、金属基板上に形成されることができる。例えば、上述したスラリーを金属基板上にコーティングし、必要な場合に上述した乾燥工程を経て前記金属フォーム前駆体を形成することができる。金属フォームの適用用途によっては、金属フォームを金属基材(基板)上に形成する工程が必要である。したがって、従来には金属フォームを金属基材上に付着して前記構造を形成した。しかし、このような方式は金属フォームと金属基材との間の付着力の確保が難しく、特に、薄い金属フォームを金属基材上に付着することに困難があった。しかし、本出願で提示する方式によると、薄い厚さの金属フォームである場合にも金属基材上に優れた付着力で形成することができる。必要に応じて、金属基板を前駆体の間に位置させてもよい。
金属基材の種類は、目的によって決まるもので、特に制限されず、例えば、形成される金属フォームと同一の種類あるいは異なる種類の金属の基材が適用できる。
例えば、金属基材は、銅、モリブデン、銀、白金、金、アルミニウム、クロム、インジウム、スズ、マグネシウム、リン、亜鉛及びマンガンからなる群より選択されたいずれか一つの金属の基材又は2種以上の混合物や合金の基材であってもよく、必要に応じて、上述した導電性磁性金属であるニッケル、鉄及びコバルトからなる群より選択されたいずれか一つ又は二つ以上の合金や混合物の基材や前記導電性磁性金属と前記その他金属の混合物乃至合金の基材なども用いられてもよい。
このような金属基材の厚さは、特に制限されず、目的によって適正に選択できる。
上記のような方式で形成された金属フォーム前駆体を焼結して金属フォームを製造することができる。このような場合に前記金属フォームを製造するための焼結を行う方式は、特に制限されず、公知の焼結法を適用することができる。すなわち、適切な方式で前記金属フォーム前駆体に適正な量の熱を印加する方式で前記焼結を行うことができる。
この場合、焼結の条件は、適用された金属前駆体の状態、例えば、金属粉末の種類及び量やバインダーや分散剤の種類及び量などを考慮して、金属粉末が連結されて多孔性構造体が形成されながら前記バインダー及び分散剤などが除去されるように制御でき、具体的な条件は特に制限されない。
例えば、前記焼結は、前記前駆体を約500℃〜2000℃の範囲内、700℃〜1500℃の範囲内又は800℃〜1200℃の範囲内の温度で維持して行うことができ、その維持時間も任意に選択できる。前記維持時間は、一つの例示で、約1分〜10時間程度の範囲内であってもよいが、これに制限されるものではない。
すなわち、上述したように、前記焼結は、適用された金属前駆体の状態、例えば、金属粉末の種類及び量やバインダーや分散剤の種類及び量などを考慮して、金属粉末が連結されて多孔性構造体が形成されながら前記バインダー及び分散剤などが除去されるように制御できる。
また、本出願は、金属フォームに関する。前記金属フォームは、上述した方法によって製造されたものであってもよい。一つの例示で、このような金属フォームは、上述した金属基材又は基板上に付着された形態であってもよい。
前記金属フォームは、気孔度(porosity)が約40%〜99%の範囲内であってもよい。言及したように、本出願の方法によると、均一に形成された気孔を含むと共に、気孔度と機械的強度を調節することができる。前記気孔度は、50%以上、60%以上、70%以上、75%以上又は80%以上であるか、95%以下又は90%以下であってもよい。
また、互いに異なる種類のスラリーを用いた単位が含まれているので、前記気孔度は、金属フォームの厚さ方向に沿って勾配を有しながら変化するか、あるいは不規則に変化することができる。
前記金属フォームは、薄膜のフィルム又はシート状に存在してもよい。一つの例示で、金属フォームは、フィルム又はシート状であってもよい。このようなフィルム又はシート状の金属フォームは、厚さが、2,000μm以下、1,500μm以下、1,000μm以下、900μm以下、800μm以下、700μm以下、600μm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、150μm以下、約100μm以下、約90μm以下、約80μm以下、約70μm以下、約60μm以下又は約55μm以下であってもよい。例えば、前記フィルム又はシート状の金属フォームの厚さは、約10μm以上、約20μm以上、約30μm以上、約40μm以上、約50μm以上、約100μm以上、約150μm以上、約200μm以上、約250μm以上、約300μm以上、約350μm以上、約400μm以上、約450μm以上又は約500μm以上であってもよい。
前記金属フォームは、優れた機械的強度を有し、例えば、引張強度が、2.5MPa以上、3MPa以上、3.5MPa以上、4MPa以上、4.5MPa以上又は5MPa以上であってもよい。また、前記引張強度は、約10MPa以上、約9MPa以上、約8MPa以上、約7MPa以上又は約6MPa以下であってもよい。このような引張強度は、例えば、常温でKS B 5521により測定できる。
このような金属フォームは、多孔性の金属前駆体が必要である多様な用途で活用することができる。特に、本出願の方式によると、上述のように目的とするレベルの気孔度を有すると共に機械的強度に優れた薄いフィルム又はシート状の金属フォームの製造が可能であるため、従来のものより金属フォームの用途を拡大することができる。
適用できる金属フォーム用途の例示としては、工作機械サドル、放熱素材、吸音素材、断熱素材、熱交換器、ヒートシンク、防塵用材料、電極などの電池素材などがあるが、これに制限されるものではない。
本出願は、金属フォームの気孔サイズ及び気孔度などの特性を自由に制御することができ、従来は製造が難しかったフィルム又はシート状、特に、薄い厚さのフィルム又はシート状でも金属フォームを製造することができ、機械的強度などその他物性も優れた金属フォームを製造することができる方法を提供する。本出願の一つの例示によると、上記のような金属フォームを金属基材上に優れた付着力で一体化した構造も効率的に形成することができる。
実施例で形成された金属フォームのSEM写真である。 実施例で形成された金属フォームのSEM写真である。
以下、実施例及び比較例を通じて本出願を詳しく説明するが、本出願の範囲が下記実施例により限定されるものではない。
実施例1
平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてポリ酢酸ビニル、及び分散剤としてα−テルピネオールを5:0.5:4.5の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第1スラリーを製造した。また、同一に、平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてポリ酢酸ビニル、及び分散剤としてα−テルピネオールを2.5:0.5:4.5の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第2スラリーを製造した。まず、前記第1スラリーをフィルム状にコーティングし、約100℃で約30分間乾燥して第1金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、前記第1金属フォーム前駆体上に第2スラリーを同様にフィルム状にコーティングし、約100℃で約30分間乾燥して第2金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた第2金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、4%の水素/アルゴンガス雰囲気で前記積層体を900℃の温度で2時間の間熱処理(焼結)して金属フォームを製造した。前記で第1スラリーにより形成された金属フォームの気孔度は、約74%であり、第2スラリーにより形成された金属フォーム部位の気孔度は、約80%である。前記気孔度は、第1又は第2スラリーで製造した単独金属フォームに対して測定した値である。添付した図1は、前記金属フォームの第1金属フォーム前駆体が存在した面で測定した写真であり、図2は、前記金属フォームの第2金属フォーム前駆体が存在した面で測定した写真である。
実施例2
平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてエチルセルロース、及び分散剤としてテキサノールを5:0.72:5.28の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第1スラリーを製造した。また、平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてポリ酢酸ビニル、及び分散剤としてβ−テルピネオールを2.5:0.33:6.27の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第2スラリーを製造した。まず、前記第1スラリーをフィルム状にコーティングし、約125℃で約15分間乾燥して第1金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、前記第1金属フォーム前駆体上に第2スラリーを同様にフィルム状にコーティングし、約125℃で約15分間乾燥して第2金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた第2金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、4%の水素/アルゴンガス雰囲気で前記積層体を1,000℃の温度で1時間の間熱処理(焼結)して金属フォームを製造した。前記で第1スラリーにより形成された金属フォームの気孔度は、約74%であり、第2スラリーにより形成された金属フォーム部位の気孔度は、約80%である。前記気孔度は、第1又は第2スラリーで製造した単独金属フォームに対して測定した値である。
実施例3
平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてポリ酢酸ビニル、及び分散剤としてα−テルピネオールを5:0.5:4.5の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第1スラリーを製造した。また、平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度であるニッケル(Ni)粉末、バインダーとしてポリビニルアルコール、及び分散剤としてポリプロピレングリコールを3:0.45:2.55の重量割合(ニッケル粉末:バインダー:分散剤)で混合して第2スラリーを製造した。また、平均粒径(D50粒径)が約10〜20μm程度である銅(Cu)粉末、バインダーとしてエチルセルロース、及び分散剤としてテキサノールを3:0.9:8.1の重量割合(銅粉末:バインダー:分散剤)で混合して第3スラリーを製造した。まず、前記第1スラリーをフィルム状にコーティングし、約115℃で約5分間乾燥して第1金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、前記第1金属フォーム前駆体上に第2スラリーを同様にフィルム状にコーティングし、約120℃で約10分間乾燥して第2金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた第2金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、前記第2金属フォーム前駆体上に第3スラリーを同様にフィルム状にコーティングし、約125℃で約8分間乾燥して第3金属フォーム前駆体を形成した。このとき、コーティングされた第3金属フォーム前駆体の厚さは、約200μm程度であった。その後、4%の水素/アルゴンガス雰囲気で前記積層体を1,000℃の温度で30分間熱処理(焼結)して金属フォームを製造した。前記で第1スラリーにより形成された金属フォームの気孔度は、約74%であり、第2スラリーにより形成された金属フォーム部位の気孔度は、約51%であり、第3スラリーにより形成された金属フォーム部位の気孔度は、約85%である。前記気孔度は、第1、第2又は第3スラリーで製造した単独金属フォームに対して測定した値である。

Claims (13)

  1. 金属粉末、バインダー、及び分散剤を含む第1スラリーを用いて第1金属フォーム前駆体を形成するステップと、
    金属粉末、バインダー、及び分散剤を含み、前記第1スラリーとは異なる組成を有する第2スラリーを用いて前記第1金属フォーム前駆体上に第2金属フォーム前駆体を形成するステップと、
    前記第1金属フォーム前駆体及び前記第2金属フォーム前駆体を焼結するステップと、を含むことを特徴とする、金属フォームの製造方法。
  2. 前記第1スラリー及び前記第2スラリーは、それぞれ金属粉末100重量部に対して1〜500重量部のバインダー、及び前記バインダー100に対して10〜3,000重量部の分散剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の金属フォームの製造方法。
  3. 金属粉末は、平均粒径が0.1μm〜200μmの範囲内であることを特徴とする、請求項1または2に記載の金属フォームの製造方法。
  4. バインダーは、アルキルセルロース、ポリアルキレンカーボネート又はポリビニルアルコール系バインダーであることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  5. 分散剤は、アルコールであることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  6. 前記第1スラリー及び前記第2スラリーは、溶媒を含まないことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  7. 前記第1金属フォーム前駆体及び前記第2金属フォーム前駆体は、フィルム又はシート状に形成されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  8. 焼結は、500℃〜2000℃の範囲内の温度で行うことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  9. 前記第1金属フォーム前駆体と前記第2金属フォーム前駆体は、互いに接して形成されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  10. 前記第1スラリー中の金属粉末の重量割合(A)と前記第2スラリー中の金属粉末の重量割合(B)の割合(A/B)が0.1〜20の範囲内であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  11. 前記第1スラリー中のバインダーの金属粉末100重量部に対する重量部(C)と前記第2スラリー中のバインダーの金属粉末100重量部に対する重量部(D)の割合(C/D)が0.01〜20の範囲内であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  12. 前記第1スラリー中の分散剤の金属粉末100重量部に対する重量部(E)と前記第2スラリー中内の分散剤の金属粉末100重量部に対する重量部(F)の割合(E/F)が0.01〜20の範囲内であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
  13. 前記第2金属フォーム前駆体を基準として前記第2金属フォーム前駆体の重力方向に前記第1金属フォーム前駆体が存在することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の金属フォームの製造方法。
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