JPH10251711A - 多孔質体の製造方法 - Google Patents

多孔質体の製造方法

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JPH10251711A
JPH10251711A JP5787797A JP5787797A JPH10251711A JP H10251711 A JPH10251711 A JP H10251711A JP 5787797 A JP5787797 A JP 5787797A JP 5787797 A JP5787797 A JP 5787797A JP H10251711 A JPH10251711 A JP H10251711A
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JP
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slurry
foaming
porous body
layer
foamable slurry
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JP5787797A
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Inventor
Koji Hoshino
孝二 星野
Yoshiyuki Mayuzumi
良享 黛
Masato Otsuki
真人 大槻
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成分組成や細孔構造に傾斜機能を有する三次元
網状骨格構造の多孔質体を容易に製造できる多孔質体の
製造方法を提供する。 【解決手段】焼結可能な原料粉末、水溶性樹脂結合剤及
び界面活性剤を含む発泡性スラリーS1,S2,S3を
板状に複層成形し、この複層成形体4Aを乾燥、焼成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜機能等の厚さ
方向で性質の異なる三次元網状骨格構造を有し、フィル
ター、気化器、二次電池の電極基板等に好適に使用可能
な多孔質体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の素材として傾斜機能が注目
されている。傾斜機能とは、材料の断面方向に成分組
成、微細構造、あるいは細孔構造等の材料の特性因子が
連続的又は断続的に変化しているために、材料の特性
(機能)がその断面方向に連続的又は断続的に変化(傾
斜)している状態を指し、そのような特性因子が連続的
又は断続的に変化する材料は、総称して傾斜機能材と呼
ばれる。材料に傾斜機能を持たせることにより、均質な
材料にはない様々な特性を付与することができる。例え
ば成分組成に傾斜機能を付与することにより、一つの材
料の表裏両面で耐熱性、耐食性、電気特性、磁気特性等
の特性が異なる材料とすることができる。また、細孔構
造に傾斜機能を付与することにより、フィルターであれ
ば背圧を低く抑えたり、灯油等の気化器であれば気化速
度を速めたり、二次電池の電極基板であれば渦巻き型電
池製造時の電極の割れを防止したり、吸音材であれば幅
広い周波数領域での吸音が可能となるなど、様々な用途
に適合した材料を設計することができるようになる。
【0003】ところで、従来、三次元網状骨格構造ある
いはそれに近い発泡構造を有する多孔質体の製造方法と
しては、(1)発泡ウレタンなどに金属粉末を含有する
スラリーを含浸塗着し、焼成する方法(特開平6−15
8116号公報)、(2)導電化した発泡ウレタンなど
にメッキを施した後、焼成する方法(特開平4−002
759号公報)、(3)接着剤を塗布した発泡ウレタン
等に粉末を付着させた後、焼成する方法(特開平3−1
88293号公報)、(4)微細水溶性結晶体を充填し
た容器内に低融点金属を加圧注入して凝固させた後、水
溶性結晶体を水洗して除去することによって空隙を形成
する方法(特開昭59−001651号公報)、(5)
粉末と有機バインダーとの混和物に発泡剤を加え、射出
成形あるいは発泡押し出し成形を行い、焼成する方法
(特開平4−325604号公報)等の方法が知られて
いる。
【0004】また、上記傾斜機能を有する三次元網状骨
格構造の多孔質体の製造方法としては、例えば上記の方
法で製造された異なる成分組成及び/又は細孔構造を持
つ多孔質体を積層して接合する方法、特開昭63−02
7823号公報に記載されているように、骨格構造の異
なる発泡ウレタンと不織布等の積層体に電気メッキを施
した後に焼成する方法等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、メッキや洗い
流す方法では、多孔質体の骨格を構成する材料が金属に
限定され金属組成の自由度も限定されてしまう。また、
発泡ウレタン等を基材に用いる方法では、骨格に基材が
消失した中空が生じ、有効な空間体積が不十分である。
また、射出成形あるいは発泡押し出し成形する方法で
は、有機バインダーを水に溶解して成形するのではな
く、有機バインダーを溶解させた状態で成形するので、
気孔のほとんどが閉気孔の多孔質体となり、三次元網状
骨格構造とはならず、用途が限定されてしまう、等の問
題がある。従来の方法で製造された多孔質体を積層して
接合する場合においても同様の問題が残る。
【0006】また、傾斜機能材とするために従来の方法
で製造された多孔質体を接合する場合、十分な接合強度
が得られなかったり、接合工程が加わるので、工程数が
増えてコストアップになるなどの問題がある。本発明
は、上記事情に鑑みなされたもので、成分組成や細孔構
造に傾斜機能を有する三次元網状骨格構造の多孔質体を
容易に製造できる多孔質体の製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、本発明者らのう
ちの一人が以前に出願した特開平7−331302号公
報に記載された多孔質金属製造用混合原料の配合組成を
ベースにした発泡性スラリーの粘度が高く、複層に重ね
て成形してもほとんど混じり合わないことを利用してこ
れを複層の板状成形体に成形し、この成形体を乾燥、焼
成して三次元網状骨格構造の多孔質体を製造する方法を
開発した。
【0008】この方法によれば、複層の成形体のそれぞ
れの成形層を異なる組成の発泡性スラリーで形成すれ
ば、細孔構造や成分組成に傾斜機能を持たせることが可
能である。また、複層成形するので、例えばドクターブ
レードを複数連続配置することにより、連続生産が可能
であり、加えてスラリー成形の段階で重ね合わせるの
で、互いの層がある程度混じりあい、そのため接合強度
の問題は生じない。更に、成分の自由度が高く、また、
骨格自体が多孔質体となるので、表面積も大きいという
特徴も有する。
【0009】従って、本発明の多孔質体の製造方法は、
焼結可能な原料粉末、水溶性樹脂結合剤及び界面活性剤
を含む発泡性スラリーを板状に複層成形し、この複層成
形体を乾燥、焼成することを特徴とする多孔質体の製造
方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定される
ものではない。本発明にかかる多孔質体は、発泡性スラ
リー調製工程、成形工程、発泡工程、乾燥工程、脱脂工
程、焼結工程等により製造することができる。
【0011】発泡性スラリーは、基本的には、焼結可能
な原料粉末、水溶性樹脂結合剤、発泡剤、界面活性剤及
び水で構成され、更に可塑剤を配合することができる。
原料粉末は、有機成分を除去する脱脂工程と焼結を行う
焼成工程を経て残留し、焼結して多孔質体を構成しうる
ものであれば特に制限はなく、金属粉末、セラミック粉
末等から1種又は2種以上を選定して配合することがで
きる。ここで、金属粉末の種類には限定はなく、例えば
ニッケル、銅、鉄、SUS、クロム、コバルト、金、銀
等の焼結する金属及び合金全てが使用可能である。ま
た、セラミックとしては、例えばダイアモンド、Si
C、アルミナ、チタニア、コージーライト、シリカ、マ
グネシア等を挙げることができる。これらの金属粉末と
セラミック粉末とを混合することも可能である。原料粉
末の粒径は、あまり大きすぎると発泡性スラリー中の原
料粉末の分散性が悪くなるために得られる多孔質体の細
孔構造が不安定となること、焼結性に乏しくなるために
得られる多孔質体に十分な強度が得難くなることから、
平均粒径は500μm以下が好ましい。特に、細孔構造
のより均質な多孔質体を得るためには平均粒径が0.5
〜100μmの範囲が好ましい。平均粒径が0.5μm
より小さいと、気孔率が小さくなる場合がある。勿論、
原料粉末として、平均粒径の異なる粉末、異なる種類の
粉末を配合することが可能である。原料粉末のスラリー
中における配合量は、少なすぎると焼成時に細孔構造が
崩壊して不均質になりやすく、一方、多すぎると発泡性
スラリーの粘度が大きくなりすぎて成形性が悪くなるこ
とから、5〜80%(重量%、以下同様)、特に30〜
80%の範囲が望ましい。
【0012】本発明では、異なる組成の複数の発泡性ス
ラリーを調製し、各々の発泡性スラリーを用いてそれぞ
れ板状の成形体を成形し、これらの成形体を重ね合わせ
ることにより多層成形体を製造することができる。例え
ば、発泡剤の配合量が少なくなるように板状成形体を順
次重ね合わせることにより、一方の面から他方の面に向
かって細孔構造が変化する傾斜機能を有する多孔質体を
得ることができる。この場合、隣接する成形体層間の発
泡性スラリー中の原料粉末の配合量の差が大きすぎる
と、焼成時の収縮率の差が大きくなりすぎて層間に割れ
が発生しやすくなることから、隣接する成形体層間の原
料粉末の配合量の差は1:5以下であることが望まし
い。
【0013】水溶性樹脂結合剤は、発泡性スラリーに適
当な粘性を与える作用、疎水性の蒸発型発泡剤を水系の
発泡性スラリー中への可溶化を促進し、蒸発型発泡剤の
分散性を良くする作用、及び成形工程、発泡工程及び乾
燥工程を経て得られる三次元網状骨格構造を有する未焼
成の成形体(以下、発泡グリーンと称する)にハンドリ
ング可能な強度を与える作用がある。水溶性樹脂結合剤
の種類は、このような作用があれば特にその化学種に制
限はないが、例えばメチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム塩、カルボキシメチルセル
ロースアンモニウム塩、エチルセルロース、ポリビニル
アルコール等を例示することができる。水溶性樹脂結合
剤の発泡性スラリー中での配合量は、少なすぎると発泡
グリーンに十分なハンドリング強度が得られない場合が
あり、一方、多すぎると焼成時の収縮が大きくなって割
れが発生しやすくなることから、0.5〜20%、特に
1〜10%の範囲が好ましい。
【0014】発泡剤は、発泡性スラリーを発泡させる作
用を有し、蒸発型発泡剤の場合、それ自体が揮発する際
に生じる蒸気圧によって発泡作用をする。この蒸発型発
泡剤としては、このような作用を有すれば特にその化学
種に制限はないが、例えば、炭素数5〜8の炭化水素系
有機溶剤を挙げることができ、例えばペンタン、ネオペ
ンタン、ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、ヘ
プタン、イソヘプタン、ベンゼン、オクタン、トルエン
等を挙げることができる。発泡剤の発泡性スラリー中へ
の配合量は、多すぎると発泡性スラリーが発泡しすぎて
細孔構造が崩壊してしまう場合があり、一方、少なすぎ
ると発泡しないために所望の三次元網状骨格構造が得ら
れなくなる場合があることから、0.05〜10%、特
に0.5〜5%の範囲が好ましい。なお、発泡剤として
一定の温度で分解する化合物を用いることもできる。あ
るいは発泡剤を使用する代わりに、空気などの気体を激
しく混合させる方法によって、発泡性スラリーを調製す
ることも可能である。
【0015】界面活性剤は、発泡性スラリー中での原料
粉末の分散性を良くしてスラリーの粘性を改善し、発泡
時に無数に発生する気泡の隣接界面に原料粉末を凝集さ
せて原料粉末に三次元骨格構造を形成させる作用、疎水
性の蒸発型発泡剤を水系の発泡性スラリー中に可溶化す
る作用、更に起泡剤としての作用、すなわち蒸発型発泡
剤の蒸気圧によって発泡性スラリーが発泡する際に発生
する無数の起泡を安定に維持する作用がある。界面活性
剤としては、このような作用を有するものであれば特に
その化学種に制限はないが、発泡性スラリー中に配合す
る成分との相性によって所望の作用を発揮できない場合
がある。界面活性剤は、その親水基の種類によってアニ
オン系、カチオン系、ノニオン系に分類されるが、特に
カチオン系の界面活性剤は先に例示した水溶性樹脂結合
剤と反応して水溶性樹脂結合剤の親水性を低下させてし
まう場合がある。一方、アニオン系の界面活性剤は、一
般に起泡性に優れ、水溶性樹脂結合剤の親水性を低下さ
せるような作用がほとんどの場合にないので、発泡性ス
ラリーに配合する界面活性剤としてはアニオン系のもの
が適している。アニオン系界面活性剤としては、例えば
アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫
酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩等を挙げることが
できる。その他、ポリエチレングリコール誘導体、多価
アルコール誘導体等の非イオン系界面活性剤等も例示す
ることができる。この中で、先に例示した水溶性樹脂結
合材と適合するものとして、アルキル硫酸ナトリウム、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを例示すること
ができる。また、界面活性剤の種類や配合量によって得
られる発泡グリーンの孔径を変化させることもできる。
更に、孔径をコントロールする目的で、例えばアニオン
系の界面活性剤とノニオン系の界面活性剤を混合して配
合するなど、発泡性スラリー中に異なる化学種の界面活
性剤を混合して配合することもできる。界面活性剤の発
泡性スラリー中の配合量は、少なすぎると上記した作用
が不十分となって所望の細孔構造の多孔質体が得られ
ず、一方、ある量以上添加してもそれ以上の有効な作用
が認められなくなることから、0.05〜10%、特に
0.5〜3%の範囲が好ましい。
【0016】発泡性スラリーには、上記成分以外に例え
ば可塑剤を配合することができる。可塑剤は、発泡グリ
ーンに適度な可塑性を与える作用がある。このような作
用を有するものであれば特にその化学種に制限はなく、
例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリンなどの多価アルコール、鰯油、菜種油、オリ
ーブ油などの油脂、石油エーテル等のエーテル類、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジNブチル、フタル酸ジエチル
ヘキシル、フタル酸ジオクチル、ソルビタンモノオレー
ト、ソルビタントリオレエート、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレートなどのエステル類等を例示
することができる。先に例示した水溶性樹脂結合剤を用
いる場合には、グリセリン、エチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の多価アルコールが可塑剤として
適している。可塑剤の配合量は、少なすぎると可撓性付
与効果が不十分になる場合があり、一方、多すぎると発
泡グリーンが粘土状となってかえってハンドリングがし
難くなる場合があることから、0.1〜15%、特に2
〜10%の範囲が好ましい。
【0017】本発明にかかる発泡性スラリーは、上記成
分を混合することによって得ることができる。この場
合、混合順序に制限はないが、混合中はできる限り発泡
を制限するために、発泡剤は成形直前に配合し、配合
後、できる限り短時間で成形することが望ましい。な
お、発泡性スラリーが発泡するとスラリーの粘度が高く
なって成形性が悪くなるが、発泡剤を添加してからスラ
リーが発泡するまでの時間は、発泡剤の種類、添加量、
及び温度でコントロールが可能であり、これを適度にコ
ントロールし、流動性があるうちに成形することができ
る。また、スラリーの粘度は、20℃で、20000c
ps〜70000cpsの範囲、特に、30000〜5
5000cpsの範囲が好ましい。20000cpsよ
り粘度が低いと、乾燥時に発泡構造が崩壊する場合があ
り、また、複層成形体としたときに上下の層が混じりあ
って所望の複層成形体が得られない場合があり、一方、
70000cpsより粘度が高いと、粘性が大きくなり
すぎて成形が困難になる場合がある。
【0018】次に、このように調製した発泡性スラリー
を板状の複層成形体に成形する。成形方法には、特に制
限はないが、ドクターブレード法、カレンダーロール法
等を採用することができる。ドクターブレードによる複
層成形法に用いる成形・発泡装置の概念を図1に示す。
図1の成形・発泡装置は、ドクターブレードによる2層
成形装置と、得られた2層成形体を発泡させる発泡装置
を有する。
【0019】この装置では、スチールベルト1が駆動ロ
ール(一方だけ図示している)2間に掛け渡され、駆動
ロール2の駆動によりスチールベルト1が搬送され、ス
チールベルト1の上の成形品が図面左側から右側に搬送
される。成形装置20は2つのドクターブレードを連結
した構造となっている。搬送上流側の第1段ドクターブ
レード装置は、スチールベルトの上面に接して四角筒状
体であり、この筒状体とスチールベルトで第1スラリー
溜21を構成する。また、このスラリー溜21のスチー
ルベルト1進行方向側の壁は、スチールベルト1と調整
可能な間隙を持って離間するドクターブレード25が設
けられ、成形体4−1の厚さは、このドクターブレード
25とスチールベルト1との間の間隙で調整される。こ
の間隙から第1段成形品4−1が所定の厚みで成形され
る。また、第2段ドクターブレードは四角筒状体とスチ
ールベルト1が第2スラリー溜22を構成し、この四角
筒状体の搬送上流側の壁は第1ドクターブレード25
で、下流側の壁はスチールベルトと調整可能な間隙を持
って離間する第2ドクターブレード26がそれぞれ設け
られている。第2ドクターブレード26のスチールベル
ト1との間隙は、第1ドクターブレード25のスチール
ベルト1との間隙に加えて、第1段成形体4−1の上に
積層される第2段成形品4−2の厚みの分だけ大きくな
っている。
【0020】これらの第1スラリー溜21に第1発泡性
スラリーS1を入れ、第2スラリー溜22には第1発泡
性スラリーS1と異なる組成の第2発泡性スラリーS2
を入れる。スチールベルト1を搬送させると、第1発泡
性スラリーS1は、第1ドクターブレード25とスチー
ルベルト1の間隙から押し出されて所定の厚さを持った
第1段板状成形体4−1に成形され、この第1段板状成
形体4−1はスチールベルト1に運ばれて第2スラリー
溜22の第2発泡性スラリーS2の下を移動し、第2ド
クターブレード26と第1成形体4−1との間隙から押
し出されてくる第2段成形体4−2が第1段成形体4−
1の上に積層され、これにより2段の複層成形体4Aが
得られる。上記発泡性スラリーは、もともと粘度が高
く、また、ドクターブレードにより板状成形体となると
きにある程度発泡し粘度が上昇するため、積層した成形
体とその下の成形体とはほとんど混合せず、複層成形体
となる。
【0021】図1ではドクターブレードは2段である
が、このようなドクターブレード法では、3段あるいは
それ以上の多段階成形でもドクターブレードを追加する
だけで容易に多層成形体を連続的に成形することができ
る。また、図1では隣接する相互のドクターブレード
が、相互間の隔壁をドクターブレードで構成するように
なっているが、別個のスラリー溜を有するドクターブレ
ードを設置して多段階成形を行うようにしても良い。
【0022】それぞれの成形体の厚さは、ドクターブレ
ード法では0.2〜2mmの範囲が好ましい。傾斜機能
を有する複層成形体を得るために、本発明では、複層成
形体の各層を形成する発泡性スラリーの組成を変える。
最終的に得られる複層多孔質体の態様を、最下層の第1
層、その上に積層される第2層、第2層の上に積層され
る第3層の3層構造で説明する。例えば図3(a)に示
すように、順次細孔径が第1層から第3層にかけて小さ
くなる細孔構造の傾斜機能を有する構造、図3(b)に
示すように、第2層(中心層)より外側の第1層と第2
層の方が細孔径が大きい構造、図3(c)に示すよう
に、第2層より外側の第1層と第3層の方が細孔径が小
さい構造とすることができる。また、図4(a)に示す
ように、金属組成等の組成が第1層から第3層にかけて
順次変化する構造、図4(b)に示すように、組成と細
孔径が第1層から第3層にかけて順次変化する構造とす
ることができる。この例では3層構造を示しているが、
4層以上の層構造でも良いことは勿論である。上記細孔
構造の傾斜機能を付与するには、例えば発泡性スラリー
中における発泡剤の配合量を多くすることにより細孔径
が大きくなることを利用する。
【0023】このように成形された複層成形体を成形直
後に乾燥させると、複層成形体の表面が先に乾燥されて
表皮が生じた状態になり、複層成形体内部の発泡や水分
の蒸発が妨げられて、発泡が不均一になる場合がある。
このため、成形工程と乾燥工程の間に、発泡工程を設け
ることが好ましい。
【0024】成形体の発泡は、発泡性スラリーに含まれ
る蒸発型発泡剤の蒸気圧と、界面活性剤の起泡作用とに
よって生じる。蒸発型発泡剤は発泡性スラリーに含まれ
る界面活性剤及び水溶性樹脂結合剤の作用によって、始
めは発泡性スラリー中に可溶化してコロイド状に分散し
ているが、発泡性スラリー内部で徐々に揮発して気体と
なり、界面活性剤の起泡作用と相まって発泡性スラリー
全体に均質に気泡群を生じるようになる。気泡群は気泡
と気泡間の水柱によって構成されるものであるが、粉体
である原料粉末を含む発泡性スラリーの場合には、気泡
の成長に伴って原料粉末が気泡間の水柱に凝集するよう
になるので、原料粉末が三次元網状骨格構造を構成する
ようになる。その状態を保ったまま発泡性スラリーを乾
燥させると、原料粉末が三次元網状骨格構造を呈した発
泡グリーンとなる。
【0025】発泡の条件は、発泡と同時に乾燥させる
と、成形体表面に亀裂が生じやすいので、発泡中はでき
る限り乾燥を防止するため、高湿度の雰囲気下で行うこ
とが好ましい。具体的には、例えばスラリー粘性が35
000cps以上の時、湿度は70%以上、好ましくは
湿度は80%以上である。湿度が70%より低いと、成
形体内部で発泡が均一に進行しなかったり、乾燥時に成
形体表面に割れが入るおそれがある。発泡温度は、使用
する発泡剤によっても左右されるが、通常、15〜65
℃、特に28〜40℃の範囲が好ましい。発泡温度が1
5℃より低いと、発泡に例えば2時間以上かかる場合が
あり、65℃を超えると成形体が発泡しすぎて成形体が
崩壊する場合がある。発泡時間は、通常10〜45分の
範囲である。
【0026】このような発泡工程は、図1に示すような
加湿源としての水Wが箱内に蓄えられた高湿度の発泡装
置31内をスチールベルト1に乗った複層成形体4Aを
通過させることにより行うことができる。成形体が所望
の程度に発泡した段階で、乾燥して発泡グリーンとす
る。乾燥工程は発泡性スラリー中の水分を蒸発させる工
程である。水分を蒸発させるために、加熱による強制乾
燥が適しているが、乾燥に時間を要すると、加熱によっ
て気泡が更に成長して成形体の表面付近と内部とで孔径
が不均質になる場合がある。一方、余りに速く乾燥しよ
うとすると、発生する水蒸気によって気泡が崩壊してし
まう場合もある。そのため、乾燥条件は発泡性スラリー
及び成形体の性状に応じて適当な条件を選定する必要が
ある。熱風乾燥では成形体の最表面は直ちに乾燥するが
内部の乾燥に時間を要してしまい結果的に細孔構造が不
均質となってしまう場合があり、一方、マイクロ波を照
射すると乾燥が速すぎて細孔構造が不均質となったり、
原料粉末に金属が含まれている場合に発火することがあ
る。熱源として赤外線又は遠赤外線を用い、雰囲気温度
が40〜70℃の範囲になるように設定して乾燥する
と、比較的安定に細孔構造を維持した状態で乾燥するこ
とができる。
【0027】次に、上記多層成形工程、発泡工程、乾燥
工程を連続的に行い、発泡グリーンを連続的に製造する
ことができる製造装置の例について説明する。図2は、
実施の形態である発泡グリーンの連続製造装置を示す断
面図である。この製造装置は、スチールベルト製のキャ
リアーシート1が掛け渡された第1駆動ロール2及び第
2駆動ロール3とを有する。これら第1駆動ロール2と
第2駆動ロール3とによって駆動されて搬送するキャリ
アシート1がいわばベルトコンベヤー(搬送手段)の働
きをする。そして、第1駆動ロール2側から第2ロール
3側へ、順に離型剤塗布装置10、多層成形装置20、
発泡用高温高湿装置30、乾燥機40が設けられてい
る。
【0028】離型剤塗布装置10は、発泡グリーンをキ
ャリアシート1から分離を良好にするための離型剤をキ
ャリアシート1に塗布する装置である。この離型剤塗布
装置10は、第1駆動ロール2側から順に離型剤溜1
2、離型剤塗布用ドクターブレード13、離型剤乾燥機
14を有している。
【0029】離型剤溜12は、第1駆動ロール2近傍の
キャリアシート1の上面に接して四角箱状であり、この
離型剤溜12のキャリアシート進行方向側の壁は、キャ
リアシートと調整可能な間隙を持って離間するドクター
ブレード13が設けられ、離型剤Rの塗膜の厚さは、こ
のドクターブレード13とキャリアシート1との間の間
隙で調整される。離型剤溜12に、例えばフッ素樹脂分
散液等の調製した離型剤Rを入れ、キャリアーシート1
を搬送させると、離型剤Rは、ドクターブレード13と
キャリアシート1の間隙から押し出されて所定の厚さを
持った塗膜に成膜され、このキャリアシートの表面に成
膜された離型剤塗膜はキャリアシート1の搬送に伴い次
の離型剤乾燥機14に移動する。
【0030】離型剤乾燥機14は、前工程でキャリアシ
ート1上に形成された離型剤塗膜を乾燥固化させるもの
であり、例えば、温風乾燥機、遠赤外線乾燥機などを用
いることができる。多層成形装置20は、この図では3
つのドクターブレードを連結した構造となっている。こ
の多層成形装置20は、キャリアシート進行方向側へ順
に第1スラリー溜21、第2スラリー溜22、及び第3
スラリー溜23を有し、第1スラリー溜21と第2スラ
リー溜22の隔壁には第1ドクターブレード25が設け
られ、第2スラリー溜22と第3スラリー溜23との隔
壁には第2ドクターブレード26が設けられ、第3スラ
リー溜23のキャリアシート進行方向側の壁には第3ド
クターブレード27が設けられている。これらのドクタ
ーブレード25、26、27は、キャリアシート1との
間隙が調整可能になっている。第1ドクターブレード2
5とキャリアシート1との間隙でキャリアシート1上に
成膜される第1成形体の厚さが決まり、第1成形体と第
2ドクターブレード26の間隙で第1成形体の上に積層
される第2成形体の厚さがほぼ決まり、第3ドクターブ
レード27と第2成形体の間隙で第2成形体の上に積層
される第3成形体の厚さがほぼ決まる。このような連結
ドクターブレード法では、それぞれのスラリー溜に所望
の組成の発泡性スラリーS1、S2、S3をそれぞれ注
入して3層の複層板状成形体を連続的に製造することが
できる。
【0031】発泡用高温高湿装置31が設けられた発泡
ゾーン30は、複層成形体4Aを乾燥させる前に、十分
に発泡を完了させる工程である。発泡装置である高温高
湿装置31は、前記キャリアシート1の搬送路を囲繞
し、キャリアシート1の上方および下方に至る閉塞空間
を形成する矩形の炉体32を有する。この炉体32の第
1ロール2側壁面には、キャリアシート1の搬送入口3
2aが設けられ、一方第2ロール3側壁面には、搬送出
口32bが設けられている。そしてこの炉体32の略中
央部を通過するキャリアシート1の搬送路より下方側の
空間は水槽として機能する加湿槽として機能し、該加湿
槽には加湿源として所定量の水Wが収容されている。な
お、この加湿槽底部には水温調節ヒーター34が備えら
れており、収容された水Wを加熱して炉内雰囲気を所定
の湿度に保てるようにしている。なお、この加湿槽には
収容された水を攪拌させて温度の均一化を図るための攪
拌機構を備えていることが望ましい。一方、炉体32の
内部におけるキャリアシート1の搬送路より上方側の高
湿槽の壁面には、プレートヒーター35が配置してあ
り、壁面における水の凝結を防止すると共に、雰囲気温
度を所定温度に保つことを補助している。さらに、前記
キャリアシート1の搬送路直下には、搬送路に沿ってプ
レートヒーター36が配してあり、主としてこのヒータ
36によって、キャリアシート1上に成形されたスラリ
ー成形体4Aを所定温度に加熱して成形体の発泡を促進
する構成とされている。なお、前記水温調節ヒータ34
としては、例えばニクロム線シースヒーターが、またヒ
ーター35、36としては例えばカーボンプレートヒー
ターが用いられ得る。
【0032】発泡用高温高湿装置31により発泡した発
泡成形体4Bは、乾燥ゾーン40に搬送され、設けられ
た乾燥機41で乾燥される。乾燥機41の具体的な条件
は、例えば遠赤外線ヒータ42を用い、ヒーター温度1
20〜180℃、雰囲気温度40〜80℃、乾燥時間2
0〜120分の条件を採用することができる。これによ
り、板状の乾燥複層成形体4Cを得ることができる。こ
の乾燥成形体4Cの厚さは、発泡により、通常、成形体
の厚さの3〜8倍の厚さになる。図2に示した製造装置
では、乾燥複層成形体4Cを乗せたキャリアシート1を
第2ロール3部位において下側直角方向に折曲させなが
ら搬送させることで、乾燥成形体(グリーン体)4Cと
キャリアシート1とを分離している。続いて乾燥成形体
4Cは、必要に応じて所定の長さ毎に切断され、次の焼
成工程に送られる。
【0033】次の焼成工程は、2段階の工程とすること
が好ましい。第1段階は脱脂と呼ばれ、有機物(バイン
ダー等)を揮散させる工程であり、第2段階は、金属粉
末を焼結させる工程である。また、これらの工程は連続
とすることができる。脱脂工程は、例えば空気雰囲気下
あるいは水素ガスなどの還元ガス雰囲気下で、300〜
700℃程度の温度で10〜60分の時間焼成すること
ができる。また、焼結工程は、製造する金属の種類に応
じて、アンモニア分解ガス雰囲気、水素ガスのような還
元性雰囲気下、あるいは真空中、さらには空気中の雰囲
気で、800〜1400℃程度の温度で20〜120分
間焼成することが好ましい。脱脂・焼結時に、体積が約
20%収縮するので、脱脂、焼結は、グラファイト板な
どの滑りのよい敷板に乗せて行うことが好ましい。焼結
工程後、スキンパス圧延などで厚さを変えても良い。
【0034】かくして多層構造で、表面積の大きい、三
次元網状骨格構造を有するスポンジ状の多孔質焼結板を
得ることができる。このような傾斜機能を付与できる多
層構造の多孔質体は、例えばフィルター、灯油等の気化
器、鋳造複合材製造用の多孔質基体、二次電池の電極基
板、吸音材等の製造に利用でき、様々な多孔質体を用い
る産業用途に幅広く応用することができる。
【0035】
【実施例】以下、具体的に本発明の実施例について説明
する。 [実施例1〜3]本例では、図3に示した細孔構造に傾
斜機能を有する三次元網状構造の多孔質体を製造した。
表1に示す配合組成の発泡性スラリー1〜3を調製し、
図2に示した製造装置を用い、スチールベルトに表2に
示す第1層〜第3層を順次積層して3層成形体を成形し
た。これを表2に示す条件で発泡、乾燥を行って発泡グ
リーンを得た。その後、表2に示す条件で脱脂、焼成を
行って3層構造の多孔質体を製造した。
【0036】得られた多孔質体の断面を走査型電子顕微
鏡で観察し、それぞれの層の細孔径を測定した。結果を
表3に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】実施例1は、第1層から第3層にかけて順
次細孔径が小さくなる態様であり、図3の(a)に相当
する。実施例2は、細孔径の小さい第2層を細孔径が大
きい第1層と第3層とで挟んだ形態であり、図3の
(b)に相当する。実施例3は、細孔径の大きい第2層
を細孔径の小さな第1層と第3層とで挟んだ形態であ
り、図3の(c)に相当する。 [実施例4、5]本例では、図4に示した成分組成に傾
斜機能を有する三次元網状構造の多孔質体を製造した。
表1に示す配合組成の発泡性スラリー4〜9を調製し、
図2に示した製造装置を用い、スチールベルトに表2に
示す第1層〜第3層を順次積層して3層成形体を成形し
た。これを表2に示す条件で発泡、乾燥を行って発泡グ
リーンを得た。その後、表2に示す条件で脱脂、焼成を
行って3層構造の多孔質体を製造した。
【0041】得られた多孔質体の断面を走査型電子顕微
鏡で観察し、それぞれの層の細孔径を測定した。また、
x線マイクロアナライザーを用いてそれぞれの層及び層
間の成分組成を定量分析した。結果を表3に併記する。
実施例4は、細孔径は第1層〜第3層に亘ってほとんど
変化はないが、金属組成が第1層のほぼ銅100%から
第3層のニッケル100%まで順次変化する成分組成に
傾斜機能を有する多孔質体が得られた。実施例5は、細
孔径が第1層から第3層にかけて小さくなる細孔構造の
傾斜機能を有すると共に、金属組成が第1層のほぼニッ
ケル100%から第3層の銅がほぼ100%まで順次変
化する成分組成に傾斜機能を有する多孔質体が得られ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明の多孔質体の製造方法によれば、
傾斜機能等を付与できる複層多孔質体を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる多孔質体を製造するための複層
成形体を成形する製造装置の概念を説明する断面図であ
る。
【図2】乾燥複層成形体を成形から乾燥まで連続的に製
造する製造装置の断面図である。
【図3】本発明にかかる複層多孔質体の断面構造を説明
する概念図であり、(a)は順次細孔径が上の層に行く
に従い小さくなる細孔構造の傾斜機能を有する構造、
(b)は中心側の層より外側の層の方が細孔径が大きい
構造、(c)は中心側の層より外側の層の方が細孔径が
小さい構造をそれぞれ示す。
【図4】本発明に係る複層多孔質体の断面構造を説明す
る概念図であり、(a)は組成が上から下に順次変化す
る構造、(b)は組成と細孔径が上から下に順次変化す
る構造をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1…キャリアシート、2,3…駆動ロール、10…離型
剤塗布装置、14…離型剤乾燥機、20…成形ゾーン、
21…第1スラリー溜、22…第2スラリー溜、23…
第3スラリー溜、25…第1ドクターブレード、26…
第2ドクターブレード、27…第3ドクターブレード、
30…発泡ゾーン、31…高温高湿装置、40…乾燥ゾ
ーン、42…遠赤外線ヒータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結可能な原料粉末、水溶性樹脂結合剤及
    び界面活性剤を含む発泡性スラリーを板状に複層成形
    し、この複層成形体を乾燥、焼成することを特徴とする
    多孔質体の製造方法。
  2. 【請求項2】上記発泡性スラリーを板状に第1段成形し
    た後、この第1段成形体の上に第1段成形と同じ又は異
    なる組成の発泡性スラリーを重ねて板状に第2段成形す
    る工程を含む請求項1記載の多孔質体の製造方法。
  3. 【請求項3】複数連結したドクターブレード法により上
    記発泡性スラリーの複層成形を行う請求項1又は2記載
    の多孔質体の製造方法。
  4. 【請求項4】上記発泡性スラリーが、原料粉末を10〜
    80重量%、水溶性樹脂結合剤を1〜10重量%、発泡
    剤を0.5〜5重量%、界面活性剤を0.05〜10重
    量%含有する請求項1〜3いずれかに記載の多孔質体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】上記複層成形体の互いに接する2つの成形
    層が、それらの発泡性スラリー中の上記原料粉末の含有
    量差が1:1〜1:5の範囲である請求項1〜4いずれ
    かに記載の多孔質体の製造方法。
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