JP2020512483A - 2つの連続した炉の間に引張ブロックを含む、連続的な焼鈍又は亜鉛めっきライン - Google Patents

2つの連続した炉の間に引張ブロックを含む、連続的な焼鈍又は亜鉛めっきライン Download PDF

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Abstract

少なくとも2つの連続した焼鈍炉、及び前記2つの焼鈍炉間で2つのローラを備える引張ブロックを含む金属ストリップの連続的な焼鈍又は亜鉛めっきライン、及び該ラインの生産を制御、最適化するためのシステム。【選択図】図2

Description

本発明は、鋼ストリップの連続的な焼鈍ライン又は亜鉛めっきラインに関する。以下において、亜鉛めっきには、コーティングが、亜鉛、アルミニウム、亜鉛及びアルミニウムの合金、又は他のいかなる種類のコーティングであれ、全ての浸漬コーティングを意図している。より詳しくは、本発明は、連続した炉を備えたラインにおいてストリップの張力を管理することに関する。
連続したラインでは、鋼ストリップは、各種の加熱及び冷却チャンバを通過するときに、異なる熱処理を連続して受けることになる。ストリップが該チャンバを良好に通過することを確実にするためには、該チャンバ内にある支持ローラの周りに正確に巻き付く必要がある。該ローラの外面は、ストリップを炉の中央を通るように案内するのに役立つような形状を有している。さらに過剰な張力は避ける必要がある。過剰な張力は、ストリップが高温のチャンバを通過するときに、鋼ストリップが可塑化されるリスクをもたらし、このことは、その後、ストリップ表面にしわが生じる問題を発生することがあり、あるいは、ストリップが破れて設備を停止することさえありうる。従来、US4358093号公報の図1に記載されているように、炉内の張力レベルは、炉外に配置された2つ又は3つのローラを備えた2つの引張ユニットで制御されており、1つのブロックは炉の上流に、他方は下流にあり、ストリップの張力は、加熱及び冷却チャンバ内の製品の温度を変えることで、炉の支持ローラにより徐々にかつ穏やかに調節される。そのため、1つの加熱チャンバでは徐々に張力が減少し、次いで、後に来る冷却チャンバでは徐々に張力が上昇しうることになる。US4358093号公報の図3に記載されているように、引張ユニット(tensioning unit)は時々、冷却チャンバの上流の炉内で使用され、ストリップが冷却チャンバに入る前に張力を著しく増加させる。
EP1167553号公報は、冷却チャンバの両側に引張ユニットを設置することを図4に開示している。下流に配置された引張ユニットは、冷却チャンバの後ろに配置された過時効セクションにおいて、限定されたレベルのストリップ張力にすることを可能にしている。この過時効セクションでは、ストリップは再加熱され、例えば300℃の中温に維持される。亜鉛めっきラインのケースでは、炉の終わりにおいて、冷却塔内のストリップの張力を著しく増加させるために、2又は3ローラ引張ユニットが使用されている。
鋼の品質は、定常的に進化しており、特に機械的強度が増加しており、それにより、材料の厚さの削減が可能となり、より少ない消費量でより軽量の搭載量を可能とする。新たなグレードの鋼は、2つの連続した焼鈍処理を含む熱サイクルを必要とし、それゆえ、同じ連続した焼鈍又は亜鉛めっきライン上に2つの炉の存在を必要とする。
交互に配置された2つの焼鈍炉を備えたラインの構成においては、第1の焼鈍熱サイクルのための冷却チャンバが後続する第1の一連の加熱チャンバ、次いで
第2の焼鈍熱サイクルのための冷却チャンバが後続する第2の一連の加熱チャンバの組み合わせがあり、全てはラインの同じサーマルセクション内で連続している。焼鈍温度は、焼鈍温度に達する加熱速度や該温度での浸漬時間だけでなく、鋼の化学的組成、その冶金状態、特にその焼入れの程度にも関係している。焼鈍温度とそれへの浸漬時間は、浸漬の終わりにおける所望するオーステナイト画分によって決まる。典型的には、焼鈍温度は700℃から1000℃の間である。第1の焼鈍サイクルの終わりでは、ストリップは典型的には100℃から300℃の間に冷却され、所望する冶金的変態に応じて決まる。次いで、ストリップは再び焼鈍温度にされ、その後可能な過時効セクションの前に冷却される。2つの連続した焼鈍炉を備えたラインに生ずる問題は、2つの炉及びそれらの構成チャンバは、単一の焼鈍炉を備えたラインと比較すると、異常な作動状況を呈することがあるという事実に由来している。各炉は、高温又は低温で動作している可能性があり、又はストリップが炉を移動しているのに停止することさえありうる。
焼鈍炉と両方の炉の各種チャンバ間の張力を制御することは、ストリップを間違って案内することによる又はストリップが破損することによる生産停止を可能な限り避けるうえで重要な要素である。2つの連続した焼鈍炉を備えたラインにおいては、ラインにおけるストリップの長さは単一の炉を備えた従来のラインと比較して著しく増加し、そのため全線にわたってストリップを案内する困難度が上昇する。そのうえ、温度遷移及びストリップの型の転移相は、2つの連続した焼鈍炉の構成において特別に制御された張力を要求する。その理由は、2つの連続した炉で構成されるため、いくつかの異なる型の鋼コイルと熱アセンブリ内に異なる熱サイクルが全体として同時に存在するからである。
それゆえ、2つの焼鈍炉を有する連続的な焼鈍又は亜鉛めっきラインのための
張力管理は3つの核心問題を提示する。
・2つの炉の全てのチャンバにおいて、各炉の作動状態がいかなるものであれ、ストリップの正確な配置を保証すること
・各炉の作動状態がいかなるものであれ、異なるチャンバで異なるレベルの温度及び張力を受けるストリップの塑性変形のリスクを回避することにより、製品の表面の良好な品質を保証すること
・熱サイクルとストリップの型の転移段階が生産ロスなしで管理されることを保証すること
もちろん、これら3つの問題は、互いに、かつ炉内の温度制御と密接に連結している。
従来の焼鈍又は亜鉛めっきラインにとって、張力管理は従来技術の範囲内である。従来の焼鈍又は亜鉛めっきラインは、単一の炉を含むラインである。
従来、ストリップの適切な移動を確実に行いつつ、ストリップが塑性変形することを回避するために、張力は加熱チャンバ内では低い張力に設定され、又はこのチャンバの入口(より冷たい)とその出口(より熱い)との間で徐々にかつ少しばかり減少するように設定される。次いで、張力は冷却チャンバで徐々に増加される。この張力制御は、従来、鋼ストリップを移動させるのに使用される支持ローラのトルク制御により達成されている。
また、従来技術は、炉内の張力レベルを低く保ち、冷却チャンバで顕著にストリップの張力を増加させるため、冷却チャンバの上流の炉内で引張ユニットを使用することを提案している。
2つの焼鈍炉ラインでは、第1の炉は、加熱セクション、例えば、直火バーナ(NOFセクション)又は放射管(RTFセクション)、又は該2つの組み合わせをもつ加熱セクション、浸漬セクション、及びガス、液体、ガスと液体のミスト、又はこれら方法のいくつかの組み合わせにより冷却する1又は複数のセクションを含むことがある。
第2の炉は、例えば、加熱セクション(RTF)、浸漬セクション、及びガス、液体、ガスと液体のミスト、又はこれら方法のいくつかの組み合わせにより冷却する1又は複数のセクションを含むことがある。
2つの焼鈍炉を有する亜鉛めっきラインでは、第2の焼鈍後に、鋼ストリップは亜鉛浴の温度近くの温度に冷却され、その後、亜鉛浴内に浸漬されることにより、亜鉛又は他のコーティングで被覆される。その後、例えば空気を吹き込むことで、周囲温度に冷却される。
連続した焼鈍炉を備えたラインは、異なるセクションにおける張力管理に対して新たな困難をもたらす。
2つの連続した炉により生ずる第1の困難は、異なるチャンバの温度レベルとの関連で、2つの炉のそれぞれにおける非常に異なるレベルの張力をいかにして制御するかである。この問題は、2つの炉の作動温度範囲は最近の工業的実務よりもかなり幅広いため深刻である。加熱チャンバ内で約700℃から950℃のオーダーの焼鈍温度で作動している1つの炉にとって、同じ炉又は他方の炉が加熱チャンバ内で低い温度、典型的には周囲温度と500℃の間である作動状態と比較して、張力制御を幅広い範囲にする必要性がある。2つの炉のラインの最適な作動のための必要条件は、2つの炉それぞれに対する張力制御が、分離されて又は組み合わされて、大きな適応性を有することである。
本発明の第1の態様は、少なくとも2つの連続した焼鈍炉及び該2つの炉の間に配置された少なくとも2つのローラを備える引張ユニットを含む、移動する金属ストリップのための連続的な焼鈍又は亜鉛めっきラインである。
本発明のラインは、前記引張ユニットによって前記ストリップに加えられる張力を管理するように前記引張ユニットを制御する手段を備えることもできる。
前記引張ユニットの配置についての1つの可能性としては、前記ストリップの移動方向に、第1の炉の冷却セクションの後、かつ、第2の炉の加熱セクションの前である。
前記引張ユニットは、前記ラインの雰囲気分離容積部内に配置し、前記容積部は、前記上流の炉と下流の炉との間に配置することができる。
本発明のラインは、前記2つの焼鈍炉間に配置される、ストリップの長さに対するアキュムレータを含むこともできる。
前記アキュムレータは、外壁を有するチャンバ内に配置され、外壁は前記チャンバ内の雰囲気を外部の雰囲気、例えば空気から分離し、前記外壁はまた断熱され、好ましくは、前記チャンバからの熱損失を制限するように断熱され、前記チャンバは、前記ストリップを加熱するか又は前記ストリップの温度を維持する手段も含むことができる。
本発明の第2の態様は、少なくとも2つの連続した焼鈍炉及び前記2つの炉間に配置される、少なくとも2つのローラを備える引張ユニットを含む、移動するストリップを取り扱うように構成されているライン上の金属ストリップを焼鈍又は亜鉛めっきする方法である。
本発明の方法は、好ましくは前記引張ユニットによって加えられる前記ストリップに対する張力を制御するための前記引張ユニットの管理を用いて、前記2つの炉における前記ストリップの移動速度及び/又はストリップ張力のために、特に、前記2つの炉間の熱及びストリップの型変更の転移の管理を最適化するために、前記ラインに差別化されたパラメータを加えることを含むことができる。
本発明の他の態様は、通信ネットワークからダウンロード可能であり、及び/又は、コンピュータによって読み取られるか及び/又はマイクロプロセッサによって実行されることができる媒体に記憶され、計算ユニットの内部メモリにロード可能である、コンピュータプログラム製品であって、前記計算ユニットによって実行されると、本発明に係る方法の段階を開始するプログラミングコード命令を含むことを特徴とする、本発明のコンピュータプログラム製品又はその1又は複数の改良である。
1つの可能性においては、知られているラインでは、2−ローラ又は3−ローラ引張ユニットが、第1と第2の焼鈍炉の間、典型的には、第1の炉の最終冷却チャンバと第2の炉の最初の加熱チャンバの間に配置される。この装置は、他方の炉に連結された一方の炉に対する張力制御を回避する。該装置は、1つの炉での高張力の管理と同時に他方の炉での低張力の管理を可能にする。また該装置は、ストリップの転移相にある、すなわち、異なる型及び/又は品質の2つのストリップ間の合流の過程にあるストリップへの張力の即時かつ顕著な増加又は減少をも可能にする。
本発明の第1の態様は、少なくとも2つの連続した焼鈍炉及び該2つの炉の間に配置された少なくとも2つのローラを備える引張ユニットを含む、金属ストリップのための連続的な焼鈍又は亜鉛めっきラインから構成することができる。
本発明の1つの実施態様においては、引張ユニットは第1の炉の冷却セクションの後、かつ、第2の炉の加熱セクションの前に配置することができる。
前記引張ユニットは、上流の炉と下流の炉との間の雰囲気分離容積部内に配置することができる。
本発明の他の実施態様においては、ストリップの長さを蓄積することができるアキュムレータを2つの焼鈍炉間に配置することができる。このアキュムレータは、外壁を有するチャンバ内に配置され、該外壁は前記チャンバ内の雰囲気を外部の空気から分離し、前記外壁は前記チャンバからの熱損失を制限するために断熱され、前記チャンバはまた、前記ストリップ温度を上昇させるか又は維持する手段を含むことができる。
また本発明は、本発明のラインのための生産制御及び最適化システムを含み、該システムは、前記2つの炉における前記ストリップの移動速度及び/又はストリップの張力のために、特に、前記2つの炉間の熱及びストリップの型変更の転移の管理を最適化するために、差別化されたパラメータを使用することができる。
本発明において有利には、またライン上の空間を無駄にしないため、引張ローラのユニットを、2つの焼鈍炉間における雰囲気分離を管理するために使用されるバッファ容積部内に配置することができる。熱サイクル及び処理される鋼ストリップに応じて、2つの炉内において異なる雰囲気を管理することが必要となる。
2つの連続した炉をもつラインに対するもう1つの困難は、異なる熱サイクルとストリップの型の間における転移を管理することである。1つの焼鈍炉をもつライン上では、転移に対する程度の制限があり、ほとんどの場合、炉内で熱処理を受けるのは一度に1つだけの鋼コイルである。2つの連続した焼鈍炉をもつライン上では、異なる型の複数の鋼コイルは、又は異なる熱サイクルを必要とすることは、ライン上で同時にありうる。
そのうえ、加熱ゾーンは、各種の温度領域で作動できるが、常に動作している。二重の焼鈍ライン上では、加熱ゾーンは、単一の炉の温度よりも相当低い温度、約500℃又はさらに低い温度で作動することを要求されうる。従来のチャンバ支持ローラを使用する張力制御システムは、2つの炉において張力を正確なレベルに維持するには十分でない。
転移相に対する張力を管理する問題を解決するため、2つの炉の間にある前記引張ユニットは、ストリップが2つの炉の各々を通過する際に各ストリップに対する最適な張力レベルを管理するため、転移の適当な時期に上方又は下方に張力ジャンプを形成することにより作動することができる。
有利には、引張ユニットはまた、安定した生産フェーズの間、第1の炉との関連で第2の炉の正確な張力レベルを調節するために作動することができ、炉のディフレクターロールを通じて加えられる小さな張力変化をより少なく使用又は全く使用しないことを可能にするが、それらは技術的により困難で管理が敏感になる。
最後に、2つの連続した焼鈍炉を備えたこのタイプのライン上の転移相におけるストリップの移動を管理することに対するもう1つの課題は、遷移時間を最適化し、ライン生産性を向上させるため、遷移前又は遷移中のストリップ移動速度を変更できることである。従来、炉のレベル2制御のための最適化システムは、新たなストリップの到着時に予めストリップ移動速度を管理するか、又は遷移が炉内で生じている間にストリップ移動速度を管理する。2つの連続した炉があると、遷移を最適化するためのストリップ移動速度の変更目標は、第1と第2の炉の間で相対立しうる。さらに、これら2つの炉に複数の鋼コイルが存在する可能性は、ストリップ移動速度及び張力を管理する困難を増加させる。
この困難を解決するため、本発明は、1つの可能性として、2つの焼鈍炉の間、典型的には、第1の炉の最後の冷却チャンバと第2の炉の第1の加熱チャンバの入口にある引張ユニットの間に、ストリップ蓄積領域を設置することを提示する。
この装置は、速度及び張力管理の点において2つの連続した炉の完全な分離を可能にする。それは安定した作動フェーズの間において、ストリップの一定の長さの蓄積を可能とし、その結果、第2の炉のストリップ移動速度を変更することなく、第1の炉のストリップ移動速度を減少させることができる。他のケースでは、炉内のアキュムレータなしで、第2の炉内の安定したストリップ移動速度を維持しつつ、第1の炉内のストリップ移動速度を増加させることができうる。この第2の炉内の安定したストリップ移動速度は、亜鉛めっきラインの場合に特に重要である。なぜなら、第2の炉の出口にある亜鉛めっき浴を通ってストリップが移動するため、可能な限り安定したストリップ移動速度が必要とされるからである。
本発明は、上述した構成に加えて、添付図面に関連して述べられる組み立て体の例を参照して、以下により明確に説明されるいくつかの他の構成からなるが、これらは本発明を限定するものではない。
従来技術における2つの焼鈍炉を備えた連続的ラインの概略図。 本発明の第1の実施態様に係る2つの焼鈍炉を備えた連続的ラインの概略図。 本発明の第2の実施態様に係る2つの焼鈍炉を備えた連続的ラインの概略図。 連続的ラインの2つの焼鈍炉間に配置されたアキュムレーションチャンバの例示組み立て体の縦概略図。 図4からの2つの焼鈍炉間に配置されたアキュムレーションチャンバの例示組み立て体の横概略図。
これらの組み立て体の方法は決して限定的なものではなく、説明又は一般化される、又は説明された他の特徴から分離されたように、下記の特徴の選択を含む本発明の変更を、この選択した特徴が技術的有利性を与えるか又は従来技術から本発明を差別化するのに十分であるときは、特に含みうるものである。
添付図面の図1の線図は、従来技術における、2つの焼鈍炉30、40を備えた連続的亜鉛めっきラインの処理セクションの概略表示を表している。上流及び下流に配置されたラインのセクションはこの線図には示されていない。ローラ2によって運ばれるストリップ1は、最初にプレ加熱セクション3に入り、これは例えば500℃に加熱された直火である。次いで、加熱セクション4に入り、ここでは焼鈍が例えば800℃の温度で行われる。ストリップは次いで冷却セクション5に入り、例えば250℃に冷却される。次いで、第2の加熱セクション6に入り、ここでは焼鈍が例えば700℃の温度で行われる。ストリップは次いで第2の冷却セクション7に入り、例えば460℃に冷却される。次いで、ストリップは引張ユニット9を通過し、その後に亜鉛浴10に浸けられるコーティングセクション8に入る。ここでは本発明の記載に役立つようにラインの構成を簡略化している。実際のラインは、より多様なセクションを含みうるものであり、例えば加熱、浸漬、徐冷、急冷、過時効等のためのチャンバを備えている。
添付図面の図2の線図は、本発明の第1の例示組み立て体について、2つの焼鈍炉を備えた連続的亜鉛めっきラインの処理セクションの概略表示を表している。この図は既に述べた図1からの処理セクションを再び示している。2つの炉30、40における張力の管理及び制御を分離又は組み合わせる目的で、2−ローラの引張ユニット11が第1の炉の冷却セクション5の後であって、第2の炉の加熱セクション6の前に配置される。引張ユニット11は、前記2つの炉の間の雰囲気分離を管理するバッファ容積部12内に配置される。
添付図面の図3の線図は、本発明の第2の例示組み立て体について、2つの焼鈍炉を備えた連続的亜鉛めっきラインの処理セクションの概略表示を表している。この図は既に述べた処理セクションを再び示している。2つの炉の間のストリップ・アキュムレーションセクション14は、ストリップ移動方向において、冷却セクション5の下流であって、第2の炉の加熱セクション6の入口に位置する引張ユニット11の上流に配置されている。見てわかるように、このライン構造により、安定作動フェーズの間に、アキュムレーションセクションにおけるストリップの一定の長さの蓄積が可能になり、その結果、第1の炉内のストリップ速度は、第2の炉内のストリップ移動速度を変更することなく減少させることができる。それゆえ、それによってストリップ移動速度及び張力管理の点で、2つの連続した炉の完全な分離が可能となる。
添付図面の図4の線図は、本発明の1つの例示組み立て体について、2つの焼鈍炉の間のストリップ・アキュムレーションセクション14の縦概略表示を表している。このセクションは、図の左方からストリップ1が入り、右方に出て雰囲気分離シール16を通過するチャンバ15を含んでいる。該ストリップはローラ17、18によって運ばれる。チャンバ15の底部にある7つのローラ17の一式の位置は、前記チャンバ内に固定されている。ローラ17の一式の上方に配置された6つのローラ18は、前記チャンバ内に存在するストリップの長さを調節するために、より低い位置Aとより高い位置Bの間を垂直方向に移動する。ローラ18は、昇降装置に連結された移動フレーム上に載置されている(図示せず)。

チャンバ15は、窒素と水素(例えば水素5%)の混合物の保護的雰囲気下に置かれている。該雰囲気は、例えば、注入ポイント19からチャンバ内に注入され、排出口20を通ってチャンバから出る。チャンバの壁21は気密構造であり、チャンバの熱損失を制限するため、耐火材、例えばセラミックファイバーを用いて断熱されている。加熱装置22、例えばラジアントチューブは、ストリップを所望する温度に上昇させ、保持することができる。
添付図面の図5の線図は、図4で示したチャンバ15の横概略表示を表している。チャンバ15内に位置が固定されたローラ17は、モータ23によって回転する。前記チャンバ内で位置が調節可能なローラ18は、この例示組み立て体ではモータは取り付けられていない。それらはストリップによって加えられる張力により回転する。ローラ18は、チャンバ内のより低い部分にある高さAから、昇降装置24の作動を通じて、チャンバ内のより高い部分にある高さBに垂直方向に移動する。該昇降装置は、例えば、チャンバ15の各辺上に配置された2つの電気ホイスト(図示せず)を含んでいる。チャンバの壁にある溝はローラ18のシャフトの移動を可能にする。その溝には、チャンバの内部と昇降装置24を収容する容積部の間のガスの流れを制限するための手段(図示せず)、例えばブラシが装備されている。昇降装置は、気密性の壁27によって形成される容積部内において、注入ポイント25、26においてガス注入されるチャンバ15と同じ雰囲気下に置かれる。気密性の壁21、27と雰囲気分離シール16の組み合わせは、ストリップにとってオキシダントなしの保護的雰囲気下にチャンバを保持するのに役立つ。
本発明に係る、2つの焼鈍炉を備えた、金属ストリップの連続的焼鈍又は亜鉛めっきラインのための生産制御及び最適システムは、引張ユニット11及び存在するときはアキュムレーションセクション14に基づいて作動することにより、2つの炉におけるストリップ移動速度と張力レベルの差別化された制御を可能にする。
当然のことながら、本発明は記載された実施例だけに限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく数多くの改変をこれらの実施例に行うことができる。特に、本発明の各種の特徴、形式、改変及び実施形態は、互いに又は相互に排他的でない限り、各種組み合わせにて、互いに組み合わせることができる。

Claims (8)

  1. 移動するストリップを取り扱うように構成されている、金属ストリップの連続的な焼鈍又は亜鉛めっきラインであって、少なくとも2つの連続した焼鈍炉(30、40)、及び、前記2つの焼鈍炉間で、前記ストリップの移動方向に、前記第1の焼鈍炉(30)の冷却セクション(5)の後、かつ、前記第2の焼鈍炉(40)の加熱セクション(6)の前に配置される少なくとも2つのローラを備える引張ユニット(11)を含む、連続的な焼鈍又は亜鉛めっきライン。
  2. 前記引張ユニットによって前記ストリップに加えられる張力を管理するように前記引張ユニットを制御する手段を備える、請求項1に記載のライン。
  3. 前記引張ユニット(11)は、前記ラインの雰囲気分離バッファ容積部(12)内に配置され、前記容積部は、前記上流の炉(30)と下流の炉(40)との間に配置される、請求項1又は2に記載のライン。
  4. ストリップの長さに対するアキュムレータ(14)であって、前記2つの焼鈍炉(30、40)間に配置されるアキュムレータ(14)も含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のライン。
  5. 前記アキュムレータ(14)は、外壁(21)を有するチャンバ(15)内に配置され、外壁(21)は前記チャンバ内の雰囲気を外部の雰囲気から分離し、前記外壁(21)はまた断熱され、前記チャンバは、前記ストリップを加熱するか又は前記ストリップの温度を維持する手段(22)も含む、請求項4に記載のライン。
  6. 移動するストリップを取り扱うように構成されているライン上の金属ストリップを焼鈍又は亜鉛めっきする方法であって、ラインは、少なくとも2つの連続した焼鈍炉(30、40)、及び、前記2つの炉間で、前記ストリップの移動方向に、前記第1の焼鈍炉(30)の冷却セクション(5)の後、かつ、前記第2の焼鈍炉(40)の加熱セクション(6)の前に配置される少なくとも2つのローラを備える引張ユニット(11)を含む、焼鈍又は亜鉛めっきする方法。
  7. 好ましくは前記引張ユニットによって加えられる前記ストリップに対する張力を制御するための前記引張ユニットの管理を用いて、前記2つの炉(30、40)における前記ストリップの移動速度及びその張力のために、特に、前記2つの炉間の熱及びストリップの型変更の遷移の管理を最適化するために、前記ラインに差別化されたパラメータを加えることを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 通信ネットワークからダウンロード可能であり、及び/又は、コンピュータによって読み取られるか及び/又はマイクロプロセッサによって実行されることができる媒体に記憶され、計算ユニットの内部メモリにロード可能である、コンピュータプログラム製品であって、前記計算ユニットによって実行されると、請求項7に記載の方法の段階を開始するプログラミングコード命令を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
JP2019550238A 2017-03-13 2018-03-13 2つの連続した炉の間に引張ブロックを含む、連続的な焼鈍又は亜鉛めっきライン Pending JP2020512483A (ja)

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