JPH04235268A - 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法Info
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- JPH04235268A JPH04235268A JP1275491A JP1275491A JPH04235268A JP H04235268 A JPH04235268 A JP H04235268A JP 1275491 A JP1275491 A JP 1275491A JP 1275491 A JP1275491 A JP 1275491A JP H04235268 A JPH04235268 A JP H04235268A
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融亜鉛めっきを施し
た後、加熱処理を行ういわゆる合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法、特に連続合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法に関するものである。
た後、加熱処理を行ういわゆる合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法、特に連続合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法に関するものである。
【0002】すなわち、鋼板の連続式溶融亜鉛めっき法
にあっては、鋼板を連続的に加熱および還元処理を行い
、次いで溶融亜鉛めっき浴に浸漬させて鋼板表面にめっ
き処理を施している。本発明は、そのような溶融亜鉛め
っき直後に、気体絞り法等により必要付着量にめっき量
コントロールを行ってからめっき鋼板に加熱処理を施す
ことにより、鋼板から亜鉛めっき層内に鉄拡散を行って
合金化処理する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に
関する。
にあっては、鋼板を連続的に加熱および還元処理を行い
、次いで溶融亜鉛めっき浴に浸漬させて鋼板表面にめっ
き処理を施している。本発明は、そのような溶融亜鉛め
っき直後に、気体絞り法等により必要付着量にめっき量
コントロールを行ってからめっき鋼板に加熱処理を施す
ことにより、鋼板から亜鉛めっき層内に鉄拡散を行って
合金化処理する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に
関する。
【0003】
【従来の技術】溶融亜鉛めっき鋼板の合金化処理を行う
加熱方法としては、従来ガス加熱による直接加熱方式が
一般的であったが、近年、誘導加熱(以下I/H と略
す) による内部加熱方式も採用されつつある。I/H
方式によれば温度制御性が特に向上し、一方、ガス加
熱方式では応答性の改善が図られる。
加熱方法としては、従来ガス加熱による直接加熱方式が
一般的であったが、近年、誘導加熱(以下I/H と略
す) による内部加熱方式も採用されつつある。I/H
方式によれば温度制御性が特に向上し、一方、ガス加
熱方式では応答性の改善が図られる。
【0004】高周波誘導加熱を用いた方法としては、ガ
ス加熱方式の代替としてすべて誘導加熱に切り換えたオ
ールI/H 方式とガス加熱方式との併用であるコンビ
ネーションI/H 方式の2種類が採用されつつある。
ス加熱方式の代替としてすべて誘導加熱に切り換えたオ
ールI/H 方式とガス加熱方式との併用であるコンビ
ネーションI/H 方式の2種類が採用されつつある。
【0005】I/H 方式の合金化処理 (以下GAと
略す) は、古くから知られ (特公昭37−3107
号公報等参照)、ガス加熱方式とのコンビネーションI
/H 方式についても、特開昭61−207563号公
報においてガス加熱+I/H 方式( ポストI/H
方式) とI/H +ガス加熱方式( プレI/H 方
式) とが開示されている。また、合金化度に応じて行
うI/H 制御法それ自体は特開平1−177351号
公報に開示されている。
略す) は、古くから知られ (特公昭37−3107
号公報等参照)、ガス加熱方式とのコンビネーションI
/H 方式についても、特開昭61−207563号公
報においてガス加熱+I/H 方式( ポストI/H
方式) とI/H +ガス加熱方式( プレI/H 方
式) とが開示されている。また、合金化度に応じて行
うI/H 制御法それ自体は特開平1−177351号
公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、コンビ
ネーションI/H方式のうち特にポストI/H 方式の
優位性に着目し、それを利用した製造方法上の問題点を
検討した。
ネーションI/H方式のうち特にポストI/H 方式の
優位性に着目し、それを利用した製造方法上の問題点を
検討した。
【0007】■オールI/H 方式は操業条件変更 (
板厚、幅、L/S 、鋼種、etc.) に対する応答
性は極めて良好で、ガス加熱方式で発生する非定常時の
部分がミニマム化でき、処理鋼板の歩留ロスを最小限に
抑えることができる。■しかしながらこのように電力だ
けで加熱することにより、原単位悪化ひいては成品のコ
ストアップを招くため、I/H とガス加熱を併用し、
I/H によるガス加熱のデメリットを補完する方式が
究極の合金化処理方法である。■ガス加熱とI/H の
コンビネーションは、その制御方法において極めて難し
く、最適制御システムを開発する必要がある。
板厚、幅、L/S 、鋼種、etc.) に対する応答
性は極めて良好で、ガス加熱方式で発生する非定常時の
部分がミニマム化でき、処理鋼板の歩留ロスを最小限に
抑えることができる。■しかしながらこのように電力だ
けで加熱することにより、原単位悪化ひいては成品のコ
ストアップを招くため、I/H とガス加熱を併用し、
I/H によるガス加熱のデメリットを補完する方式が
究極の合金化処理方法である。■ガス加熱とI/H の
コンビネーションは、その制御方法において極めて難し
く、最適制御システムを開発する必要がある。
【0008】本発明の目的は、コンビネーションI/H
方式のうちのポストI/H 方式による合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の製造方法、特にその制御方法を提供する
ことである。なお、プレI/H 方式においても同様手
段で制御を行い効果を上げることは可能であるが、制御
応答性を含めポストI/H 方式の方が総合的に優位で
ある。
方式のうちのポストI/H 方式による合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の製造方法、特にその制御方法を提供する
ことである。なお、プレI/H 方式においても同様手
段で制御を行い効果を上げることは可能であるが、制御
応答性を含めポストI/H 方式の方が総合的に優位で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的達成のために、定常時の制御と非定常時の制御とを別
方式で行うことに着目した。つまり、定常時には加熱量
などの変動幅がそれほ大きくないためフィードバック制
御(FB 制御) によっても十分に対処でき、むしろ
その方がコスト的にも有利である。
的達成のために、定常時の制御と非定常時の制御とを別
方式で行うことに着目した。つまり、定常時には加熱量
などの変動幅がそれほ大きくないためフィードバック制
御(FB 制御) によっても十分に対処でき、むしろ
その方がコスト的にも有利である。
【0010】一方、非定常時、つまり板厚、幅、ライン
スピード(L/S)、鋼種、などが変化し、加熱条件を
大幅に変更する必要が有る場合、フィードフォアード制
御(FF 制御) を行うことが有利であり、しかもそ
の場合にあって昇温時と降温時とではガス加熱部とI/
H 加熱部の負荷の割合を変えることによりより速やか
な加熱条件の変更が可能となることを知り、本発明を完
成した。
スピード(L/S)、鋼種、などが変化し、加熱条件を
大幅に変更する必要が有る場合、フィードフォアード制
御(FF 制御) を行うことが有利であり、しかもそ
の場合にあって昇温時と降温時とではガス加熱部とI/
H 加熱部の負荷の割合を変えることによりより速やか
な加熱条件の変更が可能となることを知り、本発明を完
成した。
【0011】ここに、本発明は、溶融亜鉛めっきされた
鋼板に合金化処理を行う際に、合金化処理にガス加熱と
高周波誘導加熱とを併用する溶融亜鉛めっき鋼板の製造
方法において、例えば定常時においては合金化度計また
は合金化処理炉内板温度計の実測値が一定になるようフ
ィードバック制御にて高周波誘導加熱投入電力を制御し
、非定常時ではフィードフォアード制御にて、目標鋼板
温度を変化させるために昇温時にはガス加熱部の負荷を
上げるとともに高周波誘導加熱部の負荷を下げ、一方降
温時にはガス加熱部の負荷を下げるとともに高周波誘導
加熱部の負荷を上げるガス加熱と誘導加熱の連動制御を
行い、高周波誘導加熱の変化率を大きくとるように制御
することを特徴とする、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法である。ここに定常時とはストリップ変化を伴わ
ない同一コイル内で、ラインスピード、温度等操作条件
の変化が±10%程度以内の部分であって、一方非定常
時とは、板幅、ラインスピード、鋼種などが変更すると
きをいい、定常時と非定常時の判断は事前にコイル情報
より上位コンピュータによって行う。
鋼板に合金化処理を行う際に、合金化処理にガス加熱と
高周波誘導加熱とを併用する溶融亜鉛めっき鋼板の製造
方法において、例えば定常時においては合金化度計また
は合金化処理炉内板温度計の実測値が一定になるようフ
ィードバック制御にて高周波誘導加熱投入電力を制御し
、非定常時ではフィードフォアード制御にて、目標鋼板
温度を変化させるために昇温時にはガス加熱部の負荷を
上げるとともに高周波誘導加熱部の負荷を下げ、一方降
温時にはガス加熱部の負荷を下げるとともに高周波誘導
加熱部の負荷を上げるガス加熱と誘導加熱の連動制御を
行い、高周波誘導加熱の変化率を大きくとるように制御
することを特徴とする、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法である。ここに定常時とはストリップ変化を伴わ
ない同一コイル内で、ラインスピード、温度等操作条件
の変化が±10%程度以内の部分であって、一方非定常
時とは、板幅、ラインスピード、鋼種などが変更すると
きをいい、定常時と非定常時の判断は事前にコイル情報
より上位コンピュータによって行う。
【0012】すなわち、定常時には変動量は通常±10
%以内とわずかであり、むしろ速やかな応答が求められ
るため、I/H 加熱方式のFB制御が効果的であり、
一方変更点が通過する場合のような非定常時には熱量の
変動が大きいガス加熱方式によって主として制御を行い
、その場合の応答性の遅さはFF方式で補償しようとす
るのである。そしてこれらの組み合わせによって、予想
外にも総合的に極めて精度の高い合金化度の制御が低コ
ストで可能になる。
%以内とわずかであり、むしろ速やかな応答が求められ
るため、I/H 加熱方式のFB制御が効果的であり、
一方変更点が通過する場合のような非定常時には熱量の
変動が大きいガス加熱方式によって主として制御を行い
、その場合の応答性の遅さはFF方式で補償しようとす
るのである。そしてこれらの組み合わせによって、予想
外にも総合的に極めて精度の高い合金化度の制御が低コ
ストで可能になる。
【0013】
【作用】次に、添付図面を参照して本発明についてさら
に説明する。図1は、本発明にかかる溶融亜鉛めっき鋼
板製造方法を実施するための合金化装置の略式説明図で
あり、溶融亜鉛めっき浴10から引き上げられためっき
鋼板12は、ワイピングノズル14によってめっき付着
量を所定範囲内に調整する。
に説明する。図1は、本発明にかかる溶融亜鉛めっき鋼
板製造方法を実施するための合金化装置の略式説明図で
あり、溶融亜鉛めっき浴10から引き上げられためっき
鋼板12は、ワイピングノズル14によってめっき付着
量を所定範囲内に調整する。
【0014】溶融亜鉛めっき鋼板12は、次いで溶融亜
鉛めっき鋼板の合金化装置15に送られる。この合金化
装置15はガス加熱炉16と誘導加熱装置20とから構
成されている。後述する保持帯、冷却帯を含めて全体が
支持フレーム機構 (図示せず) 内に収容されて取付
けられている。
鉛めっき鋼板の合金化装置15に送られる。この合金化
装置15はガス加熱炉16と誘導加熱装置20とから構
成されている。後述する保持帯、冷却帯を含めて全体が
支持フレーム機構 (図示せず) 内に収容されて取付
けられている。
【0015】めっき鋼板12はガス加熱炉16に入り通
常は 500〜550 ℃に加熱される。ガス加熱炉1
6を出た亜鉛めっき鋼板12はさらに誘導加熱装置20
に入り、温度制御作用により、上記温度範囲内への正確
な温度調節が行われる。加熱された鋼板は次いで保持帯
22および冷却帯24を経て、空冷帯28から装置外に
出る。
常は 500〜550 ℃に加熱される。ガス加熱炉1
6を出た亜鉛めっき鋼板12はさらに誘導加熱装置20
に入り、温度制御作用により、上記温度範囲内への正確
な温度調節が行われる。加熱された鋼板は次いで保持帯
22および冷却帯24を経て、空冷帯28から装置外に
出る。
【0016】ここで、本発明によれば、定常時にあって
は、合金化度計26またはGA板温度計27の実測値に
よりFB (フィードバック) 制御を行う。すなわち
、それぞれが一定値を保つ (合金化度、板温度の目標
値) ようにI/H 投入電力量を制御する。このとき
の制御は予め演算して求めておいて関係式を使って行っ
てもよく、図示例ではファージコントローラを組込んだ
判断制御器30によって行う。
は、合金化度計26またはGA板温度計27の実測値に
よりFB (フィードバック) 制御を行う。すなわち
、それぞれが一定値を保つ (合金化度、板温度の目標
値) ようにI/H 投入電力量を制御する。このとき
の制御は予め演算して求めておいて関係式を使って行っ
てもよく、図示例ではファージコントローラを組込んだ
判断制御器30によって行う。
【0017】次に、非定常時である条件変更点において
は、ラインプロセスコントローラ32でその変更条件を
判断し、その信号をうけて判断制御器30において必要
熱量の増減分を演算し、昇温時にはI/H への投入電
力量を増加させる前にガス加熱の負荷率を高めI/H
の負荷率を下げておく、逆に降温時にはI/H への投
入電力量を減少させる前にガス加熱の負荷率を下げ、I
/H の負荷率を高めておく、以上により、I/H で
の負荷率偏差を大きくとることができ、非定常時の急変
化に十分速やかに対応することができる。
は、ラインプロセスコントローラ32でその変更条件を
判断し、その信号をうけて判断制御器30において必要
熱量の増減分を演算し、昇温時にはI/H への投入電
力量を増加させる前にガス加熱の負荷率を高めI/H
の負荷率を下げておく、逆に降温時にはI/H への投
入電力量を減少させる前にガス加熱の負荷率を下げ、I
/H の負荷率を高めておく、以上により、I/H で
の負荷率偏差を大きくとることができ、非定常時の急変
化に十分速やかに対応することができる。
【0018】好適態様によれば、I/H 負荷率は常時
一定設定を狙い、電力原単位をできるだけ抑制するのが
好ましい。すなわち、定格vs25%程を目安に、■定
常時における設定を25%とし、変化に対する応答を±
10%程度とする。■非定常時における応答は10〜1
00 %域で行うようにすることが現実的な手法である
。通常、I/H は電源制御域が10〜100 %域で
あり、10%未満の低電力コントロールは電源系統の安
定性から不可能であり10%未満はカットされ0%指示
となる。また、鋼板サイズによってはその最大吸収電力
量が規制され (飽和磁束密度の関係式より) それ以
上の電力は無効値となってしまう。したがって、これら
最大〜最小電力域での非定常時における応答は、コンピ
ューターシステム、AI (ファジーコントローラー)
システム等で運用されるのが好ましい。
一定設定を狙い、電力原単位をできるだけ抑制するのが
好ましい。すなわち、定格vs25%程を目安に、■定
常時における設定を25%とし、変化に対する応答を±
10%程度とする。■非定常時における応答は10〜1
00 %域で行うようにすることが現実的な手法である
。通常、I/H は電源制御域が10〜100 %域で
あり、10%未満の低電力コントロールは電源系統の安
定性から不可能であり10%未満はカットされ0%指示
となる。また、鋼板サイズによってはその最大吸収電力
量が規制され (飽和磁束密度の関係式より) それ以
上の電力は無効値となってしまう。したがって、これら
最大〜最小電力域での非定常時における応答は、コンピ
ューターシステム、AI (ファジーコントローラー)
システム等で運用されるのが好ましい。
【0019】
【実施例】次に、本発明をその実施例によってさらに具
体的に説明する。図1に示す装置を使用して、溶融亜鉛
めっき終了後のめっき鋼板に合金化処理を行った。合金
化処理条件は次の通りであった。
体的に説明する。図1に示す装置を使用して、溶融亜鉛
めっき終了後のめっき鋼板に合金化処理を行った。合金
化処理条件は次の通りであった。
【0020】
鋼板寸法:0.80mm厚さ×1530mm幅L/S
: 100 mpm 浴温度 : 460 ℃ めっき前鋼板温度: 450 〜 470 ℃Zn付
着量:片面55/55 g/m2
: 100 mpm 浴温度 : 460 ℃ めっき前鋼板温度: 450 〜 470 ℃Zn付
着量:片面55/55 g/m2
【0021】以上の条
件で、深絞り用材料 (極低炭Ti添加鋼−A鋼) と
BHハイテン材 (極低炭P 添加鋼−B鋼)を順次変
更しながら溶融亜鉛めっきしてから合金化処理を行った
。極低炭Ti添加鋼の場合、合金化し易いため、目標板
温度は500 ℃、極低炭P 添加鋼の場合、合金化し
にくいため、目標板温度は550 ℃とした。また両者
とも目標合金化度は8.5 %とした。
件で、深絞り用材料 (極低炭Ti添加鋼−A鋼) と
BHハイテン材 (極低炭P 添加鋼−B鋼)を順次変
更しながら溶融亜鉛めっきしてから合金化処理を行った
。極低炭Ti添加鋼の場合、合金化し易いため、目標板
温度は500 ℃、極低炭P 添加鋼の場合、合金化し
にくいため、目標板温度は550 ℃とした。また両者
とも目標合金化度は8.5 %とした。
【0022】まず、比較例として処理容量を同じ58
T/Hとしたうえで、ガス加熱方式のみで最初A鋼を炉
温度850 ℃で処理し(Cガス流量=550 Nm3
/h)、途中からB鋼に切り換え、同時に炉温度を95
0 ℃、板温度を550 ℃に変え(Cガス流量=90
0Nm3/h)、さらにA鋼に切り換えた。 A鋼からB鋼への変更には3分間、B鋼からA鋼への変
更には5分間を要した。結果を図2に示すが、合金化実
績は、ガス加熱方式ではフィードバック制御が行われな
いためまた行われたとしても応答が極めて遅いため、合
金化度のバラツキは±1 %にも達してしまい、特に変
更点の非定常部では−2 %から+4 %にもばらつい
てしまう。それぞれ変更点で未処理 (処理不足) お
よび過処理領域が生じてしまう。
T/Hとしたうえで、ガス加熱方式のみで最初A鋼を炉
温度850 ℃で処理し(Cガス流量=550 Nm3
/h)、途中からB鋼に切り換え、同時に炉温度を95
0 ℃、板温度を550 ℃に変え(Cガス流量=90
0Nm3/h)、さらにA鋼に切り換えた。 A鋼からB鋼への変更には3分間、B鋼からA鋼への変
更には5分間を要した。結果を図2に示すが、合金化実
績は、ガス加熱方式ではフィードバック制御が行われな
いためまた行われたとしても応答が極めて遅いため、合
金化度のバラツキは±1 %にも達してしまい、特に変
更点の非定常部では−2 %から+4 %にもばらつい
てしまう。それぞれ変更点で未処理 (処理不足) お
よび過処理領域が生じてしまう。
【0023】次に、本発明にしたがってI/H コンビ
ネーションによる合金化処理を行った。I/H の負荷
率は定常時は25%とし、変更点におけるI/H 部の
負荷を昇温時には25%から0%に下げ、一方降温時に
は25%から100 %に上げた。I/H 加熱部は周
波数10 KHz、電力定格Max 1000KWであ
った。結果は図3に示す。合金化度のバラツキは±0.
5 %に抑えることができ、特に変更点の非定常部では
−0.7 %から+0.8 %の範囲内に抑えることが
できた。この程度のバラツキは材料温度のバラツキに等
しく、実質上一定と考えることができる。このように、
本発明によれば、I/H は定常部におけるFB制御部
では平均25%負荷で運転可能であり、また非定常部の
FF制御部では負荷ゼロまたは100 %で運転を行う
ことができる。なお、本例は鋼種が変更された場合であ
るが、板厚、その他の仕様が変更された場合にも同様で
ある。
ネーションによる合金化処理を行った。I/H の負荷
率は定常時は25%とし、変更点におけるI/H 部の
負荷を昇温時には25%から0%に下げ、一方降温時に
は25%から100 %に上げた。I/H 加熱部は周
波数10 KHz、電力定格Max 1000KWであ
った。結果は図3に示す。合金化度のバラツキは±0.
5 %に抑えることができ、特に変更点の非定常部では
−0.7 %から+0.8 %の範囲内に抑えることが
できた。この程度のバラツキは材料温度のバラツキに等
しく、実質上一定と考えることができる。このように、
本発明によれば、I/H は定常部におけるFB制御部
では平均25%負荷で運転可能であり、また非定常部の
FF制御部では負荷ゼロまたは100 %で運転を行う
ことができる。なお、本例は鋼種が変更された場合であ
るが、板厚、その他の仕様が変更された場合にも同様で
ある。
【0024】本発明によりガス加熱方式とI/H 方式
とのコンビネーションを採用するとともに、定常時の制
御をFB方式で行い、非定常時の制御をFF方式で行う
ことにより両者の利点を効果的に利用できる。
とのコンビネーションを採用するとともに、定常時の制
御をFB方式で行い、非定常時の制御をFF方式で行う
ことにより両者の利点を効果的に利用できる。
【0025】本発明によれば、次のような利点がみられ
た。■電力原単位とガス加熱燃料原単位のコスト比較に
おいて、オールI/H 方式と比較して本発明にかかる
ポストI/H 方式では、ランニングコストは、ほぼ1
/2 となった。■合金化度のバラツキを比較しても、
ガス加熱方式によれば±1%となり、一方本発明によれ
ば、バラツキは±0.5 %と半減している。■非定常
時の応答特性の改善を見ると、ガス加熱方式と比較して
、250Ton Vs 20Ton となり、これは歩
留ロスが250ton/月減少したことを意味する。
た。■電力原単位とガス加熱燃料原単位のコスト比較に
おいて、オールI/H 方式と比較して本発明にかかる
ポストI/H 方式では、ランニングコストは、ほぼ1
/2 となった。■合金化度のバラツキを比較しても、
ガス加熱方式によれば±1%となり、一方本発明によれ
ば、バラツキは±0.5 %と半減している。■非定常
時の応答特性の改善を見ると、ガス加熱方式と比較して
、250Ton Vs 20Ton となり、これは歩
留ロスが250ton/月減少したことを意味する。
【0026】
【発明の効果】このように、本発明によれば、特に非定
常時に優れた効果を発揮するが、そのような優れた作用
効果は合金化溶融亜鉛めっき鋼板に限らず、ガス加熱炉
全てに適用可能 (ただし、連続式ラインが有効) で
あり、それらの例として、塗料の乾燥用のオーブン炉、
連続式焼鈍設備etc.に適用可能である。また、合金
化度制御もAIに限らず少々の歩留ロスはあるが手動対
応でもメリットは大きい。
常時に優れた効果を発揮するが、そのような優れた作用
効果は合金化溶融亜鉛めっき鋼板に限らず、ガス加熱炉
全てに適用可能 (ただし、連続式ラインが有効) で
あり、それらの例として、塗料の乾燥用のオーブン炉、
連続式焼鈍設備etc.に適用可能である。また、合金
化度制御もAIに限らず少々の歩留ロスはあるが手動対
応でもメリットは大きい。
【図1】本発明にかかる合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造装置の概略説明図である。
造装置の概略説明図である。
【図2】本発明の方法に対する比較例の結果を示す図表
である。
である。
【図3】本発明にかかる方法の実施例の結果を示す図表
である。
である。
10 : 溶融亜鉛めっき浴
12 : めっき鋼板
14 : ワイピングノズル
15 : 合金化装置
16 : ガス加熱炉
20 : 誘導加熱装置
22 : 保持帯
24 : 冷却帯
Claims (5)
- 【請求項1】 溶融亜鉛めっきされた鋼板に合金化処
理を行う際に、合金化処理にガス加熱と高周波誘導加熱
とを併用する合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法にお
いて、目標鋼板温度を変化させるために、昇温時にはガ
ス加熱部の負荷を上げるとともに高周波誘導加熱部の負
荷を下げ、一方降温時にはガス加熱部の負荷を下げると
ともに高周波誘導加熱部の負荷を上げるガス加熱と誘導
加熱の連動制御を行い、高周波誘導加熱の変化率を大き
くとるように制御することを特徴とする、合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項2】定常時においては、まず高周波誘導加熱投
入電力を制御し、その後誘導加熱投入電力が一定となる
ようにガス加熱部を制御し、非定常時には請求項1記載
の制御を行うことを特徴とする、合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の製造方法。 - 【請求項3】定常時にはフィードバック制御、非定常時
にはフィードフォアード制御を行う請求項2記載の方法
。 - 【請求項4】フィードバック制御を行う際に、合金化度
計あるいは合金化処理炉内または合金化処理炉出側に設
けた板温度計の計測量を用いる請求項3記載の方法。 - 【請求項5】ガス加熱と誘導方式を併用するにあたって
、誘導加熱装置をガス加熱炉の出側に設置し、さらに誘
導加熱装置の出側に保持帯を設けた請求項1〜4のいず
れかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1275491A JP2596229B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1275491A JP2596229B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235268A true JPH04235268A (ja) | 1992-08-24 |
JP2596229B2 JP2596229B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=11814198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1275491A Expired - Lifetime JP2596229B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596229B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020048087A (ko) * | 2000-12-16 | 2002-06-22 | 이구택 | 철 합금화도계를 이용한 유도 가열로 자동제어 장치 |
KR100762487B1 (ko) * | 2001-11-13 | 2007-10-02 | 주식회사 포스코 | 합금화 용융 아연도금강판의 최적 합금화를 위한 전처리제어 방법 |
CN107866443A (zh) * | 2017-08-07 | 2018-04-03 | 上海利正卫星应用技术有限公司 | 一种镁合金轧制时板带在线加热装置 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP1275491A patent/JP2596229B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020048087A (ko) * | 2000-12-16 | 2002-06-22 | 이구택 | 철 합금화도계를 이용한 유도 가열로 자동제어 장치 |
KR100762487B1 (ko) * | 2001-11-13 | 2007-10-02 | 주식회사 포스코 | 합금화 용융 아연도금강판의 최적 합금화를 위한 전처리제어 방법 |
CN107866443A (zh) * | 2017-08-07 | 2018-04-03 | 上海利正卫星应用技术有限公司 | 一种镁合金轧制时板带在线加热装置 |
CN107866443B (zh) * | 2017-08-07 | 2023-11-28 | 上海利正卫星应用技术有限公司 | 一种镁合金轧制时板带在线加热装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596229B2 (ja) | 1997-04-02 |
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