JP2020504765A - テトラヒドロカルバゾールカルボキサミド化合物の製造方法 - Google Patents

テトラヒドロカルバゾールカルボキサミド化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本願は、化合物8:の製造方法を開示するものであって、化合物7:(式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)を、塩基の存在下において反応させることを特徴とする方法を開示する。また、中間体および中間体の製造方法も開示する。

Description

(発明の詳細)
本発明は、一般的に、テトラヒドロカルバゾールカルボキサミド化合物の製造方法に関する。
ヒト酵素群の最大ファミリーであるプロテインキナーゼは、500をはるかに超えるタンパク質を包含する。Btkは、チロシンキナーゼのTecファミリーの一員であり、初期B細胞発生、並びに成熟B細胞活性化、シグナル伝達および生存の制御因子である。
B細胞受容体(BCR)を介したB細胞シグナル伝達は、B細胞の発達段階に依存する様々な生物学的アウトプットをもたらす。BCRシグナルの強度および持続時間は、正確に制御されなければならない。異常なBCR介在性シグナル伝達は、B細胞活性化の調節不全および/または病原性自己抗体の形成を引き起こし、複数の自己免疫疾患および/または炎症性疾患に至る可能性がある。ヒトにおけるBtkの突然変異により、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)へと至る。この疾患は、BCR刺激により、B細胞の成熟障害、免疫グロブリン産生の減少、T細胞非依存性免疫応答不全および持続性カルシウムシグナルの著しい減衰を伴う。
アレルギー性疾患および/または自己免疫疾患および/または炎症性疾患におけるBtkの役割に関する証拠は、Btk欠乏マウスモデルで実証されている。例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)の標準マウスの前臨床モデルでは、Btkが欠損すると、疾患進行が著しく改善する結果がもたらされることが示されている。さらに、Btk欠乏マウスは、コラーゲン誘導性関節炎の発症にも耐性があり、またブドウ球菌誘導性関節炎にも罹患しにくい。
多くの証拠が、自己免疫疾患および/または炎症性疾患の発症における、B細胞および体液性免疫系の役割を裏付けている。B細胞を枯渇させるように開発されたタンパク質ベースの治療法[例えば、RITUXAN]は、多くの自己免疫疾患および/または炎症性疾患の治療に対する重要なアプローチを示す。B細胞活性化におけるBtkの役割のために、Btk阻害剤は、B細胞を介した病原性活性(例えば、自己抗体産生)の阻害剤として有用であり得る。
Btkは、マスト細胞および単球においても発現し、これらの細胞の機能にとって重要であることが示されている。例えば、Btk欠損マウスは、IgE介在性マスト細胞活性化不全(TNF−αおよび他の炎症性サイトカインの放出の著しい減少)を伴い、またBtkを欠くヒトでは活性化された単球によるTNF−α産生の大幅な減少を伴う。
従って、Btk活性の阻害は、アレルギー性障害および/または自己免疫性疾患および/または炎症性疾患[SLE、関節リウマチ、多発性血管炎、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)、重症筋無力症、アレルギー性鼻炎、多発性硬化症(MS)、移植拒絶反応、1型糖尿病、膜性腎症、炎症性腸疾患、自己免疫溶血性貧血、自己免疫甲状腺炎、寒冷および温暖凝集素症、エバンス症候群、溶血性尿毒症性症候群/血栓血小板減少性紫斑病(HUS/TTP)、サルコイドーシス、シェーグレン症候群、末梢神経障害(例えば、ギランバレー症候群)、尋常性天疱瘡および喘息が含まれるが、これらに限定されない]の治療に有用であり得る。
さらに、Btkは、特定のB細胞癌においてB細胞の生存を調節する役割を果たすことが報告されている。例えば、Btkは、BCR−Abl−陽性B細胞急性リンパ芽球性白血病細胞の生存に重要であることが示されている。したがって、Btk活性の阻害は、B細胞リンパ腫および白血病の治療のために有用であり得る。
アトロプ異性体とは、回転障壁が個々の回転異性体を単離できる程度に十分に高い単結合軸について束縛回転が生じる立体異性体である(LaPlante et al., J. Med. Chem. 2011, 54, 7005-7022)。
米国特許第9,334,290号は、Btk阻害剤として有用な置換テトラヒドロカルバゾールおよびカルバゾール化合物、例えば、実施例28のような6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを開示している。本明細書において化合物8として示される6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドは、2つの軸不斉(stereogenic axes)を有する:
Figure 2020504765

(i)三環式テトラヒドロカルバゾール/カルバゾール基とフェニル基の間の結合「a」;および
(ii)置換されたテトラヒドロキナゾリンジオン基とフェニル基の間の結合「b」。化合物8は、「a」および「b」と記した単結合により結合された環上に非対称の置換基を有しており、立体障害により生じたこれらの結合について制限された回転を有している。回転エネルギー障壁が十分に高いため、結合(a)および結合(b)についての束縛回転が、4つの個々のジアステレオマーのアトロプ異性体化合物として化合物8および化合物8の別のアトロプ異性体を単離できる程度に十分遅い速度で起こる。これら4つの回転異性体は、固定相でクロマトグラフィーにより分離され、2つのアトロプ異性体または個々のアトロプ異性体のキラル混合物を提供することができる。
米国特許第9,334,290号は、化合物8を多段階で合成する方法を開示している。この方法は、図2〜4のスキームに図示されている。開示された方法は、(i)キラルエナンチオマーのラセミ混合物のキラル分離(図2);(ii)置換されたテトラヒドロキナゾリンジオン基およびフェニル基の間の結合「b」に沿ったアトロプ異性体の混合物のキラル分離(図3);および三環式テトラヒドロカルバゾール/カルバゾール基およびフェニル基の間の結合「a」に沿ったアトロプ異性体の混合物のキラル分離(図4)を包含するラセミ体混合物からの3つのキラル分離を含む。これらキラル分離の各々において、ラセミ体混合物からの目的のエナンチオマーまたはアトロプ異性体の最大収率は50%である。
米国特許第9,334,290号に開示されたこの多段階合成は、例えばパイロットプラントでの生産または商業生産のための製造プラントにおける生産などの大規模な合成への適用に関連する問題がある。さらに、高収量を提供し、および/または廃棄量を低下させる工程を有することが望まれる。
出願人は、高収量を提供し、廃棄量を低下させ、および/または大規模な製造に適用することができる化合物8を製造するための合成方法を見出した。
(発明の要旨)
6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを製造するために行う方法を提供する。
(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを製造するために行う方法を提供する。
プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメートを製造するために行う方法を提供する。
(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド、プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメート;または6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドの製造において有用な中間体が提供される。
本願のこれらおよびその他の特徴は、後記した開示内容として広範な形態に示される。
本発明は、以下に記載の添付の図面を参照して説明するものである。
図1は、本発明の第二局面、第三局面および第一局面の方法に従って、6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドである化合物8を製造するための立体選択的合成スキームを示す。 図2は、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドである化合物5(米国特許第9,334,290号における中間体26)を製造するための米国特許第9,334,290に開示された合成スキームを示す。 図3は、米国特許第9,334,290号において、8−フルオロ−1−メチル−3−(S)−(2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンである中間体10を製造するための米国特許第9,334,290に開示された合成スキームを示す。 図4は、8−フルオロ−1−メチル−3−(S)−(2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンである中間体10および(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドである化合物5のカップリング反応により、米国特許第9,334,290号における実施例27のラセミ混合物を製造して;実施例27のキラル分離により化合物8を得る、化合物8を製造するための米国特許第9,334,290号に開示された合成スキームを示す。
発明の詳細な説明
本発明の第一局面は、化合物8:
Figure 2020504765
の製造方法を提供するものであって、この方法は、化合物7:
Figure 2020504765

(式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)を、
(i)リチウム塩基、ナトリウム塩基、カリウム塩基、セシウム塩基、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンおよび1,1,3,3−テトラメチルグアニジンから選択される1以上の塩基;および
(ii)n−ブチルアセテート(nBuOAc)、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、ジメトキシエタン(DME)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4−ジオキサン、酢酸エチル(EtOAc)、イソブチルアセテート(iBuOAc)、酢酸イソプロピル(IPAc)、イソプロピルアルコール(IPA)、メタノール(MeOH)、酢酸メチル(MeOAc)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン(THP)およびその混合物から選択される溶媒、
の存在下において反応させて、前記化合物8を提供する工程を特徴とする。
本発明の第二局面は、化合物6:
Figure 2020504765

またはその塩の製造方法を提供するものであって、この方法は、
(i)パラジウム(II)アセテート(Pd(OAc))、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)(PdCl(CHCN))およびアリルパラジウム(II)クロリドダイマー([(アリル)PdCl])から選択される1以上の触媒;
(ii)(R)−(+)−7,7'−ビス[ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]−1,1'−スピロビインダン(Xyl−SDP−R)、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(Tol−BINAP−R)、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル(Xyl−BINAP−R)、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル(BINAP−R)、(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシド(BINAP(O)−R)およびビス{2−[(11bR)−3,5−ジヒドロ−4H−ジナフト[2,1−c:1',2'−e]ホスフェピン−4−イル]エチル}アミン(BBNDEA−R)から選択されるリガンド;
(iii)LiOH、NaOH、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基;
(iv)メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、イソプロピルアルコール、t−アミルアルコールおよびその混合物から選択される有機溶媒;および
(v)水、
の存在下において、約0〜約20℃の温度範囲で、化合物5:
Figure 2020504765

またはその塩を、中間体B1:
Figure 2020504765
またはその塩と反応させて、前記化合物6またはその塩を提供する工程を特徴とする。
本発明の第三局面は、化合物7:
Figure 2020504765
(式中、RはC1−8アルキルまたはベンジルである)
の製造方法であって、この方法は、
(i)O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボーレート(TBTU)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、2−ヒドロキシピリジン−N−オキシド(HOPO)およびその混合物から選択されるアジュバンド;
(ii)ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジン、ピリジン、4−ピコリン、2,6−ルチジン、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N−メチルモルホリン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジンおよびその混合物から選択される塩基;
(iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸;および
(iv)ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフランおよびその混合物から選択される溶媒、
の存在下において、0〜50℃の温度範囲で、化合物6:
Figure 2020504765

またはその塩を、中間体C3:
Figure 2020504765

またはその塩と反応させて、前記化合物7を提供する工程を特徴とする。
本発明の第四局面により、下記構造:
Figure 2020504765

を有する化合物6またはその塩を提供する。
本発明の第五局面は、下記構造:
Figure 2020504765

(式中、RはC1−8アルキルまたはベンジルである)
を有する化合物7またはその塩を提供する。
本発明の第六局面は、下記構造:
Figure 2020504765
を有する化合物2またはその塩を提供する。
本発明の第七局面は、下記構造:
Figure 2020504765

を有する化合物3またはその塩を提供する。
本発明の第八局面は、下記構造:
Figure 2020504765

を有する化合物4またはその塩を提供する。
本発明の第九局面は、下記構造:
Figure 2020504765
(式中、RはC1−8アルキルまたはベンジルである)
を有する中間体C3またはその塩を提供する。
立体選択的反応工程により、そのジアステレオマーまたはエナンチオマーと比較して、大量の目的化合物を有する生成物を多く含む混合物を得られる。生成物を多く含む混合物は、そのジアステレオマーまたはエナンチオマーと比較した目的化合物の割合を特徴とし得る。例えば、75%の目的化合物および25%のジアステレオマーまたはエナンチオマー生成物を多く含む混合物を提供する立体選択的反応工程は、75%の選択収率と3:1の選択比率を有している。比較すると、等量の目的化合物とそのジアステレオマーまたはエナンチオマーを持つラセミ混合物は、50%の選択収率および1:1の選択比率を有する。
本発明の第一局面は、化合物8を製造するための立体選択的合成方法に関する。この方法は、閉環工程の立体選択的制御により、1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル基を形成させる。この反応において、フェニル基に結合されている1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル基は、化合物8がそのジアステレオマーよりも50%以上の収率にて得られるように空間的に配向される。この方法は、化合物8のジアステレオマーよりも化合物8の収率を増加するため、廃棄物を低減するため、および/または化合物8のジアステレオマーを多く含む混合物を製造するために有用である。
第一態局面の方法は、リチウム塩基、ナトリウム塩基、カリウム塩基、セシウム塩基、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンおよび1,1,3,3−テトラメチルグアニジンから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。適切なリチウム塩基の例示は、リチウムプロポキシド、リチウム tert−ブトキシド、リチウムシラノレート、リチウムテトラメチルピペリジド(LiTMP)、リチウムアミド(LiNH)、リチウムチオエトキシド(LiSEt)、リチウムフェノキシド、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムジシクロヘキシルアミン(LiNCy)、リチウムジフェニルホスフィド(LiPPh)、リチウムエトキシド、リチウムメトキシド、水酸化リチウム、酸化リチウム、リチウムボロハイドリド、リチウムイソ−プロポキシド、リチウムアセチリドエチレンジアミン、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレート、リチウムピロリジノボロハイドリドおよび2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド、リチウムクロリド錯体(TMPMgCl−LiCl)が挙げられる。適切なナトリウム塩基の例示は、ナトリウムプロポキシド、ナトリウム tert−ブトキシド、ナトリウムシラノレート、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(NaHMDS)、ナトリウムアミド(NaNH)および水素化ナトリウムを包含する。適切なカリウム塩基の例示は、カリウムプロポキシド、カリウム tert−ブトキシド、カリウム tert−ペントキシド、カリウムシラノレート、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(KHMDS)およびリン酸三カリウムおよびリン酸三カリウムを含む。適切なセシウム塩基の例示は、炭酸セシウム、水酸化セシウム、炭酸水素セシウム、塩化セシウム、臭化セシウム、ヨウ化セシウム、セシウム 2−エチルヘキソキシドおよびセシウムメトキシドを含む。
一実施形態において、第一局面の方法は、リチウム t−ブトキシド、リチウムピロリジノボロハイドリド、リチウムイソプロポキシド、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレート、リチウムアセチリド、エチレンジアミン、LiNH、リチウムボロハイドリド、LiSEt、リチウムフェノキシド、リチウムシラノレート、LDA、LiNCy、酸化リチウム、LiTMP、LiPPh、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、NaHMDS、水素化ナトリウム、ナトリウムシラノレート、リン酸三カリウムおよびナトリウム t−ブトキシドから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、リチウム t−ブトキシド、リチウムピロリジノボロハイドリド、リチウムイソプロポキシド、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレート、リチウムアセチリドエチレンジアミン、LiNH、リチウムボロハイドリド、LiSEt、リチウムフェノキシド、リチウムシラノレート、LDA、LiNCy、酸化リチウム、LiTMP、LiPPh、水酸化リチウム、リチウムメトキシドおよびリチウムエトキシドから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であり、前記方法は、リチウムt−ブトキシド、リチウムピロリジノボロハイドリド、リチウムイソプロポキシド、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレート、リチウムアセチリドエチレンジアミン、LiNH、リチウムボロハイドリド、LiSEt、リチウムフェノキシド、リチウムシラノレート、LDA、LiNCy、酸化リチウムおよびLiTMPから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であり、前記方法は、リチウムt−ブトキシド、リチウムピロリジノボロハイドリド、リチウムイソプロポキシド、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレート、リチウムアセチリド、エチレンジアミン、LiNHおよびリチウムボロハイドリドから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、リチウムt−ブトキシド、リチウムピロリジノボロハイドリド、リチウムイソプロポキシド、リチウム(ジメチルアミノ)トリヒドロボーレートおよびリチウムアセチリドエチレンジアミンから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であって、前記方法は、リチウムt−ブトキシドおよびリチウムピロリジノボロハイドリドから選択される1以上の塩基の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であって、前記方法は、リチウムピロリジノボロハイドリドの存在下において行われる。さらに、この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であって、前記方法は、リチウムt−ブトキシドの存在下で行われる。
第一局面の方法のための適切な量の塩基は、化合物7に基づいて約0.04〜約1当量、約0.04〜約0.20等量および約0.04〜約0.06当量を包含する。
第一局面の方法は、n−ブチルアセテート(nBuOAc)、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、ジメトキシエタン(DEM)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4−ジオキサン、酢酸エチル(EtOAc)、イソブチルアセテート(iBuOAc)、イソプロピルアルコール(IPA)、酢酸イソプロピル(IPAc)、メタノール(MeOH)、酢酸メチル(MeOAc)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン(THP)およびその混合物から選択される溶媒の存在下において行われる。適切な量の溶媒は、出発物質1kgあたり約10〜約48リットルの溶媒、約20〜約48リットルの溶媒および約25〜約40リットルの溶媒を包含する。
一実施形態において、第一局面の方法は、n−ブチルアセテート(nBuOAc)、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、1,4−ジオキサン、酢酸エチル(EtOAc)、イソブチルアセテート(iBuOAc)、酢酸イソプロピル(IPAc)、2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン(THP)およびその混合物から選択される溶媒の存在下において行った。この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であって、前記方法は、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、1,4−ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン(THP)およびその混合物から選択される溶媒の存在下において行われる。この実施形態は、第一局面の方法であって、前記方法は、1,4−ジオキサン、MeTHF、THPおよびその混合物から選択される溶媒の存在下において行われる。さらに、この実施形態に含まれるものは、第一局面の方法であって、前記方法は、1,4−ジオキサンおよびMeTHFの存在下で行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、1,4−ジオキサンから選択される溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、2−メチルテトラヒドロフランから選択される溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、1,4−ジオキサン、ならびにCPME、IPAc、DEM、EtOAc、iBuOAc、IPA、MeTHF、MIBK、nBuOAcおよびTHFから選択される第二の溶媒を含有する溶媒混合物の存在下において行われる。
一実施形態において、第一局面の方法は、(i)リチウム tert−ブトキシドから選択される塩基;および(ii)1,4−ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピランおよびその混合物から選択される溶媒の存在下で行われる。
第一局面の方法のための適切な温度は、約0℃〜約50℃の温度範囲、約10℃〜約35℃の温度範囲、約10℃〜約30℃の温度範囲、約20℃〜約30℃の温度範囲および約20℃〜約25℃の温度範囲である。
化合物8の1つのジアステレオマーは、構造:
Figure 2020504765
(化合物8のジアステレオマー1)
を有する。
一実施形態において、第一局面の方法は、化合物8のジアステレオマー1と比較して、化合物8について少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%または95%の選択収率を有している化合物8および化合物8のジアステレオマー1を多く含む混合物を提供する方法である。
一実施形態において、第一局面の方法は、化合物8のジアステレオマーと比較して、化合物8についての少なくとも3:2、2:1、7:3、3:1、4:1、5:1、9:1、10:1、12:1、15:1、19:1および23:1の選択比を有している富化混合物を提供する。
第一局面の方法の一実施形態は、化合物7(式中、RはC1−8アルキルである)から化合物8を製造する方法を提供する。この実施形態に含まれるものは、化合物8が化合物7(式中、RはCアルキルである)から製造される方法である。また、この実施形態に含まれるものは、化合物8が化合物7(式中、Rが、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルである)から製造される方法である。さらに、化合物8が、化合物7(式中、Rはn−プロピルである)から製造される方法も含まれる。
化合物8は、当分野において既知の様々な方法により単離および/または精製され得る。適切な方法は、結晶化、クロマトグラフィー、濾過および蒸留を包含する。
本発明の第二局面は、立体選択的カップリング反応である。この方法は、化合物6を得るために中間体B1と化合物5とのカップリングに関する立体選択的コントロールを提供する。置換されたフェニル基は、化合物6のジアステレオマーよりも50%以上の収率にて化合物6を提供するよう空間的に配向される。この方法は、化合物6のジアステレオマーよりも化合物6の収率を増加するため、廃棄物を低減するため、および/または化合物6のジアステレオマーを多く含む混合物を製造するために有用である。
化合物6のジアステレオマーは、構造:
Figure 2020504765

(化合物6のジアステレオマー)を有する。
本発明の第二局面の方法は、パラジウム(II)アセテート、アリルパラジウム(II)クロリドダイマーおよびビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)から選択される1以上の触媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、パラジウム(II)アセテート、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)およびアリルパラジウム(II)クロリドダイマーから選択される触媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、パラジウム(II)アセテートから選択される触媒の存在下において行われる。適切な触媒量は、化合物5の量に基づいて、5mol% Pd(OAc)を包含する。
第二局面の方法のための適切な量の触媒は、化合物5に基づいて、約0.045〜約0.055mol/mol、約0.047〜約0.053mol/molおよび約0.049〜約0.051mol/molを包含する。
一実施形態において、第二局面の方法は、アリルパラジウム(II)クロリドダイマーから選択される触媒の存在下で行われる。
本発明の第二局面の方法は、(R)−(+)−7,7'−ビス[ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]−1,1'−スピロビインダン、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドおよびビス{2−[(11bR)−3,5−ジヒドロ−4H−ジナフト[2,1−c:1',2'−e]ホスフェピン−4−イル]エチル}アミンから選択されるリガンドの存在下において行われる。適切なリガンドの量は、化合物5に基づいて、約0.049〜約0.061mol/mol、約0.052〜約0.058mol/molおよび約0.054〜約0.056mol/molから選択される。
一実施形態において、第二局面の方法は、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルおよび(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドから選択されるリガンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルから選択されるリガンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)から選択される触媒の存在下において行われる。
第二局面の方法は、LiOH、NaOH、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、NaOH、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、KOHから選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、KPOから選択される塩基の存在下において行われる。
第二局面の方法における適切な塩基の量は、化合物5に基づいて、約5〜約7当量、約5.5〜約6.5当量および約5.8〜約6.2当量を包含する。
第二局面の方法は、メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、イソプロピルアルコール、t−アミルアルコールおよびその混合物から選択される有機溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、イソプロピルアルコールおよびその混合物から選択される有機溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、イソプロピルアルコールおよびその混合物から選択される有機溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第二局面の方法は、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)、メタノール(MeOH)およびその混合物から選択される有機溶媒の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第二局面の方法あって、前記方法は、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランおよびメタノールの混合物の有機溶媒の存在下において行われる。適切な有機溶媒混合物は、化合物5に基づいて、約4.5〜約6.5L/kg 2−MeTHF、約2〜約3L/kg THFおよび約1.5〜約2.5L/kgMeOHの混合物;約5〜約6L/kg 2−MeTHF、約2.2〜約2.8L/kg THFおよび約2.4〜約2.6L/kgMeOHの混合物;および約5.5〜約5.8L/kg 2−MeTHF、約2.4〜約2.6L/kg THFおよび約1.9〜約2.1L/kg MeOHの混合物を包含する。
第二局面の方法は、水の存在下において行われる。適切な水の量は、化合物5に基づいて、約5〜約7L/Kg、約5.5〜約6.5L/Kgおよび5.8〜約6.2L/Kgを包含する。
一実施形態において、第二局面の方法は、(i)パラジウム(II)アセテートから選択される触媒;(ii)(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルおよび(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドから選択されるリガンド;(iii)KPOから選択される塩基;(iv)テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、メタノールおよびその混合物から選択される溶媒;および水の存在下において行われる。
第二局面の方法において、適切な中間体B1の量は、化合物5の当量に基づいて、約1.07〜約1.25当量、約1.1〜約1.2当量および約1.12〜約1.18当量を包含する。
一実施形態において、第二局面の方法は、約0℃〜約10℃の温度範囲において行われる。第二局面の方法のための他の温度範囲は、約4℃〜約8℃、約6℃〜約8℃を包含する。
一実施形態において、第二局面の方法は、化合物6のジアステレオマーと比較して、化合物6について少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%または95%の選択収率を有する富化混合物を提供する。
一実施形態において、第二局面の方法は、化合物6のジアステレオマーと比較して、少なくとも3:2、2:1、7:3、3:1、4:1、5:1、9:1、10:1、12:1、15:1、16:1および19:1の化合物6の選択比を有する富化混合物を提供する。
化合物6は、当業者には既知の方法により単離および/または精製され得る。適切な方法は、結晶化、クロマトグラフィー、濾過および蒸留を包含する。化合物6は、塩として単離され得る。
第二局面の方法において、活性化された触媒は、触媒をリガンドと合わせて製造される。適切な温度は、約62℃〜約78℃の温度範囲、約65℃〜約75℃の温度範囲および約68℃〜約72℃の温度範囲を包含する。
活性化された触媒の製造を包含する第二局面の方法は、約0〜約1000ppm、約0〜約800ppmおよび約0〜約400ppmの範囲の酸素レベルの存在下において行われ得る。
本願の第三局面は、アミドカップリング反応である。この方法は、化合物6のフェニル基に結合したアミン基および中間体C3に結合したカルボン酸基との間のアミド結合を形成することにより化合物7を提供する。
第三局面の方法は、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボーレート(TBTU)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)、2−ヒドロキシピリジン−N−オキシド(HOPO)およびその混合物から選択される合成アジュバンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、TBTU、HATU、EDACおよびその混合物から選択される合成アジュバンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、TBTUから選択される合成アジュバンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、HATUから選択される合成アジュバンドの存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の反応は、EDACから選択される合成アジュバンドの存在下で行われる。適切なEDACの量は、化合物6に基づいて、約1〜2等量、約1.1〜約1.7当量、約1.25〜約1.55当量を包含する。
第三の局面の方法は、DIPEA、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジン、ピリジン、4−ピコリン、2,6−ルチジン、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N−メチルモルホリン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジンおよびその混合物から選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、DIPEA、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジンおよびその混合物から選択される塩基の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第三局面の方法であって、前記方法は、DIPEA、1−メチルイミダゾールおよび3,4−ルチジンから選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、DIPEAから選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法を、1−メチルイミダゾールから選択される塩基の存在下において行われる。適切な塩基の量は、化合物6に基づいて、約1〜約2当量の1−メチルイミダゾール、約1〜約1.6当量の1−メチルイミダゾールおよび約1.15〜約1.45当量の1−メチルイミダゾールを包含する。
一実施形態において、第三局面の方法は、3,4−ルチジンから選択される塩基の存在下において行われる。
第三局面の方法は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸から選択される酸の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、メタンスルホン酸から選択される酸の存在下において行われる。適切な酸の量は、化合物6に基づいて、約0.3〜約1当量、約0.4〜約0.7当量および0.45〜約0.55当量のメタンスルホン酸を包含する。
一実施形態において、第三局面の方法は、エタンスルホン酸から選択される酸の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、トルエンスルホン酸から選択される酸の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、塩酸から選択される酸の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、DMF、NMP、DMAcおよびその混合物から選択される溶媒の存在下において行われる。この実施形態に含まれるものは、第三局面の方法であって、前記方法は、DMF、NMPおよびDMAcから選択される溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、DMFから選択される溶媒の存在下において行われる。適切な溶媒の量は、化合物6に基づいて、約4〜約20L/kg DMF、約5〜約10L/kg DMFおよび約6〜約8L/kg DMFを包含する。
一実施形態において、第三局面の方法は、NMPから選択される溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、DMAcから選択される溶媒の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、約0℃〜約50℃の温度範囲で行われる。第三局面の方法のための適切な温度範囲は、約0℃〜約30℃;約0℃〜約20℃;約0℃〜約25℃;約5℃〜約30℃;約5℃〜約20℃;および約5℃〜約15℃を包含する。
一実施形態において、第三局面の方法は、
(i)TBTU、HATU、EDAC、HOPOおよびその混合物から選択されるアジュバンド;
(ii)DIPEA、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジンおよびその混合物から選択される塩基;
(iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸;および
(iv)DMF、NMP、DMAcおよびその混合物から選択される溶媒
の存在下において、約0〜約30℃の温度範囲で行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、
(i)TBTU、HATU、EDACおよびその混合物から選択されるアジュバンド;および
(ii)DIPEA、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジンおよびその混合物から選択される塩基;
(iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸;および
(iv)DMF、NMP、DMAcおよびその混合物から選択される溶媒
の存在下において、0〜20℃の範囲の温度で行われる。この実施形態に含まれるものは、第三局面の方法であって、前記方法は、DIPEA、1−メチルイミダゾールおよび3,4−ルチジンから選択される塩基の存在下において行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、
(i)TBTU、HATU、EDACおよびその混合物から選択されるアジュバンド;
(ii)1−メチルイミダゾールから選択される塩基;
(iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸およびその混合物から選択される酸;および
(iv)DMF、NMP、DMAcおよびその混合物から選択される溶媒;
の存在下において、0〜20℃の範囲の温度で行われる。
一実施形態において、第三局面の方法は、化合物6および中間体C3から、化合物7(式中、RはC−Cアルキルである)を製造するための方法を提供する。この実施形態に含まれるものは、化合物7が、化合物6および中間体C3(式中、Rはエチル、n−プロピルまたはn−ブチルである)から製造される方法である。また化合物7が、化合物6および中間体C3(式中、Rはn−プロピルである)から製造される方法も含まれる。
第三局面の方法において、適切な中間体C3の量は、化合物6の当量に基づいて、約1〜約2当量、約1.05〜約1.5当量および約1.1〜約1.3等量を包含する。
化合物7は、当分野において既知の様々な方法により単離および/または精製され得る。適切な方法には、結晶化、クロマトグラフィー、濾過および蒸留が挙げられる。
一実施形態は、RがC1−4アルキルである中間体C3またはその塩を提供する。
一実施形態は、RがC2−4アルキルである中間体C3またはその塩を提供する。
一実施形態は、Rがエチル、n−プロピルまたはn−ブチルである中間体C3またはその塩を提供する。
一実施形態は、Rがn−プロピルである中間体C3またはその塩を提供する。
本発明は、その精神または本質的特性から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化されうる。本発明は、本明細書に記載された本発明の局面および/または実施形態の全ての組み合わせを包含する。本発明のいずれかの実施形態またはあらゆる実施形態は、その他の実施形態(複数含む)を組み合わせて、別の実施形態を説明しうると理解される。また、実施形態のそれぞれ個々の要素は、いずれの実施形態からのあらゆる他の要素と組み合わされてさらなる実施形態を説明するものであることも理解される。
(定義)
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことで、当業者によってさらに容易に理解されうる。当然のことながら、上部および下部の別個の実施局面中に明確な根拠として記載された本発明のある特定の特徴を組み合わせて、単独の実施局面を形成してもよい。反対に、単独の実施局面中に簡潔な根拠として記載された本発明の様々な特徴を組み合わせて、それらのサブコンビネーションを形成してもよい。本明細書において、例として特定された実施局面または好ましい実施局面は、例示目的であって限定するものではないことが意図される。
本明細書において他に特に記載のない限り、単数形の言及には複数の言及もまた含まれうる。例えば、「a」および「an」は、1か、または1以上のいずれかを示しうる。
本明細書に使用されるとおり、フレーズ「化合物および/またはその塩」は、少なくとも1つの化合物、少なくとも1つの化合物の塩、またはその組合せをいう。例えば、化合物および/またはその塩とは、化合物;2つの化合物;化合物の塩;化合物および1以上の化合物の塩;ならびに2以上の化合物の塩を包含する。
別段の記載が無ければ、原子価が満たされていないあらゆる原子は、原子価を満たすために十分な水素原子を有すると考えられる。
本明細書に記載の定義は、引用により本明細書に援用されるいずれの特許、特許出願、および/または特許出願公開に記載された定義よりも優先される。
本発明を説明するために用いられる様々な用語の定義を以下に記載する。これらの定義は、本明細書の全体を通して(それらが他に特定の場合に限定されない限り)、個別に、またはより大きな基の一部としてのいずれかで用いられる用語に適用される。
本明細書の全体を通して、基およびそれらの置換基は、安定な部分および化合物をもたらすように、当業者により選択されうる。
当分野で用いられる慣習に従って、
Figure 2020504765
は、本明細書に使用されるとおり、コアまたは骨格構造への反応基または置換基の結合点である結合を表すために、構造式中で用いられる。
用語「アルキル」は、本明細書に使用されるとおり、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基をいい、例えば1〜12個の炭素原子、1〜6個の炭素原子および1〜4個の炭素原子を含有する。アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチルおよび4−メチルペンチルが挙げられるが、これらに限定するものではない。数字が、記号「C」の後ろに下付き文字で表される場合、この下付き文字は、特定の基が含み得るより具体的な炭素原子数を有すると定義される。例えば、「C1−3アルキル」は、1〜3個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖アルキル基を表す。
用語「ベンジル」は、本明細書に使用されるとおり、水素原子の1つがフェニル基により置換されたメチル基をいう。
化合物は、酸塩を形成し得るが、これは本発明の範囲内に含まれる。別段の記載が無ければ、本願化合物の言及は、1以上のその塩の言及を包含すると理解される。用語「塩」は、無機および/または有機酸と共に形成された酸性塩を示す。医薬的に許容され得る(即ち、非毒性の生理学的に許容できる)塩が好まれる。しかしながら、他の塩も、例えば、製造中の単離または精製段階において有用であり得るため、本発明の範囲に包含されると意図される。化合物の塩は、例えば、化合物を適量、例えば等量の酸と、塩が沈殿するような溶媒中で反応させるか、または水性溶媒中で反応させて、その後凍結乾燥させることにより、形成させることができる。
酸付加塩の例は、例えば、酢酸塩(例えば、酢酸またはトリハロ酢酸、例えばトリフルオロ酢酸と形成される塩)、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩(塩酸と形成される)、臭化水素酸塩(臭化水素と形成される)、ヨウ化水素酸塩、マレイン酸塩(マレイン酸と形成される)、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩(メタンスルホン酸と形成される)、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩(硫酸と形成されるもの)、スルホン酸塩(本明細書中で言及されるものなど)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(例えば、トシル酸塩など)、ウンデカン酸塩などである。
化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、中間体A1、中間体A2、中間体B1、中間体C2および中間体C3は、塩として単離され得る。
化合物の溶媒和物(例えば、水和物)は、本発明の範囲内であることもまた理解されるべきである。用語「溶媒和物」とは、化合物と、1つ以上の溶媒分子(有機または無機であってもよい)との物理的会合を意味する。この物理的会合には、水素結合が含まれる。特定の例において、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子内に組み込まれている場合には、溶媒和物を単離することができる。「溶媒和物」には、溶液相および単離可能な溶媒和物の両方が含まれる。溶媒和物の例示には、水和物、エタノレート、メタノレート、イソプロパノレート、アセトニトリル溶媒和物、酢酸エチル溶媒和物が挙げられる。溶媒和物化に関する方法は、当分野では既知である。
加えて、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7および化合物8、その後の製造物を、単離かつ精製して、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7および化合物8(「実質的に純粋」)各々の化合物を、99重量%に等しいかまたは99重量%以上含有する組成物を得ることができる。本明細書に記述したように使用または処方される。そのような「実質的に純粋な」化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7および化合物8もまた、本発明の一部として本明細書において意図される。
「安定な化合物」および「安定な構造」とは、反応混合物から有用な純度への単離、および有効な治療薬への製剤化に耐えるのに十分強い化合物を示すことが意図される。本発明は、安定な化合物を具体化するものと意図される。
本発明の化合物は、本発明の化合物に出現する原子の全ての同位体を含むことを意図する。同位体には、原子番号が同一であるが質量数が異なる原子が含まれる。一般的な例として、水素の同位体にはジュウテリウム(D)およびトリチウム(T)が含まれるが、これらに限定するものではない。炭素の同位体としては13Cおよび14Cが挙げられる。同位体で標識された本発明の化合物は一般に、当業者に公知の通常の技法によるか、または本明細書に記載されたものと類似した方法によって、他で用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いて、製造することができる。例えば、メチル(−CH)には、ジュウテリウムを含むメチル基(例えば、−CD)も挙げられる。
本発明は、以下の実施例においてさらに明確にされる。実施例は単に例示のみを目的として提供されるということが理解されるべきである。上記の考察および例から、当業者であれば、本発明の本質的特徴を確認することができ、そして、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変更および改変を行って本発明を様々な使用および条件に適応させることができる。結果として、本明細書に記載の実例によって制限されるのではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義される。
Figure 2020504765
中間体A1
2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸
Figure 2020504765

5%Pt/C(50%水−湿性)(60g,6wt%)を、酢酸イソプロピル(22L)および4−ブロモ−5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸(1.00kg,3.79mol)を含有する窒素を充填した容器(nitrogen blanketd)に入れた。ヘッドスペースを、窒素で3回交換した後、水素により3回交換した。反応混合物を、25℃で水素雰囲気下において攪拌した。40時間後に、反応を完了して、ヘッドスペースを、窒素で3回交換した。反応混合物を濾過した。反応容器およびフィルタトレインを、酢酸イソプロピル(5L)でリンスした。有機層を合わせて、5.0Lまで減圧下にて濃縮した。溶媒を、次いで減圧下においてトルエンに交換して、得られる固体を、濾過により単離して、トルエンで洗い、50℃で減圧乾燥を行い、2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸を白色〜オフホワイトの結晶固体0.59kg(66%収率)として得た。
追加の2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸を、使用済みの触媒を2.75:1w/w THF/水(9.0L)で12回洗って得た。各洗液の部分を、使用済みの触媒に30分間浸漬した。濾液を、10Lまで濃縮した。得られる固体を、濾過により単離して、水(1.0L)で洗い、40℃で減圧下にて乾燥させて、2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸をオフホワイトの結晶固体[0.15kg(17%収率)]として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 8.74(br s,2H),7.50(d,J=9.6Hz,1H),7.08(d,J=6.1Hz,1H).13C NMR(101MHz,DMSO−d) δ 168.2,149.5,148.8,147.2,119.9,117.0,116.8,114.8,114.6,109.1.
HPLC条件:Column:Waters X−bridge C−18(150X4.6mm,3.5μ);カラム温度:30℃;溶媒A:0.05%TFA/水:アセトニトリル(95:05 v/v);溶媒B:0.05%TFA/水:アセトニトリル:メタノール(05:75:20 v/v);希釈剤:アセトニトリル中0.25mg/ml;グラジエント:%B:0分 5%;20分 95%;25分 95%;26分 5%;停止時間30分;流量:0.8ml/min;波長:230nm;2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸の保持時間は13.2分であった。4−ブロモ−5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸の保持時間は12.9分であった。
中間体A2
4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸 塩酸塩
Figure 2020504765

亜硝酸ナトリウム(100.0g,6.38mol)および水(1.8L)の溶液を、2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(1.00kg,4.27mol)/水(2.2L)[35%HCl(2.1kg,20.15mol)を含有する]の冷スラリー(0℃)にゆっくりと入れた。反応混合物スラリーを、0℃で5時間攪拌した。得られた冷ジアゾニウム塩スラリーを、4時間かけてナトリウムビスルフィド[2.66kg,水(7.5L)中で25.0mol]の冷溶液(0℃)に入れた。ジアゾニウム反応容器を、冷水(2.5L)でリンスした。洗液を、反応混合物にゆっくりと移した。40分後に、反応混合物を、20℃まで1時間かけて温めた。反応混合物スラリーを、20℃で3時間攪拌した。3時間後に、反応混合物を、60℃で、35%HCl(15.0kg,144.0mol)および水(3.0L)の溶液にゆっくりと移した。容器を、水(2.5L)でリンスして;35%HClおよび水の反応混合物に移した。反応混合物を、60℃で2時間攪拌した。生成物を、濾過により単離して、水(3.0L)で洗った。湿性ケーキを、反応容器に戻し入れて、20℃で1時間、酢酸イソプロピル(9.0L)を用いてスラリー化した。生成物を、濾過により単離して、酢酸イソプロピル(1.0L)で洗い、45〜50℃で減圧乾燥させて、95%純度にて、4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸塩酸塩をオフホワイトの結晶固体[0.99kg(81%収率)]として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 10.04(br s,3H),9.00(br s,1H),7.74(d,J=9.1Hz,1H),7.61(d,J=5.8Hz,1H).13C NMR(101MHz,DMSO−d) δ 167.3,153.0,150.6,144.5,119.2,118.0,114.6.HPLC分析:Column:Zorbax Eclipse Plus C18 3.5um,150x4.6mm ID;カラム温度:30℃;溶媒A:10mMギ酸アンモニウム/水:MeOH(90:10v/v);溶媒B:MeOH:ACN(70:30v/v);希釈剤:50%CHCN(aq);グラジエント:%B:0分 0%;15分 90%;18分 100%;停止時間18分;流量:1.0ml/min;波長:240nm。ジアゾニウム塩中間体の保持時間は3.7分であった。モノ−スルファミン酸中間体の保持時間は、5.2分であった。4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドラジニル安息香酸塩酸塩の保持時間は、8.0分であった。2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸の保持時間は8.7分であった。
中間体B1
(3−アミノ−2−メチルフェニル)ボロン酸 塩酸塩
Figure 2020504765
500mLのChemGlass反応器(反応器A)は、機械攪拌および窒素インレットを備えた。反応容器に、メチルテトラヒドロフラン(150ml)を加えた。次いでPd(OAc)(241mg,0.02eq)を加えて、その後P(o−トリル)リガンド(654mg,0.04eq)を加えた。Pd(OAc)およびP(o−トリル)が入っている容器を、メチルテトラヒドロフラン(15ml)でリンスして、リンス溶媒を反応容器に加えた。反応容器を密封して、150mbar以下にエバキュエートして、窒素ガスで満たした。これを繰り返して、更に4回酸素レベルを400ppm以下に低下させた。反応混合物を、30分間攪拌した。次いで、3−ブロモ−2−メチルアニリン[10g(1.0eq)]を、不活性反応器に入れた。3−ブロモ−2−メチルアニリンを保持した容器を、Me−THF(15ml)でリンスして、反応容器に加えた。KOAc(15.6g,3eq)を、反応容器に加えた。スラリーが形成した。反応混合物を、400ppm以下の酸素エンドポイントまで真空/窒素の3サイクルにて不活性化した。
第2の500mlのChemGlass反応器に、MeOH(150mL)、次いで追加のB(OH)[7.2g(1.5eq)]を入れた。得られるスラリーを、25℃で攪拌した。30分後に、B(OH)を完全に溶解させた。均一な溶液を、5サイクルの真空/窒素パージを用いることにより400ppm以下まで酸素レベルを低下させた。B(OH)/MeOH溶液を、窒素雰囲気下において反応器Aに移した。
反応容器を、3サイクルの真空/窒素を用いて攪拌しながら、400ppm以下まで酸素レベルを低下させた。バッチを、50℃(内部のバッチ温度)に加熱した。温度が40℃に達した時点でスラリーを観察した。反応3時間後に、反応混合物のHPLC分析は、0.2APの出発物質が残っていることを示した。N−アセチルシステイン(2.0g,0.2g/g)を反応器Aに加えた。反応混合物を、50℃(内部のバッチ温度)で30分間攪拌した。反応ストリームを、5ml/g(〜50ml)まで蒸留により濃縮した。メチルテトラヒドロフラン(200ml,20ml/g)を、スラリーに入れた。次いで、スラリーを蒸留により、150ml(15ml/g)まで濃縮した。メチルテトラヒドロフラン(150ml,15ml/g)を反応混合物に入れた。スラリーを20℃(バッチ温度)に冷却した。ブライン(26wt%,25ml,2.5ml/g)を入れて、NaCO水層(20wt%,15ml,1.5ml/g)を加えた。反応物質を、穏やかな速度(50〜75/min)で30分間攪拌した。Celite(1g,0.1g/g)を、二相溶液に入れた。得られるスラリーを、30分間攪拌した。スラリーを濾過して、反応器Bに移した。Celiteケーキを、メチルテトラヒドロフラン(10ml)で洗った。底部の薄い水相を、有機相と分離して廃棄した。ブライン(26wt%,25ml,2.5ml/g)を入れて、次いでNaCO水溶液(20wt%,15ml,1.5ml/g)を、この有機溶液に入れた。得られる二層溶液を、穏やかな速度(75rpm)で30分間攪拌した。底部の薄い水相を、有機相と分離して廃棄した。有機物を多く含む溶液のB(OH)分析からは、B(OH)は検出されなかった。
反応器Bにおいて、有機物を多く含む相を、蒸留により、50ml(5ml/g)に濃縮した。濃縮溶液を、0〜5℃(バッチ温度)に冷却した。濃HCl(1.06kg,2.0eq)を、バッチ温度を10℃以下に維持して30分かけて溶液に入れた。濃HClを加えた後に、スラリーが形成した。スラリーを、5℃で2時間攪拌した。スラリーを濾過した。湿性ケーキを、メチルテトラヒドロフラン(2X20ml)で洗った。ケーキを回収して、50℃で100mbar真空下において6時間乾燥させて、3−アミノ−2−メチルフェニル)ボロン酸塩酸塩(8.4g)を白色固体として得た(83.5%収率)。H NMR(500MHz,DO) δ 7.48−7.23(m,3H),4.78(br s,5H);2.32(s,3H).13C NMR(126MHz,DO) δ 135.2,134.7,130.1,128.0,124.3,17.4.
HPLC分析:Column:Zorbax Eclipse Plus C18 3.5um,150x4.6mm ID;溶媒A:10mM ギ酸アンモニウム/水:MeOH=90:10);溶媒B:CHCN:MeOH(30:70v/v);グラジエント:%B:0分 0%;1分 0%;15分 90%;15.1分 0%;停止時間:20分;流量:1ml/min;波長:240nm.(3−アミノ−2−メチルフェニル)ボロン酸 塩酸塩の保持時間は4.4分であった。(3−アミノ−2−メチルフェニル)ボロン酸 塩酸塩の保持時間は17.8minであった。
中間体C1
7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオン
Figure 2020504765

N,N−ジメチルホルムアミド(540.0mL,6980mmol,100質量%)を、機械攪拌器、温度プローブおよび冷却/加熱サーキュレーターを備えた2LのChemGlass反応器に加えた。次いで、7−フルオロインドリン−2,3−ジオン(135.0g,817.6mmol,100質量%)を、25℃で加えて、溶解させると、暗赤色溶液が形成した。投入口および7−フルオロインドリン−2,3−ジオンを入れたビーカーを、N,N−ジメチルホルムアミド(135.0mL,1750mmol,100質量%)で洗い、リンス溶液を反応容器中に注ぎ入れた。次いで、炭酸セシウム60〜80メッシュ(203.66g,625.05mmol,100質量%)を、少量ずつ反応混合物に加えた。この添加により発熱し、反応混合物の温度は、20から25.5℃へと上昇した。反応混合物の色が、暗赤色溶液から黒色溶液へと変化した。反応容器のジャケット温度を、0℃に設定した。次いで、ヨードメタン(56.5mL,907mmol,100質量%)を、30℃以下のバッチ温度を維持しながら周囲温度(ヨードメタン温度)で滴下漏斗を介してゆっくりと加えた。攪拌した時に、反応は発熱して、29.3℃の温度に達した。バッチ温度は、85%のヨードメタンを加えた後に26.3℃まで低下し、反応混合物は、黒色から橙色に変化した。ヨードメタンの追加が完了した後に、ジャケット温度を25.5℃まで上げた。反応混合物を、25℃で2時間攪拌した。
赤味を帯びた橙色の反応混合物を、1Lの三角フラスコに移し入れた。反応混合物を、No.1 Whatmanフィルターペーパーを付けたセラミックのブフナー漏斗を通して濾過して、固体CsCOおよび他の固形副生成物を除去した。薄色の粉末に加えて、ケーキ上部に黄色から褐色の色の棒状結晶が存在しており、これは水可溶性であった。濾液を、2L 三角フラスコに集めた。固体ケーキを、N,N−ジメチルホルムアミド(100.0mL,1290mmol,100質量%)で洗った。DMF濾液を、2L 三角フラスコに入れた。
別の5L ChemGlass反応器に、水(3000.0mL,166530mmol,100質量%)を入れた。次いで、7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオン(1.66g)を、種として水に加えて、橙色の懸濁液を形成させた。DMF濾液を、バッチ温度を29℃以下に維持しながら60分間かけて、5Lの反応器にゆっくりと入れた。攪拌を、290rpmで維持した。橙色の固体が、すぐに沈殿した。2L 三角フラスコを、N,N−ジメチルホルムアミド(55.0mL,711mmol,100質量%)でリンスし、5L 反応器に入れた。スラリーを25℃に冷却して、200rpmで12時間攪拌した。混合物は、明橙色の懸濁液として残った。スラリーを、No.1 Whatmanフィルターペーパー付9cmの直径のセラミック製ブフナー漏斗から4L 三角フラスコ中へと濾過して、明橙色のケーキを得た。ケーキを、水(1200mL)で洗い、5000mLの反応器(400mLx2)をリンスして、次いで脱イオン水(300mL)を橙色のケーキ上に直接導入した。湿性ケーキを、そのケーキから液体の滴下が無くなるまで、周囲温度で40分間吸引乾燥させた。このケーキを真空オーブン(800mbar)に入れて、周囲温度で1時間、40〜45℃で終夜、そして25℃で1日間窒素通気を行い、7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオン(Q,130.02g,725.76mmol,100質量%,88.77%収率)を明橙色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 7.57(ddd,J=12.0,8.5,1.0Hz,1H),7.40(dd,J=7.3,1.0Hz,1H),7.12(ddd,J=8.5,7.5,4.0Hz,1H),3.29(d,J=3.0Hz,3H).13C NMR(101MHz,DMSO−d) δ 182.3,158.2,148.8,146.4,137.2,125.9,124.3,120.6,28.7.
中間体C2
3−フルオロ−2−(メチルアミノ)安息香酸
Figure 2020504765

機械攪拌棒、熱電対および氷冷浴を備えた1L 三首丸底フラスコに、NaOH(5.0vN)/水(140.0mL,700mmol,5.0mol/L)、次いで脱イオン水(140.0mL,7771mmol,100質量%)を入れて、無色透明溶液(T=20.2℃)を形成させる。冷却のために氷水浴を用いてバッチ温度を24℃以下にコントロールしながら、7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオン(R,25g,139.55mmol,100質量%)を少量ずつ入れた。7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオンを入れて、滴下漏斗、スパチュラおよび投入口を水(50mL)により洗い流した。反応混合物は、粘性で黄緑色の濁った懸濁液であった。黄緑色の懸濁液を、氷水浴を用いて5.0℃に冷却した。混合物を15分間攪拌した。次いで、過酸化水素(50重量%)/水(11.0mL,179mmol,50質量%)を、脱イオン水(4.0mL,220mmol,100質量%)を用いて滴下漏斗(60mL)に入れた。希釈後のH濃度は、〜36.7%であった。希釈した過酸化水素溶液を、氷水浴で冷やした1Lの丸底フラスコに、11分かけて加えて、350rpmで攪拌した。反応混合物の色は、色調は明るくなり、過酸化物溶液(5mL)を加えた後に粘性が低くなったことが観察された。過酸化物溶液(10mL)を添加した後に、反応混合物は、目に見える固体と共に透明となった。添加完了の時点で、反応混合物は、緑茶色の透明な溶液であった。氷水浴を外して(バッチ温度は16.6℃であった)、透明で黄緑色の反応混合物を、周囲温度(21.0℃)まで温めて、1時間攪拌した。
反応が完了した後に(1.0hr)、反応混合物を、氷水浴を用いて4.3℃まで冷却した。反応混合物を、3時間かけて6.0N HCl(水溶液)を添加して中和して、発泡と発熱を最小とし、黄緑色の懸濁液を形成させた。氷浴を外して、急冷した反応混合物を、周囲温度で20分間攪拌した。黄緑色の反応混合物を、2Lの分離漏斗に移した。ジクロロメタン(300.0mL,4680mmol,100質量%)を、1Lの3首丸底フラスコのリンスを介して分離漏斗に入れた。この分離漏斗を、激しく振盪して、次いで静置させた(相分離は早かった)。ガスの発生は僅かであった。上部水層は、暗褐色であった。下部ジクロロメタン層は、緑茶色であった。下部のジクロロメタンを多く含む層を、透明な1L 三角フラスコに移した。次いで、1L 三首丸底フラスコを、ジクロロメタン(200.0mL,3120mmol,100質量%)でリンスした。ジクロロメタン洗液を、分離漏斗に加えた。分離漏斗を、激しく攪拌して、静置させた(相分離は早かった)。上部水層は褐色であった(より明るい);底部ジクロロメタン層は、明緑色であった。底部のジクロロメタンを多く含む層を、1Lの三角フラスコに移した。ジクロロメタン(200.0mL,3120mmol,100質量%)を、分離漏斗に入れて、分離漏斗を激しく振盪した。内容物を、静置させた(相分離は早かった)。底部のジクロロメタンを多く含む層を、同じ1L 三角フラスコに移した。過酸化物試験ストリップは、>10mg/リットルの過酸化物濃度を示した。全水層の量は540mLであった。
分離用250mL 三角フラスコに、チオ硫酸ナトリウム五水和物(20.0g,80.6mmol,100質量%)、次いで脱イオン水(180.0mL,9992mmol,100質量%)を加えて、無色溶液(10重量%溶液)を形成させた。チオ硫酸ナトリウム溶液を、1L 三角フラスコ内で合わせたジクロロメタンを多く含む溶液に加えた。フラスコの内容物を、周囲温度で10時間攪拌した。過酸化物ストリップには、底部のDCM層中に過酸化物の存在を検出されなかった。上部Na層は琥珀色であり、底部ジクロロメタン層はより明るい色となったが、依然として琥珀色であった。10時間後に、混合物を、1Lの分離漏斗に移した。上部水層を廃棄した。
ジクロロメタン溶液を、飽和ブライン溶液(150.0mL)で洗った。相分離の後に、底部にジクロロメタンを多く含む層を、1Lフラスコに移した。ジクロロメタン溶液を、約150mLまで蒸留して、琥珀色の溶液を得る。次いで、ジクロロメタン(120mL,1872mmol,100質量%)を加えて、混合物を35〜40℃に加熱して、完全に固体を溶解した。琥珀色の溶液を、0.45μ PTFE膜Zap Cap濾過ユニットから、1Lのフラスコに濾過した。濾液を、熱電対、加熱マントル、機械攪拌器および窒素インレットを有するコンデンサーを備えた1Lの3首丸底フラスコに移した。フラスコに、1Lのフラスコをリンスすることにより、ジクロロメタン(120mL,1872mmol,100質量%)を入れた。フラスコの内容物を、約140mLに減圧濃縮して、黄緑色の懸濁液を得た。混合物を、155rpmで攪拌しながら40.5℃(還流)に加熱して、白色固体片と共に緑色の懸濁液を形成させる。5分間の還流後に、ヘプタン(100.0mL,683mmol,100質量%)を、上記混合物に入れた。バッチ温度は41.3℃から33.8℃に下がり、反応混合物は懸濁液となった。混合物を45℃に加熱した。混合物は、白色固体片と共に琥珀色の上清を含む懸濁液として残った。還流は穏やかであった。36分後(バッチ温度=43.8℃)に、ヘプタン(120.0mL,819mmol,100質量%)を混合物に加えた。バッチ温度は38.0℃に下がった。反応混合物は懸濁液であった。混合物を40〜45℃に加熱して、3−フルオロ−2−(メチルアミノ)安息香酸(0.3g)を用いて種晶添加(seeded)した。反応混合物は、琥珀色の上清および白色固体片を含む懸濁液として残っていた。t=1時間25分(T=45.4℃)で、ヘプタン(100.0mL,683mmol,100質量%)を、この混合物に入れると、温度が41.0℃まで低下した。t=2時間13分(T=45.6℃)に、追加のヘプタン(100.0mL,683mmol,100質量%)を混合物に加えると、温度は41.7℃に低下した。t=3時間07分(T=45.5℃)で、加熱を停止した。混合物を、窒素ブラッケット下において、20〜25℃に冷却した。懸濁液を、周囲温度で12時間攪拌した。混合物を、No.1 Whatmanフィルターペーパーをセットしたセラミック製のブフナー漏斗を用いて、1Lの三角フラスコ中で濾過した。固体が直ぐに沈殿することが観察された。母液は緑色であった。丸底フラスコの下半分は、水可溶性の薄い暗琥珀色または褐色フィルムで覆われていた。1Lの丸底フラスコを、ヘプタン(150mL)で洗い、次いでこのヘプタンを使用して、回収したオフホワイトの固体を洗った。
フィルターケーキを、10分間の吸引を行い周囲温度で乾燥させて、次いで真空オーブン内で乾燥させて、45〜50℃で4時間、次いで周囲温度で10時間窒素通気により乾燥させた。3−フルオロ−2−(メチルアミノ)安息香酸(16.1g)を、68.1%の収率で単離した。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 7.61(d,J=7.7Hz,1H),7.23(dq,J=7.9,1.6Hz,1H),6.57(td,J=8.0,4.4Hz,1H),3.02(d,J=6.8Hz,4H).13C NMR(101MHz,DMSO−d) δ 169.5,153.1,150.7,141.8,141.7,127.4,127.4,120.9,120.7,114.8,114.7,114.4,114.3,32.8.
中間体C3
3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸
Figure 2020504765

上部に電動攪拌器、熱電対、窒素注入口、バッフル付きガラス容器およびコンデンサーを取り付けた20Lのジャケット付きガラス反応器を、4リットルのジクロロメタンで洗い、その後底部のバルブから窒素による通気を終夜行った。反応容器に、3−フルオロ−2−(メチルアミノ)安息香酸(1004.7g,5939.7mmol,100質量%)、次いでジクロロメタン(6000mL,93400mmol,99.8質量%)を入れて、オフホワイトの懸濁液を形成させた。次いで、炭酸セシウム(1035.2g,3170mmol,99.9質量%)を加えて、その後周囲温度で、水(6000g,333056mmol,99質量%)を加えた。水を添加する前に、バッチ温度は17.0℃から29.6℃に上がった。ガスの発生は、水の添加中に観察された。無色二相性の混合物を、15分間攪拌した。バッチ温度は、おおよそ18.8℃であった。次いで、n−プロピルクロロホルメート(806.0g,6445.4mmol,98質量%)を、滴下漏斗に入れた。反応混合物を、グリコールサーキュレーターを用いて15.0℃に冷却した。n−プロピルクロロホルメートを、滴下漏斗から混合物に加えるが、バッチ温度を15.0〜20.0℃に維持しながら1時間にわたり156rpmで攪拌した。添加完了後、バッチ温度は18.1℃であった。ジャケット温度を20℃まで上げた。乳白色の反応混合物を90分間攪拌した。
攪拌を停止させて、反応混合物を、相分離のために50分間静置した。濁りのある底部に多く含むジクロロメタン層を、水層と分けて、カーボイに移した。次いで、無水NaSO(500g)および60〜200メッシュシリカゲル(100g)を、カーボイ中の3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸のジクロロメタン溶液に加えた。このジクロロメタン溶液を、終夜乾燥させた。
3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸を含有するジクロロメタン溶液を、10micron Cuno(登録商標)のインラインフィルターを介して真空下において、カーボイから、透明な20Lの反応器に移して、固体NaSOおよびシリカゲルを除去した。カーボイを、1リットルx2のジクロロメタンでリンスして、残留固体を除いた。ジクロロメタンを、ジャケット温度を32℃、バッチ温度を15℃に設定して、200〜253torrでの真空に設定した20L反応器内で留去した。蒸留完了後に、粗生成物は、粘性の淡い琥珀色のシロップとなった。溶液を、3Lのジクロロメタンに濃縮して、各時点で3Lのジクロロメタンを用いて6Lの最終の充填容量に再充填した。次いで、1リットルのジクロロメタンを、真空にして20L反応器内の残留物に入れた。3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸の溶液は濁った。溶液を、No.1フィルターペーパーを付けたブフナー漏斗を用いて、新規カーボイ中に濾過した。反応容器を、500mLx2のジクロロメタンで洗い、洗液を、同じブフナー漏斗を通して濾過した。全ての濾液を、カーボイ内で合わせて、窒素下において周囲温度で貯蔵した。黄色の固体は、カーボイ底部で沈殿したことが確認された。3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸/ジクロロメタンの溶液を、真空にして、透明な20L反応器に、1μ Cuno(登録商標)のインラインフィルターを介して戻し入れた。濾液は、依然としてわずかに濁っていた。カーボイを、300mLx3のジクロロメタンで洗い、洗液を、1μ Cuno(登録商標)フィルターを介して、反応容器に移した。反応容器の壁面を、500mLのジクロロメタンで洗った。ジクロロメタン溶液を、容量が2.0リットル以下となるまで、減圧蒸留により濃縮した。
反応容器のジャケット温度を30℃に下げた。真空を解除して、反応容器を窒素で満たした。反応容器に、2リットルのシクロヘキサン、次いで3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸の種晶(5.0g)を加えた。この種晶は溶解しなかった。混合物を、30℃で5〜10分間攪拌して、粘性スラリーを形成させた。追加のシクロヘキサン(2.0L)を、2分間かけて加えた。ジャケット温度を25℃に下げた。混合物を、40分間攪拌した。追加のシクロヘキサン(2.0L)を、2分かけて加えた。ジャケット温度を23℃に下げた。懸濁液を、23℃で60分間維持した。別のシクロヘキサン(2.0L)を、2分間かけて加えた。懸濁液を、20分間攪拌した。ジャケット温度を、19.0℃に低下した。懸濁液を、19〜21℃で10時間維持した。スラリーは、終夜静置した十分後に沈殿した。上清の試料を得て、9.5Lの全量に基づく損失について評価した。スラリーを濾過して、No.1 Whatmanフィルターペーパーを付けたセラミック製ブフナー漏斗を介して固体を集めた。固体は結晶となり、乾燥すると白色となった。湿性ケーキを、シクロヘキサン(〜2000mLx3)で洗い、次いで10分間乾燥させた。このケーキ容量は、4933cmであった。湿性ケーキを、加熱乾燥の間、4つのパイレックス・ガラス・トレイに移した。乾燥を、窒素排気と共に約35〜40℃の真空オーブン内で12時間続けて、3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸(1302.9g,85.9%収率)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)(3:1 ロタマー混合物) δ 13.2(br s,1H),7.72−7.67(m,1H),7.58−7.52(m,1H),7.49−7.43(m,1H),4.06−3.95(m,0.50H),3.90−3.80(m,1.50H)3.12(s 0.75H),3.12(s 2.25H),1.67−1.58(m,0.50H),1.42−1.34(m5 1.50H),0.93(t,J=7.5Hz,0.75H),0.67(t,J=7.5Hz,2.25H).13C NMR(101MHz,DMSO−d)(ロタマー混合物) δ 165.8,159.0,156.6,154.3,131.6,131.0,128.7,128.6,126.3,119.9,119.7,66.6,66.4,36.9,36.4,36.4,21.8,21.5,10.0,9.8.
HPLC分析:カラム:Agilent ZORBAX Eclipse Plus C18 3.5um 4.6X150mm;カラム温度:40℃;溶媒A:0.01M NHOOCH/水:MeOH(90:10v/v);溶媒B:0.01M NHOOCH/MeOH:CHCN(70:30v/v);希釈剤:アセトニトリル中で0.25mg/ml;グラジエント:%B:0min.10%;10min.30%;20min.90%;20.1min.10%;停止時間25min;流量:1.0ml/min;波長:220nm;
7−フルオロ−1−メチルインドリン−2,3−ジオンの保持時間は10.7分であった。
7−フルオロインドリン−2,3−ジオンの保持時間は6.8分であった。3−フルオロ−2−(メチルアミノ)安息香酸の保持時間は5.9分であった。3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸の保持時間は12.0分であった。
化合物1
(S)−3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン−1−オン
Figure 2020504765

触媒の製造:ロジウム(I)(S)−(+)−5,5'−ビス[ジ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]−4,4'−ビ−1,3−ベンゾジオキソール
メタノール(320mL)を、酸素メーターと接続され、上部に攪拌器、窒素注入管および排気管を備えた0.5Lの不活化された反応器に入れた。反応容器は、上部で<300ppm Oが検出されるまで、メタノールを通して表面下に窒素を通気させることにより不活性化される。S−(+)DTBM−SEGPHOS(77.3g,65.6mmol)および[Rh(cod)Cl](15.4g,31mmol)を入れて、<300ppm Oが上部で検出されるまで窒素パージを続けた。混合物を、ヘッドスペースから低量の窒素フローを通気することにより、窒素の一定陽圧下において室温で30分間攪拌した。最初の黄色スラリーが、少量の固体(過剰なリガンド)を含有する深赤色溶液へと徐々に変換された。結合の完了は、31P NMRによって、13.1ppmのリガンドピークの消失および結合された種として26.10ppmと27.01ppmの新たな一重項の出現により確認された。
化合物Iの合成
上部攪拌器、熱電対、窒素注入管、サンプル採取部分、グリコール供給器に連結されたコンデンサーならびにバブラー、フローメーターおよび酸素メーターが順に連結された窒素排気口を備えた20Lのジャケット付きケムグラス反応器を、激しい窒素通気により不活性した。Teledyne 3110酸素メーターを使用して、不活性化の進捗をモニターした。激しい窒素通気を、酸素の読み取り値が<300ppmとなるまで、試薬添加の前に行った。
ヘプタン(4.0L)、2−シクロヘキセン−1−オン(1kg,10.4M)/ヘプタン(1.0L)、イソプロペニルピナコールボロネート(1.92kg,11.4M,1.1等量)/ヘプタン(1.0L)、DIPEA(0.91L,0.67kg,0.50等量)、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(1.19kg,1.1等量)/メタノール(0.12L)/水(3L)中の溶液、追加のヘプタン(2.55L)を、順に、真空下において反応容器に添加した。添加後に触媒添加前のヘッドスペースにおいて、酸素レベルが<300ppmに達するまで、攪拌した二相性混合物の表面に窒素を通して注入添加を続ける。次いで、窒素流量を低下させて、若干の陽圧を反応容器内で維持した。
触媒の薄色スラリーを、0.5Lの反応器底部の底部バルブから、若干の窒素陽圧を用いて、不活化されたテフロンチューブを通して20Lの反応器に移した。過剰量の不溶性固体を包含する最小量の反応器の内容物を移した。
ジャケットは、20Lの反応器で60℃に設定され、この二相性混合物を勢いよく加熱して、窒素下において55〜58℃で攪拌した。移行させた後に、窒素フローを減少させて、若干陽圧を維持して、溶媒損失を最小にした。反応完了後に、反応混合物を、20〜25℃に冷却した。相を分離して、有機相を、DIPEAを除去するために1N HCl水溶液(v=5.7L,0.55等量)で洗い、水(2.5L)で洗った。元の水相からヘプタン(2x2L)で2回逆抽出して、追加の8mol%の生成物を戻した。全ての有機相を合わせて、ポリッシュ濾過により、清浄な反応器に戻した。ヘプタンを、減圧下で除去して(30〜40℃、45〜55torrで)、粗生成物を得て、これを自動攪拌器、熱電対、30cmのVigreaux カラム、蒸気温度を測定するための熱電対付き蒸留アダプター、コンデンサー(グリコール)および受容フラスコと連結したテフロンチューブを備えた2Lの4首丸底フラスコに移した。85〜92℃で沸騰する生成物を含有する主要画分を用いて、10torrの圧力で蒸留を行い、(S)−3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン−1−オン[1.18kg(85mol% 実測値,82.1% 計算値)]を得た。キラルGC:Supelco AlphaDex 120 30x0.25mmx0.25μm,注入口200℃,分離比30:1,キャリアーガス:ヘリウム,一定流量1.9mL/min,オーブンプログラム:2℃/minで80℃〜110℃、次いで20℃/min〜220℃、検出器:FID 250℃;目的の生成物としてRT:14.4分。化学純度:97.1GCAP.キラル純度:ee=99.6%.1H NMR(CDCl):1.57−1.70(m,12H),1.75(s,3H),1.91−1.96(m,1H),2.05−2.12(m,1H),2.26−2.46(m,5H),4.73(s,1H),4.78(s,1H).
化合物2
(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸
Figure 2020504765

(S)−3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン−1−オン(50.00mL,33.4mmol,0.667mmol/mL)溶液/ヘプタンを、ケムガラス反応器に加えた。次いで、MeOH(75mL)を加えた。MeOH溶液を、60torr/50℃ジャケット温度で、MeOH(300mL)の添加により一定容量(75mL)にて蒸留した。反応容器の内容物を20℃に冷却した。2−アミノ−4−ブロモ−5−フルオロ安息香酸(8.5415g,29.918mmol)を、反応容器に加えた。反応混合物を、20℃で攪拌した。30分後に、固体物質は溶解し、透明な褐色溶液を形成した。2.0時間後に、水(25.0mL)を、ゆっくりとした攪拌(RPM=100)下において25分かけて反応混合物に加えた。更なる1時間後に、スラリーを濾過した(迅速に;<3秒)。ケーキを、MeOH/HO(3:2)(2x25mL)で洗った。このケーキを、真空下において、55℃で終夜乾燥させて、(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸(10.5701g;95.7%収率)を得た。HPLC方法:カラム:Zorbax Eclipse plus 1.8um C8(4.6x50mm);インジェクション量:10μL;移動相A:0.05% TFA/アセトニトリル:水(5:95,v/v);移動相B:0.05%TFA/水:アセトニトリル(5:95,v/v);グラジエント(%B),0分(30%),14分(100%),15分(30%);流量:1.0mL/min;波長:IPCとして240nm:カラム温度:25℃;IPC試料 Prep:10μLの反応混合物を溶解し、MeOHを用いて1.5mLに希釈した;HPLCの結果:中間体A2,0.87分;化合物2,9.97分.H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 13.54(s,1H),10.76(d,J=26.5Hz,1H),7.73(appt triplet,J=6.32Hz,1H),7.64(dd,J=9.35,1.26Hz,1H),4.77−4.75(m,2H),2.68−2.61(m,1H),2.46−2.44(m,1H),2.27−2.12(m,2H),2.06−1.97(m,1H),1.96−1.86(m,1H),1.82−1.80(m,1H),1.75−1.74(m,3H),1.50−1.41(m,2H).13C NMR(100MHz,DMSO−d) δ 168.67,152.76,152.73,150.71,148.41,148.38,148.20,145.10,117.45,117.21,116.45,116.40,115.76,115.74,115.54,115.52,109.64,109.39,108.88,108.85,108.83,108.80,44.80,43.72,34.22,30.89,30.08,30.05,25.42,25.39,24.15,20.60,20.44.
化合物3
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボン酸
Figure 2020504765

塩化亜鉛(8.7858g,64.46mmol)および(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸(17.0011g,46.05mmol)を、ケムガラス反応器に加えた。次いで、酢酸イソプロピル(170mL)を加えた。反応容器の内容物を、69.5℃で71時間加熱して、次いで室温に冷却した。水(85mL)中で2−MeTHF(205mL)およびHCl(1mol/L)を加えた。反応混合物を、室温で0.5時間攪拌した。層を分離した。有機層を、水(85mL)で洗った。層を分離して、有機層をポリッシュ濾過した。有機物を多く含む層を、220torrおよび70℃のジャケット温度で、85mL(5.0mL/g)(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸)まで蒸留した。次いで、この溶液を120mL(7.0mL/g)の(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸)の一定容量で、アセトニトリル(350mL,20mL/g)を連続添加しながら、220torr下において、70℃のジャケット温度で蒸留した。追加のCHCNを加えて、スラリー容量=153mL(9.0mL/g)の(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸)とした。スラリーを、82℃のバッチ温度に加熱した。3.0時間後に、スラリーを、20℃に2.0時間冷却した。スラリーを、20℃で更に14時間攪拌した。スラリーを濾過して、このケーキをアセトニトリル(2x17mL,1.0mL/g(S,E)−4−ブロモ−5−フルオロ−2−(2−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキシリデン)ヒドラジニル)安息香酸)で洗った。湿性ケーキを、真空オーブン内で、50〜55℃の温度範囲で終夜乾燥させて、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボン酸(7.8991g;48.7%収率)を得た。HPLC方法:カラム:Agilent Zorbax Eclipse plus 1.8μm C8(4.6x50mm);インジェクション容量:10μL;移動相A:0.05%TFA/アセトニトリル:水(5:95,v/v);移動相B:0.05%TFA/水:アセトニトリル(5:95,v/v);グラジエント(%B),0分(30%),14分(100%),15分(100%);流量:1.0mL/min;波長:IPCについて240nmおよび単離生成物;カラム温度:25℃;IPC試料調整物:テトラヒドロフラン中で1mL/100mL;単離した試料調整物:テトラヒドロフラン中で0.25mg/mL;HPLC結果:化合物3,8.86分;化合物2,10.0分。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 13.41(s,1H),11.03(s,1H),7.45(d,J=9.85Hz,1H),4.79(appt d,J=4.55Hz,2H),3.21−3.17(m,1H),2.95(dd,J=17.18,4.80Hz,1H),2.91−2.83(m,1H),2.61(dd,J=16.93,10.61Hz,1H),2.41−2.35(m,1H),2.01−1.95(m,1H),1.79(s,3H),1.67−1.57(m,1H).13C NMR(100MHz,DMSO−d) δ 166.64,166.61,152.72,150.42,148.44,139.96,131.90,127.44,127.43,112.40,112.33,109.67,109.54,109.39,109.19,109.14,28.28,27.79,22.20,20.69.
化合物4
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド
Figure 2020504765

アセトニトリル(70mL)を、ケムガラス反応器に加えて、その後(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボン酸(7.0150g)を加えた。次いで、1,1'−カルボニルジイミダゾール(4.2165g,26.004mmol)を加えた。反応混合物を、20℃で5.0時間、攪拌した(RPM=100)。スラリーを3℃に冷却した。アンモニア(30mL,200mmol,30質量%)を、2分以下で加えた。スラリーを、3℃で17.5時間攪拌した。水(70mL)を5分かけて加えた。スラリーを、3℃で3時間攪拌した。
スラリーを濾過して、湿性ケーキを、CHCN/HO(1:1)(2x50mL)で洗った。湿性ケーキを、55℃で真空下において終夜乾燥させて、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(5.2941g;75.8%収率)を得た。HPLC方法;カラム:Agilent Zorbax Eclipse plus 1.8μm C8(4.6X50mm);インジェクション容量:10μL;移動相A:0.05%TFA/アセトニトリル:水(5:95,v/v);移動相B:0.05%TFA/水:アセトニトリル(5:95,v/v);グラジエント(%B)、0分(0%)、8分(100%)、10分(100%);流量:1.0mL/min;波長:IPCとして240nmおよび単離生成物;カラム温度:25℃;IPC試料調整物:10μLの反応混合物を、1.0mL 0.05v% DBU/MeOHに溶解した;生成物の試料調整:1mg/mLでMeOH中に溶解した生成物;HPLCの結果:化合物4,6.39分;化合物3,6.80分.H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 11.05(s,1H),8.11(s,1H),7.59(d,J=10.36Hz,1H),7.55(br s,1H),4.78(br s,2H),3.18(br d,J=14.65Hz,1H),2.94(dd,J=16.93,4.80Hz,1H),2.88−2.82(m,1H),2.62(dd,J=16.93,10.61Hz,1H),2.40−2.34(m,1H),1.98(d,J=11.87Hz,1H),1.78(s,3H),1.66−1.56(m,1H).13C NMR(100MHz,DMSO−d) δ 167.64,152.68,150.38,148.47,139.47,131.71,127.02,127.01,115.36,115.28,109.53,108.66,108.61,107.47,107.19,28.24,27.87,22.21,20.67.
化合物5
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド
Figure 2020504765

ジクロロメタン(100mL)および(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(PPP,10.0016g,28.48mmol)を、250mL ケムガラス反応容器に加えた。スラリーを5℃に冷却した。次いで、トリフルオロ酢酸(14.68g,128.7mmol)を、内部温度を10℃以下に維持しながら、0.5時間かけて攪拌しながら(RPM=250)加えた。温度を14℃まで上げて、反応混合物を、14℃で17.5時間攪拌した。次いで、MeOH(60mL)を加えて、薄いスラリーを溶解した。溶液を、−10℃に冷却した。ジャケット温度を−10℃から20℃へと徐々に上げながら、溶液を80torrで蒸留した。溶液を、約60mL容量まで蒸留した。内部温度を、−7℃〜−2℃に変えた。溶液は、重いスラリーとなった。60mL容量で、20℃のジャケット温度、80torrで、MeOH(120mL)を添加しながら蒸留し続けた。内部温度を、−2℃〜15℃に変更した。溶液は、重いスラリーとなった。蒸発が穏やかになった。真空圧を、60torrに変えて、蒸留を20℃のジャケット温度で続けて、40mLのスラリー容量となった。バッチ温度は12℃〜13℃となった。
MeOH(20mL)を、反応容器の壁面に付いた固体残留物を洗うために噴霧したが、有効では無かった。NH(30.0mL,400mmol,28質量%)水溶液を、スラリー(pH=10.59)に噴霧した。反応壁上部に幾らかの固体膜状物が、依然として残っていた。このスラリーを、20℃で0.5時間(pH=10.58)攪拌して、次いで70℃まで15分間加熱した。上部反応壁に残留する全ての固体皮状物を溶解させた。次いで、水(40mL)を、15分かけて加えた。溶液は、70℃で透明な溶液として残っていた。
スラリーを、固体の(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(〜5mg)を用いて種晶化した。種結晶は残っているが、結晶化は70℃で殆ど観察されなかった。スラリーを70℃(ジャケット温度=80℃)で0.5時間加熱して、次いで20℃に0.5時間冷却した。混合物は65℃で濁りがでた。混合物を、20℃で65時間攪拌した。混合物を濾過した。ケーキを、2x15mLのMeOH/HO(1:1)で洗った。湿性ケーキを、真空下において65℃で24時間乾燥して、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(9.1741g,87.3%収率)を得た。
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを、MeOH/MTBE/n−ヘプタン(1:4:8)中で再結晶化した。
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(8.0123g)を、反応容器に加えた。次いで、MeOH(8.0mL)およびMTBE(32.0mL)を加えた。混合物を、45℃に加熱して、スラリーを溶解した。ヘプタン(64mL)を、45℃で15分かけて加えた。スラリーを、45℃で更に0.5時間攪拌して、次いで5℃に1.0時間冷却した。攪拌を、5℃で更に1.0時間続けた。スラリーを濾過して、湿性ケーキを、2x20mLのn−ヘプタンで洗った。湿性ケーキを、65℃で真空下において16時間乾燥させて、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(6.9541g;86.8%)を得た。
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(8.0123g)を反応容器に加えた。次いで、MeOH(8.0mL)およびMTBE(32.0mL)を加えた。混合物を、45℃に加熱して、スラリーを溶解した。ヘプタン(64mL)を加えて、45℃で15分間加えた。スラリーを、45℃で更に0.5時間攪拌して、次いで1.0時間5℃まで冷却した。更に1.0時間5℃で攪拌し続けた。スラリーを濾過して、湿性ケーキを、2x20mLのn−ヘプタンで洗った。湿性ケーキを、65℃で真空下において16時間乾燥させて、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(6.9541g;86.8%)を得た。HPLC方法のカラム:Phenomenex Kinetex C18 2.6um 100A 4.6X150mm SN:538219−97;インジェクション容量5μL;移動相A:0.05%TFA/アセトニトリル:水(5:95,v/v);移動相B:0.05%TFA/水:アセトニトリル(5:95,v/v);グラジエント(%B)、0分(32%)、5分(38%)、11分(38%)、18分(68%)、22分(68%)、30分(90%)、31分(100%);流量:1.0mL/min;波長:IPCとして220nmおよび単離生成物;カラム温度:25℃;IPC試料調整物:テトラヒドロフラン中で1μL/1mL;単離した試料調整物:テトラヒドロフラン中で0.25mg/mL;HPLCの結果:化合物5,9.58分;化合物4,19.98分;H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 10.99(s,1H),8.10(s,1H),7.57(d,J=10.36Hz,1H),7.54(br s,1H),4.27(s,1H),3.26(dd,J=15.66,4.29Hz,1H),2.93(dd,J=17.18,4.55Hz,1H),2.76−2.68(m,1H),2.44(dd,J=16.17,11.87Hz,1H),2.12(br d,J=11.12Hz,1H),1.69−1.62(m,1H),1.31(ddd,J=25.01,12.38,5.31Hz,1H),1.14(s,6H).13C NMR(100MHz,DMSO−d) δ 167.67,152.64,150.34,140.46,131.77,127.03,127.02,115.28,115.21,109.09,109.05,107.30,107.03,101.43,101.19,70.37,44.96,27.17,26.73,24.88,24.36,22.85.
化合物6
(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド
Figure 2020504765
触媒活性化
1リットルのケムガラス反応容器(反応器A)に、Me−THF(4L/kg)、次いで(R)−BINAP(0.0550mol/mol,7.45mmol)およびPd(OAc)(0.0500mol/mol,6.77mmol)を加えた。追加のMe−THF(1L/kg)を加えた。混合物を、25℃で1時間攪拌した。次いで、4−ブロモ−3−フルオロ−7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−カルバゾール−1−カルボキサミド(0.10等量,13mmol)を、反応器A内の混合物に加えて、その後2−メチルテトラヒドロフラン(0.50L/kg)および水(0.5L/kg)を加えた。反応器Aのオーバーヘッドスペースに、25℃で1mL/秒にて40分間、窒素を吹き込んだ。得られる混合物を、次いで70℃で3時間、窒素陽圧(1.05atm)下において攪拌した。活性化触媒を含有する得られる混合物を25℃に冷却して、使用前に25℃で窒素陽圧下において保持した。
500mLのケムガラス反応器(反応器B)に、水(6L/kg)、次いでKPO(6等量,813mmol)を加えた。添加により発熱した。混合物を、塩基が完全に溶解するまで攪拌した。反応器Bのオーバーヘッドスペースに、1mL/秒にて25℃で60分間窒素を吹き込んだ。反応器B内のKPO溶液を、使用前に窒素陽圧下において保持した。
活性化された触媒を入れた反応器Aに、4−ブロモ−3−フルオロ−7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−カルバゾール−1−カルボキサミド(0.90等量,122mmol)、次いでTHF(2.5L/kg)を加えた。次いで、(3−アミノ−2−メチル−フェニル)ボロン酸 塩酸塩(1.15等量,156mmol)およびMeOH(2L/kg)を、反応器Aに加えた。反応器Aのオーバーヘッドスペースに、1mL/秒にて40分間窒素を吹き込んだ。次いで、反応器A中の反応混合物を、窒素陽圧下において−10℃に冷却した。
反応器B内のKPO水溶液を、次いで、両方の反応器をNの陽圧下で保持しながら、カニューレを介して反応器A中に移した。移送速度は、全操作を通して、反応器Aの内部温度が0℃以下となるようにコントロールされた。
得られる二相性反応混合物を、窒素陽圧下において、5℃で攪拌した。5℃で2.5時間後に、反応混合物のHPLC分析により、0.3APの出発物質が残っていることを示した。次いで、反応混合物を、25℃まで温めて、25℃で30分間攪拌した。反応混合物のHPLC分析は、0.0APの出発物質が残っていることを示した。
N−アセチル−L−システイン(1kg/kg,306mmol)および水(2.5L/kg)を、反応器A中に加えた。得られる混合物を、40℃で2時間攪拌し、その後25℃に冷却した。下部層(水層)を排出して、上部層(有機層)を反応容器内で維持した。
その後、水(7L/kg)中のTHF(1L/kg)およびNaCl溶液(13質量%)を、反応器A中に加えて、得られる混合物を25℃で1時間攪拌した。下部層(水層)を排出して、上部層(有機層)を反応容器内で保持した。
有機層を、ポリエチレンフィルターに通して濾過した。次いで、反応容器をMe−THF(0.50L/kg)でリンスした。洗液を、ポリエチレンフィルターに通して濾過して、洗液を合わせた。この溶液を、清浄な1Lの反応器(反応器C)中に移した。
反応器C内の混合物を、減圧下において、8.8L/kg(2L/kg溶媒を留去した)まで濃縮した。50℃で、n−BuOH(4L/kg)を、2時間かけてゆっくりと加えた。混合物を、次いで50℃で2.5時間攪拌して、スラリーを得た。
溶媒を、一定容量の蒸留によりn−BuOHに交換した。この操作中に、n−BuOH(8L/kg)を使用して、8L/kg溶媒を反応器Cから除去した。得られる混合物を、55℃で1時間攪拌して、25℃に1時間冷却した。
反応器C中のスラリーを濾過した。反応容器をn−BuOH(2L/kg)で洗った。その後、ケーキを、この反応器の洗液で洗い、その後ヘプタン(8L/kg)で洗った。生成物を、55℃で24時間、真空下で乾燥させて、(2S,5R)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを得て、これを単離して、オフホワイトの固体粉末として得た(46.2g,86%収率)。HPLC分析:(2S,5R)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド:98.1 AP(19.2分);(2S,5S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド:1.8 AP(19.9分),(S)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド:0.1 AP(20.9分)。カラム:Waters XBridge BEH C18 S−2.5um 150X4.6mm;溶媒A:10mM リン酸ナトリウム緩衝液pH7;溶媒B:CHCN:MeOH(50:50 v/v);グラジエント:%B:0分 5%;4分 30%;41分 95%;47分 95%;停止時間:48分;流量:0.7ml/分,波長:240nm.H NMR(500MHz,DMSO−d) δ 10.76(s,1H),8.09(br s,1H),7.54(d,J=10.7Hz,1H),7.47(br s,1H),6.96(t,J=7.7Hz,1H),6.72(d,J=7.9Hz,1H),6.41(d,J=7.3Hz,1H),4.90(s,2H),4.19(s,1H),2.91(br dd,J=16.6,4.0Hz,1H),2.50−2.39(m,1H),2.05−1.93(m,1H),1.88−1.75(m,5H),1.64−1.53(m,1H),1.21−1.11(m,1H),1.09(s,6H).13C NMR(126MHz,DMSO−d) δ 169.0(d,J=2.7Hz),152.5(d,J=229.8Hz),146.7,139.1,134.4,132.0,127.7(d,J=4.5Hz),125.6,123.3(d,J=20.0Hz),120.5,119.2,115.1(d,J=7.3Hz),114.3,109.5(d,J=4.5Hz),107.2(d,J=27.3Hz),70.9,45.9,27.6,27.2,25.3,25.0,22.7,14.7.
化合物7
プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメート
Figure 2020504765

N,N−ジメチルホルムアミド(7.0L,7L/kg)を、反応容器に入れて、次いで(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(1kg,2528mmol,1.0等量)を加えた。3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸(0.774kg,3034mmol,1.2等量)を、反応容器に加えて、次いで1−メチルイミダゾール(0.267kg,3287mmol,1.3等量)およびメタンスルホン酸(0.122kg,1264mmol,0.5等量)を20℃で加えた。反応混合物を、20℃で30分間攪拌して、反応内容物を完全に溶解した。反応混合物を、10℃に冷却して、EDAC(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩)(0.679kg,3540mmol,1.4等量)を反応容器に入れた。約4℃の発熱を観察した。反応混合物を10℃で4時間攪拌した。
4時間後に、反応混合物を20℃に昇温させた。酢酸イソプロピル(25L,25L/kg)を、反応混合物に加えて、次いで25重量%塩化ナトリウム水溶液(2.5L,2.5L/kg)および1.0M 塩酸水溶液(2.5L,2.5L/kg)を加えた。反応混合物を、30分間攪拌した。攪拌を停止して、下部水層を分離した。水(5L,5L/kg)を、有機物を多く含む溶液に入れて、30分間攪拌した。攪拌を停止して、下部水層を分離した。次いで、2.5%ナトリウム炭酸水素水溶液(10L,10L/kg)を、有機物を多く含む溶液に入れて、30分間攪拌した。攪拌を停止して、下部水層を分離した。水(10L,10L/kg)を、有機物を多く含む溶液に入れて、30分間攪拌した。攪拌を停止して、下部水層を分離した。有機物を多く含む溶液を、減圧下において、7L/kg容量まで濃縮した(90mbarおよび40℃のジャケット温度)。ジクロロメタン(5L,5L/kg)を、20℃で生成物を多く含む酢酸イソプロピル溶液に入れた。プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメート(10g,1%)の種晶を入れると、薄いスラリーが形成した。ヘプタン(7L,7L/kg)を、25℃で1時間かけて上記スラリーにゆっくりと加えて、更に1時間攪拌した後に、30分間かけて20℃で冷却した。得られるスラリーを、20℃で4〜6時間攪拌した。スラリーを、実験用ブフナー漏斗上で濾過した。湿性ケーキを、ジクロロメタン−ヘプタン混合液(10:7比,12容量)で洗った。湿性ケーキを、25mmHg真空において50℃の真空オーブン内において、残留ヘプタンが固体内で<13重量%となるまで乾燥させて、1.5kgのプロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメートを94%収率で提供した。生成物は、4つのアミド回転異性体の混合物であった。H NMR(400MHz,DMSO−d) δ 10.79(br s,1H),9.96(m,1H),8.07(br s,1H),7.50(m,6H),7.29(m,1H),7.09(m,1H),4.15(m,1H),3.89(m,2H),3.19(br s,1H),3.13(br s,2H),2.90(m,1H),2.44(m,1H),1.97(m,3H),1.82(m,3H),1.50(m,3H),1.26(m,5H),1.09(m,7H),0.85(m,4H),0.70(m,2H).13C NMR(101MHz,DMSO−d) δ 168.33,168.32,164.85,164.55,159.38,159.16,156.93,156.69,154.90,154.74,153.14,150.86,139,15,139.11,137.96,137.89,137.36,137.23,135.75,135.68,135.64,134.77,134.68,132.57,132.51,132.46,132.42,131.50,128.98(m),128.26(m),127.05,127.01,125.99,125,76,124.97,124.83,124.06,121.48,121.40,121.28,121.20,117.90,117.86,117.70,117.65,115.19,115.15,115.12,115.07,108.69,108.65,106.87,106.60,70.39,66.83,66.80,66.73,45.32,37.38,37.15,31.23,28.35,27.05,26.68,24.85,24.61,22.27,22.07,21.84,21.75,14.98,14.93,14.86,14.84,13.87,10.11,9.89.
HPLC分析:Column:Zorbax Eclipse Plus C18 3.5um,150x4.6mm ID;溶媒A:10mM ギ酸アンモニウム/水−MeOH(90:10);溶媒B:CHCN:MeOH(30:70v/v);グラジエント:%B:0分 50%;25分 81%;26分 100%;30分 100%;停止時間:30分;流量:1ml/分;波長:240nm.プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメートの保持時間は、14.6分であった。3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸の保持時間は、2.6分であった。(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドの保持時間は、6.1分であった。
化合物8
6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド
Figure 2020504765

攪拌バーを備えた1Lの丸底フラスコに、プロピル(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメート(100g,148mmol,93.5質量%)、次いでMeTHF(500mL,4990mmol,100質量%)を入れた。混合物を、室温で10分間攪拌して、完全に溶解させた。次いで、MeTHF(150mL)を加えて、水を除去するために共沸蒸留を、50℃で70torrにて行った。KFは、424ppmであると実測された。この溶液を「化合物8の溶液」と呼ぶ。
2L ケムガラス反応容器に、MeTHF(2000mL,19900mmol,100質量%)、次いでリチウムtert−ブトキシド(7.9mL,7.9mmol,1mol/L)を入れた。MeTHFのKFは622ppmであると実測された。化合物8の溶液を、室温で2時間かけてシムドスポンプを介して滴加した。添加が完了した後に、反応混合物を、15分間その温度で維持した。
次いで、MeOH(200mL,4940mmol,100質量%)を、反応容器に加えて、その後酢酸(0.5mL,9mmol,100質量%)を加えた。反応混合物を、5容量の有機物(60mbar圧,ジャケット温度=40℃)まで蒸留した。蒸留後に、アセトン(150mL,2000mmol,100質量%)を粘性スラリーに加えて、溶液は35℃に温められた。35℃で、MeOH(550mL,13600mmol,100質量%)を、反応容器に入れてから、バッチを再度溶解して、黄色溶液を得た。反応混合物を20℃まで1時間かけて冷却して、生成物が結晶化した。10回の熱サイクルを行った。20℃で開始して、バッチを、45分かけて35℃に加熱して、35℃で10分間保持して、60分かけて20℃に冷却して、20℃で10分間保持した。熱サイクル後に、スラリーを、室温で1時間維持した。ヘプタン(1100mL,7510mmol,100質量%)を、攪拌しながら20℃で4時間かけてシムドスポンプより加えた。添加後に、スラリーを、20℃で終夜静置した。生成物を真空濾過により単離して、MeOH(200mL,4940mmol,100質量%)で2回洗った。生成物を、真空において1.5時間フィルター上で乾燥させて、6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを、89.4%の修正収率にて(80.52g,6重量%MeOH,HPLCによる純度:99.32 AP;保持時間(11.65分))得た。
H NMR(500MHz,DMSO−d) 10.78(s,1H),8.07(br.s.,1H),7.95(d,J=7.8Hz,1H),7.72(dd,J=14.2,8.0Hz,1H),7.56(d,J=10.8Hz,1H),7.45(br.s.,1H),7.42−7.36(m,1H),7.34(d,J=6.9Hz,1H),7.34−7.31(m,1H),7.29(dd,J=7.5,1.3Hz,1H),4.17(s,1H),3.73(d,J=8.0Hz,3H),2.91(dd,J=16.8,4.4Hz,1H),2.48−2.37(m,1H),1.98−1.89(m,2H),1.87(d,J=11.0Hz,1H),1.76(s,3H),1.59(td,J=11.5,4.1Hz,1H),1.20−1.12(m,1H),1.11(s,6H).
13C NMR(126MHz,DMSO−d) 168.2(d,J=1.8Hz,1C),160.1(d,J=3.6Hz,1C),151.9(d,J=228.9Hz,1C),150.5(d,J=41.8Hz,1C),148.7(d,J=205.3Hz,1C),139.2,135.1,135.0,134.8,131.4,130.6,130.0(d,J=7.3Hz,1C),128.5,127.1(d,J=4.5Hz,1C),125.7,124.3(d,J=2.7Hz,1C),123.6(d,J=8.2Hz,1C),123.0(d,J=23.6Hz,1C),120.8(d,J=20.0Hz,1C),118.4,115.3(d,J=7.3Hz,1C),108.8(d,J=5.4Hz,1C),106.7(d,J=28.2Hz,1C),70.4,45.4,34.3(d,J=14.5Hz,1C),27.1,26.8,24.8,24.7,22.1,14.5.
HPLC分析:Column:Chiralcel OX−3R 3um 4.6x150mm;オーブン温度:50℃;溶媒A:0.05%TFA 水/ACN(95:5);溶媒B:0.05%TFA 水/ACN(5:95);グラジエント%B:0分0%;7分55%;11分55%;14分100%;停止時間:17分;流量:1.5ml/分;波長:225nm.(2−((3−((2S)−8−カルバモイル−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)カルバモイル)−6−フルオロフェニル)(メチル)カルバメート:0.00 AP(9.85分).
化合物8の別の製造方法
攪拌器を備えた2.5Lケムガラス反応器に、2−Me−THF(162.4g,1885mmol,100質量%,189mL,11.83)およびDMF(179.5g,2456mmol,100質量%,190mL,15.41)、次いで(2S)−5−(3−アミノ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(63.03g,63.03mL,159.4mmol,63.03g)、3−フルオロ−2−(メチル(プロポキシカルボニル)アミノ)安息香酸(44.77g,44.77mL,175.4mmol,44.77g)および1−Me−イミダゾール(16.99g,16.48mL,206.9mmol,16.99g)を加えた。攪拌しながら、MSA(7.66g,5.23mL,79.7mmol,7.66g)を、〜20℃で加えて、26℃まで若干の発熱が観察された。反応混合物を、10℃まで冷却して、EDAC(42.73g,42.73mL,222.9mmol,42.73g)を固体として加えて、次いでDMF(60.4g,63.9mL,826mmol,60.4g)リンスを行った。反応混合物を、終夜10℃で攪拌しながら静置した。アリコートを採取して、HPLC分析に付して、反応の完了を確認した。
バッチ温度を、15℃に上げて、2−Me−THF(923.96g,10727mmol,100質量%,1080mL,67.31)を反応容器に入れて、次いで飽和ブライン水溶液(158mL,835.8mmol,26質量%,158mL,5.244)および2.0M HCl水溶液(78mL,78mmol,1.0mol/L,78mL,0.49)を入れた。バッチ温度を、次いで20℃に増加した。二相性混合物を、15分間攪拌して、5分間静置した。飽和ブライン水溶液(157mL,830.5mmol,26質量%,157mL,5.211)および2.0M HCl水溶液(78mL,78mmol,1.0mol/L,78mL,0.49)を、次いで反応容器に加えた。二相性混合物を、15分間攪拌して、5分間静置して、水層を除去した。水(634.6g,35230mmol,100質量%,634.6mL,221.0)を、次いで反応容器に加えた。二相性混合物を、15分間攪拌して、5分間静置させて、水層を除去した。次いで、10w/w% NaHCO水溶液(164.2g,97.73mmol,5質量%,158.2mL,0.6132)および水(476.3g,26440mmol,100質量%,476.3mL,165.9)を、反応容器に加えた。二相性混合物を、15分間攪拌して、5分間静置して、水層を除去した。飽和ブライン水溶液(752.9g,3349mmol,26質量%,633.2mL,21.02)を、次いで反応容器に加えた。二相性混合物を、30分間攪拌して、5分間静置させて、水層を除去した。
有機ストリームを、200mbarの圧力にて、60℃のジャケット温度および〜35℃のバッチ温度で6容量(380mL)まで蒸留した。2−Me−THF(765g,8881.6mmol,100質量%,891mL,55.73)を、反応容器に入れた。有機溶液を、60℃のジャケット温度および〜35℃のバッチ温度で、200mbarの圧力で6容量(380mL)まで蒸留した。2−Me−THF(268.5g,3117mmol,100質量%,313mL,19.56)を、反応容器に入れた。有機溶液を、200mbarの圧力下において、60℃のジャケット温度および〜35℃のバッチ温度で、6容量(380mL)まで蒸留した。濃縮されたストリームを、0.4μmPTFEフィルターに通してポリッシュ濾過した。反応容器を、2−Me−THF(134.6g,1563mmol,100質量%,157mL,9.806)でリンスして、洗液をPTFEフィルターに通した。この溶液を「有機性溶液」と呼ぶ。
清浄で乾燥させた2.5Lケムガラス反応器に、THF中でLiOtBu 1.0M(9.91g,11.2mmol,1mol/L,11.2mL,0.0700)および2−Me−THF(1633.3g,18963mmol,100質量%,1900mL,119.0)を加えた。有機溶液を、2時間(〜100mL/hの速度で)かけて攪拌しながら、シムドスポンプ(シムドスポンプ)から反応容器に入れた。添加が完了するまで、反応混合物を10分間静置した。アリコートを採取して、HPLC分析を行い、反応の完了を確認した。
酢酸(1.03g,17.2mmol,100質量%,0.983mL,0.108)およびメタノール(150g,4681.41mmol,100質量%,189mL,29.37)を、反応容器に入れた。有機ストリームを、16.5容量のMe−THFまで蒸留した。アセトン(638.4g,10990mmol,100質量%,810mL,68.97)を、反応容器に加えて、有機ストリームを、40℃以下のジャケット温度で、100mbarの圧力下において、9容量まで蒸留した。有機ストリームを、35℃に加熱して、メタノール(400g,12483.8mmol,100質量%,505mL,78.33)を加えた。ストリームを、20℃まで冷却して、結晶化を誘導した。
熱サイクルは、バッチを、20分かけて35℃に加熱して、10分間保持して、20分かけて20℃に冷却して、10分間保持することにより、〜15時間行われた。この熱サイクル後に、ヘプタン(686g,6846.10mmol,100質量%,1000mL,42.96)を、4時間かけてシムドスポンプから加えた。スラリーを2時間静置した。生成物を濾過して、メタノール(152.2g,4750mmol,100質量%,192mL,29.81)で洗い、6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(68.4g,119mmol,100質量%,75.0%収率,68.4mL,0.750)を得た。
第一局面の方法
Figure 2020504765

2.化合物8とそのジアステレオマーの収率に対する溶媒の効果
Figure 2020504765

Figure 2020504765


Figure 2020504765

3.化合物8とそのジアステレオマーの収率に対するR−置換基の効果
Figure 2020504765

米国特許第9,334,290号に開示された比較方法
中間体25および26
(R)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(I−25)、および
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(I−26)
Figure 2020504765

ラセミ体5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体24]の試料を、下記の通りキラル超臨界液体クロマトグラフィーにより分離した:カラム:CHIRALPAK(登録商標)OD−H(3x25cm,5μm);移動相:150mL/minでCO−MeOH(70:30),40℃。カラムから溶出する最初のピークは、(R)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体25]を示す。カラムから溶出する第二ピークは、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体26]を示す。2つのエナンチオマーの質量スペクトルおよびH NMRスペクトルは同一であった。質量スペクトル m/z 369,371(M+H)H NMR(500MHz,DMSO−d) δ 10.96(s,1H),8.07(br.s.,1H),7.55(d,J=10.3Hz,1H),7.50(br.s.,1H),4.24(s,1H),3.26(dd,J=15.8,4.4Hz,1H),2.93(dd,J=17.1,4.6Hz,1H),2.72(t,J=11.7Hz,1H),2.48−2.40(m,1H),2.12(d,J=9.2Hz,1H),1.70−1.62(m,1H)および1.32(qd,J=12.4,5.3Hz,1H).
中間体26を得るための別のSFC分離:
CHIRALPAK(登録商標)AD−H(3x25cm,5μm);移動相:CO−MeOH(55:45),150mL/min,40℃。カラムから溶出する最初のピークから、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体26]を得た。カラムから溶出する第二ピークにより、(R)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体25]を得た。
実施例28
6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(単一アトロプ異性体)
Figure 2020504765

実施例27を製造するために使用した方法に従って、(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(単一エナンチオマー)[中間体26](0.045g,0.122mmol)および8−フルオロ−1−メチル−3−(S)−(2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン[中間体10](0.065g,0.158mmol)を、黄色固体(0.035g,49%収率)として6−フルオロ−5−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド(2つのアトロプ異性体の混合物)に変換した。実施例27を分離するために使用した条件を用いるキラル超臨界液体クロマトグラフィーによるこの物質サンプルからの分離により(カラムから溶出する最初のピークとして)、6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを得た。キラル純度は、99.5%以上であると決定された。相対立体配置および絶対立体配置を、X線結晶構造解析により決定した。質量スペクトル m/z 573(M+H)H NMR(500MHz,DMSO−d) δ 10.77(s,1H),8.05(br. s.,1H),7.94(dd,J=7.9,1.2MHz,1H),7.56−7.52(m,1H),7.43(br.s.,1H),7.40−7.36(m,1H),7.35−7.30(m,2H),7.28(dd,J=7.5,1.4MHz,1H),4.15(s,1H),3.75−3.70(m,3H),2.90(dd,J=16.8,4.6MHz,1H),2.47−2.39(m,1H),1.93−1.82(m,3H),1.74(s,3H),1.57(td,J=11.7,4.2MHz,1H),1.16−1.11(m,1H)および1.10(d,J=1.9MHz,6H).[α]:+63.8゜(c2.1,CHCl).DSC融点は、温度=202.9℃(加熱速度=10℃/min.)で開始する。
実施例28の合成別法:
(S)−5−ブロモ−6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミド[中間体26](5.00g,13.54mmol)、8−フルオロ−1−メチル−3−(S)−(2−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン[中間体10](6.67g,16.25mmol)、リン酸三カリウム塩(水中で2M)(20.31mL,40.6mmol)およびテトラヒドロフラン(25mL)の混合物を、窒素を用いた3回の排気/充填サイクルに付した。混合物を、1,1'−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(0.441g,0.677mmol)を用いて処理して、混合物を、2回以上窒素を用いた排気/充填サイクルに付した。混合物を、室温で終夜攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、水およびブラインで順に洗い、乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘキサン(50%、62%、75%および85%を順に)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、6−フルオロ−5−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3−(S)−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを白色固体として得た(6.58g,85%収率)。
この方法(40.03g,69.9mmol)により製造された物質を、キラル超臨界液体クロマトグラフィーにより分離して、(2S,5R)−6−フルオロ−5−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを得た。さらなる精製を、この物質をメタノールに溶解することにより行い、5分間超音波処理を行い、固体を濾取して、回収した固体をメタノールで洗い、室温で減圧下において乾燥させて、白色固体(22.0g,90%収率)を得た。
図1および4における合成ステップの全収率の比較
Figure 2020504765

Figure 2020504765
出願人は、化合物5から6−フルオロ−5−(R)−(3−(S)−(8−フルオロ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)−2−(S)−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−8−カルボキサミドを製造するための新規合成方法を見出した。この新規方法は、米国特許第8,334,290号に開示された方法と比較して、より高い全収率を提供する。さらに本願新規方法は、ラセミ混合物のキラル分離を必要としない。

Claims (13)

  1. 化合物8:
    Figure 2020504765

    を製造する方法であって、化合物7:
    Figure 2020504765

    (式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)を、
    (i)リチウム塩基、ナトリウム塩基、カリウム塩基、セシウム塩基、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エンおよび1,1,3,3−テトラメチルグアニジンから選択される1以上の塩基;および
    (ii)n−ブチルアセテート、シクロペンチルメチルエーテル、ジメトキシエタン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、イソプロピルアルコール、メタノール、酢酸メチル、メチルイソブチルケトン、N−メチル−2−ピロリドン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピランおよびその混合物から選択される溶媒、
    の存在下において、反応させる工程を特徴とする、製造方法。
  2. 塩基が、リチウム tert−ブトキシドであり;および
    (ii)溶媒が、1,4−ジオキサン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピランおよびその混合物から選択される、請求項1記載の方法。
  3. 化合物8のジアステレオマーと比較した場合に、少なくとも60%の化合物8の選択収率を有する、請求項1記載の方法。
  4. 化合物7を提供するために、
    (i)O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボーレート、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、2−ヒドロキシピリジン−N−オキシドおよびその混合物から選択されるアジュバンド;
    (ii)ジイソプロピルエチルアミン、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジン、ピリジン、4−ピコリン、2,6−ルチジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジンおよびその混合物から選択される塩基;
    (iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸;
    (iv)ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフランおよびその混合物から選択される有機溶媒;および
    (v)水、
    の存在下において、約0℃〜約20℃の範囲の温度で、化合物6:
    Figure 2020504765

    またはその塩を、中間体C3:
    Figure 2020504765
    またはその塩と反応させることにより、化合物(7)が製造される、請求項1記載の方法。
  5. 化合物6またはその塩を提供するために、
    (i)パラジウム(II)アセテート、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)およびアリルパラジウム(II)クロリドダイマーから選択される1以上の触媒;
    (ii)(R)−(+)−7,7'−ビス[ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]−1,1'−スピロビインダン、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドおよびビス{2−[(11bR)−3,5−ジヒドロ−4H−ジナフト[2,1−c:1',2'−e]ホスフェピン−4−イル]エチル}アミンから選択されるリガンド;
    (iii)LiOH、NaOH、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基;および
    (iv)メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、イソプロピルアルコール、t−アミルアルコールおよびその混合物から選択される溶媒、
    の存在下において、約5〜約20℃の範囲の温度で、化合物5:
    Figure 2020504765

    またはその塩を、中間体B1:
    Figure 2020504765
    またはその塩と反応させることにより、化合物(6)が製造される、請求項4記載の方法。
  6. 化合物6:
    Figure 2020504765

    またはその塩の製造方法であって、化合物6またはその塩を提供するために、
    (i)パラジウム(II)アセテート、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)およびアリルパラジウム(II)クロリドダイマーから選択される1以上の触媒;
    (ii)(R)−(+)−7,7'−ビス[ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]−1,1'−スピロビインダン、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドおよびビス{2−[(11bR)−3,5−ジヒドロ−4H−ジナフト[2,1−c:1',2'−e]ホスフェピン−4−イル]エチル}アミンから選択されるリガンド;
    (iii)LiOH、NaOH、KOH、KPOおよびその混合物から選択される塩基;および
    (iv)メチルテトラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、イソプロピルアルコール、t−アミルアルコールおよびその混合物から選択される溶媒、
    の存在下において、約5〜約20℃の範囲の温度で、
    化合物5:
    Figure 2020504765

    またはその塩を、中間体B1:
    Figure 2020504765
    またはその塩と反応させる工程を特徴とする、製造方法。
  7. (i)触媒が、パラジウム(II)アセテートから選択され;
    (ii)リガンドが、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス[ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ]−1,1'−ビナフチル、(R)−(+)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルおよび(2'−(ジフェニルホスフィノ)−[1,1'−ビナフタレン]−2−イル)ジフェニルホスフィンオキシドから選択され;
    (iii)塩基が、KPOであり;および
    (iv)溶媒が、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、メタノールおよびその混合物から選択される、
    請求項6記載の方法。
  8. 化合物6またはその塩のジアステレオマーと比較して、少なくとも60%の化合物6またはその塩の選択収率を有する、請求項6記載の方法。
  9. 化合物7:
    Figure 2020504765
    の製造方法であって、化合物7を得るために、
    (i)O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボーレート、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、2−ヒドロキシピリジン−N−オキシドおよびその混合物から選択されるアジュバンド;
    (ii)ジイソプロピルエチルアミン、1−メチルイミダゾール、3,4−ルチジン、ピリジン、4−ピコリン、2,6−ルチジン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン、トリブチルアミン、N−メチルピロリジンおよびその混合物から選択される塩基;
    (iii)メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸およびその混合物から選択される酸;および
    (iv)ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフランおよびその混合物から選択される溶媒、
    の存在下において、約0〜約50℃の範囲の温度で、化合物6:
    Figure 2020504765
    またはその塩を、中間体C3:
    Figure 2020504765
    (式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)
    またはその塩と反応させる工程を特徴とする、製造方法。
  10. (i)アジュバンドが、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボーレート、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロリン酸塩、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドおよびその混合物から選択され、
    (ii)塩基が1−メチルイミダゾールであり、
    (iii)酸が、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸およびその混合物から選択され、
    (iv)溶媒が、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトアミドおよびその混合物から選択され、温度が約0〜約20℃の範囲内にある、請求項9記載の方法。
  11. 構造:
    Figure 2020504765

    を有する、化合物6またはその塩。
  12. 構造:
    Figure 2020504765
    (式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)
    を有する、化合物7。
  13. 構造:
    Figure 2020504765
    (式中、Rは、C1−8アルキルまたはベンジルである)
    を有する、化合物。
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