JP2020198322A - 端子モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電流値が大きくなって板厚が厚くなっても相手側接点との間の異物を除去することができること。【解決手段】相手側接点31が進入する開口52Aを有する金属ケース52と、金属ケース52に収容されているコイルスプリング16と、コイルスプリング16によって開口52Aに向けて付勢されており、相手側接点31に押圧されてコイルスプリング16を圧縮しながら移動する電気接触部材53と、を備え、金属ケース52は、電気接触部材53が相手側接点31に押圧されて移動する際に電気接触部材53に摺接して電気接触部材53を移動前の位置に比べて相手側接点31の進入方向に直交する方向にずれた位置にガイドする第1のガイド部(金属ケース52の前壁55において開口57の前後両側の部分)を有する、端子金具50。【選択図】図2

Description

本明細書で開示する技術は、端子モジュールに関する。
例えば、自動車等において電気的接続を行う際に、対向する接点を突き当てて接触させることで電気的接続をとる方法が知られている。このような方法では、接点間に異物が付着すると、導通不良となり好ましくない。そのため、特開2002−274290号公報(下記特許文献1)では、両接点の突き当て時に互いに摺動させることで、接点間の異物の排除が行われている。
具体的には、特開2002−274290号公報(下記特許文献1)の給電装置では、雌側ジャンクションに、ケース内に対向する端板と、この端板間に挟持圧縮されたコイルスプリングとが設けられている。そして、外部に露出する側の端板には、弾性力を有する板ばね部材が設けられている。この板ばね部材は、端板から外方に延出した後に折り曲げられることで、弾性変形容易な傾斜状の自由端部が設けられており、雄側の接点と雌側の接点(自由端部)が接触する際に両接点が互いに摺動することで、接点間の異物の排除が行われている。
特開2002−274290号公報
しかしながら、特開2002−274290号公報(上記特許文献1)の構成では、大電流用途の場合には利用することができない。なぜなら、大電流用途の場合には、板ばね部材の板厚が大きくなり、剛性が高くなるため、折り曲げられた部分が変形できず、自由端部が自由に弾性変形することができなくなる。そのため、自由端部が雄側の接点と接触する時に弾性変形して摺動することができず、異物の排除が行われなくなる。
本明細書では、電流値が大きくなって板厚が厚くなっても相手側接点との間の異物を除去することができる技術を開示する。
本明細書で開示する端子モジュールは、相手側接点が進入する開口を有するケースと、前記ケースに収容されている弾性部材と、前記弾性部材によって前記開口に向けて付勢されており、前記相手側接点に押圧されて前記弾性部材を圧縮しながら移動する電気接触部材と、を備え、前記ケースは、前記電気接触部材が前記相手側接点に押圧されて移動する際に前記電気接触部材に摺接して前記電気接触部材を移動前の位置に比べて前記相手側接点の進入方向に直交する方向にずれた位置にガイドする第1のガイド部を有する。
上記の端子モジュールによると、電気接触部材が移動前の位置に比べて相手側接点の進入方向に直交する方向にずれた位置にガイドされるので、相手側接点が電気接触部材を擦るようなずれ動き現象が生じる。このため、電気接触部材の相手側接点が接触する面に異物が付着していたとしても、あるいは相手側接点に異物が付着していたとしても、その異物がこすり取られる。このように、上記の端子モジュールによると、異物をこすり取るために電気接触部材を弾性変形させる必要がないので、電気接触部材の板厚を電流値に応じて厚くして用いることができる。
また、前記第1のガイド部は前記電気接触部材を前記進入方向斜め前方に直線的にガイドしてもよい。
上記の端子モジュールによると、電気接触部材を相手側接点の進入方向斜め前方に直線的にガイドするので、電気接触部材と相手側接点とが相対的にずれ動いている間の電気接触部材と相手側接点との摩擦力がほぼ均一になる。このため異物をほぼムラなく擦り取ることができる。
また、前記ケースは、前記ずれた位置にガイドされた前記電気接触部材が前記弾性部材に付勢されて前記開口に向けて移動する際に前記電気接触部材に摺接して前記電気接触部材を前記移動前の位置にガイドする第2のガイド部を有していてもよい。
上記の端子モジュールによると、メンテナンスなどの理由によって電気接触部材と相手側接点との接触が解除される場合は、電気接触部材が第2のガイド部にガイドされて電気接触部材の位置が移動前の位置(相手側接点に押圧されて移動する前の位置)に戻るので、その後に電気接触部材と相手側接点とを再度接触させるときにもずれ動き現象が生じる。つまり、端子モジュールと相手側接点との接触が2回目以降であるときにも異物をこすり取ることができる。
また、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部とが略平行であってもよい。
上記の端子モジュールによると、第1のガイド部と第2のガイド部とが略平行であるので、相手側接点の進入方向前側への電気接触部材の移動、及び、当該進入方向後側への電気接触部材の移動を、電気接触部材の当該進入方向に直交する方向の動きに無駄なく変換することができる。
また、前記電気接触部材の前記進入方向の移動端位置における前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との前記進入方向に直交する方向の間隔が、前記電気接触部材の前記移動前の位置における前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との前記進入方向に直交する方向の間隔より広くなっていてもよい。
例えば、電気接触部材が相手側接点に押圧されて相手側接点の進入方向の移動端位置に位置しているとき、電気接触部材が相手側接点の進入方向に直交する方向に動くことが第1のガイド部と第2のガイド部とによって規制されていたとすると、熱収縮などで相手側接点が相手側接点の進入方向に直交する方向に動いた場合に、電気接触部材が相手側接点の動きに追従することができず、接触点でのズレが生じる。これが繰り返されると所謂フレッティング摩耗となり、接触点における電気抵抗が増大して発熱などが懸念される。
上記の端子モジュールによると、上述した移動端位置における第1のガイド部と第2のガイド部との相手側接点の進入方向に直交する方向の間隔が、電気接触部材の移動前の位置における第1のガイド部と第2のガイド部との当該直交する方向の間隔より広くなっている。このため、相手側接点が当該直交する方向に動いた場合、電気接触部材は相手側接点の動きに追従することが可能になる。このため接触点でのズレが生じ難くなり、フレッティング摩耗を抑制することができる。
また、前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部は前記ケースの側壁に設けられているガイド穴の内壁面に設けられており、前記電気接触部材は、前記ガイド穴に挿入されている張出部であって前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部に摺接する張出部を有していてもよい。
上記の端子モジュールによると、第1のガイド部の相手側接点の進入方向前側と第2のガイド部の当該進入方向前側とがケースの側壁を介して連結されているとともに、第1のガイド部の相手側接点の進入方向後側と第2のガイド部の当該進入方向後側とがケースの側壁を介して連結されている。このため、張出部が摺接する力によって第1のガイド部や第2のガイド部が相手側接点の進入方向に直交する方向に開いてしまうことを抑制することができる。
また、前記第1のガイド部は前記内壁面から張り出して90度以上曲がっている第1の折り返し部を有しており、前記張出部は前記第1の折り返し部に摺接してもよい。
上記の端子モジュールによると、第1の折り返し部は90度以上曲がっていることによって曲面を有しているので、張出部がその曲面に摺接することにより、張出部をよりスムーズにガイドすることができる。
また、前記第2のガイド部は前記内壁面から張り出して90度以上曲がっている第2の折り返し部を有しており、前記張出部は前記第2の折り返し部に摺接してもよい。
上記の端子モジュールによると、第2の折り返し部は90度以上曲がっていることによって曲面を有しているので、張出部がその曲面に摺接することにより、張出部をよりスムーズにガイドすることができる。
また、外部の機器に接続される中間端子を備え、前記電気接触部材は可塑性を有する編組線によって前記中間端子に接続されていてもよい。
上記の端子モジュールによると、摺接箇所が前述した直交する方向にずれた位置にガイドされる動きが外部の機器との接続構造によって妨げられることを抑制することができる。
本明細書で開示する技術によれば、電流値が大きくなって板厚が厚くなっても相手側接点との間の異物を除去することができる。
実施形態1に係るコネクタ及び相手側コネクタの断面図(端子金具単体で見た場合は図3に示すB−B線の断面図) 端子金具を前側から見た側面図 端子金具の上面図 端子金具を左側から見た正面図 端子金具の下面図 相手側接点部が電気接触部材に当接した状態のコネクタ及び相手側コネクタを示す断面図 嵌合した状態のコネクタ及び相手側コネクタを示す断面図 相手側接点部と電気接触部材とのずれを説明するための模式図 実施形態2に係るコネクタ及び相手側コネクタの断面図 端子金具を前側から見た側面図 端子金具の上面図 端子金具を左側から見た正面図 端子金具の下面図 相手側接点部が電気接触部材に当接した状態のコネクタ及び相手側コネクタを示す断面図 嵌合した状態のコネクタ及び相手側コネクタを示す断面図 実施形態3に係る端子金具を前側から見た側面図 実施形態4に係るコネクタの断面図 実施形態5に係るコネクタの断面図
<実施形態1>
実施形態1を図1から図8を参照しながら説明する。以降の説明において上下方向及び左右方向とは図1における上下方向及び左右方向を基準とする。また、前後方向とは図1における紙面垂直方向を基準とし、紙面手前側を前側、紙面奥側を後側とする。
(1−1)コネクタ
図1に示すように、コネクタ40は相手側コネクタ2と嵌合されて電気的に接続されるものであり、端子金具50(端子モジュールの一例)と、端子金具50が収容されているハウジング51とを備えている。
(1−1−1)端子金具
端子金具50は金属ケース52(ケースの一例)、金属ケース52の天井壁54に圧着されている円柱状のばね受け部14、板状の電気接触部材53、ばね受け部14と電気接触部材53とによって圧縮された状態で金属ケース52に収容されているコイルスプリング16(弾性部材の一例)、中間端子17、及び、中間端子17と電気接触部材53とを導通可能に接続している編組線18を備えている。
図2に示すように、金属ケース52はSUS材などの金属板材をプレス加工したものであり、天井壁54と、天井壁54の左側縁部から下方に延出された前壁55と、天井壁54の右側端部の前後両側から下方に延出された互いに平行な一対の側壁56とによって略箱状に形成されており、下側に開口52Aを有している。下側の開口52Aは相手側接点31(図1参照)が進入する開口の一例である。
図1及び図3に示すように、天井壁54にはばね受け部14が圧着される圧着穴19が貫通して設けられている。
図1に示すように、前壁55は上下方向の中央よりやや下側で下端部が左側に少し折り曲げられている。また、図4に示すように、前壁55の折り曲げられた下端部には略矩形の開口57が形成されている。
前壁55において開口57の前後両側の部分55Aは電気接触部材53が相手側接点31に押圧されて移動する際に電気接触部材53の摺接箇所をガイドする第1のガイド部を構成している。より具体的には、第1のガイド部(すなわち開口57の前後両側の部分55A)は、電気接触部材53に摺接して電気接触部材53を移動前の位置に比べて水平方向(相手側接点の進入方向に直交する方向の一例)にずれた位置にガイドする。
図2に示すように、側壁56は上下方向の概ね中央部から左側に向かって前壁保持部58が延出している。図4に示すように、前壁保持部58は前壁55よりも更に左側に延出して内側に略90度折り返されている係止部59を有しており、前壁55は上端縁を軸にして左側に回動するように開いてしまうことが係止部59によって防止されている。
また、図2に示すように、側壁56において前壁保持部58より下方の部分は左側に張り出した部分を有しており、その張り出した部分が前壁55の下端部の傾斜角度と同じ角度で傾斜している折り返し線に沿って外側に180度折り返された形状の折り返し部60が形成されている。
折り返し部60は電気接触部材53がコイルスプリング16に付勢されて開口52Aに向けて移動する際に電気接触部材53の摺接箇所をガイドする第2のガイド部を構成している。より具体的には、第2のガイド部(すなわち折り返し部60)は、電気接触部材53に摺接して電気接触部材53を移動前の位置(図2に示す位置)にガイドする。
ここで、図2に示すように、前壁55の開口57の前後両側の部分55A(すなわち第1のガイド部)と折り返し部60(すなわち第2のガイド部)とは略平行であり、前壁55の開口57の前後両側の部分55Aと折り返し部60との水平方向(相手側接点の進入方向に直交する方向の一例)の間隔は、電気接触部材53の上下方向(相手側接点の進入方向の一例)の可動範囲の任意の位置において電気接触部材53の後述する第2の張出部70の左右方向の幅と略一致している。
また、図5に示すように、側壁56は下端部が内側に90度曲げられることにより、電気接触部材53を下から支持する支持部69が設けられている。上下方向における支持部69の上面の位置と開口57の下辺の位置とは略一致している。
図1に示すように、ばね受け部14は真鍮などの金属からなり、コイルスプリング16の内部に収容されている軸部14A、軸部14Aの上端縁部から環状に張り出しているフランジ部14B、及び、軸部14Aの上面に設けられている円柱状の凸部14Cを有しており、凸部14Cが上から叩かれてかしめられることによって天井壁54の圧着穴19に圧着されている。
コイルスプリング16はばね受け部14のフランジ部14Bと電気接触部材53とのそれぞれに対してその巻回の略1周分が接触しており、電気接触部材53を開口52Aに向けて付勢している。ここで、本実施形態に係るばね受け部14の軸部14Aの長さはコイルスプリング16の長さの1/3程度であり、コイルスプリング16は圧縮されたときに下側部分がある程度座屈することが許容されている。
電気接触部材53は銅合金などの金属板材をプレス加工したものであり、コイルスプリング16の中心軸線に対して垂直となる姿勢で配されている。電気接触部材53の板厚は端子金具50に求められる電気容量によって設定されており、コイルスプリング16と比較したときに剛体とみなせる程度の板厚と硬さを有している。
図5に示すように、電気接触部材53は金属ケース52の下側の開口52Aによってその下面が金属ケース52の外部に露出している。また、図2及び図5に示すように、電気接触部材53の左側縁部には左側に張り出す第1の張出部61が設けられており、その第1の張出部61が前壁55の開口57に挿入されている。第1の張出部61の前後方向の幅は開口57の前後方向の幅と等しいか僅かに小さくなっている。
また、電気接触部材53の左側部分の前後両側には前後方向に張り出す第2の張出部70が設けられており、その第2の張出部70が金属ケース52の前壁55の下端部と折り返し部60との間に位置している。第2の張出部70の左右方向の幅は金属ケース52の前壁55と折り返し部60との左右方向の間隔と等しいか僅かに小さくなっている。
図2及び図4に示すように、中間端子17は平板状に形成されており、金属ケース52の外側に配されている。
図2に示すように、編組線18は両端部が中間端子17の下端部及び電気接触部材53の右側端部に抵抗溶接あるいは圧着などによって接続されている。編組線18は導電性のある銅等の金属素線を編んだものであり、可塑性を有している。編組線18の中間部分は金属ケース52の外部に余長を有する状態で配されており、中間端子17と電気接触部材53とが相対的に移動すると編組線18が撓み変形する。そのため、中間端子17と電気接触部材53とが相対的に移動する際に編組線18がその動きの妨げになることが抑制されている。
(1−1−2)ハウジング
図1に示すように、ハウジング51は上下に分割された合成樹脂製の上割体62と下割体63とを組み合わせることで構成されている。上割体62は上壁の右側端部が上に凸となるように張り出しており、その張り出している部分の内側の空間に中間端子17の下端部が収容されている。また、上割体62は左側の壁の内面の前後両側に段部64が形成されており、金属ケース52は前壁保持部58の係止部59が段部64に当接することによって金属ケース52が左側に移動することが規制されている。
下割体63には相手側接点31の進入を許容する開口65が設けられている。開口65は端子金具50の下側の開口52Aとほぼ同じ位置に設けられており、電気接触部材53を下側に露出可能としており、相手側コネクタ2の嵌合部35の進入を可能としている。
また、下割体63は開口65の左側縁部に上に向かって段部66が形成されており、段部66と下割体63の左側の壁との間の凹部67に金属ケース52の前壁55の下端部が収容されている。また、下割体63は開口65の右側縁部にも上に向かって段部68が形成されており、段部68が金属ケース52の支持部69に略当接している。
(1−2)相手側コネクタ
図1に示すように、コネクタ40に嵌合する相手側コネクタ2は、相手側接点31と合成樹脂製の相手側ハウジング32とを備えている。
相手側接点31は導電性の金属で形成されており、上下方向に延びる板状部材が左側に略直角に曲げられることで略L字状に形成されている。そして、相手側接点31の略直角に曲げられた部分の上面には左右方向に並ぶ二つの球状部33が下面側からの叩き出しによって形成されている。これら二つの球状部33はコネクタ40と相手側コネクタ2とが嵌合される際にコイルスプリング16の直径円内に位置するように配置されている。
相手側接点31は相手側ハウジング32にインサート成形によって保持されている。相手側ハウジング32はコネクタ40に嵌合される凸部34を有しており、相手側接点31は凸部34によって保持されている。凸部34の下縁位置より上側部分(図1において高さH1に対応する部分)は嵌合部35を構成している。嵌合部35の下縁位置にはフランジ部36が外側に向かって突出するように設けられており、フランジ部36がハウジング51の下面に当接することによって相手側接点31が既定位置を超えてコネクタ40に進入することが抑制されている。
ここで、コネクタ40と相手側コネクタ2との前後左右方向の位置決めは図示しない位置決め部によって行われており、位置決め部によって位置決めされている状態ではコネクタ40と相手側コネクタ2との相対移動は上下方向にのみ可能である。
(1−3)端子金具、ハウジング、及び、相手側コネクタの関係
図1に示すように、金属ケース52の前壁55の開口57の下辺は左側の段部66の上端より高い位置にあり、電気接触部材53は第1の張出部61が開口57の下辺に当接するとともに、右側端部の前後両側が支持部69の上面に当接することによってそれ以上の下方向への移動が規制されている。
開口57の下辺からハウジング51の下端までの間隔H10(言い換えると支持部69の上面からハウジング51の下端までの間隔)は相手側コネクタ2の嵌合部35の高さH1より小さくなっている。このため相手側コネクタ2の嵌合部35が開口65から進入するとその先端部が電気接触部材53の下面に当接し、嵌合部35が更に押し込まれると電気接触部材53が上方向に移動する。
また、開口57の上辺からハウジング51の下端までの間隔H11は相手側コネクタ2の嵌合部35の高さH1より大きくなっている。このため電気接触部材53は相手側コネクタ2の嵌合部35が完全に挿入された状態でも未だ上方に移動する余裕を有している。
(1−4)端子金具及びコネクタの作用
図6に示すように、コネクタ40と相手側コネクタ2とが矢印91で示すように上下方向に相対的に近づくと相手側コネクタ2の相手側接点31がハウジング51の開口65及び金属ケース52の開口52Aを通って進入し、電気接触部材53に突き当たる。
そして、コネクタ40と相手側コネクタ2とが更に相対的に近づくと電気接触部材53が相手側接点31に押圧されてコイルスプリング16を圧縮しながら上に移動する。このとき電気接触部材53の摺接箇所(すなわち電気接触部材53の左側縁部のうち第1の張出部61を挟んで前後両側の部分)が金属ケース52の前壁55の下端部(より具体的には下端部において金属ケース52の内側を向く面)に摺接することにより、矢印92で示すように移動前に比べて右側(相手側接点31の進入方向に直交する方向の一例)にずれた位置にガイドされる。より具体的には、摺接箇所は右斜め上(相手側接点31の進入方向斜め前方の一例)に直線的にガイドされる。これにより電気接触部材53が上に移動しながら右側にスライドする。
そして、図7に示すように、コネクタ40と相手側コネクタ2とが更に相対的に近づくと、コネクタ40と相手側コネクタ2とが嵌合する。この状態では電気接触部材53はコイルスプリング16の付勢力と相手側接点31の押圧力とによって挟持されている。このように、電気接触部材53がコイルスプリング16によって相手側接点31側に押し付けられることで、電気接触部材53と相手側接点31とが電気的に接続される。
図8を参照して、嵌合前と嵌合後の電気接触部材53の左右方向の位置について説明する。ここで、図8では電気接触部材53が嵌合前に比べて右に距離Lだけスライドしたものとする。図8において点A及び点Bは図6に示す嵌合前の電気接触部材53における各球状部33との接触位置を示しており、点A’及び点B’は図7に示す嵌合後の電気接触部材53における各球状部33との接触位置を示している。このように、電気接触部材53が右に距離Lだけスライドすると、各球状部33は電気接触部材53の下面を擦るように距離Lだけ相対的にずれ動く。
なお、電気接触部材53と相手側接点31とがずれ動く距離Lは前壁55の下端部の傾斜角度に比例するので、距離Lをより長くしたい場合は前壁55の下端部をより傾斜させてもよい。また、距離Lは電気接触部材53が上方向に移動する距離にも比例するので、距離Lをより長くしたい場合は電気接触部材53が上方向に移動する距離をより長くしてもよい。
そして、図7に示すように、メンテナンスなどの理由によってコネクタ40と相手側コネクタ2との嵌合が解除されるとき(すなわち電気接触部材53と相手側接点31との接触が解除されるとき)は、電気接触部材53の第2の張出部70の右端(別の摺接箇所の一例)が折り返し部60に摺接することにより、解除前に比べて左方向(すなわち嵌合される際にずれる方向とは逆方向)にずれた位置にガイドされるので、電気接触部材53は左右方向の位置が元の位置に戻る。より具体的には、電気接触部材53は折り返し部60によって左斜め下(相手側接点の進入方向に対して傾いた方向の一例)に直線的にガイドされ、相手側接点に押圧されて上方向に移動する前の位置(すなわち移動前の位置)に戻る。
(1−5)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る端子金具50によると、電気接触部材53の摺接箇所(すなわち電気接触部材53の左側縁部のうち第1の張出部61を挟んで前後両側の部分)が前壁55の下端部によって移動前の位置に比べて右方向にずれた位置にガイドされるので、相手側接点31の球状部33が電気接触部材53を擦るようなずれ動き現象が生じる。このため、電気接触部材53の下面あるいは相手側接点31の球状部33に異物が付着していたとしてもその異物がこすり取られる。このように、端子金具50によると、異物をこすり取るために電気接触部材53を弾性変形させる必要がないので、電気接触部材53の板厚を電流値に応じて厚くして用いることができる。
更に、端子金具50によると、摺接箇所を図6において右斜め上(すなわち相手側接点の進入方向斜め前方)に直線的にガイドするので、電気接触部材53と相手側接点31とが相対的にずれ動いている間の電気接触部材53と相手側接点31との摩擦力がほぼ均一になる。このため異物をほぼムラなく擦り取ることができる。
更に、端子金具50によると、メンテナンスなどの理由によって電気接触部材53と相手側接点31との接触が解除される場合は、電気接触部材53が第2のガイド部にガイドされて電気接触部材53の位置が移動前の位置に戻るので、その後に電気接触部材53と相手側接点31とを再度接触させるときにもずれ動き現象が生じる。つまり、端子金具50と相手側接点31との接触が2回目以降であるときにも異物をこすり取ることができる。
更に、端子金具50によると、前壁55において開口57の前後両側の部分55A(第1のガイド部)と折り返し部60(第2のガイド部)とが略平行であるので、電気接触部材53の上側(相手側接点31の進入方向前側)への移動及び下側への移動を電気接触部材53の水平方向の動きに無駄なく変換することができる。
更に、端子金具50によると、電気接触部材53は可塑性を有する編組線18によって中間端子17に接続されているので、摺接箇所が左右方向にずれた位置にガイドされる動きが外部の機器との接続構造によって妨げられることを抑制することができる。
更に、端子金具50によると、折り返し部60は90度以上曲がっていることによって曲面を有しているので、コネクタ40と相手側コネクタ2との嵌合が解除されるとき第2の張出部70の右端がその曲面に摺接することにより、第2の張出部70の右端をよりスムーズにガイドすることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2を図9ないし図15によって説明する。
(2−1)コネクタ
図9に示すように、実施形態2に係るコネクタ201も相手側コネクタ2と嵌合されて電気的に接続されるものであり、実施形態2に係る端子金具210(端子モジュールの一例)と、端子金具210が収容されているハウジング211とを備えている。
(2−1−1)端子金具
端子金具210は金属ケース212(ケースの一例)、ばね受け部14、電気接触部材215、コイルスプリング216、中間端子217、及び、編組線218を備えている。
図10〜図12に示すように、金属ケース212はSUS材などの金属板材をプレス加工したものであり、天井壁213と、天井壁213の前後両側から下方に延出された互いに平行な一対の側壁220とによって略箱状に形成されており、左側、右側及び下側に開口を有している。下側の開口221(図12参照)は相手側接点31(図1参照)が進入する開口の一例である。
図9及び図13に示すように、各側壁220の下端部の左右両側には電気接触部材215を下から支持する支持部222が設けられている。左側の支持部222は側壁220の下端部から左側に張り出した部分を金属ケース212の内側に略90度曲げることによって形成されたものである。右側の支持部222についても同様である。
また、図10に示すように側壁220には左右方向に延びる互いに平行な上下の二辺と上下方向に対して傾いている互いに平行な左右の二辺とを有する平行四辺形状のガイド穴223が設けられている。図10及び図11に示すように、側壁220にはガイド穴223の上述した傾いている二辺を構成している二つの内壁面からそれぞれ他方の内壁面に向かって張り出した部分を上述した傾いている二辺の傾斜角度と同じ角度で傾斜している折り返し線に沿って外側に180度折り返した形状の第1の折り返し部224A(第1のガイド部の一例)、及び、第2の折り返し部224B(第2のガイド部の一例)が形成されている。
ここで、図10に示すように、第1の折り返し部224Aと第2の折り返し部224Bとは略平行であり、第1の折り返し部224Aと第2の折り返し部224Bとの水平方向(相手側接点の進入方向に直交する方向の一例)の間隔H21は、電気接触部材215の上下方向(相手側接点の進入方向の一例)の可動範囲の任意の位置において電気接触部材215の後述する張出部225の左右方向の幅と略一致している。
なお、折り返し部は90度以上曲がっていればよく、必ずしも180度折り返されていなくてもよい。
図9に示すように、電気接触部材215は銅合金などの金属板材をプレス加工したものであり、コイルスプリング216の中心軸線に対して垂直となる姿勢で配されている。電気接触部材215の板厚は端子金具210に求められる電気容量によって設定されており、コイルスプリング216と比較したときに剛体とみなせる程度の板厚と硬さを有している。
図9及び図13に示すように、電気接触部材215は金属ケース212の下側の開口221によってその下面が金属ケース212の外部に露出している。また、電気接触部材215の前後両側には前後方向に張り出す一対の張出部225が設けられており、その張出部225が側壁220のガイド穴223に挿入されている。張出部225の左右方向の幅はガイド穴223の二つの折り返し部224A及び224Bの左右方向の間隔と等しいか僅かに小さくなっている。
(2−1−2)ハウジング
図9に示すように、実施形態2に係るハウジング211は実施形態1に係るハウジング51と大まかには同形状であり、上下に分割された合成樹脂製の上割体226と下割体227とを組み合わせることで構成されている。実施形態2に係る下割体227にも相手側接点31の進入を許容する開口229が設けられている。開口229は端子金具210の下側の開口221とほぼ同じ位置に設けられており、電気接触部材215を下側に露出可能としており、相手側コネクタ2の嵌合部35の進入を可能としている。
(2−2)端子金具、ハウジング、及び、相手側コネクタの関係
図9に示すように、ガイド穴223の下辺から側壁220の下端までの間隔H22は、支持部222の上下方向の幅(高さ)H23より小さくなっている。このため電気接触部材215の張出部225はガイド穴223の下辺に当接しておらず、電気接触部材215は4隅の近傍が支持部222に当接することによってそれ以上の下方向への移動が規制されている。
支持部222の上面からハウジング211の下端までの間隔H24は、相手側コネクタ2の嵌合部の上下方向の高さH1より小さくなっている。このため相手側コネクタ2の嵌合部35が開口221から進入するとその先端部が電気接触部材215の下面に当接し、嵌合部35が更に押し込まれると電気接触部材215が上方向に移動する。
また、ガイド穴223の上辺からハウジング211の下端までの間隔H25は相手側コネクタ2の嵌合部35の上下方向の高さH1より大きくなっている。このため電気接触部材215は相手側コネクタ2の嵌合部35が完全に挿入された状態でも未だ上方に移動する余裕を有している。
(2−3)端子金具の作用
図14に示すように、コネクタ201と相手側コネクタ2とが矢印80で示すように上下方向に相対的に近づくと相手側接点31がハウジング211の開口229及び金属ケース212の開口221を通って進入し、電気接触部材215に突き当たる。
そして、コネクタ201と相手側コネクタ2とが更に相対的に近づくと電気接触部材215が相手側接点31に押圧されてコイルスプリング216を圧縮しながら上に移動する。このとき電気接触部材215の張出部225の左端(摺接箇所の一例)がガイド穴223の第1の折り返し部224A(第1のガイド部)に摺接することにより、矢印81で示すように摺接箇所は右斜め上に直線的にガイドされる。これにより電気接触部材215が上に移動しながら右側にスライドする。
そして、図15に示すように、コネクタ201と相手側コネクタ2とが更に相対的に近づくと、コネクタ201と相手側コネクタ2とが嵌合する。
そして、メンテナンスなどの理由によってコネクタ201と相手側コネクタ2との嵌合(すなわち電気接触部材と相手側接点31との接触)が解除されるときは、張出部225の右端(別の摺接箇所の一例)が第2の折り返し部224B(第2のガイド部)に摺接することにより、解除前に比べて左方向にずれた位置にガイドされるので、電気接触部材215は上下方向及び左右方向の位置が移動前の位置(相手側接点に押圧されて上方向に移動する前の位置)に戻る。
(2−4)実施形態の効果
以上説明した実施形態2に係る端子金具210によると、電気接触部材215の摺接箇所(すなわち張出部の左端)が第1の折り返し部224Aによって移動前に比べて右方向(すなわち相手側接点31の進入方向に直交する方向)にずれた位置にガイドされるので、相手側接点31の球状部33が電気接触部材215を擦るようなずれ動き現象が生じ、電気接触部材215の下面あるいは球状部33に異物が付着していたとしてもその異物がこすり取られる。このように、端子金具210によると、異物をこすり取るために電気接触部材215を弾性変形させる必要がないので、電気接触部材215の板厚を電流値に応じて厚くして用いることができる。
更に、端子金具210によると、第1の折り返し部224A(第1のガイド部)及び第2の折り返し部224B(第2のガイド部)は金属ケース212の側壁220に設けられているガイド穴223の内壁面に設けられている。すなわち、第1の折り返し部224Aの上側(相手側接点の進入方向前側)と第2の折り返し部224Bの上側とが金属ケース212の側壁220を介して連結されているとともに、第1の折り返し部224Aの下側(相手側接点の進入方向後側)と第2の折り返し部224Bの下側とが金属ケース212の側壁220を介して連結されている。このため、張出部225が摺接する力によって第1の折り返し部224Aや第2の折り返し部224Bが水平方向(相手側接点の進入方向に直交する方向)に開いてしまうことを抑制することができる。
更に、端子金具210によると、第1の折り返し部224A(第1のガイド部)は90度以上曲がっていることによって曲面を有しているので、張出部225がその曲面に摺接することにより、張出部225をよりスムーズにガイドすることができる。
更に、端子金具210によると、第2の折り返し部224B(第2のガイド部)は90度以上曲がっていることによって曲面を有しているので、張出部225がその曲面に摺接することにより、張出部225をよりスムーズにガイドすることができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3を図16によって説明する。
実施形態3は実施形態2の変形例である。前述した実施形態2では、第1の折り返し部224A(第1のガイド部)と第2の折り返し部224B(第2のガイド部)とが略平行である。これに対し、図16に示すように、実施形態3に係る端子金具310では、第2の折り返し部324B(第2のガイド部)が第1の折り返し部324A(第1のガイド部)より大きく傾いている。
このため、電気接触部材215の上方向(相手側接点の進入方向の一例)の移動端位置における第1の折り返し部324Aと第2の折り返し部324Bとの水平方向の間隔H31が、電気接触部材215が相手側接点31に押圧されて上方向に移動する前の位置(すなわち移動前の位置)における第1の折り返し部324Aと第2の折り返し部324Bとの水平方向の間隔H32より広くなっている。
実施形態3に係る端子金具310はその他の点において実施形態2に係るコネクタ201と実質的に同一である。
次に、実施形態3に係る端子金具310の効果について説明する。例えば、電気接触部材215が相手側接点31に押圧されて上方向(相手側接点の進入方向)の移動端位置に位置しているとき、電気接触部材215が水平方向(相手側接点の進入方向に直交する方向)に動くことが第1の折り返し部324Aと第2の折り返し部324Bとによって規制されていたとすると、熱収縮などで相手側接点31が水平方向に動いた場合に、電気接触部材215が相手側接点31の動きに追従することができず、接触点でのズレが生じる。これが繰り返されると所謂フレッティング摩耗となり、接触点における電気抵抗が増大して発熱などが懸念される。
これに対し、実施形態3に係る端子金具310によると、上述した移動端位置における第1の折り返し部324Aと第2の折り返し部324Bとの水平方向の間隔H31が、電気接触部材215の移動前の位置における第1の折り返し部324Aと第2の折り返し部324Bとの水平方向の間隔H32より広くなっている。このため、相手側接点31が水平方向に動いた場合、電気接触部材215は相手側接点31の動きに追従することが可能になる。このため接触点でのズレが生じ難くなり、フレッティング摩耗を抑制することができる。
<実施形態4>
次に、実施形態4を図17によって説明する。実施形態4は実施形態3の変形例である。図17に示すように、実施形態4に係る中間端子417は90度折り曲げられており、垂直部分417Aと水平部分417Bとを有している。水平部分417Bにはばね受け部414が挿入される貫通穴417Cが形成されている。
水平部分417Bはその貫通穴417Cにばね受け部414が挿通された状態で端子金具410の天井壁413とコイルスプリング216との間に配されている。図17に示すように実施形態4に係るばね受け部414はフランジ部を有しておらず、水平部分417Bはコイルスプリング216によって天井壁417に向けて押圧されている。そして、編組線418の一端が水平部分417Bの下面に接続されている。
なお、ここでは実施形態4を実施形態3の変形例として説明したが、実施形態4に係る中間端子417の構成は実施形態1あるいは実施形態2に適用されてもよい。
<実施形態5>
次に、実施形態5を図18によって説明する。実施形態5は実施形態3の変形例である。図18に示すように、実施形態5に係る中間端子517は右側を向く面に編組線518の一端が接続されている。また、図18に示すように、実施形態5に係る電気接触部材515は90度折り曲げられており、垂直部分515Aと水平部分515Bとを有している。そして、垂直部分515Aの右側を向く面に編組線518の他端が接続されている。
なお、ここでは実施形態5を実施形態3の変形例として説明したが、実施形態5に係る中間端子517の構成及び電気接触部材515の構成は実施形態1あるいは実施形態2に適用されてもよい。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では第1のガイド部(金属ケース52の前壁55の開口57の前後両側の部分55A)が電気接触部材53の摺接箇所を相手側接点31の進入方向斜め前方に直線的にガイドする場合を例に説明したが、第1のガイド部は移動前に比べて摺接箇所を進入方向に直交する方向にずれた位置にガイドするものであればよく、直線的にガイドするものに限定されない。例えば第1のガイド部は摺接箇所を円弧状にガイドしてもよいし、斜め前方に向かって波打つようにガイドしてもよい。
(2)上記実施形態1では金属ケース52に第1のガイド部が設けられている場合を例に説明したが、ハウジング51に第1のガイド部が設けられていてもよい。その場合はハウジング51がケースの一例であり、コネクタ40が端子モジュールの一例である。
(3)上記実施形態1では第1のガイド部や第2のガイド部が折り返し部を有している場合を例に説明したが、折り返し部は必ずしも設けられていなくてもよい。
(4)上記実施形態では中間端子17及び編組線18が設けられていたが、これらは設けられていなくてもよい。その場合は、電気接触部材53は電線等で直接外部に接続されてもよい。
(5)上記実施形態では編組線18を用いていたが、編組線18ではなく柔軟性を有する被覆電線を用いてもよい。また、編組線18の配設位置は金属ケース52の外部となっていたが、金属ケース52内やコイルスプリング16内に配設されていてもよい。
(6)上記実施形態2では電気接触部材215に張出部225が設けられており、その張出部225が金属ケース212のガイド穴223に収容されてガイドされる場合を例に説明したが、例えば電気接触部材215の縁部に凹部を形成する一方、金属ケース212の側壁に凸条の第1のガイド部を設け、電気接触部材215の凹部に第1のガイド部が嵌ってガイドされる構成であってもよい。
(7)上記実施形態ではコイルスプリング16が一つだけの場合を例に説明したが、コイルスプリング16は二つ以上あってもよい。
(8)上記実施形態では弾性部材としてコイルスプリング16を用いたが、高強度ゴムなど他の弾性部材を用いてもよい。
(9)上記実施形態3では第2の折り返し部324B(第2のガイド部)の傾斜角度が第1の折り返し部324A(第1のガイド部)の傾斜角度より大きくなっている場合を例に説明した。これに対し、第1のガイド部の下側部分と第2のガイド部の下側部分とについては互いに平行にし、第2のガイド部の上側部分については第1のガイド部の上側部分より傾斜させることによって間隔を広くしてもよい。すなわち、第1のガイド部と第2のガイド部とは一部が平行であってもよい。
16…コイルスプリング(弾性部材の一例)、17…中間端子、18…編組線、31…相手側接点、40…コネクタ、50…端子金具、51…ハウジング、52…金属ケース(ケースの一例) 、52A…開口、53…電気接触部材、55A…前壁において開口の前後両側の部分(第1のガイド部の一例)、60…折り返し部(第2のガイド部の一例)、70…張出部(摺接箇所の一例)、210…端子金具、211…ハウジング、212…金属ケース(ケースの一例)、215…電気接触部材、216…コイルスプリング(弾性部材の一例)、217…中間端子、218…編組線、220…側壁、221…開口、223…ガイド穴、224A…第1の折り返し部(第1のガイド部の一例)、224B…第2の折り返し部(第2のガイド部の一例)、225…張出部、310…端子金具、324A…第1の折り返し部(第1のガイド部の一例)、324B…第2の折り返し部(第2のガイド部の一例)、410…端子金具、417…中間端子、418…編組線、515…電気接触部材、517…中間端子、518…編組線

Claims (9)

  1. 相手側接点が進入する開口を有するケースと、
    前記ケースに収容されている弾性部材と、
    前記弾性部材によって前記開口に向けて付勢されており、前記相手側接点に押圧されて前記弾性部材を圧縮しながら移動する電気接触部材と、
    を備え、
    前記ケースは、前記電気接触部材が前記相手側接点に押圧されて移動する際に前記電気接触部材に摺接して前記電気接触部材を移動前の位置に比べて前記相手側接点の進入方向に直交する方向にずれた位置にガイドする第1のガイド部を有する、端子モジュール。
  2. 前記第1のガイド部は前記電気接触部材を前記進入方向斜め前方に直線的にガイドする、請求項1に記載の端子モジュール。
  3. 前記ケースは、前記ずれた位置にガイドされた前記電気接触部材が前記弾性部材に付勢されて前記開口に向けて移動する際に前記電気接触部材に摺接して前記電気接触部材を前記移動前の位置にガイドする第2のガイド部を有する、請求項1又は請求項2に記載の端子モジュール。
  4. 前記第1のガイド部と前記第2のガイド部とが略平行である、請求項3に記載の端子モジュール。
  5. 前記電気接触部材の前記進入方向の移動端位置における前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との前記進入方向に直交する方向の間隔が、前記電気接触部材の前記移動前の位置における前記第1のガイド部と前記第2のガイド部との前記進入方向に直交する方向の間隔より広くなっている、請求項3に記載の端子モジュール。
  6. 前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部は前記ケースの側壁に設けられているガイド穴の内壁面に設けられており、
    前記電気接触部材は、前記ガイド穴に挿入されている張出部であって前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部に摺接する張出部を有している、請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の端子モジュール。
  7. 前記第1のガイド部は前記内壁面から張り出して90度以上曲がっている第1の折り返し部を有しており、前記張出部は前記第1の折り返し部に摺接する、請求項6に記載の端子モジュール。
  8. 前記第2のガイド部は前記内壁面から張り出して90度以上曲がっている第2の折り返し部を有しており、前記張出部は前記第2の折り返し部に摺接する、請求項6又は請求項7に記載の端子モジュール。
  9. 外部の機器に接続される中間端子を備え、
    前記電気接触部材は可塑性を有する編組線によって前記中間端子に接続されている、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の端子モジュール。
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