JP2017157304A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】要求仕様に応じたコンタクトの複雑な形状を実現するとともに、電気接続の安定性および信頼性を向上させることが可能な構成のコネクタを提供する。
【解決手段】第1接触部86及び第2接触部95を受容空間65に突出させてプラグハウジング60に保持されたプラグコンタクト70を備え、レセプタクルコネクタ10のレセプタクルコンタクト40を受容空間65内に受容して当該レセプタクルコンタクト40に接触部86,接触部95を弾性的に接触させて電気接続するプラグコネクタ50であって、プラグコンタクト70は、第1接触部86を有する第1コンタクト80と、第2接触部95を有する第2コンタクト90とから構成され、第1コンタクト80及び第2コンタクト90は、接触部86,95が互いに独立して揺動可能な状態において、接触部86,95以外の部位である固定部81,91同士で互いに導通可能となるように接続されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気的な接続に用いられるコネクタに関する。
従来、この種のコネクタとして、プラグコンタクトを備えたプラグコネクタと、レセプタクルコンタクトを備えたレセプタクルコネクタとからなり、プラグコネクタおよびレセプタクルコネクタのハウジング同士を嵌合させることで、両コンタクト同士が弾性的に接触して電気接続される構成の電気コネクタが知られている(例えば、特許文献1を参照)。上記電気コネクタでは、プラグコンタクトが二股状に分岐した一対の接触腕部を有して形成され、一対の接触腕部がレセプタクルコンタクトにそれぞれ弾性的に接触することで、電気接続の安定化が図られている。
特開2014−10964号公報
上記従来の電気コネクタでは、二点接触構造のプラグコンタクトを形成するうえで、一枚のコンタクト材を打ち抜き加工して一対の接触腕部を形成しているが、該打ち抜き加工により形成可能な形状には限界があり、要求仕様に応じた複雑な形状を形成し難く、また、該打ち抜いた破断面にバリやカエリ等が生じることで、相手側のレセプタクルコンタクトとの間で接触圧の変動や接触面の荒れを引き起こしたり、いわゆる微摺動摩耗が発生したりして、両者の接触が不安定となる導通不良が生じるとともに挿入抜去力が増大する可能性があるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、要求仕様に応じたコンタクトの複雑な形状を実現するとともに、電気接続の安定性および信頼性を向上させることが可能な構成のコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るコネクタは、受容空間を有するハウジング(例えば、実施形態におけるプラグハウジング60)と、第1弾性接触部(例えば、実施形態における弾性部83)及び第2弾性接触部(例えば、実施形態における弾性部93)を有して前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部を前記受容空間に突出させて前記ハウジングに保持されたコンタクト(例えば、実施形態におけるプラグコンタクト70)とを備え、相手側コネクタ(例えば、実施形態におけるレセプタクルコネクタ10)の相手側コンタクト(例えば、実施形態におけるレセプタクルコンタクト40)を前記受容空間内に受容して当該相手側コンタクトに前記コンタクトの前記第1弾性接触部及び第2弾性接触部を弾性的に接触させて電気接続するコネクタ(例えば、実施形態におけるれプラグコネクタ50)であって、前記コンタクトは、前記第1弾性接触部を有する第1コンタクトと、前記第2弾性接触部を有する第2コンタクトとから構成され、前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトは、前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部が互いに独立して揺動可能な状態において、前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部以外の部位で互いに導通可能となるように接続されていることを特徴とする。
なお、上記構成のコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記受容方向に延びる圧入
溝と、前記受容方向に延びるとともに前記圧入溝に対して当該受容方向と直交する方向に繋がる接続溝とが設けられ、前記第1コンタクトは、前記圧入溝に圧入される第1圧入部(例えば、実施形態における圧入部811)と、前記接続溝に挿入される接続部とを有し、前記第2コンタクトは、前記圧入溝に圧入される第2圧入部(例えば、実施形態における上側圧入部911)を有し、前記第1圧入部及び前記第2圧入部が前記圧入溝に圧入された状態において、前記第2コンタクトの前記第2圧入部と前記第1コンタクトの前記接続部とが前記受容方向に位置整合して、前記第2圧入部が前記接続部に当接して当該接続部を前記直交方向に押圧して前記ハウジングの内面に押し付けることが好ましい。
本発明に係るコネクタによれば、コンタクトを互いに独立した第1コンタクト及び第2コンタクトの組合せにより構成して、第1コンタクトの第1接触部及び第2コンタクトの第2接触部が互いに独立して揺動可能な状態において、第1コンタクト及び第2コンタクトが互いに導通可能となるように接続されているため、各コンタクトの形状を簡素化しつつもその組合せ方次第で顧客の要求仕様に応じた複雑な形状を容易に形成することが可能になるとともに、成形時のバリ等に起因する接触圧の変動、接触面の荒れ及び微摺動摩耗の発生を抑制することで、挿入抜去力の増大を防止して(挿抜が硬く作用するのを防止して)、操作性を損なうことなく、二点接触によるコンタクト相互間の電気接続の安定性、信頼性を向上させることが可能となる。
また、上記構成のコネクタでは、第1コンタクト及び第2コンタクトを導通させるための接続部分同士(第1圧入部及び接続部)が強固に密着固定されるため、第1コンタクト及び第2コンタクトが分離して導通不良を引き起こすおそれがなく、電気接続の安定性、信頼性をより一層向上させることが可能となる。さらには、第1コンタクト及び第2コンタクトを、溶接や接着等の固定方法を用いることなく、ハウジングとの圧入構造を利用して機械的に固定しているため、コネクタを安価且つ容易に製造することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプラグコネクタを備えたコネクタ装置の断面図である。 上記コネクタ装置を構成するレセプタクルコネクタの斜視図である。 上記レセプタクルコネクタの断面図である。 上記プラグコネクタの斜視図である。 上記プラグコネクタの断面図である。 上記プラグコネクタの斜視断面図である。 上記プラグコネクタの断面図である。 図7における矢印VIII−VIIIに沿った断面図(右側半分のみを示す断面図)である。 図7における矢印IX−IXに沿った断面図(右側半分のみを示す断面図)である。 図7における矢印X‐Xに沿った断面図(右側半分のみを示す断面図)である。 上記プラグコネクタのプラグコンタクトの正面図である。 上記プラグコンタクトの側面図である。 上記プラグコンタクトを上方左側から見た斜視図である。 上記プラグコンタクトを下方左側から見た斜視図である。 上記プラグコンタクトを上方右側から見た斜視図である。 上記プラグコンタクトを下方右側から見た斜視図である。 (a)は上記プラグコンタクトの第1コンタクトの第1接触部の横断面図、(b)は上記プラグコンタクトの第2コンタクトの第2接触部の横断面図である。 上記プラグコネクタの上方に上記レセプタクルコネクタを位置合わせした状態を示す断面図である。 上記プラグコネクタの上記第1コンタクトが上記レセプタクルコネクタの上記レセプタクルコンタクトに接触した状態を示す断面図である。 上記レセプタクルコネクタと上記プラグコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態に係るプラグコネクタを備えたコネクタ装置1を図1に示しており、この図を参照してコネクタ装置1の全体構成について概要説明する。
コネクタ装置1は、第1基板(図示せず)上に設けられるレセプタクルコネクタ10と、第2基板(図示せず)上に設けられるプラグコネクタ50とから構成されており、両コネクタ10,50を各基板の表面に対して直交する方向に嵌合させることにより、第1基板と第2基板とが電気的に接続される。すなわち、本実施形態のコネクタ装置1は、基板対基板コネクタとして構成されている。以下の説明では、便宜上、前後左右及び上下の方向を図1、図2および図4に示す状態を基準に定義しており、図1、図2および図4に示す矢印の方向として、各コネクタ10,50の嵌合方向を上下方向、各コネクタ10,50の長手方向(幅方向)を前後方向、これら上下方向および前後方向に直交する方向を左右方向と称して説明する。
まず、レセプタクルコネクタ(相手側コネクタ)10の構成について、図2〜図3を追加参照して説明する。レセプタクルコネクタ10は、第1基板上に固定される固定側ハウジング20と、この固定側ハウジング20に対して相対移動可能に取り付けられた可動側ハウジング30と、これら両ハウジング20,30に跨って各ハウジング20,30の幅方向(長手方向)に沿って二列の整列状態で保持された複数のレセプタクルコンタクト40とを備えて構成される。
固定側ハウジング20は、合成樹脂等の電気絶縁性の材料を用いて成形されており、第1基板と上下に対向する略矩形板状の基壁21と、基壁21の左右の端部に設けられた突壁22と、基壁21の前後の端部に設けられた側壁23とを有して形成される。基壁21には、固定側ハウジング20を第1基板上に位置決めするための円筒状の位置決め突起21aが突設されている。突壁22には、上下方向に貫通する複数のコンタクト保持孔22aが前後方向に所定の配列ピッチで並設されている。側壁23には、固定側ハウジング20を第1基板上に固定するとともに該固定側ハウジング20に対する可動側ハウジング30の過度な相対移動を規制するための一対の取付金具25が取り付けられている。
可動側ハウジング30は、合成樹脂等の電気絶縁性の材料を用いて成形されており、固定側ハウジング20の基壁21と上下に対向する本体壁31と、本体壁31の左右の端部に設けられて略U字状に屈曲する保護壁32と、本体壁31の前後の端部に設けられた立壁33とを有し、その中央にこれらの壁面に囲まれて下方に開放された嵌合凹部34(プラグコネクタ50の上半部分を受容する嵌合空間)が画成されている。本体壁31の内面側には、この嵌合凹部34に内包されて前後方向に沿って下方に突出する凸状の突起部35が形成されている。この突起部35の左右の側面には、断面凹状に形成されて上下方向に延びる複数のコンタクト収容溝35aが前後方向に所定の配列ピッチで並設されている。また、本体壁31には、上下方向に貫通する複数のコンタクト収容孔31aが前後方向に所定の配列ピッチで並設されており、これらコンタクト収容孔31aとコンタクト収容溝35aとが上下方向に整合して互いに連通する位置関係となっている。また、U字形の保護壁32において外側壁部32aと内側壁部32bとの間に囲まれて、レセプタクルコ
ンタクト40の弾性変形する部分を収容するためのコンタクト保護空間36が形成されている。
レセプタクルコンタクト40は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工および曲げ加工など)を施して図3等に示す所定形状に形成されている。このレセプタクルコンタクト40は、固定側ハウジング20に保持される保持部41と、この保持部41の上端から略垂直に折曲されて外方に延びるリード部42と、保持部41の下端に繋がってU字状に屈曲された屈曲部43と、この屈曲部43の上端に繋がり本体壁31の表面に沿って左右方向に延びる中間部44と、この中間部44の端部に繋がり略鉛直下方に延びる接触部45とを有して構成される。なお、レセプタクルコンタクト40は、その表面に金(Au)などの薄膜を被覆する所要の表面処理(めっき処理)が施されている。このレセプタクルコンタクト40は、一端側の保持部41がコンタクト保持孔22aに圧入されて固定側ハウジング20に保持される一方で、他端側の接触部45がコンタクト保持溝35aおよびコンタクト収容孔31aに圧入されて可動側ハウジング30に保持されており、これにより、固定側ハウジング20と可動側ハウジング30とが複数のレセプタクルコンタクト40を介して前後、左右および上下に相対移動可能に連結される。また、リード部42は、第1基板上の配線パターンに半田付けされて電気接続されるようになっている。
取付金具25は、金属平板を打ち抜きおよび曲げ加工等を行って形成されており、固定側ハウジング20の側壁23に凹設された金型保持溝23aに圧入される主板部26と、この主板部26の下部から左右外方へ向けて延出する脚部27と、主板部26の上端から内側へ向けてL字状に折曲された規制部28とを有して形成される。脚部27は、第1基板上のマウントパターンに半田付けされる。
かかる構成のレセプタクルコネクタ10は、前述したように、レセプタクルコンタクト40の一部が弾性変形することにより、固定側ハウジング20に対して可動側ハウジング30が前後、左右および上下に移動可能となっている。そのため、例えば、レセプタクルコネクタ10が固定された第1基板と、プラグコネクタ50が固定された第2基板との間に位置ずれが生じた状態で、両者が嵌合接続された場合であっても、この位置ずれを吸収する方向に可動側ハウジング30が固定側ハウジング20に対して相対的に移動されるので、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とを正確に嵌合させることができる。なお、可動側ハウジング30は固定側ハウジング20に係止された取付金具25に当接することで、該可動側ハウジング30の相対移動範囲が所定範囲内に制限されており、これによりレセプタクルコンタクト40が塑性変形するような過度な相対移動が規制されている。
続いて、プラグコネクタ50の構成について、図4〜図17を追加参照して説明する。プラグコネクタ50は、第2基板上に固定されるプラグハウジング60と、このプラグハウジング60の幅方向(長手方向)に沿って二列の整列状態で保持された複数のプラグコンタクト70とを備えて構成される。
プラグハウジング60は、合成樹脂等の電気絶縁性の材料を用いて成形されており、横長の直方体状に形成されたハウジング本体61と、ハウジング本体61の前後の端部に設けられた段差部68とを備えて構成される。
ハウジング本体61は、断面U字状に形成されて前後方向に延びる基部62と、基部62の左右の端部に設けられた左右壁63と、基部62の前後の端部に設けられた前後壁64とを有し、全体として上面開放の略矩形箱状に形成されている。ハウジング本体61には、その左右の中央に上方に向けて開放された断面矩形の受容空間65(レセプタクルコ
ネクタ10の突起部35が受容される空間)が凹設されている。このハウジング本体61の上半部分(段差部68よりも上側部分)は、レセプタクルコネクタ10の嵌合凹部34と嵌合可能な外形形状をなす嵌合凸部66として構成される。基部62は、左右に二列で且つ前後方向に所定の配列ピッチで形成された複数の仕切板62aと、前後方向に延びて左右の仕切板62aを連結する連結部62bとを有して形成される。また、基部62には、プラグコンタクト70を所定の配設姿勢で収容するためのコンタクト収容空間67が左右に二列で且つ前後方向に所定の配列ピッチで並設されている。各コンタクト収容空間67は、前後の仕切板62aの間に挟まれて画成されており、その上側部分において受容空間65に連通するとともに、下端において基部62の底面側に開設されたコンタクト挿込口62cを介して外方に開放されている。このコンタクト挿込口62cは、プラグコンタクト70をプラグハウジング60(コンタクト収容空間67)内に挿し込むときの挿込口として形成される。
コンタクト収容空間67は、上下方向に延びて上半部分で中央の受容空間65に繋がる挿通溝67aと、上下方向に延びて挿通溝67aと左右に対向して繋がる圧入溝67bと、上下方向に延びて圧入溝67bと左右に対向して繋がる接続溝67cとを有して構成される。挿通溝67aは、前後に隣り合う仕切板62aのうち、互いに対向する前側の仕切板67aの後面と後側の仕切板67aの前面との間に形成されている。この挿通溝67aは、プラグコンタクト70のうち弾性変形する部分(後述の弾性部83,93)を収容可能な大きさに形成されている。また、圧入溝67bは、コンタクト挿込口62cから上方へ向けて直線的に延びており、基部62の上下中央位置よりも上方寄りで終端となっている。この圧入溝67bの溝幅(前後方向の幅)は、挿通溝67aの溝幅(前後方向の幅)よりも広幅に形成されている。また、接続溝67cは、圧入溝67bよりも左右の外側(プラグハウジング60の内面との境界部)に形成されている。この接続溝67cの溝幅(前後方向の幅)は、圧入溝67bの溝幅(前後方向の幅)よりも狭幅に形成されている。これら挿通溝67a、圧入溝67b及び接続溝67cは、左右方向に重なり合う位置関係で相互に連通するように構成されている。
段差部68の下面側には、金属薄板をL字状に折曲して形成された固定片69が取り付けられている。この固定片69は、第2基板上のマウントパターンに半田付けされることで、プラグコネクタ50が第2基板上に強固に固定されるようになっている。また、段差部68の下面側には、プラグコネクタ50を第2基板上に位置決めするための円筒状の位置決め突起68aが突設されている。
プラグコンタクト70は、互いに独立した二本のコンタクト(第1コンタクト80、第2コンタクト90)から構成されており、第1コンタクト80の接触部と第2コンタクト90の接触部とが嵌合方向(受容方向)に沿って併設された二点接触構造を有している。各コンタクト80,90は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工および曲げ加工など)を施して図11〜図16等に示す所定形状に形成されている。なお、各コンタクト80,90は、その表面に金(Au)などの薄膜を被覆する所要の表面処理(めっき処理)が施されている。各コンタクト80,90は、プラグハウジング60に対して圧入により固定される構成となっている。
第1コンタクト80は、プラグハウジング60の圧入溝67bに保持される固定部81と、固定部81の下端から折曲されて接続溝67cに保持される脚部82と、固定部81の上端に繋がり該固定部81に対して略板厚方向に弾性変位する弾性部83とを備えて構成される。
固定部81には、圧入溝67bに圧入される圧入部811が設けられている。この圧入部811は、その板厚方向の両側面においてプレス加工によって互い違いに凹凸が形成さ
れることで、圧入溝67bの溝深さと略同一の板厚に設定されている。また、この圧入部811には、その板幅方向の両端において外向きに張り出した圧入突起811aが形成されることで、圧入溝67bの溝幅よりも大きな板幅に設定されている。圧入突起811aは、圧入溝67bに挿入されたときに該圧入溝67bの内面に食い込むように形成されている。なお、圧入突起811aの基端面(下側の端面)は、圧入溝67bに対する抜け止めとして機能する。
脚部82は、固定部81よりも小さな板幅に形成されており、接続溝67cに挿入可能に構成されている。脚部82の中間には、第2コンタクト90と当接する部位となる接続部821が形成されている。この接続部821は、その板厚方向の両側面においてプレス加工によって互い違いに凹凸が形成されることで、接続溝67cの溝深さよりも僅かに大きな板厚に設定されている。接続部821の左右の両側面のうち、左右内側の凸面は第2コンタクト90と当接し、左右外側の凸面は接続溝67cの内面と当接するようになっており、このように接続部821が第2コンタクト90の外面と接続溝67cの内面との間に挟み込まれた状態で当接することで、第1コンタクト80と第2コンタクト90とが導通される。
弾性部83は、受容空間65側へ向けて斜め上方に延びる腕部84と、この腕部84の上端に繋がり受容空間65の開口端側へ凸となるようにU字状に屈曲した曲部85と、この曲部85の下端から受容空間65側へ向けて斜め下方に延びる先端部86とを有してなる。本例では、第1コンタクト80のうち受容空間65側に最も突出された先端部86が、相手側のレセプタクルコンタクト40と接触する部位となる接触部(第1接触部)として構成される(以下では、先端部86を「第1接触部86」ともいう)。第1接触部86は、図17(a)に示すように、横断面(該第1コンタクト80の長手方向と交差する断面)が矩形形状に形成されており、この横断面内において相手方のレセプタクルコンタクト40との接点部分は前後方向に延びる直線部となっている。そのため、第1コンタクト80は、第1接触部86の板幅に対応する接触幅でレセプタクルコンタクト40と接触(線接触)する。
このような構成の第1コンタクト80をプラグハウジング60に固定するには、まず、第1コンタクト80を略上下方向に指向させた所定姿勢にするとともに、第1コンタクト80の固定部81を圧入溝67bに位置合わせした状態で、第1コンタクト80をコンタクト収容空間67に挿入する。このとき、第1コンタクト80のうち、弾性部83は挿通溝67a内に挿入され、脚部82は接続溝67c内に挿入される。一方、固定部81(圧入部811)が圧入溝67bに挿入されると、該圧入部811の左右の側面(左右の凸面)が圧入溝67bの左右の内面に当接又は近接するとともに、該圧入部811の圧入突起811aが圧入溝67bの前後の内面に食い込むことで、該圧入部811が圧入溝67bに抜け止め状態で圧入され、第1コンタクト80がプラグハウジング60に固定されることになる。第1コンタクト80がプラグハウジング60に固定されると、第1コンタクト80の第1接触部86が受容空間65内に突出配置され、第1コンタクト80の弾性部83が圧入部811(固定部81)を略支点として挿通溝67a内において弾性変形可能となる。
第2コンタクト90は、プラグハウジング60の圧入溝67bに保持される固定部91と、固定部91の下端から下方に延びたのちL字状に折曲されるリード部92と、固定部91の上端に繋がり該固定部91に対して略板厚方向に弾性変位する弾性部93とを備えて構成される。
固定部91には、圧入溝67bに圧入される二箇所の圧入部(上側圧入部911、下側圧入部912)が設けられている。ここで、上記二箇所の圧入部911,912のうち、
上側圧入部911は、第1コンタクト80の接続部821と当接する部位(第1コンタクト80と導通接触する部位)として構成されている。この上側圧入部911は、断面矩形状に形成されて、圧入溝67bの溝深さと略同一の板厚に設定されている。また、この上側圧入部911には、その板幅方向の両端において外向きに張り出した圧入突起911aが形成されることで、圧入溝67bの溝幅よりも大きな板幅に設定されている。圧入突起911aは、圧入溝67bに挿入されたときに該圧入溝67bの内面に食い込むように形成されている。一方、下側圧入部912は、その板厚方向の両側面においてプレス加工によって互い違いに凹凸が形成されることで、圧入溝67bの溝深さと略同一の板厚に設定されている。また、この下側圧入部912には、その板幅方向の両端において外向きに張り出した圧入突起912aが形成されることで、圧入溝67bの溝幅よりも大きな板幅に設定されている。圧入突起912aは、圧入溝67bに挿入されたときに該圧入溝67bの内面に食い込むように形成されている。なお、圧入突起911a,912aの基端面(下側の端面)は、圧入溝67bに対する抜け止めとして機能する。
リード部92は、第2基板上の配線パターンに半田付けされて電気接続されるようになっている。すなわち、二つのコンタクト80,90からなるプラグコンタクト70は、リード部92を介して第2基板に電気接続される。
弾性部93は、受容空間65側へ向けて斜め上方に延びる腕部94と、この腕部94の上端に繋がり受容空間65側へ凸となるようにU字状に屈曲した曲部95と、この曲部95の上端から受容空間65側へ向けて斜め上方に延びる先端部96とを有してなる。本例では、第2コンタクト90のうち受容空間65側に最も突出された曲部95が、相手側のレセプタクルコンタクト40と接触する部位となる接触部(第2接触部)として構成される(以下では、曲部95を「第2接触部95」ともいう)。第2接触部95は、図17(b)に示すように、横断面(該第2コンタクト90の長手方向と交差する断面)が蒲鉾形状あるいはD形状に形成されており、この横断面内において相手側のレセプタクルコンタクト40との接点部分は該レセプタクルコンタクト40の接触面側に凸を向けて湾曲する円弧形状をなしている。そのため、第2コンタクト90は、第2接触部95の板幅よりも狭い接触幅となる中央部分でのみレセプタクルコンタクト40と接触(点接触)する。なお、第2コンタクト90の固定部91は第1コンタクト81の固定部81と板幅がほぼ同一に設定されている。但し、第2コンタクト90の板幅(横幅)は、基端側の固定部91から先端部96にかけて若干先細りの形状となっており、先端側にいくにつれて狭幅となっている。また、第2コンタクト90の板厚は、基端側の固定部91から先端部96にいくにつれて徐々に肉薄となっており、この第2コンタクト90に荷重が作用した場合に応力分散効果を発揮して、弾性変形時の支点部付近(固定部91)に応力が集中するのを防止している。
このような構成の第2コンタクト90をプラグハウジング60に固定するには、まず、第2コンタクト90を略上下方向に指向させた所定姿勢にするとともに、第2コンタクト90の固定部91を圧入溝67bに位置合わせした状態で、第2コンタクト90をコンタクト収容空間67に挿入する。このとき、第2コンタクト90のうち、弾性部93は挿通溝67a内に挿入される。一方、下側圧入部912が圧入溝67bに挿入されると、該圧入部912の左右の側面が圧入溝67bの左右の内面に当接又は近接するとともに、該圧入部912の圧入突起912aが圧入溝67bの前後の内面に食い込むことで、該圧入部912が圧入溝67bに抜け止め状態で圧入される。また、上側圧入部911が圧入溝67bに挿入されると、該圧入部911の左右の側面(左右の凸面)が圧入溝67bの左右の内面に当接又は近接するとともに、該圧入部911の圧入突起911aが圧入溝67bの前後の内面に食い込むことで、該圧入部911が圧入溝67bに抜け止め状態で圧入される。このように上下の圧入部911,912が圧入溝67bに圧入されることで、第2コンタクト90がプラグハウジング60に固定されることになる。このとき同時に、上側
圧入部911が第1コンタクト80の接続部821と接触して板厚方向に押圧することで、この第1コンタクト80の接続部821が上側圧入部911と接続溝67cの内面との間に挟み込まれた状態でしっかりと固定されるとともに、第1コンタクト80の接続部821と第2コンタクト90の上側圧入部911とが押圧状態で当接する。そして、このように第1コンタクト80の接続部821と第2コンタクト90の上側圧入部911とが当接することで、第1コンタクト80及び第2コンタクト90が互いに導通され、プラグコンタクト70がリード部92を介して第2基板と電気的に接続される。こうして、第2コンタクト90がプラグハウジング60に固定されると、第2コンタクト90の第2接触部95が受容空間65内に突出配置され、第2コンタクト90の弾性部93が上側圧入部911(固定部91)を略支点として挿通溝67a内において弾性変形可能となる。
かかる構成のプラグコンタクト70において、両コンタクト80,90は、その板幅方向の中心位置が一致して、互いの固定部81,91同士が板厚方向に重ね合わせた状態(抱合せた状態)でプラグハウジング60に一体的に保持されており、この状態において、第1コンタクト80の第1接触部86と、第2コンタクト90の第2接触部95とが、中央の受容空間65内に突出配置されている。そして、この受容空間65内において、第1接触部86は第2接触部95よりも上方(受容空間65の上端開口に近い位置)に配置されているので、第1接触部86は第2接触部96よりも先にレセプタクルコンタクト40に接触することになる。ここで、前述のとおり、第1接触部86は板幅の全幅に亘りレセプタクルコンタクト40に接触するのに対して、第2接触部95は板幅の一部においてのみレセプタクルコンタクト40に接触するため、第1接触部86は第2接触部95よりも広い接触幅にてレセプタクルコンタクト40に接触することになる。ここで、第1接触部86は、第2接触部95よりも受容空間65への突出量が抑えられており、レセプタクルコンタクト40と接触したときの弾性変位量を小さくすることで、レセプタクルコンタクト40に対する弾性的な接触圧(単位面積当たりの接触力)を低減させている。なお、第1接触部86と第2接触部95は、その一方又はその双方が相手側のレセプタクルコンタクト40との接触により弾性変形した場合であっても、互いに干渉しない間隔で配置されている。
次に、本実施形態の理解を容易なものとするため、図18〜図20を追加参照して、コネクタ装置1の特徴的な作用について説明する。以下では、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とを接続する過程について説明する。
両コネクタ10,50を接続するには、まず、図18に示すように、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ50とを上下に位置合わせする。このとき、レセプタクルコネクタ10のレセプタクルコンタクト40とプラグコネクタ50のプラグコンタクト70(80,90)とは互いに離間した状態にある。ここで、突起部35の左右の側面にはレセプタクルコンタクト40の接触部45が配設され、受容空間65内にはプラグコンタクト70(80,90)の接触部86,95が配設されている。そのため、レセプタクルコネクタ10の嵌合凹部34にプラグコネクタ50の嵌合凸部66を嵌合させるとともに、レセプタクルコネクタ10の突起部35をプラグコネクタ50の受容空間65内に挿入していくと、図19に示すように、第1コンタクト80がレセプタクルコンタクト40に最初に接触して弾性変形する。前述のように、第1接触部86は第2接触部95よりもレセプタクルコンタクト40と接触したときの弾性変位量が小さく設定されているので、レセプタクルコンタクト40に対する第1接触部86の弾性的な接触圧が小さく抑えられており(ワイピング効果を妨げない程度の接触圧に調圧されており)、これにより多点接触による挿入力を低減させることができる。また、プラグコンタクト70(第1コンタクト80)がレセプタクルコンタクト40に最初に接触する際に、その接触による反力を低減させることによって、コンタクト相互に作用する嵌合方向の圧縮力を低減させることができ、プラグコンタクト70に座屈や変形が生じるのを防止できる。
ここで、レセプタクルコネクタ10の突起部35をプラグコネクタ50の受容空間65にさらに挿入していくと、第1コンタクト80の第1接触部86がレセプタクルコンタクト40の接触部45上を弾性的に押圧状態で摺動し、この摺動移動の過程で第1接触部86がレセプタクルコンタクト40の接触部45に付着した異物(導通を妨げる異物)を掻き出す。このとき、第1コンタクト80は、該コンタクト80の板幅(横幅)に対応する接触幅でレセプタクルコンタクト40に接触するので、該板幅全体に亘る広い範囲で異物を除去することが可能である。
続いて、図20に示すように、レセプタクルコネクタ10の突起部35をプラグコネクタ50の受容空間65内にさらに挿入していくと、今度は第2コンタクト90がレセプタクルコンタクト40に接触して弾性変形する。このとき、第2コンタクト90の第2接触部95は、レセプタクルコンタクト40との接触面側が断面円弧状に形成されているため、第2接触部95の板幅方向の中央部分のみでレセプタクルコンタクト40に接触することになる。そして、第2接触部95は第1接触部86の後を追って該第1接触部86の摺動軌跡上を摺動する(つまり、両接触部86,95は同一線上を摺動する)。そのため、第2接触部95は、第1接触部86によるワイピング作用を受けて異物の除去された接触面上を摺動することになる。
そして、レセプタクルコネクタ10の嵌合凹部34にプラグコネクタ50の嵌合凸部66が完全に嵌合したところで、両コネクタ10,50間の位置が決まり、レセプタクルコンタクト40とプラグコンタクト70(80,90)との接触状態が保持される。ここで、前述のように、プラグコンタクト70(80,90)はレセプタクルコンタクト40に対して二点で接触しつつ弾性変形させられるので、レセプタクルコンタクト40とプラグコンタクト70(80,90)とは適切な接触力をもって接触することになり、その結果、両コネクタ10,50が電気接続され、両基板間での信号伝送が可能となる。
以上、本実施形態に係るコネクタ装置1によれば、プラグコンタクト70を互いに独立した第1コンタクト80及び第2コンタクト90の組合せにより構成して、第1コンタクト80の第1接触部86及び第2コンタクト90の第2接触部95が互いに独立して揺動可能な状態において、第1コンタクト80の固定部81及び第2コンタクト90の固定部91が互いに導通可能となるように接続されているため、各コンタクト80,90の形状を簡素化しつつもその組合せ方次第で顧客の要求仕様に応じた複雑な形状を容易に形成することが可能になるとともに、成形時のバリ等に起因する接触圧の変動、接触面の荒れ及び微摺動摩耗の発生を抑制することで、挿入抜去力の増大を防止して(挿抜が硬く作用するのを防止して)、操作性を損なうことなく、二点接触によるコンタクト相互間の電気接続の安定性、信頼性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、第1コンタクト80及び第2コンタクト90を導通させるための接続部分同士(固定部81,91)が強固に密着固定されるため、第1コンタクト80及び第2コンタクト90が分離して導通不良を引き起こすおそれがなく、電気接続の安定性、信頼性をより一層向上させることが可能となる。さらには、第1コンタクト80及び第2コンタクト90を、溶接や接着等の固定方法を用いることなく、プラグハウジング60との圧入構造を利用して機械的に固定しているため、コネクタ装置1を安価且つ容易に製造することが可能となる。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、レセプタクルコンタクト40が受容空間65内に受容されるとき、第1接触部86がレセプタクルコンタクト40に先に接触してレセプタクルコンタクト40に接触しながら受容方向に移動するとともに、第2接触部95が第1接触部86とレセプタクルコンタクト40との接触軌跡上に沿ってレセプタクル
コンタクト40に接触しながら受容方向に移動する構成とすることで、第1接触部86および第2接触部95がレセプタクルコンタクト40を同一線上に摺動して、第1コンタクト80により異物の除去された接触面上に必ず第2コンタクト90が接触することになるため、このようなコンタクト同士の協働作用によりワイピング効果を高めて、二点接触によるコンタクト相互間の電気接続の安定性、信頼性を向上させることが可能になる。また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、上記のようなワイピング効果により、プラグコンタクト70の接触圧を必要以上に高くすることなく電気接続の安定性を得ることができるため、二点接触構造を採用した場合であっても、コネクタ10,50同士の挿入・抜去の操作性を従来通りに維持することが可能となる。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、第2接触部95よりも第1接触部86の接触幅を広くすることで、第2接触部95が板幅方向に位置ずれした場合でも、この第2接触部95の接点部分を常に第1接触部86によって異物の除去された接触面上におくことができ、これにより各コンタクト間の位置ずれの許容範囲を拡げることが可能となる。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、受容空間65への第1接触部86の突出量を第2接触部95の突出量よりも小さくし(第1接触部86の弾性変位量を第2接触部95の弾性変位量よりも小さくし)、第1接触部86の弾性的な接触圧を小さく抑えているため、両コンタクト10,50間の多点接触による挿入力を低減させることができるとともに、プラグコンタクト70(第1コンタクト80)がレセプタクルコンタクト40に最初に接触する際に、その接触による反力を低減させることができるため、コンタクト相互に作用する嵌合方向(受容方向)の圧縮力を低減させることができ、プラグコンタクト70に座屈や変形が生じるのを防止することが可能となる。
また、本実施形態に係るコネクタ装置1では、第1接触部86は、第1コンタクト80における受容空間65内に突出する部分の先端部に設けられ、第2接触部95は、第2コンタクト90における受容空間65内に凸状に突出して形成された当該凸面部(曲部)に設けられていることで、第1接触部86のエッジの作用によりワイピング効果を高めることができるとともに、第2接触部95の凸曲面(円弧曲面)によりレセプタクルコンタクト40との円滑な接触を実現することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、第1コンタクト80及び第2コンタクト90をプラグハウジング60との圧入構造を利用して機械的に固定する構成を例示したが、この構成に限定されるものではなく、第1コンタクト80及び第2コンタクト90を例えば溶接や接着などの接合手段を用いて予め固定しておき、この一体となったコンタクト80,90をプラグハウジング60に挿入する構成を採用してもよい。
上述の実施形態では、本発明に係るコネクタの一例として、基板装着型のコネクタを例示して説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えばケーブル装着型のコネクタに適用してもよい。また、相手側コネクタは、フローティングコネクタである必要はなく、接続対象の相手側コンタクトを有したものであれば、各種コネクタを適用可能である。
1 コネクタ装置
10 レセプタクルコネクタ(相手側コネクタ)
20 固定側ハウジング
30 可動側ハウジング
40 レセプタクルコンタクト(相手側コンタクト)
50 プラグコネクタ(コネクタ)
60 プラグハウジング(ハウジング)
65 受容空間
67 コンタクト収容空間
67a 挿通溝
67b 圧入溝
67c 接続溝
70 プラグコンタクト(コンタクト)
80 第1コンタクト(コンタクト)
81 固定部
83 弾性部(第1弾性接触部)
86 第1接触部(第1弾性接触部)
90 第2コンタクト(コンタクト)
91 固定部
93 弾性部(第2弾性接触部)
95 第2接触部(第2弾性接触部)
811 圧入部(第1圧入部)
821 接続部
911 上側圧入部(第2圧入部)
912 下側圧入部

Claims (2)

  1. 受容空間を有するハウジングと、第1弾性接触部及び第2弾性接触部を有して前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部を前記受容空間に突出させて前記ハウジングに保持されたコンタクトとを備え、相手側コネクタの相手側コンタクトを前記受容空間内に受容して当該相手側コンタクトに前記コンタクトの前記第1弾性接触部及び第2弾性接触部を弾性的に接触させて電気接続するコネクタであって、
    前記コンタクトは、前記第1弾性接触部を有する第1コンタクトと、前記第2弾性接触部を有する第2コンタクトとから構成され、
    前記第1コンタクト及び前記第2コンタクトは、前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部が互いに独立して揺動可能な状態において、前記第1弾性接触部及び前記第2弾性接触部以外の部位で互いに導通可能となるように接続されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングには、前記受容方向に延びる圧入溝と、前記受容方向に延びるとともに前記圧入溝に対して当該受容方向と直交する方向に繋がる接続溝とが設けられ、
    前記第1コンタクトは、前記圧入溝に圧入される第1圧入部と、前記接続溝に挿入される接続部とを有し、
    前記第2コンタクトは、前記圧入溝に圧入される第2圧入部を有し、
    前記第1圧入部及び前記第2圧入部が前記圧入溝に圧入された状態において、前記第2コンタクトの前記第2圧入部と前記第1コンタクトの前記接続部とが前記受容方向に位置整合して、前記第2圧入部が前記接続部に当接して当該接続部を前記直交方向に押圧して前記ハウジングの内面に押し付けることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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