JP2020196430A - 運搬台車 - Google Patents
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Abstract
Description
このような運搬台車は、荷受台の下部に配置された複数のキャスターにより、運搬作業を行う。
請求項1に記載の発明は、荷物を積載する荷受台と、前記荷受台の下部に配置され車軸の周りに回転自在とされた車輪部を有する複数のキャスターと、を備え、少なくとも前記複数のキャスターの1つは、前記荷受台と車輪部とを連結するとともに前記車輪部を上下方向に昇降可能とするスイング機構を備え、前記スイング機構は、一端側に前記車輪部を回転可能に支持するとともに、他端側が前記車軸と平行に配置されたアーム回動軸を介して前記荷受台に連結され、前記アーム回動軸の周りに回動可能とされたアーム部材と、前記アーム部材を前記荷受台に対して回動させて、前記車輪部を昇降するトグル機構と、前記トグル機構と前記アーム部材とを連結する自在継手部と、を備え、前記トグル機構は、前記車軸と交差する方向に伸び、互いに平行に配置される第1回動軸と、第2回動軸と、第3回動軸と、上部に前記第1回動軸が配置されて下部に前記第2回動軸が配置された第1リンク部材と、上部に前記第2回動軸が配置されて前記第1リンク部材と前記第2回動軸の周りに回動可能に連結されるとともに、下部に前記第3回動軸が配置された第2リンク部材と、を有し、前記第1リンク部材は前記第1回動軸を介して前記荷受台側に連結され、前記第2リンク部材は前記自在継手部を介して前記アーム部材に連結されていて、前記第2回動軸から見たときに前記第1回動軸に向かう直線と前記第3回動軸に向かう直線とがなすトグル機構の交差角度θが大きくなった場合に前記車輪部が下降し、前記トグル機構の交差角度θが小さくなった場合に前記車輪部が上昇するように構成され、前記自在継手部は、前記第3回動軸と、前記車軸と平行かつ前記第3回動軸と交差する方向に伸びる第4回動軸と、が配置されて、前記第3回動軸と前記第4回動軸とが互いの軸線の周りを相対的に回動可能とされ、前記アーム部材に前記第4回動軸を介して回動可能に連結されていることを特徴とする。
アーム部材は、一端側に車輪部を回転可能に支持するとともに、他端側が車軸と平行に配置されたアーム回動軸を介して荷受台に連結され、アーム回動軸の周りに回動可能とされている。
トグル機構は、車軸と交差する方向に伸び、互いに平行に配置される第1回動軸と、第2回動軸と、第3回動軸と、上部に第1回動軸が配置されて下部に第2回動軸が配置された第1リンク部材と、上部に第2回動軸が配置されて第1リンク部材と第2回動軸の周りに回動可能に連結されるとともに、下部に第3回動軸が配置された第2リンク部材と、を有し、第1リンク部材は第1回動軸を介して荷受台側に連結され、第2リンク部材は自在継手部を介して前記アーム部材に連結されていて、第2回動軸から見たときに第1回動軸に向かう直線と第3回動軸に向かう直線とがなすトグル機構の交差角度(言い換えると、第2回動軸から第1回動軸に向かう直線と第2回動軸から第3回動軸に向かう直線がなす角度(0≦θ≦180°)θが大きくなった場合に車輪部が下降し、トグル機構の交差角度θが小さくなった場合に前記車輪部が上昇するように構成されている。その結果、アーム部材を荷受台に対して回動させて、車輪部を昇降することができる。
自在継手部は、トグル機構とアーム部材とを連結していて、第3回動軸と、車軸と平行かつ第3回動軸と交差する方向に伸びる第4回動軸と、が配置されていて、第3回動軸と第4回動軸とが互いの軸線の周りを相対的に回動可能とされているので、トグル機構を車軸と交差する方向から容易に操作することができる。
その結果、例えば、前後方向に3列配置されたキャスターのうち、中央のキャスターの抵抗が大きくて運搬台車を回転させるのが困難である場合などの状況に応じて、車輪部を上昇させて、キャスターによる転がり抵抗を調節して、効率的に運搬作業をすることができる。
その結果、操作ペダルを操作によって、容易かつ効率的に車輪部を昇降することができる。
その結果、トグル機構の姿勢を死点から容易かつ効率的に解除して車輪部を上昇させることができる。
その結果、運搬台車による作業を効率的に行うことができる。
ここで、少なくともいずれかの回動軸によって連結されるとは、1カ所でもよいし複数箇所でもよい。
その結果、支柱部材によって安定的かつ効率的に運搬作業をすることができる。
ここで、プランジャ部材とは、バネ等の付勢部材やエア等の駆動源によって係合部が進退する部材である。
その結果、運搬台車による作業を安定して行うことができる。
また、支柱部材、支柱保持部に対して、第1穴、第2穴を新たに形成する必要がなく、運搬台車のコストを削減することができる。
また、支柱部材の下側面が荷受台の下面と同一又は下面よりも高い位置に位置されるので、例えば、フォークリフトのフォークを荷受台の下側に差込んで運搬台車を持ち上げても、運搬台車を持ち上げる際の力が倒された支持部材に付加されることがなく支柱部材が損傷するのを抑制することができる。
また、複数の運搬台車を重ね合わせることにより運搬台車を保管するスペースを小さくすることができる。
ここで、キャスター収容部とは、他の運搬台車のキャスターを収容するために荷受台に形成された部位であり、例えば、凹部、ガイド部材、貫通孔等、種々の形態とされてもよい。
また、他の運搬台車とは、同タイプの運搬台車の他、キャスターの前後方向位置、幅、キャスターのサイズ等が同等であればよく、重ね合せて積載することが可能であれば他社メーカーの運搬台車であってもよい。
以下、図1から図20を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1、図2は、本発明の第1実施形態に係る運搬台車の概略構成を説明する図である。図1は、支柱部材を立設させた状態を示す斜視図である。図2は、支柱部材を傾動させた状態を示す斜視図である。図3は、運搬台車の概略構成を説明する側面図である。図4は、運搬台車の概略構成を説明する正面図である。図5は、運搬台車の概略構成を説明する概略構成図であり、図5(A)は運搬台車の平面図であり、図5(B)は図5(A)において矢視VB−VBで示す側面から見た概念図である。図6は、支柱部材及び支柱保持部の概略構成を説明する図であり、図6(A)は支柱部材が立設された状態を側面から見た図であり、図6(B)は図6(A)において矢視VIB−VIBで示す正面から見た縦断面図である。図7は、差込みピン(係止部材)の概略構成を説明する概念図である。
そして、立設した支柱部材20を手摺りにして、積載した荷物を、キャスター17によって運搬可能とされている。
キャスター17は、例えば、自由輪キャスター171と、固定輪キャスター172とを備えている。
そして、車輪支持部17Bは、車輪部17Aを回転可能に支持するとともに、鉛直方向に形成された回転軸(不図示)の廻りに車輪部17Aを回動可能に構成されている。
また、自由輪キャスター171(17)は、荷受台10の前方側F、及び後方側Rに配置されている。
自由輪キャスター171は、周知のものを適用することが可能である。
そして、車輪支持部17Cは、車輪部17Aを回転可能に支持するとともに車輪部17Aを一定方向(前進、後退)のみに移動可能に保持する構成されている。
また、固定輪キャスター172(17)は、車輪部17Aを進行方向に向けて荷受台10の中央部に配置されている。
また、荷受台10には、荷物を積載する荷受面(荷受台上面)10Aと下面10Bが形成されている。
また、荷受台10の下面10Bは、例えば、枠部材よりも下側に位置される面とされている。
キャスター収容部10Uは、例えば、荷受面(上面)10Aをなすアルミニウム合金製板に形成され平面視して四角形に開口する孔が、荷受台10の下面10Bをなすアルミニウム合金製板に到達する深さ(寸法)まで形成された凹部(空間)によって構成されている。
また、キャスター収容部10Uの前後方向長さ及び幅は、キャスター171(17)が前後方向を向いていなくても収容可能に形成されている。
キャスターガイド部材10Gは、例えば、ガイド部材本体10Cと、ガイド部材本体10Cに形成されキャスター171(17)を収納可能に形成されたガイド凹部10Dとを備えている。
そして、キャスターガイド部材10Gのガイド凹部10Dに、固定輪キャスター172(17)を収容可能とされている。
そして、支持部材傾動ストッパ(傾動位置設定部)18は、傾動された支柱部材20の自由端20F側を支持して、支柱部材20の姿勢、上側面20A及び下側面20Bのたかさを設定するように構成されている。
また、支柱保持部12の上部には、例えば、角材において荷受台10の側面側に位置される対向する壁部に挿入穴12Hを跨ぐように支柱部材係止ボルト(突出部)13が配置されている。
そして、支柱部材20は、支柱保持部12の挿入穴12Hに挿入されることで、荷受台10に対して立設されるようになっている。
長穴22は、図6に示すように、支柱部材自由端20F側が上端部(第2穴部)22Bとされ、支柱保持部12側が下端側(第1穴)22Aとされている。
また、支柱部材係止ピン13が上端側(第2端部)22Bと当接した場合に、支柱部材20は支柱保持部12への挿入が完了するように構成されている。
そして、図6に示すように、係合部に差込みピン(係止部材)15が差込まれることで支柱保持部12と支柱部材20とが係止するようになっている。
図7は、第1実施形態に係る差込みピン(係止部材)の概略構成を説明する概念図である。図において、符号15は差込みピン(係止部材)を、符号15Aは差込みピン本体を、符号15Bは折曲がり部(係合維持部)を、符号15Cは回動軸を示している。
折曲がり部(係合維持部)15Bは、軸部材からなり、回動軸15Cを介して差込みピン本体15Aの他端側に軸支されている。
図8は、第1実施形態に係る運搬台車のスイング機構の概略構成を説明する平面図であり、図9は、スイング機構の概略構成を説明する側面図である。また、図10は、車輪部が上昇して地面に接地していない状態を示す図8において矢視X−Xで示す側面から見た縦断面図である。
また、図11は、スイング機構を構成する第4ブラケット(自在継手部)の一例を説明する図であり、図11(A)は側面から見た図を、図11(B)は正面から見た図を、図11(C)は下方から見た図を、図12は、斜視図を示している。
また、図13は、スイング機構の概略構成を説明する図8において矢視XIII−XIIIで示す正面から見た縦断面図であり、図14は、車輪部が上昇して地面に接していない状態を示す正面から見た縦断面図である。図15は、輪部が下降して地面に接地している状態を示す図8において矢視X−Xで示す側面から見た縦断面図であり、図16は、図8において矢視XIII−XIIIで示す正面から見た縦断面図である。
また、図17は、トグル機構が死点を構成している状態を、図18は、トグル機構が解除された状態を示す正面から見た図である。
また、第2ブラケット(第1リンク部材)112は、下部に第2ピン(第2回動軸)122が配置され、第2ピン(第2回動軸)122を介して、互いに第2ピン(第2回動軸)122の周りに回動可能に第3ブラケット(第2リンク部材)113と連結されている。
また、第2ブラケット(第1リンク部材)112には、荷受台10の幅方向外方に向かって延在する操作ペダル112Cが形成されている。
また、第4ブラケット(自在継手部)114は、第4ピン(第4回動軸)124を介して、第4ピン(第4回動軸)124の周りに回動可能に、第5ピン(アーム回動軸)125に連結されている。
また、第4ピン(第4回動軸)124は、車軸17D、第5ピン(アーム回動軸)125と平行に配置されている。
第3ピン123を介して連結された第3ブラケット(第2リンク部材)113と第4ブラケット(自在継手部)114は、第3ピン123を中心として相対的に回動可能である。なお、第3ブラケット113と第4ブラケット114は接していてもよく、接していなくてもよい。
第4ピン(第4回動軸)124を介して連結された第4ブラケット114と第5ブラケット115は、第4ピン(第4回動軸)124を中心として相対的に回動可能である。なお、第4ブラケット114と第5ブラケット115は接していない。
さらに、第5ピン125は、車軸17Dよりも上方に、かつ、第4ピン(第4回動軸)124よりも下方に位置している。
図9、図10、図13、図14に示すように、車輪部17Aが上昇して地面から浮いている状態において、前記の方向Aから見た正面視において、第1ピン121、第2ピン122および第3ピン123は、鉛直上下方向に一列に並んで、トグル機構110は死点を構成している。
また、図14に示すように、第1ピン122および第3ピン123は、正面から見たときに、第2ピン122に対して水平方向の他方側Cにずれている。
車輪部17Aが上昇して地面から離れた状態(図9、図10、図13、図14)において、第2ブラケット(第1リンク部材)112のペダル112Cを踏み込むと、第2ブラケット(第1リンク部材)112が、第1ピン(第1回動軸)121を中心として、図17の位置から図18の位置に回動する。
この回動に伴って、第2ブラケット112に連結されている第2ピン122が、第1ピン121を中心として他方側Cに移動する。そして、第2ピン122に第3ブラケット(第2リンク部材)113を介して連結されている第3ピン123が下方に移動する。
この回動に伴って、第2ブラケット112に連結されている第2ピン122は、第1ピン121を中心として、第1ピン111および第3ピン123に対して一方側Bに移動するとともに、トグル機構110の死点が解除される。
また、第2ピン122が、第1ピン121および第3ピン123に対して水平方向の一方側Bにずれるとともに、車輪部17Aが復元バネ(復元部材)130の付勢力によって上昇して地面から離れる。
図19は、支柱部材の動作の概略を説明する概念図であり、図19(A)は支柱部材が水平方向に傾動された状態を、図19(B)は支柱部材が立設された状態を、図19(C)は支柱部材を支柱保持部に収容する状態を、図19(D)は係合部に差込みピン(係止部材)を係合させた状態を示す図である。なお、図19(A)〜図19(D)において示す断面は、図7と同様である。
これにより、支柱部材20は下降端まで挿入され、長穴22の下端部(第1端、第1穴部)22Aと、支柱保持部12の支柱係止穴(第2穴)14が重なり合って係合部を構成する。
図20は、第1実施形態に係る運搬台車が重ね合わせて積載した状態の概略を説明する斜視図である。
その結果、使用していない複数の運搬台車1が発生した場合に、運搬台車1を積載することで、運搬台車1の保管スペースを小さくすることができる。
その結果、ペダル操作によって、容易かつ効率的に車輪部17Aを昇降することができる。
また、支柱部材20が不意に支柱保持部12内に下降することがないので、安定して運搬作業を安定して行うことができる。
その結果、支柱部材を手に持って操作する場合に、運搬台車を安定して移動させることができる。
その結果、運搬台車1による作業を安定的かつ安全に行うことができる。
<第2実施形態>
以下、図21〜図29を参照して、本発明の第2実施形態に係るスイング機構について説明する。
図21は、第2実施形態に係る運搬台車のスイング機構の概略構成を説明する平面図であり、図22は、スイング機構の概略構成を説明する側面図である。また、図23は、車輪部が上昇して地面に接地していない状態を示す図21において矢視XXIII−XXIIIで示す側面から見た縦断面図であり、図24は、車輪部が上昇して地面に接地していない状態を示す正面図である。また、図25は、車輪部が上昇して地面に接していない状態を示す図21において矢視XXV−XXVで示す正面から見た縦断面図であり、図26は、図21において矢視XXIII−XXIIIで示す側面から見た縦断面図であり、図27は、輪部が下降して地面に接地している状態を示す図21において矢視XXV−XXVで示す正面から見た縦断面図である。
また、図28は、トグル機構が死点を構成している状態を、図29は、トグル機構が解除された状態を示す正面から見た図である。
なお、自在継手ブロック(自在継手部)214に代えて、第1実施形態と同様の第4ブラケットを用いてもよい。
また、第2ブラケット(第1リンク部材)212には、荷受台10の幅方向外方に向かって延在する操作ペダル212Cが形成されている。
そして、解除ペダル213Cを踏み込むことによって、第2ブラケット(第1リンク部材)212、第3ブラケット(第3リンク部材)213を、それぞれ第1ピン(第1回動軸)221、第2ピン(第2回動軸)222の周りに、操作ペダル212Cを踏み込んだ場合とは反対向きに回動させ、トグル機構210の姿勢を死点から解除する。
そして、第1貫通穴には第3ピン(第3回動軸)223が挿通可能とされ、第2貫通穴には第3ピン223と直交する第4ピン(第4回動軸)224が挿通可能とされている。なお、第2実施形態では、弾性部材は備えない構成とされている。
また、自在継手ブロック(自在継手部)214は、第4ピン(第4回動軸)224を介して、第4ピン(第4回動軸)224の周りに回動可能に、第5ピン(アーム回動軸)225に連結されている。
また、第4ピン(第4回動軸)224は、車軸17D、第5ピン(アーム回動軸)225と平行に配置されている。
複数のピンは、第1ピン(第1回動軸)221と、第2ピン(第2回動軸)222と、第3ピン(第3回動軸)223と、第4ピン(第4回動軸)224と、第5ピン(アーム回動軸)225とを備えている。
第4ピン(第4回動軸)224を介して連結された自在継手ブロック(自在継手部)214と第5ブラケット215は、第4ピン(第4回動軸)224を中心として相対的に回動可能である。なお、自在継手ブロック(自在継手部)214と第5ブラケット215は接していない。
さらに、第5ピン225は、車軸17Dよりも上方に、かつ、第4ピン(第4回動軸)224よりも下方に位置している。
図21〜図25に示すように、車輪部17Aが上昇して地面から浮いている状態において、前記の方向Aから見た正面視において、第1ピン221、第2ピン222および第3ピン223は、鉛直上下方向に一列に並んで、トグル機構210は死点を構成している。
また、図25に示すように、第1ピン222および第3ピン223は、正面から見たときに、第2ピン222に対して水平方向の他方側Cにずれている。
図21〜図25に示すように、車輪部17Aが上昇して地面から浮いている状態において、第2ブラケット212のペダル(解除ペダル)212Cは第3ブラケット(第2リンク部材)213のペダル213Cよりも上方に位置している。
車輪部17Aが上昇して地面から離れた状態(図21〜図25)において、第2ブラケット(第1リンク部材)212のペダル212Cを踏み込むと、図28および図29に示すように、第2ブラケット(第1リンク部材)212が第1ピン(第1回動軸)221を中心として回動する。
これにより、第3ブラケット213が、みかけ上、第3ピン223を中心として回動して、第2ピン222が、第1ピン221および第3ピン223の反対側である一方側Bに移動する。
そして、第2ピン222が、第1ピン221および第3ピン223に対して水平方向の一方側Bにずれて、車輪部17Aが上方に上昇して地面から離れる。
以下、図30を参照して、第3実施形態に係る運搬台車について説明する。
図30は、第3実施形態に係る運搬台車の概略構成を説明する正面から見た図である。
図30において、符号3は運搬台車を、符号12は支柱保持部を、符号20は支柱部材を、符号20Aは支柱部材を倒した状態における上側面を、符号20Bは支柱部材を倒した状態における下側面を示している。
運搬台車3は、例えば、支柱保持部12に形成される支柱部材20を傾動させて倒す側に形成される凹部(図6(A)に示す12C参照)の底部、及び支柱部材係止ボルト(突出部)13が、第1実施形態よりも低い位置に配置されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
以下、図31を参照して、第4実施形態に係る運搬台車について説明する。
図31は、第4実施形態に係る運搬台車の概略構成を説明する正面から見た図である。
図31において、符号4は運搬台車を、符号12は支柱保持部を、符号20は支柱部材を、符号20Aは支柱部材を倒した状態における上側面を、符号20Bは支柱部材を倒した状態における下側面を示している。
運搬台車4は、例えば、支柱保持部12に形成される支柱部材20を傾動させて倒す側に形成される凹部(図6(A)に示す12C参照)の底部、及び支柱部材係止ボルト(突出部)13が、第1実施形態よりも高い位置に配置されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
以下、図32を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
図32は、本発明の第5実施形態に係る運搬台車の支柱保持部の概略構成を説明する縦断面図である。
図32において、符号5は運搬台車を、符号312は支柱保持部を、符号320は支柱部材を、符号312Hは長穴を、符号312Aは長穴の上端部(第1端)を、符号312Bは長穴の下端部(第2端)を、符号324は支柱被係止穴(第1穴)を、符号313は支柱部材係止ピン(突出部)を、符号314は支柱係止穴(第2穴)を、符号400はプランジャ部材(係止部材)を、符号402は係止ピン(係止部)を示している。
運搬台車5は、第1実施形態における支柱保持部12、支柱部材20に代えて、支柱保持部312、支柱部材320とを備えた構成とされている。
長穴312Hには、上端部(第1端)312Aと、下端部(第2端)312Bが形成されている。
また、支柱保持部312の長穴312Hの上側には、支柱係止穴(第2穴)314が形成されている。
支柱部材係止ピン(突出部)313は、長穴312H内に挿入されて、長穴312Hと係合可能であれば任意のピン部材を適用することが可能である。
また、支柱部材320には、支柱部材320が立設された状態で、支柱係止穴(第2穴)314と重なり合う位置に支柱被係止穴(第1穴)324が形成されている。
そして、コイルバネ(付勢部材)401の付勢力によって係止ピン(係止部)402が進退する構成とされている。
その他は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
なお、支柱部材320と支柱保持部312との係合は、人手によって解除する構成としてもよい。
以下、図33を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。
図33は、本発明の第6実施形態に係る運搬台車の概略構成を説明する平面図である。
図33において、符号6は運搬台車を、符号10は荷受台を、符号512は支柱保持部を、符号513は支柱部材係止ボルト(突出部)を、符号520は支柱部材を示している。
運搬台車6は、支柱保持部512が荷受台10の前方側Fの端部及び後方側Rの端部に、幅方向における中央寄りの途中位置に配置されている。
また、荷受台10には、長手方向に沿って、支柱部材520を格納する凹部(不図示)が形成されている。
その他は、第1実施形態、第2実施形態と同様であるので説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、スイング機構100、200が、第1ブラケット111、211を備える場合について説明したが、第1ブラケット111、211を備えるかどうか、第1ブラケット111、211を備える場合にどのような形態とするかは任意に設定可能であり、例えば、第1ブラケットを備えない構成としてもよい。
また、弾性部材として、ゴムに代えて、他の材質を用いたり、スプリングや板バネからなる弾性部材を備えてもよい。
また、第4ブラケット(自在継手部)114と第5ブラケット(アーム部材)115の間に配置するのに代えて、第1ブラケット111〜第5ブラケット115のいずれかを連結する回動軸121、122、123、124、125のいずれかを介して弾性部材を配置してもよいし、複数箇所に弾性部材を配置してもよい。
例えば、係合部材が駆動源により駆動するシリンダー(エアー、油圧駆動等)であってもよい。
1、3、4、5、6 運搬台車
10 荷受台
10A 荷受面(荷受台上面)
10B 荷受台下面
10U、10V キャスター収容部
12、312、512 支柱保持部
12C 凹部
12H 挿入穴
13、513 支柱部材係止ボルト(突出部)
14 支柱係止穴(第2穴)
15 差込みピン(係止部材)
15A 差込みピン本体
15B 折曲がり部(係合維持部)
17 キャスター
171 自由輪キャスター
172 固定輪キャスター
17A 車輪部(キャスター)
17B、17C 車輪支持部(キャスター)
17D 車軸
18 支持部材傾動ストッパ(傾動位置設定部)
20 支柱部材
20A 支持部上側面(傾動状態)
20B 支持部下側面(傾動状態)
20F 支柱部材自由端
22 長穴
22A 長穴の下端部(第1端、第1穴部)
22B 長穴の上端部(第2端)
30 プランジャ部材(係止部材)
31 コイルバネ(付勢部材)
32 係止ピン(係止部)
100、200 スイング機構
110、210 トグル機構
112、212 第2ブラケット(第1リンク部材)
113、213 第3ブラケット(第2リンク部材)
114 第4ブラケット(自在継手部)
214 自在継手ブロック(自在継手部)
115、215 第5ブラケット(アーム部材)
120、220 姿勢保持部
121、221 第1ピン(第1回動軸)
122、222 第2ピン(第2回動軸)
123、223 第3ピン(第3回動軸)
124、224 第4ピン(第4回動軸)
125、225 第5ピン(アーム回動軸)
130、230 復元バネ(復元部材)
312 支柱保持部
312H 長穴
312A 長穴の上端部(第1端)
312B 長穴の上端部(第2端)
313 支柱部材係止ピン(突出部)
314 支柱係止穴(第2穴)
320 支柱部材
324 支柱被係止穴(第1穴)
Claims (15)
- 荷物を積載する荷受台と、
前記荷受台の下部に配置され車軸の周りに回転自在とされた車輪部を有する複数のキャスターと、
を備え、
少なくとも前記複数のキャスターの1つは、前記荷受台と車輪部とを連結するとともに前記車輪部を上下方向に昇降可能とするスイング機構を備え、
前記スイング機構は、
一端側に前記車輪部を回転可能に支持するとともに、他端側が前記車軸と平行に配置されたアーム回動軸を介して前記荷受台に連結され、前記アーム回動軸の周りに回動可能とされたアーム部材と、
前記アーム部材を前記荷受台に対して回動させて、前記車輪部を昇降するトグル機構と、
前記トグル機構と前記アーム部材とを連結する自在継手部と、
を備え、
前記トグル機構は、
前記車軸と交差する方向に伸び、互いに平行に配置される第1回動軸と、第2回動軸と、第3回動軸と、
上部に前記第1回動軸が配置されて下部に前記第2回動軸が配置された第1リンク部材と、
上部に前記第2回動軸が配置されて前記第1リンク部材と前記第2回動軸の周りに回動可能に連結されるとともに、下部に前記第3回動軸が配置された第2リンク部材と、
を有し、
前記第1リンク部材は前記第1回動軸を介して前記荷受台側に連結され、前記第2リンク部材は前記自在継手部を介して前記アーム部材に連結されていて、前記第2回動軸から見たときに前記第1回動軸に向かう直線と前記第3回動軸に向かう直線とがなすトグル機構の交差角度θが大きくなった場合に前記車輪部が下降し、前記トグル機構の交差角度θが小さくなった場合に前記車輪部が上昇するように構成され、
前記自在継手部は、
前記第3回動軸と、前記車軸と平行かつ前記第3回動軸と交差する方向に伸びる第4回動軸と、が配置されて、前記第3回動軸と前記第4回動軸とが互いの軸線の周りを相対的に回動可能とされ、前記アーム部材に前記第4回動軸を介して回動可能に連結されている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項1に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記第1リンク部材に形成され、前記トグル機構の交差角度θを変化させる操作ペダルを備え、
前記操作ペダルを踏み込むことによって、前記トグル機構の交差角度θを大きくすることにより、前記アーム部材を前記アーム回動軸の周りに回動させて前記車輪部を下降させる
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項2に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記第1回動軸、前記第2回動軸、前記第3回動軸が直線上に配置されて、前記トグル機構が死点を構成した場合に、前記車輪部が下降端に位置される
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項3に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記トグル機構が死点を構成した場合に、前記トグル機構の姿勢を保持する姿勢保持部を備えている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項4に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記第2リンク部材に形成され、前記トグル機構の姿勢を死点から解除する解除ペダルを備え、
前記解除ペダルを踏み込むことによって、前記操作ペダルを踏み込んだ場合とは反対向きに、前記第1リンク部材、前記第2リンク部材を、それぞれ前記第1回動軸、前記第3回動軸の周りに回動させ、前記第2回動軸を前記第1回動軸と前記第3回動軸とを結ぶ直線上から外して、前記トグル機構の姿勢を死点から解除する
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項5に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記トグル機構の姿勢が死点から解除された場合に、
前記アーム部材を引張して、前記アーム部材を前記アーム回動軸の周りに回動させて前記車輪部を上昇させる復元部材を備えている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の運搬台車であって、
前記スイング機構は、
前記第1回動軸、前記第2回動軸、前記第3回動軸、前記第4回動軸、前記アーム回動軸の少なくともいずれか1つを介して配置され、少なくともいずれかの前記回動軸によって連結される部材同士の間に付勢力を作用して、前記荷受台がたわんだ場合の変位を吸収する弾性部材を備えている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の運搬台車であって、
前記荷受台に立設される支柱部材と、
前記荷受台に設けられ、前記支柱部材を挿入して立設させる支柱保持部と、を備え、
前記支柱部材と前記支柱保持部のいずれか一方には前記支柱部材を前記支柱保持部に挿入する際の挿入方向に沿って長穴が形成され、
前記支柱部材と前記支柱保持部の他方には前記長穴の長手方向における第1端と前記長穴の長手方向における前記第1端と反対側に位置される第2端の間を前記長穴と係合して前記長穴に沿って移動する突出部が形成され、
前記支柱部材は、前記突出部が前記第1端に位置されたときに前記支柱保持部から上方に抜き出て前記突出部の廻りに回動して傾動可能とされ、かつ前記突出部が前記第2端に位置されたときに前記支柱保持部の挿入が完了して立設される運搬台車であって、
前記支柱部材が前記支柱保持部に挿入されたときに、前記支柱部材と前記支柱保持部とを前記長穴の長手方向における設定された相対位置で保持する係止部材を備え、
前記支柱部材には第1穴部が形成されるとともに、前記支柱保持部には前記第1穴部と対応する第2穴部が形成されていて、前記第1穴部と前記第2穴部とは前記支柱部材が前記支柱保持部に挿入されたた状態で互いに重なり合って係合部を形成するように構成され、
前記係止部材が前記係合部と係合することにより、前記支柱部材と前記支柱保持部とが前記長穴の長手方向における設定された相対位置で保持される
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項8に記載の運搬台車であって、
前記係止部材は、
前記係合部に挿通されるピン部材である
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項8に記載の運搬台車であって、
前記係止部材は、
前記第1穴部と前記第2穴部を係止する係止部を備えたプランジャ部材である
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項9又は10に記載の運搬台車であって、
前記係止部材は、
前記係合部との係合を維持する係合維持部を備えている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項8〜11のいずれか一項に記載の運搬台車であって、
前記第1穴部が前記支柱部材に形成された長穴の下端部により構成され、又は前記第2穴部が前記支柱保持部に形成された長穴の上端部により構成されている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項8〜12のいずれか一項に記載の運搬台車であって、
前記支柱部材が傾動されたときに、前記支柱部材の自由端側を支持して前記支柱部材の傾動停止位置を設定する傾動位置設定部を備えている
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項13に記載の運搬台車であって、
前記支柱部材は、
前記傾動位置設定部に支持された状態で上側面が前記荷受台の荷受面の上面よりも低い位置に位置されるとともに、下側面が前記荷受台の下面と同一又は前記下面よりも高い位置に位置される
ことを特徴とする運搬台車。 - 請求項8〜14のいずれか一項に記載の運搬台車であって、
前記荷受台には、
他の運搬台車を上下方向に重ね合わせたときに、上側に配置される運搬台車のキャスターが収容されるキャスター収容部が形成されている
ことを特徴とする運搬台車。
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