JP2020193662A - 摩擦締結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、引き摺り現象が効果的に抑制できる摩擦締結装置を実現する。【解決手段】湿式の摩擦締結装置6である。2つの連結部材10,20の各々に係合し、交互に配列された状態でプレート収容室60に収容された2群の摩擦プレート30,40からなるプレート群と、スプリングプレート80と端プレート30bとの間に取り付けられたスプリング90とを備える。プレート群は、摩擦プレート30,40の各々が互いに密接する締結状態と、摩擦プレート30,40の各々が分離可能になる非締結状態との間で切り替わるように構成されている。スプリングプレート80が端プレート30aに固定されている。【選択図】図8

Description

開示する技術は、トランスミッション等が備える、クラッチやブレーキ等を構成する湿式の摩擦締結装置に関する。
一般に、この種の摩擦締結装置には、複数のドライブプレートおよび複数のドリブンプレートからなる摩擦プレートが備えられている。ドライブプレートおよびドリブンプレートの各々は、例えばハブおよびドラムの各々に連結されていて、互いにスライド可能な状態で、板厚方向に交互に配列されている。摩擦締結装置の使用中、これら摩擦プレートの間には、潤滑油(ATF)が供給される(いわゆる湿式)。
これら摩擦プレートが互いに密接するように押し付けられることで、ハブおよびドラムは、互いに連結された状態(締結状態)となる。これら摩擦プレートが互いに離れるように押付力が除かれることで、ハブおよびドラムは、互いに独立して動作する状態(非締結状態)となる。
この種の摩擦締結装置では、非締結状態であっても、互いに隣接する摩擦プレート同士が適切に離れずに、摩擦プレート間で摩擦抵抗が発生するおそれがある(引き摺り現象)。この摩擦抵抗は、不要なトルク(引き摺りトルク、ドラグトルク)を生じることから、これまでも様々な対策が検討されている。
例えば、特許文献1には、各摩擦プレートの間に環状のウエーブスプリングを介在させ、その弾性力で、非締結時に各摩擦プレートの間の隙間を拡げるようにしたクラッチ装置が開示されている。
また、特許文献2には、各摩擦プレートに、ばねクリップを装着し、その弾性力で、各摩擦プレートが離れるように付勢した摩擦係合装置が開示されている。
平5−187458号公報 特開2003−13996号公報
特許文献1や特許文献2の技術を用いれば、非締結時に、互いに隣接している摩擦プレート同士を安定して離れさせることができる。
ところが、これら技術では、ウエーブスプリングや、ばねクリップを多数用意し、これらパーツの一つ一つを、摩擦プレート間の隙間の適切な位置に、適切な状態で組み付ける必要がある。そのため、部品数が多くなって部材コストが高くつく、組み付け工数も多くなる、組み付け作業の作業負担が大きい、パーツ1つが不良なだけで適切な効果が得られない、といった問題がある。
それに対し、本発明者らが、引き摺り現象について詳しく検討したところ、そのメカニズムに基づけば、極めて簡単な構成で引き摺り現象が効果的に抑制できることを見出した。
そこで開示する技術の主たる目的は、簡単な構成でありながら、引き摺り現象が効果的に抑制できる摩擦締結装置を実現することにある。
開示する技術は、回転軸へ出力される動力の伝達を切り替える湿式の摩擦締結装置に関する。
前記摩擦締結装置は、潤滑油が供給されるプレート収容室を介して径方向に対向する対向面を各々が有する2つの連結部材と、前記連結部材の各々に係合し、板面を対向させて軸方向に交互に配列された状態で前記プレート収容室に収容された2群の摩擦プレートからなるプレート群と、前記プレート群の一端に隣接して配列される規制プレートと、前記プレート群の他端に有る端プレートと前記規制プレートとの間に取り付けられて、前記端プレートと前記規制プレートとが離れるように、軸方向に付勢するスプリングと、を備える。
前記プレート群は、前記スプリングによる付勢に抗して押付力が加えられることにより、前記摩擦プレートの各々が互いに密接する締結状態と、前記押付力が除かれることにより、前記スプリングの付勢によって前記摩擦プレートの各々が分離可能になる非締結状態と、の間で切り替わるように構成されている。そして、前記規制プレートが、前記プレート群の一端に有る端プレートに固定されている。
すなわち、この摩擦締結装置によれば、プレート群の一端に隣接する規制プレートと、プレート群の他端に有る端プレートとが離れるようにスプリングで付勢されていて、このスプリングの付勢に対して押付力を加減することで、プレート群が締結状態と非締結状態とに切り替わるように構成されている。
従って、非締結状態に切り替わると、プレート群を構成している摩擦プレートの各々は、軸方向に自由に移動できるようになる。そして、通常であれば、潤滑油の介在により、各プレートが引き付けられて引き摺り現象が発生する。
それに対し、詳細は後述するが、本発明者らは、その際に、プレート群の両端に有る2つの端プレートを、間隔を大きく拡げた位置に保持して軸方向の移動を規制すると、そのようにするだけで、圧力バランスによって、各摩擦プレートが、自然に、略等しい間隔を隔てて配列されることを見出した。
そこで、この摩擦締結装置では、規制プレートをプレート群の一端に有る端プレートに固定した。
それにより、非締結状態では、プレート群の両端に有る2つの端プレートが、スプリングの付勢により、間隔が拡がった位置に保持される。従って、この摩擦締結装置によれば、簡単な構成でありながら、引き摺り現象が効果的に抑制できる。
前記摩擦締結装置はまた、潤滑油が供給されるプレート収容室を介して径方向に対向する対向面を各々が有する2つの連結部材と、前記連結部材の各々に係合し、板面を対向させて軸方向に交互に配列された状態で前記プレート収容室に収容された2群の摩擦プレートからなるプレート群と、を備え、前記プレート群は、押付力が加えられることによって前記摩擦プレートの各々が互いに密接する締結状態と、前記押付力が除かれることによって前記摩擦プレートの各々が分離可能になる非締結状態と、の間で切り替わるように構成されていて、前記プレート群の両端に有る端プレートの各々の間に、前記端プレートの各々が離れるように、軸方向に付勢するスプリングが取り付けられている、としてもよい。
すなわち、この摩擦締結装置の場合、上述した摩擦締結装置と異なり、規制プレートは無い。その代わりに、プレート群の両端に有る2つの端プレートが、直接、離れるようにスプリングで付勢されていて、このスプリングの付勢に対して押付力を加減することで、プレート群が締結状態と非締結状態とに切り替わるように構成されている。
従って、この摩擦締結装置の場合も、非締結状態では、プレート群の両端に有る2つの端プレートを、スプリングの付勢によって間隔が拡がった位置に保持できる。従って、簡単な構成でありながら、引き摺り現象が効果的に抑制できる。
前記摩擦締結装置はまた、前記スプリングの端部の少なくとも一方が前記端プレートに固定されている、としてもよい。
スプリングの端部を端プレートに固定すれば、端プレートが動いても、スプリングを適正な位置に保持できる。従って、摩擦締結装置の動作を安定させることができる。
前記摩擦締結装置はまた、前記スプリングの端部の少なくとも一方が前記端プレートに設けられたバネ受部に着脱可能な状態で支持されている、としてもよい。
スプリングの端部を端プレートに固定すると、スプリングを端プレートに固定する加工処理や、スプリングが固定された端プレートを組み付ける作業が発生し、製造工程が煩雑になる。それに対し、スプリングは、構造上、圧縮された状態で組み付けられるので、端プレートにバネ受部を設ければ、スプリングの端部を固定しなくても、スプリングの端部を安定して支持できる。従って、その分、製造工程を簡略化できる。
前記摩擦締結装置はまた、前記スプリングが周方向に所定間隔を隔てて3箇所以上配置されている、としてもよい。
そうすれば、各スプリングの付勢をバランスよく端プレート等に作用させることができ、それらの傾動を抑制できるので、板面間に、安定した間隔の隙間を発生させることができる。
前記摩擦締結装置はまた、前記スプリングが、前記端プレートの各々の間に配列されている複数の前記摩擦プレートの外周縁よりも外方に配置されている、としてもよい。
そうすれば、摩擦締結装置全体のサイズをコンパクトにできる。周方向にバランスよく作用することに加え、摩擦プレートの中心から径方向外側に大きく離れた位置で作用するので、スプリングの付勢力を効果的に作用させることができ、より安定した摩擦締結装置の動作を実現できる。
開示する技術によれば、簡単な構成で、非締結時に発生する引き摺り現象を効果的に抑制できるようになるので、燃費に優れた摩擦締結装置が実現できる。
開示する技術に好適なトランスミッションとその関連装置を示す概略図である。拡大図は、摩擦締結装置の部分の概略断面図である。 図1の拡大図に対応した、摩擦締結装置の簡略図である。 摩擦締結装置の主な部材の組み付け構造を示す概略斜視図である。 摩擦締結装置の動作を説明するための概略図である。 ハブの回転数と、面間距離、面間圧力、および引き摺りトルクの各々との関係を表したグラフである。 引き摺りトルクを説明するための図である。 開示する技術のメカニズムを説明するための図である。 開示する技術を適用した場合の図5に対応したグラフである。 開示する技術を適用した摩擦締結装置の第1具体例を示す概略図である。 開示する技術を適用した摩擦締結装置の第2具体例を示す概略図である。 第2具体例の変形例の要部を示す概略図である。 開示する技術を適用した摩擦締結装置の第3具体例を示す概略図である。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
説明では、後述する出力軸3が延びる方向を「軸方向」とし、出力軸3を中心とする半径あるいは直径の方向を「径方向」とし、出力軸3を中心に回る方向を「周方向」とする。また、軸方向のうち、後述するトランスミッション1へ動力が入力される側を「入力側」、トランスミッション1から動力が出力される側を「出力側」とする。
<トランスミッション>
図1に、開示する技術に好適なトランスミッション1(自動変速機)を例示する。トランスミッション1は、自動車に搭載されている。トランスミッション1は、エンジンやモータなどの駆動源Eと、車輪Wとの間に介在していて、駆動源Eから出力される回転動力を加速や減速して車輪に出力する。
例示のトランスミッション1は、多段式自動変速機(いわゆるAT)である。なお、開示する技術の適用対象はトランスミッション1に限らない。湿式の摩擦締結装置を有するものであれば適用できる。
トランスミッション1は、筐体2、出力軸3(回転軸)、変速装置4、断続装置5などで構成されている。筐体2は、トランスミッション1の外郭を構成しており、断続装置5および変速装置4を収容するとともに出力軸3を回転可能な状態で支持している。
断続装置5(いわゆるトルクコンバータ)は、駆動源Eに連結されており、駆動源Eが出力する回転動力を必要に応じてトランスミッション1に入力する。変速装置4は、出力軸3の周囲に配置されていて、断続装置5と出力軸3との間に介在している。変速装置4は、断続装置5から入力される回転動力の回転数を切り替えて出力軸3に伝達する。出力軸3を通じてトランスミッション1から出力される回転動力が車輪Wに伝達される。
変速装置4には、出力する回転数を切り替えるために、複数の遊星歯車機構が組み込まれている。変速装置4にはまた、これら遊星歯車機構を切り替えるために、クラッチまたはブレーキ(摩擦締結装置6)が組み込まれている。トランスミッション1は、これらクラッチまたはブレーキの作動状態を変更することにより、前進や後退、回転速度の切り替えを実行する。
(摩擦締結装置6の構造)
クラッチとブレーキとは、機能的には異なるが構造的には、ほぼ同じである(以下、ブレーキとして摩擦締結装置6を説明する)。
図1に、変速装置4が備えるブレーキ6の一部を拡大して示す。併せて、それに対応した簡略図を図2に示す。図示のブレーキ6は、「連結部材」として、ドラム10およびハブ20を備えている(例えば、ドラム10およびハブ20を構造的に回転可能にすればクラッチになる)。ブレーキ6は、これらドラム10およびハブ20に加え、複数のドリブンプレート30(第1の摩擦プレート)、複数のドライブプレート40(第2の摩擦プレート)、ピストン50、スプリングプレート80(規制プレート)、スプリング90(付勢部材)などで構成されている。
(ドラム10、ハブ20)
図3に簡略化して示すように、ドラム10は、円筒状の周壁部10aと、出力軸3が中心部を貫通する円板状の底壁部10bとを有する有底円筒状の部材からなる。ドラム10は、その底壁部10bを出力側に向けた状態で、筐体2の内部に出力軸3と同軸に配置されている。ハブ20は、ドラム10よりも小径の円筒状の部分(ハブ軸部20a)を有した部材からなる。そのハブ軸部20aが、ドラム10の内側に収容されていて、出力軸3と同軸に配置されている。
ドラム10およびハブ20の一方は、回転不能な状態で筐体2に固定されている。ドラム10およびハブ20の他方は、出力軸3に直接的または間接的に連結されている。このブレーキ6では、ドラム10が筐体2に固定され、ハブ20が出力軸3に連結されている。
ドラム10の周壁部10aの内周面とハブ軸部20aの外周面とは、径方向に互いに対向しており(対向面)、これら対向面の間には、環状の空間(プレート収容室60)が設けられている。トランスミッション1の作動時には、このプレート収容室60に、貯油槽や油圧ポンプなどからなる潤滑装置7(図2にのみ表示)から、ハブ軸部20aに形成された油導入路7aおよび筐体2の内部に形成された送油路7aを通じ、作動時には、一定の流量で潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)が循環供給されるようになっている(いわゆる湿式)。
プレート収容室60に供給されたATFは、ドラム10の周壁部10aに形成された油導出路7bおよび筐体2の内部に形成された返油路7bを通じて潤滑装置7に戻される。
ドラム10の周壁部10aの内周面には、軸方向に延びる複数の第1嵌合溝11(スライド凹部)が形成されている。各第1嵌合溝11は、周方向に間隔を隔てて配置されている。本実施形態のドラム10では、各第1嵌合溝11の入力側の端部は開放されている(開放端11a)。対して、出力側の端部は底壁部10bによって閉じられている(封止端11b)。
ハブ軸部20aの外周面にも、軸方向に延びる複数の第2嵌合溝21が形成されている。各第2嵌合溝21も周方向に間隔を隔てて配置されている。
(ドリブンプレート30、ドライブプレート40)
図3に示すように、各ドリブンプレート30は、金属で形成された環状の板部材からなる。各ドリブンプレート30の外周縁には、各第1嵌合溝11にスライド自在な状態で嵌合する複数の第1嵌合片31(スライド凸部)が張り出すように形成されている。開放端11aから第1嵌合溝11に第1嵌合片31を嵌入することにより、各ドリブンプレート30は、ドラム10に取り付けられていて軸方向にスライド自在となっている(いわゆるスプライン嵌合)。
後述する入力側端プレート30b(リテーナプレート30b)を除き、各ドリブンプレート30の外周縁における第1嵌合溝11に嵌入される部位には、スプリング90との接触を回避する複数のスロット32が形成されている。各スロット32は、ドリブンプレート30の外周縁のうち、後述する各スプリング90の配置に対応した部位を径方向の外方から凹ませることによって形成されている。
図3に示すように、各ドライブプレート40は、ドライブプレート40よりも肉薄な、金属で形成された環状の板部材からなる。各スプリング90が各ドライブプレート40の外周縁よりも外方を通過するように、各ドライブプレート40は小径に形成されていて、スプリング90との接触が回避できるように構成されている。
各ドライブプレート40の内周縁には、複数の第2嵌合片41が張り出すように形成されている。各ドライブプレート40もまた、第2嵌合溝21に第2嵌合片41を嵌入することにより、軸方向に自在にスライドできる状態でハブ20に取り付けられている(スプライン嵌合)。
ドリブンプレート30の一群およびドライブプレート40の一群は、板面を対向させて軸方向に交互に配列された状態で、プレート収容室60に収容されている(これら2群の摩擦プレートを合わせて「プレート群」ともいう)。
このブレーキ6では、ドリブンプレート30が、プレート群の軸方向の両端に位置するように配置されている(出力側の端に有るドリブンプレート30を出力側端プレート30aともいい、入力側の端に有るドリブンプレート30を入力側端プレート30bともいう)。本実施形態のブレーキ6では、入力側端プレート30bに、他のドリブンプレート30よりも厚みの大きいドリブンプレート30(リテーナプレート30bともいう)が用いられている。
リテーナプレート30bはまた、他のドリブンプレート30と形状が異なっている。このブレーキ6では、上述したように、リテーナプレート30bは、スロット32の無い複数の第1嵌合片31を有している。そして、これら第1嵌合片31のうち、各スプリング90の配置に対応した部位には、スプリング90の端部を着脱可能な状態で支持するドーム状の突起(バネ受部33)が複数設けられている。
(スプリングプレート80、スプリング90)
図3に示すように、スプリングプレート80は、環状の部材からなる。スプリングプレート80には、その外周の縁部から径方向外側に向かって張り出す複数(図例では6つ)の張出部81が形成されている。張出部81の各々は、ドラム10の第1嵌合溝11と軸方向に重なるように、周方向に間隔を隔てて配置されている。スプリングプレート80は、プレート群の出力側の一端に隣接して配列されている。
スプリング90は、コイルバネからなり、ブレーキ6に複数設置されている。各スプリング90の一方の端部は、溶接やカシメ等により各張出部81の片面に接合されている。それにより、各スプリング90は、スプリングプレート80に略直交して延びるように固定されている。
スプリングプレート80は、スプリング90を入力側、つまりドラム10の開口側に向けた状態で、プレート群よりも出力側、つまりドラム10の最も奥方に装着される。そうした後に、プレート群が装着される。最後に装着されるリテーナプレート30bは、バネ受部33を出力側に向けた状態でドラム10に装着される。
各スプリング90は、図3に矢印破線で示すように、各ドライブプレート40のスロット32を通過し、弾性変形して軸方向に圧縮された状態でプレート収容室60に設置される。それにより、各スプリング90の突端は、各バネ受部33に脱着可能な状態で支持される。
ドラム10における各第1嵌合溝11の開放端11aの近傍部分には、周方向に延びるリング溝12が形成されている。そして、このリング溝12に、弾性を有する円弧形状のスナップリング70が嵌入されている。
リング溝12にスナップリング70を嵌入することで、各第1嵌合溝11の開放端11aが封止される。リテーナプレート30bが入力側にスライドすると、スナップリング70に接触し、スナップリング70に受け止められる。それにより、入力側へのリテーナプレート30bの移動が規制(阻止)されている。
(ピストン50)
図1、図2に示すように、ドラム10の奥方、つまりプレート収容室60の出力側には、軸方向にスライドするピストン50が配置されている。本実施形態のピストン50は、押付部50a、作動部50bなどで一体に構成されている。
押付部50aは、プレート収容室60に位置しており、スプリングプレート80およびプレート群よりも更に出力側に配置されている。そして、押付部50aは、スプリングプレート80と軸方向に対向するように配置されている。一方、作動部50bは、ハブ20の内側に位置しており、作動部50bの出力側には油圧室52が配置されている。油圧室52は、作動部50bによって液密状に仕切られている。
作動部50bは、スプリング90の弾性力が加わったスプリングプレート80を押付部50aが受け止めることにより、出力側に向かうように付勢されている。油圧室52には、必要に応じて図外の油圧ポンプから圧油が供給または排出される。それにより、作動部50bに油圧が作用して、作動部50bが軸方向に移動するように構成されている。
すなわち、油圧室52に圧油が供給されると、作動部50bは、スプリング90の弾性力に抗して入力側にスライドする。油圧室52から圧油が排出されると、作動部50bは、スプリング90の弾性力によって出力側にスライドする。出力側にスライドした作動部50bは、ドラム10の底壁部10bによって受け止められる。それにより、作動部50bの移動は規制(阻止)されている。
このような油圧制御による作動部50bの移動に伴い、押付部50aは、プレート収容室60を移動し、出力側からプレート群に向かって進退する。
(摩擦締結装置6の作動)
ハブ20およびドラム10の連結状態と非連結状態とを切り替えるために、油圧制御によってブレーキ6の切り替えが行われる。
具体的には、図4に示すように、ドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々が互いに密接する状態(締結状態)と、ドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々が分離可能になる状態(非締結状態)との間で、ブレーキ6は切り替わるように構成されている。
すなわち、油圧室52に圧油が供給されると、図4の左図に示すように、ピストン50(押付部50a)が入力側に移動する。それにより、プレート群に押付力が加わって締結状態になる。締結状態では、リテーナプレート30bを含むプレート群は、スナップリング70に受け止められており、押付部50aは、最も入力側に位置している。
一方、油圧室52から圧油が排出されると、図4の右図に示すように、スプリング90の弾性力でピストン50(押付部50a)が出力側に移動する。それにより、ピストン50はプレート群から離れ、押付力がプレート群から除かれて非締結状態になる。非締結状態では、押付部50aは最も出力側に位置することになるので、押付部50aとスナップリング70との間の間隔が拡がり、リテーナプレート30bを含むドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々は、その拡がった間隔でフリーな状態(軸方向にスライド自在な状態)となる。
非締結状態のドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々には、押付力が作用せず、かつ、軸方向にスライド自在なため、本来的には、これらの間に摩擦力は作用しないが、湿式のブレーキ6では、これらの間にATFが介在するため、その流体摩擦によって摩擦抵抗が発生し、トルク損を招くおそれがある(引き摺り現象)。
すなわち、非締結状態において、ハブ20が回転していると、ハブ20からプレート収容室60に導入されるATFには遠心力が作用し、径方向を内側から外側に向かうように、ATFの流れが促進される。
通常、ATFは、プレート収容室60に一定の流量で供給されていることから、ハブ20の回転数が高まると、遠心力により流速が高まって、プレート収容室60からのATFの流出量が供給量を上回る状態が発生する。そのような状態になると、互いに隣接しているドリブンプレート30およびドライブプレート40の各板面の間(単に板面間ともいう)に、径方向の圧力差が形成されて、板面間に負圧が発生する。
図5に、シミュレーションにより、ハブ20の回転数に対する、面間距離(板面間の距離)、面間圧力(板面間の圧力)、および、それによって生じる引き摺りトルクとの関係を表したグラフを例示する。面間距離S0は、非締結状態において、ドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々を、均等に、すなわち等間隔で配置した場合の面間距離である(適正面間距離S0ともいう)。
回転数が低いと、遠心力の作用が小さく、ATFの供給量も流出量よりも多くなることから面間圧力も高くなり(正圧)、面間距離は、ほぼ適正面間距離S0となる。そのため、摩擦抵抗も小さく、引き摺りトルクも僅かである。
回転数が高くなると、それに伴って遠心力の作用が大きくなる。そうなると、上述したように、ATFの流出量が供給量を上回る状態となり、板面間に負圧が発生する。非締結状態のドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々は、軸方向に拡がった間隔でフリーな状態となっているため、その負圧の作用によって互いに引き付けられ、圧力バランスにより面間圧力が0(ゼロ)になる一方で、面間距離は小さくなる。
すなわち、実際には、高回転時における非締結状態のプレート群は、図6Aに示すように、ドリブンプレート30およびドライブプレート40の各々が、軸方向に移動可能な範囲をLとすると、移動可能範囲Lに対して小さい面間距離Sを隔てて密集し、プレート収容室60の入力側に偏って位置した状態となっている。その結果、板面間に存在するATFの流体摩擦の影響により、引き摺りトルクが上昇して高止まりした状態となっている。
そのため、これまでも、板面間にスプリング等を取り付けて板面間を拡げる工夫が提案されてはいるが、構造が複雑になるなど問題も多い。それに対し、本発明者らは、引き摺り現象の発生メカニズムに基づけば、極めて簡単な構成で引き摺り現象を効果的に抑制できることを見出した。開示する技術は、この知見に基づくものである。
<開示する技術の適用>
(開示する技術のメカニズム)
上述したように、非締結状態でのプレート群は軸方向にフリーな状態であるため、負圧の作用で引き付けられて互いに近接し、プレート収容室60の内部で偏在した状態となっている。
それに対し、本発明者らは、非締結状態において、プレート群の両端に有る摩擦プレート(端プレート)の各々を、締結状態の時よりも軸方向に大きな間隔を隔てた位置に保持するように構成することで、板面間に負圧が発生しても、圧力バランスにより、面間距離を、自然に、ほぼ適正面間距離S0に維持できることを見出した。
具体的には、図6Bに示すように、非締結状態に切り替わった時に、端プレートの各々を、板面間に十分な間隔が得られるように、軸方向に、所定距離以上離れて位置するように構成する。そうすることにより、板面間の圧力が負圧であっても、各板面間の圧力が均等になるように、面間距離が自然に調整されていき、略等間隔で釣り合うようになる。その結果、面間距離を、ほぼ適正面間距離S0に維持できる。
非締結状態の時に、端部プレートを所定位置に保持した場合でのシミュレーションに基づくグラフを、図5に対応して、図7に例示する。図7に示すように、回転数が高くなり、負圧の作用によって、隣接しているドリブンプレート30とドライブプレート40とが互いに引き付けられるようになると、面間圧力はそれに伴って負圧になる。
その一方で、面間距離は、ほとんど変化せずに適正面間距離S0に維持され、引き摺りトルクも大幅に減少することが確認できた。従って、非締結状態での端プレートの各々を、板面間が適正面間距離S0となるように、所定の間隔を隔てた位置に保持することで、引き摺り現象を効果的に抑制することが可能になる。
(開示する技術の具体例)
図8に、上述したトランスミッション1に対して、開示する技術を適用した具体例(第1具体例)を示す。
第1具体例では、スプリングプレート80が出力側端プレート30aに固定されている。例えば、溶接や接着などにより、スプリングプレート80が出力側端プレート30aの外面に固定されていて、スプリングプレート80と出力側端プレート30aとが一体化されている。
従って、ブレーキ6が非締結状態に切り替わると、出力側端プレート30aはスプリングプレート80とともに、限界まで出力側にスライドする。その結果、リテーナプレート30bと出力側端プレート30aの間の間隔を所定の間隔に保持することができ、板面間を適正板面間距離S0に設定できる。既存の部材をそのまま利用して実現できるので、実用化も容易である。
図9Aに、第2具体例を示す。第2具体例では、スプリングプレート80が省略されていて、出力側端プレート30aがスプリングプレート80としても機能するように構成されている。すなわち、出力側端プレート30aと、入力側端プレート30bであるリテーナプレート30bとが、互いに離れるように、これらの間にスプリング90が取り付けられている。
この具体例では、出力側端プレート30aが、リテーナプレート30bと同様の形状に形成されていて、スロット32の無い複数の第1嵌合片31を有している。そして、これら第1嵌合片31のうち、各バネ受部33の配置に対応した対向部位に、各スプリング90が接合されている。
図9Aでは、各スプリング90の端部が入力側端プレート30bの壁面に溶接して固定されている。図9Bに示すように、各スプリング90の端部は、出力側端プレート30aをカシメ加工することにより、出力側端プレート30aの壁面に固定してもよい。
従って、ブレーキ6が非締結状態に切り替わると、スプリング90の弾性力により、リテーナプレート30bと出力側端プレート30aの間の間隔は、軸方向に限界まで拡げられる。その結果、リテーナプレート30bと出力側端プレート30aの間の間隔を所定の間隔に保持することができ、板面間を適正板面間距離S0に設定できる。スプリングプレート80を省略でき、部材点数を削減できる利点もある。
図10に、第3具体例を示す。第3具体例では、スプリング90が、出力側端プレート30aに固定されていない点で、第2具体例と異なる。具体的には、出力側端プレート30aは、リテーナプレート30bと同じ形状に形成されていて(スロット32が無い)、そのリテーナプレート30bとの対向面には、リテーナプレート30bの各バネ受部33と対向するように、複数のバネ受部33が設けられている。すなわち、各スプリング90の両端は、バネ受部33に着脱可能な状態で支持されている。
各スプリング90は、プレート収容室60に圧縮された状態で収容されているので、固定しなくても、抜け外れを防止できる。
なお、開示する技術にかかる摩擦締結装置は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。例えば、開示する技術が適用できる変速機の形態は、上述したトランスミッション1に限らない。湿式の摩擦締結装置を有するものであれば、その用途も自動車に限らず、適用可能である。
1 トランスミッション
2 筐体
3 出力軸(回転軸)
4 変速装置
5 断続装置
6 摩擦締結装置(ブレーキ)
7 潤滑装置
10 ドラム
11 第1嵌合溝(スライド凹部)
12 リング溝
20 ハブ
30 ドリブンプレート(摩擦プレート)
30a 出力側端プレート
30b 入力側端プレート(リテーナプレート)
31 第1嵌合片(スライド凸部)
32 スロット
33 バネ受部
40 ドライブプレート(摩擦プレート)
50 ピストン
52 油圧室
60 プレート収容室
70 スナップリング
80 スプリングプレート(規制プレート)
90 スプリング(付勢部材)

Claims (6)

  1. 回転軸へ出力される動力の伝達を切り替える湿式の摩擦締結装置であって、
    潤滑油が供給されるプレート収容室を介して径方向に対向する対向面を各々が有する2つの連結部材と、
    前記連結部材の各々に係合し、板面を対向させて軸方向に交互に配列された状態で前記プレート収容室に収容された2群の摩擦プレートからなるプレート群と、
    前記プレート群の一端に隣接して配列される規制プレートと、
    前記プレート群の他端に有る端プレートと前記規制プレートとの間に取り付けられて、前記端プレートと前記規制プレートとが離れるように、軸方向に付勢するスプリングと、
    を備え、
    前記プレート群は、前記スプリングによる付勢に抗して押付力が加えられることにより、前記摩擦プレートの各々が互いに密接する締結状態と、前記押付力が除かれることにより、前記スプリングの付勢によって前記摩擦プレートの各々が分離可能になる非締結状態と、の間で切り替わるように構成されていて、
    前記規制プレートが、前記プレート群の一端に有る端プレートに固定されている、摩擦締結装置。
  2. 回転軸へ出力される動力の伝達を切り替える湿式の摩擦締結装置であって、
    潤滑油が供給されるプレート収容室を介して径方向に対向する対向面を各々が有する2つの連結部材と、
    前記連結部材の各々に係合し、板面を対向させて軸方向に交互に配列された状態で前記プレート収容室に収容された2群の摩擦プレートからなるプレート群と、
    を備え、
    前記プレート群は、押付力が加えられることによって前記摩擦プレートの各々が互いに密接する締結状態と、前記押付力が除かれることによって前記摩擦プレートの各々が分離可能になる非締結状態と、の間で切り替わるように構成されていて、
    前記プレート群の両端に有る端プレートの各々の間に、前記端プレートの各々が離れるように、軸方向に付勢するスプリングが取り付けられている、摩擦締結装置。
  3. 請求項2に記載の摩擦締結装置において、
    前記スプリングの端部の少なくとも一方が前記端プレートに固定されている、摩擦締結装置。
  4. 請求項2に記載の摩擦締結装置において、
    前記スプリングの端部の少なくとも一方が前記端プレートに設けられたバネ受部に着脱可能な状態で支持されている、摩擦締結装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の摩擦締結装置において、
    前記スプリングが周方向に所定間隔を隔てて3箇所以上配置されている、摩擦締結装置。
  6. 請求項5に記載の摩擦締結装置において、
    前記スプリングが、前記端プレートの各々の間に配列されている複数の前記摩擦プレートの外周縁よりも外方に配置されている、摩擦締結装置。
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