JP7326046B2 - 流体継手及びトルクコンバータ - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態によるトルクコンバータ100の断面図である。以下の説明において、「軸方向」とは、トルクコンバータ100の回転軸Oが延びる方向を意味する。また、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味し、「周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。なお、図示していないが、図1の左側にはエンジンが配置されており、図1の右側にはトランスミッションが配置されている。
カバー2は、エンジンなどの原動機からのトルクが入力される。カバー2は、円板部21と、筒状部22と、第1ガイド部23とを有している。
インペラ3は、カバー2と一体的に回転するように構成されている。インペラ3は、カバー2に固定されている。インペラ3は、インペラシェル31、複数のインペラブレード32、及びインペラハブ33を有する。インペラシェル31は、例えば溶接によって、カバー2に固定されている。
タービン4は、インペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル41、及び複数のタービンブレード42を有している。タービンブレード42は、タービンシェル41の内側面に、ろう付けなどによって固定されている。
ステータ5は、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ5は、回転軸O周りに回転可能である。詳細には、ステータ5は、固定シャフト(図示省略)に、ワンウェイクラッチ105を介して支持されている。このステータ5は、インペラ3とタービン4との間に配置される。
出力ハブ6は、トルクを駆動輪側へと出力する。例えば、出力ハブ6は、トランスミッション(図示省略)へとトルクを出力する。出力ハブ6には、タービン4又はロックアップ装置10からトルクが入力される。詳細には、ロックアップ装置10がロックアップオン状態のとき、出力ハブ6は、ロックアップ装置10からトルクが入力される。一方、ロックアップ装置10がロックアップオフ状態のとき、出力ハブ6は、タービン4からトルクが入力される。出力ハブ6は、タービン4と一体的に回転する。
図2に示すように、ロックアップ装置10は、カバー2から出力ハブ6にトルクを機械的に伝達するように構成されている。ロックアップ装置10は、ロックアップオン状態とロックアップオフ状態とをとり得る。ロックアップオン状態とは、ロックアップ装置10がカバー2から出力ハブ6にトルクを伝達する状態である。一方、ロックアップオフ状態とは、ロックアップ装置10が、カバー2から出力ハブ6へのトルクの伝達を遮断する状態である。
第1ピストン71は、カバー2からのトルクが伝達されるように構成されている。詳細には、第1ピストン71は、カバー2からのトルクが第1ダンパ機構8を介して伝達される。
第2ピストン72は、出力ハブ6にトルクを伝達するように構成されている。詳細には、第2ピストン72は、第2ダンパ機構9を介して出力ハブ6にトルクを伝達する。
第1ダンパ機構8は、カバー2と第1ピストン71とを弾性的に連結するように構成されている。第1ダンパ機構8は、ドライブプレート81と、複数の第1スプリング82とを有している。
第2ダンパ機構9は、第2ピストン72と出力ハブ6とを弾性的に連結するように構成されている。第2ダンパ機構9は、中間部材91と、複数の第2スプリング92とを有している。
図1に示すように、トルクコンバータ100は、第1油路P1、及び第2油路P2を有している。また、トルクコンバータ100は、第1油圧室S1、第2油圧室S2、及び第3油圧室S3を有している。第1油圧室S1は、第1ピストン71と第2ピストン72との間の空間である。第2油圧室S2は、カバー2と第1ピストン71との間の空間である。第3油圧室S3は、タービン4と第2ピストン72との間の空間である。
まず、エンジンなどの駆動源から駆動輪へとトルクが伝達される正駆動時のロックアップ装置10の動作について説明する。ロックアップ装置10をロックアップオン状態にするために、第2油路P2から第1油圧室S1への作動油の供給を停止するとともに、第1油路P1を介して第2及び第3油圧室S2,S3に作動油を供給する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
23 第1ガイド部
3 インペラ
4 タービン
5 ステータ
6 出力ハブ
61 第2ガイド部
10 ロックアップ装置
71 第1ピストン
72 第2ピストン
8 第1ダンパ機構
9 第2ダンパ機構
11 動吸振器
12 イナーシャ部材
101 第1シール部材
102 第2シール部材
Claims (18)
- 原動機からのトルクが入力されるカバーと、
前記カバーと一体的に回転するインペラと、
前記インペラと対向するタービンと、
トルクを出力する出力ハブと、
軸方向において前記カバーと前記タービンとの間に配置されるロックアップ装置と、
を備え、
前記ロックアップ装置は、軸方向に移動可能な第1及び第2ピストンを有し、
前記ロックアップ装置は、前記第2ピストン側への前記第1ピストンの軸方向移動によってロックアップオン状態になるとともに、前記第1ピストン側への前記第2ピストンの軸方向移動によってもロックアップオン状態となる、
流体継手。
- 前記第1ピストンは、軸方向において前記カバーと前記タービンとの間に配置され、前記カバーからのトルクが伝達され、
前記第2ピストンは、軸方向において前記第1ピストンと前記タービンとの間に配置され、前記出力ハブにトルクを伝達する、
請求項1に記載の流体継手。
- 前記第1ピストンは、前記第2ピストンと摩擦係合する、
請求項1又は2に記載の流体継手。
- 前記第1ピストン及び前記第2ピストンの少なくとも一方に取り付けられたイナーシャ部材をさらに備える、
請求項1から3のいずれかに記載の流体継手。
- 前記第1ピストン及び前記第2ピストンの少なくとも一方に取り付けられた動吸振器をさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載の流体継手。
- 前記カバーは、軸方向に延びる第1ガイド部を有し、
前記第1ピストンは、前記第1ガイド部上を軸方向に摺動する、
請求項1から5のいずれかに記載の流体継手。
- 前記第1ガイド部と前記第1ピストンとの間をシールする第1シール部材をさらに備える、
請求項6に記載の流体継手。
- 前記出力ハブは、軸方向に延びる第2ガイド部を有し、
前記第2ピストンは、前記第2ガイド部上を軸方向に摺動する、
請求項1から7のいずれかに記載の流体継手。
- 前記第2ガイド部と前記第2ピストンとの間をシールする第2シール部材をさらに備える、
請求項8に記載の流体継手。
- 前記第1ピストン又は前記第2ピストンの一方は、前記第1ピストン又は前記第2ピストンの他方を向く面に取り付けられる摩擦材を有し、
前記第1ピストン又は前記第2ピストンの他方は、前記摩擦材を向く面に前記摩擦材と係合する係合面を有する、
請求項1から9のいずれかに記載の流体継手。
- 前記ロックアップ装置は、前記カバーと前記第1ピストンとを弾性的に連結する第1ダンパ機構を有する、
請求項1から10のいずれかに記載の流体継手。
- 前記ロックアップ装置は、前記第2ピストンと前記出力ハブとを弾性的に連結する第2ダンパ機構を有する、
請求項1から11のいずれかに記載の流体継手。
- 前記第1ダンパ機構は、径方向において、前記第2ダンパ機構と異なる位置に配置される、
請求項11に従属する請求項12に記載の流体継手。
- 前記第1ダンパ機構は、前記第2ダンパ機構よりも径方向外側に配置される、
請求項11に従属する請求項12に記載の流体継手。
- 前記第1ピストン及び前記第2ピストンの少なくとも一方は、軸方向に貫通する貫通孔を有する、
請求項1から14のいずれかに記載の流体継手。
- 前記カバーは、前記第2ピストンから離れる方向への前記第1ピストンの軸方向移動を規制する、
請求項1から15のいずれかに記載の流体継手。
- 前記出力ハブは、前記第1ピストンから離れる方向への前記第2ピストンの軸方向移動を規制する、
請求項1から16のいずれかに記載の流体継手。
- 請求項1から17に記載の流体継手と、
前記インペラと前記タービンとの間に配置されるステータと、
を備える、トルクコンバータ。
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WO2018061641A1 (ja) | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 株式会社エクセディ | トルクコンバータ |
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