JP7486717B2 - 摩擦締結装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明によれば、複数の延設部がプレート押さえ部材によって夫々押さえられるので、端部大径摩擦プレートを所定の位置に確実に規制することができる。
本発明の摩擦締結装置は、外側動力伝達部材に、容易にプレート押さえ通路を形成することができるブレーキ装置に、好適に適用することができる。
図1は、本発明の実施形態による摩擦締結装置を内蔵したトランスミッション(自動変速機)の斜視図である。
筐体2は、トランスミッション1の外郭を構成しており、断続装置8および変速装置6を収容するとともに出力軸4を回転可能に支持している。
断続装置8(いわゆるトルクコンバータ)は、駆動源Eに連結されており、駆動源Eが出力する回転動力を必要に応じてトランスミッション1に入力するように構成されている。
図2は、本発明の実施形態による摩擦締結装置の断面図である。図3は、本発明の実施形態による摩擦締結装置の分解斜視図である。図4は、本発明の実施形態による摩擦締結装置を、延設部の部分で切断して示す断面図である。
また、ピストン20の張出部20bは、本体部20aの一端から半径方向外方に延びるように形成された円板状の部分であり、ハブ14の端面を越えてプレート収容室内に延びている。
また、ピストン20の押付部20dは、円筒部20cの先端に設けられたフランジ状の部分であり、円筒部20cの外周に設けられ、大径摩擦プレートと平行に延びている。摩擦締結装置10を締結させる際は、ピストン20がカバー部材22から離れる方向に(図2における左方向に)移動され、これにより、押付部20dが大径摩擦プレート16aを押圧して、各摩擦プレートをカバー部材22から離れる方向に移動させる。また、後述するように、最もピストン20に近い位置に配置されている大径摩擦プレート16aは、押付部20dの先端に取り付けられており、ピストン20の移動と共に軸線A方向に、カバー部材22に近づく方向に移動される。
上記のように、ピストン20から最も離れた位置に配置された大径摩擦プレート16eは、そのピストン20から離れる方向の移動(図2における左方向の移動)が、ケース12の内周に取り付けられたスナップリング13(図2)により阻止されている。さらに、大径摩擦プレート16eのピストン20に近づく方向の移動(図2における右方向の移動)も、以下に説明する構造により阻止されている。このため、大径摩擦プレート16eは、ケース12に対する回転及び軸方向の移動が阻止されている。
図4に示すように、大径摩擦プレート16a~16dに形成された短スプライン歯17bは、ケース12の内周面に設けられたスプライン溝12dの底面まで延びておらず、各短スプライン歯17bの先端と、スプライン溝12dの底面との間にプレート押さえ通路が形成される。このスプライン溝12d内のプレート押さえ通路は、ケース12のカバー部材22側(図4の右側)の端面から、大径摩擦プレート16eの延設部であるスプライン歯17aまで延びている。
上述したように、ピストン20に最も近接した位置に配置された大径摩擦プレート16aは、ピストン20に固定されており、ピストン20の移動と共に軸線方向に移動されるように構成されている。以下では、大径摩擦プレート16aのピストンに対する固定構造を説明する。
図5に示すように、スプライン溝12eは、他のスプライン溝よりも深く形成されているため、ピストン20に最も近接した大径摩擦プレート16aのスプライン歯17の先端と、スプライン溝12eの底面との間に隙間が形成される。この隙間に連結部材34が挿入され、大径摩擦プレート16aがピストン20に固定される。また、大径摩擦プレート16b~16eに夫々形成されたスプライン歯は、短スプライン歯17cであるため、これらの短スプライン歯17cの先端と、スプライン溝12eの底面との間には、さらに大きな隙間が形成される。
環状部34aは、細長い金属薄板から構成され、ピストン20の円筒部20cの周囲に巻き付けられることにより、連結部材34をピストン20に固定するように構成されている。また、円筒部20cの先端には、フランジ状の押付部20dが設けられているため、円筒部20cの外周に巻き付けられた環状部34aが押付部20dと係合し、環状部34aが大径摩擦プレートの方にずれるのが防止される。
まず、ケース12内にハブ14が回転可能に配置された状態とする。次に、スナップリング13(図2)を縮径させた状態でケース12内に挿入し、スナップリング13がケース12のリング溝12cと整合した位置で、スナップリング13を拡径させる。これにより、スナップリング13がリング溝12cの中に嵌入される。次いで、端部大径摩擦プレートである大径摩擦プレート16eを、ケース12のカバー部材22側の端部から挿入する。大径摩擦プレート16eは、ケース12内周面の各スプライン溝12aとスプライン歯17が係合した状態で、カバー部材22側の端部から軸線A方向に摺動し、スナップリング13と当接する位置まで挿入される。
図6は、本実施形態の摩擦締結装置10の締結状態と非締結状態を示す断面図である。図7は、ハブの回転数に対する、面間距離、面間圧力、及びそれによって生じる引き摺りトルクの関係をシミュレーションにより求めたグラフの一例である。図8は、従来の湿式の摩擦締結装置における、非締結状態の大径摩擦プレート及び小径摩擦プレートの分布を模式的に示す図である。図9は、本実施形態の摩擦締結装置10における、非締結状態の大径摩擦プレート及び小径摩擦プレートの分布を模式的に示す図である。図10は、大径摩擦プレートと小径摩擦プレートの間の面間距離と、これらの摩擦プレートの間の圧力の関係を示すシミュレーション結果の一例である。図11は、本実施形態の摩擦締結装置10において、ハブ14の回転数に対する、面間距離、面間圧力、及びそれによって生じる引き摺りトルクの関係をシミュレーションにより求めたグラフの一例である。
2 筐体
4 出力軸
6 変速装置
8 断続装置
10 摩擦締結装置
12 ケース(外側動力伝達部材)
12a スプライン溝
12b 排油孔
12c リング溝
12d スプライン溝(プレート押さえ通路)
13 スナップリング
14 ハブ(内側動力伝達部材)
14a スプライン溝
14b 給油孔
16a 大径摩擦プレート(ピストン側大径摩擦プレート)
16b~16d 大径摩擦プレート
16e 大径摩擦プレート(端部大径摩擦プレート)
17 スプライン歯
17a スプライン歯(延設部)
17b 短スプライン歯
17c 短スプライン歯
18a~18d 小径摩擦プレート
19 スプライン歯
20 ピストン
20a 本体部
20b 張出部
20c 円筒部
20d 押付部
20e 隔壁部
22 カバー部材
22a 凸部
24 潤滑装置
24a 油導入路
24b 返油路
26 スプリング
28 シール部材
30 油圧室
32 プレート押さえ部材
32a ビス
34 連結部材
34a 環状部
34b 係合部
34c 凸部
Claims (6)
- 外側動力伝達部材と内側動力伝達部材の間の締結、非締結を切り替える湿式の摩擦締結装置であって、
筒状に形成された外側動力伝達部材と、
この外側動力伝達部材の内側に、上記外側動力伝達部材に対して回転可能に配置された内側動力伝達部材と、
上記外側動力伝達部材の内側に、上記外側動力伝達部材の軸線方向に摺動可能に配置されると共に、外周縁が上記外側動力伝達部材の内周面と係合して、上記外側動力伝達部材に対する回転が阻止されている複数の大径摩擦プレートと、
上記内側動力伝達部材の外周に、上記内側動力伝達部材の軸線方向に摺動可能に配置されると共に、内周縁が上記内側動力伝達部材の外周面と係合して、上記内側動力伝達部材に対する回転が阻止されており、上記複数の大径摩擦プレートの各々の間に配置された小径摩擦プレートと、
上記外側動力伝達部材の軸線方向に移動可能に配置され、上記大径摩擦プレート及び上記小径摩擦プレートを軸線方向に移動させて、上記外側動力伝達部材と上記内側動力伝達部材を締結状態にするピストンと、
このピストンを覆うように、上記外側動力伝達部材の一方の端面に取り付けられるカバー部材と、
上記複数の大径摩擦プレートのうち、上記ピストンから最も離れた位置に配置された端部大径摩擦プレートを所定の位置に規制するプレート押さえ部材と、
を有し、
上記端部大径摩擦プレートの外周部には、延設部が設けられると共に、上記外側動力伝達部材には、上記プレート押さえ部材を通すための軸線方向に延びるプレート押さえ通路が形成され、
上記プレート押さえ部材は、上記カバー部材又は上記外側動力伝達部材に取り付けられ、又は、上記カバー部材と一体に形成されると共に、上記外側動力伝達部材のピストン側の端部から上記プレート押さえ通路の中を軸線方向に延びて上記端部大径摩擦プレートの延設部を押さえ、
上記端部大径摩擦プレートに設けられた上記延設部は、他の大径摩擦プレートの外周よりも半径方向外方に突出するように形成されていることを特徴とする摩擦締結装置。 - 上記外側動力伝達部材と上記大径摩擦プレートは、上記外側動力伝達部材の内周面に設けられたスプライン溝と、上記大径摩擦プレートの外周に設けられたスプライン歯により係合するように構成され、上記端部大径摩擦プレート以外の大径摩擦プレートは、一部のスプライン歯が欠かれており、スプライン歯を欠くことにより空いた上記スプライン溝の中が、上記プレート押さえ通路として利用され、上記プレート押さえ部材は、上記端部大径摩擦プレートの欠かれていないスプライン歯を上記延設部として押さえる請求項1記載の摩擦締結装置。
- 上記端部大径摩擦プレートの外周部には延設部が複数設けられ、これらの延設部が上記プレート押さえ部材によって夫々押さえられる請求項1又は2に記載の摩擦締結装置。
- 上記複数の大径摩擦プレートのうちの、上記ピストンの最も近くに配置された大径摩擦プレートは、上記ピストンの移動と共に軸線方向に移動されるように、上記ピストンに固定されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の摩擦締結装置。
- 上記摩擦締結装置は、上記外側動力伝達部材内で回転する上記内側動力伝達部材に制動力を付与するブレーキ装置として使用される請求項1乃至4の何れか1項に記載の摩擦締結装置。
- 請求項1乃至5の何れか1項に記載の摩擦締結装置を製造する摩擦締結装置の製造方法であって、
上記外側動力伝達部材の中に上記大径摩擦プレート及び上記小径摩擦プレートを配置する工程と、
この工程の後で、上記ピストンを上記外側動力伝達部材の中に組み付ける工程と、
を有することを特徴とする摩擦締結装置の製造方法。
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