JP2003013996A - 摩擦係合装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 解放状態での摩擦プレートの接触による引き
ずり抵抗を低減し、摩擦プレートの径方向に大型化する
ことのない摩擦係合装置を提供することにある。 【解決手段】 内周面に外側係合溝63を備える大径筒
体62と、外周面に内側係合溝64を備える小径筒体6
1と、外側係合溝63に係合する外側係合部65bを備
え、大径筒体62に装着される複数の大径摩擦プレート
65と、内側係合溝64に係合する内側係合部66bを
備え、小径筒体61に装着される複数の小径摩擦プレー
ト66とを有する。係合部65b,66bを挟み込むコ
字形状の保持部67a、および保持部67aの両端にそ
れぞれ設けられる板ばね部67bを備える複数のばねク
リップ67を、外側係合部65bと内側係合部66bと
の少なくともいずれか一方に装着し、摩擦係合装置の解
放状態には、積極的に摩擦プレート65,66の間隔を
広げて引きずり抵抗を低減する。
ずり抵抗を低減し、摩擦プレートの径方向に大型化する
ことのない摩擦係合装置を提供することにある。 【解決手段】 内周面に外側係合溝63を備える大径筒
体62と、外周面に内側係合溝64を備える小径筒体6
1と、外側係合溝63に係合する外側係合部65bを備
え、大径筒体62に装着される複数の大径摩擦プレート
65と、内側係合溝64に係合する内側係合部66bを
備え、小径筒体61に装着される複数の小径摩擦プレー
ト66とを有する。係合部65b,66bを挟み込むコ
字形状の保持部67a、および保持部67aの両端にそ
れぞれ設けられる板ばね部67bを備える複数のばねク
リップ67を、外側係合部65bと内側係合部66bと
の少なくともいずれか一方に装着し、摩擦係合装置の解
放状態には、積極的に摩擦プレート65,66の間隔を
広げて引きずり抵抗を低減する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用の自動変速機
などの動力伝達系に組み込まれてクラッチやブレーキを
構成する摩擦係合装置に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジン出力を駆動車輪に伝達する動力
伝達系は、発進クラッチ、変速機、推進軸、終減速装置
などの種々の装置によって構成される。車両の走行状態
に応じて自動的に変速操作を行う自動変速機には、変速
機構としてプラネタリギヤなどを有し走行状態に応じて
所定の変速段に切り換えるようにした遊星歯車式の自動
変速機と、変速比を走行状態に応じて無段階に設定する
無段変速機(CVT)とがある。 【0003】自動変速機には動力伝達経路を選択して変
速段を設定するために、複数枚の環状の摩擦プレートを
有する摩擦係合装置が組み込まれている。大径のクラッ
チドラムと、この内部に配置された小径のクラッチハブ
との間に摩擦プレートが装着された摩擦係合装置は、摩
擦プレートを係合させるとクラッチドラムとクラッチハ
ブとが締結されて回転動力を伝達することになり、クラ
ッチと言われる。一方、トランスミッションケースなど
の固定された大径の筒体と、この内部に配置された小径
のブレーキハブとの間に摩擦プレートが装着された摩擦
係合装置は、摩擦プレートを係合させるとブレーキハブ
は固定されることになり、ブレーキと言われる。 【0004】無段変速機には発進装置からの回転動力を
正方向と逆方向とに切り換えるための前後進切換装置が
設けられており、この前後進切換装置は遊星歯車機構の
動力回転方向を切り換えるために、クラッチとブレーキ
が設けられている。四輪駆動車の動力伝達系には、前輪
と後輪とに駆動力を配分するために、センタディファレ
ンシャル装置が使用されており、このセンタディファレ
ンシャル装置にも摩擦係合装置が組み込まれるものがあ
る。 【0005】摩擦係合装置は、摩擦プレートを係合状態
にするために油圧によって作動するプランジャやピスト
ンを有し、プランジャによって摩擦プレートを軸方向に
押圧すると係合状態となる。一方、プランジャの油圧を
開放すると、摩擦プレートの押圧荷重が抜かれるため締
結が解除される解放状態となる。この解放動作時におい
ては、摩擦プレートの接触による引きずり抵抗が発生す
る。特に車両の動力伝達系に複数用いられる湿式多板の
摩擦係合装置にあっては、係合時に摩擦プレート間から
作動油が押し出された状態となっており、解放動作時に
は摩擦プレート間が作動油で満たされていないため、大
きな引きずり抵抗が発生し駆動力の伝達効率を低下させ
るおそれがある。 【0006】この引きずり抵抗を改善するために、解除
状態にあっては、摩擦プレートが接触することのない摩
擦係合装置が必要とされており、たとえば特開平5-1874
58号公報に開示されるように、摩擦プレート間にばね力
を発生する波形部を備える円環状のウェーブスプリング
を装着することにより、押圧荷重が抜かれたときには、
隣接する摩擦プレートの間隔を広げ引きずり抵抗を減少
する摩擦係合装置が開発されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】特開平5-187458号公報
に開示されるウェーブスプリングは、線材を曲げ加工に
より波形部を備える円環状に形成し、両端部を溶接加工
により製造されるために、単純な部品でありながら加工
工数が多く高価な部品となっていた。また、ウェーブス
プリングを摩擦プレート面の間に装着するために、摩擦
面が径方向に制限され、摩擦プレートの接触面積を小さ
く設定する必要があった。 【0008】本発明の目的は、解除状態での摩擦プレー
トの接触による引きずり抵抗を、簡潔な機構により低減
し、摩擦プレートの径方向に大型化することのない摩擦
係合装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の摩擦係合装置
は、内周面に軸方向に伸びる外側係合溝が形成される大
径筒体と、前記大径筒体の内部に配置され、外周面に軸
方向に伸びる内側係合溝が形成される小径筒体と、前記
外側係合溝に係合し、前記大径筒体に軸方向に移動自在
に装着される複数の環状の大径摩擦プレートと、前記内
側係合溝に係合し、前記大径摩擦プレートの間に配置さ
れて前記小径筒体に軸方向に移動自在に装着される複数
の環状の小径摩擦プレートとを有し、前記大径摩擦プレ
ートの外周部と前記小径摩擦プレートの内周部との少な
くともいずれか一方に、軸方向に隣り合う他の同種プレ
ートに向けて傾斜する当接部を設け、当接部を介してプ
レート相互に離す方向のばね力を発生させることを特徴
とする。 【0010】本発明によれば、軸方向に隣り合う他の同
種プレートに向けて反発力を発生するばねクリップを有
することにより、外力が加えられない状態には、摩擦プ
レート同士が接触することなく、摩擦プレートによる引
きずり抵抗を低減することができる。 【0011】本発明によれば、ばねクリップを係合溝に
収容するため、摩擦プレートの径方向に摩擦係合装置を
大型化することなく、摩擦プレートによる引きずり抵抗
を低減することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である摩擦係合装置を複数有する自動変速機を示すス
ケルトン図である。この自動変速機はエンジン10に連
結される入力軸11と、入力軸11の同心軸上に設けら
れセンタディファレンシャル装置12に連結される出力
軸13とを有しており、センタディファレンシャル装置
12と駆動輪とを連結する前輪出力軸14と後輪出力軸
15とを有している。入力軸11、出力軸13、前輪出
力軸14、および後輪出力軸15は車両の進行方向を向
いてトランスミッションケース(図示しない)内に組み
込まれており、この自動変速機は縦置きに配置される4
輪駆動用の車両に適用される。 【0013】エンジン10のクランク軸16にはトルク
コンバータ17が連結され、トルクコンバータ17の出
力軸であるタービン軸18には入力軸11が接続されて
いる。入力軸11の端部にはリヤサンギヤ20が固定さ
れ、リヤサンギヤ20の径方向外方には、リヤキャリア
21に回転支持される複数のリヤピニオンギヤ22がリ
ヤサンギヤ20に噛み合って装着されている。また、リ
ヤサンギヤ20の径方向外方には、内周面に歯を有する
リヤリングギヤ23がリヤピニオンギヤ22に噛み合っ
て装着され、リヤサンギヤ20とリヤリングギヤ23と
は、リヤピニオンギヤ22を介して連結されている。こ
のようにリヤサンギヤ20、リヤリングギヤ23、およ
びリヤピニオンギヤ22によりリヤ遊星歯車列24が構
成されている。 【0014】また、入力軸11にはフロントサンギヤ2
5が回転自在に設けられ、フロントサンギヤ25の径方
向外方には、フロントキャリア26に回転支持される複
数のフロントピニオンギヤ27がフロントサンギヤ25
に噛み合って装着されている。また、フロントサンギヤ
25の径方向外方には、内周面に歯を有するフロントリ
ングギヤ28がフロントピニオンギヤ27に噛み合って
装着され、フロントサンギヤ25とフロントリングギヤ
28とは、フロントピニオンギヤ27を介して連結され
ている。このようにフロントサンギヤ25、フロントリ
ングギヤ28、およびフロントピニオンギヤ27により
フロント遊星歯車列29が構成されている。 【0015】さらに、入力軸11にはクラッチドラム3
0が固定され、クラッチドラム30の径方向内方の入力
軸11には、フロントキャリア26に連結される高速ク
ラッチハブ31と、フロントサンギヤ25に連結される
後退クラッチハブ32とが回転自在に装着されている。
このクラッチドラム30と高速クラッチハブ31および
後退クラッチハブ32との間には、それぞれに複数枚の
摩擦プレート33,34が装着され、高速クラッチ35
および後退クラッチ36が構成されている。この摩擦プ
レート33,34を押圧することにより、クラッチドラ
ム30と高速クラッチハブ31または後退クラッチハブ
32とは連結され、フロントキャリア26またはフロン
トサンギヤ25は入力軸11と一体に回転する。 【0016】後退クラッチハブ32には、第1ブレーキ
ハブ37が固定され、ミッションケース内壁面には、第
1ブレーキドラム38が形成されている。第1ブレーキ
ハブ37と第1ブレーキドラム38との間には、複数枚
の摩擦プレート39が装着され、第1ブレーキ40が構
成されている。この摩擦プレート39を押圧すると、第
1ブレーキハブ37はミッションケースに固定されるた
め、フロントサンギヤ25の回転は制止される。 【0017】フロントキャリア26には、低速クラッチ
ドラム41が固定され、リヤリングギヤ23の外周面に
は、低速クラッチハブ42が固定されている。低速クラ
ッチドラム41と低速クラッチハブ42との間には、複
数枚の摩擦プレート43が装着され、低速クラッチ44
が構成されている。この摩擦プレート43を押圧する
と、リヤリングギヤ23とフロントキャリア26とは連
結され一体に回転する。 【0018】低速クラッチドラム41の端部には、ミッ
ションケースにワンウェイクラッチ45を介して連結さ
れる第2ブレーキハブ46が固定され、ミッションケー
ス内壁面には、第2ブレーキドラム47が形成されてい
る。第2ブレーキハブ46と第2ブレーキドラム47と
の間には、複数枚の摩擦プレート48が装着され、第2
ブレーキ49が構成されている。この摩擦プレート48
を押圧すると、第2ブレーキハブ46はミッションケー
スに固定されるため、フロントキャリア26が固定され
て、フロントピニオンギヤ27の公転運動は制止され
る。また、第2ブレーキハブ46はワンウェイクラッチ
45を介してミッションケースに連結されており、摩擦
プレート48の押圧動作を解除すると、フロントピニオ
ンギヤ27の公転運動は一方向にのみ行うことができ
る。 【0019】2つの遊星歯車列24,29のフロントリ
ングギヤ28とリヤキャリア21とは連結され、リヤキ
ャリア21には出力軸13が連結されており、摩擦係合
装置である複数のクラッチ35,36,44および複数
のブレーキ40,49の締結および締結解除を制御する
ことにより、入力軸11の回転は2つの遊星歯車列2
4,29を介して出力軸13に伝達される。 【0020】出力軸13と出力軸13の同心軸上に設け
られる後輪出力軸15との間には、センタディファレン
シャル装置12が装着されている。このセンタディファ
レンシャル装置12は、複合遊星歯車式であり、出力軸
13の一端部には第1サンギヤ50が固定され、後輪出
力軸15には第2サンギヤ51が固定される。第1サン
ギヤ50と第2サンギヤ51との径方向外方には、第1
サンギヤ50と第2サンギヤ51とに噛み合う一体型の
ピニオンギヤ52が複数配置されており、キャリア53
に回転自在に支持されている。キャリア53の前端(図
1の左側)には前輪駆動歯車58が一体に設けられ、こ
れに前輪出力軸14の一端部に設けられた前輪従動歯車
59が噛み合って前輪に動力が伝達される。 【0021】このような構成により、自動変速機の出力
がセンタディファレンシャル装置12の第1サンギヤ5
0に入力すると、一体型のピニオンギヤ52を介して第
2サンギヤ51と一体型のピニオンギヤ52を支持して
いるキャリア53とに動力が分配されて伝達し、前輪お
よび後輪共駆動することができる。このとき一体型のピ
ニオンギヤ52の回転により前後輪間の回転差は差動吸
収される。 【0022】また、後輪出力軸15には差動制限クラッ
チハブ54が固定され、キャリア53の端部には差動制
限クラッチドラム55が固定されている。差動制限クラ
ッチハブ54と差動制限クラッチドラム55との間に
は、複数枚の摩擦プレート56が装着され、差動制限ク
ラッチ57が構成されている。これにより前輪または後
輪がスリップして大きな差動回転が生じたときは、差動
制限クラッチ57が締結されて差動回転が抑制される。 【0023】このような自動変速機の動力伝達経路を選
択し、第1速〜第4速、および後退の変速を行うときに
締結される摩擦係合装置35,36,40,44,4
9,57について説明する。第1速の変速比が選択され
走行を行う場合は、低速クラッチ44が締結され、入力
軸11の回転はリヤ遊星歯車列24を介して減速され
る。このときリヤリングギヤ23は、ワンウェイクラッ
チ45を介してミッションケースに連結されるために、
加速時にはリヤリングギヤ23が固定され、リヤピニオ
ンギヤ22がリヤサンギヤ20の周りを公転して回転を
出力軸13に伝達する。 【0024】第2速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26とリヤリ
ングギヤ23とが連結されるために、第1速に比べてリ
ヤリングギヤ23の回転だけ増速される。 【0025】第3速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と高速クラッチ35とが締結される。入力軸11
とリヤリングギヤ23とは、高速クラッチ35および低
速クラッチ44を介して連結されるために、入力軸11
の回転がそのまま出力軸13に伝達される。 【0026】第4速が選択される場合には、高速クラッ
チ35と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26と入力軸
11が連結されるため、第3速に比べてフロントリング
ギヤ28の回転だけ増速される。 【0027】そして、後退が選択される場合には、後退
クラッチ36と第2ブレーキ49とが締結される。入力
軸11とフロントサンギヤ25が連結され、フロントピ
ニオンギヤ27の公転運動が制止されるために、入力軸
11の回転はフロントリングギヤ28では反転され出力
軸13に伝達される。 【0028】このような自動変速機にあっては、摩擦係
合装置である複数のクラッチ35,36,44およびブ
レーキ40,49を締結することにより、入力軸11の
回転を変換してセンタディファレンシャル装置12に伝
達し四輪駆動走行する。摩擦係合装置である差動制限ク
ラッチ57を締結制御することにより四輪駆動の走行性
能が向上する。このため、締結が解除される解放状態に
摩擦プレートによる引きずり抵抗が発生すると、引きず
り抵抗によるエネルギ損失が発生し、エンジンから出力
され駆動輪に伝達される駆動力の伝達効率が低下する。
この伝達効率を向上するには、摩擦係合装置の解放状態
における引きずり抵抗を低減する必要がある。 【0029】図2は本発明の一実施の形態である摩擦係
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図3は
図2のA−Aに沿う断面図である。また、図4は摩擦係
合装置に装着されるばねクリップ67を示す斜視図であ
り、図5は摩擦プレートとばねクリップ67の位置関係
を示す斜視図である。 【0030】図2および図3に示す摩擦係合装置は、小
径筒体であるハブ61が回転駆動を行い、摩擦プレート
の押圧により大径筒体であるドラム62が回転駆動され
る摩擦係合装置として説明を行うが、ドラム62が駆動
しハブ61が従動する摩擦係合装置であっても構造は同
様であり、ドラム62またはハブ61を固定し締結によ
り回転駆動を停止させる摩擦係合装置であっても同様で
ある。 【0031】円筒形状からなる大径筒体、つまりドラム
62の内周面には、軸方向に向けて複数の外側係合溝6
3が形成されており、ドラム62の径方向内方に配置さ
れる小径筒体、つまりハブ61の外周面には、軸方向に
複数の内側係合溝64が形成されている。 【0032】ドラム62の外側係合溝63に装着される
大径摩擦プレート65は、薄板の円環形状からなる摩擦
面65aを有している。図3に示すように、摩擦面65
aの外周部には、外側係合溝63に対応した複数の外側
係合部65bが形成されており、外側係合溝63に外側
係合部65bが係合される。このように、大径摩擦プレ
ート65はドラム62に支持され、軸方向に摺動するこ
とができるのに対して、円周方向への移動は外側係合溝
63により規制される。 【0033】ハブ61の内側係合溝64に装着される小
径摩擦プレート66は、薄板の円環形状からなる摩擦面
66aを有している。図3に示すように摩擦面66aの
内周部には、内側係合溝64に対応して複数の内側係合
部66bが形成されており、内側係合溝64に内側係合
部66bが係合される。このように、小径摩擦プレート
66はハブ61に支持され、軸方向に移動することがで
きるのに対して、円周方向への移動は内側係合溝64に
より規制される。 【0034】図4に示すように、外側係合部65bに装
着されるばねクリップ67は、ばね素材から曲げ加工に
より製造される形状を有している。ばねクリップ67
は、外側係合部65bを挟み込むことにより、ばねクリ
ップ67を保持するコ字形状の保持部67aと、保持部
67aの両端部に形成される山型形状の板ばね部67b
とを有しており、板ばね部67bの山部と谷部とには、
それぞれ大径摩擦プレート65に当接する第1当接面6
7cと第2当接面67dとが形成されている。なお、こ
のばねクリップ67を内側係合部66bに装着するとき
は、内側係合部66bに対応する保持部67aに変更す
ることで装着することができる。 【0035】図2に示すように、大径摩擦プレート65
と小径摩擦プレート66とは交互に接する順序で、ドラ
ム62の外側係合溝63またはハブ61の内側係合溝6
4に装着される。図2および図5に示すように、大径摩
擦プレート65の外側係合部65bにばねクリップ67
が装着され、ばねクリップ67が装着される大径摩擦プ
レート65には、第2当接面67dが当接し、大径摩擦
プレート65の両側に小径摩擦プレート66を介して装
着される大径摩擦プレート65には、第1当接面67c
が当接する。このように、1つのばねクリップ67は、
並んで装着される3つの大径摩擦プレート65をそれぞ
れ軸方向に離すように装着される。また、1つの大径摩
擦プレート65には、円周方向に等間隔で複数のばねク
リップ67が装着され、摩擦面65aが隣接する摩擦面
66aに対して平行となっている。 【0036】装着された摩擦プレート65,66の両端
には、スナップリング68により軸方向の移動が規制さ
れたストッパ69と、摩擦プレート65,66に押圧動
作を伝達する押圧部材70とが、それぞれドラム62の
外側係合溝63に装着されている。 【0037】この摩擦係合装置は、押圧部材70がスト
ッパ69に向かう軸方向に摺動すると、隣接する摩擦プ
レート65,66は押圧動作により、板ばね部67bを
圧縮方向にたわませながら圧接され、ハブの駆動力が摩
擦プレート65,66を介してドラムに伝達する締結状
態となる。つぎに、押圧動作を解除すると、摩擦プレー
ト65,66の圧接は解放され、大径摩擦プレート65
間に装着されるばねクリップ67の反発力により、積極
的に大径摩擦プレート65の間隔が広げられる。このよ
うに摩擦係合装置が解放状態になると、摩擦プレート6
5,66の間隔が広げられて接触を防ぐために、摩擦プ
レート65,66間での引きずり抵抗が低減される。 【0038】また、ばねクリップ67は外側係合溝63
に収容されるため、大径摩擦プレート65と小径摩擦プ
レート66の接触面積は、径方向に制限されずに設定す
ることができ、摩擦係合装置を径方向に大型化すること
はない。さらに、引きずり抵抗の大きさによって、装着
するばねクリップ67の数を変更することにより、容易
に適当な反発力に設定することができる。なお、ばねク
リップ67は、内側係合部66bに装着しても使用する
ことができ、外側係合部65bと内側係合部66bとに
装着しても良い。 【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。たとえば、本発明の実施の
形態に示す摩擦係合装置は自動変速機に用いられている
が、無段変速機に使用することもでき、これらに限定さ
れるものではない。また、発生する引きずり抵抗の大き
さによっては、一部の摩擦プレート65,66にのみば
ねクリップ67を装着して良い。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、軸方向に隣り合う他の
同種プレートに向けて反発力を発生するばねクリップを
有することにより、外力が加えられない状態には、摩擦
プレート同士が接触することなく、摩擦プレートによる
引きずり抵抗を低減することができる。 【0041】本発明によれば、ばねクリップを係合溝に
収容するため、摩擦プレートの径方向に摩擦係合装置を
大型化することなく、摩擦プレートによる引きずり抵抗
を低減することができる。
などの動力伝達系に組み込まれてクラッチやブレーキを
構成する摩擦係合装置に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジン出力を駆動車輪に伝達する動力
伝達系は、発進クラッチ、変速機、推進軸、終減速装置
などの種々の装置によって構成される。車両の走行状態
に応じて自動的に変速操作を行う自動変速機には、変速
機構としてプラネタリギヤなどを有し走行状態に応じて
所定の変速段に切り換えるようにした遊星歯車式の自動
変速機と、変速比を走行状態に応じて無段階に設定する
無段変速機(CVT)とがある。 【0003】自動変速機には動力伝達経路を選択して変
速段を設定するために、複数枚の環状の摩擦プレートを
有する摩擦係合装置が組み込まれている。大径のクラッ
チドラムと、この内部に配置された小径のクラッチハブ
との間に摩擦プレートが装着された摩擦係合装置は、摩
擦プレートを係合させるとクラッチドラムとクラッチハ
ブとが締結されて回転動力を伝達することになり、クラ
ッチと言われる。一方、トランスミッションケースなど
の固定された大径の筒体と、この内部に配置された小径
のブレーキハブとの間に摩擦プレートが装着された摩擦
係合装置は、摩擦プレートを係合させるとブレーキハブ
は固定されることになり、ブレーキと言われる。 【0004】無段変速機には発進装置からの回転動力を
正方向と逆方向とに切り換えるための前後進切換装置が
設けられており、この前後進切換装置は遊星歯車機構の
動力回転方向を切り換えるために、クラッチとブレーキ
が設けられている。四輪駆動車の動力伝達系には、前輪
と後輪とに駆動力を配分するために、センタディファレ
ンシャル装置が使用されており、このセンタディファレ
ンシャル装置にも摩擦係合装置が組み込まれるものがあ
る。 【0005】摩擦係合装置は、摩擦プレートを係合状態
にするために油圧によって作動するプランジャやピスト
ンを有し、プランジャによって摩擦プレートを軸方向に
押圧すると係合状態となる。一方、プランジャの油圧を
開放すると、摩擦プレートの押圧荷重が抜かれるため締
結が解除される解放状態となる。この解放動作時におい
ては、摩擦プレートの接触による引きずり抵抗が発生す
る。特に車両の動力伝達系に複数用いられる湿式多板の
摩擦係合装置にあっては、係合時に摩擦プレート間から
作動油が押し出された状態となっており、解放動作時に
は摩擦プレート間が作動油で満たされていないため、大
きな引きずり抵抗が発生し駆動力の伝達効率を低下させ
るおそれがある。 【0006】この引きずり抵抗を改善するために、解除
状態にあっては、摩擦プレートが接触することのない摩
擦係合装置が必要とされており、たとえば特開平5-1874
58号公報に開示されるように、摩擦プレート間にばね力
を発生する波形部を備える円環状のウェーブスプリング
を装着することにより、押圧荷重が抜かれたときには、
隣接する摩擦プレートの間隔を広げ引きずり抵抗を減少
する摩擦係合装置が開発されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】特開平5-187458号公報
に開示されるウェーブスプリングは、線材を曲げ加工に
より波形部を備える円環状に形成し、両端部を溶接加工
により製造されるために、単純な部品でありながら加工
工数が多く高価な部品となっていた。また、ウェーブス
プリングを摩擦プレート面の間に装着するために、摩擦
面が径方向に制限され、摩擦プレートの接触面積を小さ
く設定する必要があった。 【0008】本発明の目的は、解除状態での摩擦プレー
トの接触による引きずり抵抗を、簡潔な機構により低減
し、摩擦プレートの径方向に大型化することのない摩擦
係合装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の摩擦係合装置
は、内周面に軸方向に伸びる外側係合溝が形成される大
径筒体と、前記大径筒体の内部に配置され、外周面に軸
方向に伸びる内側係合溝が形成される小径筒体と、前記
外側係合溝に係合し、前記大径筒体に軸方向に移動自在
に装着される複数の環状の大径摩擦プレートと、前記内
側係合溝に係合し、前記大径摩擦プレートの間に配置さ
れて前記小径筒体に軸方向に移動自在に装着される複数
の環状の小径摩擦プレートとを有し、前記大径摩擦プレ
ートの外周部と前記小径摩擦プレートの内周部との少な
くともいずれか一方に、軸方向に隣り合う他の同種プレ
ートに向けて傾斜する当接部を設け、当接部を介してプ
レート相互に離す方向のばね力を発生させることを特徴
とする。 【0010】本発明によれば、軸方向に隣り合う他の同
種プレートに向けて反発力を発生するばねクリップを有
することにより、外力が加えられない状態には、摩擦プ
レート同士が接触することなく、摩擦プレートによる引
きずり抵抗を低減することができる。 【0011】本発明によれば、ばねクリップを係合溝に
収容するため、摩擦プレートの径方向に摩擦係合装置を
大型化することなく、摩擦プレートによる引きずり抵抗
を低減することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である摩擦係合装置を複数有する自動変速機を示すス
ケルトン図である。この自動変速機はエンジン10に連
結される入力軸11と、入力軸11の同心軸上に設けら
れセンタディファレンシャル装置12に連結される出力
軸13とを有しており、センタディファレンシャル装置
12と駆動輪とを連結する前輪出力軸14と後輪出力軸
15とを有している。入力軸11、出力軸13、前輪出
力軸14、および後輪出力軸15は車両の進行方向を向
いてトランスミッションケース(図示しない)内に組み
込まれており、この自動変速機は縦置きに配置される4
輪駆動用の車両に適用される。 【0013】エンジン10のクランク軸16にはトルク
コンバータ17が連結され、トルクコンバータ17の出
力軸であるタービン軸18には入力軸11が接続されて
いる。入力軸11の端部にはリヤサンギヤ20が固定さ
れ、リヤサンギヤ20の径方向外方には、リヤキャリア
21に回転支持される複数のリヤピニオンギヤ22がリ
ヤサンギヤ20に噛み合って装着されている。また、リ
ヤサンギヤ20の径方向外方には、内周面に歯を有する
リヤリングギヤ23がリヤピニオンギヤ22に噛み合っ
て装着され、リヤサンギヤ20とリヤリングギヤ23と
は、リヤピニオンギヤ22を介して連結されている。こ
のようにリヤサンギヤ20、リヤリングギヤ23、およ
びリヤピニオンギヤ22によりリヤ遊星歯車列24が構
成されている。 【0014】また、入力軸11にはフロントサンギヤ2
5が回転自在に設けられ、フロントサンギヤ25の径方
向外方には、フロントキャリア26に回転支持される複
数のフロントピニオンギヤ27がフロントサンギヤ25
に噛み合って装着されている。また、フロントサンギヤ
25の径方向外方には、内周面に歯を有するフロントリ
ングギヤ28がフロントピニオンギヤ27に噛み合って
装着され、フロントサンギヤ25とフロントリングギヤ
28とは、フロントピニオンギヤ27を介して連結され
ている。このようにフロントサンギヤ25、フロントリ
ングギヤ28、およびフロントピニオンギヤ27により
フロント遊星歯車列29が構成されている。 【0015】さらに、入力軸11にはクラッチドラム3
0が固定され、クラッチドラム30の径方向内方の入力
軸11には、フロントキャリア26に連結される高速ク
ラッチハブ31と、フロントサンギヤ25に連結される
後退クラッチハブ32とが回転自在に装着されている。
このクラッチドラム30と高速クラッチハブ31および
後退クラッチハブ32との間には、それぞれに複数枚の
摩擦プレート33,34が装着され、高速クラッチ35
および後退クラッチ36が構成されている。この摩擦プ
レート33,34を押圧することにより、クラッチドラ
ム30と高速クラッチハブ31または後退クラッチハブ
32とは連結され、フロントキャリア26またはフロン
トサンギヤ25は入力軸11と一体に回転する。 【0016】後退クラッチハブ32には、第1ブレーキ
ハブ37が固定され、ミッションケース内壁面には、第
1ブレーキドラム38が形成されている。第1ブレーキ
ハブ37と第1ブレーキドラム38との間には、複数枚
の摩擦プレート39が装着され、第1ブレーキ40が構
成されている。この摩擦プレート39を押圧すると、第
1ブレーキハブ37はミッションケースに固定されるた
め、フロントサンギヤ25の回転は制止される。 【0017】フロントキャリア26には、低速クラッチ
ドラム41が固定され、リヤリングギヤ23の外周面に
は、低速クラッチハブ42が固定されている。低速クラ
ッチドラム41と低速クラッチハブ42との間には、複
数枚の摩擦プレート43が装着され、低速クラッチ44
が構成されている。この摩擦プレート43を押圧する
と、リヤリングギヤ23とフロントキャリア26とは連
結され一体に回転する。 【0018】低速クラッチドラム41の端部には、ミッ
ションケースにワンウェイクラッチ45を介して連結さ
れる第2ブレーキハブ46が固定され、ミッションケー
ス内壁面には、第2ブレーキドラム47が形成されてい
る。第2ブレーキハブ46と第2ブレーキドラム47と
の間には、複数枚の摩擦プレート48が装着され、第2
ブレーキ49が構成されている。この摩擦プレート48
を押圧すると、第2ブレーキハブ46はミッションケー
スに固定されるため、フロントキャリア26が固定され
て、フロントピニオンギヤ27の公転運動は制止され
る。また、第2ブレーキハブ46はワンウェイクラッチ
45を介してミッションケースに連結されており、摩擦
プレート48の押圧動作を解除すると、フロントピニオ
ンギヤ27の公転運動は一方向にのみ行うことができ
る。 【0019】2つの遊星歯車列24,29のフロントリ
ングギヤ28とリヤキャリア21とは連結され、リヤキ
ャリア21には出力軸13が連結されており、摩擦係合
装置である複数のクラッチ35,36,44および複数
のブレーキ40,49の締結および締結解除を制御する
ことにより、入力軸11の回転は2つの遊星歯車列2
4,29を介して出力軸13に伝達される。 【0020】出力軸13と出力軸13の同心軸上に設け
られる後輪出力軸15との間には、センタディファレン
シャル装置12が装着されている。このセンタディファ
レンシャル装置12は、複合遊星歯車式であり、出力軸
13の一端部には第1サンギヤ50が固定され、後輪出
力軸15には第2サンギヤ51が固定される。第1サン
ギヤ50と第2サンギヤ51との径方向外方には、第1
サンギヤ50と第2サンギヤ51とに噛み合う一体型の
ピニオンギヤ52が複数配置されており、キャリア53
に回転自在に支持されている。キャリア53の前端(図
1の左側)には前輪駆動歯車58が一体に設けられ、こ
れに前輪出力軸14の一端部に設けられた前輪従動歯車
59が噛み合って前輪に動力が伝達される。 【0021】このような構成により、自動変速機の出力
がセンタディファレンシャル装置12の第1サンギヤ5
0に入力すると、一体型のピニオンギヤ52を介して第
2サンギヤ51と一体型のピニオンギヤ52を支持して
いるキャリア53とに動力が分配されて伝達し、前輪お
よび後輪共駆動することができる。このとき一体型のピ
ニオンギヤ52の回転により前後輪間の回転差は差動吸
収される。 【0022】また、後輪出力軸15には差動制限クラッ
チハブ54が固定され、キャリア53の端部には差動制
限クラッチドラム55が固定されている。差動制限クラ
ッチハブ54と差動制限クラッチドラム55との間に
は、複数枚の摩擦プレート56が装着され、差動制限ク
ラッチ57が構成されている。これにより前輪または後
輪がスリップして大きな差動回転が生じたときは、差動
制限クラッチ57が締結されて差動回転が抑制される。 【0023】このような自動変速機の動力伝達経路を選
択し、第1速〜第4速、および後退の変速を行うときに
締結される摩擦係合装置35,36,40,44,4
9,57について説明する。第1速の変速比が選択され
走行を行う場合は、低速クラッチ44が締結され、入力
軸11の回転はリヤ遊星歯車列24を介して減速され
る。このときリヤリングギヤ23は、ワンウェイクラッ
チ45を介してミッションケースに連結されるために、
加速時にはリヤリングギヤ23が固定され、リヤピニオ
ンギヤ22がリヤサンギヤ20の周りを公転して回転を
出力軸13に伝達する。 【0024】第2速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26とリヤリ
ングギヤ23とが連結されるために、第1速に比べてリ
ヤリングギヤ23の回転だけ増速される。 【0025】第3速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と高速クラッチ35とが締結される。入力軸11
とリヤリングギヤ23とは、高速クラッチ35および低
速クラッチ44を介して連結されるために、入力軸11
の回転がそのまま出力軸13に伝達される。 【0026】第4速が選択される場合には、高速クラッ
チ35と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26と入力軸
11が連結されるため、第3速に比べてフロントリング
ギヤ28の回転だけ増速される。 【0027】そして、後退が選択される場合には、後退
クラッチ36と第2ブレーキ49とが締結される。入力
軸11とフロントサンギヤ25が連結され、フロントピ
ニオンギヤ27の公転運動が制止されるために、入力軸
11の回転はフロントリングギヤ28では反転され出力
軸13に伝達される。 【0028】このような自動変速機にあっては、摩擦係
合装置である複数のクラッチ35,36,44およびブ
レーキ40,49を締結することにより、入力軸11の
回転を変換してセンタディファレンシャル装置12に伝
達し四輪駆動走行する。摩擦係合装置である差動制限ク
ラッチ57を締結制御することにより四輪駆動の走行性
能が向上する。このため、締結が解除される解放状態に
摩擦プレートによる引きずり抵抗が発生すると、引きず
り抵抗によるエネルギ損失が発生し、エンジンから出力
され駆動輪に伝達される駆動力の伝達効率が低下する。
この伝達効率を向上するには、摩擦係合装置の解放状態
における引きずり抵抗を低減する必要がある。 【0029】図2は本発明の一実施の形態である摩擦係
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図3は
図2のA−Aに沿う断面図である。また、図4は摩擦係
合装置に装着されるばねクリップ67を示す斜視図であ
り、図5は摩擦プレートとばねクリップ67の位置関係
を示す斜視図である。 【0030】図2および図3に示す摩擦係合装置は、小
径筒体であるハブ61が回転駆動を行い、摩擦プレート
の押圧により大径筒体であるドラム62が回転駆動され
る摩擦係合装置として説明を行うが、ドラム62が駆動
しハブ61が従動する摩擦係合装置であっても構造は同
様であり、ドラム62またはハブ61を固定し締結によ
り回転駆動を停止させる摩擦係合装置であっても同様で
ある。 【0031】円筒形状からなる大径筒体、つまりドラム
62の内周面には、軸方向に向けて複数の外側係合溝6
3が形成されており、ドラム62の径方向内方に配置さ
れる小径筒体、つまりハブ61の外周面には、軸方向に
複数の内側係合溝64が形成されている。 【0032】ドラム62の外側係合溝63に装着される
大径摩擦プレート65は、薄板の円環形状からなる摩擦
面65aを有している。図3に示すように、摩擦面65
aの外周部には、外側係合溝63に対応した複数の外側
係合部65bが形成されており、外側係合溝63に外側
係合部65bが係合される。このように、大径摩擦プレ
ート65はドラム62に支持され、軸方向に摺動するこ
とができるのに対して、円周方向への移動は外側係合溝
63により規制される。 【0033】ハブ61の内側係合溝64に装着される小
径摩擦プレート66は、薄板の円環形状からなる摩擦面
66aを有している。図3に示すように摩擦面66aの
内周部には、内側係合溝64に対応して複数の内側係合
部66bが形成されており、内側係合溝64に内側係合
部66bが係合される。このように、小径摩擦プレート
66はハブ61に支持され、軸方向に移動することがで
きるのに対して、円周方向への移動は内側係合溝64に
より規制される。 【0034】図4に示すように、外側係合部65bに装
着されるばねクリップ67は、ばね素材から曲げ加工に
より製造される形状を有している。ばねクリップ67
は、外側係合部65bを挟み込むことにより、ばねクリ
ップ67を保持するコ字形状の保持部67aと、保持部
67aの両端部に形成される山型形状の板ばね部67b
とを有しており、板ばね部67bの山部と谷部とには、
それぞれ大径摩擦プレート65に当接する第1当接面6
7cと第2当接面67dとが形成されている。なお、こ
のばねクリップ67を内側係合部66bに装着するとき
は、内側係合部66bに対応する保持部67aに変更す
ることで装着することができる。 【0035】図2に示すように、大径摩擦プレート65
と小径摩擦プレート66とは交互に接する順序で、ドラ
ム62の外側係合溝63またはハブ61の内側係合溝6
4に装着される。図2および図5に示すように、大径摩
擦プレート65の外側係合部65bにばねクリップ67
が装着され、ばねクリップ67が装着される大径摩擦プ
レート65には、第2当接面67dが当接し、大径摩擦
プレート65の両側に小径摩擦プレート66を介して装
着される大径摩擦プレート65には、第1当接面67c
が当接する。このように、1つのばねクリップ67は、
並んで装着される3つの大径摩擦プレート65をそれぞ
れ軸方向に離すように装着される。また、1つの大径摩
擦プレート65には、円周方向に等間隔で複数のばねク
リップ67が装着され、摩擦面65aが隣接する摩擦面
66aに対して平行となっている。 【0036】装着された摩擦プレート65,66の両端
には、スナップリング68により軸方向の移動が規制さ
れたストッパ69と、摩擦プレート65,66に押圧動
作を伝達する押圧部材70とが、それぞれドラム62の
外側係合溝63に装着されている。 【0037】この摩擦係合装置は、押圧部材70がスト
ッパ69に向かう軸方向に摺動すると、隣接する摩擦プ
レート65,66は押圧動作により、板ばね部67bを
圧縮方向にたわませながら圧接され、ハブの駆動力が摩
擦プレート65,66を介してドラムに伝達する締結状
態となる。つぎに、押圧動作を解除すると、摩擦プレー
ト65,66の圧接は解放され、大径摩擦プレート65
間に装着されるばねクリップ67の反発力により、積極
的に大径摩擦プレート65の間隔が広げられる。このよ
うに摩擦係合装置が解放状態になると、摩擦プレート6
5,66の間隔が広げられて接触を防ぐために、摩擦プ
レート65,66間での引きずり抵抗が低減される。 【0038】また、ばねクリップ67は外側係合溝63
に収容されるため、大径摩擦プレート65と小径摩擦プ
レート66の接触面積は、径方向に制限されずに設定す
ることができ、摩擦係合装置を径方向に大型化すること
はない。さらに、引きずり抵抗の大きさによって、装着
するばねクリップ67の数を変更することにより、容易
に適当な反発力に設定することができる。なお、ばねク
リップ67は、内側係合部66bに装着しても使用する
ことができ、外側係合部65bと内側係合部66bとに
装着しても良い。 【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。たとえば、本発明の実施の
形態に示す摩擦係合装置は自動変速機に用いられている
が、無段変速機に使用することもでき、これらに限定さ
れるものではない。また、発生する引きずり抵抗の大き
さによっては、一部の摩擦プレート65,66にのみば
ねクリップ67を装着して良い。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、軸方向に隣り合う他の
同種プレートに向けて反発力を発生するばねクリップを
有することにより、外力が加えられない状態には、摩擦
プレート同士が接触することなく、摩擦プレートによる
引きずり抵抗を低減することができる。 【0041】本発明によれば、ばねクリップを係合溝に
収容するため、摩擦プレートの径方向に摩擦係合装置を
大型化することなく、摩擦プレートによる引きずり抵抗
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である摩擦係合装置を複
数有する自動変速機を示すスケルトン図である。 【図2】本発明の一実施の形態である摩擦係合装置の一
部を示す断面図である。 【図3】図2のA−Aに沿う断面図である。 【図4】ばねクリップを示す斜視図である。 【図5】ばねクリップと摩擦プレートとの位置関係を示
す斜視図である。 【符号の説明】 30 クラッチドラム(大径筒体) 31 高速クラッチハブ(小径筒体) 32 後退クラッチハブ(小径筒体) 37 第1ブレーキハブ(小径筒体) 38 第1ブレーキドラム(大径筒体) 41 低速クラッチドラム(大径筒体) 42 低速クラッチハブ(小径筒体) 46 第2ブレーキハブ(小径筒体) 47 第2ブレーキドラム(大径筒体) 54 差動制限クラッチハブ(小径筒体) 55 差動制限クラッチドラム(大径筒体) 61 ハブ(小径筒体) 62 ドラム(大径筒体) 63 外側係合溝 64 内側係合溝 65 大径摩擦プレート 65b 外側係合部 66 小径摩擦プレート 66b 内側係合部 67 ばねクリップ 67a 保持部 67b 板ばね部
数有する自動変速機を示すスケルトン図である。 【図2】本発明の一実施の形態である摩擦係合装置の一
部を示す断面図である。 【図3】図2のA−Aに沿う断面図である。 【図4】ばねクリップを示す斜視図である。 【図5】ばねクリップと摩擦プレートとの位置関係を示
す斜視図である。 【符号の説明】 30 クラッチドラム(大径筒体) 31 高速クラッチハブ(小径筒体) 32 後退クラッチハブ(小径筒体) 37 第1ブレーキハブ(小径筒体) 38 第1ブレーキドラム(大径筒体) 41 低速クラッチドラム(大径筒体) 42 低速クラッチハブ(小径筒体) 46 第2ブレーキハブ(小径筒体) 47 第2ブレーキドラム(大径筒体) 54 差動制限クラッチハブ(小径筒体) 55 差動制限クラッチドラム(大径筒体) 61 ハブ(小径筒体) 62 ドラム(大径筒体) 63 外側係合溝 64 内側係合溝 65 大径摩擦プレート 65b 外側係合部 66 小径摩擦プレート 66b 内側係合部 67 ばねクリップ 67a 保持部 67b 板ばね部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内周面に軸方向に伸びる外側係合溝が形
成される大径筒体と、 前記大径筒体の内部に配置され、外周面に軸方向に伸び
る内側係合溝が形成される小径筒体と、 外周部に前記外側係合溝に係合する外側係合部を有し、
前記大径筒体に軸方向に移動自在に装着される複数の環
状の大径摩擦プレートと、 内周部に前記内側係合溝に係合する内側係合部を有し、
前記大径摩擦プレートの間に配置されて前記小径筒体に
軸方向に移動自在に装着される複数の環状の小径摩擦プ
レートと、 前記係合部を挟み込むコ字形状の保持部、および前記保
持部の両端にそれぞれ設けられる板ばね部を備えるばね
クリップとを有し、 前記外側係合部と前記内側係合部との少なくともいずれ
か一方に、複数の前記ばねクリップを装着し、前記ばね
クリップを介してプレート相互に離す方向のばね力を発
生させることを特徴とする摩擦係合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001200402A JP2003013996A (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 摩擦係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001200402A JP2003013996A (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 摩擦係合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=19037530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001200402A Pending JP2003013996A (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 摩擦係合装置 |
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JP (1) | JP2003013996A (ja) |
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