JP2018132088A - 車両のオイルポンプ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルポンプの駆動によるフリクションを低減して燃費を向上可能な車両のオイルポンプ駆動装置を提供する。【解決手段】エンジンの出力軸の回転に伴って駆動するオイルポンプを備えた車両のオイルポンプ駆動装置において、エンジンの出力軸とオイルポンプの駆動軸とを第1の変速比で連結する第1のトルク伝達機構と、エンジンの出力軸とオイルポンプの駆動軸とを第1の変速比とは異なる第2の変速比で連結する第2のトルク伝達機構と、を備え、第1のトルク伝達機構は第1のクラッチを有し、第2のトルク伝達機構は第2のクラッチを有し、第1のクラッチ及び第2のクラッチの少なくとも一方は、ヘリカルギヤへのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチである。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のオイルポンプ駆動装置に関する。
エンジンを駆動源として走行する自動車等の車両において、エンジンの出力軸の回転に伴って駆動するオイルポンプを備えた車両がある。かかるオイルポンプは、エンジンの出力軸に対してギヤ機構を介して連結され、エンジンの出力軸の回転時に回転駆動してオイルを吐出する。オイルポンプにより吐出されるオイルは、例えば作動油圧又は潤滑オイルとして変速機に供給される(例えば特許文献1を参照)。
特開2015−161317号公報
ここで、オイルポンプがエンジンの出力軸に連結されている場合、エンジンから出力されるトルクにより車両が走行するドライブ走行時だけでなく、エンジンからのトルクの出力を停止した状態で車両が走行するコースト走行時においてもオイルポンプが駆動される。このため、コースト走行時においてはドライブ走行時に比べて変速機へのオイルの供給量は少なくてもよいにもかかわらず、ドライブ走行時と同様にオイルポンプが駆動され、フリクション(機械的摩擦損失)が大きくなる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、オイルポンプの駆動によるフリクションを低減して燃費を向上可能な、新規かつ改良された車両のオイルポンプ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、エンジンの出力軸の回転に伴って駆動するオイルポンプを備えた車両のオイルポンプ駆動装置において、エンジンの出力軸とオイルポンプの駆動軸とを第1の変速比で連結する第1のトルク伝達機構と、エンジンの出力軸とオイルポンプの駆動軸とを第1の変速比とは異なる第2の変速比で連結する第2のトルク伝達機構と、を備え、第1のトルク伝達機構は第1のクラッチを有し、第2のトルク伝達機構は第2のクラッチを有し、第1のクラッチ及び第2のクラッチの少なくとも一方は、ヘリカルギヤへのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチである、車両のオイルポンプ駆動装置が提供される。
第1のクラッチ及び第2のクラッチのうちの一方のクラッチがトルク伝達状態のとき、他方のクラッチがトルク遮断状態となってもよい。
車両の走行中、エンジンがトルクを出力するときに第1のクラッチがトルク伝達状態となる一方で第2のクラッチがトルク遮断状態となり、エンジンがトルクを出力しないときに第2のクラッチがトルク伝達状態となる一方で第1のクラッチがトルク遮断状態となってもよい。
第1の変速比が第2の変速比よりも大きくてもよい。
第1のクラッチ及び第2のクラッチは、共通のヘリカルギヤへのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチであってもよい。
ヘリカルギヤへのトルク入力により一の方向への軸方向荷重が生じたとき第1のクラッチが接続される一方で第2のクラッチが遮断され、ヘリカルギヤへのトルク入力により他の方向への軸方向荷重が生じたときに第1のクラッチが遮断される一方で第2のクラッチが接続されてもよい。
第1のトルク伝達機構は、第1のクラッチからオイルポンプの駆動軸へのトルク伝達経路に第1のワンウェイクラッチを備えてもよい。
第2のトルク伝達機構は、第2のクラッチからオイルポンプの駆動軸へのトルク伝達経路に第2のワンウェイクラッチを備えてもよい。
第1のクラッチはヘリカルギヤを用いたクラッチであり、第2のクラッチはワンウェイクラッチであってもよい。
ヘリカルギヤへのトルク入力により一の方向への軸方向荷重が生じたとき第1のクラッチが接続される一方で第2のクラッチがトルク遮断状態となり、ヘリカルギヤへのトルク入力により他の方向への軸方向荷重が生じたときに第1のクラッチが遮断される一方で第2のクラッチがトルク伝達状態となってもよい。
ヘリカルギヤはエンジンの出力軸から駆動輪側の回転軸へとトルクを伝達するトルク伝達経路に設けられ、車両の走行中、エンジンがトルクを出力するときに一の方向への軸方向荷重が生じるようにヘリカルギヤへのトルク入力が行われ、エンジンがトルクを出力しないときに他の方向への軸方向荷重が生じるようにヘリカルギヤへのトルク入力が行われてもよい。
以上説明したように本発明によれば、オイルポンプの駆動によるフリクションを低減して燃費を向上することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置の構成例を示す説明図である。 同実施形態に係るオイルポンプ駆動装置の第1のクラッチ及び第2のクラッチの構成例を示す断面図である。 ドライブ走行時におけるオイルポンプ駆動トルクの伝達経路を示す説明図である。 コースト走行時におけるオイルポンプ駆動トルクの伝達経路を示す説明図である。 同実施形態の変形例に係るオイルポンプ駆動装置の構成例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置の構成例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施の形態>>
<1−1.オイルポンプ駆動装置の全体構成例>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置50の全体構成例について説明する。図1は、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50を示す模式図である。図1において、オイルポンプ駆動装置50は、エンジン10の出力軸11から駆動輪25に接続された駆動軸23へとトルクを伝達するトルク伝達経路に設けられている。より具体的に、オイルポンプ駆動装置50は、エンジン10の出力軸11の回転に伴ってオイルポンプ51を駆動する装置であり、エンジン10の出力軸11と、入力される回転トルクを所定の変速比で変換して駆動軸23側へと出力する変速機20の入力軸21との間に介装されている。
エンジン10の出力軸11は、第1のヘリカルギヤ61、第2のヘリカルギヤ83及び第3のヘリカルギヤ63を介して変速機20の入力軸21に連結されている。変速機20は、入力軸21の回転速度を所定の変速比で変換して駆動軸23側に出力する。変速機20は、有段式の変速機構を備えた構成であってもよく、無段変速機構(CVT:Continuously Variable Transmission)を備えた構成であってもよい。
なお、変速機20には、トルクコンバータやクラッチ等の図示しないトルク伝達機構が備えられていてもよい。また、変速機20と駆動軸23との間に、トランスファクラッチやデファレンシャルギヤ等の図示しないトルク伝達機構が備えられていてもよい。さらに、オイルポンプ駆動装置50は、エンジン10から駆動輪25へのトルク伝達経路の途中に駆動モータあるいはジェネレータが連結されたハイブリッド車両に適用されてもよい。
オイルポンプ駆動装置50により駆動されるオイルポンプ51は、例えばギヤポンプであり、オイルポンプ51を駆動するポンプ駆動軸53に設けられたギヤの回転駆動によってオイルを吐出する。
オイルポンプ駆動装置50は、主として第1のヘリカルギヤ61、第2のヘリカルギヤ83、第3のヘリカルギヤ63、第1のクラッチ71、第2のクラッチ75、第1の駆動ギヤ93、第2の駆動ギヤ113、第1の従動ギヤ55及び第2の従動ギヤ57を備える。第1のヘリカルギヤ61はエンジン10の出力軸11に対して同軸上に設けられ、第3のヘリカルギヤ63は入力軸21に対して同軸上に設けられている。第2のヘリカルギヤ83はクラッチ入力軸81に対して同軸上に設けられている。第1の駆動ギヤ93は第1のクラッチ出力軸91に対して同軸上に設けられ、第2の駆動ギヤ113は第2のクラッチ出力軸111に対して同軸上に設けられている。第1の従動ギヤ55及び第2の従動ギヤ57はともにポンプ駆動軸53に対して同軸上に設けられている。図1に示した例では第1の従動ギヤ55及び第2の従動ギヤ57はポンプ駆動軸53の両端に設けられているが、ポンプ駆動軸53と同軸上に設けられる限り、配置位置は限定されない。
第1のヘリカルギヤ61と第2のヘリカルギヤ83とが噛み合い、第2のヘリカルギヤ83と第3のヘリカルギヤ63とが噛み合っている。エンジン10の出力軸11に設けられた第1のヘリカルギヤ61、及び入力軸21に設けられた第3のヘリカルギヤ63は、それぞれ軸方向への移動ができないように構成されている。一方、クラッチ入力軸81に設けられた第2のヘリカルギヤ83は、クラッチ入力軸81とともに軸方向への移動が可能に構成されている。第1のクラッチ71及び第2のクラッチ75は、共通の第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチである。
第1のクラッチ71は、クラッチ入力軸81と第1のクラッチ出力軸91との間でのトルクの伝達又は遮断を切り替える。第1のクラッチ71の接続時にはクラッチ入力軸81から第1のクラッチ出力軸91へとトルクが伝達される一方、第1のクラッチ71の開放時にはクラッチ入力軸81と第1のクラッチ出力軸91との間のトルクの伝達が遮断される。第1の駆動ギヤ93と第1の従動ギヤ55とは噛み合っており、第1のクラッチ出力軸91に伝達される回転トルクは、第1の駆動ギヤ93及び第1の従動ギヤ55を介してポンプ駆動軸53に伝達される。つまり、クラッチ入力軸81、第1のクラッチ71、第1のクラッチ出力軸91、第1の駆動ギヤ93、第1の従動ギヤ55及びポンプ駆動軸53により、クラッチ入力軸81からポンプ駆動軸53にトルクを伝達する第1のトルク伝達経路が構成される。
第2のクラッチ75は、クラッチ入力軸81と第2のクラッチ出力軸111との間でのトルクの伝達又は遮断を切り替える。第2のクラッチ75の接続時にはクラッチ入力軸81から第2のクラッチ出力軸111へとトルクが伝達される一方、第2のクラッチ75の開放時にはクラッチ入力軸81と第2のクラッチ出力軸111との間のトルクの伝達が遮断される。第2の駆動ギヤ113と第2の従動ギヤ57とは噛み合っており、第2のクラッチ出力軸111に伝達される回転トルクは、第2の駆動ギヤ113及び第2の従動ギヤ57を介してポンプ駆動軸53に伝達される。つまり、クラッチ入力軸81、第2のクラッチ75、第2のクラッチ出力軸111、第2の駆動ギヤ113、第2の従動ギヤ57及びポンプ駆動軸53により、クラッチ入力軸81からポンプ駆動軸53にトルクを伝達する第2のトルク伝達経路が構成される。
第1のトルク伝達経路における第1の駆動ギヤ93から第1の従動ギヤ55に回転が伝達される際の第1の変速比α(第1の駆動ギヤ93の歯数R1/第1の従動ギヤ55の歯数R2)は、第2のトルク伝達経路における第2の駆動ギヤ113から第2の従動ギヤ57に回転が伝達される際の第2の変速比β(第2の駆動ギヤ113の歯数R3/第2の従動ギヤ57の歯数R4)よりも大きくなっている。例えば、第1のトルク伝達経路を介して回転トルクが伝達される場合、ポンプ駆動軸53の回転数がクラッチ入力軸81の回転数よりも増大する一方、第2のトルク伝達経路を介して回転トルクが伝達される場合、ポンプ駆動軸53の回転数がクラッチ入力軸81の回転数よりも減少するように構成されてもよい。
第2のヘリカルギヤ83及びクラッチ入力軸81は、第1のヘリカルギヤ61又は第3のヘリカルギヤ63から第2のヘリカルギヤ83へと回転トルクが伝達される際に生じる軸方向荷重により軸方向へスラスト移動する。エンジン10からトルクが出力されている状態では、第1のヘリカルギヤ61から第2のヘリカルギヤ83、第2のヘリカルギヤ83から第3のヘリカルギヤ63へと回転トルクが伝達され、駆動輪25が回転する。このときに第2のヘリカルギヤ83及びクラッチ入力軸81が第1の駆動ギヤ93側(図の右側)へとスラスト移動するように、第1のヘリカルギヤ61、第2のヘリカルギヤ83及び第3のヘリカルギヤ63が構成されている。
また、エンジン10からのトルクの出力が停止し、かつ、駆動輪25が回転している状態では、第3のヘリカルギヤ63から第2のヘリカルギヤ83、第2のヘリカルギヤ83から第1のヘリカルギヤ61へと回転トルクが伝達され、エンジン10の回転抵抗等によって駆動輪25に制動力が発生する。このときに第2のヘリカルギヤ83及びクラッチ入力軸81が第2の駆動ギヤ113側(図の左側)へとスラスト移動するように、第1のヘリカルギヤ61、第2のヘリカルギヤ83及び第3のヘリカルギヤ63が構成されている。
つまり、オイルポンプ駆動装置50では、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により第1の駆動ギヤ93側への軸方向荷重が生じたときに、第1のクラッチ71が接続される一方で第2のクラッチ75が遮断される。また、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により第2の駆動ギヤ113側への軸方向荷重が生じたときに、第2のクラッチ75が接続される一方で第1のクラッチ71が遮断される。これにより、オイルポンプ51は、エンジン10の出力軸11及び変速機20の入力軸21の回転時において、第1のトルク伝達経路又は第2のトルク伝達経路のいずれかの経路を介して伝達される回転トルクによって駆動され、オイルを吐出する。
<1−2.クラッチ機構の構成例>
図2を参照して、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50の第1のクラッチ71及び第2のクラッチ75を含むクラッチ機構の具体的構成例を説明する。図2は、クラッチ機構の一例を示す断面図である。
外周面上に第2のヘリカルギヤ83が設けられたクラッチ入力軸81は、ハウジング等に対して軸受77,79により軸回転可能に支持されている。第2のヘリカルギヤ83の歯面83aは、第1のヘリカルギヤ61の歯面及び第3のヘリカルギヤ63の歯面と噛み合っている。
クラッチ入力軸81の一端側の外周面には第1のピストン85が固定されている。第1のピストン85は、クラッチ入力軸81の一端側の端部の外周に備えられた第1の加圧プレート87を一端側に向けて押圧可能になっている。また、クラッチ入力軸81の他端側の外周面には第2のピストン105が固定されている。第2のピストン105は、クラッチ入力軸81の他端側の端部の外周に備えられた第2の加圧プレート107を他端側に向けて押圧可能になっている。第1のピストン85、第2のピストン105、第1の加圧プレート87及び第2の加圧プレート107は、例えばスプライン結合によりクラッチ入力軸81に固定されてもよい。
クラッチ入力軸81の一端側の端部に備えられた第1の加圧プレート87は、第1の受圧プレート89に対向する。第1の受圧プレート89は、第1の受圧ケース95に固定されている。第1の受圧ケース95は、クラッチ入力軸81側に位置する第1のクラッチ出力軸91の端部に固定されている。第1の受圧ケース95は、一部において第1の加圧プレート87が備えられたクラッチ入力軸81の一端側の端部の周囲を囲むように構成され、その内周に第1の受圧プレート89が固定されている。
第1のクラッチ出力軸91は、クラッチ入力軸81の一端側において図示しない軸受により軸回転可能に支持されている。第1のクラッチ出力軸91は、クラッチ入力軸81と同軸上に設けられている。第1のクラッチ出力軸91の外周面には第1の駆動ギヤ93が設けられている。第1の駆動ギヤ93の歯面93aは、第1の従動ギヤ55の歯面と噛み合っている。例えば第1の駆動ギヤ93の歯数R1は第1の従動ギヤ55の歯数R2よりも大きくなっており、第1の駆動ギヤ93から第1の従動ギヤ55に回転トルクが伝達される際には回転数が増大してもよい。ただし、第1の変速比αが第2の変速比βよりも大きくなる限り、第1の駆動ギヤ93の歯数R1と第1の従動ギヤ55の歯数R2との大小関係は制限されない。
クラッチ入力軸81の他端側の端部に備えられた第2の加圧プレート107は、第2の受圧プレート109に対向する。第2の受圧プレート109は、第2の受圧ケース115に固定されている。第2の受圧ケース115は、クラッチ入力軸81側に位置する第2のクラッチ出力軸111の端部に固定されている。第2の受圧ケース115は、一部において第2の加圧プレート107が備えられたクラッチ入力軸81の一端側の端部の周囲を囲むように構成され、その内周に第2の受圧プレート109が固定されている。
第2のクラッチ出力軸111は、クラッチ入力軸81の一端側において図示しない軸受により軸回転可能に支持されている。第2のクラッチ出力軸111は、クラッチ入力軸81と同軸上に設けられている。第2のクラッチ出力軸111の外周面には第2の駆動ギヤ113が設けられている。第2の駆動ギヤ113の歯面113aは、第2の従動ギヤ57の歯面と噛み合っている。例えば第2の駆動ギヤ113の歯数R3は第2の従動ギヤ57の歯数R4よりも小さくなっており、第2の駆動ギヤ113から第2の従動ギヤ57に回転トルクが伝達される際には回転数が減少してもよい。ただし、第2の変速比βが第1の変速比αよりも小さくなる限り、第2の駆動ギヤ113の歯数R3と第2の従動ギヤ57の歯数R4との大小関係は制限されない。
上述のとおり、第2のヘリカルギヤ83を有するクラッチ入力軸81は、第2のヘリカルギヤ83とともに軸方向への移動が可能になっている。本実施形態においては、エンジン10からトルクが出力されている状態では、第2のヘリカルギヤ83に入力されるトルクにより第1の駆動ギヤ93側への軸方向荷重が生じ、クラッチ入力軸81が第1の駆動ギヤ93側にスラスト移動する。これにより、第1のピストン85が第1の加圧プレート87を押圧することにより、第1の加圧プレート87は第1の受圧プレート89に押し付けられて第1のクラッチ71が接続状態となる。このとき、第2のピストン105は第2の加圧プレート107を押圧することがないため、第2のクラッチ75が開放状態となる。
一方、エンジン10からのトルクの出力が停止し、かつ、駆動輪25が回転している状態では、第2のヘリカルギヤ83に入力されるトルクにより第2の駆動ギヤ113側への軸方向荷重が生じ、クラッチ入力軸81が第2の駆動ギヤ113側にスラスト移動する。これにより、第2のピストン105が第2の加圧プレート107を押圧することにより、第2の加圧プレート107は第2の受圧プレート109に押し付けられて第2のクラッチ75が接続状態となる。このとき、第1のピストン85は第1の加圧プレート87を押圧することがないため、第1のクラッチ71が開放状態となる。
<1−3.オイルポンプ駆動装置の作用>
次に、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50の作用について説明する。図3は、車両のドライブ走行時においてオイルポンプ51に対して駆動トルクが伝達される様子を示し、図4は、車両のコースト走行時においてオイルポンプ51に対して駆動トルクが伝達される様子を示している。
図3に示したように、エンジン10から出力されるトルクにより駆動輪25が回転するドライブ走行時においては、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によって第1のクラッチ71が接続される一方で第2のクラッチ75が開放される。したがって、エンジン10から出力されたトルクの一部がオイルポンプ51の駆動トルクとして第1のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53に伝達されてオイルポンプ51が駆動する。この場合、第1の駆動ギヤ93から第1の従動ギヤ55へと回転が伝達される際の第1の変速比αは比較的大きく、例えば回転数が増大して伝達される。
エンジン10からトルクを出力して車両を駆動するドライブ走行時においては、摺動部分の焼き付きを防ぐこと等を目的として、変速機20内に比較的多くの潤滑オイルを供給する必要がある。第1のトルク伝達経路を介して伝達される駆動トルクによってポンプ駆動軸53が比較的高速で回転駆動することにより、オイルポンプ51の吐出量は大きくなるため、十分な量のオイルを供給することができる。
図4に示したように、エンジン10からのトルクの出力が停止し、かつ、駆動輪25が回転するコースト走行時においては、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によって第2のクラッチ75が接続される一方で第1のクラッチ71が開放される。したがって、駆動輪25の回転トルクの一部が第2のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53に伝達されてオイルポンプ51が駆動する。この場合、第2の駆動ギヤ113から第2の従動ギヤ57へと回転が伝達される際の第2の変速比βは比較的小さく、例えば回転数が減少して伝達される。
エンジン10からトルクを出力しない状態で車両が走行するコースト走行時においては、摺動部分の焼き付き等のおそれが小さいため、変速機20内に供給すべき潤滑オイルの量は少なくてよい。第2のトルク伝達経路を介して伝達される駆動トルクによってポンプ駆動軸53が比較的低速で回転駆動することにより、必要なオイルの吐出量が確保されつつ、フリクションが低下する。
このため、コースト走行時においてオイルポンプ51の駆動トルクとして消費される駆動輪25の回転トルクが減少し、車両の減速力を低下させることができる。したがって、次の加速時においてエンジン10から出力するトルクを低減させることができ、燃費を向上させることができる。また、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50は、ヘリカルギヤを用いたクラッチ機構によって、電気的な制御によらずに、コースト走行時のオイルポンプ51の駆動トルクをドライブ走行時に比べて低減することができる。したがって、車両の制御装置の負荷を増大させることなく、エンジン10の運転状態、あるいは、車両の走行状態に応じて機械的な作用によってオイルポンプ51の駆動トルクが調節される。
また、オイルポンプ駆動装置50が車両の駆動源としてエンジン10以外に駆動モータを備えたハイブリッド車両に適用される場合には、次の加速時において駆動モータから出力するトルクを低減させることができ、電力消費効率を向上させることができる。さらに、ハイブリッド車両が、駆動輪25の回転トルクを用いて回生発電を行うジェネレータ(発電モータ)を備える場合には、オイルポンプ51の駆動トルクとして消費される駆動輪25の回転トルクが減少することによって、回生効率を向上させることができる。さらに、コースト走行時にオイルポンプ51によるオイルの吐出量が減少することにより、変速機20内を循環する潤滑オイルの利用効率を向上させることができる。
<1−4.変形例>
本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50は上記の例に限られず、種々の変形が可能である。以下、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置の変形例について説明する。
図5は、変形例に係るオイルポンプ駆動装置50Aを示す模式図である。変形例に係るオイルポンプ駆動装置50Aは、第1の従動ギヤ55とポンプ駆動軸53との間に第1のワンウェイクラッチ120を有し、第2の従動ギヤ57とポンプ駆動軸53との間に第2のワンウェイクラッチ125を有する。第1のワンウェイクラッチ120は、例えば第1の従動ギヤ55側に固定される第1の回転部材と、ポンプ駆動軸53側に固定される第2の回転部材とを有し、一の回転方向への相対回転を許容する一方で他の回転方向への相対回転を禁止する。第1のワンウェイクラッチ120により、ポンプ駆動軸53に対して一の回転方向への第1の従動ギヤ55の相対回転が許容される一方、他の回転方向への第1の従動ギヤ55の相対回転が禁止される。
同様に、第2のワンウェイクラッチ125は、例えば第2の従動ギヤ57側に固定される第1の回転部材と、ポンプ駆動軸53側に固定される第2の回転部材とを有し、一の回転方向への相対回転を許容する一方で他の回転方向への相対回転を禁止する。第2のワンウェイクラッチ125により、ポンプ駆動軸53に対して一の回転方向への第2の従動ギヤ57の相対回転が許容される一方、他の回転方向への第2の従動ギヤ57の相対回転が禁止される。第1のワンウェイクラッチ120及び第2のワンウェイクラッチ125としては、公知のワンウェイクラッチが用いられ得る。
具体的に、第1のワンウェイクラッチ120及び第2のワンウェイクラッチ125は、以下のようにして構成される。第1のワンウェイクラッチ120は、車両のドライブ走行時において、エンジン10から出力されるトルクが第1のトルク伝達経路を介して第1の従動ギヤ55に伝達される場合に係合するように構成される。これにより、車両のドライブ走行時において、ポンプ駆動軸53が第1の従動ギヤ55とともに回転する。また、第1のワンウェイクラッチ120は、車両のコースト走行時において、第2のトルク伝達経路を介して伝達された駆動トルクによって回転するポンプ駆動軸53の回転によって係合することなく、ポンプ駆動軸53と第1の従動ギヤ55とが相対回転するように構成される。これにより、車両のコースト走行時において、ポンプ駆動軸53から第1の従動ギヤ55へと伝達される回転トルクが低減される。
一方、第2のワンウェイクラッチ125は、車両のコースト走行時において、駆動輪25の回転トルクが第2のトルク伝達経路を介して第2の従動ギヤ57に伝達される場合に係合するように構成される。これにより、車両のコースト走行時において、ポンプ駆動軸53が第2の従動ギヤ57とともに回転する。また、第2のワンウェイクラッチ125は、車両のドライブ走行時において、第1のトルク伝達経路を介して伝達された駆動トルクによって回転するポンプ駆動軸53の回転によって係合することなく、ポンプ駆動軸53と第2の従動ギヤ57とが相対回転するように構成される。これにより、車両のドライブ走行時において、ポンプ駆動軸53から第2の従動ギヤ57へと伝達される回転トルクが低減される。
つまり、車両のドライブ走行時においては、第2のトルク伝達経路を構成する第2のクラッチ出力軸111、第2の駆動ギヤ113及び第2の従動ギヤ57に伝達される回転トルクが大幅に低減され、あるいはゼロになる。また、車両のコースト走行時においては、第1のトルク伝達経路を構成する第1のクラッチ出力軸91、第1の駆動ギヤ93及び第1の従動ギヤ55に伝達される回転トルクが大幅に低減され、あるいはゼロになる。したがって、ドライブ走行時及びコースト走行時のいずれの走行状態においても、オイルポンプ51に駆動トルクを伝達するトルク伝達経路以外のトルク伝達経路上の駆動ギヤ及び従動ギヤの回転が抑制され、ギヤの撹拌ロスが低減される。これにより、オイルポンプ駆動装置50によるトルク損失をより低減することができる。
なお、変形例に係るオイルポンプ駆動装置50Aにおいて、第1のワンウェイクラッチ120又は第2のワンウェイクラッチ125のいずれか一方が省略されていてもよい。この場合、車両のドライブ走行時又はコースト走行時のいずれか一方の走行時において、ギヤの撹拌ロスが低減されてトルク損失を低減することができる。
<<2.第2の実施の形態>>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置150について説明する。図6は、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150を示す模式図である。本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150では、第1のトルク伝達経路が第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置50と同様に構成される一方、第2のトルク伝達経路の構成が第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置50の第2のトルク伝達経路の構成とは異なっている。以下、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150について、第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置50と異なる点を中心に説明する。
<2−1.オイルポンプ駆動装置の構成例>
本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150においては、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチ(第2のクラッチ75)の代わりに、ワンウェイクラッチ155を用いて、第2のトルク伝達経路によるトルクの伝達又は遮断が切り替えられる。具体的に、第2のヘリカルギヤ83が設けられたクラッチ入力軸151は、第1の駆動ギヤ93側(一端側)に第1のクラッチ71を有する。したがって、クラッチ入力軸151、第1のクラッチ71、第1のクラッチ出力軸91、第1の駆動ギヤ93、第1の従動ギヤ55及びポンプ駆動軸53により第1のトルク伝達経路が構成されている。
一方、クラッチ入力軸151は、第2の駆動ギヤ113側(他端側)にクラッチ(第2のクラッチ)を有していない。クラッチ入力軸151の他端側には、クラッチ入力軸151と一体となって回転する第2の駆動ギヤ113が設けられている。このため、エンジン10の出力軸11又は変速機20の入力軸21が回転し、第2のヘリカルギヤ83が回転する際には、常時第2の駆動ギヤ113が回転するとともに第2の駆動ギヤ113に噛み合う第2の従動ギヤ57が回転する。第2の従動ギヤ57とポンプ駆動軸53との間にはワンウェイクラッチ155が設けられている。ワンウェイクラッチ155としては、公知のワンウェイクラッチが用いられ得る。
ワンウェイクラッチ155は、車両のコースト走行時において、駆動輪25の回転トルクが第2のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53に伝達される場合に係合するように構成される。これにより、車両のコースト走行時において、ポンプ駆動軸53が第2の従動ギヤ57とともに回転する。また、ワンウェイクラッチ155は、車両のドライブ走行時において、第1のトルク伝達経路を介して伝達された駆動トルクによって回転するポンプ駆動軸53の回転によって係合することなく、ポンプ駆動軸53と第2の従動ギヤ57とが相対回転するように構成される。クラッチ入力軸151、第2の駆動ギヤ113、第2の従動ギヤ57、ワンウェイクラッチ155及びポンプ駆動軸53により第2のトルク伝達経路が構成されている。
<2−2.オイルポンプ駆動装置の作用>
本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置50では、エンジン10から出力されるトルクにより駆動輪25が回転するドライブ走行時に、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によって第1のクラッチ71が接続される。したがって、エンジン10から出力されたトルクの一部がオイルポンプ51の駆動トルクとして第1のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53に伝達されてオイルポンプ51が駆動する。この場合、第1の駆動ギヤ93から第1の従動ギヤ55へと回転が伝達される際の第1の変速比αは比較的大きく、例えば回転数が増大して伝達される。
このとき、クラッチ入力軸151の回転に伴って第2の駆動ギヤ113及び第2の従動ギヤ57も回転する。この場合、第2の駆動ギヤ113から第2の従動ギヤ57へと回転が伝達される際の第2の変速比βは比較的小さく、例えば回転数が減少して伝達される。したがって、車両のドライブ走行時においては、第2の従動ギヤ57の回転数がポンプ駆動軸53の回転数よりも小さくなって、ワンウェイクラッチ155によって第2の従動ギヤ57とポンプ駆動軸53とが相対回転するため、トルクの伝達は遮断される。
エンジン10からのトルクの出力が停止し、かつ、駆動輪25が回転するコースト走行時においては、第2のヘリカルギヤ83へのトルク入力により生じる軸方向荷重によって第1のクラッチ71が開放される。したがって、第1のクラッチ71によるトルクの伝達は遮断される。また、クラッチ入力軸151の回転に伴って第2の駆動ギヤ113及び第2の従動ギヤ57が回転する一方、第1のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53にトルクが伝達されないため、ワンウェイクラッチ155が係合状態となる。
これにより、駆動輪25の回転トルクの一部が第2のトルク伝達経路を介してポンプ駆動軸53に伝達されてオイルポンプ51が駆動する。この場合、第2の駆動ギヤ113から第2の従動ギヤ57へと回転が伝達される際の第2の変速比βは比較的小さく、例えば回転数が減少して伝達される。したがって、第2のトルク伝達経路を介して伝達される駆動トルクによってポンプ駆動軸53が比較的低速で回転駆動することにより、必要なオイルの吐出量が確保されつつ、フリクションが低下する。
以上のように、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150によれば、第1の実施の形態に係るオイルポンプ駆動装置50と同様の効果を得ることができるとともに、クラッチ(第2のクラッチ)が省略されることによって、当該クラッチの引き摺りによるトルク損失を低減することができる。また、本実施形態に係るオイルポンプ駆動装置150によれば、当該クラッチが省略されることによって、重量及び製造コストを低減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1の駆動ギヤ93の歯数R1に対する第1の従動ギヤ55の歯数R2の比と、第2の駆動ギヤ113の歯数R3に対する第2の従動ギヤ57の歯数R4の比とを異ならせることによって、車両のコースト走行時のオイルポンプ51の駆動トルクをドライブ走行時に比べて低減していたが、本発明は係る例に限定されない。第1の駆動ギヤ93と第1の従動ギヤ55との間、又は第2の駆動ギヤ113と第2の従動ギヤ57との間の少なくとも一方に中間ギヤを設けることによって、オイルポンプ51の駆動トルクを異ならせてもよい。かかる構成を有するオイルポンプ駆動装置によっても上記各実施形態に係るオイルポンプ駆動装置と同様の効果を得ることができる。
また、上記の第1の実施の形態の変形例及び第2の実施の形態では、第1の従動ギヤ55とポンプ駆動軸53との間、あるいは、第2の従動ギヤ57とポンプ駆動軸53との間にワンウェイクラッチを設けていたが、本発明は係る例に限定されない。例えば、ワンウェイクラッチは、ポンプ駆動軸53の途中に介在してもよい。かかる構成を有するオイルポンプ駆動装置によっても上記各実施形態に係るオイルポンプ駆動装置と同様の効果を得ることができる。
50 オイルポンプ駆動装置
51 オイルポンプ
53 ポンプ駆動軸
55 第1の従動ギヤ
57 第2の従動ギヤ
61 第1のヘリカルギヤ
63 第3のヘリカルギヤ
71 第1のクラッチ
75 第2のクラッチ
81 クラッチ入力軸
83 第2のヘリカルギヤ
91 第1のクラッチ出力軸
93 第1の駆動ギヤ
111 第2のクラッチ出力軸
113 第2の駆動ギヤ
120 第1のワンウェイクラッチ
125 第2のワンウェイクラッチ
155 ワンウェイクラッチ

Claims (11)

  1. エンジンの出力軸の回転に伴って駆動するオイルポンプを備えた車両のオイルポンプ駆動装置において、
    前記エンジンの出力軸と前記オイルポンプの駆動軸とを第1の変速比で連結する第1のトルク伝達機構と、
    前記エンジンの出力軸と前記オイルポンプの駆動軸とを前記第1の変速比とは異なる第2の変速比で連結する第2のトルク伝達機構と、を備え、
    前記第1のトルク伝達機構は第1のクラッチを有し、
    前記第2のトルク伝達機構は第2のクラッチを有し、
    前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチの少なくとも一方は、ヘリカルギヤへのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチである、車両のオイルポンプ駆動装置。
  2. 前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチのうちの一方のクラッチがトルク伝達状態のとき、他方のクラッチがトルク遮断状態となる、請求項1に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  3. 前記車両の走行中、前記エンジンがトルクを出力するときに前記第1のクラッチがトルク伝達状態となる一方で前記第2のクラッチがトルク遮断状態となり、前記エンジンがトルクを出力しないときに前記第2のクラッチがトルク伝達状態となる一方で前記第1のクラッチがトルク遮断状態となる、請求項2に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  4. 前記第1の変速比が前記第2の変速比よりも大きい、請求項3に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  5. 前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチは、共通の前記ヘリカルギヤへのトルク入力により生じる軸方向荷重によってトルクの伝達又は遮断を切り替えるクラッチである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  6. 前記ヘリカルギヤへのトルク入力により一の方向への軸方向荷重が生じたとき前記第1のクラッチが接続される一方で前記第2のクラッチが遮断され、前記ヘリカルギヤへのトルク入力により他の方向への軸方向荷重が生じたときに前記第1のクラッチが遮断される一方で前記第2のクラッチが接続される、請求項5に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  7. 前記第1のトルク伝達機構は、前記第1のクラッチから前記オイルポンプの駆動軸へのトルク伝達経路に第1のワンウェイクラッチを備える、請求項5又は6に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  8. 前記第2のトルク伝達機構は、前記第2のクラッチから前記オイルポンプの駆動軸へのトルク伝達経路に第2のワンウェイクラッチを備える、請求項5〜7のいずれか1項に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  9. 前記第1のクラッチは前記ヘリカルギヤを用いたクラッチであり、前記第2のクラッチはワンウェイクラッチである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  10. 前記ヘリカルギヤへのトルク入力により一の方向への軸方向荷重が生じたとき前記第1のクラッチが接続される一方で前記第2のクラッチがトルク遮断状態となり、前記ヘリカルギヤへのトルク入力により他の方向への軸方向荷重が生じたときに前記第1のクラッチが遮断される一方で前記第2のクラッチがトルク伝達状態となる、請求項9に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
  11. 前記ヘリカルギヤは前記エンジンの出力軸から駆動輪側の回転軸へとトルクを伝達するトルク伝達経路に設けられ、
    前記車両の走行中、前記エンジンがトルクを出力するときに前記一の方向への軸方向荷重が生じるように前記ヘリカルギヤへのトルク入力が行われ、前記エンジンがトルクを出力しないときに前記他の方向への軸方向荷重が生じるように前記ヘリカルギヤへのトルク入力が行われる、請求項6又は10に記載の車両のオイルポンプ駆動装置。
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