JP2020193097A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効果的な送風により、用紙の端部でのカールを抑制する印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置1は、排紙トレイ53の用紙載置面54に対して対向する位置に気流を送風する第1送風口612aを有する第1送風部61と、第2送風口622aを有する第2送風部62とを備え、第1送風口612aおよび第2送風口622aは、排出方向D2に対して用紙Sの中心よりも下流側に配置され、第1送風口612aおよび第2送風口622aを鉛直方向から見たとき、第1送風口612aは、用紙幅方向における用紙Sの一方の端部と重なり、第2送風口622aは、用紙幅方向における用紙Sの他方の端部と重なる。【選択図】図4
Description
本発明は、印刷装置に関する。
従来、印刷装置は、印刷ヘッドから用紙に液体を吐出して印刷する。印刷が終了した用紙は排出口から排紙トレイに排出される。排紙トレイに排出された用紙は排紙トレイの用紙載置面に順次積層されていく。なお、印刷装置では、排出された用紙が、排紙トレイにおいて、印刷された液体(インク中の水分)の乾燥具合や、片面または両面印刷などの印刷形態等により、用紙の端部が湾曲に変形(いわゆるカール)する場合がある。カールした場合には、先に排出された用紙のカールした部分に、次に排出された用紙が引っ掛かるなどして、排出された用紙のスタック性が低下する。
特許文献1の印刷装置では、気流の吹き出し口が、排紙トレイの上方に配置され、媒体が排出される排出口よりも排出方向と直交する方向の幅が広く形成されている。そして、吹き出し口からは、媒体に対して垂直方向に送風するように気流を吹き出すことが開示されている。
特許文献1では、吹き出し口は、排出口側に配置され、媒体(用紙)に対して垂直方向に送風している。また、排出口よりも排出方向と直交する方向の幅が広く形成される吹き出し口から送風するため、用紙の幅方向中央からの送風により、用紙の幅方向端部において用紙を押さえ付ける風の力が弱まることにより、用紙の幅方向端部のカールを抑制することが難しくなる。そのため、効果的な送風により、用紙の端部でのカールを抑制することが課題となっている。
本願の印刷装置は、用紙に印刷する印刷部と、印刷後に排出された前記用紙が載置される排紙トレイと、を備えた印刷装置であって、前記排紙トレイの用紙載置面に対して対向する位置に気流を送風する第1送風口を有する第1送風部と、第2送風口を有する第2送風部とを備え、前記第1送風口および前記第2送風口は、前記用紙が排出方向に排出された場合、前記排出方向において前記用紙の中心よりも下流側に配置され、前記第1送風口および前記第2送風口を鉛直方向から見たとき、前記第1送風口は、用紙幅方向における前記用紙の一方の端部と重なり、前記第2送風口は、前記用紙幅方向における前記用紙の他方の端部と重なることを特徴とする。
上記の印刷装置において、前記第1送風口および前記第2送風口から吐出される前記気流の向きは、前記用紙載置面に対して垂直方向であることが好ましい。
上記の印刷装置において、前記第1送風口と前記第2送風口との離間距離を変更可能とする移動手段を備えていることが好ましい。
上記の印刷装置において、前記排紙トレイの側方には側壁部を有し、前記側壁部には、前記気流を逃がす逃がし路が配置されていることが好ましい。
上記の印刷装置において、前記用紙幅方向における前記第1送風口との離間距離が、前記第2送風口に比べて長い第3送風口を有する第3送風部を更に備え、前記第2送風口および前記第3送風口への送風量を調整する調整手段を備え、前記第2送風口および前記第3送風口を鉛直方向から見たとき、前記調整手段は、前記第2送風口が、前記用紙幅方向における前記用紙の前記他方の端部と重なるとき、前記第2送風口の送風量を前記第3送風口への送風量に比べて高くし、前記調整手段は、前記第3送風口が、前記用紙幅方向における用紙の他方の端部と重なるとき、前記第3送風口の送風量を前記第2送風口への送風量に比べて高くすることが好ましい。
上記の印刷装置において、前記第1送風口および前記第2送風口には、ルーバーが配置されていることが好ましい。
上記の印刷装置において、前記第3送風口には、ルーバーが配置されていることが好ましい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る印刷装置1を示す概略の斜視図である。図2は、本実施形態の印刷装置1を示す概略の断面図である。
本発明の実施形態に係る印刷装置1の概略について、図を参照して説明する。本実施形態において、印刷装置1は、インクジェットプリンターを例に挙げて説明する。なお、以下の各図においては、縮尺を変えて図示している。
図1は、第1実施形態に係る印刷装置1を示す概略の斜視図である。図2は、本実施形態の印刷装置1を示す概略の断面図である。
本発明の実施形態に係る印刷装置1の概略について、図を参照して説明する。本実施形態において、印刷装置1は、インクジェットプリンターを例に挙げて説明する。なお、以下の各図においては、縮尺を変えて図示している。
説明の便宜上、印刷装置1を水平面に載置した場合を基準として、XYZ座標系を用いる。印刷装置1の前後方向をY方向として、前方向を+Y方向、後方向を−Y方向とする。印刷装置1のY方向に直交する左右方向をX方向として、左方向を+X方向、右方向を−X方向とする。そして、印刷装置1のX方向、Y方向に直交する方向、言い換えると水平面に対して垂直方向をZ方向として、上方向を+Z方向、下方向(重力方向)を−Z方向とする。以上のように方向を規定して以降の説明の中で適宜使用する。
本実施形態の印刷装置1は、印刷ユニット10と、印刷ユニット10の上部に配置されたスキャナーユニット11とを備え、いわゆる複合機として構成されている。
印刷装置1は、例えば、ネットワーク(図示省略)を介して、PC(Personal Computer)等の複数のクライアント機器に接続される。印刷装置1は、クライアント機器から印刷指令を受けると、クライアント機器からの印刷データに基づいて、印刷ユニット10で用紙Sに印刷を行うことができる。また、印刷装置1は、上述したネットワークを介して、画像データをクライアント機器やサーバーなどに送信することもできる。
印刷装置1は、例えば、ネットワーク(図示省略)を介して、PC(Personal Computer)等の複数のクライアント機器に接続される。印刷装置1は、クライアント機器から印刷指令を受けると、クライアント機器からの印刷データに基づいて、印刷ユニット10で用紙Sに印刷を行うことができる。また、印刷装置1は、上述したネットワークを介して、画像データをクライアント機器やサーバーなどに送信することもできる。
スキャナーユニット11は、原稿に描かれた画像を読み取り、読み取った画像を画像データとして変換する。印刷ユニット10は、スキャナーユニット11からの画像データや、クライアント機器からの印刷データに基づいて、用紙Sに画像を印刷する。
スキャナーユニット11は、第1読取装置12と第2読取装置13とを備えている。第1読取装置12は、フラットベッドタイプのスキャナーであり、コンタクトイメージセンサー(図示省略)を有している。作業者は、第2読取装置13を第1読取装置12に対して開いた状態で、読み取らせる原稿を第1読取装置12の上面の原稿載置面(図示省略)に載置して第2読取装置13を閉じ、入力部(図示省略)から所定のスイッチ操作を行う。これにより、第1読取装置12は、原稿載置面に載置された原稿に描かれた文字や記号、図画などを画像として読み取り、画像データとして変換することができる。
第2読取装置13は、原稿供給ユニット131を有している。原稿供給ユニット131は、原稿載置トレイ132に載置された原稿を第2読取装置13内に供給する。第1読取装置12は、内蔵するコンタクトイメージセンサーにより、供給された原稿を画像として読み取る。第2読取装置13は、画像を読み取った原稿を原稿排紙トレイ133に排出する。このように、第1読取装置12、第2読取装置13は、自動で原稿から画像を読み取る。
図2に示すように、印刷ユニット10には、二点鎖線で示す搬送経路17が設けられ、搬送方向D1に用紙Sが搬送される。印刷ユニット10は、内部に、用紙カセット21、給送部22、搬送部23、印刷部24、反転処理部(図示省略)、排出部5、制御部9等を備えて構成されている。
用紙カセット21は、用紙Sを積層状態で収容可能な収容部である。用紙カセット21は、本実施形態では、A4サイズの用紙Sを収容する用紙カセット211と、A3サイズの用紙Sを収容する用紙カセット212とが着脱可能に設けられている。
給送部22は、用紙カセット21に収容された用紙Sを搬送部23に給送する。給送部22は、用紙カセット21に積層状態で収容された用紙Sのうち、最上位の用紙Sを送り出すピックアップローラー26と、ピックアップローラー26により送り出された用紙Sを1枚ずつ分離する分離ローラー対27とを備えている。さらに、給送部22は、ピックアップローラー26を回転駆動するための給送モーター(図示省略)を備えている。印刷に使用する用紙Sが積層される用紙カセット211,212に対応するそれぞれのピックアップローラー26、分離ローラー対27が駆動することにより、印刷に使用する用紙Sが搬送部23に給送される。
搬送部23は、給送された用紙Sを印刷部24に搬送する。搬送部23は、搬送モーター(図示省略)の駆動に伴って回転する搬送ローラー対30を備え、搬送経路17に沿って用紙Sを搬送する。また、搬送経路17に沿って、印刷部24に相対する位置には、無端状の搬送ベルト31が掛け渡された駆動プーリー32と従動プーリー33とが設けられている。用紙Sは、搬送ベルト31の支持面(外周面)に静電吸着された状態で搬送ベルト31の回転に伴って搬送される。
印刷部24は、用紙Sに印刷を行うための印刷材料としてのインクを収容するタンク(図示省略)や、インクを用紙Sに向けて吐出する吐出ヘッド25などを備えている。吐出ヘッド25は、搬送経路17を挟んで搬送ベルト31と対向する位置に設けられる。
印刷部24は、搬送ベルト31に支持されて搬送される用紙Sに対して、印刷データに基づいてインクを吐出することにより、インクを付着させて印刷データに基づく画像を形成することにより印刷を行う。印刷データとは、用紙Sに印刷するテキストデータやイメージデータ等の画像データに基づき生成された、印刷装置1に印刷を実行させるためのデータである。本実施形態の印刷部24(吐出ヘッド25)は、用紙Sの搬送方向D1と交差(例えば直交)する幅方向にわたって、インクを同時に吐出可能な、いわゆるラインヘッドとして構成されている。
印刷ユニット10は、印刷部24の下流側に、反転処理部(図示省略)を備えている。反転処理部は、印刷部24によりインクが付与された面が膨潤することによりカールした用紙Sを反転処理する。これにより、インクが付与された面は下方向に向けられて、排出部5に送られる。また、反転処理部は、一方の面に印刷が終了した用紙Sを反転し、再び印刷部24に搬送し、表裏反転した用紙Sに印刷を行うことができる。これにより、用紙Sには両面印刷が行われる。なお、両面印刷が行われた用紙Sは、再び反転処理部に搬送されて、用紙Sを反転処理した後、排出部5に送られる。
排出部5は、反転処理部で用紙Sの表裏が反転された用紙Sを、排紙ローラー対51によって排出口52から排出方向D2に沿って排紙トレイ53の用紙載置面54に排出する。なお、連続して印刷および排出する場合には、排出された用紙Sは、前回に排出された用紙Sの上に順次積み重ねられて積層される。使用者は、用紙載置面54に排出された用紙Sを、印刷ユニット10の前方向(+Y方向)が開口され、上方向は第1読取装置12、下方向は排紙トレイ53、左右方向は印刷ユニット10の側壁部18に囲まれる胴内空間15を介して取出すことができる。
印刷ユニット10の外面には、使用者が操作や確認を行う入力部および表示部(いずれも図示省略)が設置されている。制御部9は、この入力部、表示部、記憶部(図示省略)などを備えて制御する例えばパーソナルコンピューターである。
制御部9は、給送部22、搬送部23、印刷部24、反転処理部、排出部5などの駆動制御を行う。制御部9は、スキャナーユニット11に備わるスキャナー制御部(図示省略)とも連携して印刷装置1として統括制御を行う。
図3は、本実施形態の排紙トレイ53および送風部6周辺の構成を示す正面方向から見た模式的な断面図である。図4は、本実施形態の排紙トレイ53および送風部6周辺の構成を示す模式的な平面図である。
図2、図3に示すように、送風部6は、第1読取装置12の筐体121内部で、コンタクトイメージセンサーの可動領域の下方向に設置されている。また、送風部6は、筐体121内で、スキャナーユニット11を駆動するスキャナー制御基板116を平面的に避ける形態で設置されている。
図4に示すように、送風部6は、第1送風部61と第2送風部62とを含んで構成されている。第1送風部61は、送風する気流を発生する第1気流発生部611と、第1気流発生部611で発生させた気流を流動する第1気流路612とを備えている。同様に、第2送風部62も、送風する気流を発生する第2気流発生部621と、第2気流発生部621で発生させた気流を流動する第2気流路622とを備えている。
第1気流発生部611、第2気流発生部621は、本実施形態では、高さ方向のスペースが少なく、水平方向に気流を流動させる必要があるため、遠心ファンを用いている。詳細には、ファンの回転軸方向から吸気した空気を回転による遠心力方向に吐出する、いわゆるシロッコファンを用いている。第1気流発生部611、第2気流発生部621は、第1読取装置12の筐体121内部の空気を吸気する。
第1気流路612は、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成されている。なお、開口された一方の開口部は、第1気流発生部611の吐出口611aに接続される。また、開口された他方の開口部は、第1読取装置12の筐体121を構成する下側の側壁121aから用紙載置面54に向けて外部に延出して設置されている。これにより、第1気流路612の流路内部と印刷装置1の外部とは連通する。なお、延出する他方の開口部を以降では、第1送風口612aと呼称する。また、第1送風口612aは、用紙載置面54に対して対向する位置に備えられている。
第2気流路622も、第1気流路612と同様に構成されている。具体的に、第2気流路622は、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成されている。開口された一方の開口部は、第2気流発生部621の吐出口621aに接続される。また、開口された他方の開口部は、第1読取装置12の筐体121を構成する下側の側壁121aから用紙載置面54に向けて外部に延出して設置されている。これにより、第2気流路622の流路内部と印刷装置1の外部とは連通する。なお、延出する他方の開口部を以降では、第2送風口622aと呼称する。また、第2送風口622aは、用紙載置面54に対して対向する位置に備えられている。
図2、図4に示すように、第1送風口612a、第2送風口622aは、排出方向D2に対して用紙Sの中心よりも下流側に配置されている。また、図3、図4に示すように、第1送風口612aおよび第2送風口622aを鉛直方向(+Z方向)から見たとき、第1送風口612aは、用紙Sの幅方向の一方(−X方向)の端部と重なり、第2送風口622aは、用紙Sの幅方向の他方(+X方向)の端部と重なるように配置されている。
ここで、制御部9の指示により、第1気流発生部611が駆動した場合、第1気流発生部611により発生した気流が、第1気流路612を流動し、第1送風口612aから下方向に吐出(送風)される。本実施形態では、図2に示すように、第1送風口612aから吐出される気流の方向は、用紙載置面54に対して垂直方向となるように設定されている。言い換えると、第1送風口612aから吐出される気流の方向は、用紙載置面54の法線方向となるように設定されている。
同様に、第2気流発生部621が駆動した場合、第2気流発生部621により発生した気流が、第2気流路622を流動し、第2送風口622aから下方向に吐出(送風)される。そして、図2に示すように、第2送風口622aから吐出される気流の方向は、用紙載置面54に対して垂直方向となるように設定されている。言い換えると、第2送風口622aから吐出される気流の方向は、用紙載置面54の法線方向となるように設定されている。
なお、印刷部24で用紙Sにインクが吐出された場合、インクが付与された面(主面)が乾燥することにより収縮し、カールが発生する。そのため、用紙Sは、排紙トレイ53の用紙載置面54に下方向に凸となる形態で排出口52から排出される。図3では、用紙Sが、排出口52から排出方向D2に沿って排紙トレイ53の用紙載置面54に排出された状態を破線で示している。
図3、図4に示すように、排紙トレイ53の用紙載置面54において、排出される用紙Sの幅方向の中心となる領域には、排出方向D2に沿って用紙Sの幅方向の中心線から法線方向で、断面が半円形状となる突起部55が上方向に突出して形成されている。下方向に凸となるカールした用紙Sが排出された場合、この突起部55に用紙Sの幅方向の中心領域が載置され、突起部55を支点として、用紙載置面54から離れたカールする用紙Sの両側の領域の重力による自重が加わることにより、カールの状態がある程度抑制される。なお、突起部55の断面形状は、半円に限らず、半楕円や多角形でも構わない。
本実施形態では、図2、図3に示すように、第1送風口612aおよび第2送風口622aから用紙Sの幅方向のそれぞれの端部に対して、用紙載置面54に垂直方向となるように気流を吐出する。この気流により、自重でカールの状態がある程度抑制された用紙Sに対して、用紙Sの幅方向のそれぞれの端部を更に下方向に押圧し、用紙載置面54に押し付けた状態とすることができる。
発明者は、送風口を用紙Sの幅寸法に合わせて形成して送風した場合と、本実施形態のように用紙Sの幅方向の両端部に相対して形成し送風した場合とで、用紙Sを押える圧力の状態についてシミュレーションを行っている。その結果、用紙Sの幅寸法に合わせて形成した送風口から用紙Sに送風した場合よりも、本実施形態のように用紙Sの幅方向の両端部に相対して形成した送風口から送風した場合の方が、用紙Sの両端部側を垂直方向に押える力が強くなることが分かっている。理由として、用紙Sの幅寸法に合わせて形成した送風口から用紙Sに送風した場合には、用紙Sの中央部に風が当たることにより、空気が用紙Sを押える力の向きが、水平方向の力成分が強くなり、その影響により、両端部側を垂直方向に押える力が弱くなることが考えられる。
以上、本実施形態に係る印刷装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、第1送風口612aおよび第2送風口622aは、排出方向D2に対して用紙Sの中心よりも下流側に配置されている。そして、第1送風口612aおよび第2送風口622aを鉛直方向から見たとき、第1送風口612aは、用紙Sの幅方向における一方の端部と重なり、第2送風口622aは、用紙Sの幅方向における他方の端部と重なるように設置されている。そして、第1送風口612aおよび第2送風口622aから用紙載置面54に向けて気流を吐出する。これにより、用紙Sの幅方向端部において用紙Sを安定させて効果的に押さえ付けることができる。これにより、用紙Sのカールをより効果的に抑制することができる。また、カールを効果的に抑制することで、排出される用紙Sのスタック性を向上させることができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、第1送風口612aおよび第2送風口622aから吐出される気流の向きが、用紙載置面54に対して垂直方向であることにより、気流のベクトルを揃えて用紙Sの端部を押す力を最も強くすることができるため、用紙Sのカールをより効果的に抑制することができる。
本実施形態の印刷装置1によれば、用紙載置面54に突起部55が形成されていることより、第1送風口612aおよび第2送風口622aから吐出され、用紙Sに衝突した気流が用紙Sの中心線方向に向かって移動することを抑制できる。これにより、第1送風口612aから吐出される気流と第2送風口622aから吐出される気流とが、用紙S上でぶつかり合い乱流を発生させることを抑制でき、結果として用紙Sの幅方向端部において用紙Sを安定させて効果的に押さえ付けることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る印刷装置1Aの送風部6Aを模式的に示す平面図である。図6は、本実施形態に係る移動部7の一例を模式的に示す斜視図である。
図5は、第2実施形態に係る印刷装置1Aの送風部6Aを模式的に示す平面図である。図6は、本実施形態に係る移動部7の一例を模式的に示す斜視図である。
本実施形態に係る印刷装置1Aは、第1実施形態の印刷装置1に比較して、第1送風口6123aと第2送風口6223aとの離間距離を変更可能とする移動手段としての移動部7を備えている点、および突起部55を有していない点が異なり、その他の構成は第1実施形態と同様である。同様の構成には同様の符号を付記している。
図5、図6に示すように、本実施形態の印刷装置1Aにおける送風部6Aは、第1送風部61Aと第2送風部62Aとを含んで構成されている。また、第1送風部61Aは、送風する気流を発生する第1気流発生部611と、第1気流発生部611で発生させた気流を流動する第1気流路612Aとを備えている。同様に、第2送風部62Aも、送風する気流を発生する第2気流発生部621と、第2気流発生部621で発生させた気流が流動する第2気流路622Aとを備えている。
第1気流路612Aは、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成されている。ここで、第1実施形態の第1気流路612と異なるのは、本実施形態の第1気流路612Aは、3つの部分で構成されていることである。第1気流路612Aは、α気流路6121と、α気流路6121に連なるβ気流路6122と、β気流路6122に連なるγ気流路6123とから構成されている。
そして、α気流路6121の一方の開口部は、第1気流発生部611の吐出口611aに接続される。また、γ気流路6123の他方の開口部は、第1実施形態の第1送風口612aと同様に、第1送風口6123aを構成している。これにより、第1気流路612Aの流路内部と印刷装置1Aの外部とは連通する。なお、第1気流路612Aのα気流路6121とγ気流路6123とを接続するβ気流路6122は、可撓性あるいは伸縮性を有して構成されている。伸縮性を有する構成として蛇腹などの構成を用いることができる。
第2気流路622Aは、第1気流路612Aと同様に、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成されている。そして、第2気流路622Aは、α気流路6221と、α気流路6221に連なるβ気流路6222と、β気流路6222に連なるγ気流路6223とから構成されている。
そして、α気流路6221の一方の開口部は、第2気流発生部621の吐出口621aに接続される。また、γ気流路6223の他方の開口部は、第1実施形態の第2送風口622aと同様に、第2送風口6223aを構成している。これにより、第2気流路622Aの流路内部と印刷装置1Aの外部とは連通する。なお、第2気流路622Aのα気流路6221とγ気流路6223とを接続するβ気流路6222は、可撓性あるいは伸縮性を有して構成されている。
本実施形態の移動部7は、第1送風口6123aと第2送風口6223aとの離間距離を変更可能とする。図5に示すように、移動部7は、印刷して排出する用紙Sのサイズに対応させて、第1送風口6123aと第2送風口6223aとの離間距離を切り替える構成となっている。
図6に示すように、移動部7は、正逆回転を行うギヤードモーターなどの駆動モーター(図示省略)と、駆動モーターの回転軸70に固定されるピニオン71と、ピニオン71に噛み合う第1ラック72と、同じくピニオン71に噛み合う第2ラック73とで概略構成されている。そして、ピニオン71を中心にして、−Y方向に第1ラック72が配置され、+Y方向に第2ラック73が配置される。また、第1ラック72、第2ラック73共に、X方向に延びて構成されている。なお、第1ラック72はγ気流路6123と接続されている。また、第2ラック73はγ気流路6223と接続されている。
本実施形態の第1気流路612Aでは、α気流路6121が筐体121の内部に固定されている。γ気流路6123は、第1ラック72の移動に従動して移動する。そして、α気流路6121とγ気流路6123とを接続するβ気流路6122は、可撓性あるいは伸縮性を有しており、γ気流路6123の移動に従動して伸縮することにより、α気流路6121とγ気流路6123とを接続した状態でX方向に移動する。
同様に、本実施形態の第2気流路622Aでは、α気流路6221が筐体121の内部に固定されている。γ気流路6223は、第2ラック73の移動に従動して移動する。そして、α気流路6221とγ気流路6223とを接続するβ気流路6222は、可撓性あるいは伸縮性を有しており、γ気流路6223の移動に従動して伸縮することにより、α気流路6221とγ気流路6223とを接続した状態でX方向に移動する。
移動部7は制御部9の制御により動作する。移動部7は、駆動モーター(図示省略)の駆動により回転軸70が回転すると、従動してピニオン71が回転する。ピニオン71の回転により、第1ラック72、第2ラック73は、X方向で互い違いにそれぞれ反対方向に移動する。
本実施形態では、用紙SのサイズがA4サイズの場合(図5で示す用紙S1の場合)、第1気流路612Aにおいて、移動部7により、γ気流路6123は移動して、図5に実線で示すように、α気流路6121の延びる方向となるY方向と一致する位置に移動する。言い換えると、用紙SのサイズがA4サイズの場合、第1気流路612Aは直線状に並ぶ。同様に、第2気流路622Aにおいて、移動部7により、γ気流路6223は移動して、図5に実線で示すように、α気流路6221の延びる方向となるY方向と一致する位置に移動し、第2気流路622Aも直線状に並ぶ。
そして、図5に実線で示すように、第1送風口6123aおよび第2送風口6223aを鉛直方向(+Z方向)から見たとき、第1送風口6123aは、A4サイズの用紙S1の幅方向の一方(−X方向)の端部と重なり、第2送風口6223aは、A4サイズの用紙S1の幅方向の他方(+X方向)の端部と重なるように配置されている。
また、本実施形態では、用紙SのサイズがA3サイズの場合(図5で示す用紙S2の場合)、第1気流路612Aにおいて、移動部7により、図5に二点鎖線で示すように、また、図6に示すように、γ気流路6123は−X方向に移動する。同様に、第2気流路622Aにおいて、移動部7により、図5に二点鎖線で示すように、また、図6に示すように、γ気流路6223は+X方向に移動する。
そして、図5に二点鎖線で示すように、第1送風口6123aおよび第2送風口6223aを鉛直方向(+Z方向)から見たとき、第1送風口6123aは、A3サイズの用紙S2の幅方向の一方(−X方向)の端部と重なり、第2送風口6223aは、A3サイズの用紙S2の幅方向の他方(+X方向)の端部と重なるように配置されている。
移動部7において、第1送風口6123aと第2送風口6223aとが、A4サイズに対応する離間距離になるように移動させる場合、駆動モーターは、A3サイズに対応する離間距離になるように移動させる場合に対して逆方向に回転する。
なお、第1送風口6123aおよび第2送風口6223aから吐出される気流の方向は、用紙サイズに対応させて離間距離が変化しても、第1実施形態と同様に、用紙載置面54に対して垂直方向となるように設定されている。
以上、本実施形態に係る印刷装置1Aによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1Aによれば、第1送風口6123aと第2送風口6223aとの離間距離を変更可能とする移動手段としての移動部7を備えていることにより、例えば、A4サイズの用紙S1からA3サイズの用紙S2に用紙サイズが変更された場合、第1送風口6123aと第2送風口6223aとを用紙S2の幅方向両端にそれぞれ重ねることができる。このように、第1送風口6123aと第2送風口6223aとを、サイズの異なる用紙Sにも対応させることができることで、サイズの異なる用紙Sに対してもカールを効果的に抑制することができる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係る印刷装置1Bの切換え部8を模式的に示す平面図である。
図7は、第3実施形態に係る印刷装置1Bの切換え部8を模式的に示す平面図である。
本実施形態に係る印刷装置1Bは、第1実施形態の印刷装置1に比較して、後述する第2送風口6322aと第3送風口6323aとの送風量を調整する調整手段としての切換え部8を備えている点、および突起部55を有していない点が異なる。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図7に示すように、本実施形態では、送風部6Bとして、第1実施形態と同様に構成される第1送風部61と、新たな第2送風部62Bとで構成されている。第1送風部61は、第1実施形態と同様に、第1気流発生部611と、第1気流路612とを備えている。そして、第1実施形態と同様に、第1気流路612には、第1送風口612aが形成されている。
第2送風部62Bは、送風する気流を発生する第2気流発生部621(第1実施形態と同様)と、第2気流発生部621で発生させた気流を流動する新たな第2気流路632とを備えている。第2気流路632は、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成されている。第2気流路632は、途中で二股に分岐されて形成されている。第2気流路632は、分岐される手前の気流路6321と、気流路6321が分岐した気流路6322と気流路6323とにより構成されている。なお、気流路6323が第3送風口6323aを有する第3送風部となる。
気流路6321の一方の開口部は、第2気流発生部621の吐出口621aに接続される。また、分岐する気流路6322の他方の開口部となる第2送風口6322aは、用紙載置面54に向けて下方向に開口している。また、分岐する気流路6323の他方の開口部となる第3送風口6323aは、用紙載置面54に向けて下方向に開口している。
第1送風口612aと第2送風口6322aを鉛直方向から見たとき、第1送風口612aは、用紙S1(A4サイズの用紙S)の幅方向における用紙S1の一方の端部と重なるように設置される。また、第2送風口6322aは、用紙S1の幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるように設置される。また、第1送風口612aと第3送風口6323aを鉛直方向から見たとき、第1送風口612aは、用紙S2(A3サイズの用紙S)の幅方向における用紙S2の一方の端部と重なるように設置される。また、第3送風口6323aは、用紙S2の幅方向における用紙S2の他方の端部と重なるように設置される。
なお、第1送風口612a、第2送風口6322a、および第3送風口6323aは、排出方向D2に対して用紙S1,S2の中心よりも下流側に配置されている。また、第1送風口612a、第2送風口6322a、および第3送風口6323aから送風される気流の方向は、用紙載置面54に対して垂直方向である。また、本実施形態の送風部6Bは、言い換えると、用紙幅方向(X方向)における第1送風口612aとの離間距離が、第2送風口6322aに比べて長い第3送風口6323aを備えている。
切換え部8は、第2気流路632の分岐する部位に構成されている。切換え部8は、駆動モーター(図示省略)と、減速ギヤ列(図示省略)、減速ギヤ列からの回転が伝達されて回動する回動軸80と、回動軸80に固定されて、分岐された気流路6322,6323に流入する気流の量を調整する調整板81とで構成されている。
切換え部8の動作を説明する。
第2送風口6322aおよび第3送風口6323aを鉛直方向から見たとき、切換え部8は、第2送風口6322aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるとき、第2送風口6322aの送風量を第3送風口6323aへの送風量に比べて高く(多く)する。
第2送風口6322aおよび第3送風口6323aを鉛直方向から見たとき、切換え部8は、第2送風口6322aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるとき、第2送風口6322aの送風量を第3送風口6323aへの送風量に比べて高く(多く)する。
具体的には、本実施形態では、A4サイズの用紙S1を用いた場合には、第2送風口6322aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の他方の端部と重なることになる。この場合、切換え部8は、制御部9の指示により、駆動モーターを駆動させ、回動軸80を回動させることにより、調整板81を、図7において、二点鎖線で示す位置に回動させる。
この動作により、第2送風口6322aから吐出される送風量を、第3送風口6323aから吐出される送風量より高くする。なお、A4サイズの用紙S1を用いた場合には、第1送風口612aは、用紙S1の一方の端部と重なり、第1送風口612aから気流が用紙S1に向けて吐出される。
次に、第2送風口6322aおよび第3送風口6323aを鉛直方向から見たとき、切換え部8は、第3送風口6323aが、用紙S2の幅方向における用紙S2の他方の端部と重なるとき、第3送風口6323aの送風量を第2送風口6322aへの送風量に比べて高くする。
具体的には、本実施形態では、A3サイズの用紙S2を用いた場合には、第3送風口6323aが、用紙S2の幅方向における用紙S2の他方の端部と重なることになる。この場合、切換え部8は、制御部9の指示により、駆動モーターを駆動させ、回動軸80を回動させることにより、調整板81を、図7において、実線で示す位置に回動させる。
この動作により、第3送風口6323aから吐出される送風量を、第2送風口6322aから吐出される送風量より高くする。なお、A3サイズの用紙S2を用いた場合には、第1送風口612aは、用紙S2の一方の端部と重なり、第1送風口612aから気流が用紙S2に向けて吐出される。
以上、本実施形態に係る印刷装置1Bによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1Bによれば、用紙幅方向における第1送風口612aとの離間距離が、第2送風口6322aに比べて長い第3送風口6323aを有する第3送風部(第2送風部62Bの気流路6323)を備えている。また、第2送風口6322aおよび第3送風口6323aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8を備えている。そして、切換え部8は、第2送風口6322aが、用紙幅方向における用紙S1(本実施形態ではA4サイズの用紙)の他方の端部と重なるとき、第2送風口6322aの送風量を第3送風口6323aへの送風量に比べて高くする。また、切換え部8は、第3送風口6323aが、用紙幅方向における用紙S2(本実施形態ではA3サイズの用紙)の他方の端部と重なるとき、第3送風口6323aの送風量を第2送風口6322aへの送風量に比べて高くする。これにより、サイズの異なる用紙Sの端部に対して送風することができ、カールを効果的に抑制することができる。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係る印刷装置1Cの逃がし路4を模式的に示す断面図である。
図8は、第4実施形態に係る印刷装置1Cの逃がし路4を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る印刷装置1Cは、第1実施形態の印刷装置1に比較して、第1送風口612a、第2送風口622aから吐出された気流を逃がす逃がし路4を配置したことが異なる。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図8に示すように、本実施形態の印刷装置1Cは、排出部5の排紙トレイ53が設置される胴内空間15において、胴内空間15を構成する印刷ユニット10のX方向の両側の側壁部18に貫通する穴となる逃がし路4が形成されている。逃がし路4は、第1送風口612aと第2送風口622aとから気流を吐出した場合の用紙幅方向端部となる領域の側方(X方向)に設置されている。言い換えると、逃がし路4は、気流が吹き付ける排紙トレイ53の用紙幅方向端部となる領域の側方(X方向)に設置されている。
これにより、逃がし路4は、第1送風口612aと第2送風口622aとから排紙トレイ53(用紙S)に向けて吐出された気流を印刷装置1Cの外部に逃がす働きをする。そのため、第1送風口612aと第2送風口622aとから排紙トレイ53(用紙S)に向けて吐出された気流により、用紙幅方向端部となる領域で乱流を発生することを抑制することができる。なお、乱流が発生した場合には、気流による用紙Sを押さえ付ける力が低下する。
以上、本実施形態に係る印刷装置1Cによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1Cによれば、排紙トレイ53の側方となる印刷ユニット10の側壁部18には、気流を逃がす逃がし路4が配置されていることにより、乱流の発生を防止し、用紙Sを押さえ付ける気流の力が低下することを抑制する。
[第5実施形態]
図9は、第5実施形態に係る印刷装置1Dのルーバー65を模式的に示す断面図である。
図9は、第5実施形態に係る印刷装置1Dのルーバー65を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係る印刷装置1Dは、第1実施形態の印刷装置1に比較して、送風部6Cを構成する第1送風口612a、第2送風口622aに、ルーバー65を配置したことが異なる。なお、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図9に示すように、送風部6Cは、第1気流路612の第1送風口612aと、第2気流路622の第2送風口622aとに、気流の方向を調整するルーバー65を配置している。ルーバー65は、図示省略する駆動モーター、減速ギヤ、リンク機構などにより所定の角度範囲内で角度を可変することができる。角度を可変することにより、第1送風口612a、第2送風口622aから吐出される気流の向きを変化させることができる。
本実施形態では、ルーバー65は、排出される用紙Sに対する角度θとして、垂直以下の角度を設定することができる。そして、制御部9は、印刷する用紙Sのサイズが設定された場合には、設定された用紙Sのサイズに合せて、用紙Sの幅方向の両端部で先端側(下流側)の近傍に気流が吐出されるように、ルーバー65の角度を調整する。
以上、本実施形態に係る印刷装置1Dによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1Dによれば、第1送風口612aおよび第2送風口622aには、ルーバー65を配置していることにより、第1送風口612aおよび第2送風口622aから吐出される気流の向きを調整することができる。そのため、より効果的に用紙Sを押し付けることができる。また、ルーバー65を配置することにより、用紙Sのサイズ等に合せて気流の向きを調整することも可能となり、用紙Sを適切に押し付けることができる。
[第6実施形態]
図10は、第6実施形態に係る印刷装置1Eの切換え部8Aを模式的に示す平面図である。本実施形態に係る印刷装置1Eは、第3実施形態の印刷装置1Bに比較して、後述する第1送風口6312aと第4送風口6313aとの送風量を調整する調整手段としての切換え部8Aを備えていることが異なる。なお、第3実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図10は、第6実施形態に係る印刷装置1Eの切換え部8Aを模式的に示す平面図である。本実施形態に係る印刷装置1Eは、第3実施形態の印刷装置1Bに比較して、後述する第1送風口6312aと第4送風口6313aとの送風量を調整する調整手段としての切換え部8Aを備えていることが異なる。なお、第3実施形態と同様の構成には同様の符号を付記している。
図10に示すように、本実施形態では、送風部6Cとして、新たな第1送風部61Bを備えている。第1送風部61Bは、第3実施形態の第2送風部62Bと同様に構成されている。詳細には、第1送風部61Bは、第1気流発生部611と、第1気流路631とを備えている。そして、第1気流路631は、両端部が開口された断面矩形の筒形状に形成され、途中で二股に分岐されて形成されている。第1気流路631は、分岐される手前の気流路6311と、気流路6311が分岐した気流路6312と気流路6313とにより構成されている。気流路6313のY方向の長さは、気流路6312に比べて長い。
気流路6311の一方の開口部は、第1気流発生部611の吐出口611aに接続される。また、第1送風口6312aおよび第4送風口6313aは、用紙載置面54に向けて下方向に延出して開口している。第4送風口6313aは、第4送風部としての気流路6313に備えられている。
第1送風口6312aと第2送風口6322aを鉛直方向から見たとき、第1送風口6312aは、用紙S1(A4サイズの用紙S)の幅方向における用紙S1の一方の端部と重なるように設置される。また、第2送風口6322aは、用紙S1の幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるように設置される。
また、第4送風口6313aと第3送風口6323aを鉛直方向から見たとき、第4送風口6313aは、用紙S3(A3サイズの用紙S)の幅方向における用紙S3の一方の端部と重なるように設置される。また、第3送風口6323aは、用紙S3の幅方向における用紙S3の他方の端部と重なるように設置される。
なお、第1送風口6312a、第2送風口6322a、第4送風口6313a、および第3送風口6323aは、排出方向D2に対して用紙S1,S3の中心よりも下流側に配置されている。また、第1送風口6312a、第2送風口6322a、第4送風口6313a、および第3送風口6323aから送風される気流の方向は、用紙載置面54に対して垂直方向である。なお、本実施形態の送風部6Cは、言い方を変えると、用紙幅方向における第2送風口6322aとの離間距離が、第1送風口6312aに比べて長い第4送風口6313aを備えているとも言える。
切換え部8Aは、第1気流路631の分岐する部位に構成されている。切換え部8Aは、切換え部8と同様に構成され、駆動モーター(図示省略)と、減速ギヤ列(図示省略)、減速ギヤ列からの回転が伝達されて回動する回動軸80Aと、回動軸80Aに固定されて、分岐された気流路6312,6313に流入する気流の量を調整する調整板81Aとで構成されている。
切換え部8Aの動作を説明する。
第1送風口6312aおよび第4送風口6313aを鉛直方向から見たとき、切換え部8Aは、第1送風口6312aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の一方の端部と重なるとき、第1送風口6312aの送風量を第4送風口6313aへの送風量に比べて高く(多く)する。
第1送風口6312aおよび第4送風口6313aを鉛直方向から見たとき、切換え部8Aは、第1送風口6312aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の一方の端部と重なるとき、第1送風口6312aの送風量を第4送風口6313aへの送風量に比べて高く(多く)する。
具体的には、本実施形態では、A4サイズの用紙S1を用いた場合には、第1送風口6312aが、用紙S1の幅方向における用紙S1の一方の端部と重なることになる。この場合、切換え部8Aは、制御部9の指示により、駆動モーターを駆動させ、回動軸80Aを回動させることにより、調整板81Aを、図10において、二点鎖線で示す位置に回動させる。この動作により、第1送風口6312aから吐出される送風量を、第4送風口6313aから吐出される送風量より高くする。
なお、A4サイズの用紙S1を用いた場合には、第2送風口6322aは、用紙S1の他方の端部と重なり、第2送風口6322aから気流が用紙S1に向けて吐出する。この場合、切換え部8は、第3実施形態と同様に、第2送風口6322aから吐出される送風量を、第3送風口6323aから吐出される送風量より高くする。
次に、第1送風口6312aおよび第4送風口6313aを鉛直方向から見たとき、切換え部8Aは、第4送風口6313aが、用紙S3の幅方向における用紙S3の一方の端部と重なるとき、第4送風口6313aの送風量を第1送風口6312aへの送風量に比べて高く(多く)する。
具体的には、本実施形態では、A3サイズの用紙S3を用いた場合には、第4送風口6313aが、用紙S3の幅方向における用紙S3の一方の端部と重なることになる。この場合、切換え部8Aは、制御部9の指示により、駆動モーターを駆動させ、回動軸80を回動させることにより、調整板81Aを、図10において、実線で示す位置に回動させる。この動作により、第4送風口6313aから吐出される送風量を、第1送風口6312aから吐出される送風量より高くする。
なお、A3サイズの用紙S3を用いた場合には、第3送風口6323aは、用紙S3の他方の端部と重なり、第3送風口6323aから気流が用紙S3に向けて吐出する。この場合、切換え部8は、第3実施形態と同様に、第3送風口6323aから吐出される送風量を、第2送風口6322aから吐出される送風量より高くする。
以上、本実施形態に係る印刷装置1Eによれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の印刷装置1Eによれば、用紙幅方向における第2送風口6322aとの離間距離が、第1送風口6312aに比べて長い第4送風口6313aを有する第4送風部としての気流路6313を備えている。また、第1送風口6312aおよび第4送風口6313aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8Aを備えている。そして、切換え部8Aは、第1送風口6312aが、用紙幅方向における用紙S1(本実施形態ではA4サイズの用紙)の一方の端部と重なるとき、第1送風口6312aの送風量を第4送風口6313aへの送風量に比べて高くする。また、切換え部8Aは、第4送風口6313aが、用紙幅方向における用紙S3(本実施形態ではA3サイズの用紙)の一方の端部と重なるとき、第4送風口6313aの送風量を第1送風口6312aへの送風量に比べて高くする。これにより、サイズの異なる用紙Sに対して送風口を対応させることができ、カールを効果的に抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
<変形例1>
第1実施形態では、送風部6は、第1読取装置12の筐体121内部に構成している。しかし、これには限定されず、印刷ユニット10内に設置してもよい。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
第1実施形態では、送風部6は、第1読取装置12の筐体121内部に構成している。しかし、これには限定されず、印刷ユニット10内に設置してもよい。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
<変形例2>
第1実施形態では、第1気流発生部611および第2気流発生部621は、遠心ファンとしてのシロッコファンを用いている。しかし、これには限られず、軸流ファンを用いることでもよい。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
第1実施形態では、第1気流発生部611および第2気流発生部621は、遠心ファンとしてのシロッコファンを用いている。しかし、これには限られず、軸流ファンを用いることでもよい。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
<変形例3>
第1実施形態では、第1気流発生部611と第2気流発生部621は、第1読取装置12の筐体121内部の空気を吸気している。しかし、これには限られず、印刷装置1の外部から外気を吸気する事でもよい。その場合、第1気流路612と第2気流路622には、スキャナー制御基板116に相対して、スキャナー制御基板116に向かう開口や分岐路等を形成することで、気流路内を流動した外気がこの開口や分岐路から気流を吐出してスキャナー制御基板116を冷却することができる。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
第1実施形態では、第1気流発生部611と第2気流発生部621は、第1読取装置12の筐体121内部の空気を吸気している。しかし、これには限られず、印刷装置1の外部から外気を吸気する事でもよい。その場合、第1気流路612と第2気流路622には、スキャナー制御基板116に相対して、スキャナー制御基板116に向かう開口や分岐路等を形成することで、気流路内を流動した外気がこの開口や分岐路から気流を吐出してスキャナー制御基板116を冷却することができる。これは、第2実施形態〜第6実施形態でも同様である。
<変形例4>
第1実施形態では、送風部6は、第1送風部61と第2送風部62とで構成され、それぞれが気流発生部としてのファンを備えている。しかし、これには限られず、気流発生部として1つのファンを用いる構成であってもよい。その場合、1つのファンの吐出口に接続する1つの気流路を途中で二股に分岐することで、第1送風口と第2送風口を備える構成とすることでよい。
第1実施形態では、送風部6は、第1送風部61と第2送風部62とで構成され、それぞれが気流発生部としてのファンを備えている。しかし、これには限られず、気流発生部として1つのファンを用いる構成であってもよい。その場合、1つのファンの吐出口に接続する1つの気流路を途中で二股に分岐することで、第1送風口と第2送風口を備える構成とすることでよい。
<変形例5>
第3実施形態では、サイズの異なる用紙SとしてA4サイズとA3サイズの用紙Sを例として挙げているが、用紙サイズはこれに限定はされない。
第3実施形態では、サイズの異なる用紙SとしてA4サイズとA3サイズの用紙Sを例として挙げているが、用紙サイズはこれに限定はされない。
<変形例6>
第3実施形態において、第2送風口6322aおよび第3送風口6323aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8を備えている。また、第6実施形態において、第1送風口6312aおよび第4送風口6313aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8Aを備えている。しかし、切換え部8,8Aには限られず、各送風口または各気流路にシャッターを備えることや、弁を備えることでもよい。
第3実施形態において、第2送風口6322aおよび第3送風口6323aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8を備えている。また、第6実施形態において、第1送風口6312aおよび第4送風口6313aへの送風量を調整する調整手段としての切換え部8Aを備えている。しかし、切換え部8,8Aには限られず、各送風口または各気流路にシャッターを備えることや、弁を備えることでもよい。
<変形例7>
第3実施形態では、第2送風口6322aが、用紙幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるとき、第2送風口6322aの送風量を第3送風口6323aへの送風量に比べて高くしている。この場合、第3送風口6323aへの送風量は、第2送風口6322aの送風量よりも少ないことになるが、第3送風口6323aの送風量は無し(送風しない)とする事も含まれている。また、第3送風口6323aが、用紙幅方向における用紙S2の他方の端部と重なる場合には、第3送風口6323aの送風量を第2送風口6322aへの送風量に比べて高くしている。この場合も、第2送風口6322aへの送風量は、第3送風口6323aの送風量よりも少ないことになるが、第2送風口6322aの送風量は無し(送風しない)とする事も含まれている。
第3実施形態では、第2送風口6322aが、用紙幅方向における用紙S1の他方の端部と重なるとき、第2送風口6322aの送風量を第3送風口6323aへの送風量に比べて高くしている。この場合、第3送風口6323aへの送風量は、第2送風口6322aの送風量よりも少ないことになるが、第3送風口6323aの送風量は無し(送風しない)とする事も含まれている。また、第3送風口6323aが、用紙幅方向における用紙S2の他方の端部と重なる場合には、第3送風口6323aの送風量を第2送風口6322aへの送風量に比べて高くしている。この場合も、第2送風口6322aへの送風量は、第3送風口6323aの送風量よりも少ないことになるが、第2送風口6322aの送風量は無し(送風しない)とする事も含まれている。
<変形例8>
第4実施形態では、排紙トレイ53の両側の印刷ユニット10の側壁部18に、気流を逃がす逃がし路4が配置されている。しかし、排紙トレイ53の一方の側には側壁部18がなく、逃がし路4を配置できない場合にも、他方の側の側壁部18に逃がし路4を配置することで、乱流の発生を防止し、用紙Sを押さえ付ける気流の力が低下することを抑制することができる。
第4実施形態では、排紙トレイ53の両側の印刷ユニット10の側壁部18に、気流を逃がす逃がし路4が配置されている。しかし、排紙トレイ53の一方の側には側壁部18がなく、逃がし路4を配置できない場合にも、他方の側の側壁部18に逃がし路4を配置することで、乱流の発生を防止し、用紙Sを押さえ付ける気流の力が低下することを抑制することができる。
<変形例9>
第5実施形態では、送風部6Cを構成する第1送風口612a、第2送風口622aに、送風口から吐出される気流の向きを調整するルーバー65が配置されている。しかし、これには限られず、第3送風口6323a、第4送風口6313aを含め、各実施形態での各送風口にルーバーを配置することでもよい。
第5実施形態では、送風部6Cを構成する第1送風口612a、第2送風口622aに、送風口から吐出される気流の向きを調整するルーバー65が配置されている。しかし、これには限られず、第3送風口6323a、第4送風口6313aを含め、各実施形態での各送風口にルーバーを配置することでもよい。
<変形例10>
第6実施形態において、送風部6Cは、第1送風部61Bと第2送風部62Bとで構成されている。そして、第1送風部61Bは、1つの第1気流発生部611を備え、第1気流路631は気流路6311が途中で二股に分岐して構成されている。そして、切換え部8Aの切換えにより第1送風口6312a、第4送風口6313aから気流を吐出する構成である。しかし、これには限られず、切換え部8Aは用いずに、2つの気流発生部を用いて、それぞれ気流路を構成し、その気流路の送風口から気流を吐出する構成でもよい。なお、切換えは、制御部9が、使用する用紙Sのサイズに合せて、気流発生部としてのファンの回転数を制御することでよい。このような構成は、第2送風部62Bにおいても同様である。
第6実施形態において、送風部6Cは、第1送風部61Bと第2送風部62Bとで構成されている。そして、第1送風部61Bは、1つの第1気流発生部611を備え、第1気流路631は気流路6311が途中で二股に分岐して構成されている。そして、切換え部8Aの切換えにより第1送風口6312a、第4送風口6313aから気流を吐出する構成である。しかし、これには限られず、切換え部8Aは用いずに、2つの気流発生部を用いて、それぞれ気流路を構成し、その気流路の送風口から気流を吐出する構成でもよい。なお、切換えは、制御部9が、使用する用紙Sのサイズに合せて、気流発生部としてのファンの回転数を制御することでよい。このような構成は、第2送風部62Bにおいても同様である。
第1実施形態では、第1送風口612aおよび第2送風口622aは、用紙Sの幅方向の端部と重なって構成されている。しかし、これには限られず、第1送風口612aおよび第2送風口622aは、下流側の用紙Sの角と重なって配置されても良よい。その場合、気流が直接用紙Sの角を押さえ付けることによって、カールを効果的に抑制することができる。
以下に、上記実施形態及び変形例から導き出される内容を記載する。
印刷装置は、用紙に印刷する印刷部と、印刷後に排出された前記用紙が載置される排紙トレイと、を備えた印刷装置であって、前記排紙トレイの用紙載置面に対して対向する位置に気流を送風する第1送風口を有する第1送風部と、第2送風口を有する第2送風部とを備え、前記第1送風口および前記第2送風口は、前記用紙が排出方向に排出された場合、前記排出方向において前記用紙の中心よりも下流側に配置され、前記第1送風口および前記第2送風口を鉛直方向から見たとき、前記第1送風口は、用紙幅方向における前記用紙の一方の端部と重なり、前記第2送風口は、前記用紙幅方向における前記用紙の他方の端部と重なることを特徴とする。
この構成によれば、第1送風部の第1送風口および第2送風部の第2送風口は、排出方向において用紙の中心よりも下流側に配置されている。そして、第1送風口および第2送風口を鉛直方向から見たとき、第1送風口は、用紙の幅方向における一方の端部と重なり、第2送風口は、用紙の幅方向における他方の端部と重なるように設置されている。そして、第1送風口および第2送風口から用紙載置面に向けて気流を吐出する。これにより、用紙の幅方向端部において用紙を安定させて効果的に押さえ付けることができる。これにより、用紙のカールをより効果的に抑制することができる。また、カールを効果的に抑制することで、排出される用紙のスタック性を向上させることができる。
上記、印刷装置において、前記第1送風口および前記第2送風口から吐出される前記気流の向きは、前記用紙載置面に対して垂直方向であることが好ましい。
この構成によれば、第1送風口および第2送風口から吐出される気流の向きが、用紙載置面に対して垂直方向であることにより、気流のベクトルを揃えて用紙の端部を押す力を最も強くすることができるため、用紙のカールをより効果的に抑制することができる。
上記、印刷装置において、前記第1送風口と前記第2送風口との離間距離を変更可能とする移動手段を備えていることが好ましい。
この構成によれば、第1送風口と第2送風口との離間距離を変更可能とする移動手段を備えていることにより、例えば、A4サイズの用紙、A3サイズの用紙に対応させて、用紙の幅方向両端にそれぞれ重なるように、第1送風口と第2送風口とを移動することができる。このように、第1送風口と第2送風口とを、サイズの異なる用紙にも対応させることができることで、サイズの異なる用紙に対してもカールを効果的に抑制することができる。
上記、印刷装置において、前記排紙トレイの側方には側壁部を有し、前記側壁部には、前記気流を逃がす逃がし路が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、排紙トレイの側方には側壁部を有し、側壁部には、気流を逃がす逃がし路が配置されていることにより、乱流の発生を防止し、用紙を押さえ付ける気流の力が低下することを抑制することができる。
上記、印刷装置において、前記用紙幅方向における前記第1送風口との離間距離が、前記第2送風口に比べて長い第3送風口を有する第3送風部を更に備え、前記第2送風口および前記第3送風口への送風量を調整する調整手段を備え、前記第2送風口および前記第3送風口を鉛直方向から見たとき、前記調整手段は、前記第2送風口が、前記用紙幅方向における前記用紙の前記他方の端部と重なるとき、前記第2送風口の送風量を前記第3送風口への送風量に比べて高くし、前記調整手段は、前記第3送風口が、前記用紙幅方向における用紙の他方の端部と重なるとき、前記第3送風口の送風量を前記第2送風口への送風量に比べて高くすることが好ましい。
この構成によれば、用紙幅方向における第1送風口との離間距離が、第2送風口に比べて長い第3送風口を有する第3送風部を備えている。また、第2送風口および第3送風口への送風量を調整する調整手段を備えている。そして、調整手段は、第2送風口が、用紙幅方向における用紙の他方の端部と重なるとき、第2送風口の送風量を第3送風口への送風量に比べて高くする。また、調整手段は、第3送風口が、用紙幅方向における用紙の他方の端部と重なるとき、第3送風口の送風量を第2送風口への送風量に比べて高くする。これにより、サイズの異なる用紙に対して送風口を対応させることができ、カールを効果的に抑制することができる。
上記、印刷装置において、前記第1送風口および前記第2送風口には、ルーバーが配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1送風口および第2送風口には、ルーバーが配置されていることにより、第1送風口および第2送風口から吐出される気流の向きを調整することができる。そのため、より効果的に用紙を押し付けることができる。また、ルーバーが配置されることにより、用紙サイズ等に合せて気流の向きを調整することも可能となり、用紙を押し付けることができる。
上記、印刷装置において、前記第3送風口には、ルーバーが配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第3送風口には、ルーバーが配置されていることにより、第3送風口から吐出される気流の向きを調整することができる。そのため、より効果的に用紙を押し付けることができる。また、ルーバーが配置されることにより、用紙サイズ等に合せて気流の向きを調整することも可能となり、用紙を押し付けることができる。
1,1A〜1E…印刷装置、4…逃がし路、7…移動手段としての移動部、8,8A…調整手段としての切換え部、18…側壁部、53…排紙トレイ、54…用紙載置面、61…第1送風部、62…第2送風部、65…ルーバー、612a,6123a,6312a…第1送風口、622a,6223a,6322a…第2送風口、6323a…第3送風口、D2…排出方向、S…用紙。
Claims (7)
- 用紙に印刷する印刷部と、印刷後に排出された前記用紙が載置される排紙トレイと、を備えた印刷装置であって、
前記排紙トレイの用紙載置面に対して対向する位置に気流を送風する第1送風口を有する第1送風部と、第2送風口を有する第2送風部とを備え、
前記第1送風口および前記第2送風口は、前記用紙が排出方向に排出された場合、前記排出方向において前記用紙の中心よりも下流側に配置され、
前記第1送風口および前記第2送風口を鉛直方向から見たとき、
前記第1送風口は、用紙幅方向における前記用紙の一方の端部と重なり、
前記第2送風口は、前記用紙幅方向における前記用紙の他方の端部と重なることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記第1送風口および前記第2送風口から吐出される前記気流の向きは、前記用紙載置面に対して垂直方向であることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
前記第1送風口と前記第2送風口との離間距離を変更可能とする移動手段を備えていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記排紙トレイの側方には側壁部を有し、
前記側壁部には、前記気流を逃がす逃がし路が配置されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記用紙幅方向における前記第1送風口との離間距離が、前記第2送風口に比べて長い第3送風口を有する第3送風部を更に備え、
前記第2送風口および前記第3送風口への送風量を調整する調整手段を備え、
前記第2送風口および前記第3送風口を鉛直方向から見たとき、
前記調整手段は、前記第2送風口が、前記用紙幅方向における前記用紙の前記他方の端部と重なるとき、前記第2送風口の送風量を前記第3送風口への送風量に比べて高くし、
前記調整手段は、前記第3送風口が、前記用紙幅方向における用紙の他方の端部と重なるとき、前記第3送風口の送風量を前記第2送風口への送風量に比べて高くすることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記第1送風口および前記第2送風口には、ルーバーが配置されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置であって、
前記第3送風口には、ルーバーが配置されていることを特徴とする印刷装置。
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JP2019101031A JP2020193097A (ja) | 2019-05-30 | 2019-05-30 | 印刷装置 |
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JP2019101031A Pending JP2020193097A (ja) | 2019-05-30 | 2019-05-30 | 印刷装置 |
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2019
- 2019-05-30 JP JP2019101031A patent/JP2020193097A/ja active Pending
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