JP7115073B2 - インクジェットプリンター - Google Patents
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また、インクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンターでは、種々のサイズのシートに対してインクを吐出して、シート上に画像を形成することができる。インクが吐出されたシートは水分を含むため、膨潤して伸びる。一方、水分が蒸発してシートが乾燥していくとシートが縮んでいく。また、シートの幅方向において、シートの中央部の方がシートの端部よりも水分量が多い場合には、シートの中央部の方がシートの端部に比べて伸び量が大きくなる。
ここで、インクジェットプリンターに上記シート排出機構を搭載し、排出されるシートが、両端部のうち、片方側の端部のみがガイドされるサイズのシートである場合、排出されたシートの搬送方向の下流側が乾燥されないうちにシートが下方に折れ曲がる。シートが折れ曲がった状態でシートの乾燥が進むと、シートが折れ曲がっていない状態で乾燥が進む場合に比べ、シート全体における縮み具合のバランスが崩れる。特に、シートが折れ曲がった位置を基準として、シートの搬送方向の上流側では、シートの中央部に比べ、シートの端部の方により大きな歪が発生し、シートの端部が反り上がってしまう。そして、シートの反り上がった部分がインクジェットヘッドに接触し、インクの吐出不良が発生してしまう、というインクジェットプリンター特有の課題があった。
まず、プリンター1の構成について説明する。
図1は、プリンター1(インクジェットプリンター)の構成を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示すプリンター1が水平面上に置かれているものとして上方向と下方向とに沿う方向(鉛直方向)をZ軸方向とし、水平面に沿う方向をX軸方向及びY軸方向として図示する。すなわち、プリンター1を正面から見た場合において幅方向になるX軸方向と、奥行方向になるY軸方向と、高さ方向になるZ軸方向とは、それぞれが異なる方向であり、相互に直交する。
図2に示すように、筐体12内には、用紙Sがロール状に巻き重ねられたロール体Rが配置されている。ロール体Rは、図2において右方となる筐体12内の後方(-Y方向側)に配置されている。ロール体Rは、用紙Sの幅方向(X軸方向)に延びる軸18によって回転可能に支持される。本実施形態においては、軸18が図2における反時計回り方向に回転することによって、ロール体Rから用紙Sが巻き解かれる。巻き解かれた用紙Sは、搬送部40により搬送され、筐体12の前面に開口する排紙口16を通じて筐体12内から筐体12外へ排出される。すなわち、本実施形態において、巻き解かれた用紙Sが搬送部40によって排紙口16に搬送される経路が搬送経路であり、筐体12の後方から前方に向かう方向、図2において右方から左方に向かう方向が、搬送部40により搬送される用紙Sの搬送方向となる。
図3は、排紙部100の構成を示す斜視図である。図4A及び図4Bは第2支持部112の説明図であり、図4Aは第1状態を示す説明図であり、図4Bは第2状態を示す説明図である。図5は、排紙部100の構成を示す一部拡大図である。
排紙部100は、排紙口16から排紙される用紙Sを支持するものである。図3に示すように、排紙部100は、基部101を有する。基部101は、板状であり、排紙口16に対して+Y方向側に配置されている。また、基部101は、排紙口16の幅方向(X軸方向)に沿って配置されている。なお、基部101の-Y方向側端部は、排紙口16の-Z方向側端部より下方(-Z方向側)に位置する。
鉛直方向(Z軸方向)における一方側支持部110の頂部110aの高さと第1支持部111の頂部111aの高さはほぼ同じである。第1支持部111は、基部101と一体成型されたものである。
これにより、用紙Sの両端部を上方に向けた状態で用紙Sの姿勢を維持することができる。なお、第1支持部111、第2支持部112、及び第3支持部113の各上端(頂部111a,112a,113a)が、ニップ点Nに対して、鉛直下方に位置した場合には、搬送される用紙Sが下方に折れ曲がりやすくなり、用紙Sの姿勢を維持することが困難となるほか、搬送方向において、用紙Sの上流側端部が+Z方向側に浮き上がり、ヘッド21に接触する虞がある。
また、Y軸方向において第2及び第3支持部112,113及び一方側支持部110のそれぞれの各頂部112a,113a,110aと排紙口16との間にもそれぞれ凹部(段差)が形成されており、上記同様に離間している。
用紙Sは、ヘッド21からインクが吐出されて、湿潤状態で排紙口16から排出される。湿潤状態では、乾燥状態より、摺接負荷が大きくなりやすい。この場合に、Y軸方向において、排紙口16と各頂部110a,111a,112a,113aとの間の全体が用紙Sに接触する場合と比較して、用紙Sと排紙部100との接触面積が低減されるため、摺接負荷が低減される。したがって、摺接負荷の低減に伴って、インクが吐出される用紙Sの搬送不良の発生を防止することができる。
図6から図8は、排紙部100の作用を説明する模式図である。詳細には、図6は、用紙S1を搬送した場合の排紙部100の作用を示し、図7は、用紙S2を搬送した場合の排紙部100の作用を示し、図8は、用紙S3を搬送した場合の排紙部100の作用を示している。
ヘッド21によってインクが吐出され、画像が形成された用紙Sは、インクの水分によって膨潤して伸びる。用紙Sの幅方向(X軸方向)端部には余白が設定される場合が多いため、用紙Sの幅方向端部よりも中央部の方が付着するインク量が多い傾向にある。したがって、用紙Sの幅方向端部よりも中央部の方が膨潤して伸びる。そして、画像が形成された用紙Sが、例えば、排紙口16から排紙された時点で下方向に折れ曲がってしまい、折り曲がった状態でインクの乾燥が進むと、用紙Sが折れ曲がった部分よりも搬送方向上流側の部分に、用紙Sの中央部での伸びと幅方向端部での伸びとの差分による歪が発生し、用紙Sの端部の反り上がりが発生してしまう。そうすると、用紙Sの反り上がった部分がヘッド21と接触してインクの吐出不良や用紙Sの撓みによる搬送不良が発生するおそれがある。
なお、用紙Sの折れ曲がり対策として、排紙口16に+Y軸方向に延在する用紙Sの大きさに対応するスタッカー等を設置すればよいが、プリンター1の大型化に繋がってしまう。これに対し、本実施形態では、排紙口16から排紙部100の+Y方向の寸法を必要最小限に抑えられるため、プリンター1の小型化を図ることができる。
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分、すなわち、スタッカー200の構成について主に説明する。具体的には、第1実施形態では、用紙Sとして、ロール紙を用いた構成について説明したが、本実施形態では、用紙Sとして、単票紙の用紙S4を搬送する場合の構成について説明する。用紙S4は例えば、A4判の単票紙である。
スタッカー200は、主に用紙S4の様な単票紙を印刷する場合に、筐体12に取り付けられる。
なお、水平面に対する第2板部202の傾き角度は、水平面に対する第1板部201の傾き角度よりも小さい。例えば、水平面に対する第1板部201の傾き角度は、30°から40°であり、水平面に対する第2板部202の傾き角度は、10°から20°である。これにより、第2板部202上に用紙S4を載積させやすくなる。
ここで、用紙S4がスタッカー200に積載されたとき、用紙S4が一方側支持部110に接触する構造であった場合、一方側支持部110で用紙S4が支持され、用紙S4の合成によっては、用紙S4の上流側端部が+Z方向側に浮いてしまう。そして、用紙S4の上流側端部で+Z方向側への浮きが発生すると、浮きが発生した用紙S4の上流側端部と次に搬送される用紙S4の下流側とが接触して搬送不良を起こす可能性がある。しかしながら、本実施形態では、用紙S4の浮きが防止されるので、用紙S4の搬送不具合の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、単票紙としてA4サイズの用紙S4を搬送する場合について説明したが、これに限定されず、用紙Sとして、例えば、A4サイズよりも大きな単票紙を搬送する構成であってもよい。なお、各用紙Sの大きさに対応するスタッカー200を配置する。この場合でも、用紙Sがスタッカー200に載置されたとき、用紙Sは、各支持部110,111,112,113に接触しないので、上記同様の効果を得ることができる。
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第2実施形態と異なる部分、すなわち、スタッカー200を省略した構成で、A4サイズの用紙S4を搬送する場合の構成について説明する。
また、第4支持部114の+Y方向側の端部は、一方側支持部110の+Y方向端部に対して-Y方向側に位置している。
なお、第4支持部114が無い場合は、搬送される用紙S4の一方端部が一方側支持部110に支持された状態で搬送されるため、用紙幅方向の寸法が短いため、用紙幅方向と交差する方向の剛性が相対的に高くなりやすく、用紙S4が鉛直下方に折れ曲がることなく搬送される虞がある。この場合、排紙口16から排出された用紙S4は空気抵抗によって用紙捕集部4を越えて排出されてしまうおそれがある。しかしながら、第4支持部114で用紙S4を支持することで容易に用紙S4が折り曲がり、用紙S4は用紙捕集部4側に落下する。
また、第2実施形態に示したスタッカー200が無い場合であっても、用紙S4を用紙捕集部4内で捕集することができる。
図13Aに示すように、排紙部100Bでは、第1支持部111または他の支持部115を基部101と別個に形成する。そして、第1支持部111または他の支持部115を用紙S2に対応する位置に向けて+X方向に移動させる。用紙S2に対応する位置に移動された第1支持部111または他の支持部115は、第2支持部として機能する。すなわち、第1支持部111または他の支持部115をX軸方向に移動させることで、第1状態と第2状態とに変更させてもよい。このようにすれば、第2支持部112を省略でき、排紙部100Bの構成を簡略化させることができる。
また、図13Bに示すように、排紙部100Cでは、第3支持部113を基部101と別個に形成する。そして、第3支持部113を用紙S2に対応する位置に向けて-X方向に移動させる。用紙S2に対応する位置に移動された第3支持部113は、第2支持部として機能する。すなわち、第3支持部113をX軸方向に移動させることで、第1状態と第2状態とに変更させてもよい。このようにしても、第2支持部112を省略でき、排紙部100Cの構成を簡略化させることができる。
図14に示すように、排紙部100Dでは、第2支持部112を基部101と別個に形成する。そして、第2支持部112を基部101に対して着脱可能に構成する。第2支持部112を基部101に装着することにより第1状態となり、第2支持部112を基部101から取り外すことにより第2状態となる。このようにすれば、排紙部100Dの構成をより簡略化させることができる。
図15Aに示すように、排紙部100Eでは、第1支持部111または他の支持部115を基部101と別個に形成する。第1支持部111または他の支持部115とY軸方向を軸方向とする軸部102とを接続する。第1支持部111または他の支持部115が軸部102を回動中心にして回動可能に構成する。そして、用紙S2に対応する位置に第1支持部111または他の支持部115を回転移動させる。用紙S2に対応する位置に回転移動された第1支持部111または他の支持部115は、第2支持部として機能する。すなわち、第1支持部111または他の支持部115を回転移動させることで、第1状態と第2状態とに変更させる。このようにすれば、第2支持部112の省略が可能となり、排紙部100Eの構成を簡略化させることができる。
また、図15Bに示すように、排紙部100Fでは、第3支持部113を基部101と別個に形成する。第3支持部113とY軸方向を軸方向とする軸部103とを接続する。第3支持部113が軸部103を回動中心にして回動可能に構成する。そして、用紙S2に対応する位置に第3支持部113を回転移動させる。用紙S2に対応する位置に回転移動された第3支持部113は、第2支持部として機能する。すなわち、第3支持部113を回転移動させることで、第1状態と第2状態とに変更させてもよい。このようにしても、第2支持部112の省略が可能となり、排紙部100Fの構成を簡略化させることができる。
図16に示すように、第2支持部112は、Y軸方向を軸方向とする軸部104を備え、Y軸を回動中心にして第2支持部112を上方または下方に回動することにより、第1状態と第2状態とに変更させる。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
図17に示すように、第1支持部111と第2支持部112とを基部101とは別個に設けられた板部105上に形成する。板部105のX軸方向中央部には、Y軸方向を軸方向とする軸部106が設けられている。また、板部105の下方には板部105をX軸方向に移動可能な重し部107が設けられている。そして、重し部107をX軸方向に移動させると重心が移動し、軸部106を回動中心として、第1支持部111が上方に移動した場合は第2支持部112が下方に移動し、第1支持部111が下方に移動した場合は第2支持部112が上方に移動する。このように、第1支持部111及び第2支持部112を上下移動させることにより、第1状態と第2状態とに変更させてもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
図18に示すように、第2支持部112は基部101とは別個に設けられている。第2支持部112は、複数の板状部から構成される。具体的には、第2支持部112は、第1板状部301と第2板状部302と第3板状部303とで構成される。そして、基部101上で、第1板状部301と第2板状部302と第3板状部303とを組み立てることにより第2支持部112が形成される。このように、第2支持部112を組み立てることにより、第1状態と第2状態とに変更させてもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
ここで、インクジェットヘッドによってインクが吐出され、画像が形成された媒体は、インクの水分によって膨潤して伸びやすくなる。この場合、媒体の幅方向端部よりも中央部の方が伸びる傾向にある。そして、画像が形成された媒体が排紙され、排紙口付近で下方向に折れ曲がり、折り曲がった状態で乾燥が進むと、折れ曲がった部分を基点として媒体の部分的な伸びの差分により、搬送方向上流側の媒体の端部が反り上がり、媒体の反り上がった部分がインクジェットヘッドと接触してインクの吐出不良や媒体の撓みによる搬送不良が発生するおそれがある。
そこで、上記実施形態では、一方側支持部と第1支持部とにより媒体の幅方向を上方に湾曲させることで、排紙口から排出された直後の媒体は下方に折れ曲がりにくくなり、ほぼ平坦な状態で媒体の姿勢が保持される。そして、媒体の姿勢が保持された状態の期間を利用して乾燥を進めることができる。媒体の姿勢が保持された状態で乾燥が進むと、媒体の一部に大きな歪が集中することがないため、媒体の端部の反り上がりを防止できる。これにより、媒体とインクジェットヘッドとの接触を防ぐことができ、吐出不良の発生や媒体の搬送不良の発生を防止することができる。
また、第1定型サイズよりも大きい第2定型サイズの媒体が排紙される場合には、一方側支持部と第1状態の第2支持部とにより媒体の幅方向両端部が上方に向いた状態で排紙される。これにより、媒体の剛性が高まり、下方側に媒体を折れにくくすることができる。
さらに、第2定型サイズよりも大きい第3定型サイズの媒体が排紙される場合には、一方側支持部と第3支持部とにより媒体の幅方向両端部が上方に向いた状態で排紙される。これにより、媒体の剛性が高まり、下方側に媒体を折れにくくすることができる。なお、第3定型サイズを支持する際、第2支持部は第2状態とする。これにより、第3定型サイズの媒体は第2支持部に支持されないため、媒体の両端部が上方に向いた状態で排紙することができる。
また、媒体がスタッカーに積載されたとき、媒体は、排紙部が有する支持部に接触しない構造であるため、搬送された媒体の上流側端部の浮きを防止できる。すなわち、媒体がスタッカーに積載されたとき、媒体が排紙部の支持部に接触する構造であった場合、支持部で媒体を支持することになり、媒体の上流側端部の浮きが発生してしまう。媒体の上流側端部の浮きが発生すると、浮きが発生した媒体の上流側端部と次に搬送される媒体の下流側とが接触して搬送不良を起こしてしまう。このため、上記実施形態では、媒体の搬送不具合の発生を抑制することができる。
Claims (7)
- インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドにより印刷された媒体が排出される排紙口と、
前記排紙口から排紙される前記媒体を支持する排紙部と、を備え、
前記排紙部は、
板状の基部と、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向における一方側の端部に接触する一方側支持部
と、
前記基部に設けられ、第1定型サイズの前記媒体の他方側端部に接触する第1支持部と
、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向において前記第1支持部に対して前記一方側支
持部と逆側に位置し、前記媒体の幅方向における前記一方側支持部の側から前記第1支持
部の側に向かうにつれて徐々に鉛直上方に向かって高くなるように形成されるとともに上
端が前記第1支持部よりも鉛直上方に突出し、前記第1定型サイズよりも大きい第2定型
サイズの前記媒体の他方側端部に接触する第1状態と前記第1状態よりも上端が鉛直下方
に位置する第2状態とに変更される第2支持部と、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向において前記第2支持部に対して前記一方側支
持部と逆側に位置し、前記媒体の幅方向における前記一方側支持部の側から前記第2支持
部の側に向かうにつれて徐々に鉛直上方に向かって高くなるように形成されるとともに上
端が前記第1支持部よりも鉛直上方に突出し、前記第2定型サイズよりも大きい第3定型
サイズの前記媒体の他方側端部に接触する第3支持部と、を有し、
前記媒体の幅方向において前記第1支持部と前記一方側支持部との間であって前記第1
支持部と前記一方側支持部とを含まない区間に、前記一方側支持部よりも鉛直上方で前記
媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第1支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する
部材が無く、
前記第2支持部が前記第2状態であるとき、前記媒体の幅方向において前記第3支持部
と前記一方側支持部との間であって前記第3支持部と前記一方側支持部とを含まない区間
に、前記一方側支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第1
支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第3支持部よりも鉛
直上方で前記媒体を支持する部材が無く、
前記第2支持部が前記第1状態であるとき、前記媒体の幅方向において前記第2支持部
と前記一方側支持部との間であって前記第2支持部と前記一方側支持部とを含まない区間
に、前記一方側支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第2
支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する部材が無いこと、を特徴とするインクジェッ
トプリンター。 - インクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドにより印刷された媒体が排出される排紙口と、
前記排紙口から排紙される前記媒体を支持する排紙部と、を備え、
前記排紙部は、
板状の基部と、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向における一方側の端部に接触する一方側支持部
と、
前記基部に設けられ、第1定型サイズの前記媒体の他方側端部に接触する位置に配置さ
れた第1支持部と、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向において前記第1支持部に対して前記一方側支
持部と逆側に位置し、前記媒体の幅方向における前記一方側支持部の側から前記第1支持
部の側に向かうにつれて徐々に鉛直上方に向かって高くなるように形成されるとともに上
端が前記第1支持部よりも鉛直上方に突出し、前記第1定型サイズよりも大きい第3定型
サイズの前記媒体の他方側端部に接触する位置に配置された第3支持部と、を有し、
前記媒体の幅方向において前記第1支持部と前記一方側支持部との間であって前記第1
支持部と前記一方側支持部とを含まない区間に、前記一方側支持部よりも鉛直上方で前記
媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第1支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する
部材が無く、
前記媒体の幅方向において前記第3支持部と前記一方側支持部との間であって前記第3
支持部と前記一方側支持部とを含まない区間に、前記一方側支持部よりも鉛直上方で前記
媒体を支持する部材が無く、かつ、前記第1支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する
部材が無く、かつ、前記第3支持部よりも鉛直上方で前記媒体を支持する部材が無く、
前記第1支持部および前記第3支持部の少なくとも一方の配置位置は、前記媒体の幅方
向において、前記第1定型サイズよりも大きく前記第3定型サイズよりも小さい第2定型
サイズの前記媒体の他方側端部に接触する位置に移動可能であること、を特徴とするイン
クジェットプリンター。 - 請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンターにおいて、
前記排紙部が、
前記基部に設けられ、前記媒体の幅方向において前記第1支持部と前記一方側支持部と
の間に位置し、鉛直方向における頂部の高さが前記第1支持部の頂部の高さよりも低く形
成されている他の支持部を有することを特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項1に記載のインクジェットプリンターにおいて、
前記媒体の搬送経路において、前記排紙口より上流側で前記媒体を挟持するローラー対
を備え、
前記第1支持部の上端、前記第1状態における前記第2支持部の上端、及び前記第3支
持部の上端は、最下流側の前記ローラー対のニップ点に対して、鉛直上方に位置すること
を特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項2に記載のインクジェットプリンターにおいて、
前記媒体の搬送経路において、前記排紙口より上流側で前記媒体を挟持するローラー対
を備え、
前記第1支持部の上端、及び前記第3支持部の上端は、最下流側の前記ローラー対のニ
ップ点に対して、鉛直上方に位置することを特徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンターにおいて、
前記媒体の搬送経路において、前記排紙口と各前記支持部の上端とが離間することを特
徴とするインクジェットプリンター。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンターにおいて、
前記排紙部より装置前方に延在し、前記媒体を積載可能なスタッカーが取り付け可能で
あり、
前記媒体が前記スタッカーに積載されたとき、前記媒体は、前記排紙部が有する各前記
支持部に接触しないことを特徴とするインクジェットプリンター。
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