JP2020191763A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置外へのコモンモード電流の流出を抑制し、装置構成の簡易化及び小型化を図ることが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置1は、金属製の筐体10内に収容される回路基板5に、電力変換回路部2の少なくとも一部と、制御回路部3と、コンデンサ41、42を含むフィルタ回路4が搭載される。回路基板5は、筐体10と一体の複数の基板支持部7に支持され、制御回路部3は、回路基板5の異なる領域に形成される複数の回路31、32に対応する複数のグランドパターンGP1、GP2が、筐体グランド部GND1、GND2となる少なくとも1つの基板支持部11とそれぞれ電気的接続されると共に、共通の筐体グランド部GND1の筐体グランド面12又はそれと電気的接続される接続導体部Mに個別に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両等に用いられる電力変換装置に関する。
電動車両において、車両搭載機器等の負荷へ電力を供給するための電力変換装置が搭載される。電力変換装置は、コンバータやインバータ等の電力変換回路部を筐体内に収容した構成を有し、車両バッテリからの直流電力を負荷に適した電力に変換している。かかる電力変換装置において、スイッチング動作に伴うノイズ発生や外部からのノイズ侵入が課題となっている。一般的なノイズ対策としては、電力変換回路部の入力側又は出力側に、コンデンサやコイルを含むフィルタ回路が配置されて、ノイズによる影響を抑制している。
例えば、特許文献1に開示されるノイズフィルタは、インバータ及びコンバータを含む電力変換装置への入力電源ラインに、コモンモードチョークコイルを配置する一方、コモンモードチョークコイルと直列に接続したコンデンサを、出力電源ラインに配置した低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路と接続してバイパス回路を形成している。さらに、スイッチング素子と冷却器との間の浮遊容量を通じてアースに流れる漏れ電流を抑制するために、接地した冷却器とバイパス路とを直接コンデンサで接続し、低インピーダンスのコモンモード電流抽出回路を通る経路へ、コモンモード電流が流れるように構成している。
特開2015−53835号公報
特許文献1の構成では、コモンモード電流が接地電位の筐体を通り、電源側や負荷側に流れるのを抑制するために、筐体を経由しないバイパス回路を設けている。その場合には、装置各部を接続するバイパス回路に種々のフィルタ回路が追加された構成となり、部品点数が増加して、回路構成が複雑化又は装置が大型化しやすい。また、同じ回路基板上に、電力系回路と制御系回路が搭載される場合には、配線間の浮遊容量を通じて又は電界放射によって、コモンモード電流が制御系回路へ重畳される。その場合には、制御系回路の信号経路からコモンモード電流が外部へ流出するおそれがあった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、装置外へのコモンモード電流の流出を抑制し、かつ、装置構成の簡易化及び小型化を図ることが可能な電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
金属製の筐体(10)内に収容される回路基板(5)に、電力線(Lp、Ln)に接続される電力変換回路部(2)の少なくとも一部と、上記電力変換回路部の電力変換動作を制御する制御回路部(3)と、上記筐体に電気的接続されたコンデンサ(41、42)を含むフィルタ回路(4)とが搭載された電力変換装置(1)であって、
上記回路基板は、上記筐体と一体的に形成される複数の基板支持部(11)に支持され、
上記制御回路部は、上記回路基板の異なる領域に形成される複数の回路(31、32)と、複数の上記回路にそれぞれ対応する複数のグランドパターン(GP1、GP2)を有しており、
複数の上記グランドパターンは、筐体グランド部(GND1、GND2)となる少なくとも1つの上記基板支持部とそれぞれ電気的接続されると共に、複数の上記グランドパターンに共通の筐体グランド部(GND1)を有し、各グランドパターンは、共通の上記筐体グランド部の筐体グランド面(12)又は上記筐体グランド面と電気的接続される接続導体部(M)に個別に接続される、電力変換装置にある。
上記構成において、回路基板は、複数の基板支持部に支持されており、制御回路の複数の回路のグランドパターンは、それぞれ筐体グランド部を兼ねる基板支持部を介して筐体と電気的に接続される。このとき、回路基板上には、電力系回路と制御系回路が混在しており、電力変換動作に伴うコモンモードノイズが、制御回路部に重畳されるおそれがあるが、制御回路部の複数の回路を個別に筐体グランド部に接続すると共に、共通の筐体グランド部を設けて、コモンモードノイズが筐体からフィルタ回路側へ回収されるようにしている。その際、複数の回路のグランドパターンは、共通の筐体グランド面又は接続導体部まで個別に接続されるので、筐体への電流経路の共通インピーダンスを低減することができる。
これにより、コモンモード電流が筐体グランド部を介して筐体へ流れやすくなり、制御回路部の信号経路を介して、外部へ流出するのを抑制することができる。したがって、回路構成の変更や部品点数の増加を抑制しながら、コモンモードノイズが低減できるので、装置全体をコンパクトにすることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、装置外へのコモンモード電流の流出を抑制し、かつ、装置構成の簡易化及び小型化を図ることが可能な電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の概略構成を模式的に示す板厚方向の断面図。 実施形態1における、電力変換装置の主要部構成を模式的に示す板厚方向の断面図。 実施形態1における、電力変換装置の全体概略構成と回路構成を示すブロック図。 実施形態1における、電力変換装置を構成するフィルタ回路の回路図。 実施形態1における、電力変換装置の回路基板に搭載される回路と筐体グランドの配置例を示す板面方向の断面図。 実施形態1における、電力変換装置の筐体に収容される回路基板と筐体グランドの配置例を示す模式的な断面図。 実施形態1における、電力変換装置の構成における作用効果を、共通の筐体グランド部を有しない構成と比較して示す模式的な断面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路基板に生じるコモンモード電流の流れを説明するための板面方向の断面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路基板に生じるコモンモード電流の回収経路を説明するための板面方向の断面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路基板の構成例と、筐体グランド部への支持構造例を示す部分拡大断面図。 実施形態2における、電力変換装置の概略構成を模式的に示す板面方向及び板厚方向の断面図。 実施形態2の変形例における、電力変換装置の概略構成を模式的に示す板厚方向の断面図。 実施形態3における、電力変換装置の概略構成を模式的に示す板面方向及び板厚方向の断面図。
(実施形態1)
電力変換装置に係る実施形態1について、図1〜図10を参照して説明する。
本形態の電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド車等の電動車両に搭載される車載用電力変換装置として構成される。
図1に模式的に示すように、電力変換装置1は、金属製の筐体10と、筐体10内に収容される、電力変換回路部2と、制御回路部3と、フィルタ回路4と、これら回路が搭載される回路基板5とを有する。電力変換回路部2には、電力線である正極線Lp及び負極線Lnが接続され、制御回路部3によって、電力変換回路部2の電力変換動作が制御される。電力変換回路部2は、その少なくとも一部の回路部21が、回路基板5に搭載されている。フィルタ回路4は、筐体10に電気的に接続されたコンデンサであるコモンモードコンデンサ41、42を含む。
回路基板5は、筐体10と一体的に形成される複数の基板支持部11に支持され、複数の基板支持部11は、接地電位となる筐体10と同電位の筐体グランド部GND(例えば、GND1〜GND3)を構成する。複数の基板支持部11、すなわち、複数の筐体グランド部GNDの数や配置は、回路配置等に対応させて、任意に設定することができる。
制御回路部3は、回路基板5の異なる領域に形成される複数の回路となる外部接続回路31及び主制御回路32と、これら回路31、32にそれぞれ対応する複数のグランドパターンGP(例えば、GP1、GP2)とを有する。複数のグランドパターンGPは、複数の基板支持部11のうち少なくとも1つに電気的に接続される。ここでは、一例として、2つの回路31、32に対応する2つのグランドパターンGP1、GP2を図示しているが、3つないしそれ以上の回路又はグランドパターンGPを含む構成であってもよく、任意に設定することができる。
ここでは、外部接続回路31及び主制御回路32のグランドパターンGP1、GP2は、それぞれ、筐体グランド部GND1、GND2に接続されており、さらに、そのうちの1つを共通の筐体グランド部GND1としている。共通の筐体グランド部GND1には、筐体グランド面12が設けられ、複数のグランドパターンGP1、GP2が、筐体グランド面12の面内まで、又は、筐体グランド面12と電気的に接続される接続導体部Mに、個別に接続される。
図2に示すように、制御回路部3は、例えば、回路基板5の異なる表面51、52に、外部接続回路31と主制御回路32とがそれぞれ配置される構成とすることができる。このとき、回路基板5の板厚方向Xにおいて、外部接続回路31の形成領域R1と主制御回路32の形成領域R2の一部が絶縁層5Aを介して重なる、重なり領域Rが形成される。
なお、図1、図2において、回路基板5の板厚方向Xと直交する方向、すなわち、回路基板5の板面と平行な方向を、以降、板面方向Yと称する。
また、電力変換装置1は、便宜的に、図2における回路基板5の筐体グランド部GND側を下側、その反対側を上側と称し、載置面となる表面52を基板層の最下層と称する。
好適には、共通の筐体グランド部GND1は、重なり領域Rの内側に配置されるか又は近接配置される。板厚方向Xにおいて、複数のグランドパターンGP1、GP2は、絶縁層5Aを介して対向する位置にあり、筐体グランド面12に直接接続されるか、又は、絶縁層5Aに埋設される接続導体部Mを介して接続される。
この構成の詳細と作用効果については、後述する。
基板支持部11は、回路基板と平行な筐体の第1壁部である底壁10Aから、板厚方向Xに突出するように設けられる。基板支持部11は、突出端側に筐体グランド面12が設けられる柱状体又はブロック体であり、筐体グランド面12に回路基板5が取り付けられて、複数のグランドパターンGP1、GP2が筐体グランド面12に電気的に接続される。
次に、DC−DCコンバータとしての電力変換装置1の各部構成について、詳述する。
図3に示すように、電力変換回路部2は、複数のスイッチング素子SW1〜SW6を備えており、これらスイッチング素子SW1〜SW6は、電力供給のための正極線Lp又は負極線Lnに、又は、出力線である正極側出力線L1又は負極側出力線L2に接続される。正極線Lp、負極線Lnは、高圧バッテリBHの正極端子、負極端子にそれぞれ接続され、出力線L1、L2は、補機バッテリBLの正極端子、負極端子にそれぞれ接続される。スイッチング素子SW1〜SW6は、スイッチングモジュールSMとして、筐体10内に収容される。
電力変換装置1は、車両用の高圧バッテリBH(例えば、288V)と、車載機器用の補機バッテリBL(例えば、14V)との間に配置されており、高圧電圧を補機用に降圧するDC−DCコンバータとして用いられる。
制御回路部3は、電力変換回路部2における電力変換動作を制御して、補機バッテリBLを所定の電圧に維持する。制御回路部3には、外部からの信号が入力する信号線Lsが外部接続端子6を介して接続されており、例えば、車両側の電子制御装置(以下、ECUと称する)からの制御指令や、図示しない電圧センサ又は電流センサからの検出信号等が入力するようになっている。
電力変換回路部2は、一次コイルT1と二次コイルT2とからなるトランスTと、トランスTの一次側スイッチング回路を構成するスイッチング素子SW1〜SW4と、二次側スイッチング回路を構成するスイッチング素子SW5、SW6とを備える。スイッチング素子SW1〜SW6としては、MOSFET(すなわち、電界効果トランジスタ)の他に、IGBT(すなわち、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の電力用半導体スイッチング素子を用いることもできる。
一次側スイッチング回路は、相補的に動作するスイッチング素子SW1、SW2の直列接続体と、スイッチング素子SW3、SW4の直列接続体とを有し、これら2組の直列接続体は、正極線Lpと負極線Lnの間に、互いに並列に配置されている。2組の直列接続体は、それぞれ上アーム素子となるスイッチング素子SW1、SW3のドレイン端子が、正極線Lpに接続されると共に、下アーム素子となるスイッチング素子SW2、SW4のソース端子が、負極線Lnに接続される。
上アーム素子は、電力変換を行うメインスイッチであり、下アーム素子は、同期整流スイッチであって、交互にオンオフする。また、スイッチング素子SW1のソース端子とSW2のドレイン端子との接続点が、一次コイルT1の一端側に接続されると共に、スイッチング素子SW3のソース端子とスイッチング素子SW4のドレイン端子との接続点が、一次コイルT1の他端側に接続される。
このとき、スイッチング素子SW1、SW4がオン状態(すなわち、開状態)となることにより、スイッチング素子SW1から一次コイルT1を経由してスイッチング素子SW4を通る電流が流れる。次いで、これらスイッチング素子SW1、SW4がオフ状態(すなわち、閉状態)となり、スイッチング素子SW2、SW3がオン状態(すなわち、開状態)となると、スイッチング素子SW3から一次コイルT1を経由してスイッチング素子SW2を通り、逆向きの電流が流れる。
二次コイルT2は、中間タップT3を有する構造で、中間タップT3から引き出される負極側出力線L2が、補機バッテリBLの負極端子に接続されている。二次側スイッチング回路は、スイッチング素子SW5が、二次コイル62の一端側と正極側出力線L1との間に接続されると共に、スイッチング素子SW6が、二次コイル62の他端側と正極側出力線L1との間に接続されている。正極側出力線L1には、スイッチング素子SW5とスイッチング素子SW6との接続点よりも補機バッテリBL側に、リアクトルLが配置されると共に、リアクトルLと補機バッテリBLとの間において、正極側出力線L1と負極側出力線L2との間に、平滑コンデンサCが接続される。
これにより、一次コイルT1を流れる一次電流の通電時には、リアクトルLを通り、平滑コンデンサCを介して補機バッテリBLへ充電される。また、一次コイルT1を流れる一次電流の遮断時には、一次コイルT1を流れる一次電流の通電によりリアクトルLへ蓄積されたエネルギが、平滑コンデンサCを介して補機バッテリBLへ放出される。その際に、一次コイルT1と二次コイルT2の巻数比を適切に設定することによって、高圧バッテリBHの高電圧(例えば、288V)が、車載補機に適した電圧に降圧されて、補機バッテリBLを充電する(例えば、14V)。
図4に示すように、フィルタ回路4は、コモンモードノイズフィルタとして構成されており、コモンモードコイル43とその両端側に配置されるコモンモードコンデンサ41、42とを有する。コモンモードコイル43は、正極線Lp及び負極線Lnにそれぞれ挿入された2つのコイルが図示しないコアに巻かれた構成を有し、同方向に流れるコモンモード電流に対しインダクタとして機能して、コモンモードノイズを除去する。
コモンモードコンデンサ41、42は、それぞれ、直列接続された複数のコンデンサ41a、42aからなり、コモンモードコイル41の高圧バッテリBH側又は電力変換回路部2側において、正極線Lpと負極線Lnの間に接続される。コモンモードコンデンサ41、42は、それぞれ、直列接続体の中間点が接地線44を介して筐体グランド部GND3へ接続され、正極線Lp又は負極線Lnに侵入するコモンモードノイズを、基板支持部11から筐体10側へバイパスして逃がすことができる(例えば、図1参照)。
なお、コモンモードコンデンサ41、42を構成する複数のコンデンサ41a、42aの数は、任意に設定することができる。
図5、図6に装置構成例を示すように、筐体10は偏平な矩形容器状で、第1壁部となる底壁10Aと、第2壁部となる側壁10Bと、頂壁10Cからなる。筐体10の内部には、装置構成部品が収容される密閉された収容空間が形成される。この収容空間には、底壁10Aと頂壁10Cとの間を区画するように、回路基板5が配置されており、電力変換回路部2、制御回路部3及びフィルタ回路4を構成する配線パターンが形成されると共に、回路を構成する電子部品等(図略)が搭載されている。
図5において、筐体10は概略長方形の外形を有し、短辺となる側壁10Bには、外部の高圧バッテリBH(図略)に接続される高圧ケーブル13が取り付けられる。筐体10の内部において、高圧ケーブル13は、図示しない端子台等を介して、フィルタ回路4へ接続されており、高圧ケーブル13の延長線上を板面方向Yに延びる正極線Lp、負極線Lnから、電力変換回路部2へ高圧直流電力を供給する。
筐体10の長辺となる側壁10Bには、高圧ケーブル13側の角部の近傍に外部接続端子6が設置され、外部のECU(図略)に接続される信号ケーブル14が取り付けられる。外部接続端子6から筐体10内に延びる信号線Lsは、例えば、信号ワイヤハーネスとして構成され、その延出端に配置されるコネクタとしての信号コネクタ33が、外部接続回路31に接続されて、主制御回路32に入出力される信号を伝送する。
外部接続回路31は、外部接続端子6と主制御回路32との間に配置されて、外部から信号コネクタ33を介して入力される信号を処理する信号処理回路として構成することができる。信号処理回路は、例えば、サージ吸収用のフィルタ回路等を備える構成とすることができ、外部接続端子6を介して信号線Lsに重畳されるサージ電圧を吸収し、サージ電圧による電圧変動が主制御回路32に入力されないようにしている。
また、主制御回路32は、例えば、演算処理を行うCPUやプログラムを格納するメモリを有するマイコン、制御用電源回路等を備えることができ、低圧バッテリBLが目標電圧となるように、電力変換回路部2のスイッチング素子SW1〜SW6を駆動するための制御信号を生成する。
回路基板5には、信号ケーブル14が取り付けられる長辺側の側壁10Bに近接して、制御回路部3の外部接続回路31、主制御回路32が配置され、高圧ケーブル13が取り付けられる短辺側の側壁10Bに近い角部に、外部接続回路31の搭載領域R1が設けられる。角部から離れた長辺側の側壁10Bに沿う領域は、主制御回路32の搭載領域R2となり、短辺側の側壁10Bにおいて、外部接続回路31に隣接する領域は、フィルタ回路4の搭載領域R3となっている。高圧ケーブル13の延出方向において、搭載領域R3に続く領域には、電力変換回路部2の一次側又は二次側の回路部21(例えば、図1参照)が配置される。
このように、外部接続回路31及び信号コネクタ33を外部接続端子6の近傍に配置されると、装置の小型化の点で有利であり、信号線Lsが短くなることで、信号線Lsに重畳される放射ノイズを低減できる。
このとき、外部接続回路31の信号コネクタ33は、回路基板5の頂壁10C側の表面51に載置され、外部接続回路31は、回路基板5の底壁10A側の表面52を、主たる搭載領域R1としている。制御回路部3の主制御回路32、フィルタ回路4は、回路基板5の頂壁10C側の表面51に配置される。
図6において、回路基板5は、筐体10の底壁10Aと平行に配置され、底壁10Aに突設された複数の基板支持部11に、締結ボルト7を用いて支持固定される。基板支持部11は、底壁10Aと一体的に設けられ、頂壁10Cへ向けて板厚方向Xに延びる柱状体又はブロック体とすることができる。ここでは、例えば、頂壁10C側に開口する取付穴71を有する円柱体状としてあり、取付穴71の内周にはネジ部が形成される。これにより、回路基板5を基板支持部11に載置し、取付穴71の対向位置に設けたスルーホールTHを介して取付穴71に挿通された締結ボルト7を螺合させることで、回路基板5を筐体10に固定することができる。
なお、回路部品の一部は、回路基板5と底壁10Aの間の空間に収容されてもよく、例えば、電力変換回路部2を構成するスイッチング素子SW1〜SW6は、スイッチングモジュールSMを構成して底壁10Aに載置される。スイッチングモジュールSMは、回路基板5上に配置される電力変換回路部2の一次側又は二次側の回路部21と、図示しない配線モジュール等により接続される(例えば、図1参照)。
筐体10は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金等の金属製であり、図示しない車体と電気的に接触して接地電位となっている。複数の基板支持部11は、底壁10Aと一体的に設けられて、筐体10と同電位となっており、回路のグランドパターンGPと接続されることより、筐体グランド部GNDとして機能する。図5中には、外部接続回路31に対応する筐体グランド部GND1、主制御回路32に対応する筐体グランド部GND2、フィルタ回路4に対応する筐体グランド部GND3となる基板支持部11の配置例を示しており、それぞれ対応する回路の搭載領域R1〜R3内に配置される。
このように、回路基板5に搭載される各回路の搭載領域R1〜R3に対して、少なくとも1つの筐体グランド部GND(例えば、GND1〜GND3)が配設されて、各回路と個別に接続される。さらに、制御回路部3に対応する複数の筐体グランド部GND1、GND2は、少なくとも1つが、共通の筐体グランド部GNDとなるように構成される。筐体グランド部GND1〜GND3は、例えば、側壁10Bに近接して配置される。
なお、図示される筐体グランド部GND1〜GND3の配置は一例であり、適宜変更することができる。また、回路基板5の回路構成や配置等に対応させて、図示される以外の任意の位置に、基板支持部11を設けることができる。
ここで、図7上図に示すように、外部接続回路31は、回路基板5の下側の表面52に主として搭載されており、回路基板5の上側の表面51に搭載される主制御回路32と、搭載領域R1、R2の一部が回路基板5の板厚方向Xにおいて重なる、重なり領域Rを有する配置となっている。このとき、重なり領域Rに配置又は近接配置される外部接続回路31の筐体グランド部GND1を、さらに、外部接続回路31のグランドパターンGP1と主制御回路32のグランドパターンGP2の両方に接続し、低インピーダンスの共通の筐体グランド部GND1として機能させることが望ましい。
回路基板5は、外部接続回路31が搭載される表面52が、筐体グランド部GND1、GND2の突出端面となる筐体グランド面12に接して配置される。このとき、外部接続回路31のグランドパターンGP1は、筐体グランド部GND1の筐体グランド面12に直接接続される。一方、主制御回路32が搭載される表面51は、回路基板5の基体となる絶縁層5Aを挟んで、筐体グランド面12と対向する配置となっている。主制御回路32のグランドパターンGP2は、絶縁層5Aを貫通して配置される接続導体部Mを介して、筐体グランド面12に直接接続されるか、筐体グランド面12に配置されるグランドパターンGP1を介して、筐体グランド面12に電気的に接続することができる。
図7下図に示すように、筐体グランド部GND1を共通としない構成においても、グランドパターンGP1、GP2が、回路基板5上において分離され、筐体グランド部GND1、GND2にそれぞれ個別に接続されることで、互いの電圧変動の影響を抑制している。例えば、外部からの印加サージに対しては、信号線Lsが接続される外部接続回路31における電圧変動が、主制御回路32に直接伝達されるのを抑制可能となる。ただし、電力変換回路部2のスイッチング動作に伴って発生する高周波のコモンモードノイズが、主制御回路32に重畳し、信号コネクタ33の近傍の重なり領域Rまで伝達した場合には、グランドパターンGP2からコモンモードノイズが信号線Lsへ伝達され、外部へ流出しやすくなる。
図8に示すように、高圧ケーブル13から入力される高圧電力により電力変換回路部2にて電力変換を実施する際には(電流経路を実線矢印aで示す)、スイッチング動作等に伴うコモンモードノイズが発生する。その際には、通常、高圧ケーブル13と電力変換回路部2の間に、コモンモードコンデンサ41、42を有するフィルタ回路4が設置されることで(例えば、図1参照)、筐体グランド部GND3から回収される。ただし、回路基板5上において電力変換回路部2の回路部21の近くに配置される制御回路部3に、高周波のコモンモードノイズが重畳されると、回路基板5から信号線Lsを通って外部へ流出するおそれがあった(点線矢印b)。
また、制御回路部3の構成にて、信号伝送用の外部接続端子6へ重畳するサージ電圧を吸収するために、コネクタ33の直近に、フィルタ回路を有する外部接続回路31を配置して、筐体グランド部GND1に接続している。この構成では、電圧変動が主制御回路31へ向かわないように、筐体グランド部GND2との接続を避けるように構成される。その場合に、上述のコモンモードノイズが主制御回路3に重畳されると、グランドパターンGP2を通って、コネクタ33の近傍の重なり領域Rへ伝達される。さらに浮遊容量を介して外部接続回路31に接続される信号線Lsを通り、外部接続端子6から外部へ流出されやすくなる(点線矢印c)。
そこで本形態では、図9に示すように、外部接続端子6の直近となる重なり領域Rの近傍に、共通の筐体グランド部GND1を設けて、グランドパターンGP2とグランドパターンGP1の両方を接続する。これにより、重なり領域Rへ伝達されるコモンモードノイズを、共通の筐体グランド部GND1から吸収可能となる(点線矢印d)。吸収されたコモンモードノイズは、電力変換回路部2側の筐体10から筐体グランド部GND3へ帰還するコモンモードノイズと同様に(実線矢印e)、筐体グランド部GND3から回収される。
このようにして、制御回路部3へ重畳するコモンモードノイズを、筐体グランド部GND1からも筐体10へ吸収することができ、外部への流出を抑制することができる。
また、主制御回路32のグランドパターンGP2と外部接続回路31のグランドパターンGP1は、筐体グランド部GND1の筐体グランド面12と接触する基板最下層のパターン部のみ共通となる構成とすることで(例えば、図2参照)、共通インピーダンスを低減することができる。このとき、サージ電圧による電圧変動がグランドパターンGP1に生じても、グランドパターンGP2へ伝達されることなく筐体10に吸収することができる。
このように、主制御回路32のグランドパターンGP2と外部接続回路31のグランドパターンGP1とを、共通の筐体グランド部GND1に接続する際には、接続経路を極力短くすると共に、接続部から筐体グランド部GND1を介して筐体10へ向かう経路の共通インピーダンスが極力小さくなる接続構造とすることが望ましい。
なお、筐体グランド部GND1への接続構造は、回路基板5の構成や、基板支持部11への支持構造等に応じて、適宜設定することができる。
例えば、基板最下層に位置するグランドパターンGP1と、接続導体部Mを介したグランドパターンGP2との接続位置は、必ずしも筐体グランド面12の面内でなくてもよい。すなわち、筐体グランド部GND1の外径よりも外側において、接続導体部MがグランドパターンGP1に接続される構成とすることもできる。その場合には、例えば、接続位置を、筐体グランド部GND1と筐体グランド部GND2との間の距離の1/2よりも筐体グランド部GND1側とするとよい。
具体的には、図10上図に示すように、回路基板5が両面基板である場合には、絶縁層5Aを挟んで両面に形成される導電層5Bにて、外部接続回路31のグランドパターンGP1、主制御回路32のグランドパターンGP2が形成される。回路基板5には、筐体グランド部GND1に対応する位置に、スルーホールTHが形成されると共に、スルーホールTHの内周側に接続導体部Mとなる筒状導電体M1が嵌着される。筒状導電体M1は、スルーホールTHの内周面に沿う筒状部とスルーホールTHの両端外周縁から外方に張り出すフランジ部M2を有する形状であり、両端のフランジ部M2にて、グランドパターンGP1、GP2とそれぞれ接続される。
スルーホールTHに連続する筐体グランド部GND1の取付穴1には、締結ボルト7(例えば、図6参照)が挿通されて、回路基板5が、筐体グランド面12に固定される。このとき、グランドパターンGP1は、回路基板5の表面52側のフランジ部M2を介して、又は、図示するように、筐体グランド部GND1の筐体グランド面12に直接接続される。一方、グランドパターンGP2は、回路基板5の表面51側のフランジ部M2及び筒状部M1を介して、筐体グランド部GND1の筐体グランド面12に接続される。このように、グランドパターンGP1、GP2が、それぞれ筐体グランド面12に接続されることで、共通インピーダンスを低減する効果が得られる。
また、図10下図に示すように、回路基板5が多層基板であってもよく、例えば、コアとなる絶縁層5Aを挟んで両側に、導電層5Bと絶縁層5Aが交互に配置される構成を有する。その場合にも、例えば、最表面となる表面51又は表面52において、接続導体部Mとなる筒状導電体M1のフランジ部M2と、グランドパターンGP1、GP2とが、それぞれ接続される構成とすることができる。
このとき、多層基板は、筐体グランド部GND1側の最下層を接続部とする必要はなく、例えば、多層基板の内層に位置する導電層5B1を、グランドパターンGP1として、筒状導電体M1の内層に位置するフランジ部M21と接続される構成であってもよい。この場合も、筒状導電体M1を介して筐体グランド面12へ接続される経路は、共通インピーダンス部ができるだけ小さくなる構成であることが望ましい。好適には、共通となる層が半数以下となるように、例えば、4層基板であれば、筐体グランド面12側の2層以下、6層基板であれば、3層以下となるように接続されることで、同様の効果が得らえる。
以上のように、本形態の構成によれば、高圧電力が入力されるフィルタ回路4や電力変換回路部2と、信号が入力される制御回路部3が、回路基板5上に混在している構成においても、制御回路部3に重畳されるコモンモードノイズを、共通の筐体グランド部GND1から、筐体10に吸収することができる。したがって、回路基板5のレイアウトや装置構成を変更したり、部品点数を増加させたりすることなく、コモンモードノイズが信号線Lsから外部に流出するのを抑制することができる。
(実施形態2)
電力変換装置に係る実施形態2について、図11を参照して説明する。
上記実施形態1では、複数の基板支持部11を、いずれも、取付穴71を有する円柱体状に構成したが、異なる形状としてもよい。例えば、少なくとも共通の筐体グランド部GND1となる基板支持部11を、角柱体状又はブロック体状として、筐体グランド面12をより大きくした構成としてもよい。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図11に示す実施形態2では、共通の筐体グランド部GND1を、直方体形状のブロック体にて構成し、その角部の1つに締結ボルト7が螺合される取付穴71(図略)を配置している。締結ボルト7及び取付穴71の位置は、上記実施形態1と同様とすることができ(例えば、図6参照)、筐体グランド面12は、締結ボルト7の位置から信号コネクタ33側へ延長されて、コネクタ33の下面全体を覆う長方体形状をなしており、信号コネクタ33は、この筐体グランド面12上に支持される。
これにより、共通の筐体グランド部GND1において、筐体グランド面12の面積は、円柱体状の他の筐体グランド部GNDよりも大きくなる。回路基板5の最下層に位置するグランドパターンGP1は、例えば、締結ボルト7側から信号コネクタ33の下面側を覆って側壁10B側へ延出するように配置されており、筐体グランド面12と接する面積も大きくなっている。共通の筐体グランド部GND1以外の筐体グランド部GNDの形状や配置、回路基板5に搭載される回路構成や配置は、上記実施形態と同様とすることができ、説明を省略する。
本形態の構成によれば、共通の筐体グランド部GND1が、面積の大きな筐体グランド面12を有するので、回路基板5から筐体10へ流れるコモンモードノイズの経路のインピーダンスを低減することができる。また、信号コネクタ33から流出するコモンモードノイズの経路に近接して、筐体グランド面12が配置されるので、浮遊容量を介して筐体10にコモンモードノイズが流れることで、コモンモードノイズをより低減可能となる。したがって、信号コネクタ33から信号線Lsを介してコモンモードノイズが外部へ流出するのを抑制する効果を高めることができる。
このとき、図12に変形例として示すように、共通の筐体グランド部GND1に接するグランドパターンGP1が、筐体グランド面12において、締結ボルト7の周辺に配置され、信号コネクタ33の下面側へ延出して形成されない構成であってもよい。その場合においても、信号コネクタ33の下面と、筐体グランド面12とが対向する構成となっているので、浮遊容量を介してコモンモードノイズが流れることが可能になる。
(実施形態3)
電力変換装置に係る実施形態3について、図13を参照して説明する。
本形態では、上記実施形態2と同様に、共通の筐体グランド部GND1となる基板支持部11を、直方体形状のブロック体にて構成して、信号コネクタ33から信号線Lsの下側へ延長し、さらに、延長方向の側壁10Bに接続される構成としている。このとき、信号線Lsが接続される長辺側の側壁10Bだけでなく、これに続く短辺側の側壁10Bへも接続されて、これら側壁10Bのなす角部と一体的に、共通の筐体グランド部GND1を配置することができる。筐体グランド面12は、信号コネクタ33及び信号線Lsの下面全体を覆う長方体形状をなしており、信号コネクタ33及び信号線Lsは、この筐体グランド面12上に支持される。
本形態の構成によれば、筐体グランド面12がより大きな面積となり、信号コネクタ33及び信号線Lsの下面全体を覆っているので、筐体10のインピーダンスがさらに低減する。また、信号コネクタ33から信号線Lsへ流出するコモンモードノイズの経路に近接することで、信号線Lsから筐体10へコモンモードノイズが流れやすくなる。さらに、共通の筐体グランド部GND1が側壁10Bと一体的に設けられることで、共通の筐体グランド部GND1と側壁10Bとの間の空間が減少するためことにより、空間に放射されるコモンモードノイズからの影響も少なくなる。
これにより、コモンモードノイズをより低減して、信号線Lsから外部への流出を抑制する効果を高めることが可能となる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、電力変換装置1の電力変換回路部2、制御回路部3、フィルタ回路4の回路構成は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。筐体や回路基板の形状、その他の装置構成についても同様である。
また、電力変換装置1は、降圧用DC−DCコンバータに限るものではなく、直流電力を交流電力に変換するインバータ、直流電力を昇圧してインバータに供給する昇圧コンバータ等に適用することもできる。さらに、電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両用に限るものではなく、任意の用途に使用することができる。
1 電力変換装置
10 筐体
11 基板支持部
12 筐体グランド面
2 電力変換回路部
3 制御回路部
4 フィルタ回路
5 回路基板
GP グランドパターン
GND1〜GND3 筐体グランド部

Claims (8)

  1. 金属製の筐体(10)内に収容される回路基板(5)に、電力線(Lp、Ln)に接続される電力変換回路部(2)の少なくとも一部と、上記電力変換回路部の電力変換動作を制御する制御回路部(3)と、上記筐体に電気的接続されたコンデンサ(41、42)を含むフィルタ回路(4)とが搭載された電力変換装置(1)であって、
    上記回路基板は、上記筐体と一体的に形成される複数の基板支持部(11)に支持され、
    上記制御回路部は、上記回路基板の異なる領域に形成される複数の回路(31、32)と、複数の上記回路にそれぞれ対応する複数のグランドパターン(GP1、GP2)を有しており、
    複数の上記グランドパターンは、筐体グランド部(GND1、GND2)となる少なくとも1つの上記基板支持部とそれぞれ電気的接続されると共に、複数の上記グランドパターンに共通の筐体グランド部(GND1)を有し、各グランドパターンは、共通の上記筐体グランド部の筐体グランド面(12)又は上記筐体グランド面と電気的接続される接続導体部(M)に個別に接続される、電力変換装置。
  2. 上記制御回路部は、複数の上記回路が、上記回路基板の異なる表面(51、52)に配置され、上記回路基板の板厚方向(X)において、複数の上記回路の形成領域(R1、R2)の一部が絶縁層(5A)を介して重なる重なり領域(R)を有しており、上記重なり領域内に又は上記重なり領域に近接して、共通の上記筐体グランド部が配置される、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記板厚方向において、複数の上記グランドパターンは、上記絶縁層を介して対向する位置にあり、上記筐体グランド面に直接又は上記絶縁層に埋設される上記接続導体部を介して接続される、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記基板支持部は、上記回路基板と平行な上記筐体の第1壁部(10A)から突出し、突出端側に上記筐体グランド面を有する柱状体又はブロック体であり、上記筐体グランド面に上記回路基板が載置されることにより、複数の上記グランドパターンが上記筐体グランド面に電気的接続される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 上記電力変換回路部は、上記電力線又は出力線(L1、L2)に接続される複数のスイッチング素子(SW1〜SW6)を備えており、
    上記制御回路部は、複数の上記回路として、信号伝達用の外部接続端子(6)に接続される外部接続回路(31)と、上記スイッチング素子の制御信号を生成する主制御回路(32)とを備えており、
    上記外部接続回路は、上記外部接続端子が取り付けられる上記筐体の第2壁部(10B)に近接して配置されており、共通の上記筐体グランド部は、他の上記筐体グランド部よりも上記第2壁部に近い位置にある、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 共通の上記筐体グランド部は、上記筐体グランド面の面積が、他の上記筐体グランド部よりも大きい、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 上記外部接続回路は、コネクタ(33)を介して上記外部接続端子と接続されており、
    上記コネクタは、共通の上記筐体グランド部の上記筐体グランド面に支持される、請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 上記外部接続回路は、コネクタ(33)及び信号線(Ls)を介して上記外部接続端子と接続され、共通の上記筐体グランド部は、上記第1壁部及び上記第2壁部と一体的に設けられており、
    上記コネクタ及び上記信号線は、共通の上記筐体グランド部の上記筐体グランド面に支持される、請求項6に記載の電力変換装置。
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