JP2006050685A - インバータ装置 - Google Patents

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賢太郎 秦
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トロンナムチヤイ クライソン
Yasuaki Hayami
泰明 早見
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Abstract

【課題】パワーモジュールからのノイズや外部からのノイズが筐体に伝播して、制御回路基板に影響を与えることを抑制するインバータ装置を提供する。
【解決手段】インバータ装置1は、直流を交流に変換するための少なくとも一つのスイッチング素子を有するパワーモジュール13と、パワーモジュール13と信号線19により接続され、スイッチング素子のオン、オフを制御する制御回路基板15との間に、電力供給線21と電気的に接続され、かつ、筐体11とは絶縁された導電性部材よりなるシールド板を配設したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気自動車などの自動車用パワーエレクトロニクスシステムに使用されるインバータ装置に関する。
インバータ装置は直流を交流に変換するための装置であり、たとえば電気自動車において電気エネルギから力学的エネルギを得るためのいわゆる自動車用パワーエレクトロニクスシステムに使用されている。
インバータ装置は、筐体内にモジュール化されたパワー半導体素子からなる複数のスイッチング素子が入っており(これをパワーモジュールと称している)、制御回路基板からの制御信号により、そのスイッチング素子をオン、オフすることで、バッテリなどの直流電源からの直流を交流に変換して出力する。
このようなインバータ装置には、インバータ装置の入力電圧の変動を吸収する平滑コンデンサが接続される。この平滑コンデンサは、バッテリとインバータ装置を接続する電源線に接続され、スイッチングによる電圧の変動を抑制している。
このようなインバータ装置においては、パワーモジュール内部のスイッチング素子のスイッチング動作によってノイズが発生する。そこで、従来は、制御回路基板とパワーモジュールとの間に、筐体と導通している導電性のシールド板を配設して、パワーモジュール内のスイッチング素子のオン、オフ動作によって発生するノイズが制御回路基板に飛来するのを防いでいる(特許文献1参照)。
特開2001−250910号公報
ところで、スイッチングにより発生した高周波ノイズは、筐体に伝播して筐体にノイズ電流となって直接現れてしまうことがある。従来の技術では、制御回路基板とパワーモジュールの間にシールド板を存在させているが、このシールド板が筐体と導通しているため、筐体に発生したノイズ電流がシールド板に伝わりシールド板にもノイズ電流が現れて、これが制御回路基板に悪影響を及ぼすという課題があった。
これはまた、制御回路基板へ飛来する外部のノイズ電磁波を筐体が拾った場合にも、同様にそのノイズがシールド板に伝わり、制御回路基板に悪影響を及ぼす可能性があった。
また、従来のインバータ装置では、制御回路基板とパワーモジュールを接続する信号線に対して十分なシールド処置が施されていないため、信号線がパワーモジュールや外部からのノイズの影響を受け易いという課題もあった。
本発明のインバータ装置は、直流を交流に変換するために少なくとも一つのスイッチング素子を有するパワーモジュールと、前記パワーモジュールを外部の直流電源からの電力供給線に接続する導電部材と、前記導電部材に接続され、前記パワーモジュールと前記電力供給線との間に位置するコンデンサと、前記パワーモジュールと信号線により接続され、前記スイッチング素子のオン、オフを制御する制御回路基板とを備え、前記パワーモジュールと前記制御回路基板との間に導電性部材よりなるシールド板を配設して、このシールド板を電力供給線と電気的に接続し、少なくとも前記パワーモジュール、前記制御回路基板、および前記シールド板を覆い、少なくとも前記シールド板から絶縁された筐体と、を有することを要旨とする。
また、本発明においては、前記制御回路基板と前記パワーモジュールを接続する信号線と前記パワーモジュールとの間に導電性部材よりなる信号線用シールド板を設けたことを要旨とする。
本発明によれば、パワーモジュールと制御回路基板との間に筐体とは絶縁された導電性部材からなるシールド板を配設したことで、パワーモジュールと制御回路基板との間を電磁気的に隔離して、パワーモジュールからのノイズ成分が直接制御回路基板に影響するのを防止すると共に、パワーモジュールからのノイズや外部からのノイズによって筐体に発生したノイズ電流がシールド板に伝わることを防止し、これら筐体に発生するノイズによる制御回路基板への影響をも抑制することができる。
また、制御回路基板とパワーモジュールを接続する信号線をパワーモジュールと電磁気的に隔離する信号線用シールド板を設けたので、この信号線へのノイズの影響を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係わるインバータ装置の実施例について説明する。
図1は、本発明を適用した実施例1におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。
このインバータ装置は、主に電気自動車における自動車用パワーエレクトロニクスシステムに搭載されている。なお、自動車用パワーエレクトロニクスシステムは、直流電源を供給するためのバッテリと、直流を交流に変換するインバータ装置と、インバータ装置の電気的出力から回転力を得るモータとから構成されている。
このような自動車用パワーエレクトロニクスシステムにおいて、インバータ装置は、筐体内に格納されている制御回路基板からの信号によりパワーモジュールのスイッチング素子をオン、オフすることで、自動車の駆動源であるモータにおいて所望の回転力を得るための交流電力を生成している。そしてモータが、このようにしてインバータ装置から出力された交流電力により電磁気的作用によって回転力を得ている。
本実施例におけるインバータ装置1は、図1に示すように、筐体11内に、少なくとも一つのスイッチング素子を備えるパワーモジュール13と、それを制御する制御回路基板15と、平滑用のコンデンサ17とが格納されている。
パワーモジュール13は、直流を交流に変換するために、通常は複数のスイッチング素子によって構成されている。スイッチング素子は、たとえば、サイリスタ、IGBT、パワートランジスタなどある。
制御回路基板15は、パワーモジュール13と信号線19によって接続されている。そして、パワーモジュール13内のスイッチング素子をスイッチングするための制御信号を出力する。
筐体11は、導電性の材料からなり、外部から飛来するノイズ(主に電磁波ノイズ)を遮蔽する役割がある。また、筐体11は全ての内部部材と絶縁されている。
筐体11内においては、直流電源である図外のバッテリの正極端子(不図示)からの電力供給線21aが第1の導電部材23に接続されていて、バッテリの負極端子(不図示)からの電力供給線21bが第2の導電部材25に接続されている。また、コンデンサ17が第1の導電部材23と第2の導電部材25に接続されることで、電力供給線21とパワーモジュール13の間に接続されている。
第1の導電部材23と第2の導電部材25は、絶縁部材27を介して対向して配設されている。そして、第1の導電部材23はパワーモジュール13の正極端子29に接続され、第2の導電部材25はパワーモジュール13の負極端子31に接続されている。したがって第1の導電部材23と第2の導電部材25に互いに電流が逆方向に流れ、この電流作用により電磁気的結合が発生しインダクタンス成分を低減する。なお、絶縁部材27は、1枚の絶縁性部材であってもよいし、複数の薄板絶縁性部材を積層したものであってもよい。
さらに、筐体11内には、制御回路基板15とパワーモジュール13の間に、導電性部材よりなる第1のシールド板33と第2のシールド板35が互いに空間を保ち、相対して配設されている。ここでは空間が第1のシールド板33と第2のシールド板35を絶縁している。第1のシールド板33と第2のシールド板35は筐体11と絶縁されている。
第1のシールド板33はコンデンサ17の第1の電極端子37と接続され、第2のシールド板35はコンデンサ17の第2の電極端子39に接続されている。これにより第1のシールド板33と第2のシールド板35は電力供給線21と電気的に接続されることになる。
この第1のシールド板33と第2のシールド板35を構成する導電性部材としては、たとえばアルミニウム板、銅板、または絶縁基板上にアルミニウム箔または銅箔などを貼り付けた導電性基板などであってもよい。
第1のシールド板33と第2のシールド板35の大きさは、共に制御回路基板15のパワーモジュール側全面を覆う大きさであることが好ましい。これは、この第1のシールド板33と第2のシールド板35の主な役割がパワーモジュール13から発生するノイズを制御回路基板15に伝えないようにするためであるからである。
このように構成された本実施例1では、第1のシールド板33と第2のシールド板35は、電極供給線の最も近い位置に接続されているコンデンサ17の端子と接続されているため、電気的には第1のシールド板33と第2のシールド板35が最もバッテリに近い上流位置に接続されることになる。このため第1のシールド板33と第2のシールド板35の電位は、電極供給線からの電源電位とほぼ同電位になる。そして、第1のシールド板33と第2のシールド板35は、筐体11とは絶縁されている。このため、パワーモジュール13から発生したノイズから筐体11に現れたノイズ電流や、筐体11が拾った外部からのノイズが筐体11を通じて第1および第2のシールド板33,35に伝播することがない。したがって、パワーモジュール13や外部からのノイズによる制御回路基板15への影響を抑制することができる。
また、第1のシールド板33と第2のシールド板35がコンデンサ17に接続されることで、パワーモジュール13のスイッチングにより発生するノイズをコンデンサ17に吸収させることができる。これは、第1の導電部材23と第2の導電部材25においても同様であり、パワーモジュール13により近い側にある第1の導電部材23と第2の導電部材25もコンデンサ17に接続されているため、パワーモジュール13からのノイズの一部を第1の導電部材23と第2の導電部材25からコンデンサ17に吸収させることができる。
また、第1のシールド板33と第2のシールド板35の大きさを制御回路基板15のパワーモジュール側全面を覆う大きさとしたので、パワーモジュール13から直接飛来するノイズ(主に電磁波ノイズ)を遮蔽することができる。
図2は、本発明を適用した実施例2におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例は、第1の導電部材23と第1のシールド板33までの第1の接続線41および第2の導電部材25と第2のシールド板35までの第2の接続線43に高周波リアクトル45を配置している。なお、その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
高周波リアクトル45は、高周波領域においてインピーダンスが高く、低周波領域においてインピーダンスが低い特性のリアクトルである。このような高周波リアクトル45として、たとえば、フェライトビーズ(フェライトがリング状に形成または接続されたものである)が好ましい。なお、フェライトビーズに限らず高周波領域においてインピーダンスが高く、低周波領域においてインピーダンスが低い特性のものであればその他のものであってもよい。
このように構成された本実施例2では、第1の接続線41および第2の接続線43に高周波リアクトル45を設けたことで、コンデンサ17では吸収し切れなかったノイズ成分や接続線が拾ってしまった外的なノイズなどが、第1および/または第2のシールド板33、35に伝達されるのを抑制することができる。
図3は、本発明を適用した第3の実施例におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例は、実施例1(図1参照)からパワーモジュール13とコンデンサ17の位置を入れ替えた構成である。
この場合、インバータ装置1を構成する部材は実施例1と同様であるが、各部材の配置と接続形態が異なる。すなわち、バッテリの正極端子からの電力供給線21aが直接第2のシールド板35と接続され、バッテリの負極端子からの電力供給線21bが直接第1のシールド板33と接続されている。そして、第1のシールド板33はコンデンサ17の第1の電極端子37に接続されると共に、第1の導電部材23が接続されている。同様に第2のシールド板35はコンデンサ17の第2の電極端子39に接続されると共に、第2の導電部材25が接続されている。
このように各部材の配置と接続形態が異なる以外、各部材などは実施例1と同様であるので説明を省略する。
このように構成された本実施例3では、コンデンサ17とパワーモジュール13の位置を入れ替えることができる。そして前述した実施例1と同様に、パワーモジュール13からのノイズや外来ノイズなどによって筐体11に現れたノイズが第1および第2のシールド板33,35に伝わることなく、制御回路基板15へのノイズの影響を抑制することができる。なお、この構成の場合、制御回路基板15とパワーモジュール13の間を接続する信号線19は、第1および第2のシールド板33,35とお互いに干渉しないように間を縫って配線する必要がある。
図4は、本発明を適用した実施例4におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例は、第1のシールド板33と第2のシールド板35が、それぞれコンデンサ17から延伸された接続導体51とそれぞれネジ部材55により接続されている。なお、ネジ部材55は、共に導電性部材である。また、接続導体51は、途中、第1の導電部材23および第2の導電部材25と、それぞれ別のネジ部材55によって接続されている。また、接続導体51には、ネジ部材55と締結するためのネジ山が切られている。
第1の導電部材23と第2の導電部材25も同様に、それぞれ別のネジ部材55によりパワーモジュール13と接続されている。その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
なお、接続導体51が貫通する部分においては、第1の導電部材23、第2の導電部材25、第1のシールド部材、第2のシールド部材のそれぞれに、電気的に導通しない程度の開口部を開けておく必要がある。
このように構成された本実施例4では、第1のシールド板33および第2のシールド板35、そして第1の導電部材23および第2の導電部材25を、それぞれ導電性のネジ部材55で接続しているため、シールド板および導電部材を固定することが容易になる。また、このようなネジ締結によって、第1のシールド板33、第2のシールド板35、第1の導電部材23、および第2の導電部材25のそれぞれを絶縁するための空間間隔をネジ部材55の回転量によって容易に調整することができる。
図5は、本発明を適用した実施例5におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例5は、第2の導電部材25の上に絶縁部材61を介して第2のシールド板を積層したものである。なお、その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
図6は、絶縁部材27の構成の一例を示す斜視図であり、図7(a)は、図6におけるA−A断面図である。
図示するように、絶縁部材61は、複数の薄板絶縁部材63を積層することで形成している。
また、第2の導電部材25の幅と第2のシールド板35の幅が異なるため、積層する複数の薄板絶縁部材63は、その幅を徐々に変えたものを用いている。ここでは、図示するように、第2のシールド板35から徐々に各薄板絶縁部材63の両辺が狭くなるように構成している。すなわち、第2のシールド板35に近い薄板絶縁部材の幅をY、第2の導電部材25側に近い薄板絶縁部材の幅をXとすると、Y>Xの関係が成り立つようにしている。
なお、これに代えて、図7(b)に示すように、第2のシールド板35から徐々に各薄板絶縁部材63の片辺が狭くなるように構成してもよい。どちらを採用するかは、第2の導電部材25と第2のシールド板35と位置関係によって異なるので適宜選択すればよい。また、特に図示しないが、徐々に幅が狭くなる割合が両辺で異なるようにしてもよい。これも第2の導電部材25と第2のシールド板35と位置関係によって異なるので適宜選択すればよい。
このように構成された本実施例5では、第2の導電部材25と第2のシールド板35の間に絶縁部材61を入れて積層したことで、第2のシールド板35を固定し易くなる。
また、第2の導電部材25と第2のシールド板35との間に入れる絶縁部材61を複数の薄板絶縁部材で構成することで、ここに挿入する薄板絶縁部材の数を変えることで所望のその間の距離に設定することができる。
また、複数の薄板絶縁部材のそれぞれの幅を徐々に変えることで、第2の導電部材25と第2のシールド板35の大きさが異なる場合でも確実に第2の導電部材25と第2のシールド板35を固定することができ、また、筐体11内部のスペースを有効に使うことができる。
なお、本実施例5においては、第2の導電部材25と第2のシールド板35とを絶縁部材61を介して積層しているが、これは、インバータ装置1を構成するコンデンサ17やパワーモジュール13、制御回路基板15などの各部材の配置からきたものであり、当然に各部材の配置が異なれば、たとえば、第2の導電部材25と第1のシールド板33、第1の導電部材23と第1のシールド板33、第1の導電部材23と第2のシールド板35がそれぞれの間に絶縁部材27を入れて積層されるようにしてもよい。
また、本実施例5では、第2の導電部材25と第2のシールド板35とを絶縁部材61を介して積層しているが、さらに、第1のシールド板33をも絶縁部材27を介して第1のシールド板33上に積層するようにしてもよい。
図8は、本発明を適用した実施例6におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例6は、制御回路基板15とパワーモジュール13を接続する信号線19とパワーモジュール13との間に信号線用シールド板71を配置したものである。なお、その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
信号線用シールド板71は、第1のシールド板33および第2のシールド板35と同様に導電性部材からなる。また、ここで信号線用シールド板71は第1のシールド板33と導電線73により接続されている。
このように構成された本実施例6では、信号線19とパワーモジュール13との間に信号線用シールド板71を配設し、かつ、信号線用シールド板71と第1のシールド板33とを導電線73により接続したことで信号線用シールド板71も電源電位とほぼ同じになり、パワーモジュール13から発生するノイズによる信号線19への影響を抑制することができる。
なお、本実施例6では、信号線用シールド板71を導電線73により第1のシールド板33に接続したが、これに替えて、信号線用シールド板71を導電線73により第2のシールド板35に接続してもよい。
図9は、本発明を適用した実施例7におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例7は、前述した実施例6と同様に、信号線19とパワーモジュール13との間に信号線用シールド板を配設したものであるが、信号線用シールド板の形状を、信号線19を包むように円筒形状としたものである。そして、この円筒形の信号線用シールド板75も第1のシールド板33と導電線73により接続されている。その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
このように本実施例7によれば、信号線19の外周を円筒形の信号線用シールド板75で覆うことで第1のシールド板33に接続される構造である。このような構造にすることでも、パワーモジュール13から発生するノイズによる信号線19への影響を抑制することができる。
図10は、本発明を適用した実施例8におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例8は、前述した実施例6と同様に、信号線19とパワーモジュール13との間に信号線用シールド板を配設したものであるが、信号線用シールド板が第1のシールド板と一体化しているものである。ここでは、これを一体化シールド板77と称する。その他の構成は前述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
この一体化シールド板77は、信号線19とパワーモジュール13の間を電磁気的に隔離すると共に制御回路基板15とパワーモジュール13の間を電磁気的に隔離している。
これにより本実施例8によれば、実施例6と同様に信号線19へのノイズの影響を抑制することができる。しかも、第1のシールド板と一体化していることでパワーモジュール13側から見て信号線19を見通せる隙間がなくなるので、一層、パワーモジュール13からの飛来ノイズを遮蔽することができる。
図11は、本発明を適用した実施例9におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例9は、前述した実施例3において、信号線用シールド板71を設けたものである。その他の構成は実施例3と同様であるので説明を省略する。
この場合、信号線用シールド板71は第2のシールド板35と導電線73により接続されることになる。これにより、信号線用シールド板71は電源電位となる。
したがって、コンデンサ17とパワーモジュール13の配置が逆となっている場合でも、前述した実施例6と同様に、信号線19へのパワーモジュール13からのノイズの影響を抑制することができる。
図12は、本発明を適用した実施例10におけるインバータ装置1の内部構成を説明するための説明図である。
本実施例10は、制御回路基板15の位置を、図示するように、パワーモジュール13の下側に設け、さらに第1の導電部材、第1のシールド板、および信号線用シールド板を一枚の導電性板材から形成した一体化シールド板81としているものである。
この一体化シールド板81の一端は、第1の導電部材となる部分の電力供給線21側で接続されている。
このように一体化シールド板81を一つの導電性板材から形成したことで、一つの板材を折り曲げるだけで第1の導電部材、第1のシールド板、および信号線用シールド板の機能を行わせることができる。
また、本実施例10において、パワーモジュール13と制御回路基板15を電磁気的に隔てるのは、この一体化シールド板81だけとなるが、第2のシールド板35は、パワーモジュール13をはさんでは一体化シールド板81と相対する位置に設けている。これにより、パワーモジュール13から発生したノイズが筐体11に到達するのを防止して、筐体経由で制御回路基板15に影響するのを抑制している。したがって、本実施例10においても他の実施例同様にパワーモジュール13からのノイズや外来ノイズが筐体11を伝わることなく、制御回路基板15へのノイズの影響を抑制することができる。
以上本発明の好適な実施例を説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
たとえば、上述した実施例では、コンデンサ17を筐体11内に内蔵している構成としたが、コンデンサ17は筐体11外にあってもよい。ただしこの場合でも第1および第2のシールド板33,35が電源電位により近い電位とするために、コンデンサ17の上流に第1および第2のシールド板33,35が接続するように構成することが好ましい。
また、電源としては、直流電源として一般的に用いられているバッテリ(蓄電池)を想定して説明しているが、これは、バッテリ以外にも、燃料電池や他の駆動源によって駆動さえる発電機などであってもよい。
本発明のインバータ装置1は、直流を交流に変化するためのあらゆる装置、機械に適用可能であるが、特に、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などの直流電源を搭載する自動車の電源回路に好適である。
本発明を適用した実施例1におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例2におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例3におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例4におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例5におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 絶縁部材の構成の一例を示す斜視図である。 (a)は図6におけるA−A断面図であり、(b)は絶縁部材の他の構成を断面図である。 本発明を適用した実施例6におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例7におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例8におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例9におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。 本発明を適用した実施例10におけるインバータ装置の内部構成を説明するための説明図である。
符号の説明
1…インバータ装置
11…筐体
13…パワーモジュール
15…制御回路基板
17…コンデンサ
19…信号線
21…電力供給線
23…第1の導電部材
25…第2の導電部材
27…絶縁部材
29…正極端子
31…負極端子
33…第1のシールド板
35…第2のシールド板
37…第1の電極端子
39…第2の電極端子
41…第1の接続線
43…第2の接続線
45…高周波リアクトル
51…接続導体
55…ネジ部材
61…絶縁部材
63…薄板絶縁部材
71…信号線用シールド板
73…導電線
75…信号線用シールド板
77、81…一体化シールド板

Claims (16)

  1. 直流を交流に変換するために少なくとも一つのスイッチング素子を有するパワーモジュールと、
    前記パワーモジュールを外部の直流電源からの電力供給線に接続する導電部材と、
    前記導電部材に接続され、前記パワーモジュールと前記電力供給線との間に位置するコンデンサと、
    前記パワーモジュールと信号線により接続され、前記スイッチング素子のオン、オフを制御する制御回路基板と、
    導電性部材よりなり、前記パワーモジュールと前記制御回路基板との間に配設され、前記電力供給線と電気的に接続されたシールド板と、
    導電性部材よりなり、少なくとも前記パワーモジュール、前記制御回路基板、および前記シールド板を覆い、かつ少なくとも前記シールド板から絶縁された筐体と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記シールド板と前記電力供給線とを接続する接続線に高周波リアクトルを設けたことを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記シールド板は、前記コンデンサに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ装置。
  4. 前記シールド板は、前記電力供給線と前記導電部材を接続するための導電体として使用されていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  5. 前記シールド板は、前記導電部材と接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のインバータ装置。
  6. 前記シールド板は、ネジ締結されていることを特徴とする請求項4または5に記載のインバータ装置。
  7. 前記導電部材と前記シールド板は、一体物であることを特徴とする請求項4または5に記載のインバータ装置。
  8. 前記シールド板は、前記電力供給線の正極側配線と電気的に接続された第1のシールド板と、前記電力供給線の負極側配線と電気的に接続された第2のシールド板からなり、
    前記第1のシールド板および前記第2のシールド板が絶縁されて相対する位置に配設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のインバータ装置。
  9. 前記導電部材は、前記パワーモジュールの正極端子と接続される第1の導電部材と、前記パワーモジュールの負極端子と接続される第2の導電部材とからなり、
    前記第1の導電部材または前記第2の導電部材のいずれかと、前記第1のシールド板または前記第2のシールド板のいずれかが絶縁部材を介して積層されていることを特徴とする請求項8に記載のインバータ装置。
  10. 前記絶縁部材は、複数の薄板絶縁部材を積層して形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載のインバータ装置。
  11. 前記信号線と前記パワーモジュールとの間に配設され、前記電力供給線と電気的に接続されている信号線用シールド板を有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のインバータ装置。
  12. 前記シールド板は、前記電力供給線の正極側配線と電気的に接続された前記第1のシールド板と、前記電力供給線の負極側配線と電気的に接続された前記第2のシールド板よりなり、
    前記信号線と前記パワーモジュールとの間に配設され、前記第1のシールド板または前記第2のシールド板と電気的に接続されている信号線用シールド板を有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のインバータ装置。
  13. 前記信号線用シールド板は、第1のシールド板または第2のシールド板のいずれかと導電線により接続されていることを特徴とする請求項11に記載のインバータ装置。
  14. 前記信号線用シールド板は、前記信号線を内包する円筒形状に形成され、第1のシールド板または第2のシールド板のいずれかと導電線により接続されていることを特徴とする請求項11に記載のインバータ装置。
  15. 前記信号線用シールド板は、前記第1のシールド板または前記第2のシールド板のいずれかとの一体物であることを特徴とする請求項11に記載のインバータ装置。
  16. 前記信号線用シールド板は、前記第1のシールド板または前記第2のシールド板のいずれかと、前記第1の導電部材または前記第2の導電部材のいずれかとの一体物であることを特徴とする請求項11に記載のインバータ装置。
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