JP2005124262A - リアクトルユニット及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置構成の小型化に適したリアクトルユニット及び電力変換装置を提供する。
【解決手段】このリアクトルユニット51では、電力変換用のコイル11を用いて降圧、及び昇圧を行うための第1及び第2のスイッチング素子13,15が、コイル11を構成する銅板53上に直接実装されている。コイル11上に、スイッチング素子13,15のフライホイール用のダイオードも実装するようにしてもよい。また、スイッチング素子13,15の実装位置を変更することにより、コイル11のインダクタンスが変更可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクトルユニット及び電力変換装置に関し、特に車載用のものに関する。
図8は、車両駆動用のモータを駆動するための駆動電流を生成する電力変換装置の一般的な構成を示す回路図である。この電力変換装置は、図8に示すように、電源であるバッテリから入力される電圧を昇圧して出力するとともに、モータ5からの回生電流を降圧してバッテリ側に与える変換ユニット1と、昇圧ユニット1の出力の平滑化等を行うコンデンサ3と、電力変換装置1から出力される電力に基づいて、モータ5を駆動するための駆動電流(ここでは、3相交流電流)を生成してモータ5に与えるインバータユニット7とを備えている。
変換ユニット1は、昇圧及び降圧に用いられる電力変換用のコイル11と、第1及び第2のスイッチング素子13,15と、フライホイール用の第1及び第2のダイオード17,19と、バッテリ等の電源部と電気接続される正負の1次側接続部21,23と、インバータユニット7と電気接続される正負の2次側接続部25,27とを備えている。
コイル11は、その一端部が正側の1次側接続部21に電気接続されている。第1のスイッチング素子13は、コイル11の他端側と正側の2次側接続部25との間の電気接続路に介装されている。第2のスイッチング素子15は、コイル11の他端側と負側の1次側接続部23との間の電気接続路に介装されている。この第1及び第2のスイッチング素子13,15としては、例えばIGBT、MOSFET等が用いられる。
第1のダイオード17は、コイル11の他端側と正側の2次側接続部25との間の前記電気接続路に、2次側接続部25側に向けて順方向となるように、かつ第1のスイッチング素子13と並列関係をなすように介装されている。第2のダイオード19は、コイル11の他端側と負側の1次側接続部23との間の前記電気接続路に、コイル11の他端側に向けて順方向となるように、かつ第2のスイッチング素子15と並列関係をなすように介装されている。
平滑用のコンデンサ3は、変換ユニット1の正負の2次側接続部25,27間に介装されている。
このような構成において、第1のスイッチング素子13は、インバータユニット7を介してモータ5から与えられる回生電流を降圧するための素子であり、この第1のスイッチング素子13がモータ5側から回生電流が供給される際にオン、オフされることにより、回生電流がコイル11を介して降圧されてバッテリ側に供給されるようになっている。
また、第2のスイッチング素子15は、昇圧用のスイッチング素子であり、この第2のスイッチング素子15がオン、オフされてコイル11に対するエネルギーの蓄積、放出が繰り返されることにより、バッテリ側から印加される電圧が昇圧されて第1のダイオード17を介して、コンデンサ3により安定化されつつインバータユニット7に与えられるようになっている。また、コンデンサ3は、回生電流が変換ユニット1に供給される際にも、回生電流の安定化に寄与している。
インバータユニット7は、第1ないし第6のスイッチング素子S1〜S6と、フライホイール用の第1ないし第6のダイオードD1〜D6とを備えており、モータ5との電気接続はU、V、Wの各相に対応した第1ないし第3の接続部T1〜T3を介して行われる。
第1のスイッチング素子S1は、前記正側の2次側接続部25と第1の接続部T1との間の電気接続路に介装され、第2のスイッチング素子S2は、前記正側の2次側接続部25と第2の接続部T2との間の電気接続路に介装され、第3のスイッチング素子S3は、前記正側の2次側接続部25と第3の接続部T3との間の電気接続路に介装されている。第4のスイッチング素子S4は、前記負側の2次側接続部27と第1の接続部T1との間の電気接続路に介装され、第5のスイッチング素子S5は、前記負側の2次側接続部27と第2の接続部T2との間の電気接続路に介装され、第6のスイッチング素子S6は、前記負側の2次側接続部27と第3の接続部T3との間の電気接続路に介装されている。第1ないし第6のスイッチング素子S1〜S6としては、例えば例えばIGBT、MOSFET等が用いられる。
第1ないし第3のダイオードD1〜D3は、対応する第1ないし第3のスイッチング素子S1〜S3と並列関係をなし、前記正側の2次側接続部25側に向けて順方向となるように対応する各電気接続路に介装されている。第4ないし第6のダイオードD4〜D6は、対応する第4ないし第6のスイッチング素子S4〜S6と並列関係をなし、第1ないし第3の接続部T1〜T3側に向けて順方向となるように対応する各電気接続路に介装されている。
そして、各スイッチング素子S1〜S3がオン、オフされることにより、変換ユニット1から与えられる直流電流が3相交流電流に変換されてモータ5に供給されるようになっている。
図9は、図8の電力変換装置の平面的な構成を概略的に示す図である。図9におけるコイル部31には上述の変換ユニット1のコイル11が備えられ、変換デバイス部33には変換ユニット1の第1及び第2のスイッチング素子13,15、及び第1及び第2のダイオード17,19等が備えられている。インバータ部35には、上述のインバータユニット7及び制御回路等が備えられている。そして、これらの各構成要素(31,33,35)は、パッケージ化されて1つのケース体内に収容され、電力変換装置を構成している。
このような電力変換装置は、例えば図10に示すように、ハイブリッドカー41の走行用のモータ(エンジンモータ)42を駆動する電力変換装置43として適用される。なお、図10中の符号44はタイヤ、符号45はガソリンエンジン、符号46は発電機、符号47はバッテリ、符号48は高電圧リレーをそれぞれ示している。また、モータ42の例として、ここでは、U相、V相及びW相の三相それぞれに2個ずつの合計6個のコイル(図示せず)を有したものを適用して、トルク増大を図っている。
上述の図8及び図9に示す電力変換装置では、変換ユニット1のスイッチング素子13,15等をコイル部31と別に備える構成であるため、変換デバイス部33等の設置面積等が嵩み、装置が大型になるという問題がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、装置構成の小型化に適したリアクトルユニット及び電力変換装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段は、電力変換用のコイルを備えたリアクトルユニットであって、前記コイルを構成する導体上に半導体素子が実装されている。
好ましくは、前記コイルが板状導体によって構成されているのがよい。
また、好ましくは、前記半導体素子はスイッチング素子であるのがよい。
さらに、好ましくは、前記スイッチング素子は縦型のパワーデバイスであるのがよい。
また、好ましくは、前記スイッチング素子は横型のパワーデバイスであるのがよい。
さらに、好ましくは、前記半導体素子はダイオードであるのがよい。
また、好ましくは、前記半導体素子として、スイッチング素子及びフライホイール用のダイオードが実装されるのがよい。
さらに、好ましくは、前記半導体素子が、前記コイルを構成する前記板状導体の表面及び裏面に実装されているのがよい。
また、好ましくは、前記半導体素子が、前記コイルを構成する前記板状導体の表面又は裏面に実装されているのがよい。
さらに、好ましくは、前記スイッチング素子が、前記コイルの螺旋状の巻回経路上における中間位置に実装されているのがよい。
また、好ましくは、前記スイッチング素子が、前記コイルの螺旋状の巻回経路上における複数位置に実装されているのがよい。
さらに、好ましくは、前記半導体素子として、前記コイルの両端部にそれぞれスイッチング素子が実装されているのがよい。
また、前記課題を解決するための手段は、請求項1ないし12のいずれかに記載のリアクトルユニットを用い、入力される電力の変換を行う電力変換装置である。
請求項1ないし13に記載の発明によれば、コイルを構成する導体上に半導体素子が実装された構成であるため、このリアクトルユニットが備えられる電力変換装置内における半導体素子の専用設置スペースを削減することができ、装置構成の小型化に適したリアクトルユニットを提供することができる。
また、コイル上に半導体素子を実装するのに伴ってコイルと半導体素子との電気接続も同時に行うことができ、両者間の電気接続のための配線等を削減でき、装置構成及び製造工程の簡略化が図れるとともに、半導体素子としてスイッチング素子等が備えられた場合におけるノイズ低減効果も得られる。
さらに、コイルの樹脂等による封止に伴って、コイル上に実装された半導体素子の封止も同時に行うことができるため、この点においても製造等の点で有利である。
請求項2に記載の発明によれば、コイルを構成する板状導体上に半導体素子を容易に実装することができる。
請求項3に記載の発明によれば、スイッチング素子をコイル上に直接実装することができる。
請求項4に記載の発明によれば、スイッチング素子が縦型のパワーデバイスであるため、コイルを構成する板状導体の表裏両面にスイッチング素子を容易に実装することができ、その結果、さらなる省配線、ノイズ低減及び省スペース等の効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、スイッチング素子が横型のパワーデバイスであるため、スイッチング素子をコイルを構成する板状導体の片面側にだけ実装する構成であり、製造工程の簡略化が図れ、低コスト化が図れる。
請求項6に記載の発明によれば、フライホイール用のダイオード等をコイルを構成する導体上に実装することができ、さらなる省スペース化等の効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、電力変換用のスイッチング素子及びフライホール用のダイオード等をコイルを構成する導体上に実装する構成であるため、これらの構成を一体化して単一のモジュールとすることができ、これによって、省配線、ノイズ低減及び省スペース、製造工程の簡略化等のさらなる効果が得られる。
請求項8に記載の発明によれば、コイルを構成する板状導体の表裏両面に半導体素子を実装することにより、さらなる省配線、ノイズ低減及び省スペース等の効果が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、スイッチング素子をコイルを構成する板状導体の片面側にだけ実装する構成とすることにより、製造工程の簡略化が図れ、低コスト化が図れる。
請求項10に記載の発明によれば、スイッチング素子が、コイルの螺旋状の巻回経路上における中間位置に実装されているため、そのスイッチング素子の実装位置を変化させることにより、そのスイッチング素子を介して電流回路に接続されて有効に作用するコイルの長さ区間(すなわち、有効インダクタンス)を変化させることができる。
請求項11に記載の発明によれば、スイッチング素子が、コイルの螺旋状の巻回経路上における複数位置に実装されているため、いずれのスイッチング素子を介してコイルを電流回路に接続するかを選択でき、これによって電流回路に接続されて有効に作用するコイルの長さ区間(すなわち、有効インダクタンス)を変化させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、コイルの両端部にそれぞれスイッチング素子が実装されているため、コイルの一方側を一方のスイッチング素子を介してグランドに接続するとともに、コイルの他方側を他方のスイッチング素子を介して電圧変換用の平滑化コンデンサの正側の端子に接続した構成において、両端のスイッチング素子を共にオンすることにより、平滑化コンデンサに蓄積された電荷をコイルを介して制限しつつ放電させることができる。その結果、スイッチング素子をコイルに直接実装して装置構成の省スペース化を図りつつ、平滑化コンデンサの放電用の抵抗を省略して低損失な電力変換装置を構成することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。本実施形態に係る電力変換装置は、後述するリアクトルユニット51(図1参照)の構造的な構成に特徴があり、回路的な構成は上述の図8の電力変換装置とほぼ同様な構成であるため、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
ここで、本実施形態を含む以下の各実施形態及びそれらの変形例において、本発明に係る半導体素子には、図8の変換ユニット1の第1及び第2のスイッチング素子13,15、第1及び第2のダイオード17,19、及び後述するスイッチング素子61(図7参照)が対応している。
本実施形態に係るリアクトルユニット53では、図1に示すように、図8の変換ユニット1のコイル11が、帯状に切り出された銅板(板状導体)53を螺旋状に巻回して構成されている。そして、第1及び第2のスイッチング素子13,15が、そのコイル11を構成する銅板53上に実装されている。スイッチング素子13,15としては、電流をその上下面間で縦方向に通す縦型のパワーデバイスが用いられており、リアクトル11の一端部及びその近傍位置の表面側に実装されている。本実施形態では、図1に示すように、第1及び第2のスイッチング素子13,15がコイル11の端部(コイル端部における同一周回上における同一位置)に隣接して実装されている。あるいは、変形例として、図2に示すように、第1のスイッチング素子13をコイル11の端部に実装し、第2のスイッチング素子15を、第1のスイッチング素子13が実装されたコイル11上の位置から1周分だけ螺旋状の巻回経路の内方に進んだ位置に実装し、両スイッチング素子13,15が上下に隣接して配置されるようにしてもよい。
第1及び第2のスイッチング素子13,15としては、例えば縦型のNチャンネルMOSFETが用いられている。そして、第1のスイッチング素子13については、図3に示すように、その下面側に設けられるソース電極13aがコイル11に電気接続されるとともに機械的に固着されており、第2のスイッチング素子15については、その上面側に設けられるドレイン電極(図示せず)がコイル11に電気接続されるともに機械的に固着されている。この両スイッチング素子13,15のコイル11への電気接続及び機械的固定は、導電性を有する固着剤(例えば、半田等)により同時に行われる。また、第1のスイッチング素子13の上面に設けられるドレイン電極13b及びゲート電極13bには、他の接続対象との電気接続のための所定の配線材が接続される。同様に、第2のスイッチング素子15の上面に設けられる図示しないゲート電極及び下面に設けられるソース電極にも、他の接続対象との電気接続のための所定の配線材が接続される。
第1及び第2のスイッチング素子13,15としては、半導体材料としてSiC、GaN、Cなどが用いられたワイドバンドギャップデバイスを用いることにより、低損失で高温動作も可能な変換ユニット1を実現できる。
また、スイッチング素子13,15の制御信号(ゲート信号)を伝達する信号線(ゲート信号線)を、コイル11に付設される磁心(図示せず)を構成する磁性体内部、又はその周辺部に通すことができるため、制御信号に含まれるノイズを磁性体により低減することができる。また、信号線から電磁波が外部に放射されるのをシールドできる効果も得られる。
さらに、スイッチング素子13,15のゲート信号線をアルミナスリーブに通して配索することにより、信号線を力学的衝撃から保護することができ、信頼性の向上が図れる。また、アルミナスリーブにより信号線を他の部材から確実に絶縁することができる。
また、本実施形態では、コイル11に付設される磁心として、鉄等の金属磁性粉末、又は所定の被膜で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合した圧粉磁心が用いられている。このため、コイル11、磁心及びゲート信号線用のアルミナスリーブを一体的に形成することができる。
そして、このように構成されたリアクトルユニット51は、例えば、所定のケース内に収容されて樹脂封止される。
以上のように、本実施形態によれば、コイル11を構成する銅板53上に昇圧用及び降圧用のスイッチング素子13,15が直接実装された構成であるため、このリアクトルユニット51が備えられる電力変換装置内におけるスイッチング素子13,15の専用の設置スペースを省略(削減)することができ、装置構成の小型化に適したリアクトルユニット51を提供することができる。
また、コイル11上にスイッチング素子13,15を実装するのに伴ってコイル11とスイッチング素子13,15との電気接続も同時に行うことができ、両者間の電気接続のための配線等を削減でき、装置構成及び製造工程の簡略化が図れるとともに、ノイズ低減効果も得られる。
さらに、コイル11の樹脂等による封止に伴って、コイル11上に実装されたスイッチング素子13,15の封止も同時に行うことができるため、この点においても製造等の点で有利である。
また、コイル11を銅板53で構成するため、その銅板53上にスイッチング素子13,15を容易に実装することができる。
なお、本実施形態の変形例として、スイッチング素子13,15等をコイル11を構成する銅板53の表裏両面に実装するようにしてもい。これによって、さらなる省配線、ノイズ低減及び省スペース等の効果が得られる。また、本実施形態のように、銅板53の片面(表面)側にのみスイッチング素子13,15等を実装する構成では、製造工程(スイッチング素子13,15等の実装工程等)の簡略化が図れ、低コスト化が図れるという利点がある。このようにスイッチング素子13,15を銅板53の片面にのみ実装する構成の場合、スイッチング素子13,15に、横型のパワーデバイスを用いてもよい。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。本実施形態に係るリアクトルユニット51が上述の第1実施形態に係るリアクトルユニット51と実質的に異なる点は、スイッチング素子13,15に加えてダイオード17,19がコイル11上に実装されている点であり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図4に示すように、変換ユニット1の第1及び第2のスイッチング素子13,15に加えて、第1及び第2のダイオード17,19が対応するスイッチング素子13,15に隣接してコイル11の銅板53上に実装されている。この場合も、導電性の固着材(例えば、半田等)を用いてダイオード17,19のコイル11への電気接続と機械的固定とが同時に行われるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、スイッチング素子13,15に加えてそのフライホイール用ダイオード17,19もコイル11上に実装することにより、これらをコイル11と一体化して単一のモジュールとすることができ、これによって、省配線、ノイズ低減及び省スペース、製造工程の簡略化等のさらなる効果が得られる。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。本実施形態に係るリアクトルユニット51が上述の第2実施形態に係るリアクトルユニット51と実質的に異なる点は、第2のスイッチング素子15及び第2のダイオード19の実装位置が変更された点であり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、第2のスイッチング素子15及び第2のダイオード19の実装位置が、コイル11の螺旋状の巻回経路上における中間位置に設定されている。なお、本実施形態では、第1のスイッチング素子13及び第1のダイオード17の実装位置は、コイル11の端部から変更しない構成としたが、第1のスイッチング素子13及び第1のダイオード17の実装位置もコイル11の巻回経路上における他の中間位置に設定してもよい。あるいは、第1のスイッチング素子13及び第1のダイオード17の実装位置と、第2のスイッチング素子15及び第2のダイオード19の実装位置とが入れ替わった構成としてもよい。
このため、本実施形態では、コイル11の中間位置に実装された第2のスイッチング素子15等の実装位置をコイル11の巻回経路上において調節することにより、第2のスイッチング素子15を介して電流回路に接続されて有効に作用するコイル11の長さ区間(すなわち、有効インダクタンス)を変化させることができる。例えば、昇圧時と降圧時とで使用するコイル11のインダクタンスを変化させることができる。すなわち、第1及び第2のスイッチング素子13,15のいずれを介してコイル11を電流回路に接続するかを選択することにより、電流回路に接続されて有効に作用するコイル11の有効インダクタンスを変化させることができる。
<第4実施形態>
図6は本発明の第4実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す図であり、図7は図6の電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。本実施形態に係る電力変換装置が上述の第1実施形態に係る電力変換装置と実質的に異なる点は、変換ユニット1に第3のスイッチング素子(半導体素子)61が追加された点であり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、変換ユニット1に第3のスイッチング素子61が追加されている。このスイッチング素子61は、IGBT、MOSFET等により構成され、コイル1における正側の1次側接続部21側の端部と、負側の1次側接続部23との間の電気接続路に介装されている。このため、この第3のスイッチング素子61と第1のスイッチング素子13とをオンさせると、コンデンサ3の正負の端子が、第1のスイッチング素子13、コイル11及び第3のスイッチング素子61を介して導通し、これによって、コンデンサ3に蓄積された電荷を、コイル11によって制限しつつ放電させることができるようになっている。その結果、従来より一般的に用いられているコンデンサ11に並列接続する放電用の抵抗を省略できるようになっている。なお、スイッチング素子13,61を介してコンデンサ3の放電を行う際には、第2のスイッチング素子15はオフされている。また、コンデンサ3の放電を行うとき以外は、第3のスイッチング素子61はオフされている。
そして、この第3のスイッチング素子61は、図7に示すように、コイル11上における、第1のスイッチング素子13が実装される側と反対側の端部の表面に直接実装されている。このため、第1及び第3のスイッチング素子13,61の両方を同時にオンさせると、上述のように、コンデンサ3の正負の端子間が、スイッチング素子13,61及びコイル11を介して導通するようになっている。第3のスイッチング素子61としては、例えば縦型のパワーデバイスが用いられる。
以上のように、本実施形態によれば、上述の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、第1及び第2のスイッチング素子13,15と同様に、第3のスイッチング素子61についてもコイル11に直接実装して装置構成の省スペース化を図りつつ、平滑化コンデンサ3の放電用の抵抗を省略して低損失な電力変換装置を構成することができる。
なお、上述の第2及び第4実施形態では、第1及び第2のスイッチング素子13,15がコイル11上の1周分だけずれた位置に上下に隣接するように実装されているが、図1に示す構成のように、コイル11の同一周回上の位置に隣接配置してもよい。
本発明の第1実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。 図1の構成の変形例を示す図である。 図1の要部構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。 図6の電力変換装置に用いられるリアクトルユニットの構成を示す図である。 従来の電力変換装置の一般的な構成を示す回路図である。 図8の電力変換装置の平面的な構成を概略的に示す図である。 図8の電力変換装置の適用例を示す図である。
符号の説明
1 変換ユニット
3 コンデンサ
5 モータ
7 インバータユニット
11 コイル
13 第1のスイッチング素子
15 第2のスイッチング素子
17 第1のダイオード
19 第2のダイオード
51 リアクトルユニット
53 銅板(板状導体)
61 第3のスイッチング素子

Claims (13)

  1. 電力変換用のコイルを備えたリアクトルユニットであって、
    前記コイルを構成する導体上に半導体素子が実装された、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  2. 請求項1に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記コイルが板状導体によって構成されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子はスイッチング素子である、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  4. 請求項3に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記スイッチング素子は縦型のパワーデバイスである、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  5. 請求項3に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記スイッチング素子は横型のパワーデバイスである、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  6. 請求項1又は2に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子はダイオードである、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  7. 請求項1又は2に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子として、スイッチング素子及びフライホイール用のダイオードが実装される、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  8. 請求項2に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子が、前記コイルを構成する前記板状導体の表面及び裏面に実装されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  9. 請求項2に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子が、前記コイルを構成する前記板状導体の表面又は裏面に実装されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  10. 請求項3に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記スイッチング素子が、前記コイルの螺旋状の巻回経路上における中間位置に実装されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  11. 請求項3に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記スイッチング素子が、前記コイルの螺旋状の巻回経路上における複数位置に実装されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  12. 請求項3に記載のリアクトルユニットにおいて、
    前記半導体素子として、前記コイルの両端部にそれぞれスイッチング素子が実装されている、ことを特徴とするリアクトルユニット。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のリアクトルユニットを用い、入力される電力の変換を行う、ことを特徴とする電力変換装置。
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