JP2020190628A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧部材に冷却用のエアを流して冷却する定着装置であって、少ない冷却面積で効率よく加圧部材を冷却することができる定着装置等を提供する。【解決手段】加熱部材31との間に通紙部Nを形成する回転可能な加圧部材32と、通紙部Nと反対側の位置において加圧部材32の近傍に配置されるガイド部材36を備え、ガイド部材36には、通紙部Nと反対側の位置において加圧部材32の周面に近接配置され、加圧部材との間に、加圧部材の冷却のためにファン91から供給される冷却用のエアの流路362を形成する第1ガイド壁361と、流路362を上流から下流へ流れた冷却エアを加圧部材32から離れる方向へと導く排出口365、365aが設けられ、ガイド部材36はさらに、流路362における第1ガイド壁361と加圧部材32の距離が、最下流部において最も小さくなるように構成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置の定着装置として、ハロゲンランプ等の加熱手段により加熱された定着ベルト、定着ローラ等の加熱部材と加圧ローラ等の加圧部材をそなえ、これらの加熱部材と加圧部材を圧接して形成されたニップ部に、トナー像が転写された記録材を通して加熱・加圧する熱ローラ定着方式の定着装置が、装置の簡便性等の観点から広く利用されている。
ところで、小サイズ紙を定着装置に連続通紙すると、加熱部材や加圧部材の長さ方向における用紙通過部分は加熱部材の熱が用紙に吸収されるため温度上昇を抑制されるが、用紙の非通過部分である加熱部材や加圧部材の両端部、特に用紙の幅方向の両端部近傍において温度が上昇し続け、機能部材が破損し大量の超微粒粉塵(UFP)が発生する恐れがある。
このため、従来では、加熱部材や加圧部材の局部的な温度上昇を抑制するために均熱ローラを使用し、この均熱ローラを加圧部材と接触させることで加圧部材等の長さ方向における温度の均一化を行ったり、パルス位相変調制御(PPM(Pulse Phase Modulation)制御)を用いて生産性を落とすこと等で対応していた。
しかし、均熱ローラは加圧部材に直接接触することから、紙粉、トナー等の汚れによって加圧部材にダメージを与え、加圧部材等の寿命を縮めていた。またPPM制御では生産性を落とすため印字終了まで時間がかかり、その分ユーザーを待たせてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1には、吹出ファンによる冷却用のエアにより加圧部材を冷却する技術が提案されている。具体的には、加圧部材6を定着位置10から退避した退避位置に移動させる移動手段とを備える定着装置1において、冷却機構45に整風板20,22が配設され、移動手段による加圧部材6の移動の前後の何れの状態でも、整風板20,22によって、冷却風44が加圧部材6に沿って流れて外部に排気されるように規制される、というものである。
特開2016−6472号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、通紙部と反対側において冷却エアを加圧部材に流すため、本来的に冷却面積が少ないにもかかわらず、冷却用のエアを加圧部材に沿って効率よく流すための配慮がなされておらず、冷却効率の点で改善の余地があった。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、加圧部材に冷却用のエアを流して冷却する定着装置であって、少ない冷却面積で効率よく加圧部材を冷却することができる定着装置及び画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)加熱部材との間に通紙部を形成する回転可能な加圧部材と、通紙部と反対側の位置において前記加圧部材の近傍に配置されるガイド部材と、を備え、前記ガイド部材には、通紙部と反対側の位置において前記加圧部材の周面に近接配置され、前記加圧部材との間に、前記加圧部材の冷却のためにファンから供給される冷却用のエアの流路を形成する第1ガイド壁と、前記流路を上流から下流へ流れた前記冷却エアを加圧部材から離れる方向へと導く排出口が設けられ、前記ガイド部材はさらに、前記流路における第1ガイド壁と前記加圧部材の距離が、最下流部において最も小さくなるように構成されていることを特徴とする定着装置。
(2)前記ガイド部材は、前記流路における第1ガイド壁と前記加圧部材の距離が、前記流路の下流に至るに従って連続的に小さくなるように構成されている前項1に記載の定着装置。
(3)前記ガイド部材には、前記流路を下流へと流れた前記エアの流れをせき止める防風壁が、加圧部材の周面に対してほぼ直交状態に形成されると共に、前記防風壁でせき止められた前記エアを前記排出口へと導く第2ガイド壁が前記防風壁に連続して形成されている前項1または2に記載の定着装置。
(4)前記防風壁と前記加圧部材との隙間は、前記流路における第1ガイド壁と加圧部材の最下流部の距離よりも狭い前項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
(5)前記ファンから供給される前記エアの前記流路への流入角度は、前記加圧部材の接線方向に対して0〜50度である前項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
(6)前記加圧部材の周方向における前記流路の長さは、前記加圧部材の半周以下に設定されている前項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
(7)前記排出口の向きは、前記エアを前記加圧部材から遠ざけて排出可能な向きに設定されている前項1〜6のいずれかに記載の定着装置。
(8)前記ガイド部材は、前記加圧部材の長さ方向の両端部の2箇所において、当該長さ方向の中央部に対し左右対称な関係で配置されている前項1〜7のいずれかに記載の定着装置。
(9)前記冷却エアの流路の前記加圧部材の周方向の長さは、前記加圧部材の長さ方向の中央部側よりも端部側の方が短く設定されている前項1〜8のいずれかに記載の定着装置。
(10)前記第1のガイド壁には、前記加圧部材の長さ方向において前記流路を仕切る1個または複数個の仕切り部が設けられている前項1〜9のいずれかに記載の定着装置。
(11)前記排出口は前記加圧部材の長さ方向に形成されるとともに、前記排出口の面積は、加圧部材の長さ方向における範囲によって異なっており、前記加圧部材の通紙部側に温調センサが配置されている範囲での排出口の面積は、温調センサが配置されていない範囲での排出口の面積よりも大きく設定され、及びまたは、加圧部材の長さ方向の最端部における排出口の面積は、用紙の幅方向の端部における排出口の面積よりも大きく設定されている前項1〜10のいずれかに記載の定着装置。
(12)前記排出口から排出された前記エアを、定着装置外に備えられ前記冷却エアを捕集するフィルタ装置へと導く導出経路、または吸引部が形成されている前項1〜11のいずれかに記載の定着装置。
(13)前項1〜12のいずれかに記載の定着装置と、前記定着装置における加圧部材を冷却するための冷却用のエアを供給するファンと、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(14)前記定着装置におけるガイド部材に形成された排出口から排出された前記エアを捕集するフィルタ装置をさらに備えている前項13に記載の画像形成装置。
前項(1)に記載の発明によれば、加熱部材との間に通紙部を形成する回転可能な加圧部材の通紙部と反対側の位置において、ガイド部材の第1ガイド壁が加圧部材の周面に近接配置され、加圧部材と第1ガイド壁との間に冷却用のエアの流路が形成されている。そして、この流路をファンから供給された冷却用のエアが上流から下流へと流れることにより、加圧部材がエアと接触して冷却される。
ガイド部材は、流路における第1ガイド壁と加圧部材の距離が、最下流部において最も小さくなるように構成されているから、流路の最下流部を流れる冷却用のエアの流速が流路の中で最も速くなり、新鮮なエアが加圧部材に多量に接触することになる。このため、加圧部材の周面に新鮮なエアを多量に接触させることができ、その結果、少ない冷却面積で効率よく加圧部材を冷却することができる。しかも、ガイド部材には、流路を上流から下流へ流れたエアを加圧部材から離れる方向へと導く排出口が設けられており、流路を通過した冷却エアは加圧部材から離れる方向へと導かれるから、エアが加熱部材側へと流れ込む危険を抑制できる。
前項(2)に記載の発明によれば、ガイド部材は、流路における第1ガイド壁と加圧部材の距離が、流路の下流に至るに従って連続的に小さくなるように構成されているから、流路の上流から下流に向かうに従ってエアの流速が速くなると共に、流通抵抗も小さくなり、さらに冷却効率を上げることができる。
前項(3)に記載の発明によれば、加圧部材の周面に対してほぼ直交状態に形成されたガイド部材の防風壁により、流路を下流へと流れたエアの流れが防風壁によってせき止められるから、流路を下流へと流れたエアがその勢いのまま加熱部材側へと流れ込むのを益々抑制できる。
前項(4)に記載の発明によれば、防風壁と加圧部材との隙間は、流路における第1ガイド壁と加圧部材の最下流部の距離よりも狭いから、流路を下流へと流れたエアが防風壁と加圧部材との隙間から加熱部材側へ流れ込むのを、防風壁によって確実に抑制することができる。
前項(5)に記載の発明によれば、ファンから供給されるエアの流路への流入角度は、加圧部材の接線方向に対して0〜50度であるから、エアによる冷却効果を高めることができる。
前項(6)に記載の発明によれば、加圧部材の周方向における流路の長さは、加圧部材の半周以下に設定されているから、エアの加熱部材側への流れ込みを益々抑制することができる。
前項(7)に記載の発明によれば、排出口の向きは、エアを加圧部材の通紙部から遠ざけて定着装置外へと排出可能な向きに設定されているから、エアを加圧部材の冷却後に定着装置外へと速やかに排出することができ、エアの加熱部材側への流れ込みを抑制できる。
前項(8)に記載の発明によれば、ガイド部材は、加圧部材の長さ方向の両端部の2箇所において、当該長さ方向の中央部に対し左右対称な関係で配置されているから、用紙との接触により温度上昇が抑えられる加圧部材の長さ方向の中間部の不要な冷却を回避して、温度上昇の大きい用紙の幅方向の両端部近傍を効率的に冷却することができる。
前項(9)に記載の発明によれば、エアの流路の前記加圧部材の周方向の長さは、加圧部材の長さ方向の中央部側よりも端部側の方が短く設定されているから、端部側よりも温度上昇が大きい中央部側を効率良く冷却することができる。
前項(10)に記載の発明によれば、第1のガイド壁には、加圧部材の長さ方向において流路を仕切る1個または複数個の仕切り部が設けられているから、加圧部材の長さ方向の冷却したい部分の流路のみにエアを流して集中的に冷却することができる。
前項(11)に記載の発明によれば、加圧部材の通紙部側に温調センサが配置されている範囲での排出口の面積が、温調センサが配置されていない範囲での排出口の面積よりも大きく設定されている場合、温調センサが配置されている範囲では、加圧部材の冷却後にエアを大きな面積の排出口に速やかに導くことで、エアの温調センサ側への流れ込みを防止することができる。また、加圧部材の長さ方向の最端部における排出口の面積が用紙の幅方向の端部における排出口の面積よりも大きく設定されている場合、温度上昇が大きくない最端部でのエアを大きな面積の排出口に速やかに導くことで、エアの加熱部材側への流れ込みを防止することができる。
前項(12)に記載の発明によれば、排出口から排出されたエアは、導出経路または吸引部を介して、定着装置外に備えられたフィルタ装置へと導かれて捕集されるから、エアに含まれる粉塵等をフィルタ装置で除去することができる。
前項(13)に記載の発明によれば、ファンから供給された冷却用のエアを、このエアが加熱部材側へと流れ込む危険を抑制しながら加圧部材へと流して、加圧部材を効率良く冷却することができる画像形成装置となる。
前項(14)に記載の発明によれば、排出口から排出されたエアをフィルタ装置で捕集して、エアに含まれる粉塵等をフィルタで除去することができる。
この発明の一実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 画像形成装置における定着装置の近傍を正面側から見たときの断面図である。 画像形成装置における定着装置の近傍を、図2の右側から見たときの図である。 定着装置を正面側から拡大して見たときの断面図である。 (a)は、図3において加圧ローラ32の左端部に配置された第1のガイド部材を斜め上方から見た斜視図、(b)斜め下方から見た斜視図である。 (a)は、図3において加圧ローラ32の右端部に配置された第2のガイド部材を斜め上方から見た斜視図、(b)斜め下方から見た斜視図である。 ガイド部材36を所定位置に装着した状態で、図5(a)におけるVII−VII線での断面図である。 ガイド部材36を所定位置に装着した状態で、図5(a)におけるVIII−VIII線での断面図である。 冷却用のエアがエアダクトから加圧ローラとガイド部材の間の流路に流入する際の流入角度を説明するための図である。 この発明の他の実施形態を示すもので、定着装置を図2の左側から見たときの平面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置1の概略構成図である。この例では、画像形成装置1としてタンデム型のカラープリンタが用いられている。
図1において、この画像形成装置1は、装置本体1Aの下部に給紙部200が、中央部にカラー画像形成部10が、上部に排紙部600がそれぞれ配置されて構成されている。給紙部200から排紙部600に渡っては給紙部200から繰り出された用紙Sを上方へ搬送する用紙搬送路206が設けられている。
カラー画像形成部10は、装置本体1Aの上下方向の略中央に配置された一対のローラ51、50と、これらのローラ51、50間に水平に掛設されて矢印方向へ走行する中間転写ベルト60と、この走行方向に沿って配置されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の作像ユニットである感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kとを備えている。
各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kで作成されたトナー画像を重ね合わせて転写ベルト60に転写し、シート搬送路206を搬送されてくる用紙Sに対して転写ベルト60の搬送端(図中右端)で2次転写を行い、用紙Sを定着装置300に送給してトナー画像の定着を行うようになっている。また、定着装置300の下方近傍には吹出ファン91が、定着装置300の上方には吸引ファン92とフィルタ装置93が配設されている。定着装置300、吹出ファン91、吸引ファン92及びフィルタ装置93については後述する。
各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kは、静電複写方式により作像を行うユニットであり、各ユニットの周囲に配設された帯電器と、現像器61Y,61M,61C,61Kと、感光体ドラム63Y,63M,63C,63Kと、転写器等とを備えている。また、4個のレーザーダイオード、ポリゴンミラー、および走査レンズ等を有するプリントヘッド41ならびに4つの反射ミラー42等を備えた露光部40の各レーザーダイオードにより、帯電器により帯電された各感光体ドラム63Y,63M,63C,63Kの表面が露光され、該表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kの現像器61Y,61M,61C,61Kにトナーを補給する補給機構として、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパ80Y,80M,80C,80Kが前記感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kの上方位置に配置されている。
なお、図1中、符号400はLAN等のネットワークを介して外部装置と通信を行う通信手段であり、また符号500はキー部や表示部を備えた操作パネル部である。
次に、定着装置300の詳細を図2〜図4を参照して説明する。
図2は画像形成装置1における定着装置300の近傍を正面側から見たときの断面図、図3は画像形成装置1における定着装置300の近傍を、図2の右側から見たときの図、図4は定着装置300を正面側から拡大して見たときの断面図である。
定着装置300は、図2さらに詳しくは図4に示すように、定着ベルト31と、加圧部材に相当する加圧ローラ32と、パッド式の固定部材33を備え、固定部材33と加圧ローラ32とは対向状態に配置されている。定着ベルト31は、従動ローラ34と固定部材33との間に掛け渡されるとともに、固定部材33と加圧ローラ32の間に加圧ローラ32と圧接状態で介在し、加圧ローラ32の図2における時計方向への回転駆動に合わせて従動ローラ34と固定部材33の周りを回動走行するようになっている。
従動ローラ34内には図示しない加熱装置が設けられ、定着動作時には、この加熱装置で加熱された従動ローラ34を介して定着ベルト31が加熱されるようになっている。また、加圧ローラ32と反対側の位置において、従動ローラ34の近傍には、定着ベルト31の温度を検出するための温調センサ35が配置されている。
このような構成によって、定着動作時には、加圧ローラ32と定着ベルト31との間に形成された通紙部(ニップ部)Nに、上流側(図2及び図4の下方側)から破線矢印A1で示すように搬送されてきた記録シートSを通し、定着ベルト31と加圧ローラ32によって加熱・加圧してトナー画像を用紙Sに定着させ、下流側(図2及び図4の上方側)に搬送するようになっている。
図2〜図4に示すように、通紙部Nと反対側の位置において、加圧ローラ32の周面の近傍にはガイド部材36、37が配置されている。これらのガイド部材36、37は吹出ファン91から供給される冷却用のエアを加圧ローラ32の周面に案内して接触させたのち排出させる機能を有する。ガイド部材36、37は図3に示すように、加圧ローラ32の長さ方向の両端部に1個ずつ合計2個備えられている。
ガイド部材36、37の具体的な構成を図5〜図7を参照して説明する。
図5は図3において加圧ローラ32の左端部に配置された第1のガイド部材36を、図6は図3において加圧ローラ32の右側端部に配置された第2のガイド部材37を、それぞれ示すもので、図5(a)及び図6(a)は各ガイド部材36、37を斜め上方から見た斜視図、図5(b)及び図6(b)は斜め下方から見た斜視図である。また、図7はガイド部材36を所定位置に装着した状態で、図5(a)におけるVII−VII線での断面図、図8は同じく図5(a)におけるVIII−VIII線での断面図である。
図5及び図7に示すように、第1のガイド部材36は上下方向において、加圧ローラ32の周面形状に対応する方向に湾曲し、加圧ローラ32の長さ方向に延びる第1ガイド壁361を備えている。この第1ガイド壁361は、図4に示すように、加圧ローラ32の軸を通る垂線Yよりも通紙部Nと反対側の周面に対向して近接配置されることにより、加圧ローラ32と第1ガイド壁361との間に、加圧ローラ32を冷却するためのエアの下方から上方への流路362となる隙間を形成する。
また、第1ガイド壁631と加圧ローラ32との間の距離、換言すれば流路362の幅は、図7に示すように、流路362の最上流部の幅つまり第1ガイド壁361の最下部と加圧ローラ32との間の距離r2が最も広く、下流(この実施形態では上方)に至るに従って連続的に小さくなるように、第1ガイド壁361の断面の湾曲形状が設定されており、流路632の最下流部の幅つまり第1ガイド壁361の最上部と加圧ローラ32との間の距離r1が最も小さくなるように設定されている。
第1ガイド壁の上端部には、加圧ローラ32から離れる方向に延びる水平壁363が、第1のガイド部材36の長さ方向のほぼ全域にわたって形成されている。一方、第1のガイド部材36の水平壁363の上方には、水平壁363と対向して加圧ローラ32側へ延びる第2ガイド壁364が形成され、水平壁363と第2ガイド壁364との間に、流路363を流れてきたエアを排出させる排出口365が、加圧ローラ32の通紙部Nとは逆方向に開口する態様で形成されている。
また、図7及び図8に示すように、第1のガイド部材36の長さ方向の一端部(図5(a)(b)の右側の端部)において、水平壁363と第2ガイド壁364との距離が、長さ方向の他の部分よりも大きく設定されることにより、長さ方向の一端部における排出口の面積が長さ方向の他の部分よりも大きく設定されている。従って、排出口365の面積が大きい一端部における流路の長さL2は、排出口365の面積が小さい他の部分における流路の長さL1よりも短くなっている。また、流路の長さL1は、冷却用のエアが定着ベルト31側に流れ込みやすくなるのを防止するため、加圧ローラ32の半周以下に設定されているのが望ましい。
なお、図5(a)(b)に示す第1のガイド部材36の長さ方向の一端部の排出口365aは上面が開口しているが、図8に示す取り付け状態では、他の部材で塞がれて第2ガイド壁364となっている。ただし、排出口365aの上面は開口したままであっても良いし、第1のガイド部材36と一体で第2ガイド壁364画形成されても良い。
第1のガイド部材36にはさらに、第2ガイド壁364から加圧ローラ32側へ連続して延びる防風壁366が、第1のガイド部材36の長さ方向のほぼ全域にわたって形成されている。この防風壁366は流路362を下方から流れてくるエアをせき止める機能を有し、第1のガイド部材36が加圧ローラ32に近接配置された状態で、防風壁366は加圧ローラ32の周面に対してほぼ直交状態に配置されるとともに、防風壁366の先端は加圧ローラ32の軸を通る垂線Yよりも通紙部Nと反対側の位置に存在し、加圧ローラ32の周面に僅かの隙間367を隔てて近接する状態となっている。この隙間367は、せき止められるエアの隙間367からの逃げを防止するため、可及的に狭い方が良く、少なくとも、第1ガイド壁361の最上部と加圧ローラ32との間の距離r1よりも狭いのが望ましい。第2ガイド壁364は防風壁366でせき止められたエアを、排出口365へと導く役割を果たす。
第1のガイド部材36の長さ方向の両端部には、長さ方向において流路362及び排出口365を閉塞するための閉塞部368aがそれぞれ形成されている。各閉塞部368aの加圧ローラ32側の端縁は、加圧ローラ32の周面に沿う円弧状に形成されている。さらに第1ガイド壁361の内面には、加圧ローラ32の長さ方向において流路362及び排出口365を仕切る複数個の仕切り部368bが第1ガイド壁361の湾曲形状に沿って設けられている。この仕切り部368bの加圧ローラ32側の端縁も、加圧ローラ32の周面に沿う円弧状に形成されている。なお、仕切り部368bは1個であっても良いし、設けられなくても良い。
上記のような構成の第1のガイド部材36が、その面積の広い排出口365aが加圧ローラ32の長さ方向の端部側に位置する向きにて、加圧ローラ32の長さ方向の左端部(図3において)でかつ通紙部Nと反対側の位置において、加圧ローラ32に近接配置されている。この状態では、第1のガイド部材36の閉塞部368a及び仕切り部368bの円弧状端縁、さらには防風壁366の先端が、加圧ローラ32の周面と僅かの隙間を隔てて対向し、加圧ローラ32の周面と第1のガイド部材36の第1のガイド壁361との間に、断面湾曲状の流路362が加圧ローラ32の長さ方向に第1のガイド部材36の長さの範囲にわたって形成されている。また、流路362は、加圧ローラ32の長さ方向において仕切り部368bにより仕切られて複数個の流路に分割されている。
なお、図6に示す第2のガイド部材37は、図5に示した第1のガイド部材36と左右対象に構成されている点でのみ相違し、第2のガイド部材37の第1ガイド壁371、流路372、水平壁373、第2ガイド壁374、排出口375、375a、防風壁376、閉塞部378a、仕切り部378bが、第1のガイド部材36の第1ガイド壁361、流路362、水平壁363、第2ガイド壁364、排出口365、365a、防風壁366、閉塞部368a、仕切り部368bにそれぞれ対応しているため、詳細な説明は省略する。また、第2のガイド部材37は、加圧ローラ32の長さ方向の中央部に対し第1のガイド部材36と左右対称な関係で配置されている。従って、第2のガイド部材37は、その面積の広い排出口375aが加圧ローラ32の長さ方向の端部側に位置する向きにて、加圧ローラ32の長さ方向の右端部でかつ通紙部Nと反対側の位置において、加圧ローラ32に近接配置されている。
定着装置300の周辺部において、第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37のそれぞれ下方には、各1個合計2個の前述した吹出ファン91、91が、冷却用のエアを上方に向けて供給するように配設されている。また、各吹出ファン91と第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37の間にはエアダクト94が設けられ、図2の破線矢印A2で示すように、吹出ファン91から上方に向けて供給された冷却用のエアを、エアダクト94を介して第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37の各流路362、372に導入するようになっている。
なお、図示は省略したが、各エアダクト94の出口近傍には、仕切り部368b、378bで分割された流路362、372に対応する開閉制御可能なシャッターが設けられており、用紙幅に応じて必要なシャッターを開閉することで、冷却が必要な流路362、372のみに冷却用のエアを流入させる構成となっている。これによって、用紙幅に応じた効率の良い冷却制御を行うことができる。ただし、以下の説明では、全てのシャッターが開口して、流路362、372の全体に冷却用のエアが供給されるものとして説明する。
定着装置300の外部において、第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37のそれぞれ上方には、各1個合計2個の吸引ファン92、92が配置され、第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37の各流路362、372を流れて排出口365、365a、375、375aから排出されるエアを、各吸引ファン92で吸引してフィルタ装置93へと導き、フィルタ装置93でエアに含まれる粉塵等を捕集除去した後、機外へと排出するようになっている。なお、吸引ファン92を設けることなく、第1のガイド部材36及び第2のガイド部材37の各排出口365、365a、375、375aから排出されるエアをフィルタ装置93へと導く導出経路を備えていても良い。
次に、第1のガイド部材36の作用を説明するが、第2のガイド部材37の作用も同じであるので、第2のガイド部材37の作用については説明を省略する。
定着装置300の動作時には、定着ベルト31は温調センサ35によって一定温度に加熱調整されており、用紙搬送路206を下方から上方へ搬送されてきた画像形成済みの用紙Sを、定着ベルト31と加圧ローラ32との間の通紙部Nに通し加熱加圧して定着したのち、排紙部600から機外へと排出する。
定着装置300に例えば小サイズ紙が連続通紙されると、用紙Sと接触しない加圧ローラ32等の長さ方向の両端部、特に用紙の幅方向の両端部近傍部位の温度が上昇する。
そこで、定着装置300の動作時に、必要なタイミングで、吹出ファン91及び吸引ファン92を作動して冷却用のエアを上方へ供給すると、エアはエアダクト94を介して運ばれ、エアダクト94から第1のガイド部材36の下端部に開口した流路362に流入する。流入した冷却用のエアは、加圧ローラ32の外周に沿った円弧状の流路362を通って上昇する。この上昇過程において冷却用のエアは加圧ローラ32の周面に接触し、加圧ローラ32の周面の熱を奪って加圧ローラ32を冷却する。
前述したように、第1のガイド部材36は、流路362における第1ガイド壁361と加圧ローラ32の距離は、最下流部における距離r1が最も小さくなるように構成されているから、流路362の最下流部を流れる冷却用のエアの流速が流路の中で最も速くなり、新鮮なエアが加圧ローラ32に多量に接触することになる。しかも、加圧ローラ32は、流路362の下流側から上流側へと回転するから、定着ベルト31と接触した後の温度の高い状態の加圧ローラ32の周面が、流路362の上流側よりも下流側を先に通過する。このため、加圧ローラ32の周方向における温度の高い部分に新鮮なエアを多量に接触させることができ、その結果、少ない冷却面積で効率よく加圧ローラ32を冷却することができる。
さらに、ガイド部材3は、流路362における第1ガイド壁361と加圧ローラ32の距離が、流路362の上流部つまり冷却用エアの入り口で最も大きく、流路362の下流側に至るに従って連続的に小さくなるように構成されているから、流路の上流から下流に向かうに従ってエアの流速が速くなると共に、流通抵抗も小さくなってエアを加圧ローラ32の周面に集めることができ、さらに冷却効率を上げることができる。
さらには、流路362は仕切り部368bにより第1のガイド部材36の長さ方向に仕切られて複数の流路に分割されているから、エアは分割された各流路362を流れを乱すことことなく加圧ローラ32の外周に沿って流れるから、より一層冷却効率を上げることができる。
ここで、冷却効率のさらなる向上のためには、吹出ファン91から供給されエアダクト94から流路362へと流入するエアの流入角度を規制するのが良い。具体的には図9に示すように、流入角度を規定するエアダクト94の上端傾斜部94aの傾斜角度θを、加圧ローラ32の接線方向Cに対して内側に0〜50度となるように設定するのが良い。0度を下回ると加圧ローラ32の冷却効率が低下し、50度を上回ると加圧ローラ32の下部周面にエアが衝突して分散し、冷却効率が低下すると共に、衝突したエアが加圧ローラ32とエアダクト94の隙間から定着ベルト31側へと流れ込んで、定着ベルト31の温度制御に支障を来す恐れがある。図9は、エアダクト94の上端傾斜部94aの傾斜角度θが0度の場合を示している。
流路362を下流へと上昇したエアは、加熱ローラ32の周面に対してほぼ直交状態に設けられた防風壁366に突き当たってせき止められたのち、防風壁362に連続する第2ガイド壁364に沿って排出口365、365aへと導かれる。防風壁366の先端は、加圧ローラ32の軸を通る垂線Yよりも通紙部Nと反対側の位置において加圧ローラ32に近接するとともに、防風壁366と加圧ローラ32との隙間367は、流路362における第1ガイド壁361と加圧ローラ32の最下流部の距離r1よりも狭いから、加熱ローラ32の周面に対してほぼ直交状態に設けられていることとも相俟って、防風壁366でせき止められたエアが、防風壁366と加圧ローラ32との隙間367から定着ベルト31側へ流れ込むのを抑制できる。加えて、流路出口と防風壁366との間に任意の空間が形成されるから、防風壁366でせき止められたエアがこの空間で乱流を生じ、防風壁366と加圧ローラ32との隙間367からの定着ベルト31側へのエアの流れ込みを、より一層防止できる。
また、排出口365、365aは、加圧ローラ32と離れた位置で逆向きに開口しているから、防風壁366でせき止められたエアは、第2ガイド壁364に沿って加圧ローラ32から離れる方向へと導かれ、加圧ローラ32から遠ざけられた状態で排出口365、365aから排出される。従って、エアが防風壁366と加圧ローラ32との隙間367から定着ベルト31側へ流れ込むのを益々抑制することができる。さらに、この実施形態では、加圧ローラ32の周方向における流路362の長さL1が、加圧ローラ32の半周以下に設定されているから、エアの定着ベルト31側への流れ込みをさらに抑制することができる。
また、この実施形態では、2個のガイド部材36、37は、加圧ローラ32の長さ方向の両端部の2箇所において、当該長さ方向の中央部に対し左右対称な関係で配置されている。つまり、加圧ローラ32の長さ方向の中央部にはガイド部材は存在せず、従って加圧ローラ32の長さ方向の中央部は冷却用のエアによる冷却が行われない。この理由は次の通りである。
即ち、用紙Sの通紙時には、加圧ローラ32の長さ方向の中央部は用紙Sと接触しており、定着ベルト31とは直接に接触していないから、例えば小サイズの用紙を連続的に通紙させても、大きな温度上昇は生じず、エアにより冷却する必要性に乏しい。これに対し、加圧ローラ32の長さ方向の両端部は用紙が介在せず定着ベルト31と直接的に接触し、連続通紙時には温度上昇を来す。特に、小サイズの用紙の幅方向の両端部近傍部位の温度上昇が大きい。そこで、小サイズの用紙の幅方向の両端部近傍部位をカバーする範囲で、加圧ローラ32の長さ方向の両端部にガイド部材36、37を配置して、必要部位のみを集中的に冷却することとしている。これにより、用紙Sが通紙されるために温度上昇が抑えられる加圧ローラ32の長さ方向の中間部の不要な冷却を回避して、温度上昇の大きい用紙の幅方向の両端部近傍を効率的に冷却することができる。
また、上述のように、加圧ローラ32の温度上昇は用紙の幅方向の両端部近傍で最も大きく、加圧ローラ32の長さ方向の最端部は温度上昇は小さい。そこで、この実施形態では、第1ガイド部材36の長さ方向の外側端部における排出口365aの面積を、内側端部側(加圧ローラ32の長さ方向の中央部側)の排出口365の面積よりも大きく確保することで、温度上昇が大きくない最端部でのエアを大きな面積の排出口365aに速やかに導き、エアの定着ベルト31側への流れ込みを防止している。なお、内側端部側の排出口365の面積を外側端部における排出口365aの面積よりも小さくしたことにより、内側端部における流路の長さL1は、外側端部における流路の長さL2よりも長く確保されているから、内側端部における冷却効率が低下することはない。
図10はこの発明の他の実施形態を説明するための図であり、定着装置300を図2の左側から見たときの平面図である。この実施形態では、定着ベルト31の幅方向の複数箇所に温調センサ35が配置されるとともに、温調センサ35が配置されている範囲Wにおいて、第1ガイド部材36の排出口365aの面積が図8に示すように大きく設定され、温調センサ35が配置されていない範囲については、第1ガイド部材36の排出口365の面積が図7に示すように小さく設定されている。このように、温調センサ35が配置されている範囲では、加圧ローラ32の冷却後にエアを大きな面積の排出口365aに速やかに導くことで、エアの温調センサ35側への流れ込みを防止することができる。なお、第2のガイド部材37においても同じ構成となっている。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、定着装置300が定着ベルト31と加圧ローラ32で通紙部Nを形成する構成のものとしたが、加熱ローラと加圧ローラで通紙部Nを形成する構成のものであっても良い。
1 画像形成装置
91 吹出ファン
92 吸引ファン
93 フィルタ装置
94 エアダクト
31 定着ベルト(加熱部材)
32 加圧ローラ(加圧部材)
35 温調センサ
36 第1のガイド部材
37 第2のガイド部材
300 定着装置
361、371 第1ガイド壁
362、372 流路
363、373 水平壁
364、374 第2ガイド壁
365、375、365a、375a 排出口
366、376 防風壁
367 隙間
368a、378a 閉塞部
368b、378b 仕切り部
N 通紙部

Claims (14)

  1. 加熱部材との間に通紙部を形成する回転可能な加圧部材と、
    通紙部と反対側の位置において前記加圧部材の近傍に配置されるガイド部材と、
    を備え、
    前記ガイド部材には、通紙部と反対側の位置において前記加圧部材の周面に近接配置され、前記加圧部材との間に、前記加圧部材の冷却のためにファンから供給される冷却用のエアの流路を形成する第1ガイド壁と、前記流路を上流から下流へ流れた前記冷却エアを加圧部材から離れる方向へと導く排出口が設けられ、
    前記ガイド部材はさらに、前記流路における第1ガイド壁と前記加圧部材の距離が、最下流部において最も小さくなるように構成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記流路における第1ガイド壁と前記加圧部材の距離が、前記流路の下流に至るに従って連続的に小さくなるように構成されている請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ガイド部材には、前記流路を下流へと流れた前記エアの流れをせき止める防風壁が、加圧部材の周面に対してほぼ直交状態に形成されると共に、前記防風壁でせき止められた前記エアを前記排出口へと導く第2ガイド壁が前記防風壁に連続して形成されている請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記防風壁と前記加圧部材との隙間は、前記流路における第1ガイド壁と加圧部材の最下流部の距離よりも狭い請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記ファンから供給される前記エアの前記流路への流入角度は、前記加圧部材の接線方向に対して0〜50度である請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材の周方向における前記流路の長さは、前記加圧部材の半周以下に設定されている請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記排出口の向きは、前記エアを前記加圧部材から遠ざけて排出可能な向きに設定されている請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記ガイド部材は、前記加圧部材の長さ方向の両端部の2箇所において、当該長さ方向の中央部に対し左右対称な関係で配置されている請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記冷却エアの流路の前記加圧部材の周方向の長さは、前記加圧部材の長さ方向の中央部側よりも端部側の方が短く設定されている請求項1〜8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記第1のガイド壁には、前記加圧部材の長さ方向において前記流路を仕切る1個または複数個の仕切り部が設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記排出口は前記加圧部材の長さ方向に形成されるとともに、前記排出口の面積は、加圧部材の長さ方向における範囲によって異なっており、
    前記加圧部材の通紙部側に温調センサが配置されている範囲での排出口の面積は、温調センサが配置されていない範囲での排出口の面積よりも大きく設定され、及びまたは、加圧部材の長さ方向の最端部における排出口の面積は、用紙の幅方向の端部における排出口の面積よりも大きく設定されている請求項1〜10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記排出口から排出された前記エアを、定着装置外に備えられ前記冷却エアを捕集するフィルタ装置へと導く導出経路、または吸引部が形成されている請求項1〜11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の定着装置と、
    前記定着装置における加圧部材を冷却するための冷却用のエアを供給するファンと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記定着装置におけるガイド部材に形成された排出口から排出された前記エアを捕集するフィルタ装置をさらに備えている請求項13に記載の画像形成装置。
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