JP2020187338A - 廃トナー回収装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1では、送りローラ(当接ローラ)の下流側であって、巻取りローラの上流側の位置で、クリーニングウェブ(ウェブ)の表面に、作像部で生じた未転写トナーが廃トナーとして供給され担持される。すなわち、作像部で生じた未転写トナーは、定着ローラで生じた固着トナーとともに、廃トナーとしてクリーニングウェブに担持されることになる。そして、そのクリーニングウェブが巻取りローラに巻き取られて廃トナーとして回収されることになる。
しかし、そのようにトナーが担持されたウェブを巻き取った状態の巻取りローラの減容化は、まだまだ不充分であった。そのため、そのように廃トナーを回収する装置の寿命が短くなってしまう不具合や、装置が大型化してしまう不具合、などが生じてしまっていた。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、9は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、を示す。
また、4は感光体ドラム5上に形成された潜像を現像してトナー像(画像)を形成する現像装置、5は像担持体としての感光体ドラム、6は感光体ドラム5の表面を帯電する帯電装置、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写する転写装置(転写ローラ)、8は感光体ドラム5上に残留した未転写トナーを除去するクリーニング装置、を示す。作像部3は、感光体ドラム5、帯電装置6、現像装置4、クリーニング装置8などで構成されている。
また、12は用紙などのシートPが収納された給紙部(給紙カセット)、13は転写装置7(転写ニップ)に向けてシートPを搬送するタイミングローラ(レジストローラ)、14はシートPを搬送する転写搬送ベルト、20はシートP上のトナー像(未定着画像)を加熱してシートPに定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着回転体としての定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧回転体としての加圧ローラ、を示す。
また、30は廃トナーを回収する廃トナー回収装置、40はクリーニング装置8で回収されたはトナー(未転写トナー)を廃トナー回収装置30に向けて搬送する廃トナー搬送部、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部9(書込装置)に送信される。そして、露光部9からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム5上に向けて発せられる。
その後、帯電された感光体ドラム5の表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、感光体ドラム5の表面に、原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム5の表面は、現像装置4との対向位置に達する。そして、現像装置4から感光体ドラム5上にトナーが供給されて、感光体ドラム5上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム5の表面は、転写装置7との対向位置(転写ニップ)に達する。そして、転写装置7の位置で、シートP上に、感光体ドラム5上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。なお、転写装置7(転写ローラ)には、トナーの極性とは異なる極性の転写バイアスが印加されている。
そして、転写工程後の感光体ドラム5の表面は、クリーニング装置8との対向位置に達する。そして、クリーニング装置8で、感光体ドラム5上に残存する未転写トナーが除去・回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム5の表面は、図示しない除電部を通過して、感光体ドラム5における一連の作像プロセスが終了する。
なお、クリーニング装置8の内部に回収された未転写トナーは、廃トナー搬送部40(内部に搬送コイルが内設されている。)によって廃トナー回収装置30に向けて搬送されることになるが、廃トナー回収装置30の構成・動作については後で図2を用いて詳しく説明する。
まず、給紙部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙ローラによって、複数の搬送ローラ対が設置された搬送経路に向けて給送される。その後、シートPは、タイミングローラ13の位置に達する。そして、タイミングローラ13の位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写装置7(転写ニップ)に向けて転写搬送ベルト14によって搬送される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ローラ21、熱源としてのヒータ25、加圧回転体としての加圧ローラ22、温度センサ28、等で構成されている。
定着回転体としての定着ローラ21(定着部材)は、ステンレス鋼などの金属材料からなる中空構造の芯金上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造のローラ部材であって、加圧回転体としての加圧ローラ22に圧接して定着ニップを形成している。定着ローラ21は、図2の反時計方向に回転駆動される。中空構造の定着ローラ21(芯金21a)の内部にはヒータ25(熱源)が固設されている。
そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに加熱された定着ローラ21の表面からシートP上のトナー像に熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する温度センサ28によるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。
また、加圧回転体としての加圧ローラ22(加圧部材)は、主として、芯金と、芯金の外周面に接着層を介して形成された弾性層と、からなる。なお、弾性層の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
加圧ローラ22は、定着ローラ21の回転にともない、図2の時計方向に従動回転する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータ25に交流電圧が印加(給電)される。
そして、印刷指令(プリント要求)が入力されると、駆動モータによって定着ローラ21の反時計方向の回転駆動が開始されて、加圧ローラ22の時計方向の従動回転が開始される。その後、給紙部12からシートPが給送されて、転写装置7の位置で、感光体ドラム5上のトナー像がシートP上に未定着画像として担持される。未定着画像(トナー像)が担持されたシートPは、図2の破線矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ22の定着ニップに送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ22の押圧力とによって、シートPの表面にトナー像が定着される。そして、定着工程後のシートPは、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ22によって、ニップ部から破線矢印方向に送出される。
図2に示すように、廃トナー回収装置30は、定着装置20に隣接するように配置されている。
廃トナー回収装置30は、ウェブ35、供給ローラ31、巻取りローラ33、当接ローラ32、搬送ローラ対34、供給部41などで構成されている。
ウェブ35は、耐熱性を有する不織布などで形成された薄い帯状の部材であって、トナーを担持可能に形成されている。ウェブ35は、その一端側(搬送方向の一端側であって終端である。)が供給ローラ31に接続され、その他端側(搬送方向の他端側であって始端である。)が巻取りローラ33に接続されている。ウェブ35は、巻取りローラ33の巻取り動作によって、所定方向(図2の矢印方向)に搬送(走行)される。
なお、ウェブ35は、単層構造のものに限定されることなく、例えば、フィルム層に不織布からなる表面層が形成された多層構造体とすることもできる。
供給ローラ31は、フレッシュな状態のウェブ35が巻き付けられたローラ部材であって、巻取りローラ33の回転駆動によって図2の時計方向に従動回転する。すなわち、巻取りローラ33が回転駆動されることで、巻取りローラ33でウェブ35を巻取りながら、その分のウェブ35が供給ローラ31から搬送方向に送り出されることになる。
装置30の使用開始時には、供給ローラ31は、ウェブ35が何周にも巻かれて外径が大きくなった状態であり、巻取りローラ33は、ウェブ35がせいぜい0〜2周しか巻かれておらず外径が小さな状態である。そして、装置30の使用が進むと、供給ローラ31は、ウェブ35がせいぜい0〜2周しか巻かれておらず外径が小さくなった状態になり、巻取りローラ33は、トナーが担持された状態のウェブ35が何周にも巻かれて外径が大きくなった状態になる。そして、そのような状態で、廃トナー回収装置30の新品への交換やメンテナンスがおこなわれることになる。
そして、図2に示すように、定着ローラ21の表面にオフセットなどによって付着したトナーT1(固着トナー)がウェブ35によって拭き取られ担持されることになる。これにより、定着ローラ21の表面がクリーニングされて、定着ローラ21に付着したトナーT1によって定着画像が汚れる不具合を軽減することができる。
詳しくは、供給部41は、作像部3におけるクリーニング装置8で回収されたトナーT2(未転写トナー)を搬送する廃トナー搬送部40の最下流側に配置されている。また、供給部41は、当接ローラ32の位置から搬送ローラ対34のニップに向かうウェブ35の上方に配置されている。そして、廃トナー搬送部40によって搬送された未転写トナーT2が、供給部41の開口から排出されて、自重落下によりウェブ35の表面に供給されて、ウェブ35上に未転写トナーT2が固着トナーT1とともに担持される。そして、未転写トナーT2と固着トナーT1とが担持されたウェブ35が、搬送ローラ対34のニップに送入されることになる。
したがって、搬送ローラ対34のニップを通過した後のウェブ35は、通過前に比べて、その厚みが薄くなる。そのため、ウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33の容積(嵩)を充分に小さくすることができる。そのため、トナーが担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33が早期に大径化してしまって装置30が寿命をむかえてしまう不具合や、トナーが担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33が大径化することを予め見込んで装置30を大型化して設計してしまう不具合、などを生じにくくすることができる。
このように、ウェブ35の片面のみにトナーT1、T2を担持させることで、ウェブ35の両面にそれぞれトナーを担持させる場合に比べて、搬送ローラ対34を加熱する機構を容易に設定することができる。
すなわち、搬送ローラ対34を構成する一対の搬送ローラ34a、34bのうち、ウェブ35においてトナーT1、T2が担持される面に接触する側の第1搬送ローラ34aを直接的に加熱するように構成することで、双方の搬送ローラ34a、34bを直接的に加熱するように構成しなくても、ニップを通過した後のウェブ35の厚みを充分に薄くすることができる。
この所定値Xは、当接ローラ32と搬送ローラ対34との間でウェブ35上に担持されるトナーT1、T2が滑落しないように設定した角度であって、本実施の形態では30度に設定されている。
このように構成することで、ウェブ35上にトナーT1、T2を良好に担持して回収することが可能になる。
具体的に、搬送ローラ対34のニップにおけるウェブ35との摩擦抵抗が低くなるように、搬送ローラ34a、34bにテフロンなどの低摩擦材料で形成された表面層を設けることが好ましい。
このように構成することで、搬送ローラ対34と巻取りローラ33との間でウェブ35に弛みが生じて、巻取りローラ33によるウェブ35の巻取り不良が発生する不具合などを防止することができる。
図3は、変形例1としての廃トナー回収装置30を示す図である。
図3に示すように、変形例1では、第1搬送ローラ34aに内設されたヒータ37によって搬送ローラ対34を加熱するのではなくて、伝熱部材36によって搬送ローラ対34を加熱している。
伝熱部材36は、定着ローラ21(定着回転体)の熱を搬送ローラ対34に伝えるものであって、銅やアルミニウムなどの熱伝導性の高い材料で形成されている。詳しくは、伝熱部材36は、定着ローラ21の芯金(軸部)と、第1搬送ローラ34aの芯金(軸部)と、に橋設されている。これにより、定着ローラ21の芯金から伝熱部材36に伝熱されて、その熱が伝熱部材36から第1搬送ローラ34aに伝熱される。そして、搬送ローラ対34のニップで、ウェブ35上のトナーT1、T2が加熱・加圧されることになる。
このように構成した変形例1においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。
図4は、変形例2としての廃トナー回収装置30を示す図である。
変形例2では、第1搬送ローラ34aに内設されたヒータ37によって搬送ローラ対34が加熱されるのではなくて、定着ローラ21(定着回転体)から生じる輻射熱によって搬送ローラ対34が加熱されるように構成している。
具体的に、図4に示すように、搬送ローラ対34は、当接ローラ32や供給部41に対して搬送方向下流側に配置されているものの、定着ローラ21に近い位置に配置されている。この搬送ローラ対34の位置は、定着ローラ21の輻射熱によって搬送ローラ対34が充分に加熱される距離である。そして、搬送ローラ対34のニップで、ウェブ35上のトナーT1、T2が加熱・加圧されることになる。
このように構成した変形例2においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。特に、変形例2では、搬送ローラ対34を加熱する加熱源を専用で設けていないため、装置の低コスト化、小型化が可能になる。
図5は、変形例3としての廃トナー回収装置30でおこなわれる制御で用いられる制御テーブルを示す図である。
変形例3では、搬送ローラ対34の加熱温度、及び、搬送ローラ対34のニップのニップ幅、のうち少なくとも1つを調整可能に構成している。
詳しくは、図5に示すように、ウェブ35に担持されるトナーT1、T2の量(廃トナー量)に応じて、搬送ローラ対34の加熱温度や、搬送ローラ対34のニップのニップ幅を調整している。具体的に、比較的少ない廃トナー量M1であるときには比較的低い加熱温度A1と比較的小さなニップ幅B1とに調整され、中程度の廃トナー量M2であるときには中程度の加熱温度A2と中程度のニップ幅B2とに調整され、比較的多い廃トナー量M3であるときには比較的高い加熱温度A3と比較的大きなニップ幅B3とに調整される。廃トナー量が多い場合には、廃トナー量が少ない場合に比べて、ニップでウェブ35にしみ込みにくくなるため、ニップにおける温度を高くしたり、ニップ幅を大きくして加熱時間を長くしたりする必要があるためである。
なお、クリーニング装置8から廃トナー搬送部40を介してウェブ35上に供給される未転写トナーT2の量(廃トナー量)は、現像装置4で消費されるトナー量や、現像装置4に供給されるトナー量や、原稿読込部2で読み取られる画像情報(画素カウント)などに基づいて予測して求めることができる。定着ローラ21からウェブ35上に供給される固着トナーT1の量(廃トナー量)は、温度センサ28で検知される温度などに基づいて予測して求めることができる。また、搬送ローラ対34の加熱温度はヒータ37のオン・オフ時間を可変することなどにより調整できる。また、搬送ローラ対34のニップ幅は、第1搬送ローラ34aに対して第2搬送ローラ34bを接離方向(図4の両矢印を参照)に移動することなどにより調整できる。
このように構成した変形例3においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。特に、変形例3では、ウェブ35に担持されるトナーT1、T2の量(廃トナー量)に関わらず、巻取りローラ33の減容が可能になる。
図6は、変形例4としての廃トナー回収装置30を示す図である。
図6に示すように、変形例4では、搬送ローラ対34を構成する一対の搬送ローラ34a、34bのうち一方の搬送ローラ(図6の例では、第1搬送ローラ34aである。)にウェブ35が所定の巻付け角度αで巻き付けられている。
具体的に、当接ローラ32の位置から搬送ローラ対34の位置に至るウェブ35と当接ローラ32の回転中心を通る仮想平面とがなす角度をθ1として、搬送ローラ対34の位置から巻取りローラ33の位置に至るウェブ35と当接ローラ32の回転中心を通る仮想平面とがなす角度をθ2としたときに、
θ1<θ2
なる関係が成立するように構成されている。
このように構成した変形例4においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。特に、変形例4では、ウェブ35が第1搬送ローラ34aに巻き付いているため、その巻付け角度αの分だけ長い時間をかけてウェブ35上のトナーT1、T2が加熱されることになり、上述した効果がさらに発揮されることになる。
図7は、変形例5としての廃トナー回収装置30に設置される搬送ローラ34a、34bを幅方向に示す図である。
図7(A)に示すように、変形例5では、搬送ローラ対34を構成する一対の搬送ローラ34a、34bは、少なくとも一方(図7(A)の例では、第1搬送ローラ34aである。)が、逆クラウン状(鼓状)に形成されている。すなわち、軸方向中央部の外径R1が軸方向両端部の外径R2に比べて僅かに小さくなるように形成されている(R1<R2)。このように構成することにより、搬送ローラ対34のニップにおいて、搬送ローラ34aの線速が中央部に比べて両端部が速くなるため、ニップを通過するウェブ35が両端部に引っ張られるように搬送されて、ウェブ35にシワが生じにくくなる
また、図7(B)に示すように、変形例5では、搬送ローラ対34を構成する一対の搬送ローラ34a、34bのうち一方の搬送ローラ(図7(B)の例では、第2搬送ローラ34bである。)に弾性層34b2が形成されている。具体的に、第2搬送ローラ34bは、芯金34b1上に、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性材料からなる弾性層34b2が形成されたものである。このように構成することにより、搬送ローラ対34のニップで弾性層34b2が変形してニップ幅が大きくなるため、その分だけ長い時間をかけてウェブ35上のトナーT1、T2が加熱されることになる。
このように構成した変形例5においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。
図8は、変形例6としての廃トナー回収装置30を示す図である。
図8に示すように、変形例6では、ウェブ35が、定着ローラ21の回転方向に沿う方向に搬送(走行)されるのではなくて、定着ローラ21の回転方向に逆らう方向に搬送(走行)される。すなわち、変形例8では、ウェブ35が定着ローラ21に対してカウンタ方向に摺接するように、巻取りローラ33や当接ローラ31や供給ローラ31や搬送ローラ対34がそれぞれ回転することになる。
具体的に、ウェブ35は、定着ローラ21に対して定着ニップの上流側で、当接ローラ32との間に挟まれるように定着ローラ21に当接している。また、当接ローラ32は、定着ローラ21の回転方向と同方向(反時計方向)に回転している。また、巻取りローラ33に対して搬送方向上流側には搬送ローラ対34が設けられていて、そのニップでウェブ35上のトナー(定着ローラ21から拭き取った固着トナーT1と、供給部41から供給された未転写トナーT2と、である。)が加熱・加圧されることになる。
このように構成した変形例6においても、本実施の形態のものと同様に、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。
特に、変形例6では、ウェブ35が定着ローラ21に対してカウンタ方向に摺接するように移動するため、定着ローラ21上のトナーT1がウェブ35にすり込まれるように移行することになる。したがって、定着ローラ21上からウェブ35への固着トナーT1の移動が促進されて、定着ローラ21に対するクリーニング性が向上することになる。
これにより、トナーT1、T2が担持されたウェブ35を巻き取った状態の巻取りローラ33を充分に減容することができる。
また、本実施の形態では、定着装置20として、熱源としてヒータを用いた熱ヒータ方式のものを用いたが、定着装置として、励磁コイルが設置された電磁誘導加熱方式のものを用いることもできるし、抵抗発熱体が設置された抵抗発熱方式のものを用いることもできる。
また、本実施の形態では、定着装置20の定着ローラ21に付着した固着トナーT1と、作像部3におけるクリーニング装置8で回収された未転写トナーT2と、を廃トナーとして回収する廃トナー回収装置30に対して本発明を適用したが、廃トナー回収装置で回収する廃トナーはこれらに限定されることなく、例えば、カラー画像形成装置における中間転写ベルトをクリーニングするクリーニング装置で回収された未転写トナーを廃トナーとして回収する廃トナー回収装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、定着装置20の定着ローラ21(定着回転体)に付着したトナーT1を回収可能に廃トナー回収装置30を構成したが、定着装置20の加圧ローラ22(加圧回転体)に付着したトナーを回収可能に廃トナー回収装置を構成することもできる。その場合、加圧ローラ(加圧回転体)の表面にウェブを介して当接ローラが当接することになる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
3 作像部、
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着回転体)、
22 加圧ローラ(加圧回転体)、
30 廃トナー回収装置、
31 供給ローラ、
32 当接ローラ、
33 巻取りローラ、
34 搬送ローラ対(加熱・加圧ローラ対)、
34a 第1搬送ローラ(搬送ローラ)、
34b 第2搬送ローラ(搬送ローラ)、
34b1 芯金、 34b2 弾性層、
35 ウェブ(回収ウェブ)、
36 伝熱部材、
37 ヒータ(加熱源)、
40 廃トナー搬送部、
41 供給部、
T1、T2 トナー、 P シート(用紙)。
Claims (14)
- 所定の搬送方向に搬送されて、トナーを担持可能なウェブと、
前記ウェブを巻き取る巻取りローラと、
前記巻取りローラに対して前記搬送方向の上流側に設置されて、そのニップにおいてトナーが担持された前記ウェブを搬送しながら加熱し加圧する搬送ローラ対と、
を備えたことを特徴とする廃トナー回収装置。 - 定着装置の定着回転体又は加圧回転体の表面に前記ウェブを介して当接する当接ローラと、
前記当接ローラに対して前記搬送方向の下流側であって前記搬送ローラ対に対して前記搬送方向の上流側の位置で、作像部で生じた未転写トナーを前記ウェブの表面に供給して担持させる供給部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃トナー回収装置。 - 前記ウェブにおいて前記定着回転体又は前記加圧回転体に当接する面と同じ側の面に、前記供給部から供給された未転写トナーが担持されることを特徴とする請求項2に記載の廃トナー回収装置。
- 前記当接ローラの位置から前記搬送ローラ対の位置に至る前記ウェブと、前記当接ローラの回転中心を通る仮想平面と、がなす角度が所定値以下になるように構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の廃トナー回収装置。
- 前記定着回転体の熱を前記搬送ローラ対に伝える伝熱部材を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記定着回転体から生じる輻射熱によって前記搬送ローラ対が加熱されることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対を直接的に加熱する加熱源を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対を構成する一対の搬送ローラのうち、前記ウェブにおいてトナーが担持される面に接触する側の搬送ローラが直接的に加熱されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対の加熱温度、及び、前記ニップのニップ幅、のうち少なくとも1つを調整可能に構成したことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対を構成する一対の搬送ローラのうち一方の搬送ローラに前記ウェブが所定の巻付け角度で巻き付けられたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対による前記ウェブの搬送力が、前記巻取りローラによる巻取りによる前記ウェブの搬送力よりも小さくなるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対を構成する一対の搬送ローラは、少なくとも一方が、逆クラウン状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 前記搬送ローラ対を構成する一対の搬送ローラのうち一方の搬送ローラは、弾性層を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の廃トナー回収装置。
- 請求項1〜請求項13のいずれかに記載の廃トナー回収装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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