JP2020185944A - 船舶用電動モータウインチの制御装置 - Google Patents

船舶用電動モータウインチの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安全に作業を行うことができるとともに作業負担を軽減できる船舶用電動モータウインチの制御装置を提供すること。【解決手段】本発明の船舶用電動モータウインチの制御装置は、着桟前に一定量のロープをあらかじめウインチ52から繰り出してデッキ上に溜めておく着桟スタンバイモード91を有し、制御手段60は、着桟スタンバイモード91時におけるロープの繰り出し中に、 荷重計54が第1設定負荷を検出すると異常と判断するスタンバイモード異常判断部61cを備え、スタンバイモード異常判断部61cが異常を判断すると、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータによってウインチを動作させる係船機を備えた船舶用電動モータウインチの制御装置に関する。
着桟前にロープを一定数繰り出しておきデッキ上に溜めておくことをスタンバイと言う。
これは、岸壁が近づきレット(ガイドロープ)を投げ、ピットにロープを引っかける作業(綱取り)をする時は、ガイドロープに繋がったホーサーロープを人の手でロープをたぐり寄せるため、一定量の遊びがあることで、楽にロープを引っ張ることができる。
なお、特許文献1には回転速度を変更できる船舶用ウインチが記載され、特許文献2には電動モータによってウインチを駆動する装置が記載されている。
特開2001−10784号公報 特開2009−126623号公報
しかしながら、このスタンバイには危険が潜んでいる。まずホーサードラムからロープを出すには操作ハンドルを倒し回転させ、ロープをデッキ上に巻きながら繰り出していく。その際にロープとロープが噛み込んでいたり、速度が合わず逆転方向に引っ張られたりする。2名での作業であれば異変に気づき中断することができるが1名での作業時は中断することができないために、作業者はロープに引っ張られドラムに巻き付けられ、重傷又は死亡事故が発生する危険性がある。
なお、特許文献1は減速機構の問題点に着目したもの、特許文献2は電動モータを用いた場合の発火の問題に着目したものであり、スタンバイの作業における安全性に着目したものではない。
本発明は、安全に作業を行うことができるとともに作業負担を軽減できる船舶用電動モータウインチの制御装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の船舶用電動モータウインチの制御装置は、電動モータ51によってウインチ52を動作させる係船機50Aと、前記電動モータ51の回転を制御する回転制御手段81と、前記ウインチ52に巻き取り又は前記ウインチ52から巻き出すロープに加わる負荷を検出する荷重計54と、前記荷重計54で検出される負荷データを入力して前記回転制御手段81に対して制御信号を出力する制御手段60とを有する船舶用電動モータウインチの制御装置であって、着桟前に一定量の前記ロープをあらかじめ前記ウインチ52から繰り出してデッキ上に溜めておく着桟スタンバイモード91を有し、前記制御手段60は、前記着桟スタンバイモード91時における前記ロープの繰り出し中に、前記 荷重計54が第1設定負荷を検出すると異常と判断するスタンバイモード異常判断部61cを備え、前記スタンバイモード異常判断部61cが前記異常を判断すると、前記ロープの繰り出しを停止し、又は前記ロープを所定量巻き戻すことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置において、前記着桟スタンバイモード91の後に行われる着桟モード92を有し、前記制御手段60は、前記着桟モード92の操作によって前記ロープの弛み取りを開始し、前記弛み取りの動作中に、前記荷重計54が第2設定負荷を検出すると弛み取り終了と判断する着桟モード弛み取り終了判断部62aを備え、前記着桟モード弛み取り終了判断部62aが前記弛み取り終了を判断すると、前記ロープの巻き取りを開始する前記制御信号を前記回転制御手段81に出力することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置において、前記ロープの繰り出し時における繰り出し回転速度を、前記ロープの弛み取り時における弛み取り回転速度よりも遅くし、前記ロープの繰り出し時における繰り出し力量を、前記ロープの弛み取り時における弛み取り力量よりも小さくし、前記第1設定負荷を、前記第2設定負荷よりも小さく設定したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置において、荷役中又は前記荷役中以外の着桟中における前記ロープの張力を監視するオートテンションモード93を有し、前記制御手段60は、前記ロープの弛みを検出すると前記ロープの巻き取り動作が必要と判断するオートテンション巻き取り判断部63aと、前記ロープの過負荷を検出すると前記ロープの巻き出し動作が必要と判断するオートテンション巻き出し判断部63bとを備え、前記オートテンション巻き取り判断部63aが前記ロープの巻き取り動作が必要と判断すると前記ロープの巻き取り動作を行い、前記オートテンション巻き出し判断部63bが前記ロープの巻き出し動作が必要と判断すると前記ロープの巻き出し動作を行う前記制御信号を前記回転制御手段81に出力することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置において、船の傾きを検出する傾斜計74を有し、前記制御手段60は、前記オートテンション巻き取り判断部63aが前記ロープの巻き取り動作が不要と判断し、前記オートテンション巻き出し判断部63bが前記ロープの巻き出し動作が不要と判断している時に、前記傾斜計74で前記傾きを検出すると前記船のバランスが異常と判断するバランス異常判断部63cを備え、前記バランス異常判断部63cで前記異常を判断するとバランス異常警告を出力することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置において、前記電動モータ51によって前記ウインチ52を動作させる揚錨機50Bと、前記揚錨機50Bから巻き出される錨鎖長さを検出する索長計55と、風向風速計71とを有し、沖合での停泊中に前記錨鎖長さを監視する錨鎖長監視モード94を有し、前記制御手段60は、前記錨鎖長監視モード94時に、前記風向風速計71で計測される風速と、前記索長計55で検出される前記錨鎖長さとから、前記錨鎖長さが適切か否かを判断する錨鎖長判断部64を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、着桟スタンバイモード時に、繰り出したロープがウインチに巻き込まれるなどの異常事態によって、作業者がロープとともにウインチに巻き込まれる状況が発生しても、このような異常を判断して、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すことで作業者の安全を確保することができる。
本発明の一実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置における着桟時での処理流れを示すフローチャート 着桟時の船の状態を示す図 本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置における荷役・着桟中でのオートテンションモードの処理流れを示すフローチャート 同オートテンションモードの説明図 沖アンカーモードの説明図 本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置を機能実現手段で現したブロック図 本実施例による船舶用電動モータウインチの表示手段における画面イメージ 本実施例による船舶用電動モータウインチの表示手段における画面イメージ 本実施例による船舶用電動モータウインチの表示手段における画面イメージ 本実施例による船舶用電動モータウインチに適したデジタル化されたウインチの構造図 本実施例による揚錨機に用いることができるウインチの構造図
本発明の第1の実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置は、着桟前に一定量のロープをあらかじめウインチから繰り出してデッキ上に溜めておく着桟スタンバイモードを有し、制御手段は、着桟スタンバイモード時におけるロープの繰り出し中に、荷重計が第1設定負荷を検出すると異常と判断するスタンバイモード異常判断部を備え、
スタンバイモード異常判断部が異常を判断すると、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すものである。
本実施の形態によれば、繰り出したロープがウインチに巻き込まれるなどの異常事態によって、作業者がロープとともにウインチに巻き込まれる状況が発生しても、このような異常を判断して、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すことで作業者の安全を確保することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置において、着桟スタンバイモードの後に行われる着桟モードを有し、制御手段は、
着桟モードの操作によってロープの弛み取りを開始し、弛み取りの動作中に、荷重計が第2設定負荷を検出すると弛み取り終了と判断する着桟モード弛み取り終了判断部を備え、
着桟モード弛み取り終了判断部が弛み取り終了を判断すると、ロープの巻き取りを開始する制御信号を回転制御手段に出力するものである。
本実施の形態によれば、着桟に伴う作業負担を軽減することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置において、ロープの繰り出し時における繰り出し回転速度を、ロープの弛み取り時における弛み取り回転速度よりも遅くし、ロープの繰り出し時における繰り出し力量を、ロープの弛み取り時における弛み取り力量よりも小さくし、第1設定負荷を、第2設定負荷よりも小さく設定したものである。
本実施の形態によれば、着桟スタンバイモード時において、繰り出し回転速度を遅くし、繰り出し力量を小さくするとともに、異常を判断する第1設定負荷を小さくすることで、着桟スタンバイモード時における安全性を高めることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置において、荷役中又は荷役中以外の着桟中におけるロープの張力を監視するオートテンションモードを有し、制御手段は、ロープの弛みを検出するとロープの巻き取り動作が必要と判断するオートテンション巻き取り判断部と、ロープの過負荷を検出するとロープの巻き出し動作が必要と判断するオートテンション巻き出し判断部とを備え、オートテンション巻き取り判断部がロープの巻き取り動作が必要と判断するとロープの巻き取り動作を行い、オートテンション巻き出し判断部がロープの巻き出し動作が必要と判断するとロープの巻き出し動作を行う制御信号を回転制御手段に出力するものである。
本実施の形態によれば、荷役中又は荷役中以外の着桟中におけるロープの張力を調整することで、荷役中の船の喫水高さや潮の満ち引きによる海面高さの変動に対応することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置において、船の傾きを検出する傾斜計を有し、制御手段は、オートテンション巻き取り判断部がロープの巻き取り動作が不要と判断し、オートテンション巻き出し判断部がロープの巻き出し動作が不要と判断している時に、傾斜計で傾きを検出すると船のバランスが異常と判断するバランス異常判断部を備え、バランス異常判断部で異常を判断するとバランス異常警告を出力するものである。
本実施の形態によれば、荷崩れなどの船のバランス異常を判断して警告することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5のいずれかの実施の形態による船舶用電動モータウインチの制御装置において、電動モータによってウインチを動作させる揚錨機と、
揚錨機から巻き出される錨鎖長さを検出する索長計と、風向風速計とを有し、沖合での停泊中に錨鎖長を監視する錨鎖長監視モードを有し、制御手段は、錨鎖長監視モード時に、風向風速計で計測される風速と、索長計で検出される錨鎖長さとから、錨鎖長さが適切か否かを判断する錨鎖長判断部を備えたものである。
本実施の形態によれば、風速に対して錨鎖長さが不足しているなどを判断することができる。
以下本発明の一実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置について説明する。
図1は本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置における着桟時での処理流れを示すフローチャートである。
着桟時には、着桟スタンバイモードと着桟モードが行われる。
着桟スタンバイモードは作業者によるスイッチ操作によって開始する(S1)。
S1において作業者が着桟スタンバイモードをON操作しても、航行中でないと判断されるか(S2においてNo)、船から岸壁までの距離が不十分であると判断されると(S3においてNo)、スタンバイモードは開始されず、警告が出力される(S4)。距離が近い場合には接岸中の可能性があり、接岸中にスタンバイモードになると接岸に必要な力量が出せなくなる。
S2における航行中か否かの判断は、例えば船速によって判断し、船速が所定速度以上であれば航行中と判断することができる。航行中であると判断されるとスタンバイモードは有効となるが、航行中でなくてもブリッジにて許可を与えた場合や、アンカーをレッコした停泊中にもスタンバイモードを有効とすることができる。
S3における岸壁までの距離の測定には、例えばミリ波レーダーや、カメラを用いることができる。好ましくは、船首から岸壁までの船首側距離と、船尾から岸壁までの船尾側距離を測定する。S3では、レットロープが届く範囲であると判断すると距離が適切であると判断する(S3においてYes)。ただし、船首が岸壁に近づき過ぎである場合や、船尾が岸壁に近づき過ぎである場合には、S3において距離不適切と判断することもできる。船首が岸壁に近づき過ぎで船首が岸壁に接触する危険性が有ればスラスターを動作させることで船首を岸壁から離間させる。船尾が岸壁に近づき過ぎで船尾が岸壁に接触する危険性が有れば主機を動作させることで船尾を岸壁から離間させる。
S5におけるアンカーレッコは、S1における着桟スタンバイモードのON操作の前後いずれに行ってもよく同時でもよい。
S6におけるロープの繰り出し量の決定は、岸壁までの距離をミリ波レーダーなどによって計測している場合には計測値を用い、距離の計測がされていない場合には、作業者による目測値を入力してもよい。好ましくは、船首側距離によって船首側に設置している係船機のロープ繰り出し量を決定し、船尾側距離によって船尾側に設置している係船機のロープ繰り出し量を決定する。
S6においてロープの繰り出し量が決定されると、係船機によるロープの繰り出し動作が開始する(S7)。
S7におけるロープの繰り出しが開始されると、係船機での負荷を監視し、あらかじめ設定している第1設定負荷が検出されない限り(S8においてYes)、ロープの繰り出しは継続し、所定長さの繰り出しが行われるとロープの繰り出しが終了する(S9)
ロープの繰り出し中に第1設定負荷が検出されると(S8においてNo)、ロープの繰り出しを停止し、又は所定量だけ逆回転させた後に停止する(S10)。
S10におけるロープの繰り出し停止又は逆回転の後に作業者による安全確認が行われると(S11)、作業者によるスイッチ操作によってロープの繰り出しが再開される(S12)。
S12におけるロープ繰り出し再開の後は、改めて係船機での負荷を監視し、あらかじめ設定している第1設定負荷が検出されない限り(S8においてYes)、ロープの繰り出しは継続し、所定長さの繰り出しが行われるとロープの繰り出しが終了する(S9)。
S9におけるロープの繰り出し終了によって着桟スタンバイモードは終了する。
着桟スタンバイモードの終了後に、船上の作業者はレッドを投げ、岸壁側の作業者はロープをピットに係止する(S20)。
S21における着桟モードのON操作は、S20におけるロープのピットへの係止後に行う。
S21における着桟モードのON操作が行われると、係船機が動作してロープの弛み取りを開始する(S22)。
S22におけるロープの弛み取りが開始されると、ロープの負荷検出が行われ(S23)、弛みが無くなりロープに張力が加わることによる負荷(第2設定負荷)が検出されると弛み取りは終了し(S24においてYes)、第2設定負荷が検出されない間は(S24においてNo)、ロープの弛み取り動作とロープの負荷検出は継続する。
S24における弛み取り動作が終了すると、主機及びスラスターを動作させる(S25)。
S25における主機及びスラスターは、船を岸壁から離れる方向に動作させる。
S25における主機及びスラスターの動作の後に、ロープ巻き取り動作を開始する(S26)。
ロープの巻き取り動作中は(S28においてNo)、アンカーのテンションを調整する(S27)。
ロープの巻き取り終了が判断されると(S28においてYes)、ロープの巻き取り動作は終了する(S29)。
ロープの巻き取り終了は、船と岸壁との距離によって判断する。船と岸壁との距離の判断は、ミリ波レーダーによる計測の他、係船機におけるロープの繰り出し量によって判断することができる。
図2は、着桟時の船の状態を示す図である。
図2(a)はS5におけるアンカーレッコを行った状態、図2(b)は船首側の係船機でのS20におけるロープのピットへの係止状態、図2(c)は船尾側の係船機でのS20におけるロープのピットへの係止状態、図2(d)はロープの巻き取り動作中でのS27におけるアンカーのテンションの調整状態、図2(e)はS29におけるロープの巻き取り終了の状態を示している。
図2(a)の状態で、少なくとも船首側の係船機では着桟スタンバイモードを実行する。
図2(b)におけるロープのピットへの係止が行われると、ロープの弛み取りを行う。アンカーは張りを調整し、張り過ぎる場合には適切な張りを維持するように繰り出す。
図2(b)の状態に至る前、又は図2(b)の状態で、船尾側の係船機で着桟スタンバイモードを実行する。
図2(c)では、船首側の係船機のロープのテンションとアンカーの張りを自動調整しつつ、船尾側の係船機のロープをピットに係止する。そして船尾側の係船機でのロープの弛み取りを行う。
図2(c)の状態の後に、必要に応じて、更に船首側と船尾側とでそれぞれ他の係船機を用いて増しロープを取る。
増しロープについても、事前に着桟スタンバイモードが行われ、ロープをピットに係止した後にはロープの弛み取りを行う。
図2(d)では、主機及びスラスターを、船が岸壁から離間する方向に動作させ、船首側及び船尾側の係船機のロープ巻き取り動作を行い、バランスを取りながら着桟する(図2(e))。
図3は本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置における荷役・着桟中でのオートテンションモードの処理流れを示すフローチャートである。
オートテンションモードは、荷役中又は荷役中以外の着桟中におけるロープの張力を監視する。
オートテンションモードは作業者によるスイッチ操作によって開始する(S30)。
S30において作業者がオートテンションモードをON操作しても、航行中であると判断されるか(S31においてNo)、着桟中でないと判断されると(S32においてNo)、オートテンションモードは開始されず、警告が出力される(S33)。
S31における航行中か否かの判断は、例えば船速によって判断し、船速が所定速度以上であれば航行中と判断することができる。
S32における着桟中か否かの判断は、係船機の使用状況によって判断し、ロープが所定量繰り出されていれば着桟中と判断することができる。
S30においてオートテンションモードが開始されると、係船機の負荷が監視され、負荷によってロープの弛みが検出されると(S34においてNo)、ロープの巻き取り動作を行う(S35)。
S35におけるロープの巻き取り動作は、ロープの弛みが検出されなくなるまで行う。
また、S30においてオートテンションモードが開始されると、係船機の負荷が監視され、過負荷が検出されると(S36においてNo)、ロープの巻き出し動作を行う(S37)。
S37におけるロープの巻き出し動作は、ロープの過負荷が検出されなくなるまで行う。
ロープの弛みが無い状態で(S34においてYes)、ロープの過負荷も無い状態で(S36においてYes)、船の傾きが検出されると(S38においてNo)、荷崩れなどのバランス異常と判断してバランス異常警告を出力する(S39)。
図4はオートテンションモードの説明図である。
図4(a)は例えば潮が満ちた状態又は荷を降ろした状態、図4(b)は潮が引いた状態又は荷を積んだ状態を示している。
図4(a)の状態から図4(b)の状態への変化ではロープには弛みが生じ、図4(b)の状態から図4(a)の状態への変化ではロープには過負荷が生じる。
図4(c)は船が傾いた状態、図4(d)は傾きの無い状態を示している。
図4(c)においてロープに過負荷が生じている場合には、ロープの巻き出し動作を行うことで図4(d)の状態とすることができる。しかし、図4(c)においてロープに過負荷が生じていない場合で船に傾きが生じている場合には、荷崩れなどのバランス異常と判断することができる。
図5は沖アンカーモードの説明図であり、図5(a)は錨鎖長監視モードの説明図、図5(b)は走錨監視モードの説明図である。
図5(a)に示す錨鎖長監視モード時には、風向風速計で計測される風速と、索長計で検出される錨鎖長さとから、錨鎖長さLが適切か否かを判断する。沖アンカーモードを作業者が選択することで、アンカーレッコ時にレッコした錨鎖の長さLを、索長計の情報を元に記録及び表示し、レッコした錨鎖長さLが適切か否かを判断する。また、風向風速計の情報から、錨鎖長さLが足りない場合には警告を行う。例えば、風向風速計で所定値以上の風速を計測すると、錨鎖長さLを長くするように警告する。なお、更に水深計で水深を計測することで錨鎖長さLが適切か否かを判断することが好ましく、水深をdとすると、通常の天候状態では、錨鎖長さL=3d+90mを目安とし、風速が30m/sec以上の悪天時では、錨鎖長さL=4d+145mを目安とすることで走錨の発生を少なくできる。
図5(b)に示す走錨監視モード時には、例えばGPSでの位置情報によって船の移動量が所定範囲を超えて検出され、かつ風向風速計で所定値以上の風速を計測すると、走錨の警告を出力する。例えば、初期停泊位置から船が50m離れ、かつ風速が30m/sec以上の場合に走錨と判断する。図5(b)に示す走錨監視モード時には、風向風速計で計測した風速と、水深から算出した錨鎖長さをレッコした上で、錨泊限界を超えるような瞬間的な風速となった場合は警告を出力する。所定値以上の風速、例えば30m/sec以上の風速が継続した場合は、主機によるアシストが必要となるため、主機がスタンバイとなっているかを、通知又は警告することが好ましい。
図6は本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置を機能実現手段で現したブロック図である。
本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置は、係船機50A及び揚錨機50Bを制御する制御手段60を備えている。
係船機50A及び揚錨機50Bは、電動モータ51によってウインチ52を動作させる。電動モータ51は、回転制御手段81によって回転を制御される。ロープはウインチ52に巻き取り又はウインチ52から巻き出される。
係船機50A及び揚錨機50Bは、機側用ハンドル56及び機側用リモコン57によっても運転及び停止を行うことができる。
係船機50A及び揚錨機50Bには、エンコーダ53及び荷重計54を有し、揚錨機50Bには、更に索長計55を有している。エンコーダ53によって電動モータ51の回転を計測し、エンコーダ53の信号によって制御手段60では例えばロープの巻き出し長さや巻き取り長さを推定できる。また荷重計54によって負荷を計測でき、荷重計54はウインチ52に巻き取り又はウインチ52から巻き出すロープや錨鎖に加わる負荷を検出する。
制御手段60には、エンコーダ53、荷重計54、索長計55、風向風速計71、距離計測計72、GPS73、及び傾斜計74からの信号が入力される。
風向風速計71は風向及び風速を計測し、距離計測計72は岸壁までの距離を計測し、GPS73は船の位置情報を計測し、傾斜計74は船の傾きを計測する。
制御手段60には、作業者が操作を行うことができる入力手段75を備えている。
制御手段60は、回転制御手段81に対して制御信号を出力する他、主機82及びスラスター83に対する動作制御を行う。
表示手段84では、制御手段60における制御状態や、制御手段60に入力される各種信号を表示することができる。
記憶手段90には、着桟スタンバイモード91、着桟モード92、オートテンションモード93、錨鎖長監視モード94、及び走錨監視モード95を記憶している。
着桟スタンバイモード91は、着桟前に一定量のロープをあらかじめウインチ52から繰り出してデッキ上に溜めておくモードである。
着桟モード92は、着桟スタンバイモード91の後に行われるモードであり、ロープの弛み取りステップとロープの巻き取りステップを有する。
オートテンションモード93は、荷役中又は荷役中以外の着桟中におけるロープの張力を監視するモードである。
錨鎖長監視モード94は、沖合での停泊中に錨鎖長を監視するモードであり、走錨監視モード95は、沖合での停泊中に走錨を監視するモードである。
制御手段60は、着桟距離判断部61aと、繰り出し量決定部61bと、スタンバイモード異常判断部61cとを備え、これらは着桟スタンバイモード91において機能する。
着桟距離判断部61aでは、岸壁までの距離の判定を行う(図1に示すS3)。繰り出し量決定部61bでは、ロープの繰り出し量の決定を行う(図1に示すS6)。スタンバイモード異常判断部61cでは、ロープの繰り出し中に、荷重計54が第1設定負荷を検出すると異常と判断する(図1に示すS8)。

また制御手段60は、着桟モード弛み取り終了判断部62aと、着桟モード終了判断部62bとを備え、これらは着桟モード92において機能する。
着桟モード弛み取り終了判断部62aでは、弛み取りの動作中に、荷重計54が第2設定負荷を検出すると弛み取り終了と判断する(図1に示すS24)。
着桟モード終了判断部62bでは、ロープの巻き取り終了を判断する(図1に示すS28)。
また制御手段60は、オートテンション巻き取り判断部63aと、オートテンション巻き出し判断部63bと、バランス異常判断部63cとを備え、これらはオートテンションモード93において機能する。
オートテンション巻き取り判断部63aでは、負荷によってロープの弛みを検出するとロープの巻き取り動作が必要と判断する(図3に示すS34)。
オートテンション巻き出し判断部63bでは、ロープの過負荷を検出するとロープの巻き出し動作が必要と判断する(図3に示すS36)。
バランス異常判断部63cでは、オートテンション巻き取り判断部63aがロープの巻き取り動作が不要と判断し、オートテンション巻き出し判断部63bがロープの巻き出し動作が不要と判断している時に、傾斜計74で傾きを検出すると船のバランスが異常と判断する(図3に示すS38)。
また制御手段60は、錨鎖長判断部64と、走錨判断部65とを備えている。錨鎖長判断部64は錨鎖長監視モード94で機能し、走錨判断部65は走錨監視モード95で機能する。
錨鎖長判断部64では錨鎖長さが適切か否かを判断し、走錨判断部65では、停泊中における船の移動を判断する。
図7から図9は本実施例による船舶用電動モータウインチの表示手段における画面イメージである。
図7(a)は電動モータ51の運転状況画面、図7(b)は現在値データ画面、図8(a)は定数設定画面、図8(b)はトレンドグラフ画面、図9はアラーム履歴画面である。
図7(a)及び図7(b)では現在値のデータを表示し、図8(a)ではシステム内で使う定数を設定し、図8(b)ではロギングデータのトレンドグラフを表示し、図9では現在発生中及び警報発生履歴を表示する。
図10は本実施例による船舶用電動モータウインチに適したデジタル化されたウインチの構造図である。
図10(a)は、ホーサードラム内に電動モータ51を内蔵するウインチ52を示しており、1つの電動モータ51と1つのロープドラム58aとを1軸で連結しクラッチを持たない。電動モータ51とロープドラム58aとは軸受フレーム59の間に配置されている。ブレーキは電動モータ51に内蔵しているが、機器側ハンドル56として手動ブレーキ56aを更に備えていてもよい。図10(a)に示すウインチ52は、係船機50Aとして用いることができ、エンコーダ53及び荷重計54を備えている。
図10(b)は、ギアボックス52xに電動モータ51を取り付けるウインチ52を示しており、1つの電動モータ51と1つのロープドラム58aとをギアボックス52xを介して連結しクラッチを持たない。電動モータ51、ギアボックス52x、及びロープドラム58aは軸受フレーム59に取り付けられている。ブレーキは電動モータ51に内蔵しているが、機器側ハンドル56として手動ブレーキ56aを更に備えていてもよい。図10(b)に示すウインチ52は、係船機50A及び揚錨機50Bとして用いることができ、係船機50Aとして用いる場合にはエンコーダ53及び荷重計54を備え、揚錨機50Bとして用いる場合にはエンコーダ53、荷重計54、及び索長計55を備えている。
図11は本実施例による揚錨機に用いることができるウインチの構造図である。
図11(a)は、ギアボックス52xに電動モータ51を取り付けるウインチ52を示しており、1つの電動モータ51と1つのチェーンドラム58bとをギアボックス52xを介している。電動モータ51、ギアボックス52x、及びチェーンドラム58bは軸受フレーム59に取り付けられている。ブレーキは電動モータ51に内蔵しているが、機器側ハンドル56として手動ブレーキ56aを更に備えていてもよい。図10(b)に示すウインチ52は、クラッチレバー56b、エンコーダ53、荷重計54、及び索長計55を備えている。
図11(b)は、電動モータ51を直結するウインチ52を示しており、1つの電動モータ51と1つのチェーンドラム58bとを連結している。電動モータ51とチェーンドラム58bとは軸受フレーム59に取り付けられている。ブレーキは電動モータ51に内蔵しているが、機器側ハンドル56として手動ブレーキ56aを更に備えていてもよい。
本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、スタンバイモード異常判断部61cが異常を判断すると、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すため、繰り出したロープがウインチ52に巻き込まれるなどの異常事態によって、作業者がロープとともにウインチ52に巻き込まれる状況が発生しても、このような異常を判断して、ロープの繰り出しを停止し、又はロープを所定量巻き戻すことで作業者の安全を確保することができる。
また、本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、着桟モード弛み取り終了判断部62aが弛み取り終了を判断すると、ロープの巻き取りを開始する制御信号を回転制御手段81に出力するため、着桟に伴う作業負担を軽減することができる。
また、本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、着桟スタンバイモード91時において、ロープの繰り出し時における繰り出し回転速度を、ロープの弛み取り時における弛み取り回転速度よりも遅くし、ロープの繰り出し時における繰り出し力量を、ロープの弛み取り時における弛み取り力量よりも小さくし、第1設定負荷を、第2設定負荷よりも小さく設定することで、着桟スタンバイモード91時における安全性を高めることができる。
また、本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、オートテンション巻き取り判断部63aがロープの巻き取り動作が必要と判断するとロープの巻き取り動作を行い、オートテンション巻き出し判断部63bがロープの巻き出し動作が必要と判断するとロープの巻き出し動作を行う制御信号を回転制御手段81に出力し、荷役中又は荷役中以外の着桟中におけるロープの張力を調整することで、荷役中の船の喫水高さや潮の満ち引きによる海面高さの変動に対応することができる。
また、本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、バランス異常判断部63cで異常を判断するとバランス異常警告を出力するため、荷崩れなどの船のバランス異常を判断して警告することができる。
また、本実施例による船舶用電動モータウインチの制御装置によれば、錨鎖長監視モード94時に、風向風速計71で計測される風速と、索長計55で検出される錨鎖長さとから、錨鎖長さが適切か否かを判断する錨鎖長判断部64を備えることで、風速に対して錨鎖長さが不足しているなどを判断することができる。
本発明によれば、着桟前のスタンバイの作業を安全に行え、着桟に伴う作業負担を軽減することができる。
50A 係船機
50B 揚錨機
51 電動モータ
52 ウインチ
52x ギアボックス
53 エンコーダ
54 荷重計
55 索長計
56 機側用ハンドル
56a 手動ブレーキ
57 機側用リモコン
58a ロープドラム
58b チェーンドラム
59 軸受フレーム
60 制御手段
61a 着桟距離判断部
61b 繰り出し量決定部
61c スタンバイモード異常判断部
62a 着桟モード弛み取り終了判断部
62b 着桟モード終了判断部
63a オートテンション巻き取り判断部
63b オートテンション巻き出し判断部
63c バランス異常判断部
64 錨鎖長判断部
65 走錨判断部
71 風向風速計
72 距離計測計
73 GPS
74 傾斜計
75 入力手段
81 回転制御手段
82 主機
83 スラスター
84 表示手段
90 記憶手段
91 着桟スタンバイモード
92 着桟モード
93 オートテンションモード
94 錨鎖長監視モード
95 走錨監視モード

Claims (6)

  1. 電動モータによってウインチを動作させる係船機と、
    前記電動モータの回転を制御する回転制御手段と、
    前記ウインチに巻き取り又は前記ウインチから巻き出すロープに加わる負荷を検出する荷重計と、
    前記荷重計で検出される負荷データを入力して前記回転制御手段に対して制御信号を出力する制御手段と
    を有する船舶用電動モータウインチの制御装置であって、
    着桟前に一定量の前記ロープをあらかじめ前記ウインチから繰り出してデッキ上に溜めておく着桟スタンバイモードを有し、
    前記制御手段は、
    前記着桟スタンバイモード時における前記ロープの繰り出し中に、前記荷重計が第1設定負荷を検出すると異常と判断するスタンバイモード異常判断部を備え、
    前記スタンバイモード異常判断部が前記異常を判断すると、前記ロープの繰り出しを停止し、又は前記ロープを所定量巻き戻す
    ことを特徴とする船舶用電動モータウインチの制御装置。
  2. 前記着桟スタンバイモードの後に行われる着桟モードを有し、
    前記制御手段は、
    前記着桟モードの操作によって前記ロープの弛み取りを開始し、
    前記弛み取りの動作中に、前記荷重計が第2設定負荷を検出すると弛み取り終了と判断する着桟モード弛み取り終了判断部を備え、
    前記着桟モード弛み取り終了判断部が前記弛み取り終了を判断すると、前記ロープの巻き取りを開始する前記制御信号を前記回転制御手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置。
  3. 前記ロープの繰り出し時における繰り出し回転速度を、前記ロープの弛み取り時における弛み取り回転速度よりも遅くし、
    前記ロープの繰り出し時における繰り出し力量を、前記ロープの弛み取り時における弛み取り力量よりも小さくし、
    前記第1設定負荷を、前記第2設定負荷よりも小さく設定した
    ことを特徴とする請求項2に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置。
  4. 荷役中又は前記荷役中以外の着桟中における前記ロープの張力を監視するオートテンションモードを有し、
    前記制御手段は、
    前記ロープの弛みを検出すると前記ロープの巻き取り動作が必要と判断するオートテンション巻き取り判断部と、
    前記ロープの過負荷を検出すると前記ロープの巻き出し動作が必要と判断するオートテンション巻き出し判断部と
    を備え、
    前記オートテンション巻き取り判断部が前記ロープの巻き取り動作が必要と判断すると前記ロープの巻き取り動作を行い、前記オートテンション巻き出し判断部が前記ロープの巻き出し動作が必要と判断すると前記ロープの巻き出し動作を行う前記制御信号を前記回転制御手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置。
  5. 船の傾きを検出する傾斜計を有し、
    前記制御手段は、
    前記オートテンション巻き取り判断部が前記ロープの巻き取り動作が不要と判断し、前記オートテンション巻き出し判断部が前記ロープの巻き出し動作が不要と判断している時に、前記傾斜計で前記傾きを検出すると前記船のバランスが異常と判断するバランス異常判断部を備え、
    前記バランス異常判断部で前記異常を判断するとバランス異常警告を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置。
  6. 前記電動モータによって前記ウインチを動作させる揚錨機と、
    前記揚錨機から巻き出される錨鎖長さを検出する索長計と、
    風向風速計と
    を有し、
    沖合での停泊中に前記錨鎖長さを監視する錨鎖長監視モードを有し、
    前記制御手段は、
    前記錨鎖長監視モード時に、前記風向風速計で計測される風速と、前記索長計で検出される前記錨鎖長さとから、前記錨鎖長さが適切か否かを判断する錨鎖長判断部を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の船舶用電動モータウインチの制御装置。
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