JP2020184409A - 調理装置及び調理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】調理内容に応じて調理器具内の被加熱物を適切な温度に制御して所望する料理を容易に調理すること。【解決手段】調理装置10は、水、油、食材などの被加熱物が収容される調理器具Cを加熱する加熱部11と、被加熱物の温度と、調理器具Cの底部外面の温度の少なくとも一方を検出する温度検出部12と、調理器具C内の被加熱物の温度又は調理器具Cの底部内面の表面温度が、調理実行情報に含まれる調理工程で設定された調理温度となるように、温度検出部12で検出された温度に基づいて加熱部11を制御する制御部18と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、調理装置及び調理システムに関するものである。
例えば、下記特許文献1には、誘導加熱コイルに流れる電流によって発生する磁力線により、誘導加熱コイル上方に配置される鍋やフライパンなどの調理器具を発熱させる誘導加熱式調理器について開示されている。
特許文献1の機器を含む一般的な誘導加熱式調理器は、例えば「弱火、中火、強火」又は「レベル1〜レベル5」のように火力レベルが段階的に設定されており、ユーザは、調理中に火力を都度調節しながら調理を行っている。
特開2005−11670号公報
ところで、料理を作る上で、調理器具内の被加熱物(水又は油のような液体、食材など)の温度管理は非常に重要である。そして、料理人が長年培ってきた技術を再現するには、1℃単位で被加熱物の温度を制御する必要がある。また、過去数十年に渡る調理科学の発展はめざましく、加熱調理に関する多くの研究により、被加熱物に対する微細な加熱温度の違いが、味、食感、栄養価などに大きく影響することが明らかにされている。
しかし、特許文献1の機器をはじめとする一般的な誘導加熱式調理器は、火力を調整して調理を行わなければならず、1℃単位の微細な温度管理は非常に難しい。これは、誘導加熱式調理器に限らず、ガス調理器を使用した場合でも同様である。
そのため、調理器具内の被加熱物の厳密な温度管理が誰でも容易に行える調理装置の開発が望まれている。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、調理内容に応じて調理器具内の被加熱物を適切な温度に制御して所望する料理を容易に調理することができる調理装置及び調理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る調理装置は、被加熱物が収容される調理器具を加熱する加熱部と、前記被加熱物の温度と、前記調理器具の底部外面の温度の少なくとも一方を検出する温度検出部と、前記調理器具内の前記被加熱物又は前記調理器具の底部内面の表面温度が、調理実行情報に含まれる調理工程で設定された調理温度となるように、前記温度検出部で検出された前記温度に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、を備える。
好適には、前記調理装置において、前記温度検出部は、温度検出対象となる前記調理器具の前記底部外面の前記温度を検出する本体温度検出部と、温度検出対象となる前記調理器具に収容される前記被加熱物の前記温度を直接検出する外部温度検出部の少なくとも一方を含む。
好適には、前記調理装置において、前記制御部は、温度制御対象として設定された前記調理器具内の前記被加熱物の前記温度又は前記調理器具の底部内面の表面温度が前記調理温度となるように、前記加熱部を制御しながら予め設定された調理手順に沿って調理工程を実行する調理実行部と、前記調理器具内に前記被加熱物を収容した状態で前記調理器具を加熱したときの、前記本体温度検出部で検出された前記調理器具の前記底部外面の前記温度と前記外部温度検出部で検出された前記被加熱物の前記温度との経過時間毎の温度差の動的な関係を示す経時的温度差情報を含み、前記本体温度検出部で検出された前記調理器具の前記底部外面の前記温度を補正して前記被加熱物の前記温度を予測するための調理器具プロファイルを、前記調理器具の仕様に応じて作成するプロファイル作成部と、を備え、前記調理実行部は、使用中の前記調理器具の前記調理器具プロファイルを用いて、前記本体温度検出部で検出された前記底部外面の前記温度を補正して前記温度制御対象の前記温度を予測し、この予測した温度が、前記調理温度と一致するように、前記加熱部を制御する。
好適には、前記調理装置において、調理場の外気温度を検出する外気温検出部と、前記調理場の気圧を検出する気圧検出部とを含み、前記外気温度と前記気圧を前記調理場の環境情報として取得する環境情報取得部を備え、前記制御部は、前記調理実行情報を実行する際に、取得された前記環境情報を加味して前記調理工程での前記加熱部の出力を制御する。
本発明に係る調理システムは、前記何れかの調理装置と、当該調理装置に所有者登録された携帯端末との間が、双方向に通信可能に接続されて構成される調理システムであって、前記携帯端末は、前記調理装置の初期化処理を実行させる初期化実行指示を出力する端末制御部を備え、前記調理装置は、前記携帯端末からの初期化実行指示を受け付けたときのみ前記制御部で初期化処理を実行する。
本発明によれば、調理内容に応じて調理器具内の被加熱物を適切な温度に制御して所望する料理を容易に調理することができる。
本実施形態に係る調理装置を模式的に示す概略斜視図ある。 同装置を平面視した状態を模式的に示す概略構成図である。 本実施形態に係る調理システムの概略構成図である。 本実施形態に係る調理システムの機能ブロック図である。 プロファイル作成対象となる調理器具をキャリブレーション処理したときの本体温度検出部で検出された温度値と外部温度検出部で検出された温度値の温度軌跡の一例を示すグラフである。 本実施形態に係る調理システムの基本動作の概要を示すフローチャートである。 調理実行処理のフローチャートである。 セッティングモード実行処理のフローチャートである。
以下、本発明を実行するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。この実行の形態によって本発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などにより考え得る実行可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれるものとする。
なお、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものではない。これらの方向を示す用語は、特に明示しない限り、ユーザと対向して配置した調理装置10を前面側(正面側)から見た場合の方向を意味している。
[システム構成]
まず、本実施形態に係る調理システム1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る調理システム1で使用される調理装置10を模式的に示す概略斜視図であり、図2は、調理装置10を平面視した状態を模式的に示す概略構成図である。
本実施形態で使用される調理装置10は、天板10bの下に配置した誘導加熱コイルに交流電流を通電して発生する誘導加熱を行って調理器具Cを加熱させる誘導加熱式調理器(IHクッキングヒータ)である。なお、調理装置10は、誘導加熱式調理器の他、ガスの火力調整制御が電気的に可能なガスコンロなどのガス調理器としてもよい。
また、調理器具Cは、調理装置10で調理可能な鍋(圧力鍋も含む)、フライパン、やかん、鉄板のような調理プレートなどの器具である。本実施形態では、調理装置10はIHクッキングヒータの例で説明するため、調理器具Cは、誘導加熱に対応可能な金属製の器具とする。
調理装置10は、本体10aが平面視略方形の薄型平板状をなしており、調理器具Cの載置面となる耐熱ガラス製の天板10bの下面側に加熱部11が設けられている。本体10aは、耐熱性樹脂又は金属で構成される。天板10bの載置面上には、調理器具Cが載置される際に、正しい位置に載置させるための目印となる目印線が設けられている。
加熱部11は、渦巻状に巻回される誘導加熱コイルからなり、天板10bの下面に設けられる。加熱部11は、後述する加熱制御部22から所定電流量の高周波電流が供給されると、誘導加熱コイルを取り巻くように磁力線が発生し、この磁力線が金属製の調理器具Cの内部に無数の渦電流を発生させる。調理器具Cの底部では、渦電流が流れた際、金属の電気抵抗によりジュール熱が発生する。調理器具Cに収容される被加熱物は、このジュール熱によって加熱される。
また、加熱部11には、誘導加熱コイルから発生した磁束の漏洩を抑制するためのフェライトなどの磁性材料からなる磁性体、誘導加熱コイルから発生した磁力線がベース部の下側に流れるのを防止するための磁気遮蔽板などを具備させてよい。
調理装置10は、調理器具Cにおける底部外面の温度を検出する本体温度検出部12aと、調理器具Cに収容された被加熱物である液体(水又は油)の温度を直接検出する外部温度検出部12bを含む温度検出部12を備える。
温度検出部12は、温度検出対象の温度を検出する。温度検出部12の温度検出対象は、被加熱物となる調理器具C内の液体(水若しくは油)又は調理器具Cにおける底部外面となる。
本体温度検出部12aは、例えばサーミスタなどの温度センサからなり、天板10bの略中央部に設けられる。本体温度検出部12aは、調理器具Cにおける底部外面の温度を検出して、後述する制御部18に出力する。
外部温度検出部12bは、例えばサーミスタ、熱電対などの温度センサからなり、調理器具Cの開口端部などに設置される。外部温度検出部12bは、調理装置10との間でデータ通信(有線、無線を問わない)を行うために必要な各種通信モジュールを備える。外部温度検出部12bは、調理器具Cに収容される被加熱物となる液体(水又は油)の温度を直接検出して制御部18に出力する。
調理装置10は、ユーザが調理を行う調理場(一般家庭の台所、飲食店の厨房、屋外のキャンプ場など)の環境状態に基づく物理量を環境情報として取得する環境情報取得部13と、調理中の調理器具Cの重量を検出する重量検出部14とを備えている。
環境情報取得部13は、調理場の環境状態に基づく物理量を環境情報として取得し、制御部18に出力する。環境情報取得部13は、調理場の温度(外気温度)を検出する外気温検出部13aと、調理場の気圧を検出する気圧検出部13bを備えてよい。外気温検出部13aと気圧検出部13bは、共に周知のセンサ装置を適宜選択して用いることができる。また、環境情報取得部13は、上記構成の他、調理場の湿度が検出可能な湿度センサからなる湿度検出部を備えてよい。
重量検出部14は、例えばロードセルなどの重量センサからなり、天板10bに載置された調理器具Cの調理中の重量値を天板10bの下方で検出して制御部18に出力する。重量検出部14は、調理器具Cの重量と、調理器具C内に収容される食材(水、調理具材、調味料など)の重量とを合計した重量値を検出する。重量検出部14で検出される重量値は、例えば調理器具C内の水分量が所定量まで減った時点で加熱を中止させる調理工程、調理器具C内の水分量の減少に伴い火力を漸減させる調理工程のような、調理時間で工程の終了タイミングが規定できない調理工程を実行する際に用いられる。
調理装置10の天板10bにおける前側縁部近傍には、例えば調理前、調理中における種々の表示内容を表示すると共に、調理実行指示・停止、調理実行情報、調理器具プロファイル、機器情報などの各種情報の設定・管理を行う際に操作される操作表示部15を備える。
操作表示部15は、各種表示内容を表示する表示領域15aと、各種操作ボタンが表示される操作領域15bとを備える。表示領域15aは、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、有機EL(OLED:organic light-emitting diode)ディスプレイなどの表示デバイスで構成され、制御部18からの表示制御指示に基づいて表示内容を表示するインターフェースである。操作領域15bは、例えばタッチパネルで構成される。タッチパネルの動作原理は特に限定されないが、本実施形態の調理装置10は、水を扱う調理場で使用されることが多いため、水に濡れても使用に支障をきたし難い抵抗膜方式を採用するのが好ましい。
表示領域15aには、「調理前の表示内容」、「調理中の表示内容」、「選択系の表示内容」、「設定系の表示内容」などが表示される。
「調理前の表示内容」の一例としては、調理実行情報で設定された温度ターゲットの温度、調理を行う際に選択される調理モード・調理実行情報の候補、調理実行情報で設定された調理時間、調理モード・調理実行情報の選択及び決定を行う操作アシストに関する表示などが挙げられる。ここで、「温度ターゲット」とは、調理実行情報を実行する際の温度制御対象を指す。本実施形態において、温度ターゲットは、被加熱物の温度となる「水温」又は「油温」、「調理器具Cの内面の表面温度」である。つまり、調理実行情報の温度ターゲットが「水温」に設定された場合、調理中は、「水温」が調理工程で設定された調理温度となるように加熱部11が制御される。
「調理中の表示内容」の一例としては、調理中の温度ターゲットの温度、選択された調理実行情報、調理実行情報において実行中の調理工程の内容(動作パターン、調理温度、調理時間など)、調理中の一時停止の操作方法を示す操作アシスト表示などが挙げられる。
「選択系の表示内容」の一例としては、設定された温度ターゲットのリアルタイム温度、火力のインジケータ、設定温度の選択・決定などの操作アシスト表示、候補となるパラメータの表示などが挙げられる。
「設定系の表示内容」の一例としては、調理実行情報のプリセット管理に関する表示、調理器具プロファイルの設定に関する表示、調理装置10と携帯端末100との通信を確立(セッション)させるための通信設定に関する表示、機器情報(機器名、接続可能なユーザ名など)に関する表示、時刻設定に関する表示などが挙げられる。
操作領域15bには、各種操作で使用される操作ボタン15cが表示される。図2に示すように、本実施形態の操作領域15bは、図中の一点鎖線の領域であり、ソフトキーからなる複数の操作ボタン15cが表示されている。図2に示す操作ボタン15cの一例としては、図中左側から順に、調理時間などを設定する際に操作される「タイマーボタン」、実行中の操作を戻る「戻るボタン」、選択又は設定された内容を決定する「決定ボタン」、設定する項目を次項目若しくは前項目に送る又は時刻・温度などの連続する数値の増減を行う「アップ/ダウンボタン」、調理開始時と一時停止時に操作される「スタート/一時停止ボタン」、調理を停止する「ストップボタン」、調理モード中のステップを次のステップに先送りする「スキップボタン」、本体温度検出部12a又は外部温度検出部12bの切り替えを行う「センサ切替ボタン」などが挙げられる。なお、操作ボタン15cは、タッチパネル上のソフトスイッチに限らず、押しボタンなどの機械式スイッチとしてよい。
図3は、調理システム1の概略構成を示す図である。図3に示すように、調理システム1は、上述した調理装置10と、ユーザが所持する携帯端末100とが双方向に通信可能に接続される。調理システム1において、ユーザが調理をする場合、調理装置10の操作表示部15を操作することで所望の調理が可能となる。
また、調理システム1において、携帯端末100は、調理装置10が備える調理前・調理中における各種設定機能、調理実行情報の選択・実行指示機能、後述する調理器具プロファイルの作成・管理機能など、操作表示部15で操作・設定可能な機能を備えている。そのため、調理システム1では、後述する調理装置10の通信部16と、調理装置10の所有者又はゲストユーザが所持する登録済みの携帯端末100の端末通信部101との間で通信が確立した状態であれば、これら携帯端末100を、調理装置10を操作するコントローラとして機能させることができる。なお、携帯端末100がコントローラとして機能する点については、後段で詳述する。
次に、調理システム1の制御構成について説明する。図4は、調理システム1の機能ブロック図である。図4に示すように、調理装置10は、通信部16と、記憶部17と、制御部18とを備える。なお、図4に示される調理装置10の構成において、前段で説明した構成要件については説明を省略する。
通信部16は、調理装置10との間でデータ通信を行うために必要な各種通信モジュールからなる。通信部16は、調理装置10と、登録された携帯端末100との間の通信状態を確立して双方向に通信可能な状態とする。携帯端末100との通信方式としては、有線通信又は無線通信を問わず、無線通信であれば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、赤外線通信、NFCなどが使用できる。
記憶部17は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリのような汎用の記憶装置からなる。記憶部17は、プリセット(事前設定)された調理実行情報が整理された調理実行情報データベース、調理器具C毎の調理器具プロフィルが整理されたプロファイルデータベース、調理装置10の使用開始後に設定された調理装置10の機器情報の他、調理装置10を構成する各部の駆動制御を行うための制御プログラムが記憶される。
調理実行情報データベースは、調理実行情報であるレシピ実行情報、マルチステップ実行情報及びシングルステップ実行情報がそれぞれ種類別に整理された状態で格納される。プロファイルデータベースは、例えば調理器具Cの器具情報(例えば、調理器具Cの名称、調理器具Cのサイズ(容量、直径)、調理器具Cの材質のような、調理器具C個々の仕様を示す情報)と、各調理器具Cの調理器具プロファイルとを対応付けた状態で格納される。
制御部18は、例えばCPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのプロセッサからなり、記憶部17に記憶される所定の制御プログラムを実行して調理装置10の駆動に関する各種制御を統括的に行う。制御部18は、入力受付部19と、調理実行部20と、計時部21と、加熱制御部22と、調理実行情報作成部23と、プロファイル作成部24と、プリセット管理部25と、通信設定部26と、機器情報設定部27と、表示制御部28とを備える。
入力受付部19は、操作表示部15で操作された操作内容に基づく制御指示又は携帯端末100からの制御指示を受け付ける。入力受付部19は、制御指示を受け付けると、その制御指示を出力先に出力する。
入力受付部19が受け付ける制御指示としては、例えば調理前における調理モードと各種パラメータの選択指示、調理前・調理中における指示(スタート、一時停止、スキップ、停止などの指示)、調理モード作成時又はプロファイル作成時の指示(調理モード選択時の選択指示、調理モード設定時の各種パラメータ設定の指示、プロファイル作成時の条件設定指示など)、プリセット管理時の指示(プリセット対象となる項目の削除、更新、初期化の決定指示)、調理装置10と携帯端末100との間の通信設定時の指示(パスワード入力時の決定指示、接続方法の決定指示など)、機器情報設定時の指示(機器名、ユーザ名、時刻の設定後の決定指示など)が挙げられる。
調理実行部20は、動作モードとして「調理モード」が選択され、その調理モードに対応する調理実行情報が選択されると、温度検出部12(本体温度検出部12aと外部温度検出部12bの少なくとも一方)で検出された温度値と、計時部21で計時される調理工程毎の計時時間と、環境情報取得部13で取得された環境情報と、記憶部17に記憶される調理器具プロファイルとを適宜用いて、調理実行情報で設定された温度ターゲットが各調理工程で適切な温度となるように加熱制御部22を駆動させて加熱部11を制御する。
調理実行部20は、調理実行情報を実行している間は、本体温度検出部12aと外部温度検出部12bの少なくとも一方の温度値を逐次監視しながら、設定された調理温度となるように所定の温度ターゲットの温度制御を行う。また、調理実行部20は、本体温度検出部12aで検出された温度のみを使用して調理実行情報を実行する際に、本体温度検出部12aで検出された実測温度値を、使用される調理器具Cの調理器具プロファイルを用いて補正して温度ターゲットの温度を予測し、その予測結果である予測温度が各調理工程で設定された調理温度と一致するように加熱部11を制御する。つまり、調理実行部20は、前記予測温度が調理温度と一致するように、調理器具プロファイルを用いて加熱制御部22から加熱部11に供給される電力を調整制御する。
調理実行部20は、調理実行情報を実行する際に、環境情報取得部13で取得された環境情報を反映させ、必要に応じて調理工程の加熱出力を調整する。例えば、フランス料理で澄んだコンソメスープを作る場合、「ミジョテ(水面がゆらゆらと揺れ、たまに泡立つ程度の火加減)」と呼ばれる微細な火加減が必要となる。しかしながら、低気圧が近付き気圧が低下しているとき、又は標高が比較的高い場所で調理するときなど、調理場の環境が変化すると、沸点が低下することなどから、所望する火加減を得ることができず、過剰に発生した水蒸気泡により澄んだスープとならないことがある。そのため、本実施形態の調理装置10では、調理場の環境情報を取得して調理実行情報に反映させることで、特に沸騰処理が調理工程に含まれている場合に、調理場の環境状態に応じて加熱部11の微細な出力制御ができる。よって、調理装置10では、上述した澄んだコンソメスープを作る場合の「ミジョテ」のような水蒸気泡の発生量となるように加熱部11の出力制御も可能となる。
調理実行部20は、重量検出部14で検出された重量値に基づいて火力調整処理を行う。例えば、レシピモードでブイヨンを作るレシピ情報において、調理器具C内に収容した水が4Lから2Lになった時点で火を止める調理工程が含まれていたとする。この場合、単に調理時間を設定したとしても水量が指定した量とならないこともあり得る。しかしながら、調理実行部20では、重量検出部14で検出された重量値に基づいて火を止めるタイミングを見極めることができるため、指定した水量となるまで加熱を続け、水量が所定量に達した時点で加熱を中止させることができる。また、ブイヨンを作る場合には、常に一定の沸騰加減(水蒸気泡の泡立ち加減)を維持することが重要となる。しかし、従来の調理装置で一定の火力を与え続けると、被加熱物の水量が蒸発により減少するにつれて、相対的に火力が当初想定よりも過剰となり、次第に泡立ち加減が激しくなってしまう。これに対し、調理実行部20では、重量検出部14で検出された重量値に基づいて、水量の減少に比例して火力を漸減させるように加熱部11を制御することが可能であるため、調理終了時まで一定の泡立ち加減を維持することができる。
調理実行部20は、調理実行情報の調理工程に、例えば所定温度を維持した状態で連続して捏ねるような工程が含まれている場合、この調理工程において、本体温度検出部12aで検出される温度値に上限を設け、その上限を超えないように加熱制御部22を制御することができる。例えば、レシピ情報として「カスタード」を調理する場合、半固形の状態の具材を一定の温度で所定時間捏ね続ける調理工程が含まれるが、調理器具Cの底部の温度が高すぎると、調理器具Cの底に触れている具材の一部が焦げる虞がある。そこで、調理実行部20では、本体温度検出部12aで検出される温度値に上限を設け、調理器具Cにおける底部外面の温度が上限を超えないように加熱制御部22を制御する。これにより、調理装置10は、一般的な調理器具による調理と比べて、具材の焦げ付きを抑制することができるため、利便性を格段に向上させる効果を奏する。
調理実行部20は、動作パターンとして「沸騰」が選択された調理工程を実行する場合、使用される調理器具Cの調理器具プロファイルに基づいて適切な火力となるように加熱制御部22を制御する。また、調理実行部20は、調理器具プロファイルに加えて環境情報取得部13で取得された環境情報を用いて加熱制御部22を制御することで、より高精度に加熱部11の火力調整が可能となる。
次に、調理実行部20で実行される調理実行情報による調理を、調理モード別に説明する。調理実行部20で実行される調理モードは、プリセットモードとして「レシピモード」、「マルチステップモード」及び「シングルステップモード」を含む。また、調理モードは、一般的な調理装置の使用方法である火力調整による調理を行う「レガシーモード」を含む。
―レシピモード―
レシピモードは、プロの料理人、料理研究家などが公開する調理レシピ、研究・教育機関が公開する調理レシピなど、予め調理手順に沿って調理工程が設定されたレシピ情報に基づいて、調理装置10の温度制御及びを調理時間の制御を行うモードである。レシピモードで調理を行う場合、ユーザは、調理モードとしてレシピモードを選択すると共に、所望のレシピ情報を選択する。
レシピ情報に含まれるパラメータとしては、「料理名」、「料理の調理手順及び調理工程」、「調理工程毎の調理温度及び調理時間」、「調理工程前後の間の待機処理の有無」、「待機処理の時間」などを含み、これらパラメータが料理の調理工程毎に適宜設定され、調理手順に沿って組み合わされている。調理実行部20は、調理モードとしてレシピモードが選択されると、そのレシピモードと共に選択されたレシピ情報に従って調理工程が順次実行されるように、計時部21と加熱制御部22を制御する。
―マルチステップモード―
マルチステップモードは、複数の調理工程を組み合わせたマルチステップ実行情報に沿って調理装置10の温度制御及びを調理時間の制御を行うモードである。マルチステップモードで調理を行う場合、ユーザは、調理モードとしてマルチステップモードを選択すると共に、所望のマルチステップ実行情報を選択し所定のパラメータを設定する。調理実行部20は、調理モードとしてマルチステップモードが選択されると、そのマルチステップモードと共に設定されたマルチステップ実行情報に従って調理工程が順次実行されるように、計時部21と加熱制御部22を制御する。
―シングルステップモード―
シングルステップモードは、調理工程が1パターンのシングルステップ実行情報に沿って調理装置10の温度制御及びを調理時間の制御を行うモードである。シングルステップモードで調理を行う場合、ユーザは、調理モードとしてシングルステップモードを選択すると共に、所望のシングルステップ実行情報を選択し所定のパラメータを設定する。調理実行部20は、調理モードとしてシングルステップモードが選択されると、そのシングルステップモードと共に選択されたシングルステップ実行情報に従って調理工程が実行されるように、計時部21と加熱制御部22を制御する。
―レガシーモード―
レガシーモードは、一般的な調理装置と同様の調理方法、すなわち操作表示部15の操作ボタン15cを操作して加熱部11の火力を調整して調理を行うモードである。調理実行部20は、調理モードとしてレガシーモードが選択されると、操作表示部15からの操作指示に従って加熱制御部22を制御する。
計時部21は、例えばRTC(Real time Clock)などの回路であり、時刻の計時を行う内部時計としての機能の他、調理実行時、調理器具プロファイル設定時などの各種制御に必要な時間の計時を行うタイマーとしての機能を備える。また、計時部21は、設定された時間を計時した後に、計時終了信号を出力する。この計時終了信号は、例えば所定の調理工程の終了を告げるトリガーとして機能する。
加熱制御部22は、インバータ回路からなり、外部電源(商用電源)から電源供給を受け、一旦整流化して直流パルス電力とし、この直流パルス電力を例えば約20〜50KHzの高周波交流電流に変換して加熱部11に供給する。加熱制御部22から加熱部11に供給される高周波交流電流の電流量は、調理実行部20で実行中の調理工程又はプロファイル作成部24で実行中のプロファイル作成工程に応じて適宜制御される。
調理実行情報作成部23は、ユーザが調理を行う際に設定される調理モードに対応した調理実行情報を、ユーザによって設定された各種パラメータに基づいて作成する。本実施形態に係る調理システム1では、プリセットされた調理実行情報のうち、「マルチステップ実行情報」と「シングルステップ実行情報」が作成可能となっている。調理実行情報作成部23は、作成した調理実行情報をプリセット管理部25に出力する。
―マルチステップ実行情報―
マルチステップ実行情報を作成する場合、ユーザは、所望するマルチステップ実行情報となるように、パラメータとして、「動作パターン」、「使用する温度検出部12の種別」、「温度ターゲットの種別」、調理工程毎の「調理温度」及び「調理時間」、「トリガー設定」、「待機処理及び待機処理の時間」、「蓋の有無」並びに「ループステップ」などを適宜設定する。
「動作パターン」とは、例えば30℃〜99℃の範囲で調理を行う「加熱(低温)」、例えば100℃〜200℃の範囲で調理を行う「加熱(高温)」、水を沸騰させる「沸騰」、調理工程前後の間で他の処理を行う際の待機状態となる「待機」、所定の調理工程を繰り返して行う「ループ」、調理を終了させる「終了」を含み、ユーザが所望する調理手順となるように適宜設定される。
「使用する温度検出部12の種別」とは、調理中に使用する温度検出部12として「本体温度検出部12a」又は「外部温度検出部12b」が設定される。
「温度ターゲットの種別」とは、温度ターゲットとして「水温」、「油温」、「調理器具Cにおける底部内面の表面温度」の何れかが設定される。
「調理温度」とは、設定された動作パターンにおいて調理工程毎の温度ターゲットの制御温度が設定される。
「調理時間」とは、設定された動作パターンにおいて調理工程毎の温度ターゲットが所定の調理温度に達したときの継続時間が設定される。
「トリガー設定」とは、例えば次の調理工程に移行(スキップ)するためのトリガーとして「時間」又は「所定のボタン操作」が設定される。
「待機処理及び待機処理の時間」とは、実行される調理工程の間に所定の処理(食材の追加、食材の濾し作業など)を行うために調理工程を一時的に待機させる処理と、その待機処理の時間が設定される。
「蓋の有無」とは、動作パターンとして「加熱(低温)」が選択され、使用する温度検出部として「本体温度検出部12a」が選択され、温度ターゲットとして「水温」又は「油温」が選択されたときに設定される。つまり、蓋の有無は、調理工程として蓋が必要な調理を行う場合に設定される。
「ループステップ」とは、動作パターンとして「ループ」が選択されたときに繰り返して行われる調理工程に対して設定される。
なお、マルチステップ実行情報を設定する際に、動作パターンとして「加熱(高温)」が選択され、使用する温度検出部12として「外部温度検出部12b」が選択された場合、温度ターゲットは、「油温」が自動設定される。また、動作パターンとして「沸騰」が選択された場合は、温度ターゲットとして「水温」が自動設定される。
さらに、動作パターンとして、「加熱」又は「沸騰」後の調理工程で「待機」が選択された場合、待機後に追加して加熱を行う「追加加熱」を調理工程内に追加させることができる。「追加加熱」を設定する場合、温度ターゲットを目標とする温度まで加熱させるための「目標温度」と、次工程へ移行する「トリガー」と、「蓋の有無」が設定される。また、待機を解除する「トリガー」としては、設定された待機時間が経過したときに計時部21から出力される計時終了信号又は所定の操作ボタン(例えば、スキップボタン)が操作されたときの操作信号が設定される。
―シングルステップ実行情報―
シングルステップ実行情報を作成する場合、ユーザは、所望するシングルステップ実行情報となるように、パラメータとして、「動作パターン」、「使用する温度検出部12の種別」、「温度ターゲットの種別」、「調理温度」、「調理時間」、「トリガー設定」及び「蓋の有無」を適宜設定する。
「動作パターン」は、上述した「加熱(低温)」、「加熱(高温)」、「沸騰」を含み、これらの内1つのパラメータが設定される。また、「使用する温度検出部12の種別」、「温度ターゲットの種別」、「調理温度」、「調理時間」、「トリガー設定」及び「蓋の有無」については、マルチステップ実行情報で設定されるパラメータと同様であり、選択された動作パターンに対応するパラメータが設定可能となる。
なお、シングルステップ実行情報を設定する際に、動作パターンとして「加熱(高温)」が選択され、使用する温度検出部12として「外部温度検出部12b」が選択された場合、温度ターゲットは、「油温」が自動設定される。また、動作パターンとして「沸騰」が選択された場合は、温度ターゲットとして「水温」が自動設定される。
プロファイル作成部24は、動作モードとして「セッティングモード」が選択され、処理内容として「プロファイル作成処理」が選択されると、ユーザが使用する調理器具Cの調理器具プロファイルを作成する。「調理器具プロファイル」とは、調理器具Cの「器具情報」と、予め設定されたキャリブレーション処理を実行したときに本体温度検出部12aで検出される調理器具Cの底部外面の温度と外部温度検出部12bで検出される調理器具C内の被加熱物の温度との温度差を経時的に観測して得られた経過時間毎の温度差の動的な関係を示す「経時的温度差情報」とが、関連付けられた情報である。調理器具プロファイルは、使用する調理器具C毎に作成される。プロファイル作成部24で実行されるキャリブレーション処理は、調理器具Cに収容させる被加熱物となる液体(水又は油)を所定量収容した調理器具Cに対し、「加熱工程(被加熱物の加熱処理を行う工程)」、「保温工程(所定温度で被加熱物を保温させる工程)」及び「放熱工程(加熱処理を停止して被加熱物を放熱させる工程)」の動作が実行される。
プロファイル作成部24によるプロファイル作成処理としては、例えば使用する調理器具C内に、調理器具Cの総容量に対して半分〜2/3程度の被加熱物を収容させた状態でキャリブレーション処理を実行する。プロファイル作成部24は、キャリブレーション処理を開始すると、本体温度検出部12aで検出された温度値(すなわち、調理器具Cの底部外面の実測温度値)と、外部温度検出部12bで検出された温度値(すなわち、調理器具C内の被加熱物の実測温度値)を所定時間毎(例えば1秒毎)に取得する。プロファイル作成部24は、キャリブレーション処理で実行される各工程における本体温度検出部12aの実測温度値と、外部温度検出部12bで検出された実測温度値との温度差をキャリブレーション処理の経過時間に沿って逐次観測する。プロファイル作成部24は、キャリブレーション処理によって知得された経過時間毎の温度差の動的な関係から得られる経時的温度差情報に基づいて、本体温度検出部12aで検出された温度値(実測温度値)を補正し、この補正された実測温度値に基づいて調理器具C内の被加熱物の温度及び調理器具Cの底部内面の表面温度(すなわち、温度ターゲット)の温度値を予測するための調理器具プロファイルを作成する。
また、プロファイル作成部24は、キャリブレーション処理を実行する際に、調理器具C内に収容された被加熱物の温度が常温(例えば28℃)以上の場合は、正しいキャリブレーション処理ができないため、ユーザに警告を通知する。この警告は、調理装置10の操作表示部15又は携帯端末100の端末表示部104に対して警告表示を表示させる他、携帯端末100に対して鳴動通知させてもよい。
調理器具Cは、例えば調理器具Cを構成する金属材料の種類、調理器具Cの厚さなどによって、調理器具Cの底部外面の温度と、調理器具Cの底部内面の表面温度又は収容される被加熱物の温度(水温又は油温)とに温度差が生じる。また、温度検出部12として本体温度検出部12aを使用する場合、調理実行部20は、調理器具Cにおける底部外面の温度、すなわち本体温度検出部12aでの実測温度値を基準に温度制御を行うため、本体温度検出部12aで検出された温度と、調理器具Cの底部内面の表面温度又は収容した被加熱物の実際の温度との間に誤差が生じることがある。しかしながら、本実施形態の調理装置10では、調理器具C毎に調理器具プロファイルを作成しているため、本体温度検出部12aで検出した実測温度値に対し、使用する調理器具C毎に応じた補正を加え、調理器具Cの底部内面の表面温度又は被加熱物の温度値を正確に予測することが可能となるため、高精度に温度ターゲットの温度を制御することができる。特に、蓋をして調理を行う料理、フライパンを使用する炒め物では、外部温度検出部12bが使用できないため、有効である。
図5は、プロファイル作成対象となる調理器具Cをキャリブレーション処理したときの、本体温度検出部12aで検出された温度値と、外部温度検出部12bで検出された温度値との温度軌跡の一例を示すグラフである。図中の実線は、キャリブレーション処理経過時間毎の本体温度検出部12aで検出された温度値を示し、点線は、外部温度検出部12bで検出された温度値を示している。また、図5に示すグラフは、縦軸を温度(℃)、横軸を時間(min)とし、キャリブレーション処理の一例として、「加熱工程」→「保温工程(60℃)」→「加熱工程」→「保温工程(95℃)」→「放熱工程」の順で実行される。
図5に示すように、キャリブレーション処理を実行すると、本体温度検出部12aで検出された実測温度値と、外部温度検出部12bで検出された実測温度値との間に温度差が生じていることがわかる。また、図5に示すように、各温度検出部で検出された実測温度値の温度差は、経時的に変化しており、一定の温度差ではない。このため、温度補正をする場合は、「○○℃下げる(又は上げる)補正する」というように画一的に本体温度検出部12aの実測温度値を補正することはできない。そのため、プロファイル作成部24では、本体温度検出部12aの実測温度値と、外部温度検出部12bの実測温度値とを比較して本体温度検出部12aの実測温度値を補正し、調理器具Cの底部外面の実測温度値から温度ターゲットとなる被加熱物の温度、調理器具Cの底部内面の表面温度を予測するための調理器具プロファイルを作成している。
また、プロファイル作成部24は、新規作成する調理器具プロファイルの温度軌跡と近似する調理器具プロファイルをプロファイルデータベースから検索して、重畳させて対比させて温度軌跡を予測するプロファイル予測処理が実行可能である。プロファイル作成部24は、例えば、キャリブレーション処理の処理時間が通常20分に設定されているときに、その半分の10分でキャリブレーション処理を実行したとする。このとき、プロファイル作成部24は、新規作成するキャリブレーション処理終了後に、このキャリブレーション処理結果と、この処理結果と近似する過去の調理器具プロファイルを照合する。これにより、プロファイル作成部24は、通常のキャリブレーション処理時間の残り半分の時間の温度軌跡が予測可能となり、プロファイル作成時間を短縮させることができる。
プリセット管理部25は、動作モードとして「セッティングモード」が選択され、処理内容として「プリセット管理処理」が選択されると、プリセットされた調理実行情報の新規登録処理、上書き処理及び削除処理を行う。プリセット管理部25は、操作表示部15又は携帯端末100からのプリセット管理に関する制御指示に従って上記処理を行う。
また、プリセット管理部25は、プリセットされたレシピ情報における「動作パターンの種別」、「調理工程の追加・削除」、「ループステップの設定」などの、レシピ情報における構造的な変更を加える場合、対象となるレシピ情報をマルチステップ実行情報として一旦登録し、このマルチステップ実行情報の所定のパラメータを変更するレシピ情報変更処理を実行することができる。これにより、ユーザは、レシピ情報をマルチステップ実行情報として登録すれば、レシピ情報の調理工程の内容を変更することができる。
また、プリセット管理部25は、所有者登録された携帯端末100からの初期化指示を受け付けると、記憶部17に記憶される調理実行情報データベース、プロファイルデータベース、機器情報などの、調理装置10の使用開始後に設定された各種情報を初期化して工場出荷時の状態とする初期化処理を行う。なお、初期化処理は、所有者登録された携帯端末100からのみ出力可能な初期化実行指示を受け付けたときに実行される。つまり、本実施形態に係る調理システム1では、所有者登録された携帯端末100からのみ初期化処理が行え、ゲスト登録された携帯端末100及び調理装置10からは初期化処理が行えない。
通信設定部26は、動作モードとして「セッティングモード」が選択され、処理内容として「通信設定処理」が選択されると、調理装置10と、携帯端末100又は外部温度検出部12bとの間の通信状態が確立されるように、通信方式に応じた通信確立処理を行う。通信設定部26は、操作表示部15又は携帯端末100からの通信設定に関する制御指示に従って上記処理を行う。調理装置10は、通信設定部26によって通信状態が確立すると、携帯端末100との間で双方向に通信可能な状態となる。携帯端末100は、調理装置10と通信を確立させるために、調理装置10に対する所定の登録処理が行われる。調理装置10の所有者となるユーザが所持する携帯端末100は、登録処理を行うことで、調理装置10に対して「所有者登録された携帯端末」となる。また、所有者登録された携帯端末100以外の携帯端末100(例えば所有者となるユーザに認定されたゲストユーザが所持する携帯端末)についても、登録が可能である。ゲストユーザとして登録された携帯端末100は、調理装置10のリモコンとして調理装置10の各種制御が可能となる。なお、ゲスト登録された携帯端末100は、所有者登録された携帯端末100が実行可能な機能に一定の制限がかかった状態となる。
通信設定部26は、接続先となる携帯端末100又は外部温度検出部12bとの間の通信が確立されたときは、通信が確立したことを示す接続完了通知を出力する。また、通信設定部26は、接続先と通信が確立できないときは、接続設定内容の再確認を促す通知(再確認通知)を出力する。この再確認通知は、例えばパスワード内容の誤入力、機器の不具合、電波状態が不安定な場合など、調理装置10と接続先との間で通信が確立されないときにユーザに対して設定内容を再確認させるために出力される。接続設定内容の再確認通知は、調理装置10の操作表示部15又は携帯端末100の端末表示部104に対して表示させる他、携帯端末100に対して鳴動通知させてもよい。
機器情報設定部27は、動作モードとして「セッティングモード」が選択され、処理内容として「機器情報設定処理」が選択されると、機器情報の設定・更新に関する処理を行う。機器情報設定部27は、機器情報設定処理として、調理装置10の機器名の登録・変更処理、調理装置10の制御プログラムのアップデート処理、ユーザの登録処理、時刻設定・修正処理、無操作時に電源をOFFにする時間設定処理、温度表示形態(℃/°F)の設定処理などを行う。機器情報設定部27は、操作表示部15又は携帯端末100からの機器設定に関する制御指示に従って上記処理を行う。
表示制御部28は、調理装置10を操作した際に表示される表示内容を操作表示部15の表示領域15aに表示させる。表示制御部28は、入力受付部19で受け付けた制御指示に応じた画面の切り替え又は表示内容を変更させる制御、調理実行部20で実行される調理実行情報の進捗状況に合わせた表示内容に変更させる制御などを行う。
次に、携帯端末100の構成について説明する。携帯端末100は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末のような、ユーザが所持する各種携帯型通信端末である。携帯端末100は、端末通信部101と、端末記憶部102と、端末制御部103と、端末表示部104と、端末操作部105とを備えている。
端末通信部101は、調理装置10との間でデータ通信を行うために必要な各種通信モジュールで構成されている。調理装置10との間の通信方式としては、有線通信又は無線通信を問わず、無線通信であれば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、赤外線通信、NFCなどが使用できる。
端末記憶部102は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、SDカードのような汎用の記憶装置からなる。端末記憶部102は、携帯端末100を通常の携帯型通信端末としての機能させるために必要な各種制御プログラムを記憶している。
また、端末記憶部102には、調理装置10の各種制御処理シーケンスを実行して携帯端末100を調理装置10のリモコンとして機能させるための調理システム用アプリが記憶(インストール)されている。この調理システム用アプリは、端末通信部101を介して外部からダウンロード/インストールされる。更に、端末記憶部102には、調理装置10の記憶部17に記憶される調理実行情報データベース、プロファイルデータベースなど、遠隔操作で調理装置10を駆動するために必要な情報も記憶される。なお、端末記憶部102は、携帯端末100に搭載される記憶装置に限らず、外部サーバなどのクラウドストレージを活用してもよい。
端末制御部103は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのプロセッサからなる。端末制御部103は、端末操作部105からの操作指示に基づき、通常の携帯型通信端末として機能するように端末記憶部102に記憶される各種制御プログラムを実行する。端末制御部103は、端末操作部105で操作された操作情報に基づいて端末表示部104に表示させる画像の切り替え又は表示内容を変更させる制御、調理実行部20で実行される調理実行情報の進捗状況に合わせた表示内容に変更させる制御など、表示制御に関する処理を行う。
端末制御部103は、端末記憶部102に記憶される調理システム用アプリを起動させることで、調理装置10の制御部18を構成する各部の機能が実現される。携帯端末100は、調理システム用アプリの処理シーケンスに従って制御対象となる調理装置10を駆動制御することができる。そのため、携帯端末100は、調理装置10が遠隔操作可能なリモコンとして機能し得る。
端末制御部103は、調理システム用アプリを起動すると、図4に示す各構成を備える。具体的に、端末制御部103は、制御部18の調理実行部20の機能を実現する端末側調理実行部103aと、制御部18の計時部21の機能を実現する端末側計時部103bと、制御部18の調理実行情報作成部23の機能を実現する端末側調理実行情報作成部103cと、制御部18のプロファイル作成部24の機能を実現する端末側プロファイル作成部103dと、制御部18のプリセット管理部25の機能を実現する端末側プリセット管理部103eと、制御部18の機器情報設定部27の機能を実現する端末側機器情報設定部103fとを備える。
端末制御部103は、調理装置10のリモコンとして機能する場合、端末操作部105で操作された操作情報に応じた制御指示を、端末通信部101を介して調理装置10に送信する。また、端末制御部103は、調理工程内に100℃以上の調理温度が設定されているときは、安全上の観点から調理に関する携帯端末100からの操作が無効となるように制御する。
なお、端末側プリセット管理部103eは、例えば記憶部17に記憶される調理実行情報データベース、プロファイルデータベース、機器情報などの、調理装置10を使用開始後に設定された各種情報を初期化して工場出荷時の状態に戻す「初期化処理」を、調理装置10に実行させる初期化実行指示を出力する。この初期化処理については、所有者登録された携帯端末100からのみ指示可能となる。これにより、調理装置10は、他人によって意図しない初期化処理が行われることが防止される。また、ユーザは、調理装置10を他者に譲渡するような場合、所有者登録された携帯端末100を用いてユーザ自身が初期化処理を行うため、記憶部17に記憶されたユーザの個人情報が不正流出する心配がない。
端末表示部104は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示デバイスで構成される。端末制御部103は、端末制御部103の制御により調理システム用アプリの起動に伴って連動表示される表示内容の他、携帯端末100の駆動に必要な各種表示内容を表示領域上に表示する。
端末操作部105は、例えば選択ボタンなどの機械式の操作キー、端末表示部104の表示画面上にタッチセンサを設けたタッチパネルなどのUI(User Interface)のような各種入力機器で構成される。端末操作部105は、携帯端末100を調理装置10のリモコンとして使用した際に所定操作されると、この操作内容に応じた操作情報が端末通信部101を介して端末制御部103に出力される。
[処理動作]
次に、図6〜図8を参照しながら上述した調理システム1の処理動作について説明する。なお、以下に説明する各動作については、例示的な順序でステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。よって、図6〜図8に示す各フローチャートについて、処理結果に矛盾が生じない限り、順序を入れ替えることが可能である。また、以下の各処理は、主に調理装置10を操作したときの動作例である。
<システム概要フロー>
図6は、本実施形態に係る調理システム1の基本動作の概要を示すフローチャートである。
図6に示すように、調理装置10の電源が投入されると、動作モードとしてユーザが実行する「調理モード」又は「セッティングモード」を選択するモード選択処理が行われる(S100)。
S100において、動作モードとして、調理モードにおける「レガシーモード」が選択決定されると、制御部18は、レガシーモードを実行する(S200)。レガシーモードでは、ユーザは、操作表示部15を操作して所望の火力に設定する火力調整処理を行う。火力調整処理が行われると、調理装置10は、制御部18によって設定された火力となるように加熱部11が制御される。そして、制御部18は、ユーザによる調理が終了したと判断すると、再度S100に戻る。
S100において、動作モードとして調理モードにおける「シングルステップモード」が選択されると、制御部18は、シングルステップモードを実行する(S300)。シングルステップモードが実行されると、制御部18は、シングルステップモードにおける調理前処理を行う(S310)。S310の調理前処理では、シングルステップ実行情報を実行するために必要な各種パラメータが選択設定される。
次に、制御部18は、調理前処理が完了し、調理実行待ちの状態となったときに調理実行の入力を受け付けると、設定されたシングルステップ実行情報に従って調理を行う調理実行処理を開始する(S320)。S320において、制御部18は、選択されたシングルステップ実行情報に従って調理工程が実行されるように、計時部21と加熱制御部22を制御する。そして、制御部18は、調理が終了したと判断すると、再度S100に戻る。
S100において、動作モードとして調理モードにおける「レシピモード」が選択されると、制御部18は、レシピモードを実行する(S400)。レシピモードが実行されると、制御部18は、レシピモードにおける調理前処理を行う(S410)。
S410の調理前処理では、実行するレシピ情報の選択設定、温度検出部12の選択など、レシピ実行情報を実行するために必要な各種パラメータが選択設定される。次に、制御部18は、調理前処理が完了し、調理実行待ちの状態となったときに調理実行の入力を受け付けると、設定されたレシピ実行情報に従って調理を行う調理実行処理を開始する(S600)。なお、S600の調理実行処理の詳細については、図7を用いて後述する。
S100において、動作モードとして調理モードにおける「マルチステップモード」が選択されると、制御部18は、マルチステップモードを実行する(S500)。マルチステップモードが実行されると、制御部18は、マルチステップモードにおける調理前処理を行う(S510)。
S510の調理前処理では、マルチステップ実行情報を実行するために必要な各種パラメータが選択設定される。次に、制御部18は、調理前処理が完了し、調理実行待ちの状態となったときに調理実行の入力を受け付けると、設定されたマルチステップ実行情報に従って調理を行う「調理実行処理」を開始する(S600)。なお、S600の調理実行処理の詳細については、図7を用いて後述する。
S100において、動作モードとして「セッティングモード」が選択されると、選択されたセッティングモードに従って各種設定処理を行う「セッティングモード実行処理」が開始される(S700)。なお、S700のセッティングモード実行処理の詳細については、図8を用いて後述する。
<調理実行処理>
図7は、調理実行処理のフローチャートである。図7に示すように、調理実行処理が開始されると、制御部18は、実行される調理実行情報の調理工程を確認する調理工程確認処理を行う(S601)。調理工程確認処理において、制御部18は、実行される調理実行情報で設定された調理工程の工程数、調理工程の順序などを確認する。次に、制御部18は、実行される調理工程のパラメータを確認するパラメータ確認処理を行う(S602)。パラメータ確認処理では、実行される調理工程で設定されたパラメータである、「動作パターン」、「温度ターゲット」、「調理温度」、「調理時間」、「トリガー」、「待機処理の有無及び待機時間」、「蓋の有無」などを確認する。
S602において、実行する調理工程の動作パターンとして「加熱」が設定されている場合、制御部18は、加熱処理に移行する(S603)。加熱処理では、動作パターンとして「加熱(低温)」又は「加熱(高温)」が設定されているが、何れの場合も以下の動作となる。
加熱処理を実行するにあたり、制御部18は、温度検出部12で検出された温度、すなわち本体温度検出部12aで検出された調理器具Cにおける底部外面の温度と、外部温度検出部12bで検出された調理器具Cに収容される被加熱物の温度(水温又は油温)を取得する(S604)。なお、S604の外部温度検出部12bで検出される温度は、S602において、実行される調理実行情報の調理工程に「蓋あり」の設定パラメータが存在するときは、取得されない。
次に、制御部18は、環境情報取得部13で取得された環境情報、すなわち外気温検出部13aで検出された外気温度と、気圧検出部13bで検出された調理場の気圧を取得する(S605)。
次に、制御部18は、調理工程で設定された温度ターゲットが、設定された調理温度となるように、環境情報を加味しつつ加熱部11を制御する加熱処理を開始する(S606)。S606において、加熱処理が開始されると、制御部18は、計時部21による調理時間の計時を開始させる(S607)。
次に、制御部18は、温度ターゲットの温度が、設定された調理温度に達したか否かの判断を行う(S608)。S608において、制御部18は、温度ターゲットの温度が調理温度に達したと判断したときは(S608−Yes)、現在の温度が維持されるように、加熱部11を制御する保温処理を行う(S609)。
一方、制御部18は、温度ターゲットの温度が調理温度に達していないと判断したときは(S608−No)、実行中の加熱処理を継続させる。S608及びS609において、制御部18は、本体温度検出部12aと外部温度検出部12bの少なくとも一方の温度値を逐次監視しながら温度ターゲットの温度制御を行う。
次に、制御部18は、実行中の調理工程の調理時間に達したか否かの判断を行う(S610)。S610において、制御部18は、実行中の調理工程が、設定された調理時間に達したと判断したときは(S610−Yes)、次の調理工程に移行するべく、S602に戻る。
一方、制御部18は、実行中の調理工程が、設定された調理時間に達していないと判断したときは(S610−No)、保温処理を継続させる。
S602において、実行する調理工程の動作パターンとして「沸騰」が設定されている場合、制御部18は、沸騰処理に移行する(S620)。
沸騰処理を実行するにあたり、制御部18は、温度検出部12で検出された温度、すなわち本体温度検出部12aで検出された調理器具Cにおける底部外面の温度と、外部温度検出部12bで検出された調理器具Cに収容される被加熱物の温度(水温又は油温)を取得する(S621)。なお、S621の外部温度検出部12bで検出される温度は、S602において、実行される調理実行情報の調理工程に「蓋あり」の設定パラメータが存在するときは、取得されない。
次に、制御部18は、環境情報取得部13で取得された環境情報、すなわち外気温検出部13aで検出された外気温度と、気圧検出部13bで検出された調理場の気圧を取得する(S622)。
次に、制御部18は、使用される調理器具Cの調理器具プロファイルを記憶部17から読み出し(S623)、環境情報を加味しつつ調理器具プロファイルを用いて適切な火力となるように加熱部11を制御する加熱処理を開始する(S624)。そして、加熱実行処理が開始されると、制御部18は、調理器具C内の水が沸騰したか否かの判断を行う(S625)。
S625において、制御部18は、調理器具C内の水が沸騰したと判断したときは(S625−Yes)、次の調理工程に移行するべく、S602に戻る。
一方、制御部18は、調理器具C内の水が沸騰していないと判断したときは(S625−No)、実行中の加熱処理を継続させる。S625において、制御部18は、沸騰したか否かの判断を、本体温度検出部12aと外部温度検出部12bの少なくとも一方の温度値を逐次監視して行う。
S602において、実行する調理工程の動作パターンとして「待機」が設定されている場合、制御部18は、待機処理に移行する(S630)。
待機処理を実行するにあたり、制御部18は、待機処理を開始させると(S631)、計時部21に待機時間の計時を開始させる(S632)。次に、制御部18は、調理工程に追加加熱が設定されているか否かの判断を行う(S633)。
S633において、制御部18は、追加加熱が設定されていると判断したときは(S633−Yes)、設定された目標温度となるように加熱部11を制御して追加加熱処理を行う(S634)。そして、制御部18は、追加加熱処理によって温度ターゲットが目標温度に達したか否かの判断を行う(S635)。
一方、追加加熱が設定されていないと判断したときは(S633−No)、待機状態を解除するためのトリガー入力の有無を判断する(S636)。
S635において、制御部18は、温度ターゲットが目標温度に達したと判断したときは(S635−Yes)、S636へと進む。
一方、制御部18は、温度ターゲットが目標温度に達していないと判断したときは(S635−No)、実行中の加熱処理を継続させる。
S636において、制御部18は、設定されたトリガー入力ありと判断したときは(S635−Yes)、次の調理工程に移行するべく、S602に戻る。
一方、制御部18は、設定されたトリガー入力が無いと判断したときは(S636−No)、再度S633に戻る。S636において、制御部18は、トリガー入力として、設定された待機時間が経過したことを示す計時終了信号の入力又は所定の操作ボタン(例えば、スキップボタン)の操作信号の入力の有無を判断する。
なお、S632の処理は、トリガーとして、待機時間経過後の計時終了信号の入力が設定された場合に行えばよいため、待機処理中の待機解除のトリガーとして「操作ボタンの操作」が設定されている場合は、この処理を通過してよい。
S602において、実行する調理工程の動作パターンとして「終了」が設定されている場合、制御部18は、実行された調理実行情報の処理を終了する(S640)。S640において、調理実行情報の処理が終了することは、調理実行情報で設定された一連の調理工程が終了して調理が完了したことを意味する。
なお、上述した調理実行処理において、温度検出部12が本体温度検出部12aのみの場合は、使用する調理器具プロファイルを用いて本体温度検出部12aの実測温度値を補正して温度ターゲットの温度を予測し、この予測した温度が設定された調理温度と一致するように加熱部11を制御する。この制御は、上述した加熱処理(S606〜S610の処理)、沸騰処理(S624及びS625の処理)及び待機処理(S633〜S635の処理)で行われる。
<セッティングモード実行処理>
図8は、セッティングモード実行処理のフローチャートである。なお、図8に示す処理フローでは、セッティングモード実行処理として、「プロファイル作成処理」と「通信設定処理」について記載しているが、この他、「プロファイル管理処理」、「機器情報設定処理」が含まれてよい。
図8に示すように、セッティングモード実行処理が開始されると、制御部18は、選択されたセッティング処理の内容の判別処理を行う(S701)。S701において、制御部18は、セッティング処理の内容が「プロファイル作成処理」と「通信設定処理」の何れであるかを判別する。
S701において、実行するセッティング処理が「プロファイル作成処理」の場合、制御部18は、プロファイル作成処理に移行する(S702)。
プロファイル作成処理を実行するにあたり、制御部18は、使用する調理器具Cの器具情報を取得する(S703)。器具情報は、調理器具Cの名称、調理器具Cの仕様情報が含まれる。
次に、制御部18は、所定量の被加熱物を収容した調理器具Cが調理装置10にセットされると(S704)、制御部18は、セットされた調理器具C内の被加熱物の温度が常温であるか否かを判断する(S705)。
S705において、制御部18は、調理器具C内の被加熱物の温度が常温であると判断したときは(S705−Yes)、キャリブレーション処理を実行する(S706)。
一方、制御部18は、調理器具C内の被加熱物の温度が常温ではないと判断したときは(S705−No)、ユーザに警告通知を出力し(S707)、再度S705に戻る。
S706において、制御部18は、本体温度検出部12a及び外部温度検出部12bの温度値を逐次監視して経過時間毎の温度値の温度差を取得しながらキャリブレーション処理を実行する。
次に、キャリブレーション処理が実行中に停止の指示を入力したか否かの判断を行う(S708)。S708において、制御部18は、停止の指示が入力されたと判断したときは(S708−Yes)、キャリブレーション処理を停止して(S709)、処理を終了する。
一方、制御部18は、停止の指示が入力されていないと判断したときは(S708−No)、設定された一連のキャリブレーション処理が終了したか否かの判断を行う(S710)。
S710において、制御部18は、設定されたキャリブレーション処理が終了したと判断したときは(S710−Yes)、対象となる調理器具Cの調理器具プロファイルを作成し(S711)、調理器具プロファイルの登録処理を行って(S712)、処理を終了する。
一方、制御部18は、設定されたキャリブレーション処理が終了していないと判断したときは(S711−No)、実行中のキャリブレーション処理を継続させる。
S701において、実行するセッティング処理が「通信設定処理」の場合、制御部18は、通信設定処理に移行する(S720)。通信設定処理において、接続先となる携帯端末100は、事前にユーザ登録処理が行われた携帯端末100が対象となる。
通信設定処理を実行するにあたり、制御部18は、調理装置10の接続先(携帯端末100又は外部温度検出部12b)を確認する処理を行う(S721)。次に、制御部18は、調理装置10と接続先との間の通信を確立させる通信確立処理を行う(S722)。S722において、制御部18は、通信確立処理として、調理装置10と接続先となる外部温度検出部12b又は携帯端末100との間の通信方式に応じて、両者間の通信を確立させる処理を行う。
次に、制御部18は、通信確立処理によって調理装置10と接続先との間の通信が確立したか否かの判断を行う(S723)。S723において、制御部18は、調理装置10と接続先との間の通信が確立したと判断したときは(S723−Yes)、接続完了通知を出力して(S724)、処理を終了する。
一方、制御部18は、調理装置10と接続先との間の通信が確立していないと判断したときは(S723−No)、接続設定の再確認を促す通知を出力して(S725)、再度S722に戻る。
[作用効果]
以上のように、本実施形態に係る調理システム1において、調理装置10は、水、油、食材などの被加熱物が収容される調理器具Cを加熱する加熱部11と、被加熱物の温度と、調理器具Cの底部外面の温度の少なくとも一方を検出する温度検出部12と、調理器具C内の被加熱物の温度又は調理器具Cの底部内面の表面温度が、調理実行情報に含まれる調理工程で設定された調理温度となるように、温度検出部12で検出された温度に基づいて加熱部11を制御する制御部18と、を備える構成となっている。
本実施形態の調理装置10は、調理実行情報を実行して調理を行う際に、従来装置のように火力による調理ではなく、調理器具C内の被加熱物の温度を高精度に制御して調理することが可能である。よって、ユーザは、調理で大切な微細な温度制御について、ユーザ自身が火力を調整して制御せずとも、調理実行情報に沿った料理、例えばプロの料理人が提供する調理レシピの料理を容易に再現することができる。
また、調理装置10において、温度検出部12は、温度検出対象となる調理器具Cの底部外面の温度を検出する本体温度検出部12aと、温度検出対象となる調理器具Cに収容される被加熱物の温度を直接検出する外部温度検出部12bの少なくとも一方を含むように構成されている。
そのため、通常の調理工程では外部温度検出部12bを用いて調理器具C内の被加熱物の温度を検出し、蓋が必要な調理工程に関しては本体温度検出部12aで検出される温度に基づいて調理器具C内の被加熱物の温度を取得して、高精度に調理器具C内の被加熱物の温度を制御することができる。
また、調理装置10において、制御部18は、温度制御対象として設定された調理器具C内の被加熱物の温度又は調理器具Cの底部内面の表面温度が、設定された調理温度となるように、加熱部11を制御しながら予め設定された調理手順に沿って調理工程を実行する調理実行部20と、調理器具C内に被加熱物を収容した状態で調理器具Cを加熱したときの、本体温度検出部12aで検出された調理器具Cの底部外面の温度と外部温度検出部12bで検出された被加熱物の温度との経過時間毎の温度差の動的な関係を示す経時的温度差情報を含み、本体温度検出部12aで検出された調理器具Cの底部外面の温度を補正して被加熱物の温度を予測するための調理器具プロファイルを、調理器具Cの仕様に応じて作成するプロファイル作成部24と、を備え、調理実行部20は、使用中の調理器具Cの調理器具プロファイルを用いて、本体温度検出部12aで検出された調理器具Cの底部外面の温度を補正して温度制御対象の温度を予測し、この予測した温度(温度制御対象の予測温度)が、調理温度と一致するように、加熱部11を制御するように構成されている。
これにより、制御部18は、本体温度検出部12aで検出された調理器具Cの底部外面の温度から温度制御対象(温度ターゲット)の温度(被加熱物の温度又は調理器具Cの底部内面の表面温度)を予測する際に、使用される調理器具Cに応じた調理器具プロフィルを用いて本体温度検出部12aで検出される温度を補正して調理器具C内の温度を予測することができるため、温度ターゲットの温度制御が高精度に行えるようになる。
また、調理装置10は、調理場の外気温度を検出する外気温検出部13aと、調理場の気圧を検出する気圧検出部13bとを含み、外気温度と気圧を調理場の環境情報として取得する環境情報取得部13を備え、制御部18は、調理実行情報を実行する際に、取得された環境情報を加味して調理工程での加熱部11の出力を制御するように構成されている。
これにより、調理装置10は、調理実行情報に沿って調理工程を実行する際に、調理場の環境に応じて加熱部11の出力の微調整が可能となるため、調理器具C内の被加熱物、加熱部11の加熱出力を高精度に制御することができる。
また、調理システム1は、調理装置10と、この調理装置10に所有者登録された携帯端末100との間が、双方向に通信可能に接続されて構成されるシステムであって、携帯端末100は、調理装置10の初期化処理を実行させる初期化実行指示を出力する端末制御部103を備え、調理装置10は、携帯端末100からの初期化実行指示を受け付けたときのみ制御部18で初期化処理を実行するように構成されている。
これにより、調理装置10は、所有者登録された携帯端末100からの初期化実行指示のみを受け付けて初期化処理を実行するため、他人によって意図しない初期化処理が行われることが防止される。
[その他]
上述の実施形態において、調理システム1は、特許請求の範囲に記載された「調理システム」の一例に該当する。調理装置10は、特許請求の範囲に記載された「調理装置」の一例に該当する。加熱部11は、特許請求の範囲に記載された「加熱部」の一例に該当する。温度検出部12は、特許請求の範囲に記載された「温度検出部」の一例に該当する。本体温度検出部12aは、特許請求の範囲に記載された「本体温度検出部」の一例に該当する。外部温度検出部12bは、特許請求の範囲に記載された「外部温度検出部」の一例に該当する。環境情報取得部13は、特許請求の範囲に記載された「環境情報取得部」の一例に該当する。外気温検出部13aは、特許請求の範囲に記載された「外気温検出部」の一例に該当する。気圧検出部13bは、特許請求の範囲に記載された「気圧検出部」の一例に該当する。制御部18は、特許請求の範囲に記載された「制御部」の一例に該当する。調理実行部20は、特許請求の範囲に記載された「調理実行部」の一例に該当する。プロファイル作成部24は、特許請求の範囲に記載された「プロファイル作成部」の一例に該当する。携帯端末100は、特許請求の範囲に記載された「携帯端末」の一例に該当する。端末制御部103は、特許請求の範囲に記載された「端末制御部」の一例に該当する。調理器具Cは、特許請求の範囲に記載された「調理器具」の一例に該当する。
上述の実施形態及び特許請求の範囲で使用される用語は、限定的でない用語として解釈されるべきである。例えば、「含む」という用語は、「含むものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「備える」という用語は、「備えるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 調理システム
10 調理装置(10a 本体、10b 天板)
11 加熱部
12 温度検出部(12a 本体温度検出部、12b 外部温度検出部)
13 環境情報取得部(13a 外気温検出部、13b 気圧検出部)
14 重量検出部
15 操作表示部(15a 表示領域、15b 操作領域、 15c 操作ボタン)
16 通信部
17 記憶部
18 制御部
19 入力受付部
20 調理実行部
21 計時部
22 加熱制御部
23 調理実行情報作成部
24 プロファイル作成部
25 プリセット管理部
26 通信設定部
27 機器情報設定部
28 表示制御部
100 携帯端末
101 端末通信部
102 端末記憶部
103 端末制御部(103a 端末側調理実行部、103b 端末側計時部、103c 端末側調理実行情報作成部、103d 端末側プロファイル作成部、103e 端末側プリセット管理部、103f 端末側機器情報設定部)
104 端末表示部
105 端末操作部
C 調理器具

Claims (5)

  1. 被加熱物が収容される調理器具を加熱する加熱部と、
    前記被加熱物の温度と、前記調理器具の底部外面の温度の少なくとも一方を検出する温度検出部と、
    前記調理器具内の前記被加熱物又は前記調理器具の底部内面の表面温度が、調理実行情報に含まれる調理工程で設定された調理温度となるように、前記温度検出部で検出された前記温度に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
    を備える、
    調理装置。
  2. 前記温度検出部は、温度検出対象となる前記調理器具の前記底部外面の前記温度を検出する本体温度検出部と、温度検出対象となる前記調理器具に収容される前記被加熱物の前記温度を直接検出する外部温度検出部の少なくとも一方を含む、
    請求項1に記載の調理装置。
  3. 前記制御部は、
    温度制御対象として設定された前記調理器具内の前記被加熱物の前記温度又は前記調理器具の底部内面の表面温度が前記調理温度となるように、前記加熱部を制御しながら予め設定された調理手順に沿って調理工程を実行する調理実行部と、
    前記調理器具内に前記被加熱物を収容した状態で前記調理器具を加熱したときの、前記本体温度検出部で検出された前記調理器具の前記底部外面の前記温度と前記外部温度検出部で検出された前記被加熱物の前記温度との経過時間毎の温度差の動的な関係を示す経時的温度差情報を含み、前記本体温度検出部で検出された前記調理器具の前記底部外面の前記温度を補正して前記被加熱物の前記温度を予測するための調理器具プロファイルを、前記調理器具の仕様に応じて作成するプロファイル作成部と、を備え、
    前記調理実行部は、使用中の前記調理器具の前記調理器具プロファイルを用いて、前記本体温度検出部で検出された前記底部外面の前記温度を補正して前記温度制御対象の前記温度を予測し、この予測した温度が、前記調理温度と一致するように、前記加熱部を制御する、
    請求項2に記載の調理装置。
  4. 調理場の外気温度を検出する外気温検出部と、前記調理場の気圧を検出する気圧検出部とを含み、前記外気温度と前記気圧を前記調理場の環境情報として取得する環境情報取得部を備え、
    前記制御部は、前記調理実行情報を実行する際に、取得された前記環境情報を加味して前記調理工程での前記加熱部の出力を制御する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の調理装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の調理装置と、当該調理装置に所有者登録された携帯端末との間が、双方向に通信可能に接続されて構成される調理システムであって、
    前記携帯端末は、前記調理装置の初期化処理を実行させる初期化実行指示を出力する端末制御部を備え、
    前記調理装置は、前記携帯端末からの初期化実行指示を受け付けたときのみ前記制御部で初期化処理を実行する、
    調理システム。
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