JP2020177947A - 抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、TCRを小さくすることができる抵抗器を提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明の抵抗器は、抵抗体12と、前記抵抗体12の一面の両端部12aに形成された一対の電極13とを備え、前記一対の電極13はそれぞれ、互いに離間した電圧検出端子13aと電流端子13bとで構成され、一対の前記電圧検出端子13a同士が互いに対向し、一対の前記電流端子13b同士が互いに対向し、前記抵抗体12の前記両端部12aに、前記一対の電極13が並ぶ方向と異なる方向に突出する突出部14が存在し、前記電圧検出端子13aが前記突出部14に位置している。【選択図】図1
Description
本発明は、各種電子機器の電流値検出等に使用される小型で低抵抗値の抵抗器に関するものである。
従来のこの種の抵抗器は、図3に示すように、絶縁基板1に形成された抵抗体2と、抵抗体2の両端部に形成された一対の電極3とを備え、一対の電極3をそれぞれ電圧検出端子4と電流端子5に分割し4端子構造としていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記従来の抵抗器は、抵抗体2において一方の電流端子5から電圧検出端子4を経由して他方の電流端子5に電流が流れる経路が存在するため、電圧検出端子4のTCR(抵抗温度係数)の影響によって抵抗器のTCRの値が大きくなる(悪化する)可能性があるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、TCRを小さくすることができる抵抗器を提供することを目的とするものである。
第1の態様に係る抵抗器は、抵抗体と、前記抵抗体の一面の両端部に形成された一対の電極とを備え、前記一対の電極はそれぞれ、互いに離間した電圧検出端子と電流端子とで構成され、一対の前記電圧検出端子同士が互いに対向し、一対の前記電流端子同士が互いに対向し、前記抵抗体の前記両端部に、前記一対の電極が並ぶ方向と異なる方向に突出する突出部が存在し、前記電圧検出端子が前記突出部に位置している。
第2の態様に係る抵抗器では、第1の態様において、前記突出部が、一対の前記電圧検出端子と一対の前記電流端子との間の箇所から突出している。
本発明の抵抗器は、電圧検出端子が突出部に配置されているため、抵抗体において電圧検出端子に電流が流れる経路がほとんど存在しなくなり、これにより、抵抗器のTCRに電圧検出端子のTCRの影響が及びにくくなるため、抵抗器のTCRを良化させる(小さくする)ことができる。
図1は本開示の一実施の形態における抵抗器の平面図、図2は図1のI−I線断面図である。
本開示の一実施の形態における抵抗器は、図1、図2に示すように、絶縁体11と、絶縁体11に形成された抵抗体12と、抵抗体12の一面(上面)の両端部12aに形成された一対の電極13とを備えている。
また、一対の電極13はそれぞれ、互いに離間した電圧検出端子13aと電流端子13bとで構成され、4端子構造となり、さらに、抵抗体12の両端部12aに、一対の電極13が並ぶ方向(電流が流れる方向)と略直交する方向に突出する突出部14が存在し、電圧検出端子13aが突出部14に配置されている。
上記構成において、前記絶縁体11は、Al2O3を96%含有するアルミナで構成され、その形状は矩形状(上面視にて長方形)となっている。
また、前記抵抗体12は、絶縁体11の上面において、銅ニッケル、銀パラジウム、または酸化ルテニウムからなる厚膜材料を矩形状に印刷した後、焼成することによって形成されている。
図1、図2では、抵抗体12の周囲は、絶縁体11から露出しているが、必ずしもその必要はない。
そして、抵抗体12の一対の電極13が形成される両端部12aそれぞれに、抵抗体12の一対の電極13が並ぶ方向と直交する方向に突出する突出部14が形成される。すなわち、抵抗体12に欠落部15が設けられる。
さらに、抵抗体12に抵抗値調整用のトリミング溝16を設けてもよい。このトリミング溝16は、抵抗体12の欠落部15が設けられた辺と対向する辺に形成する。
なお、抵抗体12をニクロム、銅ニッケル、マンガニン等からなる金属の板で構成してもよい。この場合、絶縁体11はエポキシ樹脂またはシリコン樹脂、あるいはガラスエポキシ基板で構成される。
さらに、前記一対の電極13は、抵抗体12の上面における両端部12aに形成され、また、抵抗体12の両端部12aから露出している。そして、一対の電極13は、Cuを主成分としたペーストを印刷、乾燥して形成する。
そして、一対の電極13はそれぞれ、互いに離間した幅狭の電圧検出端子13aと幅広の電流端子13bとで構成されている。すなわち、この抵抗器は一対の電圧検出端子13aと一対の電流端子13bからなる4端子構造になっている。また、一対の電圧検出端子13a同士は欠落部15を介して互いに対向し、一対の電流端子13b同士が互いに対向している。
また、一対の電圧検出端子13aは突出部14に形成され、一対の電流端子13bは突出部14には形成されない。すなわち、突出部14は一対の電圧検出端子13aと一対の電流端子13bとの間の箇所から突出している。
そして、電圧検出端子13a、電流端子13bの上面を覆うようにニッケルめっき、すずめっきで構成されためっき層(図示せず)が形成されている。
なお、図1では、一対の電極13を抵抗体12の上面における長辺となる両端部12aに形成したが、短辺となる両端部に形成してもよい。
さらにまた、保護膜17が、抵抗体12の上面において電圧検出端子13a、電流端子13bが形成されていない部分に、エポキシ樹脂またはシリコン樹脂を塗布、乾燥することにより形成されている。なお、図1では保護膜17を省略している。
ここで、実装基板への実装は、一対の電極13が形成された側を下方に向けて行うが、本願では、便宜上、絶縁体11が形成された側を下方、一対の電極13が形成された側を上方として説明している。
本発明の一実施の形態における抵抗器においては、突出部14に電圧検出端子13aのみを形成しているため、抵抗体12において一方の電流端子13bから電圧検出端子13aを経由して他方の電流端子13bに電流が流れる経路がほとんど存在しなくなり、これにより、電圧検出端子13aのTCRの影響によって抵抗器のTCRが悪化することを抑制できる。
すなわち、電圧検出端子13aがTCRの値が大きい銅で構成されているため、本実施の形態のように、欠落部15によって電圧検出端子13aに電流が流れるのを遮り、そのTCRが抵抗器全体のTCRに影響を及ぼさないようにすることによって、抵抗器のTCRを小さくする(ゼロに近くする)ことができる。
また、突出部14が、一対の電圧検出端子13aと一対の電流端子13bとの間の箇所から一対の電極13が並ぶ方向と略直交する方向に突出しているため、一対の電圧検出端子13aに電流が流れることをより確実に防止でき、さらに、一対の電流端子13b間に流れる電流が直線状になり、電流値が安定する。
本発明に係る抵抗器は、TCRを小さくすることができるという効果を有するものであり、特に各種電子機器の電流値検出等に使用される小型で低抵抗値の抵抗器等に適用することにより有用となる。
12 抵抗体
13 一対の電極
13a 電圧検出端子
13b 電流端子
14 突出部
13 一対の電極
13a 電圧検出端子
13b 電流端子
14 突出部
Claims (2)
- 抵抗体と、前記抵抗体の一面の両端部に形成された一対の電極とを備え、前記一対の電極はそれぞれ、互いに離間した電圧検出端子と電流端子とで構成され、一対の前記電圧検出端子同士が互いに対向し、一対の前記電流端子同士が互いに対向し、前記抵抗体の前記両端部に、前記一対の電極が並ぶ方向と異なる方向に突出する突出部が存在し、前記電圧検出端子が前記突出部に位置している抵抗器。
- 前記突出部が、一対の前記電圧検出端子と一対の前記電流端子との間の箇所から突出している請求項1に記載の抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019077007A JP2020177947A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019077007A JP2020177947A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020177947A true JP2020177947A (ja) | 2020-10-29 |
Family
ID=72937052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019077007A Pending JP2020177947A (ja) | 2019-04-15 | 2019-04-15 | 抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020177947A (ja) |
-
2019
- 2019-04-15 JP JP2019077007A patent/JP2020177947A/ja active Pending
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