JP2020175006A - 高さ調整維持機能付き低反発枕 - Google Patents

高さ調整維持機能付き低反発枕 Download PDF

Info

Publication number
JP2020175006A
JP2020175006A JP2019080829A JP2019080829A JP2020175006A JP 2020175006 A JP2020175006 A JP 2020175006A JP 2019080829 A JP2019080829 A JP 2019080829A JP 2019080829 A JP2019080829 A JP 2019080829A JP 2020175006 A JP2020175006 A JP 2020175006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillow
contents
side bag
transfer
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019080829A
Other languages
English (en)
Inventor
一壽 大月
Kazuhisa Otsuki
一壽 大月
貴司 大月
Takashi Otsuki
貴司 大月
文子 島尾
Fumiko Shimao
文子 島尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2019080829A priority Critical patent/JP2020175006A/ja
Publication of JP2020175006A publication Critical patent/JP2020175006A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Abstract

【課題】枕使用時に生じる枕内中身材の移流動を、枕の使用とほぼ同期して瞬時に、抑制、停止させるために、枕内に枕使用時、使用者に異物感を与えない条件のもと、網目ネット等の素材を使用し、その機能を発揮できる構造を備える枕の開発を行い、消費者が枕使用時に誰もが容易な動作で、枕使用者個々に合う枕の高さ調整と高さ安定維持を可能とする機能構造を枕側袋内に構成させて、睡眠時の首や肩の凝りを抑制する柔らかで優しい低反発感触の枕を開発し提供することである。【解決手段】柔らかで弾力性とスリップ性を有した枕中身材を使用し、枕内の高さをほぼ等分する上下中間位置となるよう、枕中身材移流動防止用網目ネットを装填し、さらに、網目ネットによる中身材の移流動抑制、停止効果を瞬時に得るために、枕側袋膨張防止用部品を1〜複数枚を側袋内側所定の位置に縫い付けた側袋に中身材を詰めて枕を完成させる。【選択図】図1

Description

本発明は、高さ調整維持機能付き低反発枕に関する。
現在、消費者の感心が高い枕は、低反発ウレタンフォームにカバーを掛けた「低反発ウレタン枕」が、頸椎に優しい枕として市場で人気を集めています。しかし、消費者が全てに満足している訳ではありません。改善点を挙げてみると、第一に、使用者に合った枕の高さ調整を使用者自らが容易にできないこと。第二に、高さ調整後、使用時間経過に対し枕の高さが安定維持できていないこと。第三に、頸椎に優しいとする低反発ウレタン素材と説明されているが、枕使用時の睡眠時間経過に従って枕に対し頭部の沈み込みが少しずつ進行するが、首周りの沈み込みの進行度合の方が遅れる現象により、首周りにウレタンの反発による圧迫感があることや、横向きに寝た際、頬にはウレタンの反発が感じられ睡眠時に違和感を訴える人たちもでています。
枕研究者と称される人たちの意見では、特に柔らかな低反発性の枕で、使用者に合った高さの枕を使用すると睡眠時、頸椎に優しい感触を与え頭部への血流を阻害しないため良い睡眠が得られ、健康にとって大変大切なことと説明されています。そこで、これまでの樹脂製カットパイプ中身材の生産経験で得た技術を活かし、低反発感触の枕中身材を開発することで、消費者からの要望に応えられると考え、枕の開発を行ってきました。
特開2007−7432
解決しようとする課題は、第一に、現在販売されている低反発ウレタン中身材の枕に比べ、開発生産する中身材は柔らかな弾力性とスリップ性があり、頸椎に大変優しい低反発性を有する今までにない新しい感触の枕用中身材を開発すること。第二に、消費者自らが容易な作業で枕の高さ調整を行えるようにすること。第三に、枕を使用した時、枕に頭部重量圧力が加わる瞬間から発生する枕中身材の移流動に対し、瞬時に移流動を抑制、停止させる機能構造を開発し、枕側袋内に備えた枕を使用した時、柔らかな弾力性を持つ低反発感触中身材の特徴を保ったままの状態で、枕の高さを安定維持させることが開発課題である。
第一の課題を解決するための手段は、開発枕用の樹脂製カットパイプ中身材生産に使用する樹脂の原料決定に際し、数多くある樹脂グレードの中より柔らかで弾力性のあるグレードを選択する。その樹脂原料に樹脂用スリップ剤を添加加減して調合した樹脂原料を使用して、柔らかな弾力性とスリップ性に富んだ樹脂製カットパイプを、専用押出成形機で生産する。
枕用側袋を製作し開発樹脂製カットパイプを側袋に詰めて枕を完成させる時、枕内高さの中間平面位置の上下段をほぼ等分できる位置に、網の太さ、網目寸法、網目ネット寸法を枕使用者に異物感を与えない範囲で適宜に条件を決め製作した枕中身材移流動防止用網目ネット部品を枕側袋内に縫い付けて装填する。装填した網目ネット面に枕側袋膨張防止用部品を必要に応じて1〜複数枚決め、この部品を通すための切り込みを入れておき、枕側袋膨張防止用部品を必要枚数用意し、それぞれの網目ネット面の切り込みの間に通し込んで枕側袋内側の上面と下面の所定位置に縫い付ける。その枕側袋に中身材を詰めて開発枕を完成させる。これにより課題は解決される。
第二第三の課題を解決するための手段は、枕内に設ける枕中身材移流動防止用網目ネット部品装填と枕側袋膨張防止用部品を縫い付けて側袋を完成させ、枕に詰める樹脂製カットパイプ中身材の量を増減するだけの作業で適当と考えられる高さの調整を行う。次に、枕を使用しての結果、高めか低めかを判断し、高めと感じれば200cc程の中身材を枕内から抜き取り、低めと感じれば200cc程の中身材を追加して枕内に詰め込んで、使用した時、僅か高めと感じる枕に仕上げる。枕に頭を乗せて頭で枕上面を左右に揺する軽い動作で少しずつ枕の高さが低くなる容易な動作により、使用者に合った高さに微調整できる枕を提供できる。
次に、枕中身材移流動防止用網目ネット部品のみを枕内に備えた開発枕に、柔らかで弾力性とスリップ性に富んだ樹脂製カットパイプを適量詰めて使用してみると、枕中身材移流動防止用網目ネット部品の装填だけでは、枕上面と中身材との間に必要以上のだぶつきが生まれるため、頭部重量圧力が枕に加わると枕両サイドに当たる枕の両端側方向に開発想定以上の中身材移流動が発生して、枕両サイド部の側袋上面が開発目標より多めに膨れ上がることになる。この側袋上面の膨れ上がりを僅かに抑え込む改善手段として、枕側袋内に枕側袋膨張防止用部品を側袋内の必要とする所定の位置に1〜複数枚縫い付ける。この結果、側袋上面の不必要なだぶつきは排除される。
枕中身材の特徴等を詳しく説明する。
1.枕中身材移流動防止用網目ネット部品と、枕側袋膨張防止用部品を枕側袋内に装備した開発枕側袋に於いて、枕側袋膨張防止用部品を側袋内に装備しない場合には、側袋上面に不必要なだぶつきを残すことになり、枕側袋膨張防止用部品を装備することで、このだぶつきを取り除くことができ、この結果、完成した側袋に中身材を詰めた枕に頭を乗せると、枕内で発生する樹脂製カットパイプ中身材の移流動を僅かの量に抑え、瞬時にして中身材の移流動を抑制、停止させる効果を有する枕側袋が完成する。2.柔らかな弾力性とスリップ性に富んだ特徴を持つ樹脂原料を使用し、開発枕中身材に必要な柔らかで弾力を有する特徴の薄肉厚のカットパイプを押出成形する。3.パイプのカット長は、従来品(通常は、直径程のカット長。)に比べ、2倍前後長め(パイプのカット長は、枕使用時の頭、首に与える感触に微妙に影響を与えるため完成品の使用実験で違和感を受けないことを確かめて適宜決定する。)の樹脂製カットパイプを生産し、開発枕に使用する。
1.の開発枕側袋に2.の条件を満たした特徴の中身材を適量詰めた本開発枕を使用すると、頭、首に非常に柔らかで使用者に心地よい低反発感触を感じさせる効果が得られる。
3.の効果について、長くカットされた樹脂製カットパイプは、枕内に装填したネットの網目に掛かり易く、枕上面から頭部重量圧力が加わることで網目からすり抜けにくくする効果があり、さらに、網目に直接掛かっている一次樹脂製カットパイプに対して絡む二次の樹脂製カットパイプ、そして、二次に絡む三次、三次に絡む四次とパイプ個々が絡み合う状態にある中身材は、枕上面よりの頭部重量圧力で圧縮される瞬時の過程に於いて、中身材の移動が僅かの量見られるものの頭部下方部分の樹脂製カットパイプ個々の間にあった僅かの隙間は潰され樹脂製カットパイプ個々は、絡み合う状態がより強くなり中身材は殆ど移流動せず固定化される現象が生じる。この結果、頭部下方部分以外の枕内中身材には、頭部重量圧力が殆ど伝わらず、密度も上昇しないため枕使用者に与える中身材による反発力は生まれず、中身材の持つ柔らかで優しい弾力性を感じさせる低反発効果が維持される。柔らかな低反発感触を得られる状態で、枕の高さが維持できる現象効果となった。
開発された柔らかで弾力性とスリップ性に富んだ樹脂製カットパイプ中身材を、汎用型枕に使用した製品を使用してみる。枕に頭を乗せた瞬間に頭部重量圧力によって頭部下方部の樹脂製カットパイプは、頭部下方部以外の枕内部分に、一気に移流動現象が生じてしまった。その結果、頭は、枕上面より枕に大きく沈み込んでしまい、頭、首などに中身材の弾性反発力が圧迫感を与え、消費者の人々に歓迎されない枕となって商品として問題である。
枕使用者に柔らかくて非常に心地よい低反発感を与え、枕の高さ調整と高さの安定維持機能効果を生む開発枕を使用した時、枕内の中身材と枕中身材移流動防止用網目ネット部品の状況について詳しく説明する。枕内の長めにカットされた樹脂製カットパイプの向きはバラバラの状態であり、装填されたネットの網目に直接引っ掛かる多くの長めにカットされた樹脂製カットパイプは、枕上面からある程度の圧力が加われば加わる程、網目に掛かり移動し難い状態を生じさせる。網目に直接掛かり移動できない樹脂製カットパイプに、その周囲にはさらに多くの樹脂製カットパイプが絡んでいる現象は、枕内全体の中身材が絡み合っていることを意味しています。この状態下で枕上面より頭部重量圧力加わり始める過程の頭部重量圧力が少ない一瞬の間、僅かの中身材は頭部重量圧力によって移流動するが、中身材に頭部重量圧力が増していく瞬時の過程に、頭部下方部中身材は、柔らかで弾力性とスリップ性に富んだ樹脂製カットパイプの個々が多少変形しながら絡み合うことで、中身材密度は高くなり強い絡み合う力が生まれる。その結果、中身材の移流動は瞬時に抑制から停止状態となり、頭部下方部中身材の殆どが他枕内に移流動しないため、頭部下方部分以外の枕内部分に当たる中身材密度の低い部分を多く残すことに成功した。柔らかな弾力性反発力の持つ樹脂製カットパイプ中身材を使用した開発枕は、多くの消費者が求める、頭、首に心地よい低反発感触を保った状態の中、枕の高さが安定維持できる大きな効果を持つ開発となった。
次に開発枕側袋に開発生産した樹脂製カットパイプ中身材を詰め、枕を使用した時の現象を詳しく説明する。
開発枕使用では、頭を枕に乗せ頭部重量圧力が少し加わった時点で、中身材の移流動は殆ど停止し、頭部下方部の中身材密度が一気に高くなることで、枕に3cm前後頭部が沈み込む状態で枕の高さが安定維持され、寝返りを行っても殆ど高さが変化しない現象結果が得られる。この時、枕表面を人手で触感測定してみると、枕に頭が乗っている頭部下方部分が他の枕部分に比べ、かなり硬いがこの硬さの違いは、中身材の移流動を停止させたことで生じたものである。しかし、使用した中身材は、スリップ性があり柔らかで弾力性のある特徴を持っていることで、この中身材品質の特徴によって枕使用者に圧迫感のない心地良い低反発感を与える現象を生む効果となり、消費者に歓迎される。頭部下方部分の硬さに比べ、頭部下方部以外の枕両サイドの網目ネット装填位置の上下側は使用前と殆ど変わらない、柔らかい感触となっていた。このことは、枕に対し上面より下方向に頭部重量圧力が加わると、殆どの中身材は移流動しないが、枕内に装填した網目ネットの下側の頭部下方部に連なる僅かな枕内部分で、少し密度が高くなっている。残るこれら以外の枕内部分では、枕内密度が殆ど増していないことが判明した。この時、枕内の位置が異なることにより中身材密度に大きな差が生じていることが分かる。これは、枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品と、枕側袋膨張防止用布地部品を備えた効果によって、圧力が伝わる媒体が気体液体などの流動性が非常に高い素材に比べ、流動性がかなり低い樹脂製カットパイプが媒体となっていることにより、枕内中身材に伝わる下方向圧力は、特に下方向への直進性伝達力が強くなる特性があり、角度が大きく変化した直角方向に位置する枕両サイドへの圧力は、大きく減圧され網目ネットの抵抗阻止力に阻まれる現象により中身材の移流動を停止させる効果が得られる。この枕内中身材密度が殆ど増してない枕内部分の存在が、中身材が枕内でさらに移流動できる余地をかなり残していることを示していて、この現象が使用者の枕を揺する容易な動作によって枕の高さの微調整を可能とする効果を生むことに繋がった。
完成させた枕を使用すると、枕に頭部重量圧力が加わると中身材の移流動が生じるが、中身材が網目ネットに絡むことで中身材の移流動を瞬時にして確実に抑制、停止させ、枕の高さを安定維持させることができる。さらに、頭を枕に乗せて頭を左右に揺する動作を行うことで、枕内中身材の軽い成形化現象が崩れて枕の高さを少しずつ低くすることも可能となり使用者に最適の高さを微調整することができる。この作用を活用すると、枕のサイズを大きくすることにより枕内に、より多くの中身材が移流動できる余地を確保できることを意味し、この結果、約5cm位までの高さ調整が可能となり、ホテル等で使用しても、複数のお客様に合う高さが調整できる枕として歓迎される。
開発完成枕 斜傾外形図 開発完成枕 上面開口図 枕側袋用布地裁断 裏面図 枕側袋用布地二重折り 裏面図 枕中身材移流動防止用網目ネット 上面図 側袋膨張防止用布地部品 寸法図 枕中身材移流動防止用網目ネット・側袋膨張防止用布地部品の縫製図 汎用型枕 使用前の中身材密度を示した図 汎用型枕 使用中の中身材密度を示した図 開発枕 使用前の中身材密度を示した図 開発枕 使用中の中身材密度を示した図
枕の高さの微調整について「図8」〜「図11」を参考にして具体的に説明する。
まず、中身材蜜度を高い方から4段階に表記区別する。(A)非常に密度が高くなっている。(B)かなり密度が高くなっている。(C)少し密度が高くなっている。(D)殆ど密度が増していない。この4段階状態に区別し説明に使用する。従来の汎用型枕に開発枕と同様の中身材を枕に詰めて、使用結果を比較すると汎用型枕「図8」「図9」の枕に頭を乗せると枕側袋内の頭部下方部は、頭部重量圧力によって、(A)非常に中身材密度が高くなり、頭部下方部以外の側袋内も(B)かなり密度が高くなり、頭は、枕上面から大きく沈み込んだ状態で高さが安定する。枕に頭が乗る両側部分の側袋は、頭が枕に沈み込んだ容積分程が側袋両側上面の膨らみあがる状態を招き、頭部に中身材による圧迫感があって枕として好ましくない現象が生じた。
開発型枕「図10」の枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品を装填し、枕側袋膨張防止用布地部品を縫い付けた開発枕「図11」に頭を乗せると、頭部下方部分の中身材は、殆ど移流動しないのでそれ程沈み込まないため、(B)かなり密度が高くなるが、枕内を上下に仕切ったネットの下側部分で、頭部下方部分の両外側に当たる僅かな部分の側袋内では、(C)少し密度が高くなっている。さらにその両外側に当たる部分の側袋内では、(D)殆ど中身材密度は増していない。枕内の広い部分で(D)殆ど密度が増していないことが人手による触感測定で判明した。この内容こそが、本開発に求めた枕使用者に適した高さを自らの容易な動作で微調整することを可能とした重要な現象効果である。
これは、頭部下方部分の中身材を頭部下方部分以外の枕内部分に、頭部下方部分の中身材を移流動させられることができる余地をかなり残す効果となった。
枕を使用する時、開発枕内に中身材密度の高い部分と、中身材密度の低い部分が存在する現象を得たことにより、枕使用者に合った枕の高さを3cm前後まで微調整することが可能となった。その調整手段は、枕を使用する時、枕に頭を乗せた状態で頭を左右に揺する容易な動作によって、中身材に振動を与えることでできる。この行為を重ねることにより、頭部下方部の網目に絡み合っている中身材が軽い成形化現象状態にあるところを、その成形化した中身材が網目に掛かる先端部中身材を揺する動作により、振動を与え中身材の絡み合いを崩す現象を生じさせ、中身材密度の低い枕内部分に密度の非常に高い頭部下方部中身材が移流動し、使用する枕の高さが少しずつ低くなる現象で、枕の高さ調整幅3cm前後が可能となり、その範囲で好みの高さを選択することができる。高さ調整動作を何回も必要とする場合は、使用前の枕が高すぎることを示している。この場合は、中身材を少量抜き取ることで高さ調整が容易にできる。また、ホテルなどで使用される場合、使用者個々に合った枕の高さを調整する必要がある。この場合は、枕サイズを大きくすることにより、枕内に中身材密度の低い部分を広く確保できるので、汎用サイズよりも高さ調整幅を5cm程に拡大できる。
枕の形状、網目ネットの網目規格と網目の太さ、網目ネット装填位置と、網目ネット装填サイズなどにより枕作製は多種多様なので、開発枕製作の一例として「図1」〜「図7」を参考にして説明する。
枕側袋用布地「図3」を用意し、布地裏面を上にして、枕側袋膨張防止用布地部品「図6」を縫い付けるための印4か所(4−24)(5−24)を印しておく。さらに縫製位置(24)も印しておく。側袋用布地「図3」の布地表面が内側になるよう二重に折り合わせた側袋布地「図4」に、ファスナー取り付け位置(6)にファスナーを裏向きに取り付ける。そして、縫製位置(4−24)に、枕側袋膨張防止用布地部品「図6」の縫製位置(24)が重なるよう二枚の片方それぞれを縫い付けておく。次に、「図4」の縫製済み(25)部分を縫製してから、側袋布地「図4」の両端幅7cm(27)を、側袋布地「図7」で示すとおりに折り畳む。折り畳んだ側袋両端側縫製縁(9)2ケ所に網目ネット「図5」のタテ30cm(18)の両側を架け渡すようにそれぞれを縫い付ける。そして、網目ネット「図5」の網目カット位置(19)の切れ目を側袋布地「図4」の枕側袋膨張防止用布地部品縫い付け位置を示す点線(4−24)に縫い付けている枕側袋膨張防止用布地部品「図6」2枚の縫い付けられず残っている縫製位置を示す点線(24)側を、網目ネット「図7」のネット網目カット部分(19)のネット切れ目から上面に引っ張り出す。引っ張り出された枕側袋膨張防止用布地部品「図6」2枚に残っている縫製位置を示す点線(24)を、側袋布地「図4」の表裏を裏返して、側袋布地「図3」の縫製位置を示す点線(5−24)に合わせてそれぞれを縫い付ける。次に、側袋布地「図7」の縫製位置を示す点線(24)を縫製する。最後に、ファスナーを開口し、側袋内に手を入れて、側袋をひっくり返して枕側袋布地の表地が表面になるように引っ張り出す。ファスナー口より、適量の樹脂製カットパイプ低反発中身材を詰めて、高さ調整維持機能付低反発枕が完成する。
枕製品規格、タテ30cm×ヨコ50cm×高さ50cmの寸法数値で製作した開発枕の一例「図1」を引用して説明する。(記載数値は限定するものではない)枕使用時に使用者が異物感を感じない軟質素材を使用し、径2〜3mm程の太さ材料で、網目3〜4cm(網目寸法は限定しない)で幅30cm×長さ42cmの枕中身材移流動防止用網目ネット部品「図5」を用意し、長さ42cm縁両側に平行で両側縁から12cmの間隔をとった平行位置で、さらに網目ネット長さ42cmの中心となる位置に、長さ35cmの切り込みを2箇所入れておく。次に、枕中身材移流動防止用網目ネット部品の両側先端幅30cmを、枕のタテ30cm両側先端に縫い付けて中身材を詰め込んだ時、枕高さ8cmの中間平面位置となるように装填する。次に、幅10cm(縫い代を含む)×35cmの枕側袋膨張防止用部品2枚を用意して、部品の幅10cm部分の5cm程を枕中身材移流動防止用網目ネットの長さ35cm2箇所の切り込みにそれぞれを通し込んで、長さ35cm側縁を枕側袋内側の上面と下面の所定位置に縫い付けて完成させた側袋内に中身材を詰め込んで開発枕を完成させる。
枕中身材に適度のスリップ性を有する弾力に富んだ樹脂製カットパイプ中身材を使用。開発枕の一例を示した製作内容で完成させた。枕を実際に使用した時の枕の状態について説明する。
枕側袋内に枕中身材移流動防止用網目ネットを装填した開発枕に、頭を乗せると最終的に枕に加わる頭部重量圧力は、大人平均で約5kgである。頭部重量圧力が枕に加わり始める前半過程の、僅かの間に枕に生じる現象は、枕上面に頭部が4cm前後沈み込んで、そこで沈み込みは停止する。この現象内容は、頭部重量圧力が枕に加わり頭部下方の中身材が他の枕内部に移流動し、枕側袋表面がある程度膨れ上がり頭部が枕に4cm程沈み込んで枕の高さが安定する。次に、枕側袋内に取り入れた構造の枕中身材移流動防止用網目ネット部品の装填に加え、枕側袋膨張防止用布地を縫い付けた枕を使用すると、枕に頭が乗ると同期して枕内では、樹脂製カットパイプ中身材の密度が上昇していく瞬時の間に発生する中身材の移流動に対し、まず抑制力が働き中身材が僅かの量しか移流動しない状態の中、中身材の移流動よりも抑制力の方が増大していく現象が生じ中身材の移流動は停止する。 この結果、枕に頭が3cm程沈み込んで高さが安定維持された。枕内に装填した網目ネット に絡む多くの中身材カットパイプ個々に対し、この個々の周囲にある中身材カットパイプ個々が絡み合う力によって、頭部下部の中身材の殆どが絡み合う現象により、頭部下方部中身材の移流動は確実に停止し、枕の高さが安定維持できる。この現象によって枕の沈み込みは3cm前後で停止し枕の高さが安定維持される。この時、枕内中身材の密度状態を人手による触感測定で検証してみると、頭が乗る枕の下方部分は、頭を支えるため、中身材密度はかなり高くなっていることが分かる。これに対し、頭下方部分以外の枕内中身材密度は、枕内に装填したネットの上下部分位置により中身材密度の差が少しみられるが、触感測定では、総じて枕使用前に比べ中身材密度は、殆ど上昇していなかった。これは、頭部下方部中身材が枕内の他の部分に殆んど移動していないことを示した証しである。この現象を得ることが、本開発目的内容である。
この現象は、頭部下方部の枕内で網目ネットに絡んだ中身材に他の中身材が絡み、中身材の移動力が停止することにより、頭部下方部中身材だけで殆どの頭部重量圧力を受け止めた結果、頭部下方部中身材同士の間に存在していた隙間が潰され、中身材密度が増して体積が減じる現象により、枕の高さが3cm前後低くなり安定維持できる。この時、頭部下方部分以外の枕内中身材は、中身材同士の間に隙間が多く存在しており、枕に乗せた頭を揺する動作により中身材に振動を与えることで、中身材同士の絡み合いを崩すことにより、中身材密度のかなり高い頭部下方部中身材を頭部下方部以外の中身材密度の低い部分に移流動させられる余地を確保していることを示したものが「図11」の(D)部分である。
開発枕に頭を乗せて、頭を左右に軽く揺する動作を行うことで、枕内の中身材に振動を与えられる結果、網目に絡んで堰止められている枕内中身材が少量ずつ崩れて中身材密度の低い部分へ移流動することで、枕の高さを少しずつ低くすることができ、この容易な動作で使用者に最適の高さに微調整できる開発枕は、枕サイズを大きくすることで高さ調整幅をおおきくすることができる。特に大きめサイズの枕は、ホテル等で使用する場合、使用者が代わった際もその使用者に最適の高さ調整が約5cmの範囲で容易にできる。
特に柔らかな低反発性の中身材を枕側袋に詰め込み、使用者に合った高さを安定維持できる枕が健康に良いとされ長い間、消費者から求められ続けていました。しかし、使用者自らが容易な動作で、自分に合った枕の調整のできる枕を業界で提供することが今まで長い間、実現していません。
本発明は、それに応えるため、スリップ性があり柔らかで弾力のある樹脂製カットパイプ枕中身材の生産を成功させ、この素材の持つ柔らかで心地良い感触を使用者に与えられる特徴を損なわせることなく枕中身材として活用し、枕の高さを使用者自らが中身材の増減で行う高さ調整方法と、さらに、「枕に乗せた頭を左右に揺する動作」この容易な動作によって使用者が、自分に合った枕の高さに微調整できることを可能とした。使用者に柔らかで心地よい感触の低反発樹脂製カットパイプを使用して、頸椎に優しく首や肩にフィットする高さ調整維持機能付低反発枕の提供は、多くの消費者に歓迎される。
(1) 30cm
(2) 50cm
(3) 8cm
(4−24) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕上面側縫い付け位置を示す点線(長さ38cm)
(4−25) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕上面側縫製済み位置を示す点線(長さ38cm)
(5−24) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕下面縫い付け位置を示す点線
(5−25) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕下面縫製済み位置を示す点線
(6) ファスナー 取り付け位置
(7) 枕側袋膨張防止用布地部品
(8) ネット網目
(9) 側袋両端側縫製縁
(10) 40cm
(11) 5cm
(12) 装填ネットの上段部高さ 約4cm
(13) 装填ネットの下段部高さ 約4cm
(14) 64cm
(15) 70cm
(16) 35cm
(17) 42cm
(18) 30cm
(19) ネット網目カット部分
(20) 8cm
(21) 10cm
(22) 35cm
(23) 頭部
(24) 縫製位置を示す点線
(25) 縫製済みを示す点線
(26) 布地折り目を示す点線
(27) 7cm
(28) 1cm
(A) 非常に密度が高くなっている
(B) かなり密度が高くなっている
(C) 少し密度が高くなっている
(D) 殆ど中身材密度は増していない

Claims (2)

  1. 枕用側袋を製作し、柔らかで弾力性とスリップ性に富み、薄肉厚で長めにカットした新開発樹脂製カットパイプ枕用中身材を側袋に詰めて枕を完成させる時、枕内高さの中間平面位置を上下段ほぼ等分できる位置に網の太さ、網目寸法、網目ネット寸法を枕使用者に異物感を与えない範囲で適宜に条件を決めて、製作した枕中身材移流動防止用網目ネット部品を枕側袋内に縫い付けて装填し、装填した網目ネット面に枕側袋膨張防止用部品を1〜複数枚通せる切込みを入れて、枕側袋膨張防止用部品1〜複数枚を用意し、それぞれの枕側袋膨張防止用部品1枚ずつを網目ネットの切込みの間に通し込んで側袋内側の上面と下面の所定位置に縫い付けて完成させた側袋に中身材を詰めた開発枕は、装填した枕中身材移流動防止用網目ネット部品と縫い付けた枕側袋膨張防止用部品により、枕に頭部重量圧力が加わると生じる中身材の移流動に対し、中身材が枕中身材移流動防止用網目ネットに絡むことで中身材の移流動を瞬時にして確実に抑制、停止させることができることを目的に完成させた枕用側袋に於いて、枕内の高さ中間平面位置を上下段にほぼ等分できる位置に、枕中身材移流動防止用網目ネット部品の網の太さ、網目寸法、網目ネット寸法を適宜に決め、製作した枕中身材移流動防止用網目ネット部品を枕側袋内に装填することを特徴とする高さ調整維持機能付低反発枕。
  2. 枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品のみを縫い付けて装填した枕では、頭部重量圧力が枕に加わると枕の頭部下方部の中身材が他の枕内部分に開発想定以上の中身材の移流動が発生して、枕両サイド部の側袋上面が開発目標より多めに膨れ上がる現象が生じるが、枕内での樹脂製カットパイプ中身材の移流動量を瞬時にして確実に僅かの量で抑制、停止させることができる改善手段として、枕側袋内に枕側袋膨張防止用部品を側袋内の必要とする所定の位置に1〜複数枚縫い付けることを特徴とする請求項1記載の高さ調整維持機能付低反発枕。
JP2019080829A 2019-04-22 2019-04-22 高さ調整維持機能付き低反発枕 Pending JP2020175006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080829A JP2020175006A (ja) 2019-04-22 2019-04-22 高さ調整維持機能付き低反発枕

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019080829A JP2020175006A (ja) 2019-04-22 2019-04-22 高さ調整維持機能付き低反発枕

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020175006A true JP2020175006A (ja) 2020-10-29

Family

ID=72937481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019080829A Pending JP2020175006A (ja) 2019-04-22 2019-04-22 高さ調整維持機能付き低反発枕

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020175006A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022181137A (ja) * 2021-05-25 2022-12-07 亮一 森 頸椎治療枕

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208974A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Marusan Kaihatsu Kk 詰め物体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208974A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Marusan Kaihatsu Kk 詰め物体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022181137A (ja) * 2021-05-25 2022-12-07 亮一 森 頸椎治療枕
JP7197850B2 (ja) 2021-05-25 2022-12-28 亮一 森 頸椎治療枕

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018003456A1 (ja) マットレス用芯材およびベッド用マットレス
US7100227B2 (en) Anti-snoring pillow
JP2016106908A (ja)
JP2020175006A (ja) 高さ調整維持機能付き低反発枕
JP2015019990A (ja)
WO2006121841A2 (en) Stuffing, filler and pillow
JP6243639B2 (ja)
JP2020022556A (ja) 高さ調整維持機能構造付き低反発枕
JP5721088B1 (ja)
JP7365060B2 (ja)
JP5844928B1 (ja)
JP4282747B1 (ja)
JP6161591B2 (ja) 寝具及びクッション
KR102645514B1 (ko) 복층 구조의 하이브리드 베개
JP2019205520A (ja) 高さ調整維持機能構造付き低反発枕
JP2009280248A (ja) 紐ズレと屈折防止袋
CN204908846U (zh) 一种枕芯套
JP2000060704A (ja)
JP3221251U (ja) クッションカバーおよびクッション
JP3214178U (ja)
CN210130664U (zh) 一种硬度高度调节枕芯
JPH08422A (ja)
JP3227259U (ja) 高さ自在の涼しい枕
JP2017131605A (ja) 丸く折り畳んで洗える安眠枕
JP2023121314A (ja) ビーズクッションソファ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230823

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231024