JP2020175006A - 高さ調整維持機能付き低反発枕 - Google Patents
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Abstract
Description
枕研究者と称される人たちの意見では、特に柔らかな低反発性の枕で、使用者に合った高さの枕を使用すると睡眠時、頸椎に優しい感触を与え頭部への血流を阻害しないため良い睡眠が得られ、健康にとって大変大切なことと説明されています。そこで、これまでの樹脂製カットパイプ中身材の生産経験で得た技術を活かし、低反発感触の枕中身材を開発することで、消費者からの要望に応えられると考え、枕の開発を行ってきました。
1.枕中身材移流動防止用網目ネット部品と、枕側袋膨張防止用部品を枕側袋内に装備した開発枕側袋に於いて、枕側袋膨張防止用部品を側袋内に装備しない場合には、側袋上面に不必要なだぶつきを残すことになり、枕側袋膨張防止用部品を装備することで、このだぶつきを取り除くことができ、この結果、完成した側袋に中身材を詰めた枕に頭を乗せると、枕内で発生する樹脂製カットパイプ中身材の移流動を僅かの量に抑え、瞬時にして中身材の移流動を抑制、停止させる効果を有する枕側袋が完成する。2.柔らかな弾力性とスリップ性に富んだ特徴を持つ樹脂原料を使用し、開発枕中身材に必要な柔らかで弾力を有する特徴の薄肉厚のカットパイプを押出成形する。3.パイプのカット長は、従来品(通常は、直径程のカット長。)に比べ、2倍前後長め(パイプのカット長は、枕使用時の頭、首に与える感触に微妙に影響を与えるため完成品の使用実験で違和感を受けないことを確かめて適宜決定する。)の樹脂製カットパイプを生産し、開発枕に使用する。
1.の開発枕側袋に2.の条件を満たした特徴の中身材を適量詰めた本開発枕を使用すると、頭、首に非常に柔らかで使用者に心地よい低反発感触を感じさせる効果が得られる。
3.の効果について、長くカットされた樹脂製カットパイプは、枕内に装填したネットの網目に掛かり易く、枕上面から頭部重量圧力が加わることで網目からすり抜けにくくする効果があり、さらに、網目に直接掛かっている一次樹脂製カットパイプに対して絡む二次の樹脂製カットパイプ、そして、二次に絡む三次、三次に絡む四次とパイプ個々が絡み合う状態にある中身材は、枕上面よりの頭部重量圧力で圧縮される瞬時の過程に於いて、中身材の移動が僅かの量見られるものの頭部下方部分の樹脂製カットパイプ個々の間にあった僅かの隙間は潰され樹脂製カットパイプ個々は、絡み合う状態がより強くなり中身材は殆ど移流動せず固定化される現象が生じる。この結果、頭部下方部分以外の枕内中身材には、頭部重量圧力が殆ど伝わらず、密度も上昇しないため枕使用者に与える中身材による反発力は生まれず、中身材の持つ柔らかで優しい弾力性を感じさせる低反発効果が維持される。柔らかな低反発感触を得られる状態で、枕の高さが維持できる現象効果となった。
開発枕使用では、頭を枕に乗せ頭部重量圧力が少し加わった時点で、中身材の移流動は殆ど停止し、頭部下方部の中身材密度が一気に高くなることで、枕に3cm前後頭部が沈み込む状態で枕の高さが安定維持され、寝返りを行っても殆ど高さが変化しない現象結果が得られる。この時、枕表面を人手で触感測定してみると、枕に頭が乗っている頭部下方部分が他の枕部分に比べ、かなり硬いがこの硬さの違いは、中身材の移流動を停止させたことで生じたものである。しかし、使用した中身材は、スリップ性があり柔らかで弾力性のある特徴を持っていることで、この中身材品質の特徴によって枕使用者に圧迫感のない心地良い低反発感を与える現象を生む効果となり、消費者に歓迎される。頭部下方部分の硬さに比べ、頭部下方部以外の枕両サイドの網目ネット装填位置の上下側は使用前と殆ど変わらない、柔らかい感触となっていた。このことは、枕に対し上面より下方向に頭部重量圧力が加わると、殆どの中身材は移流動しないが、枕内に装填した網目ネットの下側の頭部下方部に連なる僅かな枕内部分で、少し密度が高くなっている。残るこれら以外の枕内部分では、枕内密度が殆ど増していないことが判明した。この時、枕内の位置が異なることにより中身材密度に大きな差が生じていることが分かる。これは、枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品と、枕側袋膨張防止用布地部品を備えた効果によって、圧力が伝わる媒体が気体液体などの流動性が非常に高い素材に比べ、流動性がかなり低い樹脂製カットパイプが媒体となっていることにより、枕内中身材に伝わる下方向圧力は、特に下方向への直進性伝達力が強くなる特性があり、角度が大きく変化した直角方向に位置する枕両サイドへの圧力は、大きく減圧され網目ネットの抵抗阻止力に阻まれる現象により中身材の移流動を停止させる効果が得られる。この枕内中身材密度が殆ど増してない枕内部分の存在が、中身材が枕内でさらに移流動できる余地をかなり残していることを示していて、この現象が使用者の枕を揺する容易な動作によって枕の高さの微調整を可能とする効果を生むことに繋がった。
まず、中身材蜜度を高い方から4段階に表記区別する。(A)非常に密度が高くなっている。(B)かなり密度が高くなっている。(C)少し密度が高くなっている。(D)殆ど密度が増していない。この4段階状態に区別し説明に使用する。従来の汎用型枕に開発枕と同様の中身材を枕に詰めて、使用結果を比較すると汎用型枕「図8」「図9」の枕に頭を乗せると枕側袋内の頭部下方部は、頭部重量圧力によって、(A)非常に中身材密度が高くなり、頭部下方部以外の側袋内も(B)かなり密度が高くなり、頭は、枕上面から大きく沈み込んだ状態で高さが安定する。枕に頭が乗る両側部分の側袋は、頭が枕に沈み込んだ容積分程が側袋両側上面の膨らみあがる状態を招き、頭部に中身材による圧迫感があって枕として好ましくない現象が生じた。
開発型枕「図10」の枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品を装填し、枕側袋膨張防止用布地部品を縫い付けた開発枕「図11」に頭を乗せると、頭部下方部分の中身材は、殆ど移流動しないのでそれ程沈み込まないため、(B)かなり密度が高くなるが、枕内を上下に仕切ったネットの下側部分で、頭部下方部分の両外側に当たる僅かな部分の側袋内では、(C)少し密度が高くなっている。さらにその両外側に当たる部分の側袋内では、(D)殆ど中身材密度は増していない。枕内の広い部分で(D)殆ど密度が増していないことが人手による触感測定で判明した。この内容こそが、本開発に求めた枕使用者に適した高さを自らの容易な動作で微調整することを可能とした重要な現象効果である。
これは、頭部下方部分の中身材を頭部下方部分以外の枕内部分に、頭部下方部分の中身材を移流動させられることができる余地をかなり残す効果となった。
枕側袋用布地「図3」を用意し、布地裏面を上にして、枕側袋膨張防止用布地部品「図6」を縫い付けるための印4か所(4−24)(5−24)を印しておく。さらに縫製位置(24)も印しておく。側袋用布地「図3」の布地表面が内側になるよう二重に折り合わせた側袋布地「図4」に、ファスナー取り付け位置(6)にファスナーを裏向きに取り付ける。そして、縫製位置(4−24)に、枕側袋膨張防止用布地部品「図6」の縫製位置(24)が重なるよう二枚の片方それぞれを縫い付けておく。次に、「図4」の縫製済み(25)部分を縫製してから、側袋布地「図4」の両端幅7cm(27)を、側袋布地「図7」で示すとおりに折り畳む。折り畳んだ側袋両端側縫製縁(9)2ケ所に網目ネット「図5」のタテ30cm(18)の両側を架け渡すようにそれぞれを縫い付ける。そして、網目ネット「図5」の網目カット位置(19)の切れ目を側袋布地「図4」の枕側袋膨張防止用布地部品縫い付け位置を示す点線(4−24)に縫い付けている枕側袋膨張防止用布地部品「図6」2枚の縫い付けられず残っている縫製位置を示す点線(24)側を、網目ネット「図7」のネット網目カット部分(19)のネット切れ目から上面に引っ張り出す。引っ張り出された枕側袋膨張防止用布地部品「図6」2枚に残っている縫製位置を示す点線(24)を、側袋布地「図4」の表裏を裏返して、側袋布地「図3」の縫製位置を示す点線(5−24)に合わせてそれぞれを縫い付ける。次に、側袋布地「図7」の縫製位置を示す点線(24)を縫製する。最後に、ファスナーを開口し、側袋内に手を入れて、側袋をひっくり返して枕側袋布地の表地が表面になるように引っ張り出す。ファスナー口より、適量の樹脂製カットパイプ低反発中身材を詰めて、高さ調整維持機能付低反発枕が完成する。
枕側袋内に枕中身材移流動防止用網目ネットを装填した開発枕に、頭を乗せると最終的に枕に加わる頭部重量圧力は、大人平均で約5kgである。頭部重量圧力が枕に加わり始める前半過程の、僅かの間に枕に生じる現象は、枕上面に頭部が4cm前後沈み込んで、そこで沈み込みは停止する。この現象内容は、頭部重量圧力が枕に加わり頭部下方の中身材が他の枕内部に移流動し、枕側袋表面がある程度膨れ上がり頭部が枕に4cm程沈み込んで枕の高さが安定する。次に、枕側袋内に取り入れた構造の枕中身材移流動防止用網目ネット部品の装填に加え、枕側袋膨張防止用布地を縫い付けた枕を使用すると、枕に頭が乗ると同期して枕内では、樹脂製カットパイプ中身材の密度が上昇していく瞬時の間に発生する中身材の移流動に対し、まず抑制力が働き中身材が僅かの量しか移流動しない状態の中、中身材の移流動よりも抑制力の方が増大していく現象が生じ中身材の移流動は停止する。 この結果、枕に頭が3cm程沈み込んで高さが安定維持された。枕内に装填した網目ネット に絡む多くの中身材カットパイプ個々に対し、この個々の周囲にある中身材カットパイプ個々が絡み合う力によって、頭部下部の中身材の殆どが絡み合う現象により、頭部下方部中身材の移流動は確実に停止し、枕の高さが安定維持できる。この現象によって枕の沈み込みは3cm前後で停止し枕の高さが安定維持される。この時、枕内中身材の密度状態を人手による触感測定で検証してみると、頭が乗る枕の下方部分は、頭を支えるため、中身材密度はかなり高くなっていることが分かる。これに対し、頭下方部分以外の枕内中身材密度は、枕内に装填したネットの上下部分位置により中身材密度の差が少しみられるが、触感測定では、総じて枕使用前に比べ中身材密度は、殆ど上昇していなかった。これは、頭部下方部中身材が枕内の他の部分に殆んど移動していないことを示した証しである。この現象を得ることが、本開発目的内容である。
この現象は、頭部下方部の枕内で網目ネットに絡んだ中身材に他の中身材が絡み、中身材の移動力が停止することにより、頭部下方部中身材だけで殆どの頭部重量圧力を受け止めた結果、頭部下方部中身材同士の間に存在していた隙間が潰され、中身材密度が増して体積が減じる現象により、枕の高さが3cm前後低くなり安定維持できる。この時、頭部下方部分以外の枕内中身材は、中身材同士の間に隙間が多く存在しており、枕に乗せた頭を揺する動作により中身材に振動を与えることで、中身材同士の絡み合いを崩すことにより、中身材密度のかなり高い頭部下方部中身材を頭部下方部以外の中身材密度の低い部分に移流動させられる余地を確保していることを示したものが「図11」の(D)部分である。
開発枕に頭を乗せて、頭を左右に軽く揺する動作を行うことで、枕内の中身材に振動を与えられる結果、網目に絡んで堰止められている枕内中身材が少量ずつ崩れて中身材密度の低い部分へ移流動することで、枕の高さを少しずつ低くすることができ、この容易な動作で使用者に最適の高さに微調整できる開発枕は、枕サイズを大きくすることで高さ調整幅をおおきくすることができる。特に大きめサイズの枕は、ホテル等で使用する場合、使用者が代わった際もその使用者に最適の高さ調整が約5cmの範囲で容易にできる。
本発明は、それに応えるため、スリップ性があり柔らかで弾力のある樹脂製カットパイプ枕中身材の生産を成功させ、この素材の持つ柔らかで心地良い感触を使用者に与えられる特徴を損なわせることなく枕中身材として活用し、枕の高さを使用者自らが中身材の増減で行う高さ調整方法と、さらに、「枕に乗せた頭を左右に揺する動作」この容易な動作によって使用者が、自分に合った枕の高さに微調整できることを可能とした。使用者に柔らかで心地よい感触の低反発樹脂製カットパイプを使用して、頸椎に優しく首や肩にフィットする高さ調整維持機能付低反発枕の提供は、多くの消費者に歓迎される。
(2) 50cm
(3) 8cm
(4−24) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕上面側縫い付け位置を示す点線(長さ38cm)
(4−25) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕上面側縫製済み位置を示す点線(長さ38cm)
(5−24) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕下面縫い付け位置を示す点線
(5−25) 枕側袋膨張防止用布地部品 枕下面縫製済み位置を示す点線
(6) ファスナー 取り付け位置
(7) 枕側袋膨張防止用布地部品
(8) ネット網目
(9) 側袋両端側縫製縁
(10) 40cm
(11) 5cm
(12) 装填ネットの上段部高さ 約4cm
(13) 装填ネットの下段部高さ 約4cm
(14) 64cm
(15) 70cm
(16) 35cm
(17) 42cm
(18) 30cm
(19) ネット網目カット部分
(20) 8cm
(21) 10cm
(22) 35cm
(23) 頭部
(24) 縫製位置を示す点線
(25) 縫製済みを示す点線
(26) 布地折り目を示す点線
(27) 7cm
(28) 1cm
(A) 非常に密度が高くなっている
(B) かなり密度が高くなっている
(C) 少し密度が高くなっている
(D) 殆ど中身材密度は増していない
Claims (2)
- 枕用側袋を製作し、柔らかで弾力性とスリップ性に富み、薄肉厚で長めにカットした新開発樹脂製カットパイプ枕用中身材を側袋に詰めて枕を完成させる時、枕内高さの中間平面位置を上下段ほぼ等分できる位置に網の太さ、網目寸法、網目ネット寸法を枕使用者に異物感を与えない範囲で適宜に条件を決めて、製作した枕中身材移流動防止用網目ネット部品を枕側袋内に縫い付けて装填し、装填した網目ネット面に枕側袋膨張防止用部品を1〜複数枚通せる切込みを入れて、枕側袋膨張防止用部品1〜複数枚を用意し、それぞれの枕側袋膨張防止用部品1枚ずつを網目ネットの切込みの間に通し込んで側袋内側の上面と下面の所定位置に縫い付けて完成させた側袋に中身材を詰めた開発枕は、装填した枕中身材移流動防止用網目ネット部品と縫い付けた枕側袋膨張防止用部品により、枕に頭部重量圧力が加わると生じる中身材の移流動に対し、中身材が枕中身材移流動防止用網目ネットに絡むことで中身材の移流動を瞬時にして確実に抑制、停止させることができることを目的に完成させた枕用側袋に於いて、枕内の高さ中間平面位置を上下段にほぼ等分できる位置に、枕中身材移流動防止用網目ネット部品の網の太さ、網目寸法、網目ネット寸法を適宜に決め、製作した枕中身材移流動防止用網目ネット部品を枕側袋内に装填することを特徴とする高さ調整維持機能付低反発枕。
- 枕内に枕中身材移流動防止用網目ネット部品のみを縫い付けて装填した枕では、頭部重量圧力が枕に加わると枕の頭部下方部の中身材が他の枕内部分に開発想定以上の中身材の移流動が発生して、枕両サイド部の側袋上面が開発目標より多めに膨れ上がる現象が生じるが、枕内での樹脂製カットパイプ中身材の移流動量を瞬時にして確実に僅かの量で抑制、停止させることができる改善手段として、枕側袋内に枕側袋膨張防止用部品を側袋内の必要とする所定の位置に1〜複数枚縫い付けることを特徴とする請求項1記載の高さ調整維持機能付低反発枕。
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- 2019-04-22 JP JP2019080829A patent/JP2020175006A/ja active Pending
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