JP2022181137A - 頸椎治療枕 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、頸部と接触する箇所に凸部を設けた頸部枕があった。具体的には、「人体頸部へ当てる枕に於いて、該枕の形を断面形状で梯形様にしてその頂点嶺辺の内側にピンポン球乃至テニスボール球位の大きさの球を一又は複数設けて人体頸部を挟む様にそれら球を複数列又は対に配置し突出させて、且つ該枕の高低を適宜調節可能にした側袋を該枕本体へ一体に形成し且つ該枕本体内部へ格納可能に設けて、
それらを構成したことを特徴とした頸骨矯正用枕。」である。(特許文献1)
また、頸部と接触する箇所を含めた枕全体を硬質材とした頸部枕があった。具体的には、「仰向寝姿勢で首の背面に当て、左右に首を転動させて指圧する枕であり、木製で枕体の上面が曲面状となった蒲鉾形状に形成されていることを特徴とする首指圧枕。」である。(特許文献2)
また、特許文献1に記載される頸部枕は、高さ調整が必要な場合、枕の充填物であるクッション4を側袋5へ逃がして、高さ調整が不要の場合、枕本体内へ側袋5を格納する仕組みである。そのため、段階的に高さ調整をすること及び高さ調整のやり直しをすることが困難であると共に、高さ調整の設定が非常に不便である。
特許文献2に記載される頸部枕は、枕全体が木製であるため、頸椎棘突起に痛みが発生すると共に、頸部後方からの持ち上げ、即ち頸椎の生理的前弯に対する持ち上げが強すぎることに伴い、頸椎が過伸展するため、治療目的の長時間使用は相応しくない。
整形外科医師である本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
頸椎治療枕において、
仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する頸部載置部材と、
前記頸部載置部材の鉛直方向に配置して、前記頸部載置部材と連結することで前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を前記頸部載置部材を介して支持する枕本体部材とを備えており、
前記頸部載置部材は、複数の矩形薄板状の頸部載置板が積層状に連結したもので、前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する面が平面であり、且つ短寸方向の長さが人体の対称軸に沿った後頸部の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、平面視矩形状であり、且つ長寸方向の長さが前記頸部載置板の長寸方向の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、側面視略台形状であり、前記略台形状側面における頭部側の上底端部から頭部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の後頭部を寝床方向に案内する後頭部案内傾斜面を備えており、
前記頸部載置板同士及び前記頸部載置板と前記枕本体部材同士は、互いに面ファスナーにより連結させた点にある。
前記枕本体部材は、前記略台形状側面における背部側の上底端部から背部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の背部を寝床方向に案内する背部案内傾斜面を備えていることが好ましい。
前記頸部載置板は、前記頸部載置板の長寸方向に沿う一方側の側部及び短寸方向に沿う両側部に対して、前記夫々の側部の先端を縫い合わすことで一方側方向及び一方側方向に直交する方向に向かって突出する突出部と、前記頸部載置板の長寸方向に沿う他方側の側部に対して、他方側方向に向かって膨らむ膨出部とを備えていることが好ましい。
前記頸部載置板は、前記頸部載置板の長寸方向に沿う一方側の側部に備える突出部と頸部載置板の短寸方向に沿う両側部に備える夫々の突出部が互いに交差する部位に対して、前記頸部載置板の厚さ方向の厚さが前記突出部よりも厚い重畳部を備えていることが好ましい。
前記複数の頸部載置板は、上層頸部載置板、中間層頸部載置板及び下層頸部載置板であり、
前記上層頸部載置板は、裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部
に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記中間層頸部載置板及び前記下層頸部載置板は、夫々の表面と裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記枕本体部材は、上面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記上層頸部載置板と前記中間層頸部載置板、前記中間層頸部載置板と前記下層頸部載置板、前記下層頸部載置板と前記枕本体部材は、夫々互いに、面ファスナーで連結されることが好ましい。
前記上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部と前記中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第3開口部と、前記中間層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第2開口部と、前記下層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記枕本体部材の短寸方向に沿う側部の間に第1開口部とを備えていることが好ましい。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、頸部載置部材10と、枕本体部材20とを備える。
頸部載置部材10は、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持するものである。
本実施形態において、頸部載置部材10は、矩形薄板状の上層頸部載置板11、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13が積層状になるように積み重ねて連結したものであり、頸椎治療枕100の高さ調整を実現する部材である。
上層頸部載置板11、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13の連結手段は、面ファスナー30を用いた連結であり、折り畳み式による連結ではない。そのため、上層頸部載置板11、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13は、夫々が単独で分離独立したものである。
頸部載置板は、頸部載置部材10を構成するものであり、矩形薄板状の上層頸部載置板11、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13がある。
「上層頸部載置板11」とは、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を載置する頸部載置板を意味する。したがって、上層頸部載置板11は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整の際に、必ず最上位の層に配置される頸部載置板である。また、上層頸部載置板11は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整を最も低くする際、枕本体部材20と連結する頸部載置板でもある。
「中間層頸部載置板12」とは、上層頸部載置板11と下層頸部載置板13に挟まれる頸部載置板を意味する。中間層頸部載置板12は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整の際に、除去又は追加配置する頸部載置板である。
「下層頸部載置板13」とは、中間層頸部載置板12と枕本体部材20に挟まれる頸部載置板であり、枕本体部材20と連結する頸部載置板を意味する。下層頸部載置板13は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整の際に、除去又は追加配置する頸部載置板である。
「人体の対称軸に沿った後頸部の長さ」とは、解剖学的に頸椎の生理的前弯を再現した際の外後頭隆起(僧棒筋付着部)から第7頸椎の棘突起までの長さ(約7.0cm)を意味する。
そのため、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する頸部載置板の載置面に対して使用者の後頭部の一部が載置しない構成を採用している。
「枕本体部材20の長寸方向Lの長さ」とは、約30cmを意味する。
また、頸部載置板における仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する載置面は、平面であり、載置面上には凹凸がない。
したがって、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、約1.5cmごとの段階的な高さ調整を実現する構成を採用している。
「一方側」とは、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する状態における頸部載置板の頭部側H、即ち仰臥位の姿勢における使用者の頭部側Hを意味する。
「他方側」とは、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する状態における頸部載置板の背部側B、即ち仰臥位の姿勢における使用者の背部側Bを意味する。
「一方側方向に直交する方向」とは、短寸方向Sに直交する方向即ち、頸部載置板の長寸方向を延長した方向を意味する。
したがって、突出部14は、頭部側H方向及び頭部側H方向に直交する方向(即ち、頸部載置板の長寸方向を延長した方向)に向かって突出するように設けられており、膨出部16は、背部側B方向に向かって膨らむように設けられている。
したがって、1つの頸部載置板は、2つの重畳部15を備えることになる。具体的には、上層頸部載置板11の1つ目の重畳部15は、上層頸部載置板11の長寸方向Lに沿う頭部側Hの側部11gに備える突出部14と上層頸部載置板11の短寸方向Sに沿う左の側部11iに備える突出部14が互いに交差する部位に対して備えており、上層頸部載置板11の2つ目の重畳部15は、上層頸部載置板11の長寸方向Lに沿う頭部側Hの側部11gに備える突出部14と上層頸部載置板11の短寸方向Sに沿う右の側部11iに備える突出部14が互いに交差する部位に対して備えている。なお、中間層頸部載置板12の重畳部15、下層頸部載置板13の重畳部15も同様である。
重畳部15は、積層状に連結している頸部載置部材10の上層頸部載置板11、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13の少なくともいずれか一方を分離させて、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整を行う際に、使用者の親指と人差し指及び/又は中指で摘まみつつ頸部載置板の長寸方向に向かって引っ張る部位である。
そのため、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100における頸部載置部材10は、弾力性を有しており、後頸部の筋緊張を緩和させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部に対する頸椎棘突起への痛み発生及び頸椎過伸展の発生を伴わない、治療目的の長時間使用が相応しい構成を採用している。
「中間層頸部載置板12の表面12a」とは、上層頸部載置板11の裏面11bと相対する面を意味する。
「中間層頸部載置板12の裏面12b」とは、下層頸部載置板13の表面13aと相対する面を意味する。
「下層頸部載置板13の表面13a」とは、中間層頸部載置板12の裏面12bと相対する面を意味する。
「下層頸部載置板13の裏面13b」とは、以下に示す枕本体部材20の上面20aと相対する面を意味する。
「枕本体部材20の上面20a」とは、下層頸部載置板13の裏面13bと相対する面を意味する。
したがって、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100における頸部載置板の層数は、一層の上層頸部載置板11、一層の中間層頸部載置板12及び一層の下層頸部載置板13の合計三層に限らず、中間層頸部載置板12の数の増加に比例して合計四層以上になることがあり、頸部載置板の層数は限定されない。
この場合、頸部載置板は、頸部載置板の長寸方向Lに沿う背部側Bの側部11h、12h、13h及び短寸方向Sに沿う左右の両側部11i、12i、13iに対して、夫々の側部11h、12h、13h、11i、12i、13iの先端を縫い合わした突出部14と、頸部載置板の長寸方向Lに沿う頭部側Hの側部11g、12g、13gに対して、頭部側H方向に膨らむ膨出部16とを備えることになる。
枕本体部材20は、頸部載置部材10と分離可能であり、頸部載置部材10の鉛直方向即ち、頸部載置部材10の下方に配置して、頸部載置部材10と連結することで仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を頸部載置部材10を介して支持するものである。即ち、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部は、頸部載置部材10と枕本体部材20の両方で支持される。
「人体の対称軸に沿った寝床に対して後頭部を載置した地点から背部までの長さ」とは、約15cmを意味する。
「頸部載置板の長寸方向Lの長さ」とは、約30cmを意味する。
したがって、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、後頭部と背部の間で包含される。そのため、使用者の後頭部と背部が、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100に対して接触することに伴う違和感が生じない構成を採用している。
また、枕本体部材20は、側面視略台形状であり、且つ下底26が上底25より長く、略台形状の上底25の長さが頸部載置板の短寸方向Sの長さに略等しい。
そのため、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100における枕本体部材20は、頸部載置部材10と同様の弾力性を有しており、頸部載置部材10と共に、後頸部の筋緊張を緩和させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部に対する頸椎棘突起への痛み発生及び頸椎過伸展の発生を伴わない、治療目的の長時間使用が相応しい構成を採用している。
「枕本体部材20の上面20a」とは、下層頸部載置板13の裏面13bと相対する面を意味する。
後頭部案内傾斜面21は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような後頭部後方からの持ち上げがなく、使用者の後頭部の一部を支持しつつ支持されていない後頭部を寝床方向に案内することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が頭部方向へぐらつくことを防止するものである。
背部案内傾斜面22は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような胸椎後方からの持ち上げがなく、使用者の背部の一部を支持しつつ支持されていない背部を寝床方向に案内することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が背部方向へぐらつくことを防止するものである。
したがって、第3開口部19とは、三層目の頸部載置板の短寸方向Sに沿う側部と二層目の頸部載置板の短寸方向Sに沿う側部の間に設けた開口部を意味し、第2開口部18とは、二層目の頸部載置板の短寸方向Sに沿う側部と一層目の頸部載置板の短寸方向Sに沿う側部の間に設けた開口部を意味し、第1開口部17とは、一層目の頸部載置板の短寸方向Sに沿う側部と枕本体部材20の短寸方向Sに沿う側部20iの間に設けた開口部を意味する。
例えば、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整を行った結果、頸部載置板が三層から二層になった場合、即ち中間層頸部載置板12が除去されて、上層頸部載置板11と下層頸部載置板13の二層になった場合は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、二層目の上層頸部載置板11の短寸方向Sに沿う側部11iと一層目の下層頸部載置板13の短寸方向Sに沿う側部13iの間に第2開口部18と、一層目の下層頸部載置板13の短寸方向Sに沿う側部13iと枕本体部材20の短寸方向Sに沿う側部20iの間に第1開口部17とを備えることになる。
また、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整を行った結果、頸部載置板が三層から一層になった場合、即ち中間層頸部載置板12、下層頸部載置板13が除去されて、上層頸部載置板11の一層になった場合は、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、一層目の上層頸部載置板11の短寸方向Sに沿う側部11iと枕本体部材20の短寸方向Sに沿う側部20iの間に第1開口部17を備えることになる。
したがって、例えば、上層頸部載置板11の裏面11bが雄面ファスナー、中間層頸部載置板12の表面12aが雌面ファスナー、裏面12bが雄面ファスナー、下層頸部載置板13の表面13aが雌面ファスナー、裏面13bが雄面ファスナー、枕本体部材20の上面20aが雌面ファスナーであってもよく、上層頸部載置板11の裏面11bが雌面ファスナー、中間層頸部載置板12の表面12aが雄面ファスナー、裏面12bが雌面ファスナー、下層頸部載置板13の表面13aが雄面ファスナー、裏面13bが雌面ファスナー、枕本体部材20の上面20aが雄面ファスナーであってもよい。
また、枕本体部材20の上面20aに対して配置する面ファスナー30の数は、枕本体部材20の上面20aにおける長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの夫々の端部に対して、レール状に2列で配置することなく、長寸方向Lに沿って中央部に1列で配置してもよく、面ファスナー30の数は限定されない。
なお、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100における頸部載置板同士及び頸部載置板と枕本体部材20の連結手段は、面ファスナー30に限定されることなく、ボタン式、紐などあらゆる連結手段を採用してもよい。
したがって、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100における開口部の数は、第3開口部19、第2開口部18及び第1開口部17の合計3つに限らず、頸部載置板の層数に比例して合計3つ以上になることがあり、開口部の数は限定されない。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の高さ調整の手法としては、「開口部17、18、19を用いた高さ調整(図9を参照)」、「重畳部15を用いた高さ調整」、及び「膨出部16と突出部14を用いた高さ調整(図10、図11を参照)」の3つのパターンがある。夫々の高さ調整について以下説明する。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の開口部17、18、19を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の開口部17、18、19を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の開口部17、18、19を用いた高さ調整について、一層の頸部載置板から二層又は三層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
なお、一層の頸部載置板の頸椎治療枕100とは、上層頸部載置板11の裏面11bの面ファスナー30と枕本体部材20の上面20aの面ファスナー30を連結させた頸椎治療枕100を意味する。この場合、上層頸部載置板11の短寸方向Sに沿う側部11iと枕本体部材20の短寸方向Sに沿う側部20iの間に第1開口部17(段落0041参照)が設けられる。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、一層の頸部載置板から二層の頸部載置板へ高さが高く調整される。
また、一層から三層に高さ調整する場合、使用者は上層頸部載置板11の裏面11bの面ファスナー30と中間層頸部載置板12の表面12aの面ファスナー30を連結させた2つの頸部載置板に関する中間層頸部載置板12の裏面12bの面ファスナー30と下層頸部載置板13の表面13aの面ファスナー30を連結させる。その後、上層頸部載置板11の裏面11bの面ファスナー30と中間層頸部載置板12の表面12aの面ファスナー30、中間層頸部載置板12の裏面12bの面ファスナー30と下層頸部載置板13の表面13aの面ファスナー30を夫々連結させた3つの頸部載置板に関する下層頸部載置板13の裏面13bの面ファスナー30と枕本体部材20の上面20aの面ファスナー30を連結させる。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、一層の頸部載置板から三層の頸部載置板へ高さが高く調整される。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の重畳部15を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の重畳部15を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
また、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の重畳部15を用いた高さ調整について、一層の頸部載置板から二層又は三層の頸部載置板に調整する手順については、上記実施形態1の頸椎治療枕100の開口部17、18、19を用いた高さ調整について、一層の頸部載置板から二層又は三層の頸部載置板に調整する手順と同様に行われる。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の膨出部16と突出部14を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その後、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30が中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30から完全に分離された後、上層頸部載置板11の背部側B方向へ引っ張り続けることで、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30と中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30の連結が頸部載置板の短寸方向に沿う左右の両側部11i、12iに向かって次第に解除される。
その結果、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30が、中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30から完全に分離される。
その後、中間層頸部載置板12の裏面12bの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30が下層頸部載置板13の表面13aの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30から完全に分離された後、中間層頸部載置板12の背部側B方向へ引っ張り続けることで、中間層頸部載置板12の裏面12bの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30と下層頸部載置板13の表面13aの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30の連結が頸部載置板の短寸方向に沿う左右の両側部12i、13iに向かって次第に解除される。
その結果、中間層頸部載置板12の裏面12bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30が、下層頸部載置板13の表面13aの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30から完全に分離される。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から二層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の膨出部16と突出部14を用いた高さ調整について、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板に調整する手順を説明する。
その後、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30が中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30から完全に分離された後、上層頸部載置板11の背部側B方向へ引っ張り続けることで、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30と中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30の連結が頸部載置板の短寸方向に沿う左右の両側部11i、12iに向かって次第に解除される。
その結果、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30が、中間層頸部載置板12の表面12aの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30から完全に分離される。
その後、下層頸部載置板13の裏面13bの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30が枕本体部材20の上面20aの長寸方向Lに沿う頭部側Hの面ファスナー30から完全に分離された後、下層頸部載置板13の背部側B方向へ引っ張り続けることで、下層頸部載置板13の裏面13bの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30と枕本体部材20の上面20aの長寸方向Lに沿う背部側Bの面ファスナー30の連結が頸部載置板の短寸方向に沿う左右の両側部13i、20iに向かって次第に解除される。
その結果、中間層頸部載置板12と連結している下層頸部載置板13の裏面13bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30が、枕本体部材20の上面20aの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの面ファスナー30から完全に分離される。
その結果、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100は、三層の頸部載置板から一層の頸部載置板へ高さが低く調整される。
また、本発明に係る実施形態1の頸椎治療枕100の膨出部16と突出部14を用いた高さ調整について、一層の頸部載置板から二層又は三層の頸部載置板に調整する手順については、上記実施形態1の頸椎治療枕100の開口部17、18、19を用いた高さ調整について、一層の頸部載置板から二層又は三層の頸部載置板に調整する手順と同様に行われる。
本発明に係る実施形態2の頸椎治療枕は、突出部14を設けた上層頸部載置板11の長寸方向Lに沿う頭部側Hの側部11gと膨出部16を設けた中間層頸部載置板12の長寸方向Lに沿う頭部側Hの側部12hは、互いに長手方向に沿って頭部側Hに向いており、突出部14を設けた中間層頸部載置板12の長寸方向Lに沿う背部側Bの側部12gと膨出部16を設けた下層頸部載置板13の長寸方向Lに沿う背部側Bの側部13hは、互いに長手方向に沿って背部側Bに向いている頸椎治療枕である。
本発明に係る実施形態2の頸椎治療枕の高さ調整の手法としては、「開口部17、18、19を用いた高さ調整」、「重畳部15を用いた高さ調整」、及び「膨出部16と突出部14を用いた高さ調整」がある。
夫々の高さ調整は、実施形態1の頸椎治療枕と同様に行われる。
10 頸部載置部材
11 上層頸部載置板
11a 上層頸部載置板の表面
11b 上層頸部載置板の裏面
11c 上層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
11d 上層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
11e 上層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
11f 上層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
11g 上層頸部載置板の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の側部
11h 上層頸部載置板の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の側部
11i 上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部
12 中間層頸部載置板
12a 中間層頸部載置板の表面
12b 中間層頸部載置板の裏面
12c 中間層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
12d 中間層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
12e 中間層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
12f 中間層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
12g 中間層頸部載置板の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の側部
12h 中間層頸部載置板の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の側部
12i 中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部
13 下層頸部載置板
13a 下層頸部載置板の表面
13b 下層頸部載置板の裏面
13c 下層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
13d 下層頸部載置板の表面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
13e 下層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
13f 下層頸部載置板の裏面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
13g 下層頸部載置板の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の側部
13h 下層頸部載置板の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の側部
13i 下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部
14 突出部
15 重畳部
16 膨出部
17 第1開口部
18 第2開口部
19 第3開口部
20 枕本体部材
20a 枕本体部材の上面
20b 枕本体部材の側面
20c 枕本体部材の上面の長寸方向に沿う一方側(頭部側H)の端部
20d 枕本体部材の上面の長寸方向に沿う他方側(背部側B)の端部
20e 枕本体部材の側面の一方側(頭部側H)の上底端部
20f 枕本体部材の側面の一方側(頭部側H)の下底端部
20g 枕本体部材の側面の他方側(背部側B)の上底端部
20h 枕本体部材の側面の他方側(背部側B)の下底端部
20i 枕本体部材の短寸方向に沿う側部
21 後頭部案内傾斜面
22 背部案内傾斜面
25 上底
26 下底
30 面ファスナー
H 頭部側(Head)=一方側
B 背部側(Back)=他方側
L 頸部載置板と枕本体部材の長寸方向(Long length direction)
S 頸部載置板と枕本体部材の短寸方向(Short direction)
頸椎治療枕において、
仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する頸部載置部材と、
前記頸部載置部材の鉛直方向に配置して、前記頸部載置部材と連結することで前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を前記頸部載置部材を介して支持する枕本体部材とを備えており、
前記頸部載置部材は、複数の矩形薄板状の頸部載置板が積層状に連結したもので、前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する面が平面であり、且つ短寸方向の長さが人体の対称軸に沿った後頸部の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、平面視矩形状であり、且つ長寸方向の長さが前記頸部載置板の長寸方向の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、側面視略台形状であり、前記略台形状側面における頭部側の上底端部から頭部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の後頭部を寝床方向に案内する後頭部案内傾斜面を備えており、
前記複数の頸部載置板は、上層頸部載置板、中間層頸部載置板及び下層頸部載置板であり、
前記上層頸部載置板は、裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記中間層頸部載置板及び前記下層頸部載置板は、夫々の表面と裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記枕本体部材は、上面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記上層頸部載置板と前記中間層頸部載置板、前記中間層頸部載置板と前記下層頸部載置板、前記下層頸部載置板と前記枕本体部材は、夫々互いに、前記面ファスナーで連結されおり、
前記上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部と前記中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第3開口部と、前記中間層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第2開口部と、前記下層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記枕本体部材の短寸方向に沿う側部の間に第1開口部とを備えた点にある。
また、面ファスナーが頸部載置板の長寸方向に沿ってレール状に配置されており、面ファスナーが頸部載置板の短寸方向に沿って配置する場合と比較して、連結部分の面積が大きくなるため、頸部載置板同士の連結及び頸部載置板と枕本体部材同士の連結が必然的に強くなる。その結果として、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する頸部載置板の載置面において、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部の位置を移動させる際に、頸部載置板同士及び頸部載置板と枕本体部材同士が互いにずれることを防止できる。
さらに、本構成の頸椎治療枕によれば、面ファスナーで連結されている頸部載置板同士又は頸部載置板と枕本体部材同士を分離する際に、第3開口部、第2開口部、及び第1開口部の少なくともいずれか一方の開口部に対して、人差し指又は中指を挿入させて長寸方向に向かって引っ張ることで、より一層容易に、頸部載置板同士又は頸部載置板と枕本体部材同士を分離できる。
前記頸部載置板は、前記頸部載置板の長寸方向に沿う一方側の側部に備える突出部と前記頸部載置板の短寸方向に沿う両側部に備える夫々の突出部が互いに交差する部位に対して、前記頸部載置板の厚さ方向の厚さが前記突出部よりも厚い重畳部を備えていることが好ましい。
なお、上記「レール状」とは、図5Bのように、上層頸部載置板11の裏面11bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの夫々の端部11e、11fに対して、長寸方向Lに沿って2列になって平行に並ぶように面ファスナー30を配置すること、及び図6A、図6B、図7A、図7Bのように、中間層頸部載置板12及び下層頸部載置板13の夫々の表面12a、13aと裏面12b、13bの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの夫々の端部12c、12d、12e、12f、13c、13d、13e、13fに対して、長寸方向Lに沿って2列になって平行に並ぶように面ファスナー30を配置することを意味する。
「枕本体部材20の上面20a」とは、下層頸部載置板13の裏面13bと相対する面を意味する。
なお、上記「レール状」とは、図8のように、枕本体部材20の上面20aの長寸方向Lに沿う頭部側H及び背部側Bの夫々の端部20c、20dに対して、長寸方向Lに沿って2列になって平行に並ぶように面ファスナー30を配置することを意味する。
頸椎治療枕において、
仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する頸部載置部材と、
前記頸部載置部材の鉛直方向に配置して、前記頸部載置部材と連結することで前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を前記頸部載置部材を介して支持する枕本体部材とを備えており、
前記頸部載置部材は、複数の矩形薄板状の頸部載置板が積層状に連結したもので、前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する面が平面であり、且つ短寸方向の長さが人体の対称軸に沿った後頸部の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、平面視矩形状であり、且つ長寸方向の長さが前記頸部載置板の長寸方向の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、側面視略台形状であり、前記略台形状側面における頭部側の上底端部から頭部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の後頭部を寝床方向に案内する後頭部案内傾斜面を備えており、
前記複数の頸部載置板は、上層頸部載置板、中間層頸部載置板及び下層頸部載置板であり、
前記上層頸部載置板は、裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記中間層頸部載置板及び前記下層頸部載置板は、夫々の表面と裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記枕本体部材は、上面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記上層頸部載置板と前記中間層頸部載置板、前記中間層頸部載置板と前記下層頸部載置板、前記下層頸部載置板と前記枕本体部材は、夫々互いに、前記面ファスナーで連結されており、
前記上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部と前記中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第3開口部と、前記中間層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第2開口部と、前記下層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記枕本体部材の短寸方向に沿う側部の間に第1開口部とを備えた点にある。
頸椎治療枕において、
仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する頸部載置部材と、
前記頸部載置部材の鉛直方向に配置して、前記頸部載置部材と連結することで前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を前記頸部載置部材を介して支持する枕本体部材とを備えており、
前記頸部載置部材は、複数の矩形薄板状の頸部載置板が積層状に連結したもので、前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する面が平面であり、且つ短寸方向の長さが人体の対称軸に沿った後頸部の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、平面視矩形状であり、且つ長寸方向の長さが前記頸部載置板の長寸方向の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、側面視略台形状であり、前記略台形状側面における頭部側の上底端部から頭部側の下底端部に向かって漸次傾斜する後頭部案内傾斜面を備えており、
前記複数の頸部載置板は、上層頸部載置板、中間層頸部載置板及び下層頸部載置板であり、
前記上層頸部載置板は、裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記中間層頸部載置板及び前記下層頸部載置板は、夫々の表面と裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記枕本体部材は、上面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記上層頸部載置板と前記中間層頸部載置板、前記中間層頸部載置板と前記下層頸部載置板、前記下層頸部載置板と前記枕本体部材は、夫々互いに、前記面ファスナーで連結されており、
前記上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部と前記中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第3開口部と、前記中間層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第2開口部と、前記下層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記枕本体部材の短寸方向に沿う側部の間に第1開口部とを備えた点にある。
前記枕本体部材は、前記略台形状側面における背部側の上底端部から背部側の下底端部に向かって漸次傾斜する背部案内傾斜面を備えていることが好ましい。
後頭部案内傾斜面21は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような後頭部後方からの持ち上げがなく、使用者の後頭部の一部を支持しつつ支持されていない後頭部を寝床方向に案内すると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が頭部方向へぐらつくことを防止することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させるものである。
背部案内傾斜面22は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような胸椎後方からの持ち上げがなく、使用者の背部の一部を支持しつつ支持されていない背部を寝床方向に案内すると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が背部方向へぐらつくことを防止することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させるものである。
後頭部案内傾斜面21は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような後頭部後方からの持ち上げがなく、使用者の後頭部の一部を支持しつつ支持されていない後頭部を寝床方向に案内することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が頭部方向へぐらつくことを防止するものである。
背部案内傾斜面22は、傾斜角度が緩やかな傾斜平面状であり、傾斜曲面状のような胸椎後方からの持ち上げがなく、使用者の背部の一部を支持しつつ支持されていない背部を寝床方向に案内することで仰臥位の姿勢における使用者の後頭部、背部、臀部、踵部が寝床に対して一列に並ぶ状態を長時間維持させると共に、仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を上層頸部載置板11に対して載置した際、頸部載置部材10が背部方向へぐらつくことを防止するものである。
Claims (6)
- 頸椎治療枕において、
仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を支持する頸部載置部材と、
前記頸部載置部材の鉛直方向に配置して、前記頸部載置部材と連結することで前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部を前記頸部載置部材を介して支持する枕本体部材とを備えており、
前記頸部載置部材は、複数の矩形薄板状の頸部載置板が積層状に連結したもので、前記仰臥位の姿勢における使用者の後頸部と接触する面が平面であり、且つ短寸方向の長さが人体の対称軸に沿った後頸部の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、平面視矩形状であり、且つ長寸方向の長さが前記頸部載置板の長寸方向の長さに略等しく、
前記枕本体部材は、側面視略台形状であり、前記略台形状側面における頭部側の上底端部から頭部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の後頭部を寝床方向に案内する後頭部案内傾斜面を備えており、
前記頸部載置板同士及び前記頸部載置板と前記枕本体部材同士は、互いに面ファスナーにより連結されることを特徴とする頸椎治療枕。 - 前記枕本体部材は、前記略台形状側面における背部側の上底端部から背部側の下底端部に向かって漸次傾斜することで、使用者の背部を寝床方向に案内する背部案内傾斜面を備えたことを特徴とする請求項1に記載の頸椎治療枕。
- 前記頸部載置板は、前記頸部載置板の長寸方向に沿う一方側の側部及び短寸方向に沿う両側部に対して、前記夫々の側部の先端を縫い合わすことで一方側方向及び一方側方向に直交する方向に向かって突出する突出部と、前記頸部載置板の長寸方向に沿う他方側の側部に対して、他方側方向に向かって膨らむ膨出部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の頸椎治療枕。
- 前記頸部載置板は、前記頸部載置板の長寸方向に沿う一方側の側部に備える突出部と頸部載置板の短寸方向に沿う両側部に備える夫々の突出部が互いに交差する部位に対して、前記頸部載置板の厚さ方向の厚さが前記突出部よりも厚い重畳部を備えたことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の頸椎治療枕。
- 前記複数の頸部載置板は、上層頸部載置板、中間層頸部載置板及び下層頸部載置板であり、
前記上層頸部載置板は、裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記中間層頸部載置板及び前記下層頸部載置板は、夫々の表面と裏面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記枕本体部材は、上面の長寸方向に沿う一方側及び他方側の夫々の端部に対して、レール状に面ファスナーを配置しており、
前記上層頸部載置板と前記中間層頸部載置板、前記中間層頸部載置板と前記下層頸部載置板、前記下層頸部載置板と前記枕本体部材は、夫々互いに、面ファスナーで連結されることを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の頸椎治療枕。 - 前記上層頸部載置板の短寸方向に沿う側部と前記中間層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第3開口部と、前記中間層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記下層頸部載置板の短寸方向に沿う側部の間に第2開口部と、前記下層頸部載置板の前記短寸方向に沿う側部と前記枕本体部材の短寸方向に沿う側部の間に第1開口部とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の頸椎治療枕。
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