JP3187390U - 枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な臥位に応じて安定して頭を支持して首の適切な姿勢を保つことができる枕を提供する。
【解決手段】枕1は、幅方向両側に設けられた側方調整部18と、側方調整部の間に設けられ使用者の後頭部を支持する頭部用調整部20と、側方調整部の間に設けられ使用者の頸部を支持する頸部用調整部22と、を有し、頸部用調整部は、半円柱状に形成されている。頭部用調整部は、頸部用調整部に向かって厚みが薄くなる、くさび状に形成されており、側方調整部、頭部用調整部、及び頸部用調整部は、それぞれ高さ調整部材を有し、高さ調整部材の積層枚数を調整することにより、高さを個別に調整することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、枕に関し、特に、就寝時の姿勢を適切に保持する枕に関する。
従来の枕としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この枕は、首を支持する部分が後頭部を支持する部分よりも盛り上がっており、また、首を支持する部分は、幅方向の両端に向かって高さが高くなるように形成されている。このような構造の枕では、首を支持する部分で使用者の頸椎の変形を矯正する。また、首を支持する部分の幅方向両側が中央より高くなっているので、使用者が寝返りを打った際には、再び仰臥位になるように、この幅方向両側の部分が使用者の寝返りを促す。
特開2012−245312号公報
しかしながら、上記のような従来の枕では、首を支持する部分と後頭部を支持する部分が一体になっている。このため、様々な体格や、様々な臥位においても適切な姿勢を得るように枕を設計することが難しい。
本考案の目的は、様々な臥位に応じて安定して頭を支持して首の適切な姿勢を保つことができる枕を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案の枕は、幅方向両側に設けられた側方部材と、側方部材の間に設けられ使用者の後頭部を支持する頭部用部材と、側方部材の間に設けられ使用者の頸部を支持する頸部用部材と、を有し、頸部用部材は、半円柱状に形成されている、ことを特徴としている。
このように構成された本考案においては、枕が、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材に分割されているので、使用者の体格や臥位に応じて、それぞれ独立して部材の高さや形状、硬さ等を適切に設定することができる。これにより、枕は、使用者の体格や使用環境に、より柔軟に対応可能となる。また、頸部用部材が半円柱状に形成されているので、仰臥位において首を良好に支持することができ、首の適切な姿勢が保たれる。
本考案においては、好ましくは、頭部用部材は、頸部用部材に向かって厚みが薄くなる、くさび状に形成されている。
このように構成された本考案においては、頭部用部材がくさび状に形成されているので、半円柱状の頸部用部材と組み合わされることにより、使用者の後頭部が体に対して適切な角度で保持される。これにより、使用者の頭部及び頸部が適切な姿勢で保たれる。
本考案において、好ましくは、側方部材は、使用者の頭部に向かう面が平坦である。
このように構成された本考案においては、側方部材において使用者の頭部が載置される面が平坦であるので、従来の枕のように側臥位を仰臥位に促すことなく、側臥位の状態で、使用者の頭部が安定して保持される。
本考案において、好ましくは、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材は、高さを調節可能に構成されている。より好ましくは、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材の少なくとも1つは、袋状に形成されたカバーと、カバーの内部に収容される複数の層の高さ調整部材を有し、カバー内部への高さ調整部材の収納数を調整することにより、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材の少なくとも1つの高さを調整可能に構成されている。
このように構成された本考案においては、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材は、高さを調整可能に構成されているので、使用者の体格や、使用環境等に応じてそれぞれの部位の高さを柔軟に調整可能となる。
本考案において、好ましくは、頸部用部材の高さ調整部材は、半円筒状に形成されている。このように構成された本考案においては、頸部用部材の高さ調整部材が半円筒状に形成されているので、高さ調節部材の収納数を調整することにより、頸部用部材の半径寸法を調整することが可能になる。したがって、使用者の頸部の形状、寸法に合わせて頸部用部材のサイズをより柔軟に調整可能となる。
本考案において、好ましくは、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材は、シート状部材の上に配置され且つ取り外し可能に取り付けられる。
このように構成された本考案においては、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材が、シート状部材の上に配置され取り外し可能に取り付けられるので、これらの部材の位置をシート状部材上で自由に調整可能になる。また、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材がシート状部材に取り付けられるので、これらの部材の相対位置がずれるのが防止される。
本考案において、好ましくは、シート状部材において、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材に向かう面には、第1の面ファスナが設けられ、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材において、シート状部材に向かう面には、それぞれ第1の面ファスナに係合可能な第2の面ファスナが設けられている。
このように構成された本考案においては、シート状部材に第1の面ファスナが、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材に、第2の面ファスナが設けられているので、これらの面ファスナが互いに係合することによって側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材がシート状部材に固定される。面ファスナで固定されるので、簡単に取り付け、取り外しが可能となり、また側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材の相対位置の調整が容易となる。
本考案において、好ましくは、第1の面ファスナは、枕の左右方向に沿って配置され、第2の面ファスナは、枕の上下方向に沿って配置される。
このように構成された本考案においては、第1の面ファスナが、枕の左右方向に沿って配置され、第2の面ファスナが、枕の上下方向に沿って配置されているので、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材をシート状部材に取り付けると、面ファスナが互いに直交する方向に配置される。したがって、互いの面ファスナが係合する面積が少なくなり、各部材の確実な取り付けが可能になるとともに、取り外しがより容易になる。
本考案において、好ましくは、頸部用部材において枕の外周に向く辺の少なくとも一部は、シート状部材に取り外し可能に取り付けられている。
このように構成された本考案においては、頸部用部材において枕の外周に向く辺の少なくとも一部がシート状部材に取り外し可能に取り付けられているので、使用者の寝返りなどによって頸部用部材がシート状部材に対してずれてしまうのを防止し、確実な頸部の支持が可能になる。
本考案において、好ましくは、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材において、シート状部材とは反対側の面には、クッション材が配置される。
このように構成された本考案においては、クッション材が設けられているので、使用者が枕に頭部を置いたときの感触が良好となる。
本考案において、好ましくは、少なくとも側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材を覆うカバーを更に有する。
このように構成された本考案においては、カバーが設けられているので、少なくとも側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材が使用時にばらばらになってしまうのが防止される。
本考案において、好ましくは、少なくとも側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材を覆うカバーを更に有し、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材は、カバーの内面上に配置され且つ取り外し可能に取り付けられる。
このように構成された本考案においては、カバーが設けられているので、少なくとも側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材が使用時にばらばらになってしまうのが防止される。また、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材が、カバーの内面上に配置され取り外し可能に取り付けられるので、これらの部材の位置をカバー内で自由に調整可能になる。また、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材がカバーに取り付けられるので、これらの部材の相対位置がずれるのが防止される。
本考案においては、好ましくは、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材において、カバーに取り付けられる面とは反対側の面には、クッション材が配置される。
このように構成された本考案においては、クッション材が設けられているので、使用者が枕に頭部を置いたときに接触面が柔らかくなり感触が良好となる。
本考案においては、好ましくは、クッション材の外面にはポケットが形成され、ポケットには、板状クッション材が収容される。
このように構成された本考案においては、クッション材の外面のポケットに、板状クッション材が収容されているので、板状クッション材によって、側方部材、頭部用部材、及び頸部用部材の間の段差が軽減され、使用感が良好になる。
本考案の第1実施形態にかかる枕の分解斜視図である。 本考案の第1実施形態にかかる枕のクッション材を示す図である。 本考案の第1実施形態に係る枕の調整部を裏から見た図である。 本考案の第1実施形態に係る枕の側方調整部の断面図である。 本考案の第1実施形態に係る枕の頭部用調整部の断面図である。 本考案の第1実施形態に係る枕の頸部用調整部の断面図である。 本考案の第2実施形態に係る枕の分解斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る枕の調整部を裏から見た図である。 本考案の第2実施形態に係る枕の頸部用調整部の断面図である。
以下、本考案の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。なお、第2実施形態以降では、第1実施形態と同様の構成には、図面に第1実施形態と同一符号を付し、その説明を簡略化または省略する。また、以下の実施形態において、使用者の後頭部が枕に当たる面を表面、枕が載置される面に向く面を裏面とし、また使用者の頭頂部側の枕の側を上側、頸部側の枕の側を下側と称する。
[第1実施形態]
図1は、本考案の第1実施形態にかかる枕の分解斜視図である。この図1に示すように、本実施形態の枕1は、カバー2と、カバー2内に収容された枕本体4とを備える。カバー2は、略直方体に形成されており、略矩形状の裏面の四辺のうち、三辺が開放している。この開放された三辺にはファスナ6が取り付けられており、このファスナ6によりカバー2が開閉自在になっている。
枕本体4は、カバー2の内側に配置されるクッション材8と、クッション材8の裏側に配置され、枕本体4の高さ等を調整することができる調整部10と、調整部10の裏側に配置され、調整部10を所定位置に固定するためのシート状部材12と、を有する。
図2は、本考案の第1実施形態に係る枕のクッション材を示す図である。この図2に示すように、クッション材8は、カバー2を通して使用者の後頭部を支持する部分であり、袋状に形成されている。クッション材8の内部には、ある程度の弾力性を有するように、綿やウレタンフォームのビーズ等の材料が充填されている。クッション材8の左右方向及び上下方向の寸法は、カバー2の左右方向及び上下方向の寸法よりも大きい。
調整部10は、4つの部分に分割されている。具体的には、調整部10は、枕本体4の左右に長さ方向に延びる平面矩形状の2つの側方調整部(側方部材)18と、側方調整部18の間、つまり枕本体4の中央上部に配置される平面矩形状の頭部用調整部(頭部用部材)20と、側方調節部18の間で、頭部用調整部20の下方に位置する平面矩形状の頸部用調整部(頸部用部材)22とを有する。
図3は、本考案の第1実施形態に係る枕の調整部10を裏側から見た図である。また、図4は、本考案の第1施形態に係る枕の側方調整部18の断面図であり、図5は、本考案の第1実施形態に係る枕の頭部用調整部20の断面図であり、図6は、本考案の第1実施形態に係る枕の頸部用調整部22の断面図である。
側方調整部18は、図1にも示すように、全体として直方体に形成されており、左右方向の寸法は、枕本体4の左右方向の寸法の約3分の1であり、上下方向の寸法は、枕本体4の上下方向の寸法とほぼ同じである。側方調整部18は、図4に示すように、直方体の袋状に形成された調整用カバー部24と、調整用カバー部24の内部に収容された高さ調整部材26とを有する。調整用カバー部24は、略矩形状の裏面の四辺のうち、三辺にファスナ28を有しており、内部の高さ調整部材26が出し入れ自在となっている。調整用カバー部24の裏面には、左右方向略中央に、枕本体4の上下方向に沿って延びる面ファスナ30(第2の面ファスナ)が設けられている。
高さ調整部材26は、矩形状の板状部材であり、ウレタンフォームやスポンジ等、弾力性を有する材料で形成されている。高さ調整部材26は、複数枚用意され、使用者の体格や使用状態に応じて所望の枚数を調整用カバー部24に収容する。高さ調整部材26を収容した状態では、側方調整部18の表面は平坦となる。
頭部用調整部20は、全体としてくさび状の三角柱状に形成されており、平坦な裏面20Aと、傾斜する表面20Bとを有する。頭部用調整部20は、図5に示すように、くさび状の袋状に形成された調整用カバー部32と、調整用カバー部32の内部に収容された高さ調整部材34とを有する。頭部用調整部20は、くさび状の厚みのある側が枕本体4の上側に配置され、上面20Bの傾斜が、枕本体4の上部から下方に行くに従って厚みが小さくなるように配置されている。調整用カバー部32は、裏面の三辺にファスナ36を有しており、内部の高さ調整部材34が出し入れ自在となっている。調整用カバー部32の裏面には、左右方向略中央に、枕本体4の上下方向に沿って延びる面ファスナ38(第2の面ファスナ)が設けられている。
高さ調整部材34は、くさび状の高さ調整部材34Aと、この高さ調整部材34Aの裏側に配置される矩形板状の高さ調整部材34Bとを有する。これらの高さ調整部材34は、ウレタンフォームやスポンジ等、弾力性を有する材料で形成されている。高さ調整部材34Bは、複数枚用意され、使用者の体格や使用状態に応じて所望の枚数を調整用カバー部32に収容する。
頸部用調整部22は、全体として半円柱状(かまぼこ形)に形成されており、平坦な裏面22Aと、円柱状の表面22Bとを有する。頸部用調整部22は、図6に示すように、半円柱状の袋状に形成された調整用カバー部40と、調整用カバー部40の内部に収容された高さ調整部材42とを有する。頸部用調整部22は、半円柱状の軸線方向が枕本体4の左右方向に沿うように配置されている。調整用カバー部40は、裏面の三辺にファスナ44を有しており、内部の高さ調整部材42が出し入れ自在となっている。調整用カバー部40の裏面には、左右方向略中央に、枕本体4の上下方向に沿って延びる面ファスナ46(第2の面ファスナ)が設けられている。また、図1に示すように、調整用カバー部40の下端40Aは、シート状部材12の下端12Bに、ファスナ14等によって取り外し可能に取り付けられている。
高さ調整部材42は、半円柱状(かまぼこ形)の高さ調整部材42Aと、この高さ調整部材42Aの裏側に配置される矩形板状の高さ調整部材42Bとを有する。これらの高さ調整部材42は、ウレタンフォームやスポンジ等、弾力性を有する材料で形成されている。高さ調整部材42Bは、複数枚用意され、使用者の体格や使用状態に応じて所望の枚数を調整用カバー部40に収容する。
シート状部材12は、その上面に調整部10を載置するための部材である。シート状部材12は、袋状に形成されており、内部には、クッション材8よりも薄く平坦なシート状になるように、例えば弾力性を有するシート状の材料が収容されている。シート状部材12の左右方向及び上下方向の寸法は、カバー2の左右方向及び上下方向の寸法とほぼ同じである。したがって、シート状部材12の左右方向及び上下方向の寸法は、クッション材8の左右方向及び上下方向の寸法より短い。シート上部材12の上辺は、クッション材8の上辺に結合されている。
シート状部材12の調整部10に面する面、即ち表面には、上下方向に等間隔に、左右方向に沿って左右方向のほぼ全長にわたって延びる複数(本実施形態では3つ)の面ファスナ16(第1の面ファスナ)が設けられている。
以上のような構造の枕は、以下のように使用する。
まず、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22のそれぞれの高さ調整部材26,34,42を、使用者の体格や体調、使用環境等に応じて所望の枚数だけ積層して調整用カバー部24,32,40に収容し、所望の高さの側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22をそれぞれ準備する。
そして、これらの側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22を、シート状部材12の上に載置する。このとき、頸部用調整部22を、シート状部材12の左右方向略中央の下部に配置し、その上方に頭部用調整部20を配置し、頸部用調整部22及び頭部用調整部20の左右両側に側方調整部18を配置する。側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22の裏面にはそれぞれ面ファスナ30、38、46が設けられており、シート状部材12の表面にも面ファスナ16が設けられているので、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22は、所定の配置でシート状部材12に固定される。このとき、シート状部材12の面ファスナ16は、枕本体4の左右方向に沿って設けられ、側方調整部18、頭部用調整部20及び頸部用調整部22の面ファスナ30,38,46は、枕本体4の上下方向に沿って設けられているので、面ファスナ16と面ファスナ30,38,46は、互いに直交する向きに配置され、互いに交差する部分において係合する。
次に、調整部10の上から、クッション材8を被せて枕本体4を形成する。クッション材8は、シート状部材12の左右寸法及び上下寸法よりも大きな左右寸法及び上下寸法を有しているので、クッション材8を調整部10の上から被せると、クッション材8が調整部10の側方を包む。このようにして組み立てた枕本体4を、カバー2に収容する。
このような枕1を使用者が使用する際には、使用者が仰臥位の場合、使用者の首を頸部用調整部22が支持し、頭部用調整部20が後頭部を支持する。使用者が側臥位の場合には、側方調整部18が使用者の側頭部及び首を支持する。
以上のような第1実施形態に係る枕によれば、次のような効果が得られる。
調整部10が、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22に分割されているので、それぞれの部位を、使用者の臥位に応じて適切な高さ、形状、あるいは適切な硬さ等、個々に枕の条件を設定することができる。したがって、より使用者の好みや使用環境に応じた柔軟な対応が可能となる。また、これにより、使用者の体格、使用状況に応じて、どのような臥位であっても首を適切に支持することができ、適切な首の姿勢を保つことができるから、快適な睡眠を得られる。
頸部用調整部22が半円柱状に形成されているので、使用者が仰臥位の時に頸部を適切に支持することができ、首の適切な姿勢を保つことができる。
また、頭部用調整部20がくさび状に形成されているので、半円形状の頸部用調整部22で頸部を支持された使用者の後頭部が、頭部用調整部20によって支持されたとき、首の上部の領域における圧力を他の場所よりも少なくできる。したがって、頸部用調整部20による頸部の支持をより確実に行えると共に、後頭部を首あるいは背骨に対して適切な角度に保持できる。
更に、側方調整部18の表面が平坦に形成されているので、使用者が側臥位にあるとき、使用者の頭部が安定して側方調整部18に支持される。従来の枕では、左右両側が盛り上がっており、中央に向かって凹むように傾斜しているため、使用者が側臥位になったとき、使用者の頭部が安定せず、再び仰臥位に戻ってしまう。また、傾斜の途中で頭部が支持されると、側臥位における使用者の頭部の高さが適切とならない場合がある。本実施形態では、側方調整部18の表面が平坦に形成されているので、側臥位においても、使用者の頭部を意図した適切な高さで保持することができる。
側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22が、それぞれ別個の袋状に形成され、シート状部材12上に配置されて固定されるので、各調整部18,20,22の相対位置を自由に調整することができ、その相対位置がずれてしまうのを防止することができる。したがって、使用者の体格や使用状況に応じて柔軟に枕1の位置を変更することができる。
シート状部材12の表面には面ファスナ16が設けられ、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22の裏面には面ファスナ30,38,46が設けられているので、これらが互いに係合することによって、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22がシート状部材12に取り付けられる。面ファスナ16,30,38,46による取り外し可能な取り付けであるので、取り付け作業が容易であり、位置や高さの調整をするために各調整部18,20,22を外すことも簡単に行うことができる。
また、シート状部材12の面ファスナ16は、枕1の左右方向に沿って配置され、側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22の面ファスナ30,38,46は枕1の上下方向に沿って配置されるので、これらの面ファスナ16と、面ファスナ30,38,46とは、互いに直交する方向に配置される。面ファスナ16と、面ファスナ30,38,46とが、互いに交差する部分で係合するので、係合する面積が面ファスナ16,30,38,46の全部ではなく一部となるため、取りつけも容易であり、また取り外しも少ない力で行える。また、例えば側方調整部18、頭部用調整部20、及び頸部用調整部22がシート状部材12に対して多少斜めに配置されても、調整部10を裏側クッション材14に良好に固定できる。
調整部10が調整用カバー部24,32,40と、高さ調整部材26,34,42とで構成されているので、高さ調整部材26,34,42の積層枚数を調整することによって簡単に調整部10の高さを変更することができる。
調整部10の上にクッション材8が設けられているので、使用者が枕1に頭を置いたとき接触面が柔らかくなり、良好な感触を得られる。
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る枕50は、第1実施形態のシート部材12を有しておらず、調整部が直接カバーに取り外し可能に取り付けられている点が、第1実施形態に係る枕と主に異なる。
図7は、第2実施形態に係る枕50の分解斜視図である。本実施形態の枕50は、カバー52と、カバー52に収容された枕本体54とを備える。
カバー52の裏面の内面52Aには、複数個の面ファスナ(第1の面ファスナ)56が配置されている。本実施形態では、面ファスナ56は、矩形状に形成され、左右方向に3個ずつ、上下方向に2個ずつの計6個設けられている。それぞれの面ファスナ56の長手方向は、枕50の左右方向に沿って延びている。枕50の幅方向中央の面ファスナ56のうち、ファスナ6に近い側の面ファスナ56は、両側の面ファスナ56よりも内側に配置されている。
調整部55は、第1実施形態と同様に側方調整部(側方部材)58と、頭部用調整部(頭部用部材)60と、頸部用調整部(頸部用部材)62とを有する。これらの側方調整部58及び頭部用調整部60は、第1実施形態と同様に、それぞれ調整用カバー部と、調整用カバー部の内部に収容された高さ調整部材とを有している。
図8は、第2実施形態に係る枕50の側方調整部58、頭部用調整部60、及び頸部用調整部62を裏面側から見た図である。この図8に示すように、第2実施形態に係る枕50では、側方調整部58には、左右方向に延びる面ファスナ(第2の面ファスナ)64が、上下方向に間隔を開けて配置されている。また、頭部用調整部60、及び頸部用調整部62には、それぞれ上下方向略中央に、左右方向に延びる面ファスナ(第2の面ファスナ)66,68が配置されている。これらの面ファスナ64,66,68は、側方調整部58、頭部用調整部60、及び頸部用調整部62がそれぞれカバー52の上に配置されたときに、カバー52の面ファスナ56に対応する位置に設けられている。
図9は、第2実施形態に係る枕50の頸部用調整部62の断面図である。この図9に示すように、頸部用調整部62は、調整用カバー部70と、調整用カバー部70の内部に収容された高さ調整部材74とを有する。高さ調整部材74は、半円柱状(かまぼこ形)及び半円筒状の高さ調整部材74Aと、この高さ調整部材74Aの裏側に配置される矩形板状の高さ調整部材74Bとを有する。これらの高さ調整部材74A,74Bは、複数枚用意され、使用者の体格や使用状態に応じて所望の枚数を調整用カバー部70に収容可能となっている。
再び図7を参照すると、調整部55の表面側には、クッション材76が設けられている。クッション材76の裏面側には、矩形状のポケット78が形成されている。このポケット78には、板状のクッション材80が収容されている。
以上のような第2実施形態に係る枕50では、所望の高さに調整した側方調整部58,頭部用調整部60、及び頸部用調整部62をカバー52の内面の上に所望の位置に配置する。側方調整部58、頭部用調整部60、及び頸部用調整部62の面ファスナ64,66,68は、カバー52の面ファスナ56に係合し、これにより、側方調整部58、頭部用調整部60、及び頸部用調整部62が所望の位置でカバー52に取り付けられる。
次に、調整部55の上からクッション材76を被せ、その上からカバー52の上部分を被せて枕50を形成する。
以上のような第2実施形態に係る枕によれば、次のような効果が得られる。
側方調整部58,頭部用調整部60、及び頸部用調整部62がカバー52に直接取り付けられるので、カバー52に対する各調整部58,60,62の位置がずれてしまうのを防止することができる。
頸部用調整部62が、半円柱状及び半円筒状の高さ調整部材74Aを有するので、半円筒状の高さ調整部材74Aの積層枚数を調整することにより、頸部用調整部62の半径寸法を調整することができる。これにより、頸部用調整部62の高さのみならず、太さも調整することができるので、使用者の体格や使用状況により柔軟に対応することができる。
クッション材76にポケット78が設けられ、このポケット78に板状のクッション材80が収容されているので、側方調整部58,頭部用調整部60、及び頸部用調整部62の間の段差が軽減され、快適な使用感を得られる。
本考案は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、以下のような態様であってもよい。
各調整部は、高さ調整部材の収容枚数を調整することによって高さを調整可能になっていたが、これに限らず、例えば調整用カバー部を空気を通さない材料で形成し、内部の空気量を調整することによって高さを調整してもよい。また、調整部は、側方調整部、頭部用調整部、及び頸部用調整部の全てにおいて高さ調整可能であるものに限らず、これらのうちの少なくとも1つが高さ調整可能であればよい。
1,50 枕
2,52 カバー
4 枕本体
8,76 クッション材
10,55 調整部
12 シート状部材
18,58 側方調整部
20,60 頭部用調整部
22,62 頸部用調整部

Claims (15)

  1. 幅方向両側に設けられた側方部材と、
    前記側方部材の間に設けられ使用者の後頭部を支持する頭部用部材と、
    前記側方部材の間に設けられ使用者の頸部を支持する頸部用部材と、を有し、
    前記頸部用部材は、半円柱状に形成されている、
    ことを特徴とする枕。
  2. 前記頭部用部材は、前記頸部用部材に向かって厚みが薄くなる、くさび状に形成されている、請求項1に記載の枕。
  3. 前記側方部材は、使用者の頭部に向かう面が平坦である、請求項1または請求項2に記載の枕。
  4. 前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材は、高さを調節可能に構成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の枕。
  5. 前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材の少なくとも1つは、袋状に形成されたカバーと、前記カバーの内部に収容される複数の層の高さ調整部材を有し、前記カバー内部への前記高さ調整部材の収納数を調整することにより、前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材の少なくとも1つの高さを調整可能に構成されている、請求項4に記載の枕。
  6. 前記頸部用部材の前記高さ調整部材は、半円筒状に形成されている、請求項5に記載の枕。
  7. 前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材は、シート状部材の上に配置され且つ取り外し可能に取り付けられる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の枕。
  8. 前記シート状部材において、前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材に向かう面には、第1の面ファスナが設けられ、前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材において、前記シート状部材に向かう面には、それぞれ前記第1の面ファスナに係合可能な第2の面ファスナが設けられている、請求項7に記載の枕。
  9. 前記第1の面ファスナは、前記枕の幅方向に沿って配置され、前記第2の面ファスナは、前記枕の長さ方向に沿って配置される、請求項8に記載の枕。
  10. 前記頸部用部材は、前記頸部用部材において前記枕の外周に向く辺の少なくとも一部は、前記シート状部材に取り外し可能に取り付けられている、請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の枕。
  11. 前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材において、前記シート状部材とは反対側の面には、クッション材が配置される、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の枕。
  12. 少なくとも前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材を覆うカバーを更に有する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の枕。
  13. 少なくとも前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材を覆うカバーを更に有し、前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材は、前記カバーの内面上に配置され且つ取り外し可能に取り付けられる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の枕。
  14. 前記側方部材、前記頭部用部材、及び前記頸部用部材において、前記カバーに取り付けられる面とは反対側の面には、クッション材が配置される、請求項13に記載の枕。
  15. 前記クッション材の外面にはポケットが形成され、前記ポケットには、板状クッション材が収容される、請求項1又は請求項14に記載の枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022181137A (ja) * 2021-05-25 2022-12-07 亮一 森 頸椎治療枕

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