JP2010246718A - 寝返りしやすい枕及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】仰向けの状態で使用した場合においても、仰向けの状態から横向きに寝返りをうった場合においても、枕使用者を圧迫することなく支持し、寝心地の低下及び異物感によって覚醒することがない寝返りしやすい枕を提供する。
【解決手段】寝返りしやすい枕1は、表面が平坦な板状のウレタンからなる枕本体11、枕本体11の第1側縁を3分割してその中央部分から突出した傾斜部12、並びに枕本体11より硬い第1及び第2のサポート部材11f、11gを有する。傾斜部12は、表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜している。第1のサポート部材11fは枕使用者の仰向け時の頸椎部を支持するためのものであり、第2のサポート部材11gは枕使用者の仰向け時の後頭部を支持するためのものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、寝返りしやすい枕に関し、特に、枕使用者が横向きに寝返りをうった場合に異物感で覚醒することがない寝返りしやすい枕、及びその使用方法に関する。
従来、枕としては、綿等の芯材を繊維生地からなる枕袋で包んだ形式のものが使用されている(例えば特許文献1)。これらの枕の芯材としては綿の他、蕎麦殻、羽毛、プラスチック片等、種々の材質からなる小片が1種類又は複数種類使用されている。
また、就寝時の枕使用者の寝心地を改善するために、例えば特許文献2に開示されているような、低反発枕が提案されている。この特許文献2に開示された枕は、枕使用者の体圧及び体温によって形状が変化し、枕使用者の頭部から肩部までの範囲に密着するものである。低反発枕としては、枕使用者が仰向けに寝た状態において、枕使用者の頸椎に相当する位置を凸状に膨出させたものも提案されている(特許文献3)。
更に、睡眠中の寝返りを円滑に行うことができるように、例えば特許文献4には、長方体の長手方向中央にU字状の窪みを設け、窪みの両側を山型に高く形成した枕が開示されている。
登録実用新案第3059338号公報 特開2005−319250号公報 特開2008−272053号公報 登録実用新案第3008019号公報
しかしながら、上述の従来技術には以下のような問題点がある。特許文献1に開示された枕は芯材が小片状であるため、枕使用者が仰向けの状態から横向きに寝返りをうった場合に、芯材が枕袋内で容易に移動し、変形性が高いものである。また、特許文献2及び3に開示された低反発枕も枕使用者の体圧及び体温によって形状が容易に変形するものである。即ち、特許文献1乃至3に開示された枕を使用すると、枕使用者が寝返りをうつ場合において、枕上面が枕使用者の頭部から肩部及びその周辺に密着してしまい、枕使用者が身体の方向を横向きに転換することが難しくなる。従って、寝返り性が低下して、枕使用者の首に却って大きな負荷がかかることがある。
また、特許文献2に開示された低反発枕は、幅方向の中央部付近が端部側よりも若干低く形成されているものである。しかしながら、頭部から首にかけての体型は枕使用者によって異なるため、特許文献2に開示された枕を使用した場合、枕による押圧荷重が枕使用者によって異なり、所望の寝心地が得られない場合がある。そして、この枕は幅方向の両端部が中央部よりも高く形成されているため、枕使用者が横向きに寝返りをうった場合において、凸部分が特に枕使用者の顎を不自然に圧迫し、枕使用者が異物感によって覚醒してしまう場合がある。
更に、特許文献3に開示された低反発枕は、枕使用者の頸椎に相当する位置の上面が凸状に形成されていると共に、枕使用者の第1胸椎から第4胸椎までを支持する支持部が、前記凸状部分から床面までの間で直線的に高さが減じるように形成されている。従って、枕使用者が横向きに寝返りをうつと、枕の凸状部分及び胸椎支持部の傾斜面が枕使用者の側頭部から肩までの部分を圧迫し、枕使用者が異物感を感じて覚醒してしまうことがある。そして、枕使用者の頸椎に相当する位置の凸状部分は、形状を変更することができないため、例えば日々の体調等に合わせて枕の高さを変更して使用したい場合において、使用に適さない。そして、高さが合わない枕を使用した場合、本来は枕使用者の頸椎部分を支持するための凸状部分が、逆に枕使用者の頸椎付近を不自然に圧迫してしまい、寝心地が低下する。
更にまた、特許文献4に開示された枕は、枕使用者がU字状の窪みに頭部を嵌めこんで、仰向けの状態で使用するものである。従って、睡眠中に横向きに寝返りをうって枕の山型部分に側頭部をずらした場合においても、枕使用者が横向きのまま頭部を枕の窪み部分に落としこんで、寝姿勢が不自然になり、寝心地が低下する場合がある。
更にまた、特許文献2乃至4は、いずれも枕の材質及び形状を規定することによって使用者の寝返り性を改善するものであるが、枕使用者が仰向けの状態から横向きに寝返りをうった場合において、枕使用者の耳に接触する位置における枕の形状及び材質が格別の特徴を有することを開示するものではない。従って、横向きで寝た状態でこれらの枕を使用した場合、枕使用者の耳が不自然に圧迫されて寝心地が低下する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、仰向けの状態で使用した場合においても、仰向けの状態から横向きに寝返りをうった場合においても、枕使用者を圧迫することなく支持し、寝心地の低下及び異物感によって覚醒することがない寝返りしやすい枕を提供することを目的とする。
本発明に係る寝返りしやすい枕は、表面が平坦な板状のウレタンからなる枕本体と、この枕本体の第1側縁を3分割してその中央部分から突出し、表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜した傾斜部と、前記枕本体内に埋設され、前記第1側縁に平行に延びる帯板状をなし、前記枕本体より硬い第1及び第2のサポート部材と、を有し、前記第1のサポート部材は枕使用者の仰向け時の頸椎部を支持するためのものであり、前記第2のサポート部材は前記枕使用者の仰向け時の後頭部を支持するためのものであることを特徴とする。
この場合に、例えば上述の第1のサポート部材は、前記第2のサポート部材よりも前記第1側縁寄りの位置に配置され、前記第2のサポート部材は、前記第1側縁とその反対側の第2側縁との間の中央部よりも前記第1のサポート部材寄りの位置に配置されている。
そして、前記枕本体の上に、袋に綿を充填した補助シートが配置されているように構成することができる。
この場合、前記傾斜部は袋に綿を充填して構成され、前記傾斜部の袋と前記補助シートの袋とが連通して前記傾斜部と前記補助シートとが一体的に作られていてもよい。
また、前記枕本体と前記傾斜部とは別体で形成されており、これらがカバー内に配置されて組み立てられているように構成することができる。
更に、前記枕本体内に埋設され、前記第1及び第2のサポート部材に平行に延びる帯板状をなし、前記枕本体より硬い第3のサポート部材を有し、前記第3のサポート部材は、前記第2のサポート部材よりも前記第2側縁寄りの位置に配置してもよい。
本発明に係る寝返りしやすい枕の使用方法は、上述の寝返りしやすい枕を使用し、耳の位置が前記第2のサポート部材の位置を外し、前記第2のサポート部材よりも前記第1のサポート部材寄りの位置になるようにして、頭を載せることを特徴とする。
また、上述の枕本体が第3のサポート部材を有する場合には、前記枕本体における前記第3のサポート部材側の前記第2の側縁に切り換えて前記傾斜部を配置して、前記カバー内に収納して使用することができる。
本発明の寝返りしやすい枕によれば、枕本体の表面が平坦であるため、枕使用者が平坦面上で容易に寝返りをうつことができる。
また、枕本体内には、枕本体より硬い第1及び第2のサポート部材が設けられ、これらの第1及び第2のサポート部材は、第1側縁に平行に延びている。従って、枕使用者が仰向けの状態においても、横向きに寝返りをうった状態においても、枕使用者は枕本体に平坦面で接触して、圧迫されることなく、安定的に支持されることができる。
更に、傾斜部は、表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜しているため、枕使用者が仰向けの状態で枕を使用した場合、傾斜部が首から背中までの範囲を圧迫することなく支持することができると共に、枕使用者が傾斜面上で身体の位置を高さ方向にずらして、肩に対する頭部の相対的な高さを容易に調整することができる。
更にまた、この傾斜部は、3分割した枕本体の第1側縁の中央部分だけから突出しているため、枕使用者が横向きに寝返りをうった場合に、傾斜部が枕使用者の肩を圧迫することがなく、枕使用者が異物感によって覚醒することがない。
本実施形態の寝返りしやすい枕の使用方法によれば、枕使用者の耳が第2のサポート部材によって圧迫されることがなく、使用者が横向きに寝返りをうった場合に異物感によって覚醒することがない。
本発明の寝返りしやすい枕を示す斜視図である。 本実施形態の寝返りしやすい枕を示す断面図である。 本実施形態の寝返りしやすい枕の補助シートを示す斜視図である。 本実施形態の寝返りしやすい枕を枕使用者が仰向けになって使用している状態を示す側面図である。 本発明の寝返りしやすい枕を枕使用者が仰向け及び横向きになって使用している状態を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の寝返りしやすい枕を示す斜視図、図2は本実施形態の寝返りしやすい枕を示す断面図、図3は本実施形態の寝返りしやすい枕の補助シートを示す斜視図である。また、図4は本実施形態の寝返りしやすい枕を枕使用者が仰向けになって使用している状態を示す側面図、図5は本発明の寝返りしやすい枕を枕使用者が仰向け及び横向きになって使用している状態を示す上面図である。
図1に示すように、本発明の寝返りしやすい枕1は、平板上の枕本体11と、傾斜部12と、枕本体内に埋設された第1及び第2のサポート部材11f,11gとを有する。本実施形態の枕1において、枕本体11と傾斜部12とは別体で形成されており、枕本体11上に補助シート110が重ねられている。また、本実施形態においては、枕本体11内に更に第3のサポート部材11hが埋設されており、枕本体11の下方には複数枚の高さ調整パッド13が設けられている。そして、枕1の全体がカバー10内に収納されている。
枕本体11は、表面が平坦な板状のウレタンからなり、枕使用者が使用する際の肩幅方向の幅W11が例えば800mmであり、頭部から下半身に向かう方向の長さL11が例えば300mmである。図2に示すように、枕本体11は、第1のウレタン層11a及び第2のウレタン層11bが上下に積層されて構成されており、これらの第1及び第2のウレタン層11a,11b間に第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hが介装されている。そして、第1及び第2のウレタン層11a,11bは、第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hが介装された状態で一体化されている。本実施形態において、これらの第1及び第2のウレタン層11a,11bは硬さが互いに等しく、例えばJIS K 6400−2に規定されているD法による測定値が20乃至70Nである。第1のウレタン層11aと第2のウレタン層11bとは、高さが同一であることが好ましい。本実施形態において、第1及び第2のウレタン層11a,11bは、高さが互いに等しく、例えば10乃至25mmである。
補助シート110は、例えば消臭機能を有する繊維生地に中綿を詰め込んだものであり、中綿の量を調整することにより、硬さを調節することができる。図3に示すように、本実施形態の補助シート110は、上述のウレタン層11a上に配置されるものであり、カバー10内に配置されたときに、その幅及び長さは枕本体11の幅W11及び長さL11とほぼ等しい。補助シート110の中に詰め込まれる中綿は、単位面積あたりに換算したときの量が例えば0.05乃至0.20g/cmである。そして、カバー10内に配置されたときの補助シート110の厚さは、例えば10乃至40mmである。
本実施形態において、補助シート110は後述する傾斜部12と一体的に作られている。即ち、本実施形態の補助シート110及び傾斜部12は、ウレタン層11a上に配置される方形部分、及びこの方形部分から突出した台形部分を有する1枚の袋に中綿を詰め込んで、方形部分と台形部分との境界をミシン等によって縫製して作られている。また、補助シート110は、ウレタン層11a上に配置されたときの枕1の幅方向(枕使用者の肩幅方向)に沿ってミシン等により2箇所が縫製され、袋11c,11d,11eに3分割されている。このように、一枚の袋に中綿を詰め込み、補助シート110及び傾斜部12を複数の袋に分割することによって、枕使用時に袋内で中綿が移動し、枕の硬さが偏ることを防止することができる。袋11c及び11dは、枕使用者が仰向け時に、夫々枕使用者の後頭部、頸椎に相当する位置に配置される。そして、これらの袋11cと11dとの間を縫製したミシン目の位置は、枕使用者が横向きに寝返りをうった際の耳の位置に相当する。即ち、枕使用者が横向きに寝返りをうった際、枕使用者の耳は袋11cと袋11dとの間の窪み部分に位置する。
なお、3つの袋11c,11d及び11eに中綿を詰め込んで、夫々を縫製した後、2つの袋同士が隣接するように並べ、袋同士の隣接部分の2箇所を縫い合わせて補助シート110を構成してもよい。この場合、上面視が台形状の袋に中綿を詰め込んで傾斜部12を構成する袋を作り、袋11dと傾斜部12を構成する袋とを隣接するように並べた後、相互の隣接部分を縫い合わせても、補助シート110及び傾斜部12を上記1枚の袋から作る場合と同様の効果を得ることができる。
傾斜部12は、補助シート110と同様に、例えば消臭機能を有する繊維生地に中綿を詰め込んだものであり、上述の如く、傾斜部12を構成する袋は、補助シート11dに隣接する位置にて補助シート110に連通して一体化されている。傾斜部12に詰め込まれる中綿の量も、補助シート110と同じく、傾斜部12が占める面積あたりに換算したときに例えば0.05乃至0.20g/cmである。
傾斜部12は、枕本体11の長手方向に延びる側縁を3分割したとき、その中央部分から突出し、表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜している。即ち、補助シート110と一体化された袋をウレタン層11a上に配置した状態でカバー10内に収納することにより、傾斜部12はウレタン層11aの上面を起点として、表面が突出方向にむけて低くなるように傾斜する。また、傾斜部12を構成する袋は、袋11dへの連通部分からその幅が減ずるように台形状に形成されている。従って、カバー10内に収納された状態で、本実施形態の傾斜部12は、突出部分の傾斜方向に沿って幅が減ずる。カバー10内に収納された状態で、枕本体11から突出した部分における幅W12は例えば300乃至600mmであり、突出した先端部分から枕本体11までの長さL12が例えば60乃至150mmである。
第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hは、例えば発泡ゴム材又は硬質ウレタンからなり、厚さが例えば5mm、幅が例えば30mmで帯板状に形成されている。これらの第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hの長さは上述の枕本体11の幅W11と同程度であり、枕本体11の第1及び第2のウレタン層11a,11b間に枕本体11の長手方向と平行に延びるように介装されている。第1のサポート部材11fは枕使用者の仰向け時の頸椎部を支持するためのものであり、第2のサポート部材11gは枕使用者の仰向け時の後頭部を支持するためのものである。
本実施形態において、第1のサポート部材11fは、傾斜部12が配置された側の枕本体11の第1側縁寄りの位置に配置されており、第2のサポート部材11gは第1側縁とその反対側の第2側縁との間の中央部よりも第1のサポート部材11f寄りの位置に配置されており、第3のサポート部材11hは第2のサポート部材11gよりも第2側縁寄りの位置に配置されている。
図4に示すように、第2のサポート部材11gの端部は、枕本体11の第1側端を基準とする距離Lが例えば125mmであり、第2側端を基準とする距離Lが例えば145mmである。これらの距離L,Lは、成人の耳上から頸椎までの距離を複数人測定した場合において、その距離の分布が密な距離に設定される。本実施形態の第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hは、第1及び第2のウレタン層11a,11bと一体化されており、カバー10から独立して取り出すことができる。第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hの硬さは、例えばJIS K 6253に規定されている硬さ試験方法によるデュロメータ硬さがA5乃至A40である。そして第1,第2及び第3のサポート部材11f、11g、11hの硬さは、前述の第1及び第2の樹脂層11a,11bよりも硬い。
高さ調整パッド13は、例えば消臭機能を有する繊維生地に中綿を詰め込んだものであるか、又は消臭機能を有する繊維生地若しくはタオル状の繊維生地である。高さ調整パッド13は、第2のウレタン層11bの下方に配置されるものであり、枕本体11と同一の形状で形成されている。また、高さ調整パッド13の厚さは、例えば5乃至10mmである。本実施形態においては、高さ調整パッド13は繊維生地に中綿を詰め込んだ厚さ10mmのものが1個と、タオル状繊維生地で厚さが5mmのものが3個とを夫々独立してカバー10内に収納することができる。上述の如く、本実施形態において、補助シート110の厚さは10mm、第1及び第2のウレタン層11a,11bは夫々高さが20mmであるから、本実施形態の枕1は、50乃至75mm程度の範囲で高さを調整することができる。例えばこの高さの範囲は、成人の上腕骨顆の太さの分布範囲に一致する。即ち、高さ調整パッド13の数を増減して枕1の高さを調整することによって、枕使用者が自分の腕枕の高さに枕1の高さを合わせることができる。
次に、本実施形態の枕1の使用方法について説明する。まず、図5に示すように、肩幅方向において枕1の中心に枕使用者の身体の中心を合わせる。そして、枕本体11上部に後頭部が位置するように、カバー10の上から仰向けに横になる。このとき、枕使用者は、特に首周辺において所望する接触感が得られるように、枕1の位置をずらすか、又は身体の位置を枕1に対してずらして、位置を調整する。
所望する接触感が得られたら、仰向けの状態から身体の向きを横向きに転換して寝心地を確認する。図5に示すように、枕使用者が枕1で仰向けの状態から横向きに寝返りをうったときに、第1のサポート部材11fは枕使用者の首から顎までの範囲を支持し、第2のサポート部材11gは枕使用者の側頭部を支持する。
本実施形態の枕1には、枕本体11の内部に第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hが設けられているが、これらのサポート部材11f,11g及び11hは、枕本体11よりも硬い。従って、横向きに寝返りをうった場合において、第2のサポート部材11gが例えば耳に半分以上当たる場所に位置すると、枕使用者が横向きに寝た際に異物感を感じる場合があるため、耳の位置が第2のサポート部材の位置を外し、第2のサポート部材よりも第1のサポート部材寄りの位置になるようにして、頭を載せる。
このとき、枕に対する接触感が所望するものでない場合には、一体的に形成された第1及び第2のウレタン層11a,11b並びに第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hを枕袋10から取り出す。そして、一体化されたこれらの部材を180度回転させた後、枕袋10に戻し、枕1に対する身体の位置を再度調整して使用する。
このように第1のサポート部材11fと第3のサポート部材11hの位置を切り換えることによって、傾斜部12が設けられた側の枕本体11の側縁からの第2サポート部材11gの距離を変更すれば、第2サポート部材11gの位置から耳の位置を外すことができ、枕1に対する接触感も良好に維持することができる。
なお、本実施形態において、第1及び第2のウレタン層11a,11bの高さは同一に設定されているから、水平軸まわりに回転させた場合においても、垂直軸まわりに回転させた場合においても第2のサポート部材11gの枕1における高さ方向の位置は同一である。第1及び第2のウレタン層11a,11bの高さが同一でなく、第2のサポート部材11gの支持による接触感を維持したい場合は垂直軸まわりに180度回転させればよい。
枕1が所望する高さでない場合は、高さ調整パッド13の数を増減することによって調整することができる。また、普段は枕1の高さがちょうどよく感じている場合においても、日々の体調等によって枕1の高さが高く感じたり低く感じることがある。この場合には、再度枕1の位置をずらすか、又は身体の位置を枕1に対してずらして調整する。
本実施形態の枕1においては、傾斜部12の表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜しているため、傾斜部12の傾斜面上で肩の位置を調整することにより、肩に対する頭部の相対的な高さを調整することができる。これにより、第2のサポート部材11gが耳に半分以上当たる場所に位置することになった場合は、再度、第1及び第2の樹脂層11a,11b並びに第1及び第2のサポート部材11f,11gを枕袋10から取り出し、一体化されたこれらの部材を180度回転させて上下面を逆転させた後、枕袋10に戻し、枕1に対する身体の位置を再度調整して使用する。それでも所望の枕の高さが得られない場合は、高さ調整パッド13の数を再度調整して使用すればよい。
なお、本実施形態において、第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hは、第1及び第2のウレタン層11a,11b間の3箇所に埋設されているが、第1及び第3のサポート部材11f,11gのうち、いずれか一方を枕本体11内部の一方の側縁に固定すると共に、第2のサポート部材11gの位置を第1及び第2のウレタン層11a,11b間で調整できるように構成して、第2のサポート部材11gの介装範囲を広げてもよい。
本実施形態の枕1には、枕本体11の表面が平坦に設けられているため、枕使用者がこの平坦面上で容易に寝返りをうつことができる。
また、本実施形態の枕1には、枕本体11の中央部分から突出方向に向けて低くなるように傾斜した傾斜部12が設けられているため、枕使用者が仰向け時に傾斜部12が枕使用者の首から背中までの範囲を圧迫することなく支持することができると共に、枕使用者が傾斜部12上で位置をずらせば、肩に対する頭部の相対的な高さを容易に調整することができる。
そして、この傾斜部12は、枕本体11の中央部分から突出しているため、枕使用者が仰向けの状態から横向きに寝返りをうったときの肩を圧迫することがない。従って、異物感によって覚醒することが防止され、寝返り性が優れている。
更に、枕使用者に接触する枕1の全体に、柔らかい補助シート110が配置され、その上から枕1全体が繊維生地からなるカバー10で覆われている。そして、補助シート110を構成する袋11cと袋11dとの間を縫製したミシン目の位置は、枕使用者が横向きに寝返りをうった際の耳の位置に相当する。従って、枕使用者が横向きの際に、枕使用者の耳は2つの袋間の窪み部分に位置し、耳への圧迫感が軽減される。
更にまた、補助シート110の下方には、補助シート110よりも若干硬い第1及び第2のウレタン層11a,11bが設けられ、第1及び第2のウレタン層11a,11b間には、更に硬い第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hが設けられている。従って、補助シート110の柔らかさによって接触感が維持され、補助シート110よりも硬い第1及び第2のウレタン層11a,11bによって衝撃吸収性が向上すると共に、更に硬い第1又は第3のサポート部材、及び第2のサポート部材によって枕使用者が安定的に支持されることができる。
更にまた、枕使用者が耳の位置を第2のサポート部材11gの位置から外すように使用すれば、枕使用者が仰向けの状態においても、横向きに寝返りをうった状態においても、枕使用者は枕1に枕本体11の平坦面で接触して、安定的に支持されることができると共に、枕使用者が横向きに寝返りをうった場合に耳が圧迫されることもないため、異物感によって覚醒することが防止される。
更にまた、本実施形態の第2のサポート部材11gは、一体的に形成された第1及び第2のウレタン層11a,11b並びに第1,第2及び第3のサポート部材11f,11g,11hを枕袋10から取り出して180度回転させることによって、傾斜部12が設けられた側の枕本体11の側縁からの距離を容易に変更することができる。従って、第2のサポート部材11gが枕使用者の耳に当たる位置にある場合においても、これを容易にずらすことができる。
以上のように、本実施形態の枕1は、枕使用者の体型による使用条件の相違はなく、優れた寝返り性を誰でも得ることができる。
1:枕、10:カバー、11:枕本体、11a:第1のウレタン層、11b:第2のウレタン層、11c〜11e:袋、11f:第1のサポート部材、11g:第2のサポート部材、11h:第3のサポート部材、12:傾斜部、袋13:高さ調整パッド

Claims (8)

  1. 表面が平坦な板状のウレタンからなる枕本体と、
    この枕本体の第1側縁を3分割してその中央部分から突出し、表面が突出方向に向けて低くなるように傾斜した傾斜部と、
    前記枕本体内に埋設され、前記第1側縁に平行に延びる帯板状をなし、前記枕本体より硬い第1及び第2のサポート部材と、
    を有し、
    前記第1のサポート部材は枕使用者の仰向け時の頸椎部を支持するためのものであり、前記第2のサポート部材は前記枕使用者の仰向け時の後頭部を支持するためのものであることを特徴とする寝返りしやすい枕。
  2. 前記第1のサポート部材は、前記第2のサポート部材よりも前記第1側縁寄りの位置に配置され、前記第2のサポート部材は、前記第1側縁とその反対側の第2側縁との間の中央部よりも前記第1のサポート部材寄りの位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の寝返りしやすい枕。
  3. 前記枕本体の上に、袋に綿を充填した補助シートが配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の寝返りしやすい枕。
  4. 前記傾斜部は袋に綿を充填して構成され、傾斜部の袋と前記補助シートの袋とが連通して前記傾斜部と前記補助シートとが一体的に作られていることを特徴とする請求項3に記載の寝返りしやすい枕。
  5. 前記枕本体と前記傾斜部とは別体で形成されており、これらがカバー内に配置されて組み立てられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の寝返りしやすい枕。
  6. 前記枕本体内に埋設され、前記第1及び第2のサポート部材に平行に延びる帯板状をなし、前記枕本体より硬い第3のサポート部材を有し、
    前記第3のサポート部材は、前記第2のサポート部材よりも前記第2側縁寄りの位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の寝返りしやすい枕。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の寝返りしやすい枕を使用し、耳の位置が前記第2のサポート部材の位置を外し、前記第2のサポート部材よりも前記第1のサポート部材寄りの位置になるようにして、頭を載せることを特徴とする寝返りしやすい枕の使用方法。
  8. 請求項6に記載の寝返りしやすい枕を使用し、前記枕本体における前記第3のサポート部材側の前記第2の側縁に切り換えて前記傾斜部を配置して、前記カバー内に収納することを特徴とする寝返りしやすい枕の使用方法。
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