JP3137305U - 頚椎支持・高さ調節枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】 睡眠用枕のより高い安全性と簡便で確実な高さ調整手段を得ることによって、頚椎部分の快適な支持により、快適な睡眠状態を得ること。
【解決手段】 頚椎支持・高さ調節枕10は、通常の素材から形成されている頭部パック1と、この頭部パック1の身体側に配置された頚椎パックと、その両側に横寝用パック3を布製のカバー4によってカバーしたもので、それぞれのパック位置がずれないように、全体が覆われている。頭部パック1の後端に垂直固定部分5を設け、頚椎パック2は前後分離され、さらに、頚椎パック2の高さは、シート材を頚椎パック2の下に重ねることで調整する。
【選択図】図1
【解決手段】 頚椎支持・高さ調節枕10は、通常の素材から形成されている頭部パック1と、この頭部パック1の身体側に配置された頚椎パックと、その両側に横寝用パック3を布製のカバー4によってカバーしたもので、それぞれのパック位置がずれないように、全体が覆われている。頭部パック1の後端に垂直固定部分5を設け、頚椎パック2は前後分離され、さらに、頚椎パック2の高さは、シート材を頚椎パック2の下に重ねることで調整する。
【選択図】図1
Description
本考案は、睡眠用枕とくに、頭部支持パック、頚椎部支持パックを布カバーによって一体的に覆った頚椎支持・高さ調節枕に関する。
人体にとって、頚椎は身体の構造上、脊椎の最上部に位置し、椎骨と呼ばれる頭を支える7つの首の骨が組み合わされ、その中に神経があり、周辺を血管、筋肉が取り巻いている。そして、この頚椎は機能的には、生命を営むために重要な脳と身体を結ぶ神経の伝達通路であって、運動神経、知覚神経、自立神経は悉くこの頚椎を経由して全身へ分布している。そのため、頚椎のどこかに強い圧力が加わったり障害があったりすると、その頚椎の支配する部分に傷みや、コリなどといった不快な症状が現れてくる。
枕は睡眠中、頭部を心地よく支え、かつ頚椎をリラックスさせる役目を持っている。しかし、気付かず身体構造とくに頚椎箇所に合わない枕をしていると、頚椎やその周辺にストレスがかかり、神経や筋肉などに大きな影響を与える。中でも自立神経は影響を受けやすく、頚椎の圧迫により筋肉が圧迫され血行が悪くなり、肩こりや筋肉の痛みを感じたり、また、圧迫により気道が狭められ、いびきの原因になったりするさまざまな障害が起きる。
本願出願人は、先に特許文献1に示す登録実用新案第3066086号において睡眠用枕として、頚椎を適切に支持でき、快適な睡眠状態が得られる枕を開示した。
この枕は、図5に示すように頭部を支持する頭部パック1と、この頭部パック1の身体側に頚椎パック2を配置し、これを布カバー4によって、それぞれのパック相互間を分離した状態で、全体を一体的に覆ったもので、この横方向に長い頚椎パックを三つに区切って形成し、各々の区切り部分を高さと硬さを充填材の充填量を調整することによって自在に調整して、快適な睡眠姿勢を得ようとするものである。
そして、図6に示すように、睡眠状態では、頚椎パック2が頚椎に適度に当たり、これによって快適な睡眠状態を得ようとするものである。
ところが、この先に提案した睡眠枕は、枕の安定性が不十分で、且つ、高さの調整が難しく、利用者の後頭部の形状に合致した快適な睡眠状態を得るのが困難であった。
また、特許文献2には、通常の一体物の枕において、本体の上面にシート材を複数舞重ね、これをカバー布で覆うことで、枕の高さを小刻みに調整することが記載されている。ところが、この高さ調整シートは、枕の上面に載置され、これを表面被覆材で被うことで固定しているため、安定性が悪く、ずれるため、本願考案が対象とする上記頭部パックに頚椎パック2を配置した枕には、そのまま適用することはできない。
登録実用新案3066086号公報 特開2001−169887号公報
本考案の目的は、先に登録実用新案3066086号公報において提案した睡眠用枕の改良に係るもので、係る睡眠用枕の頚椎パックの安定性を得るとともに、簡便で確実な高さ調整手段を得ることによって、頚椎部分の快適な指示により、快適な睡眠状態を得ようとするものである。
本考案は、頭部を支持する頭部パックと、この頭部パックの身体側に頚椎部分をシートを介して支持した頚椎パックを配置し、且つ、布カバーによってパック相互間を分離した状態で、全体を一体的に覆った頚椎支持・高さ調節枕であって、頚椎パックを頭部パックの方向に分離した分離頚椎パックとし、これによって頚椎パックを安定させるとともに頚椎パックによる押圧の偏りを防止するものである。
また、頚椎パックの両側には、頚椎パックよりも僅かに高い高さの横寝の際に使用する横寝パックを配置して、頚椎パックの横方向へのずれを防止することができる。
さらに、頚椎パックの安定性を高めるためには、頚椎パックを頭部パックにできるだけ密着させるのがよく、そのためには、頭部パックの頚椎パック側の端面をできるだけ垂直面とする。これによって、頭部パックと頚椎パックとをできるだけ近接して使用時の相互のずれを防止することができる。
また、それぞれのパックは、全体として頚椎支持・高さ調整枕を構成する大きさと所要の形状を有する布袋に、その用途箇所に応じて、利用者の好みに応じて、柔らかめの枕とするためには、通常、球状わたと称せられるポリエステル製粒を、また、硬めの枕とするためには、ポリエチレン製の短小パイプ、そばガラ、綿花、ヒノキ粒等を使用できる。
また、パックの用途に応じて、例えば、頭部パックと横寝パックには綿を充填し、例えば、頚椎パックは、硬めにする等、種々組み合わせることができる。
頚椎パックの安定性を改善でき、また、利用者自身が簡便に高さの調整が可能で、より快適な睡眠状態をもたらすことができる。
以下、図に示す実施例によって本考案の実施形態を説明する。
図1は、本考案の頚椎支持・高さ調節枕に係る実施例の斜視図を示す。同図において、頚椎支持・高さ調節枕10は、通常の素材から形成されている頭部パック1と、この頭部パック1の身体側の配置された頚椎パック2と、その両側に配置された横寝用パック3からなる。そして、それぞれのパック1、2、3は布製のカバー4によって、それぞれのパック位置がずれないように、全体が覆われている。5は頭部パック1をカバー4内に固定し、頚椎パック2側との接触面を大きくし、頚椎パック2とを近接した状態に保持するために全体の半分以下の高さに形成した垂直部分を示す。また、6は布製カバー4の裏面に設けられた開放用のチャックであって、頚椎パック2を取り出し、その底面に配置する高さ調整用シートを出し入れする際に使用される。
図2は、図1に示す布製のカバー4内に配置されるそれぞれのパック1,2,3と高さ調整用しーと7の外観を示す。
同図に示す頭部パック1は、頚椎パックが配置される面を比較的硬い布地を用いて垂直面を形成した布袋に球状わたを充填して、その表面の硬さを通常の枕の肩さに調整したもので、通常枕カバー内に固定される。
頚椎パック2は、頭部パック1のほぼ1/3の巾の形成された布製袋内に充填物として、ポリエチレン製の短小パイプを充填して表面を少々硬めに形成したものである。さらに、その布製袋を枕の縦方向のほぼ3分の1を分離することによって、それぞれに充填物を充填した分離部分21、22を有するパックを形成し、これによって、頚椎パック内の充填物の移動を防ぎ、枕に乗せた頭の第1頚椎位置を安定させる。
また、頚椎パック2の両側に配置される横寝用パック3は、頭部パック1と同程度に柔らかめに球状わたを充填したもので、頭を横向きにして就寝したときも快適な睡眠が得られるようになっている。
調整用シート7は、図1に示す布カバーをチャック6によって開放して、頚椎パック2と横寝用パック3を取り出し、布カバーの底に積み重ねて、積み重ね枚数によってその上に載置される頚椎パック2の高さを利用者の後頭部の形状に合わせて調整するためのもので、発泡ポリエステル製軟質シートからなり、それぞれが0.5cmの厚みに設定されている。
図3は、図1のA−A線から見た断面によって、布カバー4に覆われた頚椎パック2とその両側に配置された横寝用パック3の配置状態を示す。同図に示すように、両側の横寝用パック3は、中央の頚椎パック2よりも1.5cm程度高く設定されている。
図4は、図1のB−B線から見た断面によって、頭部パック1と頚椎パック2の配置状態を示す。同図のように、頭部パック1と頚椎パック2は頭部パック1の後端に形成された垂直部分5を介して連続して配置され、そして、頚椎パック2は、前後の部分21と22に分離されている。したがって、頚椎パック2内の充填材の移動は少なく、その上に載置される利用者の頭部は安定したものとなり、安眠状態が得られる。
本考案の頚椎支持・高さ調節枕は、その使用によって血行がよくなり、いびき、首筋のコリ、首や頭の痛みなどを防止できるので、一般家庭用のみならず、長期療養者用のまくらとして好適である。
10 本考案の頚椎支持・高さ調節枕
1 頭部パック
2 頚椎パック
21、22 分離部分
3 横寝用パック
4 布製カバー
5 垂直固定部材
6 開放用のチャック
7 高さ調整用シート
1 頭部パック
2 頚椎パック
21、22 分離部分
3 横寝用パック
4 布製カバー
5 垂直固定部材
6 開放用のチャック
7 高さ調整用シート
Claims (4)
- 頭部を支持する頭部パックと、この頭部パックの身体側に頚椎部分をシートを介して支持した頚椎パックを配置し、布カバーによって、パック相互間を分離した状態で、全体を一体的に覆った頚椎支持・高さ調節枕であって、頚椎パックを頭部パック側を分離した袋材のそれぞれに充填材を充填し、頚椎パックによる頚椎押圧の偏りを防止した頚椎支持・高さ調節枕。
- 頚椎パックを布カバーから取り出し可能とし、その下面にシート材を重ねて配置し、その重ね枚数によって頚椎パックの高さを調整可能とした請求項1に記載の頚椎支持・高さ調節枕。
- 布カバーによって分離状態で覆われた頭部パックと頚椎パックとの間を、頭部パックの身体側の端面を垂直状態に形成することによって、頭部パックと頚椎パックとを接近して配置し、頚椎パックの動きを防止し、安定化した請求項1または2に記載の頚椎支持・高さ調節枕。
- 頚椎パックを頚椎パックの両側にその上面が頚椎パックより高い横寝用パックを配置した請求項1から3の何れかに記載の頚椎支持・高さ調節枕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007006274U JP3137305U (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 頚椎支持・高さ調節枕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007006274U JP3137305U (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 頚椎支持・高さ調節枕 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101584569B1 (ko) * | 2015-07-16 | 2016-01-22 | 가온힐(주) | 세탁할 수 있는 접이식 베개 |
CN108056903A (zh) * | 2018-01-17 | 2018-05-22 | 林伟林 | 一种拆装方便的颗粒热敷颈椎腰椎枕 |
WO2022244310A1 (ja) * | 2021-05-19 | 2022-11-24 | 紀臣 角田 | 枕 |
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- 2007-07-17 JP JP2007006274U patent/JP3137305U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2017010713A1 (ko) * | 2015-07-16 | 2017-01-19 | 가온힐(주) | 세탁할 수 있는 접이식 베개 |
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