JP2005046553A - 健康枕 - Google Patents

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Shunichi Kihara
俊壱 木原
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【課題】 仰臥・横臥の間の寝相変化があっても常に心地よく枕が使えるようにする。
【解決手段】本発明の健康枕は、仰臥および右横臥に左横臥の3つの寝相用の仰臥用座部2と右横臥用座部3と左横臥用座部4が同じ枕本体1に併設されていて、仰臥と右・左の横臥のどの寝相でも大変に使い心地がよいうえ、仰臥用座部2の左右に右横臥用座部3と左横臥用座部4が横並びで連設されていて、使用者Mが横転して寝相を変えるのに従って寝相に適合した座部に頭部と首部が自然に載り移り、就寝中に繰り返し起こる仰臥・横臥の間の寝相変化に追随して座部の切り換えが事実上自動的に行われる結果、就寝中に寝相変化があっても常に心地よく使える。又、仰臥中、押圧用凸状部6により首筋の第1,第2頸椎と第7頸椎の各脇個所が加圧される結果、頸椎生理的前弯維持・矯正も行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人が安眠・熟睡できる健康枕に係り、また安眠・熟睡に加えて頚部脊椎(頸椎)の生理的前弯を保持して健康な頸椎を維持したり、あるいは頚部脊椎症に罹っている病気の頸椎を矯正したり、加えて頸椎変形を予防したりもする頸椎生理的前弯維持・矯正枕機能付きの健康枕に係り、特に仰臥・横臥のいずれでも心地よく使えるようにするための技術に関し、さらには頸椎の生理的前弯維持や、頸椎変形の予防・矯正も、一般家庭で簡単に行えるようにするための技術に関する。
人が寝る時には枕が使われるが、就寝中、人はしばしば寝相を変える。即ち、寝ている間、就寝者は意識的ないし無意識的に仰向きの仰臥姿勢と右向きや左向きの横臥姿勢との間で寝相を繰り返し変えるのが普通である。そして、枕の場合、寝相が変っても枕の使い心地が悪くならないように、古くから枕の形や材質など様々な面に種々の工夫がされている。
また、枕の使い心地は就寝者の頚部脊椎にとっても非常に重要な要素である。指や手あるいは腕から肩などのしびれや痛みを感ずる場合、頸椎の生理的前弯が損なわれたり、頸椎が変形したりして頚部脊椎症に罹っていることが多い。特に、首の骨の椎間板が長い間の動きにより後方に飛び出して頸椎の生理的前弯が損なわれた場合、脊髄や神経を圧迫し、しびれや痛みを引き起こす。ひどくなると、手足の筋力が落ちたり、手を細やかに動かし難くなったりする。したがって、頸椎の生理的前弯維持は非常に重要である。しかしながら、事故で頸椎が変形して頚部脊椎症に罹る心配があるだけでなく、デスクワークや車の運転等のねこ背・前かがみの姿勢を日常生活で続けるうちに頸椎の生理的前弯が損なわれて頚部脊椎症に罹ったりする。就寝者の頚部脊椎が日々長時間にわたって載せられる枕の使い心地は、就寝者の頚部脊椎に大きな影響を与える。
例えば、枕が高いと、頸椎にとって本来の曲がりである生理的前弯とは逆の後湾を強いられることになり、骨や首を後から支える筋肉の負担も増す。そして、歳月の経過と共に、いつしか生理的前弯が損なわれ、逆弯曲椎ないしスワンネック状態となって頚部脊椎症の発病に至ることもある。勿論、頚部脊椎症に罹っている場合、枕の使い心地が悪いと苦痛を伴うことになりかねない。
しかしながら、従来の枕は、寝相が変ると枕の使い心地が往々にして悪くなり、十分な安眠・熟睡が得られないという問題がある。仰臥姿勢と横臥姿勢とでは頭の高さがかなり違う等のために寝相が変ると枕の使い心地がどうしても違ってくるのである。また、頚部脊椎症の従来の治療方法としては、頸椎牽引あるいは頸椎コルセット着用などの物理的療法を根気よく続けるのが一般的である。また、頸椎の筋肉のこりや痛みには継続的な整体やマッサージなどが有効であるが、頸椎の生理的前弯維持や、頸椎変形の予防、あるいは、病気の頸椎の矯正は決して簡単ではない。
すなわち、頸椎の生理的前弯維持や頸椎変形の予防に好ましいからといっても、日々の生活様式を変えることは簡単なことではないし、整体やマッサージなどは筋肉のこりや痛みをやわらげる効果はあっても、頸椎の矯正効果の期待はもてない。また、頚部脊椎症は、薬剤投与で劇的に回復する性質のものではなく、長期間にわたる定期的な通院が必要であり、頚部脊椎症の治療に必要だからといっても、うっとうしい牽引あるいはコルセット着用などを続けるのは難しいので、多忙な現代人にとって矯正は簡単なことではない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであって、就寝中に仰臥・横臥の間の寝相変化があっても常に心地よく使うことができる健康枕を提供することを第1の目的とし、これに加えて、さらに頸椎の生理的前弯維持や、頸椎変形の予防・矯正を一般家庭で簡単におこなうことができる頸椎生理的前弯維持・矯正機能付きの健康枕を提供することを第2の目的とする。
請求項1の発明は、第1の目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る健康枕は、使用者の頭部および首部が載せ置かれる枕本体の表側に、仰向きの仰臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける仰臥用座部と、右向きの横臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける右横臥用座部と、左向きの横臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける左横臥用座部とが、仰臥用座部の右隣に右横臥用座部が横並びで位置し、仰臥用座部の左隣に左横臥用座部が横並びで位置するかたちで配設されていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1の発明の健康枕を使う場合、使用者は、仰向きに寝る時は使用者の頭部および首部が載せ置かれる枕本体の仰臥用座部に顔を上方に向けて頭部と首部を載せる。また右向きに寝る時は枕本体の右横臥座部に顔を右横に向けて頭部と首部を載せる。或いは左向きに寝る時は枕本体の左横臥座部に顔を左横に向けて頭部と首部を載せる。このように、請求項1の発明の健康枕は、仰臥と右横臥および左横臥の3つの寝相それぞれに適合した仰臥用座部と右横臥用座部と左横臥用座部の3つが同じ枕本体に併設されているので、仰臥と右横臥および左横臥のいずれの寝相の場合でも大変に使い心地がよい。
また寝相を変える時は、変える寝相に合った座部に頭部と首部を移し載せることになるが、請求項1の発明の健康枕では、仰臥用座部の右隣に右横臥用座部が横並びで連設され、仰臥用座部の左隣に左横臥用座部が連設されていて、使用者が横転して寝相を変えるのにしたがって寝相に合った座部へ頭部と首部が自然に載り移るので、就寝中に繰り返し起こる仰臥・横臥の間の寝相の変化に追随して寝相に合った座部の切り換えが事実上自動的に行われることになる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の健康枕において、頭と首の高さの相違に見あった分だけ仰臥用座部より座面が高くなっているものである。
[作用・効果]請求項2の発明の場合、左右どちらでも横向きに寝た時は肩が立つ分だけ仰向けに寝た時に比べると頭と首の位置が少々高くなるのであるが、右横臥用座部および左横臥用座部が仰臥時と横臥時の頭と首の高さの相違に見あった分だけ仰臥用座部より座面が高くなっていて、仰臥と右横臥および左横臥のいずれの寝相の場合でも頭部と首部を適当な高さに保てるので、使い心地がよりよい。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の健康枕において、枕本体の首側端部は右横臥用座部および左横臥用座部のところで横臥時の使用者の肩部が入り込む分だけ頭頂側へ引っ込められて肩入れ用凹み部になっているものである。
[作用・効果]請求項3の発明の場合、枕本体の首側端部は右横臥用座部および左横臥用座部のところで使用者の肩部が入り込む分だけ頭頂側へ引っ込められて形成されている肩入れ用凹み部に、仰臥姿勢から横臥姿勢に変える為に横転した時に使用者の肩部が旨く嵌まり込んで、横転した使用者の肩部が枕本体に当たったり或いは乗り上げたりして横転が妨げられる心配がなくなるので、仰臥姿勢からスムーズに横臥姿勢へ移行できる。
さらに、請求項4の発明は、第2の目的を達成するために、次のような構成をとる。
即ち、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の健康枕において、仰臥用座部には、頭部および首部が仰臥用座部に載せられた際に首筋の上端寄り頸椎の両脇個所と下端寄り頸椎の両脇個所が当たる押圧用凸状部が設けられている頸椎生理的前弯維持・矯正機能付きのものである。
[作用・効果]請求項4の発明の健康枕の場合、使用者が頭部および首部を枕本体に載せて仰臥すると、使用者の首筋の上端寄り頸椎の両脇個所と下端寄り頸椎の両脇個所が、枕本体の仰臥用座部に設けられている押圧用凸状部に当たり、頸椎は上端寄りと下端寄りの両脇各2ヶ所ずつ計4ヶ所が受け支えられるかたちとなるので、頸椎の生理的前弯が保持される。また、支持用凸状部が上端寄り頸椎と下端寄り頸椎の各脇個所に頭重で押し当てられるので、頸椎まわりの筋肉に過度の緊張が加わることが回避される結果、筋肉の負担が減る。端的に言えば、請求項4の発明の健康枕は、使用者の頭部〜頸椎〜胸郭の適切な連続性および頸椎の生理的前弯や適正な位置関係の維持・矯正に威力を発揮するということができる。
即ち、請求項4の発明の健康枕の場合、使用者が頭部および首部を枕本体に載せて仰臥するだけで頸椎の生理的前弯維持や頸椎変形の予防・矯正がおこなえるのである。勿論、請求項4の発明の健康枕も、頸椎生理的前弯維持・矯正には、相当期間、使用を続ける必要があるが、就寝時に請求項1の発明の健康枕を使えば良いだけのことだから、使用し続けることは容易である。それに、使用中、首筋の上端寄り頸椎と下端寄り頸椎の各脇個所に頭重で下から押圧用凸状部が当てられるだけだから、使用者は何ら枕に拘束されることもなく、随時に寝返りを打ち横臥してリラックスすることもできるので、頸椎生理的前弯維持・矯正は全く無理なく行われる。その結果、使用者は、頸椎の病状亢進で頸椎を手術しなければならないという最悪状態に陥ることも避けられる。
纏めて言えば、使用者は、単に頭部および首部を枕本体に載せて仰臥するだけだから、自宅で使用者が自分一人で寝ている間に特に困難もなく、またお金もかけずに、頸椎の生理的前弯を維持したり、或いは、頸椎変形の予防・矯正をしたりすることができる。
また、請求項5に記載の発明は、上端寄り頸椎が第1頸椎(C1)および第2頸椎(C2)であり、下端寄り頸椎が第7頸椎(C7)であるものである。
[作用・効果]請求項5の発明の健康枕の場合、第1,第2頸椎および第7頸椎の両脇個所という所謂ツボに押圧用凸状部が当たるので、頸椎の生理的前弯を維持したり、頸椎変形の予防・矯正をしたりする効能に優れる。頭部と頸椎ならびに胸郭は第2頸椎および第7頸椎とその棘突起、外側塊に付着し、左右に放射状に拡がる重要な筋群(小後頭直筋、大後頭直筋、下頭斜筋、頭板状筋、頚棘筋)と正中部を貫く項靱帯によって支えられている。項靱帯は僧帽筋を始めとする浅、中僧の後頚部を構成する傍脊柱筋群の付着部に移行し、それはあたかも橋脚(第2頸椎および第7頸椎)と橋梁(棘突起、外側塊に付着する筋群や靱帯)のような関係にある。第2頸椎および第7頸椎の両脇個所という所謂ツボを支持用凸状部で加圧することで、頭部と頸椎ならびに胸郭を支えている筋群に過度の緊張が与えられることが回避される結果、頸椎まわりの筋肉の負担が減り、頸椎の生理的前弯がしっかり保持される。
解剖学的にも第2頸椎および第7頸椎の棘突起は他のどの棘突起よりも大きく発達しており、頭部と頸椎ならびに胸郭を支える重要な筋群(小後頭直筋、大後頭直筋、下頭斜筋、頭板状筋、頚棘筋および項靱帯)は、ここに付着部をもつので、第2頸椎および第7頸椎は要のポイント(即ちツボ)と言える。また、筋肉や靱帯の付着部は血管が細く血液が滞り易くて、神経を刺激する発痛物質や乳酸等が溜まり易いので、支持用凸状部の加圧による指圧機能が有効に作用する。さらに、第1頸椎〜第2頸椎の外側塊は小後頭神経および大後頭神経の出発点であり、鍼灸における風池、天柱にあたり、第7頸椎の棘突起は大椎とよばれ、いずれも気(エネルギー)の流れをよくし血液の循環を取り戻す為の重要なポイント(ツボ)である。
このように、請求項5の発明の健康枕は、第1,第2頸椎および第7頸椎の両脇個所という要のツボに支持用凸状部が頭重で押し当てられるので、使用者は十分にリラックスして心地よく眠りにつけると共に、血液の循環がよくなるのに加え、頸椎を理想的な生理的前弯状態に保持することができるといった数々の優れた効能を発揮する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の健康枕において、仰臥用座部における首部を受ける面は、上端寄り頸椎から下端寄り頸椎の間にかけて首筋の中間で最も高くなる凸状面になっているものである。
[作用・効果]請求項6の発明の健康枕の場合、仰臥用座部における首部を受ける面に載せられた使用者の首部は、上端寄り頸椎と下端寄り頸椎との中間が高くなる凸状面により頸椎が生理的前弯に順応するかたちで受けられることになる結果、頸椎を理想的な生理的前弯状態に保持する効能により優れる。
請求項1の発明の健康枕では、仰臥と右横臥および左横臥の3つの寝相それぞれに応じた仰臥用座部と右横臥用座部と左横臥用座部の3つが枕本体に併設されているので、仰臥と右横臥および左横臥のいずれの寝相の場合も大変に使い心地がよいのに加え、仰臥用座部の右隣に右横臥用座部が横並びで連設され、仰臥用座部の左隣に左横臥用座部が連設されていて、使用者が横転して寝相を変えるのにしたがって寝相に合った座部に頭部と首部が自然に載り移るので、就寝中に繰り返し起こる仰臥・横臥の間の寝相の変化に追随し寝相に合った座部の切り換えが事実上自動的に行われる。
よって、請求項1の発明に係る健康枕によれば、就寝中に仰臥・横臥の間の寝相の変化があっても常に心地よく使うことができる。
また、請求項4の発明の健康枕では、使用者が枕本体に頭部および首部に置いて仰臥すると、使用者の首筋の上端寄り頸椎の両脇個所と下端寄り頸椎の両脇個所が枕本体の首受け部の表面に配設された押圧用凸状部に当たって、頸椎の生理的前弯が保持されるのに加え、頸椎まわりの筋肉の負担が減る構成にもなっていて、使用者が就寝時に請求項4の発明の健康枕を使用して枕本体に頭部および首部を載せて仰臥するだけで、頸椎の生理的前弯を維持したり、或いは、頸椎変形の予防・矯正をしたりできる頸椎生理的前弯維持・矯正機能付きということができる。よって、請求項4の発明に係る健康枕によれば、頸椎の生理的前弯維持や、頸椎変形の予防・矯正を一般家庭で簡単におこなうことができる。
この発明の健康枕の実施例を図面を参照して説明する。図1は実施例に係る健康枕の全体を示す斜視図、図2は実施例の健康枕の平面図である。
実施例の健康枕は、図1および図2に示すように、使用者Mの頭部mhおよび首部mkが載せられる枕本体1の表側に、仰向きの仰臥姿勢で載せられる頭部mhおよび首部mkを受ける仰臥用座部2と、右向きの横臥姿勢で載せられる頭部mhおよび首部mkを受ける右横臥用座部3と、左向きの横臥姿勢で載せられる頭部mhおよび首部mkを受ける左横臥用座部4とが、仰臥用座部2の右隣に右横臥用座部3が横並びで位置し、仰臥用座部2の左隣に左横臥用座部4が横並びで位置するかたちで配設されている。仰臥用座部2と右横臥用座部3の間、および、仰臥用座部2と左横臥用座部4の間は、それぞれ、枕本体1の表面が少し盛り上がっていて、右横臥用座部3あるいは左横臥用座部4から簡単に仰臥用座部2の方へ転がってしまうことがない構成となっている。
実施例の場合、枕本体1は、例えば長さ5cm前後のポリエステル系繊維等の化学繊維を用いて熱成形により押し固めた化学綿製基体に布製カバーを全面的に被着したものであり、適度な腰と十分なクッション性を有している。枕本体1の大きさ・形としては、横の長さL1が70cm,縦の長さL2が35cmの大きさで、首側端部が厚くて後頭側端部が薄く成形されている薄手の概ね略直方体のものが例示されるが、人の身体の寸法のバラツキに応じてサイズが段階的に異なるタイプを揃えるのも有用である。
仰臥用座部2は人の後頭部大の広さでやや浅く凹んでいる仰向き頭受け部2Aと人の首筋の長さと太さで深めに凹んでいる仰向け首受け部2Bからなる。右横臥用座部3は人の側頭部大に近い広さで極く浅く窪んでいる右横向き頭受け部3Aと人の首を横に受け止められる程の幅で極浅く窪んでいる右横向き首受け部3Bとからなり、左横臥用座部4は人の側頭部大に近い広さで極く浅く窪んでいる左横向き頭受け部4Aと人の首を横に受け止められる程の幅で極浅く窪んでいる左横向き首受け部4Bとからなる。このように各頭受け部や首受け部が凹んだり窪んだりすることで載せられた頭部や首部の位置をしっかりと安定させられる。
また、右横臥用座部3および左横臥用座部4は仰臥時と横臥時の頭と首の高さの相違に見あった分だけ仰臥用座部2より座面が高くなっている。ちなみに実施例の健康枕の場合、仰臥用座部2の前縁側の高さL4が2cmであり、右横臥用座部3および左横臥用座部4の前縁側の高さL3が6cm強であり、右横臥用座部3および左横臥用座部4の座の高さは、仰臥用座部2の座の高さの倍以上になっている。したがって、実施例の健康枕の場合、左向き或いは右向きいずれでも横向きに寝た時は仰向けに寝た時に比べて肩が立つ分だけ頭と首の位置が高めになるので、右横臥用座部3および左横臥用座部4が仰臥時と横臥時の頭と首の高さの相違に見あった分だけ仰臥用座部2より座面が高くなっているので、仰臥と右横臥および左横臥のどの寝相においても各座部2〜4に載せられた使用者Mの頭部mhと首部mkは適当な高さに保たれるので、使い心地がより良くなる。
さらに、図1〜図3に示すように、枕本体1の首側端部は右横臥用座部3および左横臥用座部4のところで横臥時の使用者の肩部が入り込む分だけ頭頂側へ5cmほどの幅で入り江状に引っ込められて肩入れ用凹み部5になっている。したがって、仰臥姿勢から横臥姿勢に変える為に横転した時に使用者Mの肩部が旨く嵌まり込んで、横転した使用者Mの肩部が枕本体1に当たったり或いは乗り上げたりして横転が妨げられる心配がなくなるので、仰臥姿勢からスムーズに横臥姿勢へ移行できる。
また、実施例の健康枕の場合、仰臥用座部2の仰向け首受け部2Bの両側端のそれぞれに、使用者Mの頭部mhおよび首部mkが仰臥用座部2に載せられた際に首筋における第1,第2頸椎(上端寄り頸椎)から第7頸椎(下端寄り頸椎)にかけての両脇個所が当たる位置に押圧用凸状部6が首筋の伸びる方向に沿って続くようにして設けられていて、頸椎の生理的前弯維持や頸椎変形の予防・矯正が行える機能が備わっており、以下、この点について具体的に説明する。
仰向け首受け部2Bに配置されている押圧用凸状部6は、第1〜第7頸椎の両脇個所の全長にわたって設けられており、枕本体1の成形と同時に形成されている化学綿製で適度な腰とクッション性がある。加えて、押圧用凸状部6の場合、図3や図4に斜め格子状の斜線で示すように、第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所とが当たる部分は他より固めになっていて、第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所には押圧用凸状部6によって他よりも強い押圧力が加えられる構成となっている。
さらに、仰臥用座部2の仰向け首受け部2Bでは、図4に示すように、使用者Mの首部mkを受ける面が、上端寄り頸椎から下端寄り頸椎の間にかけて首筋の中間で最も高くなる凸状面7になっている。したがって、仰向け首受け部2Bに載せられた使用者Mの首部mkは、上端寄り頸椎と下端寄り頸椎との中間が高くなる凸状面7により頸椎が生理的前弯に順応するかたちで受けられることになる結果、頸椎を理想的な生理的前弯状態に保持する効能により優れる。
続いて、実施例の頸椎生理的前弯維持・矯正機能付きの健康枕の使い方を説明する。使用者Mは、仰向きに寝る時は使用者Mの頭部mhと首部mkが載せ置かれる枕本体1の仰臥用座部2に顔を上に向けて頭部mhと首部mkを載せる。また右向きに寝る時は枕本体1の右横臥座部3に顔を右横向けて頭部mhと首部mkを載せる。或いは左向きに寝る時は枕本体1の左横臥座部4に顔を左横に向けて頭部mhと首部mkを載せる。
また使用者Mが寝相を変える時は、寝相に合った座部に頭部mhと首部mkを移し載せることになるが、実施例の発明の健康枕の場合、仰臥用座部2の右隣に右横臥用座部3が横並びで連設され、仰臥用座部2の左隣に左横臥用座部4が連設されていて、使用者Mが横転して寝相を変えるのにしたがって寝相に合った隣の座部に頭部mhと首部mkが自然に載り移る。
このように、実施例の健康枕では、仰臥と右横臥および左横臥の3つの寝相それぞれに応じた仰臥用座部2と右横臥用座部3と左横臥用座部4の3つが枕本体1に併設されているので、仰臥と右横臥および左横臥のいずれの寝相の場合も大変に使い心地がよいのに加え、仰臥用座部2の右隣に右横臥用座部3が横並びで連設され、仰臥用座部2の左隣に左横臥用座部4が連設されていて、使用者Mが横転して寝相を変えるのにしたがって寝相に適合した座部に頭部mhと首部mkが載り移るので、使用者Mが横転して寝相を変えるのにしたがって寝相に合った座部に頭部mhと首部mkが自然に載り移るので、就寝中に繰り返し起こる仰臥・横臥の間の寝相変化に追随して寝相に合った座部の切り換えが事実上自動的に行われる。よって、実施例の健康枕によれば、就寝中に仰臥・横臥の間の寝相変化があっても常に心地よく使うことができる。
加えて、実施例の健康枕では、仰臥用座部2に頭部mhと首部mkを載せて仰臥した場合、使用者Mの首筋の第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所が、仰臥用座部2の仰向け首受け部2Bに配設されている押圧用凸状部6で支えられるかたちとなるので、頸椎の生理的前弯が保持される。また、押圧用凸状部6がツボである第1,第2頸椎と第7頸椎の各脇個所に押し当てられるので、頸椎まわりの筋肉に過度の緊張が加わることが回避される結果、筋肉の負担が少なくなるうえ、十分にリラックスして心地よく眠れると共に、血液の循環もよくなる。なお、図4においてC1〜C7は第1頸椎〜第7頸椎を示し、Th1は第1胸椎を示す。
つまり、実施例の枕の場合、使用者Mが仰臥用座部2に頭部mhと首部mkを載せて仰臥するだけで頸椎の生理的前弯維持や頸椎変形の予防・矯正ができる。勿論、実施例の枕の場合も、相当期間、使用を続ける必要があるが、就寝中に実施例の健康枕を使えば良いだけのことだから、使用し続けることは容易である。それに、使用中、首筋の第1,第2頸椎と第7頸椎の各脇個所に下から押圧用凸状部6が当てられるだけだから、使用者Mは何ら枕に拘束されることもなく、随時に寝返りを打ち横臥してリラックスすることもできるので、頸椎生理的前弯維持・矯正は無理なく行える。その結果、使用者Mは、頸椎の病状亢進で頸椎を手術しなければならない状態に陥ることも避けられる。
よって、使用者Mは、単に頭部mhと首部mkを枕本体1に載せて仰臥するだけだから、自宅で使用者Mが自分一人で寝ている間に特に困難もなく、またお金もかけずに、頸椎の生理的前弯を維持したり、頸椎変形の予防・矯正をしたりすることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例の健康枕では、枕本体1や押圧用凸状部6の素材が化学繊維を熱成形した綿であったが、本発明の健康枕では、枕本体1や押圧用凸状部6の素材として合成ないし天然のやウレタンフォームなどの弾性に富む材料を用いることもできる。また、本発明の健康枕の場合、枕本体1と押圧用凸状部6は、素材が異なる構成であってもよい。
(2)実施例の健康枕では、押圧用凸状部6が第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所が部分的に他より固めになっている構成であったが、押圧用凸状部6は全長にわたって第1,第2頸椎の両脇個所および第7頸椎の両脇個所と同じ固さであってもよい。また、第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所だけに押圧用凸状部が部分的に配置されていて、第3〜第6頸椎の間には押圧用凸状部がない構成であってもよい。このように押圧用凸状部が第1,第2頸椎の両脇個所と第7頸椎の両脇個所だけに部分的に配置されている場合、さらに押圧用凸状部の間で向きや間隔が調整可能に構成されていてもよい。
(3)実施例の健康枕において押圧用凸状部6が全く配置されていない他は実施例と同様の構成の健康枕も、本発明の健康枕の変形例として挙げることができる。
実施例に係る健康枕の全体を示す斜視図である。 実施例に係る健康枕の平面図である。 実施例の健康枕における仰臥用座部を示す部分平面図である。 実施例の健康枕の仰臥用座部の使用状態を示す模式図である。
符号の説明
1 …枕本体
2 …仰臥用座部
3 …右横臥用座部
4 …左横臥用座部
5 …肩入れ用凹み部
6 …押圧用凸状部
7 …凸状面
M …使用者
mh …頭部
mk …首部

Claims (6)

  1. 使用者の頭部および首部が載せ置かれる枕本体の表側に、仰向きの仰臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける仰臥用座部と、右向きの横臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける右横臥用座部と、左向きの横臥姿勢で載せられる頭部と首部を受ける左横臥用座部とが、仰臥用座部の右隣に右横臥用座部が横並びで位置し、仰臥用座部の左隣に左横臥用座部が横並びで位置するかたちで配設されていることを特徴とする健康枕。
  2. 請求項1に記載の健康枕において、右横臥用座部および左横臥用座部は仰臥時と横臥時の頭と首の高さの相違に見あった分だけ仰臥用座部より座面が高くなっている健康枕。
  3. 請求項1または2に記載の健康枕において、枕本体の首側端部は右横臥用座部および左横臥用座部のところで横臥時の使用者の肩部が入り込む分だけ頭頂側へ引っ込められて肩入れ用凹み部になっている健康枕。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の健康枕において、仰臥用座部には、頭部および首部が仰臥用座部に載せられた際に首筋の上端寄り頸椎の両脇個所と下端寄り頸椎の両脇個所が当たる押圧用凸状部が設けられている頸椎生理的前弯維持・矯正機能付きの健康枕。
  5. 請求項4に記載の健康枕において、上端寄り頸椎が第1頸椎(C1)および第2頸椎(C2)であり、下端寄り頸椎が第7頸椎(C7)である健康枕。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の健康枕において、仰臥用座部における首部を受ける面は、上端寄り頸椎から下端寄り頸椎の間にかけて首筋の中間で最も高くなる凸状面になっている健康枕。
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