JP3171999U - 枕組合せ体 - Google Patents

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Abstract

【課題】三個以上の数多くの枕部位体を用いて使用時の枕の高さをきめ細かく調整可能とする場合でも、単に枕部位体を積み重ねるのみで安定した積み重ね状態を達成する。
【解決手段】三個の枕部位体12,14,16のうち中間の層に位置する中間枕部位体12の連結辺12Aは該中間枕部位体12を形成する厚み方向の幅と同じ幅で形成されており、前記中間枕部位体12の連結辺12Aの厚み方向の両端縁とそれぞれ隣接する他の枕部位体14,16の連結辺14A,16Aの端縁とはヒンジ連結形態の第1及び第2の連結部20,22により連結されて、該ヒンジ連結形態箇所を折り返し箇所として隣接する枕部位体同士が開閉可能に連結されており、隣接する枕部位体同士の重ね合わせ面形状は、該枕部位体への無負荷状態で該枕部位体同士を閉じ方向に重ね合わせ移動させるときに、該枕部位体に変形を伴わないで重ね合わされる形状とされている。
【選択図】図1

Description

本考案は枕組合せ体に関する。特に、使用者の好みに応じて高さや硬さを変更可能な枕組合せ体に関する。
通常の枕は、1個の枕構成体のみで成っており、高さや硬さが一定であり、変更することはできない。しかし、使用者の体形や使用時の姿勢によって好ましい枕の高さは様々であるため、ある姿勢において高さが合っていた枕も姿勢が変わることによって高さが合わなくなり、使用する際に不都合が生じる。
そのような不都合を解決するために、従来から、下記特許文献1〜3で示すように、枕を複数の枕部位体で構成し、複数の枕部位体の重ね個数を変えて使用時の枕の高さを変更するようにしたものが提供されている。なお、これらの中には、枕部位体内部の素材を交換することにより、枕の硬さを変更可能としたものもある。
ところで、枕を構成する枕部位体はその個数が多いほど、使用者の好みに応じた枕の高さに調整することができることから、最近では、下記特許文献3に示すように、三個以上の枕部位体を用いて高さをきめ細かく調整可能としている。
枕部位体を数多くすると、枕の高さを高くするためには数多くの枕部位体を積み重ねることになる。この場合に安定した積み重ね状態とするため、特許文献3では別に布製の固定カバーで積み重ねた枕部位体を包囲する構成をとっている。
これは、特許文献3では、積み重ねられる個々の枕部位体の断面形状が扁平な楕円形状となっていることから、枕部位体を楕円形状の中央位置で積み重ねると、楕円形状が扁平な形状であっても積み重ねられた枕部位体の楕円形状の両端の位置間には所定の間隔が生じる。三個の枕部位体の連結は、扁平形状の一端の長手方向の直線辺で柔軟性のある連結材で連結している。この連結材で連結する際、上記の所定の間隔を確保して連結する必要がある。このため、扁平な楕円形状の枕部位体を積み重ねると不安定な積み重ね状態であると共に、積み重ねられる枕部位体の連結が上記のように所定の連結幅を持った柔軟性のある連結材で行われていることから、積み重ねられた枕部位体が動き易く不安定な積み重ね状態にある。このため、特許文献3のものでは別途、固定カバーを用いて積み重ねた枕部位体を包囲して安定した積み重ね状態としている。
特開2002−209698号公報 特開2002−219042号公報 実用新案登録第3096726号公報
上述したように、三個以上の数多くの枕部位体を用いることにより、使用者の体形や使用時の姿勢に合った好ましい枕の高さにきめ細かく調整することができる。しかしながら、三個以上の数多くの枕部位体を用いて積み重ねると不安定な積み重ね状態を生起する問題がある。このため、従来は固定カバー等の別部材により積み重ねた枕部位体を包囲して安定した積み重ね状態を確保することを行わなければならないという煩わしさの問題がある。
なお、固定カバー等の別部材により安定した積み重ね状態を確保する作業は、枕部位体を好みの高さに積み重ねる作業とは別作業となるため、この作業を寝る前の眠気を伴う際に行う場合には、大変煩わしいものである。
本考案は、このような事情に鑑みなされたものである。本考案が解決しようとする課題は、三個以上の数多くの枕部位体を用いて使用時の枕の高さをきめ細かく調整可能とする場合でも、単に枕部位体を積み重ねるのみで安定した積み重ね状態を達成できる構成とすることにある。
加えて、異なった枕の硬さを選択できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本考案に係る枕は次の手段を採用する。
すなわち、本考案に係る枕組合せ体は、先ず、基本的構成として、平断面で見て同じ断面積形状の少なくとも三個の枕部位体を備え、該少なくとも三個の枕部位体を重ね合わせ構成するときに同じ位置関係となるそれぞれの周辺の一部を連結辺として直線状に形成し、重ね合わせ構成する際に隣接する各枕部位体の連結辺を相互に連結状態として該連結状態箇所を折り返し箇所として隣接する各枕部位体を相互に開閉可能として該隣接する各枕部位体を重ね合わせ及び離反可能とした構成をとる。
そして、上記構成において、前記少なくとも三個の枕部位体のうち中間の層に位置する中間枕部位体の前記連結辺は該中間枕部位体を形成する厚み方向の幅と同じ幅で形成されており、前記中間枕部位体の連結辺の厚み方向の両端縁とそれぞれ隣接する他の枕部位体の連結辺の端縁とはヒンジ連結形態の連結手段により連結されて、該ヒンジ連結形態箇所を折り返し箇所として隣接する枕部位体同士が開閉可能に連結されており、隣接する枕部位体同士の重ね合わせ面形状は、該枕部位体への無負荷状態で該枕部位体同士を閉じ方向に重ね合わせ移動させるときに、該枕部位体に変形を伴わないで重ね合わされる形状とされていることを特徴とする。
なお、上記における中間枕部位体の連結辺として設定される中間部位体の厚み方向の幅と同じ幅は、中間枕部位体に隣接する二つの枕部位体を所定の幅を置いて連結するためのものであり、この意味で、この種の業界においては一般に「襠(まち)」と称される意味合いのものである。
上記考案によれば、三個以上の枕部位体のうち中間の層に位置する中間枕部位体は、隣接する枕部位体と連結するための直線状の連結辺はいわゆる一定幅の襠を有して形成される。そして、この襠の幅方向の両端縁で隣接する他の枕部位体とヒンジ連結形態の連結手段により連結されている。この連結手段のヒンジ連結形態はいわゆる襠の端縁を回動軸線として折り畳み回動を可能とする連結形態である。このため、中間枕部位体と隣接する他の枕部位体とは相対移動ができない状態として連結される。したがって、中間枕部位体と隣接する他の枕部位体の積み重ね状態は相対的に動くことのない安定した積み重ね状態とすることができる。また、従来の三個以上の枕部位体が一つの連結材によって連結されているのとは異なり、上記考案の中間枕部位体は、襠の両端縁で二つの隣接する他の枕部位体とそれぞれ独立して連結しているため、一方の端縁を介して連結されている他の枕部位体に変形を引き起こすような負荷を掛けることなく、他方の端縁を介して連結されている他の枕部位体を回動させることができる。
また、上記考案によれば、枕部位体への無負荷状態で枕部位体同士を閉じ方向に重ね合わせ移動させるとき、重ね合わされる枕部位体同士の重ね合わせ面は変形を伴わないで重ね合わされる形状とされている。例えば、一方の枕部位体の重ね合わせ面が平面形状の場合には、他方の枕部位体の重ね合わせ面も対応させて平面形状とする形状関係であり、一方の枕部位体の重ね合わせ面が凸形状の場合には、他方の枕部位体の重ね合わせ面はこの凸形状に対応した凹形状とする形状関係である。重ね合わせ面の形状をこのような形状関係とすることにより、隣接する枕部位体同士を重ね合わせたとしても安定した重ね合わせ状態とすることができる。特に、重ね合わせ面が凹凸形状で組み合わされた場合には、相対移動ができない重ね合わせ状態となることから、より一層安定した積み重ね状態となる。
更に、上記考案によれば、平面で見て同じ断面積形状の枕部位体が積み重ねられるものであり、かつ、その積み重ねは隙間なく積み重ねる構成となっているので、積み重ねられた状態の見栄えが良い。特に、従来のように一定幅の連結材が重ね合わされる枕部位体間に配設されないので、枕組合せ体の外観がスッキリしたものとなり見栄えが良い。
更に、従来は、複数の枕部位体の積み重ね状態を安定したものとするために、別途固定カバー等を用いて行っていたが、上記考案によれば、安定した積み重ね状態の確保は、枕部位体同士を連結する連結手段や重ね合わせ面を前述したような構成とすることにより達成することができる。
なお、上述した本考案に係る枕部位体は、最外層に配設される二つの枕部位体の厚み方向の硬さが異なって構成されているのが好ましい。この様に最外層の二つの枕部位体の硬さが異なっていると、使用者の好みにあった枕の硬さを枕の表裏を転換するのみで、容易に得ることができる。また、枕の硬さの変更は、本考案の枕部位体を、袋状又は筒状のカバーと、このカバー内に収容されるクッション体とで構成し、このクッション体を使用者の好みの硬さに取替え可能とする構成とすることにより達成することもできる。
更に、上述した本考案に係る枕部位体は、使用者が枕面として使用する面、多くの場合は、最外層に配設される枕部位体の枕面は、使用者の頭形状に対応された形状として形成されているのが好ましい。この様な枕面になっていると使用者はフィット感良く使用することができる。
上述した本考案に係る枕組合せ体によれば、三個以上の数多くの枕部位体を用いて使用時の枕の高さをきめ細かく調整可能とする場合でも、従来のように固定カバー等の別部材を用いることなく、単に枕部位体を積み重ねるのみで安定した積み重ね状態を達成することができる。
また、複数の枕部位体が積み重ねられた状態の枕組合せ体の外観はスッキリしたものであり、大変見栄えも良いと言う効果がある。
本考案に係る一実施例の三個の枕部位体からなる枕組合せ体を示す斜視図である。 上記一実施例の枕組合せ体において三個の枕部位体を重ねて使用する状態を示す側面図である。 上記一実施例の枕組合せ体において二個の枕部位体を重ねて使用する状態を示す側面図である。 上記一実施例の枕組合せ体において一個の枕部位体のみで使用する状態を示す側面図である。 本考案に係る他の実施例の枕組合せ体を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書における「上下」の方向は図における上下方向に基づいている。
図1は本考案に係る枕組合せ体の一実施例を示す。この実施例の枕組合せ体10は、複数の枕部位体が三個の枕部位体12,14,16からなるものであり、上下の最外側に配設される枕部位体14,16の硬さが異なっている構成のものである。
三個の枕部位体12,14,16は平断面形状が同じ形状とされており、長方形断面形状とされている。説明の都合上、中間に位置するものを第一の枕部位体12、最上方に位置するものを第二の枕部位体14、最下方に位置するものを第三の枕部位体16と称する。したがって、この実施例では、第一の枕部位体12が本考案の中間枕部位体に相当し、第二の枕部位体14と第三の枕部位体16が最外層に配設される枕部位体となっている。
三個の各枕部位体12,14,16は、図1に示すように、上から第二の枕部位体14、第一の枕部位体12、第三の枕部位体16の順で層状に重ねられて配設されるものであり、それぞれ平断面形状が同じ長方形状として形成されている。長方形状の対応する4辺は、相互に一致する同じ位置関係として配設されている。そして、図1で見て、右側の直線形状となっている長辺が連結辺12A,14A,16Aとなっており、この連結辺12A,14A,16Aの位置で隣接する各枕部位体12,14,16同士で連結されている。
各枕部位体12,14,16の基本的構成は、袋状の布製カバーと、この布製カバーの内部に収容されるクッション体とから成っている。クッション体はウレタンまたは低反発ウレタンなどの発泡樹脂を成形したものである。この実施例では、第一の枕部位体12のクッション体は一般ウレタン、第二の枕部位体14のクッション体は低反発ウレタン40D、第三の枕部位体16のクッション体は低反発ウレタン50Dで構成されている。したがって、第二の枕部位体14に頭部を置く状態として使用するときには硬い枕のイメージとなり、第三の枕部位体16又は第一の枕部位体12に頭部を置く状態として使用するときには柔らかい枕のイメージとなる。
各枕部位体12,14,16は一定の厚みのある形態として構成されている。第一の枕部位体12は全面が同じ厚み形状で形成されており、その上面12B及び下面12Cとも平面形状で面一に形成されている。図1で見て、第一の枕部位体12の右側の連結辺12Aは、第一の枕部位体12自体の厚み幅を以って形成されている。この連結辺12Aに形成される厚み幅は、この種の業界においては一般に「襠(まち)」と称される意味合いのものである。この実施例では、この襠として形成される所定の幅を「襠幅t」とする。この実施例での襠幅tは、第一の枕部位体12に隣接する上方の第二の枕部位体14及び下方の第三の枕部位体16を所定の幅を置いて連結するためのものである。なお、この襠幅tは第一の枕部位体12を構成する布製カバー内部に収容されるクッション体の厚み形状に合わせて決定される幅である。
第二の枕部位体14及び第三の枕部位体16は、最外層の枕部位体であることから、その外面14B、16Bは使用者が睡眠時に頭部を置く枕面となる。このため外面形状は使用者の頭形状に対応させて違和感なく頭部を載置できる形状として形成されている。この実施例では、縦断面で見て中央がやや窪んで両側が山形状として形成されており、頭部を載置する側の山の方を少し高く形成した形状としている。そして、この形状により、使用者はフィット感良く使用することができるようになっている。なお、第一の枕部位体12の内面14C、16Cの形状は、第一の枕部位体12の上面12B及び下面12Cの平面形状に対応した平面形状に形成されている。したがって、第一の枕部位体12に対して第二の枕部位体14及び第三の枕部位体16を重ね合わせる時には、隙間のない状態として重ね合わされる。
なお、上述した各枕部位体12,14,16の形状出しは、クッション体を収容する布製カバーは柔軟材で形状を出せないことから、発泡樹脂で成形されるウレタンフォーム等のクッション体で形状出しを行うものである。
次に、三個の枕部位体12,14,16は、図1で見て、右側位置の連結辺12A,14A,16Aでそれぞれ連結されて結合されている。第二の枕部位体14と第一の枕部位体12は第一の連結部20で連結されており、第一の枕部位体12と第三の枕部位体16は第二の連結部22で連結されている。第一の連結部20は第一の枕部位体12の連結辺12Aの襠幅tの上縁の位置で第二の枕部位体14の連結辺14Aの端辺と線状に結合して連結している。より具体的には、かかる第一の連結部20の位置における第一の枕部位体12を構成する布製カバーと第二の枕部位体14を構成する布製カバーとを直線状に縫って結合させた構成である。同様な連結構成で、第三の枕部位体16は第一の枕部位体12の連結辺12Aの襠幅tの下縁の位置で第三の枕部位体16の連結辺16Aの端辺と線状に結合して連結している。
上記の連結構成は、第一の連結部20箇所及び第二の連結部22箇所を折り返し箇所として第二の枕部位体14及び第三の枕部位体が第一の枕部位体12に対して開閉回動するヒンジ連結形態結合となっている。第一の連結部20及び第二の連結部22はヒンジ連結形態結合となっていることにより、第二の枕部位体14及び第三の枕部位体は第一の枕部位体12に重ね合わされたとき、重ね合わせ面、すなわち、第二の枕部位体14の内面14Cと第一の枕部位体12の上面12B、第一の枕部位体12の下面12Cと第三の枕部位体16の上面16Cは相対移動のない状態として重ね合わされる。したがって、重ね合わされた際の位置が確実に同じ位置で重ね合わされた状態となり、見栄えが良い。
更に、各枕部位体12,14,16の重ね合わせ面の形状は、無負荷状態で重ね合わされたとき、重ね合わせ面に変形を伴わない形状として形成されている。ここで無負荷状態とは、使用者が頭部を載置していない状態で、単に、枕の高さ等の形態を変化させるために形態を変化させるための動作状態を言う。この実施例では、第一の枕部位体12は全面が同じ厚さ幅で形成されており、その上面12B及び下面12Cは平面形状とされており、その重ね合わせ面の第二の枕部位体14の内面14Cおよび第三の枕部位体16の上面16Cも対応した平面形状とされている。これにより、重ね合わされたとき重ね合わせ面には負荷が作用しない状態で隙間なく密着した状態で重ね合わされる。
次に、上記した構成からなる実施例1の枕としての使用形態について説明する。
この実施例の枕組合せ体10は、図1に示すように、三個の枕部位体12,14,16を矢印で示すように開閉させることにより、基本的使用形態として図2〜図4に示す三通りの形態を取ることができる。
〔第1の使用形態(図2の形態)〕
この使用形態は、三個の枕部位体12,14,16を全て重ね合わせた使用形態であり、最も枕が高い使用形態である。なお、この形態でも二通りの組合せがある。第二の枕部位体14を使用者の頭部の枕面として使用する形態と、第三の枕部位体16を使用者の頭部の枕面として使用する形態である。それぞれ枕面として使用する枕部位体を上方の位置として配置したものとすれば良い。そして、第二の枕部位体14を枕面とした場合には硬い枕のイメージの使用形態となり、第三の枕部位体16を枕面とした場合には柔らかい枕のイメージの使用形態となる。
〔第2の使用形態(図3の形態)〕
この使用形態は、第一の枕部位体12と隣接する第二の枕部位体14又は第三の枕部位体16のいずれかを重ね合わせた二個を組合わせた使用形態である。したがって、他の一個の枕部位体14又は16は第一の枕部位体12から開いた状態で配置され、図3では、左側に開いた状態で置かれている。この使用形態の枕の高さは前述の第1の使用形態と後述の第3の使用形態の間の高さのものである。この使用形態も上述の第1の使用形態の場合と同様に二通りの使用形態がある。すなわち、第二の枕部位体14を枕面として使用する組合せ形態では硬い枕のイメージの使用形態となる。第三の枕部位体16を枕面として使用する組合せ形態では柔らかい枕のイメージの使用形態となる。
〔第3の使用形態(図4の形態)〕
この使用形態は、第二の枕部位体14又は第三の枕部位体16のいずれかのみの単体での使用形態である。したがって、他の二個の枕部位体12と14又は16は使用状態の枕部位体14又は16から開いた状態で配置され、図4では、左側に開いた状態で置かれている。この使用形態の枕の高さは組み合わされる中で最も低い高さのものである。この使用形態も上述の各使用形態の場合と同様に二通りの使用形態がある。すなわち、第二の枕部位体14を枕面として使用する組合せ形態では硬い枕のイメージの使用形態となる。第三の枕部位体16を枕面として使用する組合せ形態では柔らかい枕のイメージの使用形態となる。
上記した実施例1では、組合される基本形態として三通りあり、使用形態としてはそれぞれ基本形態毎に二通りあるため計六通りの使用形態が得られ、きめ細かく選択することが可能となっている。
また、上記実施例によれば、三個の枕部位体12,14,16を連結する第一の連結部20及び第二の連結部22はヒンジ連結形態結合で連結されている。これにより三個の枕部位体12,14,16の重ね合わせ面14Cと12B,及び12Cと16Cは重ね合わせ時に相対移動することがなく、安定した積み重ね状態となり、見栄えが良い。
また、上記実施例によれば、三個の枕部位体12,14,16の重ね合わせ面14Cと12B,及び12Cと16Cは平面形状とされており、この重ね合わせ面は変形を伴わないで重ね合わされる形状とされている。したがって、隣接する枕部位体同士を重ね合わせたとしても安定した重ね合わせ状態とすることができる。
更に、上記実施例によれば、平断面で見て同じ長方形状の三個の枕部位体12,14,16が積み重ねられるものであり、かつ、その積み重ねは隙間なく積み重ねられるものであるので、積み重ねられた状態の見栄えが良い。特に、従来のように一定幅の連結材が重ね合わされる枕部位体間に配設されないので、枕組合せ体の外観がスッキリしたものとなり見栄えが良い。
更に、従来は、複数の枕部位体の積み重ね状態を安定したものとするために、別途固定カバー等を用いて行っていたが、上記実施例の場合にはかかる別途部材は必要としない。
図5に実施例2の構成を示す。この実施例2においては、上述した実施例1と同じ構成箇所には同じ符号を付すことにより、その説明を省略することがある。この実施例2は、三個の枕部位体12,14,16の構成の仕方を上述の実施例1から変えたものである。すなわち、上記実施例1の各枕部位体12,14,16は、クッション体を収容するカバーを袋状に形成して完全にクッション体を袋状カバーの内部に封入させた構成のものであった。この実施例2は、カバー30を筒状に形成してクッション体32をカバー30に出し入れ容易な構成としたものである。このように筒状のカバー30を用いることによって、袋状のカバーの場合に比べて、容易にクッション体32の交換を行うことができると共に、幅が一定の一枚の布を三つの筒を形成するよう縫製するのみで三個のカバー30を製造することができるため、生産性を向上することができる。
以上本考案の各実施例について説明したが、本考案は上記実施例のほか各種の形態で実施可能なものである。
例えば、上記実施例はいずれの場合も三個の枕部位体から構成される枕組合せ体について説明したが、いわゆる中間層として配設される枕部位体の数を増加させることにより四個以上の枕組合せ体とすることもできる。これにより、枕の高さ調整をよりきめ細かく行うことができるようになる。
また、上記実施例では、上下最外層の枕部位体の硬さを異なった硬さのものとして構成したが、同じ硬さのものとすることもできる。この構成の場合には、睡眠中に無意識のうちに枕の上下方向を逆転させた場合でも、同じ感覚状態で継続して良好な睡眠状態を得ることができる。
また、上記実施例における最外層の枕部位体14,16を異なる厚みとするなど、各枕部位体の厚みを異ならせて構成することにより、よりきめ細かく枕の高さ調整をすることができる。特に、中間層の枕部位体の数を二個以上として、かつその厚み幅を異なったものとすることにより、より調整できる種類を多くすることができる。
また、上記実施例では各枕部位体の平断面形状は長方形状のものであったが、形状はこれに限るものでなく、例えば、基本断面形状が楕円形状のものであっても良い。但し、開閉する構成として連結するためには連結辺となる部位は直線形状と構成する必要がある。
また、カバーを袋状とする場合で、形状出しが可能であれば、袋状の中に入れるクッション体は羽毛やビーズなどでも良い。
また、カバーを袋状とする場合には、袋状のカバーにファスナー等を設けて、内部に収容されるクッション体を交換可能な構成とすることもできる。これにより、使用者はクッション体を好みの硬さのものに容易に交換することが出来る。
また、重ね合わされる隣接する枕部位体同士をより確実に係止するために、連結辺12A,14A、16Aから離間した位置の重ね合わせ面に面ファスナ等の係止具を取り付けても良い。面ファスナ等の係止具で係止させておくと、枕組合せ体10を持ち上げた際に重力の作用によって重ね合わせた枕部位体が自然に展開するのを防止することができる。
また、上記実施例における使用形態としては、上下の最外層の枕部位体14,16を使用者の枕面とする場合について説明した。しかし、中間層の枕部位体の表面形状を使用者の頭部を置きやすい形状に構成するなどして中間層の枕部位体を枕面とする使用形態とすることもできる。この場合には枕面とする中間層の枕部位体に隣接する枕部位体の表面形状は中間層の枕部位体の枕面形状に対応する形状に形成して、枕部位体が重ね合わされた際に枕部位他に変形を伴わない構成とする必要がある。例えば、枕面とする中間層の枕部位体の表面形状を凸形状とする場合には、重ね合わされる枕部位体の表面形状は凸形状に対応した凹形状とする。この様に重ね合わせ面を凹凸形状とする場合には、重ね合わされた面がより相対移動しにくいと言う利点を伴う。
10 枕組合せ体
12 第一の枕部位体
12A 連結辺
12B 上面
12C 下面
14 第二の枕部位体
14A 連結辺
14B 外面
14C 内面
16 第三の枕部位体
16A 連結辺
16B 外面
16C 内面
20 第一の連結部
22 第二の連結部
30 筒状のカバー
32 クッション体
t 襠幅

Claims (2)

  1. 平断面で見て同じ断面積形状の少なくとも三個の枕部位体を備え、該少なくとも三個の枕部位体を重ね合わせ構成するときに同じ位置関係となるそれぞれの周辺の一部を連結辺として直線状に形成し、重ね合わせ構成する際に隣接する各枕部位体の連結辺を相互に連結状態として該連結状態箇所を折り返し箇所として隣接する各枕部位体を相互に開閉可能として該隣接する各枕部位体を重ね合わせ及び離反可能とした枕組合せ体であって、
    前記少なくとも三個の枕部位体のうち中間の層に位置する中間枕部位体の前記連結辺は該中間枕部位体を形成する厚み方向の幅と同じ幅で形成されており、
    前記中間枕部位体の連結辺の厚み方向の両端縁とそれぞれ隣接する他の枕部位体の連結辺の端縁とはヒンジ連結形態の連結手段により連結されて、該ヒンジ連結形態箇所を折り返し箇所として隣接する枕部位体同士が開閉可能に連結されており、
    隣接する枕部位体同士の重ね合わせ面形状は、該枕部位体への無負荷状態で該枕部位体同士を閉じ方向に重ね合わせ移動させるときに、該枕部位体に変形を伴わないで重ね合わされる形状とされていることを特徴とする枕組合せ体。
  2. 請求項1に記載の枕組合せ体であって、
    前記少なくとも三個の枕部位体の最外層に配設される二つの枕部位体の厚み方向の硬さが異なって構成されていることを特徴とする枕組合せ体。
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