JP3106048U - 棒まくら - Google Patents

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Abstract

【目的】楽な姿勢で寝られ、しかも睡眠中に健康促進を図る。
【構成】スポンジ、綿、樹脂発泡体等の柔軟材からなる長尺の直棒芯材を、前記直棒芯材を包蔵するに充分な長さと内径とを有する袋状の外被に装着し、外被と直棒芯材との空隙に粒状体を充填したもので、筋肉に刺激を適度に与えることで、ツボに対する刺激効果に加え、筋肉のコリをほぐし、疲れを取り除き、血行を良くすることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本考案は、睡眠中の健康促進及び安眠を図ることに加え、人体の各部の筋肉に刺激を適度に与えることで、ツボ効果に加え、筋肉のコリをほぐし、疲れを取り除き、血行を良くする等に種種の使用形態に対応しえる優れたまくらに関するものである。
従来、まくらとしてはそば殻、小豆、カポック(パンヤ)等を詰物として布袋に充填したものが一般的であり、かかるまくらにあっては睡眠中に頭部を支持する基本的な機能を充足している。近年にあっては、健康管理が大きくクローズアップされるなか、単に、睡眠中における安眠を図るのみならず、睡眠中における健康促進をも目的とするまくらが提案され、その構造においても種々のものが提案されているところである。
たとえば、特開2003−325296号公報に示されるように、脱臭効果や遠赤外線効果によって安眠でき、しかも頭や足腰等の納まりを良くし、頭等をフィットした状態で支持できるように、両端が膨れて中程が細くせばめられている繭玉状の二個の袋を直列状に連結し、棒状の袋に炭を収納するとともに、この棒状の袋を前述の各繭玉状の袋の芯部に長手方向に沿って夫々配置し、この棒状の袋を収納した上記各繭玉状の袋内に遠赤外線を放射する合成樹脂チューブの短カット材を充填してなるものである。
また、登録実用新案第3027124号公報に示されるように、有効な指圧・マッサージ効果を得るとともに、枕の表面の状態を就寝者の好みに合わせて変化させことができるように、袋状の側地と、中袋内にソバガラを詰め込んで棒状に形成した複数の棒状詰め部材および偏平な細長状に形成した偏平詰め部材とを備え、前記側地内に前記各詰め部材を、その長手方向に沿う横長の状態に収納して並列させてなるまくらが提案されている。
あるいはまた、実開平07−39850号公報にあっては、長尺な直棒芯材に中綿を包囲被覆すると共に、該中綿にセラミックを化繊綿であるポリエステル等に練り込み加工させて綿状と成した外綿を包囲被覆し、該外綿に電位治療器と接続されるイオンマットを環囲被覆して長尺な略円柱状のまくら1を構成し、仰臥、横臥は元より背中に添えて寝ること、抱いて寝ること、足を載せて寝ること等の個人の好みに対応した寝方が出来、まくら1周囲全体より遠赤外線放射及びマイナスイオンを発生させることにより、上記の様な使用者に適した安楽で自由な姿勢の寝方でも遠赤外線及びイオン効果を身体へ有効に機能させる構成を有するまくらが提案されている。
前述するまくらの何れにあっても、使用する者の体格に合わせて個別に用意する必要があり、まくらとしての睡眠中における頭部を支持するという基本的な機能を充足しているに過ぎないもので、これらのまくらを使用して睡眠中での健康促進のために身体のツボを刺激するのに用たり、姿勢の矯正に用いることは困難なものといわざるを得ず、また、前述のまくらにおける個々の構成をみても、まくらとしての構造が複雑となる問題を有するものである。
特開2003−325296号公報 登録実用新案第3027124号公報 実開平07−39850号公報
本考案は頭を載せて寝る通常の使い方の他に、体位転換のために背中に添えて寝ることや抱いて寝ること、更に足の疲れを癒すため足を載せて寝る等使用者の適する楽な姿勢での寝方に対応出来る様にした棒まくらを提供せんとするものである。
前述の課題を解決するための本考案にかかる棒まくらの構成は、スポンジ、綿、樹脂発泡体等の柔軟材からなる長尺の直棒芯材を、前記直棒芯材を包蔵するに充分な長さと内径とを有する袋体に装着し、袋体と直棒芯材との空隙に粒状体を充填したことを特徴とするものである。
本考案に係る棒まくらによれば、通常のように睡眠時における頭部を乗せて使用する一般的な使用のほか、これを背中に添えることにより、背筋が伸びるようになり、あるいは、横臥姿勢をとって寝るときにあっては、脇に添えることにより、背中を丸めて寝ることが防止でき、これにより呼吸を楽になし、効率的に酸素吸収を促進して細部にまで送り届けることができることから、組織の活性化を図り、健康促進を可能とする。
また、これを折り曲げて使用して人体の各部の筋肉に刺激を適切に与えることで、ツボ効果に加え、筋肉のコリをほぐし、疲れを取り除き、血行を良くすることが可能であり、更に足の疲れを癒すため足を載せて寝たりする等使用者の好む自然な体位や適切な体位で寝ることが出来、自然と身体をリフレッシュすることが出来るなど、汎用性に優れたものである。
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、本考案に係るまくら1は、長尺な略円柱状にして、且つその一端又は両端を半球状、或いは両端を平坦状に形成して成る袋状の外被2と、スポンジ、綿、樹脂発泡体等の柔軟材から成る長尺の柱状の直棒芯材3と、外被2と直棒芯材3との空隙に充填される粒状体4とで構成され、その用途に応じその大きさや形状が決定されるが、概ね、人の腕の大きさ、長さ、柔軟性を具現化することが推奨される。
このため外被2は、柔軟性かつ屈曲自在とするために適宜の厚みを有する繊維織布で構成され、限定するものではないが、その直径が5〜10cm、好ましくは、6〜7cm程度、また、長さLが50〜100cm、好ましくは、60〜70cm程度とされ、後述する直棒芯材3、および、粒状体4を挿入し、充填した後、一端又は両端を半球状に、或いは、両端を縮径部2aとして縫合5し、まくら1の少なくとも一端に縮径部2aをすることにより持ちやすくされている。
また、直棒芯材3はスポンジ、綿、樹脂発泡体等の柔軟性を有する素材によって構成されるもので、例えば、材料の入手の容易性、あるいは、まくら1をストレートに復元する弾力性の点からウレタンフォームを用いるのが望ましく、この直棒芯材3は外被2に挿着されることから、外被2の直径の1/2〜1/3程度の最大寸法とするのが良く、長さにあっても外被2と同等の長さを有するもので、言い換えれば、外被2に収容することができ、かつ、外被2の長さより若干短い程度とすればよい。直棒芯材3の断面形状は、円形断面のものが使用時における違和感を回避し得ることから推奨されるが、これに限定されず多角形、楕円等の種々の形状を採用しうるものである。
外被2と直棒芯材3との空隙に充填される粒状体4は、柔軟性が確保され、体の使用部位に応じて変形し、体への負担が少ない素材であれば種々の素材を採用しうる。例えば、そば殻、籾殻、小豆あるいは大豆等の穀粒、樹脂製ビーズ等々のものを採用しうるもので、まくらとして軽量さを求めることから、まくらの充填材として古くから使用されているそば殻が推奨され、その充填量はまくら1の自由な屈曲性を維持するために、外被2に挿入された直棒芯材3が見えなくなる程度に軽く充填すればよく、外被2と直棒芯材3との空隙の容積に対して、凡そ、85〜90%程度となるように充填するのが望ましい。
次に本考案に係るまくらの作用について説明すると、まくら1は、直径が6cm、長さ65cmとなるように、一端に直径が5cmで長さ10cm程度の縮径部2aを形成できるように綿布を縫製して外被2とした。この外被2に直径3cm、長さ60cmの円柱状のウレタンフォーム製の直棒芯材3を挿入し、外被2と直棒芯材3との空隙に、直棒芯材3が見えなくなるまでそば殻を軽く充填した後、端部を縫合5した。
本考案に係るまくら1にあっては、ウレタンフォーム製の直棒芯材3の存在により、弾力性を有し、また、折り曲げて使用した場合にあっても使用後にストレートに復元する作用をなし、粒状体4の存在とともに型崩れを防止する。
また、その全体形状が長尺なため、頭を載せて寝る一般的な使用の他に、折り曲げてまくらと肩との隙間に挿入することによって、首筋を安定せしめ、背中あるいは腰部に敷きこんで寝たりすることにより、さらには、横臥姿勢で就寝するに際して背中に添わせて寝ることによって、背筋を伸ばせることができ、これにより呼吸を楽になし、効率的に酸素吸収を促進して細部にまで送り届けることができることから、身体の各組織の活性化を図り、健康促進を可能とする。
更に、足の疲れを癒すために折り曲げて適当な高さとして足を載せて寝たりすることも可能で、使用者の好む自由な姿勢の寝方に対応した自然な体位で使用を可能とし、従って、人体の各部の筋肉に刺激を適度に与えることで、ツボに対する刺激効果に加え、筋肉のコリをほぐし、疲れを取り除き、血行を良くすることが可能となる。
本考案に係るまくら斜視図である。 本考案に係るまくらの断面図である。
符号の説明
1:まくら
2:外被
3:直棒芯材
4:粒状体
5:縫合部

Claims (2)

  1. スポンジ、綿、樹脂発泡体等の柔軟材からなる長尺の直棒芯材を、前記直棒芯材を包蔵するに充分な長さと内径とを有する袋状の外被に装着し、外被と直棒芯材との空隙に粒状体を充填したことを特徴とする棒まくら。
  2. 請求項1に記載の棒まくらにおいて、前記袋体と直棒芯材との空隙に充填する粒状体が籾殻、そば殻、小豆および/または大豆等の穀粒、樹脂ビーズ等であることを特徴とする棒まくら。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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