JP5844928B1 - 枕 - Google Patents

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Abstract

【課題】仰臥状態での後頭部高さ位置をより低くできるようにする。【解決手段】一対の枕側部11J、12Jは、直方体ウレタンフォームの中央部を斜め45?でカットして2等分割したもののそれぞれを、ガイドを縫い付けた布袋で覆ったものである。紐34の中点から一方側をガイド116J、145J、118Jに順次挿通させ、他方側をガイド126J、146J、128Jに順次挿通させ、紐34の両端部をコードストッパー33Jに挿通させ、これをスリット390から外部に引き出す。コードストッパー33Jから出た紐の長さを調節することにより、一対の枕側部の間隔の増加が制限される。【選択図】図51

Description

本発明は、睡眠用枕に係り、特に、一対の枕側部とその相互間距離の増加を制限する間
隔制限手段とを備えた枕に関する。
本発明者が開発したこの種の枕では、一対の枕側部の相互間距離を調整することにより
、仰臥状態での後頭部高さ位置を調整することができる。
登録実用新案第3091548号公報
本願発明者が2014年10月25日に東京都八王子市の「本気の創業塾」で特願2014−213333の実施例10、12の試作品を公開したときの動画(https://youtu.be/KPltxFul2Kg) 本願発明者が2014年10月30日にYoutubeで前記試作品を公開した動画(https://www.youtube.com/watch?v=RWunqOf_16g)
本発明の目的は、一対の枕側部とその相互間距離の増加を制限する間隔制限手段とを備
えた枕において、仰臥状態での後頭部高さ位置をより低くできるようにすることである。
本発明の他の目的は、一対の該枕側部の上に横たわって配置された枕上部をさらに備え
た枕において、該相互間距離を減少させる際に、該枕上部が該一対の枕側部の間に挟まれ
るのを防止できるようにすることである。
本発明のさらなる他の目的は、ユーザーによる前記枕の取り扱いを容易にすることであ
る。
本発明による枕の第1態様では、例えば図30に示すように、
少なくとも上部がクッション性を有する第1及び第2の枕側部(11D、12D)と、
該第1の枕側部と該第2の枕側部との間隔を調整自在に制限する間隔制限手段(116
、118、126、128、34、33)と、
を有する枕本体を備え、該第1及び第2の枕側部はそれぞれ、自由状態で対向側端部底
面の高さが枕の長手方向中央部に向かうほど連続的又はステップ状に高くなっていて、例
えば図33(A)に示すように、該中央部に後頭部を載置した仰臥状態で該第1及び第2
の枕側部の上面が対向側に傾斜しており、
例えば図10、図34に示すように、該間隔の調整により、該後頭部の高さ位置が調整
される。
本発明による枕の第2態様では、第1態様において、該第1及び第2の枕側部はいずれも、互いに略平行な上面及び下面を有するブロックを斜めにカットした形状のクッション性部材を有し、該第1及び第2の枕側部の対向面が、該斜めの略平面である。ここに、「該斜めの略平面」とは、例えば、図48(B)、図48(D)に示すように、枕側部を、対向面が斜め平面のブロック114Eに、高さ調整用の薄い直方体シート1152Eを重ねたもので構成することにより対向面が斜めの略平面となったり、図45(B)、図46(A)に示すように、図45(A)のカバー11jで11E、1150、1151を覆う前は対向面が斜め平面であってもカバー11jで覆ってそのゴムテープ11jの引張力でこれら11E、1150、1151を締め付けることにより、該対向面が該斜めの略平面になる場合を含む意味である。
本発明による枕の第3態様では、第2態様において、該第1及び第2の枕側部はいずれ
も、例えば図38、図48に示すように、積層された複数のクッション性部材を有し、隣
り合う該クッション性部材の間が、該クッション性部材を収容する袋に取着された点ファ
スナー又は面ファスナーを介して結合されている。
本発明による枕の第4態様では、第1乃至3態様のいずれか1つにおいて、該間隔制限
手段は、例えば図18に示すように、
該第1及び第2の枕側部(11A、12A)のそれぞれの、該枕の短手方向の一対の側
面のそれぞれに取り付けられた第1及び第2のガイド(116、118、126、128
)と、
該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の長手方向外側の端面に取り付けられた第
3のガイド(143、145、146)と、
紐(34)とを有し、該紐の中央部から一方側が、該第1の枕側部の、該第1のガイド
、該第3のガイド及び該第2のガイドの順に案内され、該紐の該中央部から他方側が、該
第2の枕側部の、該第1のガイド、該第3のガイド及び該第2のガイドの順に案内され、
該紐の両端部が合わさて固定され(33)、該合わされて固定される位置により該第1の
枕側部と該第2の枕側部との間隔の制限が調整される。
本発明による枕の第5態様では、第1乃至3態様のいずれか1つにおいて、該間隔制限
手段は、例えば図35に示すように、
該第1及び第2の枕側部(11E、12E)のそれぞれの、該枕の短手方向の一対の側
面のそれぞれに取り付けられた第1及び第2のガイド(116、118、126、128
)と、
該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の長手方向外側の端面に取り付けられた第
3のガイド(11b、12b)と、
該第1及び第2の枕側部の上に横たわって配置され、長手方向の一端部及び他端部が直
接又はリード(143A、144A)を介してそれぞれ該第1及び第2の枕側部の該第3
のガイドに案内される、フレキシブルな帯状物(37)と、
該帯状物の該一端部及び該他端部にそれぞれ直接又は該リードを介して取り付けられた
第4及び第5のガイド(145、146)と、
紐(34)とを有し、該紐の中央部から一方側が、該第1の枕側部の該第1のガイド、
該第4のガイド及び該第1の枕側部の該第2のガイドの順に案内され、該紐の該中央部か
ら他方側が、該第2の枕側部の該第1のガイド、該第5のガイド及び該第1の枕側部の該
第2のガイドの順に案内され、該紐の両端部が合わさて固定され(33)、該合わされて
固定される位置により該第1の枕側部と該第2の枕側部との間隔の制限が調整される。
本発明による枕の第6態様では、第4又は5態様において、例えば図35に示すように

該枕本体を収容する枕本体収容体(16E)をさらに有し、
該紐(34)の中央部と、該枕本体収容体の長手方向中央部とにそれぞれ係着手段(3
5、36)が設けられ、両係着手段が互いに着脱自在である。
本発明による枕の第7態様では、第5態様において、該枕本体はさらに、例えば図50
、51又は図53に示すように、
該帯状物(37J)を介し該第1及び第2の枕側部(11J、12J)の上に横たわっ
て配置され、該帯状物に着脱自在に係着(15d、14d)される枕上部(14J)と、
該枕上部の長手方向中央部かつ短手方向一方側に一端部が固着された支持部(39又は
393)と、
一端部及び他端部がそれぞれ該枕上部の短手方向一端部及び他端部に固着され、該枕上
部との間に該第1及び第2の枕側部のそれぞれの一部が通されるバンド部(39、又は3
91、392)とを有し、該紐(34)の中央部と、該支持部とにそれぞれ係着手段(3
5、36)が設けられ、両係着手段が互いに着脱自在であり、例えば図52(C)又は5
4(B)に示すように、該紐の該合わされて固定される位置(33J)を把持して該枕本
体を吊り下げた場合に該第1及び第2の枕側部が該枕上部から離脱するのが該バンド部で
阻止される。
本発明による枕の第8態様では、第7態様において、例えば図50に示すように、該バ
ンド部(39)は、1つの布シートであり、該支持部は該布シートの一部である。
これらバンド部及び支持部は、例えば図53、54に示すように、該第1及び第2の枕
側部のそれぞれに対応したバンド(391、392)と、これらと別体の支持部(393
)とで構成してもよい。
本発明による枕の第9態様では、第5態様において、該枕本体はさらに、例えば図55
に示すように、
該帯状物(37J)の長手方向中央部かつ短手方向一方側に一端部が固着された支持部
(39)と、
一端部及び他端部がそれぞれ該帯状物の短手方向一端部及び他端部に固着され、該帯状
物との間に該第1及び第2の枕側部のそれぞれの一部が通されるバンド部(39)とを有
し、該紐(34)の中央部と、該支持部とにそれぞれ係着手段(35、36)が設けられ
、両係着手段が互いに着脱自在であり、例えば図57(D)に示すように、該紐の該合わ
されて固定される位置(33J)を把持して該枕本体を吊り下げた場合に該第1及び第2
の枕側部が該帯状物から離脱するのが該バンド部で阻止される。
本発明による枕の第10態様では、第9態様において、該枕本体はさらに、例えば図5
5に示すように、
該帯状物(37J)を介し該第1及び第2の枕側部(11J、12J)の上に横たわっ
て配置され、該帯状物に着脱自在に係着(14d、15d))される枕上部(14J)を
有する。
本発明の第11態様では、第5又は、第7乃至10態様のいずれか1つにおいて、該枕
本体はさらに、例えば図55に示すように、該第1及び第2の枕側部(11J、12J)
の上方に横たわって配置された粒状物シート(37J)を有し、
該粒状物シートは、その長手方向の中央部の第1領域(155J)と、該長手方向の両
側部の、該中央部から離間した第2及び第3領域(153J、154J)とに、袋が形成
され、各袋に粒状物が収容され、該第1領域と該第2領域との間及び該第1領域と該第3
領域との間の厚みはいずれも該第1〜3領域のいずれの厚み平均値より小さく、
、該長手方向と直角な1方向に沿って、該第1領域の該長手方向の幅が減少するととも
に該第1領域と該第2領域との間隔及び該第1領域と該第3領域との間隔が増加している
本発明による枕の第12態様では、第11態様において、例えば図55に示すように、
該帯状物(37J)は、該粒状物シートと該粒状物シートの底面の両端部のそれぞれに一
端が固着された該リード(143J、144J)とを有する。
本発明による枕の第13態様では、第乃至12態様のいずれか1つにおいて、例えば図55に示すように、
長手方向中央部に孔又は隙間(164J)が形成され、該枕本体(10Y)を収容する枕本体収容体(16J)をさらに有し、
該間隔制限手段はコードストッパー(33J)をさらに有し、該コードストッパーにより、該紐(34)が該合わされて固定され、
該紐の両端部が該枕本体収容体の該孔又は該隙間から外側に引き出されて該コードストッパーに通される。
上記第1態様の構成によれば、第1及び第2の枕側部の少なくとも上部がクッション性
を有するので、例えば図33(A)、図43に示すように、該第1及び第2の枕側部の上
に横たわった枕上部が存在しなくてもよく、また、該枕上部が存在する場合にはその厚み
を該クッション性がない場合よりも小さくすることができ、これらにより、仰臥状態での
後頭部高さ位置をより低くできるという効果を奏する。
上記第2態様の構成によれば、上記効果が確実に得られるとともに、仰臥状態と横臥状態での頭部高さ位置の差が比較的大きくても寝返りが容易にできるという効果を奏する。
上記第3態様の構成によれば、ユーザによる該第1及び第2の枕側部の高さ調整を容易
に行うことができるという効果を奏する。
上記第4態様の構成によれば、紐の両端部を合わせて固定する位置を調整するだけで、
上記後頭部高さ位置を調整することができるという効果を奏する。
上記第5態様の構成によれば、紐が合わされて固定された位置を紐中央側へシフトさせ
て第1及び第2の枕側部の相互間距離を減少させる際に、帯状物が緊張するので、枕上部
が比較的薄くて撓みやすい場合であっても、枕上部が第1及び第2の枕側部の間に挟まれ
るのを防止できるという効果を奏する。
上記第6態様の構成によれば、紐の上記固定位置を調整した場合に第1及び第2の枕側
部の相互間中点がずれるのを防止できるという効果を奏する。また、該紐の中央部の係着
手段が該枕本体収容体の係着手段に対し着脱自在であるので、該枕本体収容体に対し、該
第1及び第2の枕側部と間隔制限手段との組を容易に挿脱でき、該枕本体収容体の洗濯前
後の取り扱いが容易であるという効果を奏する。
上記第7態様の構成によれば、該紐の両端部を把持して枕本体をぶら下げても、さらに
この枕本体を放り投げても、分解されず、しかも、放り投げた後に、枕本体を単にその長
手方向に延ばすだけで枕本体の長手方向及び短手方向の位置ずれが殆ど無く、これにより
、枕本体の取り扱いが容易であるという効果を奏する。
上記第8態様の構成によれば、バンド部と支持部とを1つの布シートで構成できるので
、製造コストを低減できるという効果を奏する。
上記第9態様の構成によれば、第1及び第2の枕側部と帯状物と紐との組について、該
紐の両端部を把持して該組をぶら下げても、さらにこの組を放り投げても、分解されず、
しかも、放り投げた後に、該組を単にその長手方向に延ばすだけで該組の長手方向及び短
手方向の位置ずれが殆ど無く、これにより、該組の取り扱いが容易であるという効果を奏
する。
上記第11態様の構成によれば、仰臥時において人の側頭部と枕との当接面積が低減し
て寝心地が向上するという効果を奏する。
上記第12態様の構成によれば、帯状物が粒状物シートを構成しているので、枕の部品
点数が低減して構成が簡単になるという効果を奏する。
上記第13態様の構成によれば、枕本体収容体の外側に在るコードストッパーからの紐
引出長さを調整するだけで、第1及び第2の枕側部の相互間距離を調整できるので、調整
操作が容易であるという効果を奏する。
本発明の他の目的、特徴的な構成及び効果は、以下の説明を特許請求の範囲及び図面の
記載と関係づけて読むことにより明らかになる。
(A)は本発明の実施例1の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 図1中の枕本体の分解斜視図である。 図1中の枕側部の分解斜視図である。 (A)は図1(A)の状態から枕側部間距離を短くした場合の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)は人体頭部との関係で示す枕の概略正面図、(B)は仰臥状態での枕の概略正面図、(C)は(B)中の枕側部に働く力の概略を示す説明図である。 (A)〜(C)は仰臥状態から横臥状態への変化を説明する概略正面図である。 (A)及び(B)は寝返り容易性を説明する概略正面図である。 (A)及び(B)は仰臥状態での枕高さを変えずに一対の枕側部の間隔を広げた場合を示す概略正面図である。 (A)は、図5(B)を一点鎖線で表し、図6(B)を二点鎖線で表し、図6(C)を実線で表して、これらを重ね書きしたものを示す概略正面図であり、(B)はこれに静止状態の仮想枕を太線で表した概略正面図である。 (A)〜(D)は仰臥状態での枕高さを変えた状態を示す概略正面図である。 (A)及び(B)はそれぞれ、図10(B)及び(C)に対応した仮想枕を点線及び2点鎖線の太線で示す概略正面図、(C)は図9(B)並びに本図(A)及び(B)中の仮想枕を重ねて示す概略正面図である。 (A)は本発明の実施例2の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、図示Z軸の回りに180°回転したときの斜視図である。 図12(A)の状態から枕側部間距離を短くした場合の枕の斜視図である。 (A)は一対の枕中央部高さ調整用紐の引き出し長さを互いに異ならせた場合の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)は本発明の実施例3の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を図示Z軸の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)は図15(A)の状態から枕側部間距離を短くした場合の枕の斜視図であり、(B)は、(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)は本発明の実施例4の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)は本発明の実施例5の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 図18(A)中の枕本体の分解斜視図である。 (A)は図18(A)の状態から枕側部間距離を短くした場合の枕の斜視図であり、(B)は、(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 本発明の実施例6の枕を人体との関係で示す概略正面図である。 図21中の枕側部の分解斜視図である。 (A)〜(D)はそれぞれ図10(A)〜(D)に対応した概略正面図である。 (B)本発明の実施例7の枕本体を示す概略正面図、(B)は(A)の枕の仰臥状態を図5(B)中の枕本体(2点鎖線)と重ねて示す概略正面図である。 (A)〜(C)は図24の枕を横転中の人体とともに示す概略正面図である。 (A)〜(C)は、図10と同様にして枕中央部高さを変えた場合を示す概略正面図である。 図24(A)中の枕側部の分解斜視図である。 (A)は本発明の実施例8の枕の斜視図であり、(B)は(A)の枕を、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図である。 (A)及び(B)は図28中の枕上部を構成する軟質発泡プラスチックシートの概略縦断面図、(C)は図28の枕の仰臥状態概略正面図、(D)は(A)の変形例を示す概略縦断面図である。 本発明の実施例9の枕の分解斜視図である。 図30中の一対の枕側部と間隔制限手段とを示す斜視図である。 (A)及び(B)はいずれも図30の枕を組み立てた状態の斜視図であり、(B)は(A)と異なる方位から見た斜視図である。 (A)〜(E)は枕上部を使用しない場合での仰臥状態から横臥状態への変化を説明する概略正面図である。 仰臥状態において一対の枕側部の対向側一部を互いに重ね合わせた場合を説明する概略正面図である。 本発明の実施例10の枕の分解斜視図である。 (A)は図35中の枕カバー16Eを開いた状態の概略平面図、(B)は開いた状態の枕カバー16E上に枕本体を組み付けた状態の概略平面図、(C)は(B)の枕カバー16Eを閉じた状態の背面図である。 (A)は図35中の帯状物37の分解平面図、(B)は帯状部の変形例を示す平面図である。 (A)は図35中の一方の枕側部の分解斜視図であり、(B)は該枕側部を組み立てた状態の斜視図である。

(A)及び(B)は実施例10の試作品の写真であって、(A)は図36(A)に対応したものであり、(B)は図36(A)から粒状物シート15Eを除いた構成に対応したものである。 (A)〜(C)は該試作品の写真であって、(A)は図36(B)に対応したものであり、(B)は(A)の状態からカバー片16aをカバー片169側に折り畳んだ状態を示す写真であり、(C)は図36(C)に対応したものである。 (A)及び(B)は該試作品の写真であって、(A)は首側斜め上方から撮影した写真であり、(B)は枕にマネキン頭部を載せて押し付けた後、手放してから撮影した写真である。 (A)〜(D)は該試作品の枕にマネキン頭部を載せて押し付けた状態で後頭部側斜め上方から撮影した写真であって、(A)は仰臥状態、(B)は横臥状態、(C)はコードストッパーからの紐引き出し長さを増加させた場合の仰臥状態、(D)は該長さをさらに増加させた場合の仰臥状態を示す写真である。 図39(B)の状態の枕本体中央部上にマネキン頭部を載せて押し付けた状態で後頭部側から撮影した写真であって、図33(A)に対応したものである。 本発明の実施例11の枕の分解斜視図である。 本発明の実施例12の枕側部で用いられるカバーの斜視図であり、(B)はこれを用いた枕側部の斜視図である。 (A)は該実施例12の一対の枕側部の試作品の写真であり、(B)は、該枕側部の対向側傾斜面を水平にした状態でマネキン頭部を該枕側部から少し横に離間させて撮影した写真であり、(C)は、(B)の写真上に、図45(B)の点S0〜S2などを記載したものである。 図45(A)のカバーの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施例13で用いられる枕側部の下部の分解斜視図であり、図48(B)は上部も含む、枕側部を組み付けた状態の斜視図である。 (A)は本発明の実施例14で用いられる枕上部の概略分解斜視図であり、(B)は該枕上部の概略分解断面図であり、(C)は該枕上部を組み付けた概略断面図である。 本発明の実施例15の枕の分解斜視図である。 (A)は、一対の枕側部の上に帯状物が横たわって配置された状態を示す斜視図、(B)は、この状態に紐及びコードストッパーを組み付けた状態を示す斜視図、(C)は、この状態にクッション性シートを組み付けた枕本体を示す斜視図である。 (A)は図51(B)に対応した試作品の写真であり、(B)は図51(C)に対応した枕本体試作品を底面側から見た写真であり、(C)は(B)の枕本体試作品を、紐の先端部を把持してぶら下げた状態の写真であり、(D)はこの枕本体を枕ケース内に納めた枕試作品の写真であり、(E)はこの枕試作品を他の側から見た写真であり、(F)はこの枕試作品に頭部マネキンを乗せた状態の写真である。 本発明の実施例16の枕で用いられる、クッション性シートに逢着されたホルダーの構成を示す斜視図である。 (A)は前記ホルダーを用いた枕本体の試作品の、底面側から見た写真であり、(B)は、この試作品の、図52(C)に対応した写真である。 本発明の実施例17の枕の分解斜視図である。 この枕の、クッション性シートを除いた状態の枕本体を示す斜視図である。 (A)は図56に対応した試作品の写真であり、(B)は(A)のものにクッション性シートを係着させた枕本体の試作品の写真であり、(C)は(B)の試作品を底面側から見た写真であり、(D)は、(B)の試作品の、図54(B)に対応した写真である。
(本発明の特許請求の範囲に直接関係した実施例は、実施例9以降である。)
図1(A)は、本発明の実施例1の枕10の斜視図であり、図1(B)は、図1(A)
の枕10を、その上面の中心の法線(図示Z軸)の回りに180°回転したときの斜視図
である。図2は、図1の枕10の本体の分解斜視図である。図3は、図1中の枕側部11
の分解斜視図である。
枕10は、該法線を含み枕長手方向に垂直な面(YZ面)に関し、対称形である。枕1
0の本体は、枕側部11及び12が枕10の長手方向(X方向)両側部に対向して配置さ
れ、枕側部11及び12の上に枕上部13が横たわって配置されている。該枕本体は、2
点鎖線で示す布製の枕ケース16内に収容されている。枕ケース16は、その周部に逢着
された不図示の線ファスナーなどで開閉される。
枕上部13は、軟質発泡プラスチックシート14の上に粒状物シート15が重ねられて
いる。
軟質発泡プラスチックシート14は、クッション用であり、その本体が布袋に収容され
ている。この本体は、例えば幅540mm、奥域200mm、厚さ30mm、連続気泡体
の高反発又は低反発の通常のクッション用軟質ポリウレタンフォームである。
軟質発泡プラスチックシート14の下面の長手方向両側には、枕側部11と枕側部12
との間隔を調整する間隔調整手段としてのゴム紐140及び141の両端が、軟質発泡プ
ラスチックシート14の奥域方向端部に逢着され、ゴム紐140及び141にそれぞれ枕
側部11及び12が挿着される。軟質発泡プラスチックシート14の上記布袋の長手方向
一端面の奥域方向(Y方向)一端部には、布紐リングである支持片142の一端が逢着さ
れている。該奥域方向他端部及び軟質発泡プラスチックシート14の該布袋の長手方向他
端面についても前記と同様である。
粒状物シート15は、軟質発泡プラスチックシート14と頭部の間の隙間を埋めて頭部
の受ける応力をより均一化するためのものであり、布袋内が仕切り150〜152で仕切
られてセグメント153〜156が形成され、セグメント153〜155のそれぞれに粒
状物が封入されている。粒状物は、例えば発泡倍率50倍、独立気泡体で直径約1mmの
発泡スチロールビーズである。セグメント153〜155のそれぞれの粒状物封入量は例
えば、高さを均一にした場合に高さが10mm程度になる量である。この量が比較的少な
いことから、セグメント153〜155の仕切りは縫い糸のみで形成してもよい。セグメ
ント156は、頸椎への圧迫を避けるための領域であって、これには何も封入されず、切
除した領域であってもよい。
セグメント153及び155の幅はそれぞれ、例えば175mm及び190mmである
。セグメント153、155及び156の奥域はそれぞれ、例えば200mm、170m
m及び30mmである。
粒状物シート15の長手方向一端の奥域方向一端部には、布紐リングの支持片157の
一端が逢着され、支持片157と支持片142とが、開閉及び閉止可能なカードリングで
構成したガイド(以下、原則として同様)158で鎖状に連結されている。該奥域方向他
端部及び粒状物シート15の長手方向他端についても前記と同様である。
枕側部11は、図3に示すように、カバー110の周面に線ファスナー111が逢着さ
れ、カバー110内の前方側に、仕切り布1120及び1121の両側端部が逢着されて
、3つの収容棚が形成され、仕切り布1120の下側にブロック114の先端部が収容さ
れ、ユーザの横臥姿勢での頭部側面高さに応じて選択的に、シート1150又は/及びシ
ート1151の先端部がそれぞれ仕切り布1120と1121との間及び仕切り布112
1の上側に収容される。カバー110は、布製又は厚み3mm程度の軟質ウレタンフォー
ムを芯材としその両面に布を被着したクッション性のものである。
ブロック114、シート1150及び1151は例えば、独立気泡体の発泡スチロール
又は発泡ポリエチレンで形成される。シート1150及び1151のサイズは例えば、2
00mmX200mmX10mmである。ブロック114は例えば、200mmX200
mmX45mmの矩形ブロックの一端側下部を、ニクロム線カッターを備えたNC加工機
で溶融切除したものであり、その切除面の高さは、すなわちブロック114の自由状態で
の一端側底面の高さh(図5(A)参照)は、この一端側に向かうほど連続的に大きくな
っている。この切除面は 例えば、底面114aに対し45°傾斜した傾斜面114bと
、底面114aと傾斜面114bの間に位置し縦断面が中心角45°、半径25mmの扇
形の曲面114cとからなり、曲面114cがその両側の底面114aと傾斜面114b
とに滑らかに連なっている。前面114eは切除されずに残された面であり、その高さは
例えば10mmである。
図1(A)及び(B)は、図3のシート1150及び1151を用いずに仕切り布11
20の上側空間をゴム紐140による締め付けで縮めた場合を示している。
図4(A)の枕10は、図1(A)の状態から枕側部11と12とを対向側に所定等距
離だけ移動させて、それぞれゴム紐140及び141で枕上部13に取着した状態を示し
ている。図4(B)は、図4(A)の枕10を、その上面の中心の法線の回りに180°
回転したときの斜視図である。
次に、以上のように構成された枕10の作用を説明する。
図5(A)は、マットレス又は布団などの寝床S上に載置された枕10(枕ケース16
は図示省略、以下同様)の概略正面図を、人体頭部との関係で示す。
頭部Hを枕上部13の長手方向中央部に載置させると、図5(B)に示すような仰臥状
態となる。この際、枕上部13の中央部が下方へ押し下げられると共に、枕上部13を介
し枕側部11及び12に、頭部H側への回転モーメントが加わって、枕側部11及び12
の上面が対向側に回転して傾斜する。
この対向傾斜と、枕上部13の存在により、後頭部を支える滑らかなカーブの凹部が形
成されるので、後頭部に加わる応力が分散されて、睡眠中の頭部血行が改善される。特に
、枕上部13が、軟質発泡プラスチックシート14の上に粒状物シート15を重ねて構成
されていることから、前記対向傾斜する際に、セグメント155内の粒状物が、軟質発泡
プラスチックシート14の凹部底面側に移動してその堆積状態がリセットされ、次いで粒
状物が後頭部で押圧されて、後頭部と軟質発泡プラスチックシート14の凹部の間の隙間
に粒状物が移動し、後頭部に加わる応力が均一化へと変化することになる。セグメント1
53及び154内の粒状物については、前記傾斜により、堆積状態が傾斜面下方側にリセ
ットされる。上記仕切り150及び151は、このリセットでセグメント155側へ多量
の粒状物が移動して偏在するのを避けるためのものである。
粒状物が多すぎると、該凹部で粒状物が逃げ場を失い、後頭部の側部が押圧されて逆効
果になる。この逆効果が生じない粒状物の最大量は、粒状物の逃げ場に影響する。この逃
げ場は、セグメント155の幅及び奥域のサイズ、凹部形状などに影響される。この凹部
形状は上記対向傾斜の角度、軟質発泡プラスチックシート14の弾性係数及び厚みに依存
する。粒状物の移動し易さは、粒状物の粒径や摩擦係数、上記傾斜角、粒状物が入れられ
る布袋の緊張の程度などに依存する。
上記具体例の場合、上記粒状物移動による隙間埋め効果が得られ、上記逆効果は無かっ
た。
図5(B)では、頭部Hの枕上部13に対する押圧力を、中央部に対する押圧力F0と
、一対の側部に対する押圧力F1及びF2とに分けて示す。図5(C)は、図5(B)中
の一方の枕側部に働く力の概略を示す。
図5(C)中の記号の定義は、次の通りである。
R:寝床Sから枕側部12への垂直抗力
G:枕側部12の重心に働く重力
F2:頭部Hから枕上部13への押圧力
T:枕上部13に想定した切断面に働いている内部張力
Fr:静止摩擦力
枕側部の釣り合いは、これら抗力R、重力G、押圧力F2、張力T及び静止摩擦力Fr
の合力及び回転モーメントが共にゼロになることで成立する。すなわち、押圧力F2と張
力Tの垂直成分と、重力Gの大きさとの和が、抗力Rの大きさに等しく、張力Tの水平成
分と静止摩擦力Frとの和が、押圧力F2の水平成分に等しくなる。重力G及び張力Tは
比較的小さく、また、静止摩擦力Fr及び抗力Rの当接境界線BL2の回りの回転モーメ
ントが0であるので、当接境界線BL2の回りの回転モーメントが0になる釣り合い条件
から、押圧力F2は図5(C)において当接境界線BLの近くを通ると考えられる。この
点は、以下の横転時においても同様である。
図5(B)の仰臥状態から時計回りに横転すると、図6(A)、(B)の状態を経て(
C)の横臥状態となる。この際、枕上部13の中央部が上昇して、セグメント155内の
粒状物堆積状態が均一化側にリセットされる。また、セグメント154内の粒状物が頭部
Hで枕外側に押圧されながら、頭部Hの側面と軟質発泡プラスチックシート14との間の
隙間のある方向に移動し、主に顎側の隙間を埋め、余分な粒状物は、頭部H側面で押圧さ
れない周辺部へ移動する。これにより、頭部Hの側面についても、応力分布がより均一化
される。また、顎側が低くなって頸椎が床面Sに対し傾斜するのが防止される。
図6(B)では、頭部Hの重心が、枕側部12の下面の寝床Sとの当接境界線BL2よ
り右側に存在するので、枕側部12が水平になった状態で安定して頭部Hを枕上部13上
で回転させることができる。また、この状態から図6(C)の横臥状態までの横転動作に
おいては、首部への無理な負荷が殆ど無視できると考えられる。
したがって、図5(B)の状態から図6(B)までの状態における動作がスムーズに行
われるか否かが問題となる。これを、図7(A)及び(B)を参照して考察する。
図7(A)は、図6(A)中の押圧力F2とその反力−F2を、異なる観点から表示し
たものである。図6(A)中の押圧力F2は、頭部Hと枕上部13との枕側部12側の接
触面に働く連続した応力分布の合力であり、図7(A)ではこの接触面を、当接境界線B
L2を通りほぼ押圧力F2を通る面PLで2分割し、分割された接触面のそれぞれに働く
合力F2/2に分けている。この反作用の合力についても同様に2つの合力−F2/2に
分けている。
図7(B)は説明上、これら作用と反作用のそれぞれの一方を示している。この図7(
B)は、頭部Hが面PLの右側の枕上部13を力F2/2で押圧することで、頭部Hが面
PLの左側の枕上部13から力−F2/2で押し上げられていることを示しており、あた
かも自分の頭部Hでてこを操作しながら自分の頭部Hを押し上げている。
実際には、図7(A)に示すように、頭部Hは枕側部に対し、一方の押圧力F2/2に
よる右回りの回転モーメントを与えるとともに他方の押圧力F2/2による左回りの回転
モーメントを与えているので、頭部Hをゆっくり右回転させると、枕側部も同じ速度で追
従してゆっくり右回転し、途中で頭部Hの回転を停止すると枕側部も停止し、逆回転させ
ても同様に追従する。したがって、例えば図5(B)の状態で枕側部12の傾斜角が45
°であるとき、横転して頭部Hを45°回転させると、枕側部12も同様に追従回転し、
枕側部12の底面平行部が寝床Sに当接して、図6(B)の状態になる。この45°は、
図3について説明した曲面114cの中心角45°に等しく、この中心角を30°にすれ
ば該傾斜角も30°になる。
従来の回転しない枕でも、瞬間毎に図7(B)のように2分割して説明できるものの、
枕側の回転動作が無いので、枕による頭部Hの持ち上げ回転動作が無い。これに対し、本
実施例1の枕10は、この持ち上げ回転動作(枕10の頭部Hに対する仕事)があるので
、寝返りが容易になるという効果を奏する。
但し、図6(C)に示す頭部Hの重心GHが当接境界線BL2の左側に存在すれば、寝
返りしても戻されるので、頭部Hの重心GHが当接境界線BL2の右側(図中の距離Dが
正)に存在するという条件を満たす必要がある。この条件は、頭部Hのサイズ、枕側部1
1、12の相互間隔、枕側部11、12の高さ、枕上部13の厚みなどに依存する。
図8(A)及び(B)に示すように、該条件の下で、仰臥状態での枕高さを変えずに、
ユーザの好みにより、枕側部11と12との間隔を広げて、枕側部11及び12の寝床S
に対する傾斜角θを小さくすることもできる。傾斜角θは、枕側部11と12との間隔の
みならず、枕側部11及び12の対向面の下部形状、枕側部11、12の高さ、頭部Hの
形状などに依存する。
図9(A)は、横転時の動作を全体的視覚的に把握しやすいように描いたものであって
、図5(B)を一点鎖線で表し、図6(B)を二点鎖線で表し、図6(C)を実線で表し
て、これらを重ね書きしたものである。図9(B)は、図9(A)に、横転時の頭部Hの
枕上部13に対する接触面局部を接平面とする曲面の縦断面を太線で示した仮想枕20で
あり、上記寝返りのし易さを除けば、クッション圧縮後の枕形状は、この仮想枕20に相
当している。
図6(C)の横臥状態から逆回りに横転して図5(B)の仰臥状態へ移るとき、枕上部
13の中央部が押下されて、枕側部11が時計回りの回転モーメントを受け、枕側部枕上
部13が反時計回りの回転モーメントを受け、枕側部11及び12の上面が対向側に傾斜
し、枕上部13に凹部が形成され、頭部Hがこの凹部で支持されて、仰臥状態となる。こ
の傾斜及び凹部への頭部Hの移動の際にも、上述のように、セグメント153及び154
内の粒状物堆積状態が枕長手方向内側にリセットされ、セグメント155内の粒状物堆積
状態が枕長手方向中央側にリセットされた後に、頭部Hの後頭部と軟質発泡プラスチック
シート14との間の隙間に移動する。
次に、枕側部11と12のそれぞれゴム紐140及び141に対する位置による枕側部
11と12との間隔に応じた仰臥時枕高さについて説明する。
上述したように、頭部Hの回転に対し枕側部が追従回転し、頭部Hの回転を停止すれば
枕側部の回転も停止するという性質があることと、仰臥状態は頭停止状態で枕の長手方向
両側部が互いに対称であることから、図10(A)〜(D)に示すように、枕側部11と
12との間隔を変えて、仰臥状態を保てば(回転停止状態にすれば)、間隔に応じた横臥
時枕高さを安定に保つことができる。
頭部Hの枕側部11、12に対する押圧力F1、F2はそれぞれ、上述及び図10(A
)〜(D)に示すように、ほぼ当接境界線BL1、BL2を通るので、この性質を用いて
、横臥時枕高さの概略を図形で推定することができる。
図10(C)又は(D)のように枕側部11と12との突出部対向面を当接させると、
枕側部11と12には、相手の当接部からそれぞれ押圧力F3、F4も受け、また、これ
による当接境界線BL1、BL2の回りの回転モーメントを打ち消すように、押圧力F1
、F2はそれぞれ、当接境界線BL1、BL2の少し枕内側を通る。図10(D)の場合
、仰臥時高さが横臥時高さと同じになる。
以上のことから、本実施例1の枕10によれば、枕自由状態での枕側部11と12との
間の距離を調整するだけで、枕中央部高さを、枕上部13の圧縮時高さから横臥時高さま
で連続的に調整することができるという効果を奏する。
図11(A)及び(B)はそれぞれ、図10(B)及び(C)のように枕中央部高さを
調整して、仰臥姿勢から横臥姿勢まで横転した場合に、図9(B)と同様にして得られる
仮想枕21、21を点線及び2点鎖線の太線で示す。
図11(C)は、図9(B)、図11(A)及び(B)中の太線の仮想枕20〜22を
重ね書きしたものであり、枕の中央部と側部の高さの段差が大きくなるほど、枕中央部か
ら枕側部への遷移領域の幅が広くなって、寝返りし易くなっていることが分かる。
本実施例1の枕10によれば、枕側部11と12との相互距離を調整するだけで、枕側
部の高さを変えること無く、枕中央部高さを変えるとともに遷移領域の仮想形状を適当に
自動生成できるという効果を奏する。
ましい枕側部高さ(横臥状態での枕高さ)は、ストレートネックや猫背の程度に依存しないが、枕中央部高さはこれらに依存する。仰臥姿勢では、首の筋肉や靱帯にできるだけ負荷がかからない方がこのましい。この状態は、概略的に言えば、枕中央部高さを、自然立直状態での後頭部と背部との段差に等しくする(概略調整する)ことで達成される。正確には、仰臥姿勢と自然立直姿勢とで、寝床有無による条件が異なるので、枕中央部高さをさらに微調整する必要がある。
本実施例1の枕10によれば、ストレートネックや猫背の矯正の程度に応じて、1つの
枕10で、しかも枕側部11と12との相互間距離を調整するだけで、枕形状を適切なも
のにすることが可能となる。
また、仰臥姿勢の方が横臥姿勢よりも寝床との接触面積が広くて体内応力が小さくなっ
て楽であるので、仰臥姿勢で首部に無理な力が加わらないように枕中央部高さを調整すれ
ば、睡眠時間における仰臥姿勢の時間の割合が自然と多くなって、平均体内応力が大きく
なることによる血行の悪化が防止される。さらに、本実施例1の枕10によれば、寝返り
し易いので、睡眠時に体を同一状態に長時間保持することによる血行の悪化が防止される
。しかも、仰臥状態で頭部Hが凹部に支持されて後頭部に加わる応力が小さくなるので、
睡眠中の頭部血行がよくなるという効果を奏する。
図12(A)は、本発明の実施例2の枕10Aの斜視図であり、図12(B)は、図1
2(A)の枕10Aを、図示Z軸の回りに180°回転したときの斜視図である。
この枕10Aでは、図1中の軟質発泡プラスチックシート14から上記間隔調整手段と
してのゴム紐140、141を除いたものを軟質発泡プラスチックシート14Aとして用
い、これらゴム紐140、141の替わりに、他の間隔調整手段を用いている。この間隔
調整手段では、枕ケース16Aの長手方向中央部の長さを可変に縮めることにより、枕ケ
ース16A内に収容された枕側部11、12間の相互距離(間隔)を制限し、この制限を
可変(調整可能)にしている。
具体的には、図12(A)に示すように、枕ケース16Aの奥域方向(Y方向)に対向
する一方の面の中央部に鳩目160と鳩目161とをそれぞれ、互いに枕ケース16Aの
長手方向(X方向)に離間して形成し、1本の紐30の一端部及び他端部を枕ケース16
の内側で鳩目160及び161に通して枕ケース16の外部に引き出し、コードストッパ
ー31のノブを押下してそのロックを解除し、該ノブの孔に通し、ノブ押下を止めてロッ
クすることにより、枕ケース16Aのこの面の長手方向中央部の長さを可変に縮めるよう
に構成している。
この面と対向する枕ケース16の面についても同様に、図12(B)に示すように、1
本の紐32の一端部及び他端部を枕ケース16の内側で鳩目162及び163に通して枕
ケース16の外部に引き出し、コードストッパー33のノブを押下してそのロックを解除
し、該ノブの孔に通し、ノブ押下を止めてロックすることにより、枕ケース16Aのこの
面の長手方向中央部の長さを可変に縮めるように構成している。
鳩目162、163はそれぞれ枕ケース16A上の鳩目160、161と対向する位置
に形成され、また、紐32は紐30と同じ長さである。
図12では、枕ケース16Aからの紐30及び32の引き出し長さが同じに調整される
とともに、枕ケース16Aの長手方向中央部の長さが縮められていない状態を示している
仰臥状態では、枕側部11と12の後端面が枕ケース16Aの長手方向側端面に当接し
て、枕側部11と12の離間方向への移動が制限され、図5(B)に示す状態になる。
図12の状態から、コードストッパー31のノブを押下してロックを解除し、紐30の
先端部を引き出し、同様に、コードストッパー33のノブを押下してロックを解除し、紐
32の先端部を引き出すと、図13に示すように、引き出し長さに応じて、枕ケース16
Aの長手方向中央部の長さが縮められる。この場合、仰臥状態では、例えば図10(B)
と同様になる。紐30又は紐32の先端部引き出し長さを前回よりも短くした場合には、
枕上部13Aの中央部に後頭部を載置する際に、枕側部11と12とが互いに離間方向へ
移動して、紐30又は紐32のうちコードストッパー31又はコードストッパー33と枕
ケース16Aとの間の部分が短縮してゼロになる。
本実施例2の枕10Aによれば、枕ケース16Aを開状態にすることなく、枕ケース1
6Aの外側から紐30及び32の引き出し長さを調整するだけで、枕の仰臥時高さを調整
することができるという効果を奏する。
図14(A)及び(B)に示すように、紐30の引き出し長さを紐32のそれを長くす
ることにより、枕ケース16Aの長さは、奥域方向前端側(−Y方向)の方が後端側(Y
方向)より短くなる。これにより、枕側部11及び12の対向方向をY方向側に傾斜させ
ることができる。
この傾斜により、仰臥状態において、当接境界線BL1、BL2の−Y方向側が頭部重
心側に近づくので、図13の場合よりも横臥姿勢への横転が、奥域方向前端側においてし
易くなり、全体として、横転し易くなる。また、仰臥状態での枕高さが、−Y方向側の方
がY方向側より少し高くなるので、ユーザの姿勢によっては、図13の場合よりも、首の
負荷を低減可能である。この点は、紐30の引き出し長さを紐32のそれを短くした場合
も同様である。
本実施例2の枕10Aによれば、紐30と32の引き出し長さを互いに異ならせること
により、枕の仰臥時高さを奥域方向について傾斜調整することができるという効果を奏す
る。
他の点は、実施例1と同一である。
図15(A)は、本発明の実施例3の枕10Bの斜視図であり、図15(B)は、図1
5(A)の枕10Bを、図示Z軸の回りに180°回転したときの斜視図である。
この枕10Bの間隔調整手段では、枕側部11Aと12Aとを紐で連結し、該紐の長さ
を調整することにより、仰臥状態での傾斜した枕側部11Aと12Aとの間隔を定めてい
る。
具体的には、図15(A)に示すように、枕側部11A、12Aの仰臥時肩側(−Y方
向側)の布袋側面にそれぞれ、ガイド116、126を支持片117、127を介して取
着し、枕ケース16Bのこれら側の面の中央部に鳩目164を形成し、1本の紐30をガ
イド116、126に通し、紐30の両端部を鳩目164に通して枕ケース16Bから外
部に引き出し、さらに、コードストッパー31のノブを押下してロックを解除し、紐30
の両端部をノブの孔に通し、押下を止めて紐30をロックすることにより、この面側の枕
側部11Aと12Aとの連結長さを調整可能に構成している。
枕側部11A、12Aの上記側面と対向する枕側部11A、12Aの面についても同様
に、図15(B)に示すように、ガイド118、128を、支持片119、129を介し
て布袋側面に取着し、枕ケース16Bのこれら側の面の中央部に鳩目165を形成し、1
本の紐32をガイド118、128に通し、紐32の両端部を鳩目165に通して枕ケー
ス16Bから外部に引き出し、さらにこれを、ロックを解除したコードストッパー33の
孔に通して紐32をロックすることにより、この面側の枕側部11Aと12Aとの連結長
さを調整可能に構成している。
図15の状態から、コードストッパー31のノブを押下してロックを解除し、紐30の
先端部を引き出し、同様に、コードストッパー33のノブを押下してロックを解除し、紐
32の先端部を引き出すと、図16に示すように、引き出し長さに応じて、枕側部11A
、12A間の距離が調整される。
また、紐30の引き出し長さを紐32のそれと異ならせば、実施例2で説明したような
作用効果を奏する。
本実施例3の枕10Bによれば、枕ケース16Bの中央部を縮ませること無く、枕側部
11A、12A間の距離を調整することができるという効果を奏する。
他の点は、実施例2と同一である。
図17(A)は、本発明の実施例4の枕10Cの斜視図であり、図17(B)は、図1
7(A)の枕10Cを、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図で
ある。
この枕10Cの間隔調整手段では、実施例3での枕奥域方向両側の紐を1本で連結する
ことにより、一方側のみで枕側部11Aと枕側部12Aとの間隔を調整している。
具体的には、図15の鳩目164、紐30及びコードストッパー31を省略し、図17
(A)に示すように、1本の紐34を、ガイド116、126に通した後、枕側部11A
、12Aの対向面側を通って枕ケース16Cの底面中央部側でクロスし、図17(B)に
示すように、枕側部12A、枕側部11Aの対向面側を通り、紐34の一端側はガイド1
28を通り、他端側はガイド118を通り、紐34の両端部を鳩目165に通して枕ケー
ス16Cから外部に引き出し、さらに、コードストッパー33のノブを押下してそのロッ
クを解除し、該ノブの孔に通し、ノブ押下を止めてロックすることにより、枕側部11A
と12Aとの間隔が調整される。
枕側部11A、12A間の距離を短くする場合には、図17の状態から、コードストッ
パー33のノブを押下してロックを解除し、紐34の先端部を引き出す。コードストッパ
ー33側の紐引き出し直列抵抗が、反対側のそれより小さいので、ガイド118、128
間の距離が、ガイド116、126間のそれよりも短くなる。これは次のようにして修正
される。すなわち、後頭部を枕上部13Aの中央部に載置して仰臥状態になり、左右の手
で枕ケース16Cを介しそれぞれ枕側部12A、11Aを矢印35、36側へ押圧するこ
とにより、両距離を等しくし又は図14のように異ならせることができる。
枕側部11A、12A間の距離を長くする場合には、コードストッパー33のノブを押
下してロックを解除し、コードストッパー33から引き出されている紐34の先端部を短
くするように、紐34に沿ってコードストッパー33を移動させる。次に、後頭部を枕上
部13Aの中央部に載置して仰臥状態になる。枕中央部高さが最小値の状態で、コードス
トッパー33と鳩目165との間の距離がゼロでなく、図8(A)又は(B)に示すよう
な状態にしたい場合には、左右の手を、枕ケース16Cを介しそれぞれ枕側部12A、1
1Aの底面に当て、傾斜している枕側部12A、11Aを互いに接近する方に押圧して枕
側部12A、11A間を離間させ、コードストッパー33と鳩目165との間の距離をゼ
ロにする。この際、枕10Cを頭とともに少し上方に上げておく。
本実施例4の枕10Cによれば、コードストッパー33から引き出された1本の紐34
の両端部長さを調整することにより、枕側部11A、12A間の距離を調整することがで
きるという効果を奏する。
他の点は、実施例3と同一である。
図18(A)は、本発明の実施例5の枕10Dの斜視図であり、図18(B)は、図1
8(A)の枕10Dを、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図で
ある。図19は、図18(A)の枕10Dの本体の分解斜視図である。
この枕10Dの間隔調整手段では、1本の紐34を枕本体の回りに周回させて枕側部1
1Aと枕側部12Aとの間隔の増加を制限するとともに、紐34と枕上部13Bとでルー
プを形成することにより、仰臥状態において枕上部13Bの両端を枕長手方向外側に引っ
張るようにしている。
具体的には、図19に示すように、軟質発泡プラスチックシート14Bの布袋底面の長
手方向両端部中央にそれぞれリード143、144を逢着し、それぞれの先端部を折り返
してリングを縫製し、これらリングにそれぞれガイド145、146を鎖状に連結してい
る。
そして、図18(A)に示すように、1本の紐34の一端を、ガイド116、145、
118の順に通し、紐34の他端を、ガイド126、146、128の順に通し、さらに
紐34の両端部を、枕ケース16Cの鳩目165に通して外部に引き出し、コードストッ
パー33のノブを押下してそのロックを解除し、該ノブの孔に通し、ノブ押下を止めてロ
ックすることにより、枕側部11Aと枕側部12Aとの間隔が調整される。
図18の状態から、実施例4の場合と同様にして、枕側部11Aと枕側部12Aとの間
隔を図20(A)、(B)に示すように変えることができる。また、図14と同様に枕側
部11Aと枕側部12Aの対向方向を容易に変更することができることは、以上の説明か
ら明らかである。
本実施例5の枕10Dによれば、1本の紐34の連結長さを調整することにより、枕側
部11A、12A間の距離を調整することができるという効果を奏する。
また、枕長手方向垂直面に関し対称的に枕上部13Cを紐34で枕側部11A、12A
に取り付けているので、枕側部11A、12Aに対し枕上部13Cが位置ずれするのを防
止することができるという効果を奏する。
さらに、枕上部13Bのガイド145、146間が、枕側部11A、12Aを互いに接
近する方向に抱き込んだ紐34で連結されてループを構成しているので、仰臥状態におい
て枕上部13Bの長手方向中央部に働く張力を、実施例2〜4の場合よりも大きくするこ
とができ、これにより、枕上部13Bから後頭部に働く垂直応力の分布をより均一化する
ことができるという効果を奏する。
他の点は、実施例4と同一である。
以上の実施例では、一対の自由状態の枕側部について、対向側端部底面の高さが枕の長
手方向中央部に向かうほど連続的に高くなっていている場合を説明したが、連続的では無
くステップ状に高くなっていてもよく、これを本発明の実施例6として以下に説明する。
図21は、本発明の実施例6の枕(枕ケースなどは図示省略)を、人体との関係で示す
概略正面図である。
枕側部11Bは、仰臥状態でブロック114の底面が寝床Sに当接するとき、ブロック
114に重ねられるシート1150B及び1151Bの先端も寝床Sに当接するように、
シート1150B及び1151Bの枕長手方向の長さを定めている。
この構成により、シート1150B及び1151Bの上面矩形サイズをブロック114
のそれと同一にした場合よりも、後頭部を、枕側部11Bを介し枕上部13Bで支持する
面積が増加する。
図22は、枕側部11Bの分解斜視図である。カバー110Bの形状が、これに挿入さ
れるブロック114、シート1150B及び1151Bの形状に対応して、先端部垂直面
高さが図3のそれより低くなっている。
図23(A)〜(D)はそれぞれ、図10(A)〜(D)に対応している。
図21及び図23(A)〜(D)のいずれの図からも明らかなように、仰臥状態で上記
ステップ状変化は連続変化の場合と同じであり、横転時はステップ状変化部が寝床Sから
離れるので、枕の動作、機能はステップ状変化に影響されないことが理解できる。
同様に、図22のブロック114の傾斜面114bをステップ状変化に変えても、枕の
動作、機能はこれに影響されない。
また、曲面114cをステップ状変化に変えた場合、横転時に床面Sとの当接境界線が
不連続的に変化するが、一般に寝床Sがクッション性を有するので、段差が10mm程度
であれば、枕の機能はこれに殆ど影響されないであろうことが理解できる。従って、ブロ
ック114を矩形板シートの積層で近似して構成しても、層間が殆どずれないように接着
し又はカバー110B内に締め付けて固定すれば問題ないことが分かる。
他の点は、実施例5と同一である。
図24(A)は、本発明の実施例7の枕本体を示す概略正面図である。
この枕本体では、自由状態で枕側部11C、12Cの対向側端部上面の高さが、枕長手
方向中央部に向かうほど連続的に低くなっている。この例では、該上面が対向側に傾斜し
た傾斜面40、41となっている。
図24(B)は、この枕本体を、仰臥姿勢の人体とともに示す概略正面図である。図2
4(B)中の2点鎖線は、同じ仰臥姿勢での図5(B)中の枕本体を比較のために示す。
この図から明らかなように、仰臥姿勢での枕中央部の状態は実施例5の場合と同じであ
る。一方、枕側部11C、12Cの寝床Sに対する傾斜は、実施例5の場合よりも小さく
なる。ただし、横転時の上記持ち上げ動作が生ずるのはこの傾斜角が0になるまでの期間
であり、また、上述の粒状物のリセットが実施例5の場合よりも弱くなる。
図25(A)〜(C)は図24の枕を横転中の人体とともに示す概略正面図である。図
25(A)中の2点鎖線は、同じ姿勢での実施例5の枕本体を比較のために示す。図25
(A)の横転初期及び図25(C)の横転完了時の状態はそれぞれ、傾斜面40、41の
部分を除いて図6(A)及び(C)と同一である。
図26(A)〜(C)は、図10と同様にして枕中央部高さを変えた場合を示す。図中
の2点鎖線は、図10との比較を分かりやすくするためのものである。図10の場合より
も枕中央部の最大高さが低くなるが、通常の仰臥姿勢としては充分である。
図27は、枕側部11Cの分解斜視図である。
ブロック1140は、図3のブロック114の傾斜面114bの斜め上下方向幅を短く
してブロック114の厚みをΔHだけ低くしたものである。このブロック1140と、高
さΔHの対向面傾斜シート1141との間に、横臥姿勢での適切な枕高さに応じて矩形の
シート1150C又は/及びシート1151Cを介在させ又はさせない。すなわち、ブロ
ック1140と対向面傾斜シート1141とが必須のペアになっている。
対向面傾斜シート1141は、矩形シートの前端部上面を斜めに切除した形状である。
カバー110Cは、この傾斜面40に対応した傾斜面41を有する。また、カバー110
Cにはさらに、仕切り布1121の上方に、仕切り布1122の両側端部がカバー110
C内面に逢着されて、対向面傾斜シート1141用の布製収容棚が形成されている。
他の点は、実施例5と同一である。
図28(A)は、本発明の実施例8の枕10Eの斜視図であり、図28(B)は、図2
8(A)の枕10Eを、その上面の中心の法線の回りに180°回転したときの斜視図で
ある。
この枕10Eは、枕上部13Cに特徴があり、枕上部13Cの粒状物シート15Aは、
図1のセグメント153、154及び155のそれぞれに、枕長手方向に平行な仕切りを
1つ形成して、それぞれセグメント1530、1531と、セグメント1540、154
1とセグメント1550、1551とに2分割している。これにより、寝返り回数増加に
ともなって粒状物が枕奥域方向に偏在する量を低減している。
図29(A)は、枕上部13Cの軟質発泡プラスチックシート14Cの概略縦断面図で
ある。
軟質発泡プラスチックシート14Cは、その袋体147内が仕切り布1470、147
1で長手方向に関し3分割されている。これに対応して、軟質発泡プラスチックシート本
体、例えば実施例1で述べたポリウレタンシートが、サブシート1480、1481及び
1482に3分割されて、それぞれが前記仕切りで形成されたサブ袋内に収容されている
。中央部のサブ袋には、例えばその側面に不図示の線ファスナーが取り付けられて、サブ
シート1482が挿抜自在となっている。
図29(B)は、図29(A)の状態からサブシート1482を取り出した状態の、軟
質発泡プラスチックシート14Cの概略縦断面図である。図29(C)は、図29(B)
の軟質発泡プラスチックシート14Cを用いた枕の仰臥状態での概略正面図である。
仕切り布1470、1471は枕側部11Cと枕側部12Cとの間に位置していて、枕
側部11C、12Cの対向側先端部がそれぞれサブシート1480、1481及び図19
の粒状物シート15Bを介して頭部Hを支持している。
粒状物シート15Aのセグメント156を除く各サブ袋内粒状物は、サブ袋内で高さを
均一化した状態で10mm程度であるので、頭部Hの最下点は粒状物が殆ど排除され、そ
の部分の高さは袋体の厚み程度であり、仰臥状態での枕高さを殆どゼロにすることができ
る。
姿勢が矯正されて正しくなった場合、壁に背中を当てた自然な立ち姿勢において顎を少
し引くと、後頭部、肩甲骨、尻及び足のかかとが壁に付く。この状態では、頭の重心が体
軸上に有り、首の筋肉を殆ど使わずに殆ど骨のみで頭を支えることができる。アフリカの
少女は、このような姿勢で、20〜30kgの水瓶を頭に乗せて運ぶと言われている。こ
の状態を仰臥姿勢に対応させれば、仰臥姿勢での枕高さは殆どゼロになる。
本実施例の枕10Eは、このような人又は枕を使わずに仰臥姿勢で寝床上に寝ている人
に、好適である。
サブシート1482を除いた場合には、枕側部11C、12Cの対向側先端部がそれぞ
れサブシート1480、1481より枕中央部側に位置するのを避けるため、図29(C
)の状態から、枕中央部高さを調整しない。
サブシート1482を元に戻した場合には、上述のように、コードストッパー33から
の紐34の引き出し長さを調整することにより、ストレートネックや猫背の人でも、矯正
の程度に応じて、1つの枕10Eで枕形状を適切なものにすることが可能となる。
なお、図29(D)に示すように、軟質発泡プラスチックシート14Dの中央部厚み変
化をより緩やかにするため、軟質発泡プラスチックシート本体1483の中央部を切除し
て凹部を形成し、切除されたサブシート1484をこの凹部に嵌合させておき、サブシー
ト1484を挿抜自在にした構成であってもよい。
図30は、本発明の実施例9の枕10Fの分解斜視図である。
この枕10Fの枕側部11Dは、対向側傾斜面下端部が平面であり、底面との境界線を
有する。換言すれば、実施例1で説明した図2の曲面114cの中心角が0°である。よ
り詳細には、枕側部11Dでは、直方体のクッション性部材、例えばポリウレタンフォー
ムが斜め45°にカットされて2等分され、その一方が、この外形に対応した線ファスナ
ー付き布カバーに収容されている。枕側部11Dの上面は矩形である。枕側部12Dは、
枕側部11Dと同一構成であり、前記2等分されたものの他方が用いられている。
一方、枕本体収容体としての枕ケース16Dは、その内部空間が布の仕切り167で上
下に分割され、その下部に枕側部11D及び12Dが収容され、その上部に枕上部13D
が収容される。枕ケース16Dの背面上部には、線ファスナー168が逢着されている。
枕上部13Dの下面に図19に示すようなリード143及び144を逢着する替わりに
、仕切り167の下面に、布のリード143A及び144Aの一端が逢着され、それぞれ
他端にガイド145及び146が取着されている。
この構成により、枕上部13Dがその下方の構成から独立したものになっている。すな
わち、枕上部13Dを、バスタオルを折りたたんだもので構成したり、枕上部13Dを2
種以上のシートの積層構造にした場合に、その積層順を変更したり、枕上部13Dを省略
したりすることができる。枕上部13Dを省略した場合、枕ケース16Dの上面部166
が枕上部を構成する。
枕ケース16Dは、短手方向首側の高さが、外側に行くほど減少して底面と連なってい
る。枕上部13Dの短手方向幅は、枕側部11Dのそれよりも例えば100mm長く、枕
ケース16Dの上部空間の短手方向に沿った、曲がった長さに略等しい。
図31は、枕側部11D及び12Dと間隔制限手段とを示す斜視図であり、仕切り16
7を2点斜線で示している。
布製テープのガイド11a及び11bはそれぞれ、枕側部11D及び12Dの枕長手方
向外側の面に逢着されている。リード143A及び144Aはそれぞれ、ガイド11a及
び12aに案内され、ガイド145及び146に紐34が通される。
紐34を延ばしたときの2等分点には、面ファスナー片35が逢着されている。これに
対応して、図30に示すように、枕ケース16Dの底の上面の長手方向2等分点に、面フ
ァスナー片36が逢着されている。
枕ケース16Dにはまた、コードストッパー33に対応して、背面長手方向中央部に引
出孔1650が形成され、カードリングで構成されたつまみ170及び171に対応して
、長手方向端面(側面)に引出孔1651及び1652が形成されている。引出孔165
0〜1652はいずれもボタン穴と同様に形成されている。
他の構成は、実施例5と同一である。
次に、図30のように分解された枕の組み立てを説明する。
線ファスナー168を開状態にし、枕側部11D及び12Dを枕ケース16D内の下部
空間に収容し、面ファスナー片35を面ファスナー片36に係着させ、ガイド145及び
146を開状態にして紐34を通させ閉状態にして図31の状態にし、コードストッパー
33を引出孔1650に通して枕ケース16Dの外部に配置させ、つまみ170及び17
1の一部をそれぞれ引出孔1651及び1652に通し、つまみ170及び171を開状
態にしてガイド11a及び12aに係合させ閉状態にし、さらに引出孔1651及び16
52から引き出す。次に、枕上部13Dを枕ケース16D内の上部空間に収容し、線ファ
スナー168を閉状態にする。
図32(A)及び(B)はいずれも、枕の組み立て状態の斜視図であり、(B)は(A
)と異なる方位から見た斜視図である。
枕上部13Dの短手方向首側が、枕側部11D及び12Dの短手方向首側の面を離間し
て覆うように枕ケース16D内の上部空間に収容されているので、首を柔らかく支えるこ
とができるとともに、枕外形をより曲面化してデザイン性を向上させることができる。
ここで、枕上部13Dが例えば厚み10mmのクッション性シート、例えばウレタンフ
ォームシートのとき、撓みやすく、仰臥状態から後頭部を上げて仰向け寝高さを増加させ
るために紐34を引き出す際に、枕ケース上面中央部が下に湾曲している。しかし、この
引き出しにより、帯状部でもある仕切り167の中央部がリード143A及び144Aを
介し枕長手方向外側へ引っ張られて緊張し、枕ケース上面中央部を押し上げるので、枕側
部11Dと12Dとの間に枕上部13Dが挟まれて屈曲するのを防止することができる。
仰向け寝高さを減少させる場合には、コードストッパー33からの紐34の引き出し長
さを減少させ、つまみ170及び171を把持し外側に引っ張って、枕側部11D、12
Dの間隔を増加させる。
図33(A)〜(E)は枕上部13Dを使用しない場合での仰臥状態から横臥状態への
変化を説明する概略正面図である。図33(B)〜(E)には、枕側部12Dと頭部Hと
の間に働く力F及びその反作用−Fが示されている。
図33(A)に示すように、頭部Hのサイズに応じて枕側部11Dと12Dとの間隔を
調整することにより、仰臥状態での枕高さをゼロにするとともに、枕側部11D及び12
Dの対向側部分で後頭部を支持して、後頭部が受ける体圧を分散させることができる。
また、図29(A)及び(B)に示すような構成のクッション性シート14Cを用いる
必要がない(シート14Cは頭部Hのサイズに応じて仕切り1470と1471との間隔
を調整できない。)。
図33(B)〜(D)に示すように、枕側部12Dの底面角部が曲面でなくても、クッ
ション性により角部が凹むので、底面角部が曲面の場合と同様に機能し、上記実施例1で
述べたように、頭部Hの横転に追従して枕側部12Dが回転する。
さらに、枕側部11D及び12Dの形状が上記各実施例よりも簡単であるので、枕の製
造コストを低減できる。
図33(A)〜(E)から明らかなように、本願発明は枕上部を含まない構成であって
もよい。
なお、上記各実施例において、本実施例9と同様に枕側部の底面角部形状を簡単化(上
記中心角0°に)しても、寝床がクッション性を有すれば、枕側部底面角部が寝床と面接
触するので、底面角部が曲面の場合と同様に機能し、頭部Hの横転に追従して枕側部が回
転する。
枕側部11Dと12Dとの間隔を0にし、さらに両者を接近させると、これらの対向側
先端部が圧縮状態で図11(B)のように突っ張った状態になるが、場合によっては、図
34に概略を示すように、枕側部11D及び12Dのクッション性により、これらの対向
側先端部が重なり合う。後者の場合でも、枕側部11Dと12Dとの間隔(負の値)を調
整することにより、仰臥時高さを調整することができる。
図35は、本発明の実施例10の枕10Gの分解斜視図である。図36(A)は、図3
5中の枕本体収容体としての枕カバー16Eを開いた状態の概略平面図、図36(B)は
、開いた状態の枕カバー16E上に枕本体を組み付けた状態の概略平面図であり、図36
(C)は、図36(B)の枕カバー16Eを閉じた状態の背面図である。
この枕10Gの枕カバー16Eは、図36(A)に示すように、底面及び背面(短手方
向頭頂側の面)を構成するカバー片169の一方の長辺に、残りの面を構成するカバー片
16aの一方の長辺が逢着されている。
カバー片169は、摩擦係数が寝床のそれより大きい(より粗面の)布生地、例えばタ
オル生地で形成されており、畳の上などの滑りやすい面の上で枕10Gを使用した場合に
、寝返り時に枕カバー16Eの底面が滑らないようにしている。
また、カバー片169の上面の枕底面に相当する領域には、円滑面の布1690が逢着
されている。円滑面1690は、摩擦係数がカバー片169よりも小さい(より滑らかな
)生地、例えばポリエステル100%の裏地用生地で形成されている。これにより、コー
ドストッパー33からの紐34の引き出し長さを増加させて枕側部11E、12Eの間隔
を狭めた場合に、カバー片169の底面領域に皺がよるのを防止している。
カバー片16a上には、図36(B)に示すように、クッション性シート14Eの4隅
を係止するためのゴムバンド16a0〜16a3のそれぞれの両端部が逢着されている。
図30の仕切り167の機能を達成する構成は、本実施例10の場合、これらゴムバン
ド16a0〜16a3と、枕側部11E及び12E上に配置された帯状物37との構成に
分離されている。
図35に示すように、帯状物37には、その長手方向両端の辺の中央部にそれぞれリー
ド143A及び144Aの一端が逢着され、他端にそれぞれガイド145及び146が取
着されている。帯状物37の短手方向幅は、枕側部11Eのそれに略等しい。この幅は、
粒状物シート15Eを帯状物37上に取り付けないのであれば、枕側部11Eのそれの半
分程度でも問題ない。
リード143A及び144Aを、帯状物37の長手方向外側に引っ張った場合に、帯状
物37の短手方向両側部が緊張するようにするため、帯状物37は、その長手方向のサイ
ズが、短手方向中央側ほど大きくなっている。これにより、帯状物37は、自由状態で中
央部が凹型曲面となる。このような帯状物37は、図37(A)に示すような帯状物片3
70の凸辺370aと帯状物片371の凸辺371aとを重ねて逢着することにより、形
成される。帯状物片370と371とは互いに合同で、矩形の一方の短辺を凸形曲線にカ
ットしたものである。図35では、前記逢着した部分のミシン目を符号372で示してい
る。
なお、帯状物37の替わりに、図37(B)に示すような帯状物37Aを用いてもよい
。この帯状物37Aは、長方形の布の長手方向両端部に、細幅の収容部37A0及び収容
部37A1を形成し、これらにプラスチックのバー若しくはロッド又はビニールのバーな
どを挿入して、図35のリード143A及び144Aを外側に引っ張った場合に、帯状物
37Aの短手方向位置によらず略均一に緊張するようにしている。
一方、仰臥状態での後頭部及び首部に対応して、着脱自在の粒状物シート15Eを備え
ている。粒状物シート15Eの、枕の短手方向の幅は、枕側部11Eのそれに略等しく、
これと直角な方向の幅は、例えば150mmである。粒状物シート15Eは、布袋にマイ
クロビーズを、均一高さにしたときに例えば8mmとなる量だけ封入したものである。粒
状物シート15Eの下面4隅には、互いに同一サイズの面ファスナー片15E0〜15E
3が逢着されている。
面ファスナー片15E0〜15E3に対応して、帯状物37の長手方向中央側に、面フ
ァスナー片375〜378が逢着されている。
粒状物シート15Eをクッション性シート14Dではなく帯状物37に係着しているの
で、クッション性シート14Dを用いない場合にも粒状物シート15Eを用いることがで
きる。
粒状物シート15Eにより、後頭部の体圧が均一化されて、粒状物シート15Eを用い
ない場合よりも、後頭部がよりソフトに支持されている感じになる。
図38(A)は、図35中の枕側部11Eの分解斜視図であり、図38(B)は該枕側
部を組み立てた状態の斜視図である。
枕側部11Eは、図22に示すようなカバーへのシート挿入方式ではなく隣接シート係
着方式であって、クッション性ブロック114E上にクッション性シート1150Eを係
着させ、シート1150E上にクッション性シート1151Eを係着させることで、組み
立てられる。シート1150E及び1151Eの厚みは互いに等しく、以下、これをtと
する。
ブロック114E、シート1150E及び1151Eはいずれも、実施例9で述べたよ
うにカットしたクッション性部材を布袋に収容し、側面に係着具を逢着したものである。
該係着具については、ブロック114Eの両側面上部中央側に、スナップボタン片11d
及び11eが互いに面対称に逢着され、シート1150Eの両側面上部中央側に、隣接係
着具11f及び11gが互いに面対称に逢着され、シート1151Eの両側面上部中央側
に、隣接係着具11h及び11iが互いに面対称に逢着されている。スナップボタン片は
、ペアでスナップボタンを構成するものの一方である。
スナップボタン片11d及び11eの中心位置は、ブロック114Eの上面から垂直下
方に略t/2(「略」は、使用時にシート間位置ずれが問題ない程度に収まるように略t
/2の値が定められるという意味である。以下、同様。)の距離である。
隣接係着具11fでは、支持片11f0の上部がシート1150Eの布袋に逢着され、
この上部にスナップボタン片11f1が取着され、支持片11f0の下部にスナップボタ
ン片11f2が取着されている。支持片11f0の高さは略2tであり、スナップボタン
片11f1及び11f2の中心位置は、シート1150Eの上面から垂直下方に略t/2
、略3t/2の距離である。上記面対称性から、隣接係着具11gの支持片11g0〜1
1g2はそれぞれ隣接係着具11fの支持片11f0〜11f2に対応している。
隣接係着具11hは、支持片11h0の上部がシート1151Eの布袋に逢着され、支
持片11h0の下部にスナップボタン片11h2が取着されている。支持片11h0の高
さは略2tであり、スナップボタン片11h2の中心位置は、シート1151Eの上面か
ら垂直下方に略3t/2の距離である。上記面対称性から、隣接係着具11iの支持片1
1i0、スナップボタン片11i2はそれぞれ隣接係着具11hの支持片11h0、スナ
ップボタン片11h2に対応している。
支持片11f0、11g0、11h0及び11i0の幅は、それぞれ、その面内でクッ
ション性部材の上面と平行な方向の、通常加わる力で殆ど移動しないように定められる。
この幅は、支持片11f0の材料に依存する。この材料は、例えば布に接着芯を加熱圧着
したものである。
ブロック114Eには、係着具の他に、図30と同様なガイド116及び118がそれ
ぞれ支持片117及び119を介して取着され、図30のガイド11aの替わりに、ガイ
ド11bが支持片11cを介して取着されている。
上記のような構成の枕側部11Eにおいて、スナップボタン片11f2及び11g2を
それぞれスナップボタン片11d及び11eに係合させることにより、ブロック114E
上にシート1150Eが係着され、スナップボタン片11h2及び11i2をそれぞれス
ナップボタン片11f1及び11g1に係合させることにより、シート1150E上に1
151Eが係着されて、図38(B)の状態になる。
この構成の枕側部11Eによれば、シート挿入方式での未挿入シートによるカバー内空
きが生ぜず、また、シート挿入よりも容易にシートを着脱して枕側部11Eの高さを調整
することができる。
枕側部12Eは枕側部11Eと同一構成である。
図36(A)に戻って、枕カバー16Eでは、一方のカバー片169の外端側に、スナ
ップボタン片1691〜1696が取着され、これらに対応して、他方のカバー片16a
の外端側に、スナップボタン片16a4〜14a9が取着されている。
図36(B)に示すように、クッション性シート14Eの4隅をゴムバンド16a0〜
16a3とカバー片16aとの間に入れ、間隔制限手段を組み付けた枕側部11E及び1
2Eを円滑面1690上に載置し、面ファスナー片35を面ファスナー片36に係着させ
る。
図36(B)の状態で、紐34の先端部をスナップボタン片1693と1694との間
に通らせてコードストッパー33を枕カバー16Eの外側に配置し、スナップボタン片1
691〜1696をそれぞれスナップボタン片16a4〜16a9と係着させると、枕の
背面は図36(C)のようになる。
スナップボタン片1693と1694との間隔及びこれに対応したスナップボタン片1
6a6と16a7との間隔は、図36(C)の状態でコードストッパー33が枕カバー1
6E内に引き込まれるのを阻止できるという条件を満たすように定められる。この間隔は
、この条件下でできるだけ大きくした方が、紐34の他との接触抵抗を低減できるので好
ましい。スナップボタン片1691は表面が滑らかなプラスチック製であり、且つスナッ
プボタン片の周面と紐34が接するので、接触抵抗は比較的小さい。
枕カバー16Eを洗濯する場合は、スナップボタン片1691〜1696とスナップボ
タン片16a4〜16a9との係着を解除し、面ファスナー片35と面ファスナー片36
の係着を解除し、シート14Eの4隅をゴムバンド16a0〜16a3とカバー片16a
との間から離脱させるだけで、図36(A)の状態にすることができ、また、洗濯後の組
付けは、この逆の動作を行えばよいので、枕カバー16Eの洗濯前後の取り扱いが容易で
ある。
枕中央部の高さ調整でコードストッパー33からの紐34の引き出し長さを減少させた
後は、ブロック114E及び124Eを直接把持して、枕側部11E、12Eの間隔を広
げるとともに 両者の向き(開き角)を調整する。この把持は、カバー片16aの側部が
垂下しているだけなので、容易に行うことができる。コードストッパー33からの紐34
の引き出し長さを増加させた後に枕側部11E、12Eの開き角を調整する場合も同様で
ある。
なお、ブロック114E及び124Eを直接把持しなくても、枕側部11E、12Eに
対する円滑面1690及び帯状物37の相対的摩擦抵抗が比較的小さくなるように部材を
選定することにより、コードストッパー33からの紐34の引き出し長さを減少させた後
は、後頭部を枕10Gから離間し枕10Gを後頭部に当てて折り曲げる動作を繰り返すこ
とにより、枕側部11E、12Eの間隔を広げることができる。さらに、仰向け寝した状
態で枕両側の短手方向側面を押すことで枕10G開き角を調整することができる。
また、図30に示すような引出孔1650〜1652を枕カバー16Eに形成する必要
がないので、枕の製造コストを低減できる。
他の点は、実施例9と同一である。
図39〜図43は、本実施例10の試作品の写真である。
図39(A)は図36(A)に対応したものであり、図39(B)は図36(A)から
粒状物シート15Eを除いた構成に対応したものである。
図40(A)は図36(B)に対応したものであり、図40(B)は図40(A)の状
態からカバー片16aをカバー片169側に折り畳んだ状態を示す写真であり、図40(
C)は図36(C)に対応したものである。
図41(A)は首側斜め上方から撮影した写真であり、図41(B)は枕にマネキン頭
部を載せて押し付けた後、手放してから撮影した写真である。
図42(A)〜(D)は該試作品の枕にマネキン頭部を載せて押し付けた状態で後頭部
側斜め上方から撮影した写真であって、図42(A)は仰臥状態、図42(B)は横臥状
態、図42(C)はコードストッパ−からの紐引き出し長さを増加させた場合の仰臥状態
、図42(D)は該長さをさらに増加させた場合の仰臥状態を示す写真である。
図43は図39(B)の状態の枕本体中央部上にマネキン頭部を載せて押し付けた状態
で後頭部側から撮影した写真である。この仰臥状態では、図33(A)の状態と同様に、
枕中央部高さをゼロにするとともに、枕側部11E及び12Eの対向側端部で後頭部を支
持して、後頭部が受ける体圧を分散させているので、枕を使用しないで仰臥状態での後頭
部高さをゼロにした場合よりも寝心地がよい。
図44は、本発明の実施例11の枕10Hの分解斜視図である。
この枕10Hでは、図35の広幅の帯状物37の替わりに、細幅、例えば幅2cmの帯
状物37Aと、帯状物37Aの上方で枕側部11Eと枕側部12Eとの間の隙間を覆うた
めのブリッジ38とを用いている。帯状物37A及びブリッジ38は、上記のような滑ら
かな裏地用生地で形成されている。ブリッジ38では、その両端が、カバー片16aの長
手方向中央部において、カバー片16aの短手方向両端に逢着され、クッション性シート
14Dの下方に位置している。ブリッジ38の上面(シート14D側の面)には、図35
の帯状物37上と同様に、面ファスナー片375〜378が逢着され、それぞれ、粒状物
シート15Eの面ファスナー片15E0〜15E3が着脱自在に係着される。
コードストッパー33から紐34を引き出して、枕側部11E、12Eの間隔を減少さ
せると、帯状物37Aが緊張してブリッジ38の長手方向中央部が押し上げられる。この
際、枕側部11E、12Eの間にブリッジ38の長手方向端部が挟まれたとしても、ブリ
ッジ38が滑らかな生地であるので、シート14Dの長手方向中央部が挟まれるのを防止
できる。
他の点は、実施例10と同一である。
後頭部の曲面に対し、上記各実施例ではクッション材(粒状物シートを含む)で対応し
ているが、枕側部の形状で対応することもできる。しかし、ポリウレタンフォームなどの
クッション材の形状で対応すると、製造コスト高となる。また、該形状が、ユーザの頭の
サイズに依存する。次に、このような問題点を簡単な構成で解決する、本発明の実施例1
2を説明する。
図45(A)は、本発明の実施例12の枕側部で用いられるカバー11jの斜視図であ
り、図45(B)はこれを用いた枕側部11Fの斜視図である。
カバー11jは、矩形の布帯11j0の両端略中央部間をゴムテープ11j1で連結し
て、ループ状にしたものである。
カバー11jで図38(B)の枕側部11Eの上面及び底面を含む外周を覆い、ゴムテ
ープ11j1を枕側部11Eの後端面(ガイド11b側の面)側に位置させる。枕側部1
1Eがクッション性を有するので、これにより、枕側部11Eが図45(B)に示すよう
に変形する。
ここで、枕側部11Fの前端曲線の両端点及びこの曲線上の最も枕側部後端面に近い点
をそれぞれ点S1、S2及び点S0とする。また、枕側部11Fの底面に平行な面をX−
Y面、Y軸を枕側部11Fの後端面に垂直な方向とするXYZ直交座標系を考える。
カバー11jにより点S0に力が加わる初期の状態を想定すると、図45(C)に示す
ように、点S0にはカバー11jの面と平行な張力T1及びT2が働き、その合力は両者
間の斜め下方のFとなる。合力Fの水平成分により、点S0は、2点鎖線で示す直線S1
S2よりも−Y方向側にずれ、垂直成分により、−Z方向側にずれるので、図45(B)
のように変形するのを理解できる。
図46(A)は、上記カバーで覆われた一対の枕側部の試作品の写真である。図46(
B)は、枕側部11Fの対向側傾斜面を水平にした状態で、後頭部及び首部のフィット性
を確認するために、マネキン頭部を枕側部11Fから少し横に離間させて撮影した写真で
ある。図46(C)は、図46(B)の写真上に、図45(B)の点S0〜S2などを記
載したものである。直線S1S2と点S0の間の距離dの実測値は、17mmであった。
他の点は、実施例11と同一である。
本実施例12によれば、簡単な構成のカバー11jを追加するだけで、仰臥状態におい
て、実施例11の場合よりも後頭部のフィット性が向上する。
また、仰臥状態の枕高さが同一という条件下で、実施例11の場合よりも後頭部を枕側
部11F側に近づけることができるので、横転して横臥状態へ移行した場合に、図6(C
)の頭部重心と床面当接境界線との間の距離Dが、実施例11の場合よりも増加して、横
臥状態での安定度が向上する。換言すれば、最低高さの仰臥状態で後頭部を枕側部11F
から、実施例11の場合よりも離間させることができる。
さらに、布帯11j0に対するゴムテープ11j1の位置又はゴムテープ11j1の長
さのパラメータを変えるだけで、枕側部11Fを、ユーザの頭のサイズに応じた形に変形
できる。換言すれば、該パラメータが異なる複数のカバー11jをユーザに提供したり、
ゴムテープ11j1の両端にフックを取着し布帯11j0の両端にループを取着し、両者
を係合させるようにするとともに、長さの異なる複数のフック付ゴムテープをユーザに提
供して、ユーザーに選択させることができる。
図47はカバー11jの変形例を示す斜視図である。
この構成では、図45(A)のゴムテープ11j1の替わりに、布帯11j0の長手方
向両端部の一方に複数のループ11k0を逢着し、これらに対応して他方にも、複数のル
ープ11k1を逢着し、これらの中から選択したものに紐11k2を通し、その両端を引
っ張って結ぶようにしている。紐11k2を上記のフック付ゴム紐とし、そのフックをル
ープ11k0、紐11k2の任意の2つ又は1つに係止するようにしてもよい。
なお、カバー11jを滑らかな布などで構成すれば、図36(A)に示す円滑面169
0を省略することができる。
図48(A)は、本発明の実施例13で用いられる枕側部11Gの下部の分解斜視図で
あり、図48(B)は上部も含む、11Gを組み付けた状態の斜視図である。
この11Gでは、ブロック114Eの下側にクッション性シート1152Eが係着され
るようにしている。シート1152Eは、直方体のシートが布袋に収容されている。ブロ
ック114Eの両側面下部の中央部には、スナップボタン片11m及び11nが互いに面
対称に取着され、これに対応して、シート1152Eの両側面中央部に隣接係着具11o
及び11pが互いに面対称に逢着されている。
隣接係着具11oでは、支持片11o0の下部がシート1152Eの布袋に逢着され、
この上部にスナップボタン片11o2が取着されている。上記面対称性から、隣接係着具
11pの支持片11p0、スナップボタン片11p2はそれぞれ隣接係着具11oの支持
片11o0、スナップボタン片11o2に対応している。
スナップボタン片11o2及び11p2をそれぞれスナップボタン片11m及び11n
に係合させ、同様に、枕側部11Gの上部について図38(B)に示すように組み付ける
ことにより、図48(B)の状態になる。
シート1152Eをブロック114Eの下側に係着させる理由は、2つある。
その1つは、シート1152Eの厚みが例えば15mm以下と比較的薄いので、仰臥状
態では、シート1152Eの内側端部が押圧されて、図48(C)に示すように傾斜面で
カットしたのと同じ形状になり、シート1152Eが存在しない場合とほぼ同じになるこ
とである。一方、横臥状態では、図48(D)に示すように、頭部加重がシート1152
Eに分散されて加わるので、シート1152Eを上側に積み上げた場合と同様になる。安
定度を示す図48(D)中の距離Dは、一般にシートを積み上げるほど短くなるが、この
場合、シート1152Eを追加しても距離Dは追加前と殆ど同じになる。その結果、実施
例12の場合と同様に、横臥状態での安定度が向上する。
他の1つは、横臥時枕高さを微調整することが可能になることである。例えば、シート
1150E及び1151Eの厚みをいずれも12mmとし、シート1152Eの厚みを6
mmとすると、ブロック114Eの上側のシート枚数0〜2によらず、シート1152E
を追加するかどうかで、高さを6mm単位で調整することが可能となる。もし、シート1
152Eを備えずに6mm単位で高さを調整可能にしようとすると、ブロック114Eの
上側の各シートを6mm厚とし、追加シートを全部で4枚備える必要がある。
なお、ブロック114Eの下側に、広さが同じで厚みが例えば6mmと12mmのシー
トをそれぞれ1枚備えてもよい。また、シート1152Eをクッション性が無いか小さい
ものにし、上記微調整の利点のみを利用してもよい。
他の点は、実施例12と同一である。
図49(A)は、本発明の実施例14で用いられる枕上部の概略分解斜視図であり、図
49(B)は枕上部の概略分解断面図であり、図49(C)はこの枕上部を組み付けた概
略断面図である。
この枕上部は、枕上部の止め構造として図38の考え方を応用したものである。
枕カバー16F(図49(A)ではその一部を2点鎖線で示す)の内側上面4隅に、メ
ス形スナップボタン片16b0〜16b3が取着されている。
シート14Dでは、任意の上方の4個のメス形スナップボタン片及び下方の任意の4個
のオス形スナップボタン片に対応して、シート14Dの長手方向の辺の2隅と、下方の枕
側部の幅に略等しい両短辺上の位置とに、隣接係着具14d0〜14d3が取着されてい
る。
同様に、粒状物シート15Fでは、上方及び下方のそれぞれの4個のスナップボタン片
に対応して、その支持布1590の4隅に隣接係着具1591〜1593が取着されてい
る。粒状物シート15Fは、支持布1590の長手方向中央部に、粒状物シート本体15
Eが逢着されて構成されている。支持布1590の長手方向幅は、クッション性シート1
4Fのそれに等しく、短手方向幅は、下方の枕側部の幅に略等しい。
図49(B)及び(C)では、クッション性シート14F内及び粒状物シート本体15
E内の詰め物が図示省略され、また、断面のハッチングも図示省略されている。
隣接係着具14d0〜14d3は、いずれも、枕カバー16Fを構成する布製袋体の表
面に取着されたオス形のものと、該布製袋体の裏面に取着されたメス形のものとを備え、
メス形のものはオス形のものの真下に位置している。
支持布1590では、一重の布の長手方向両端部が折り返されて2重になっており、上
記同様に、この2重の表側及び裏側にそれぞれ、オス形のものとメス形のものとを備え、
メス形のものはオス形のものの真下に位置している。
このような構成の枕上部によれば、複数層のシートの順番を、ユーザの好みに応じて任
意に入れ替えることができ、また、各シートを容易かつ正確に位置決めすることができる
他の点は、上記いずれかの実施例と同一である。
図50は、本発明の実施例15の枕10Jの分解斜視図である。枕10Jは、枕本体1
0Xと枕ケース16Jとからなる。まず、枕本体10Xについて説明する。
枕側部11Jにおいて、その短手方向両側部のガイド116J及び118Jはいずれも
、ループ状布片であり、布袋に逢着されている。枕側部11Jの長手方向外側端面のガイ
ド11aは、図30のものと同一である。これらガイド116J、118J及び11aに
対応して、枕側部12Jにガイド126J、128J及び12aが形成されている。枕側
部11Jの他の点は、図38のブロック114Eと同一である。枕側部12Jについても
枕側部11Jと同様である。
帯状物37Jでは、長方形の閉じた布袋が縫い目で仕切られて、両側のセグメント15
3J及び154Jと、中央部のセグメント155Jとが形成され、これらセグメントのそ
れぞれにマイクロビーズが封入されている。
セグメント155Jの外周のU字形セグメント156Jには、何も封入されておらず、
これにより、仰臥時において人の側頭部と枕との当接面積が低減されて、寝心地が向上す
る。また、人の首部の圧迫が回避されて、首のこりが防止される。セグメント155Jを
逆等脚台形にしているのは、後頭部の一般的な概略形状に合わせたものであり、これによ
り、前記当接面積がさらに低減されて前記寝心地がより向上する。
帯状物37Jの底面の長手方向両側部の短手方向中央部にはそれぞれ、図19のリード
143及び144と同様に、リード143J及び144Jの一端部が逢着されている。リ
ード143J及び144Jの他端部にはそれぞれ、図19のガイド145及び146の替
わりに、該他端部がループ状に折り曲げられ逢着されてガイド145J及び146Jが形
成されている。
セグメント155Jの上辺中央点付近には、スナップボタン片15dが取着されている
クッション性シート14Jの長手方向中央部かつ短手方向一端部には、逆V字形の切欠
14J0が形成されている。これにより、仰臥状態で枕中央部が低くなっているときに、
この切欠が無かった場合にこの部分で皺が寄るのが防止される。
クッション性シート14Jの底面側には、その長手方向中央部において、短手方向一端
部及び他端部にそれぞれ、長方形の布で形成されたホルダー39の長手方向の一端部及び
他端部が逢着されている。ホルダー39の、切欠14J0と反対側の端部中央には、スリ
ット390が形成されている。図35の枕カバー16Eの内部底面に逢着された面ファス
ナー片36に対応して、ホルダー39の、切欠14J0側の中央部の、シート14J側の
面に、面ファスナー片36が逢着されている。
クッション性シート14Jにはまた、帯状物37Jのスナップボタン片15dに対応し
て、上辺中央点付近に、スナップボタン片14dが取着されている。
次に、枕ケース16Jについて説明する。
枕ケース16Jでは、図36(A)のスナップボタン片16a4〜16a9及びスナッ
プボタン片1691〜1696が省略され、スナップボタン片16a6と16a7との間
に対応する部分を除いて、カバー片16aJとカバー片169(図50のカバー片16a
Jとカバー片169J)とが短手方向にループを形成するように端部が重畳されて逢着さ
れ、該対応する部分にスリット164Jが形成される。また、切欠14J0に対応して、
スリット164Jと反対側に絞り部16J0が形成されている。
図51(A)は、互いに離間し対向して配置された枕側部11Jと枕側部12Jの上に
、帯状物37Jが横たわって配置された状態を示す。図51(B)は、前記状態で、図5
0の紐34の中点から一方側をガイド116J、145J、118Jに順次挿通させ、他
方側をガイド126J、146J、128Jに順次挿通させ、紐34の両端部を図50の
コードストッパー33Jに挿通させ、コードストッパー33Jをスリット390から外部
に引き出した状態を示す。図51(C)は、前記状態のものの枕側部12J側を、クッシ
ョン性シート14Jとホルダー39との間に挿通させ、紐34の中点に固着された面ファ
スナー片35を、ホルダー39上の面ファスナー片36に係着させ、帯状物37Jのスナ
ップボタン片15dにクッション性シート14Jのスナップボタン片14dを係着させる
ことにより組み立てられた枕本体10Xを示す。
図52(A)は図51(B)に対応した試作品の写真であり、図52(B)は図51(
C)に対応した枕本体Xの試作品を底面側から見た写真であり、図52(C)は図52(
B)の枕本体Xを、紐34の先端部を把持してぶら下げた状態の写真であり、図52(D
)はこの枕本体Xを枕ケース16J内に納めた枕10Jの試作品の写真であり、図52(
E)はこの枕10Jを他の側から見た写真であり、図52(F)はこの枕10Jに頭部マ
ネキンを乗せた状態の写真である。
この試作品の数値は、次の通りである。
枕側部11J、12J:硬さ80N、サイズ200x395x45mmのウレタンフォームを長手方向
中央部で斜め45°にカットして2等分割したもののそれぞれを、ガイドを縫い付けた布
袋で覆ったもの。
帯状部37J:リード143J及び144Jを縫い付けたサイズ200x540mmの布袋の両
サイドのセグメント153J、154Jの幅を175mm、中央部セグメント155Jの等脚
台形を上底150mm、下底100mm、高さ150mmとし、それぞれのセグメントに平均厚みが7mmと
なるように、平均直径1mmの発泡ポリスチレンのビーズを封入したもの。
クッション性シート14J:硬さ80N、サイズ540x270x10mmのウレタンフォームに底辺2
00mm、高さ70mmの2等辺3角形の切欠14J0を形成し、布袋で覆ったもの。
枕10Jの中央部高さの調整は、上記実施例10の場合と同一である。
本実施例15によれば、図52(D)のように枕本体10Xをぶら下げても、さらに枕
本体10Xを放り投げても、分解されず、しかも、放り投げた後に、枕本体10Xを単に
その長手方向に延ばすだけで、図52(C)の状態になって、枕本体10Xの長手方向及
び短手方向の位置ずれが殆ど無く、これにより、枕本体10Xの取り扱いが容易であると
いう利点がある。
また、枕ケース16Jを洗濯する際には、コードストッパー33Jを、スリット164
Jを介し枕ケース16J内に押し込め、枕本体10Xを枕ケース16Jから引き出すだけ
でよく、洗濯後は、枕本体10Xを枕ケース16Jに挿入させ、コードストッパー33J
を、スリット164Jから外部に引き出すだけでよいので、枕10Jの取り扱いが容易で
あるという利点がある。
また、帯状物37Jにセグメント153J及び154Jを設けたので、横寝時に、実施
例10の場合よりもソフトな感じがし、また、セグメント155Jとセグメント153J
の間及びセグメント155Jとセグメント154Jの間が離間しているので、実施例10
の場合よりも側頭部と枕との当接面積が低減して寝心地が向上するという利点がある。
さらに、クッション性シート14Jに切欠14J0を形成し、枕ケース16Jに絞り部
16J0を形成しているので、クッション性シート14Jに皺がよるのが防止されるとと
もに、外観がスマートになるという利点がある。
他の点は、実施例10と同一である。
なお、図50の帯状物37Jの替わりに、粒状物を封入しない帯状物と、図50の帯状
物37Jのように粒状物を封入しリード143J、144Jを備えない粒状物シートとを
用い、これら帯状物と粒状物シートとを着脱自在に係着させ又は該粒状物シートをクッシ
ョン性シート14Jの底面側に着脱自在に係着させることにより、図50の帯状物37J
を用いた場合と実質的に同一になるように構成してもよい。
この場合、ユーザの好みに応じて該粒状物シートを取り外すことができる。しかし、部
品点数が増えるので、構成を簡単化するには、図50の構成が好ましい。
この粒状物シートは、以上の他の実施例で述べた粒状物シートの替わりに用いてもよい
。同様に、以上の他の実施例で述べた枕ケース及びクッションシートの替わりに本実施例
のホルダー39を備えた枕ケース16J及びクッションシート14Jを用いることにより
、枕本体の枕ケースに対する挿脱を容易にするとともに、枕の外観をスマートにしてもよ
い。
図53は、本発明の実施例16の枕で用いられる、クッション性シート14Jに取着さ
れたホルダーの構成を示す斜視図である。
このホルダーは、図50の枕側部11J及び12Jをそれぞれクッション性シート14
との間で把持するためのバンド391及びバンド392と、面ファスナー片35と係着さ
れる面ファスナー片36を支持するためのブラケット(支持部)393とからなる。
バンド391及び392は、図50のホルダー39の短手方向の両側縁部に対応してお
り、互いに離間して配置され、いずれも、一端部及び他端部がそれぞれクッション性シー
ト14Jの短手方向の一端部及び切欠14J0側の他端部に逢着されている。ブラケット
393は、布が多重化されて補強され、逆三角形にされ、その上辺が切欠14J0の中央
側の縁部に逢着され、下端頂部に面ファスナー片36が逢着されている。
図54(A)は、このような構成のホルダーを用いた枕本体の試作品の、底面側から見
た写真であり、図54(B)は、この試作品の、図52(C)に対応した写真である。
本実施例16によれば、面ファスナー片36が外部から見えるので、これに面ファスナ
ー片35を係着させるのが容易であるという利点がある。しかし、実施例15のホルダー
の方が実施例16のものよりも、部品点数が少ないので、製造容易であり、製造コストを
低減できる。
他の点は、実施例15と同一である。
図55は、本発明の実施例17の枕10Kの分解斜視図である。
図50のホルダー39がクッション性シート14Jに固定されていたのに対し、この枕
10Kでは、ホルダー39が帯状物37Jに固定されている。すなわち、帯状物37Jの
底面側には、その長手方向中央部において、短手方向一端部及び他端部にそれぞれ、ホル
ダー39の長手方向の一端部及び他端部が逢着されている。
図56は、図51(B)について説明したように枕側部11J及び12Jに対し紐34
及びコードストッパー33Jを組み付けた後、枕側部12J側を、帯状物37Jとホルダ
ー39との間に挿通させ、紐34の中点に固定された面ファスナー片35を、ホルダー3
9上の面ファスナー片36に係着させ、コードストッパー33Jをスリット390から引
き出した状態を示す。
図57(A)は、図56に対応した試作品の写真であり、図57(B)は図57(A)
のものにクッション性シートを係着させた枕本体の試作品の写真であり、図57(C)は
図57(B)の試作品を底面側から見た写真であり、図57(D)は、図57(B)の試
作品の、図54(B)に対応した写真である。図57(B)の枕本体を枕ケース16J内
に挿入すると、枕10Kは図52(D)及び図52(E)と同じ外観になる。
本実施例17によれば、上記実施例15と同様の効果が得られるとともに、スナップボ
タン片15dからスナップボタン片14dを取り外すだけで、クッション性シート14J
を除くことができる。したがって、ユーザの好みによって、クッション性シート14Jを
用いない枕本体を枕ケース16Jに挿入して枕を構成することにより、仰臥状態での後頭
部高さ位置をより低くすることが可能となる。
また、クッション性シート14Jとは異なる材質や厚みの上部シートを用意することで
、好みに合った上部シートに取り替えることが容易にできる。
なお、クッション性シート14Jを除いたり取り替えをしない場合には、実施例15の
構成の方が、枕本体を枕ケース16J内に挿入し易いので、好ましい。
他の点は、実施例15と同一である。
以上において、本発明の好適な実施例を説明したが、本発明には他にも種々の変形例が
含まれ、上記複数の実施例で述べた構成要素の他の組み合わせ、各構成要素の機能を実現
する他の構成を用いたもの、当業者であればこれらの構成又は機能から想到するであろう
他の構成も、本発明に含まれる。
例えば、スナップボタンの取り付け位置は、上記のものに限定されず、その目的を達成
する位置であればよい。点ファスナーとしてのスナップボタンは、他の点ファスナーでも
よく、また、点ファスナーの替わりに面ファスナーを用いてもよい。
クッション性ブロックは、少なくとも上部がクッション性部材であればよく、また、ポ
リウレタンフォームに限定されず、プレスエアーで構成したり、ビニール袋又はゴム袋に
空気を封入した構成であってもよい。空気を用いた場合は、空気量で高さを調整するもの
であってもよい。
間隔制限手段で用いられるコードストッパーを用いずに、単に紐の先端部を互いに結ん
でもよい。
また、枕上部は、枕収容部の上面のみであってもよい。該上面の場合、キルト、2〜5
mm厚のポリウレタンの表面に布をコーティングしたもの、又は布のみであってもよい。
粒状物は、そば殻や軟質合成樹脂製の微小パイプなどであってもよい。
本発明の枕は、その構成から、仰向け寝のとき頭部を横へ移動させようとすると枕に対
しその長手方向へ力を加えやすいので、枕収容部の底面を粗面にすることで、この移動を
防止できるが、逆に円滑面にして、仰向け寝で横方向へ容易に移動できるようにすること
で、ユーザの好みに対応できるようにしてもよい。
10、10A〜10H、10J 枕
10X 枕本体
11、11A〜11G、11B0、11B1、11J、12、12A〜12G、12J
枕側部
110、110A〜110C、11j カバー
111、168 線ファスナー
1120〜1122、1470、1471 仕切り布
114、114B、114E、1140 ブロック
1141 対向面傾斜シート
114b、114bb、40、41 傾斜面
114c 曲面
1150、1151、1150B、1151B、1150C、1151C、1150E
、1151E、1152E シート
116、118、126、128、145、145J、146、146J、158、1
16J、118J ガイド
117、119、11f0、11g0、11h0、11i0、11o0、11p0、1
27、129、142、157 支持片
11a、12a ガイド
11f〜11i、11o、11p、14d0〜14d3、1591〜1594 隣接係
着具
11j0 布帯
11j1 ゴムテープ
11k0、11k1 ループ
11k2 紐
S0〜S2 点
13、13A〜13E 枕上部
14、14A〜14F、14C0、14C1、14J クッション性シート
14J0 切欠
140、141 ゴム紐
143、143A、143J、144、144A、144J リード
147 袋体
148 ベースシート
1490〜1493 サブシート
15、15A、15E、15F 粒状物シート
150、151、152、167 仕切り
153〜156、1530、1531、1540、1541、1550、1551、1
53J、154J、155J セグメント
15E0〜15E3、375〜378 面ファスナー片
16、16A〜16D、16J 枕ケース
16J0 絞り部
16E、16F 枕カバー
160〜165 鳩目
164J スリット
1650〜1652 引出孔
166 上面
169、169J、16a、16aJ カバー片
1690 円滑面
16a0〜16a3 ゴムバンド
1691〜1696、16a4〜16a9、11d、11e、11f1、11f2、1
1g1、11g2、11h2、11i2、11o2、11p2、11m、11n、16b
0〜16b3、14d10、14d11、14d20、14d21、15920、159
21、15930、15931、14d、15d スナップボタン片
170、171 つまみ
20〜22 仮想枕
30、32、34 紐
31、33、33J コードストッパー
35、36 面ファスナー片
37、37A、37J 帯状物
370、371 帯状物片
370a、371a 凸辺
37A0、37A1 収容部
38 ブリッジ
39 ホルダー
390 スリット
391、392 バンド
393 ブラケット

Claims (12)

  1. 少なくとも上部がクッション性を有する第1及び第2の枕側部と、
    該第1の枕側部と該第2の枕側部との間隔を調整自在に制限する間隔制限手段と、
    を有する枕本体を備え、該第1及び第2の枕側部はそれぞれ、自由状態で対向側端部底面の高さが枕の長手方向中央部に向かうほど連続的又はステップ状に高くなっていて、該中央部に後頭部を載置した仰臥状態で該第1及び第2の枕側部の上面が対向側に傾斜しており、
    該第1及び第2の枕側部はいずれも、互いに略平行な上面及び下面を有するブロックを斜めにカットした形状のクッション性部材を有し、該第1及び第2の枕側部の対向面が、該斜めの略平面であり、
    該間隔の調整により、該後頭部の高さ位置が調整され、該第1及び第2の枕側部が離間している状態で該仰臥状態になると該略平面が寝床に当接し、この仰臥状態から人体を横転させて横臥状態に回転移動する際に該第1及び第2の枕側部のうち頭部が載っている横転移動側の枕側部が該横転に追従して回転することを特徴とする枕。
  2. 該第1及び第2の枕側部はいずれも、積層された複数のクッション性部材を有し、隣り合う該クッション性部材の間が、該クッション性部材を収容する袋に取着された点ファスナー又は面ファスナーを介して結合されていることを特徴とする請求項に記載の枕。
  3. 該間隔制限手段は、
    該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の短手方向の一対の側面のそれぞれに取り付けられた第1及び第2のガイドと、
    該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の長手方向外側の端面に取り付けられた第3のガイドと、
    紐と、
    を有し、該紐の中央部から一方側が、該第1の枕側部の、該第1のガイド、該第3のガイド及び該第2のガイドの順に案内され、該紐の該中央部から他方側が、該第2の枕側部の、該第1のガイド、該第3のガイド及び該第2のガイドの順に案内され、該紐の両端部が合わさて固定され、該合わされて固定される位置により該第1の枕側部と該第2の枕側部との間隔の制限が調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載の枕。
  4. 該間隔制限手段は、
    該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の短手方向の一対の側面のそれぞれに取り付けられた第1及び第2のガイドと、
    該第1及び第2の枕側部のそれぞれの、該枕の長手方向外側の端面に取り付けられた第3のガイドと、
    該第1及び第2の枕側部の上に横たわって配置され、長手方向の一端部及び他端部が直接又はリードを介してそれぞれ該第1及び第2の枕側部の該第3のガイドに案内される、フレキシブルな帯状物と、
    該帯状物の該一端部及び該他端部にそれぞれ直接又は該リードを介して取り付けられた第4及び第5のガイドと、
    紐と、
    を有し、該紐の中央部から一方側が、該第1の枕側部の該第1のガイド、該第4のガイド及び該第1の枕側部の該第2のガイドの順に案内され、該紐の該中央部から他方側が、該第2の枕側部の該第1のガイド、該第5のガイド及び該第1の枕側部の該第2のガイドの順に案内され、該紐の両端部が合わさて固定され、該合わされて固定される位置により該第1の枕側部と該第2の枕側部との間隔の制限が調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載の枕。
  5. 該枕本体を収容する枕本体収容体をさらに有し、
    該紐の中央部と、該枕本体収容体の長手方向中央部とにそれぞれ係着手段が設けられ、両係着手段が互いに着脱自在であることを特徴とする請求項3又は4に記載の枕。
  6. 該枕本体はさらに、
    該帯状物を介し該第1及び第2の枕側部の上に横たわって配置され、該帯状物に着脱自在に係着される枕上部と、
    該枕上部の長手方向中央部かつ短手方向一方側に一端部が固着された支持部と、
    一端部及び他端部がそれぞれ該枕上部の短手方向一端部及び他端部に固着され、該枕上部との間に該第1及び第2の枕側部のそれぞれの一部が通されるバンド部と、
    を有し、該紐の中央部と、該支持部とにそれぞれ係着手段が設けられ、両係着手段が互いに着脱自在であり、該紐の該合わされて固定される位置を把持して該枕本体を吊り下げた場合に該第1及び第2の枕側部が該枕上部から離脱するのを該バンド部で阻止するようにしたことを特徴とする請求項に記載の枕。
  7. 該バンド部は、1つの布シートであり、該支持部は該布シートの一部であることを特徴とする請求項に記載の枕。
  8. 該枕本体はさらに、
    該帯状物の長手方向中央部かつ短手方向一方側に一端部が固着された支持部と、
    一端部及び他端部がそれぞれ該帯状物の短手方向一端部及び他端部に固着され、該帯状物との間に該第1及び第2の枕側部のそれぞれの一部が通されるバンド部と、
    を有し、該紐の中央部と、該支持部とにそれぞれ係着手段が設けられ、両係着手段が互いに着脱自在であり、該紐の該合わされて固定される位置を把持して該枕本体を吊り下げた場合に該第1及び第2の枕側部が該帯状物から離脱するのを該バンド部で阻止するようにしたことを特徴とする請求項に記載の枕。
  9. 該枕本体はさらに、
    該帯状物を介し該第1及び第2の枕側部の上に横たわって配置され、該帯状物に着脱自在に係着される枕上部を有することを特徴とする請求項に記載の枕。
  10. 該枕本体はさらに、該第1及び第2の枕側部の上方に横たわって配置された粒状物シートを有し、
    該粒状物シートは、その長手方向の中央部の第1領域と、該長手方向の両側部の、該中央部から離間した第2及び第3領域とに、袋が形成され、各袋に粒状物が収容され、該第1領域と該第2領域との間及び該第1領域と該第3領域との間の厚みはいずれも該第1〜3領域のいずれの厚み平均値より小さく、
    長手方向と直角な1方向に沿って、該第1領域の該長手方向の幅が減少するとともに該第1領域と該第2領域との間隔及び該第1領域と該第3領域との間隔が増加していることを特徴とする請求項又は、請求項6乃至9のいずれか1つに記載の枕。
  11. 該帯状物は、該粒状物シートと該粒状物シートの底面の両端部のそれぞれに一端が固着された該リードとを有することを特徴とする請求項10に記載の枕。
  12. 長手方向中央部に孔又は隙間が形成され、該枕本体を収容する枕本体収容体をさらに有し、
    該間隔制限手段はコードストッパーをさらに有し、該コードストッパーにより、該紐が該合わされて固定され、
    該紐の両端部が該枕本体収容体の該孔又は該隙間から外側に引き出されて該コードストッパーに通されることを特徴とする請求項3乃至11のいずれか1つに記載の枕。
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