JP2020165220A - 化粧材 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に凹凸模様が形成されており、視覚的に優れた凹凸感と共に、高い触感を備える化粧材を提供する。【解決手段】表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材であって、前記凹凸模様は、複数の凸部及び複数の凹部が交互に配列した形態であり、前記複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部の間に、相対的に低い凸部が複数配列されており、前記相対的に高い凸部と前記相対的に低い凸部の高低差が5μm以上であり、前記相対的に高い2つの凸部のピッチが1000μm以上である、化粧材。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧材に関する。
化粧材における意匠表現は多岐に亘るが、例えば特許文献1や特許文献2に記載のように、多数の万線状の凹凸模様を設けることで、表面で反射される光線の強度、すなわち光沢度が、照明光の入射角及び観察者の視線方向の組み合わせに応じて変化する特有の外観上の質感を持たせる技術がある。
例えば、特許文献1及び特許文献2に記載のように、多数の万線状の凹凸模様を形成することで、木材の表面(木目)の照り感を表現することができる。
特公平7−22989号公報 特開平4−125199号公報
近年、さらなる意匠表現の多様化の要望があり、より繊細な凹凸模様の意匠表現において、視覚的に優れた凹凸感と共に、高い触感を化粧材に付与することが求められる。
本発明は、表面に凹凸模様が形成されており、視覚的に優れた凹凸感と高い触感を備える化粧材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材において、凹凸模様は、複数の凸部及び複数の凹部が交互に配列した形態であって、複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部の間に、相対的に低い凸部を複数配列した上で、相対的に高い凸部と、相対的に低い凸部の高低差を所定値以上とし、かつ、相対的に高い2つの凸部のピッチを所定値以上に設定することにより、化粧材の凹凸模様について、視覚的に優れた凹凸感と共に、高い触感が得られることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材であって、
前記凹凸模様は、複数の凸部及び複数の凹部が交互に配列した形態であり、
前記複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部の間に、相対的に低い凸部が複数配列されており、
前記相対的に高い凸部と前記相対的に低い凸部の高低差が5μm以上であり、
前記相対的に高い2つの凸部のピッチが1000μm以上である、化粧材。
項2. 前記相対的に低い凸部のピッチが、500μm以下である、項1に記載の化粧材。
項3. 前記相対的に高い凸部の幅が、50μm以上250μm以下である、項1又は2に記載の化粧材。
項4. 前記相対的に低い凸部の幅が、50μm以上500μm以下である、項1〜3のいずれか1項に記載の化粧材。
項5. 前記相対的に高い凸部の高さが、10μm以上50μm以下である、項1〜4のいずれか1項に記載の化粧材。
項6. 前記相対的に高い2つの凸部の間に配列されている、前記相対的に低い凸部の数が、1以上10以下である、項1〜5のいずれか1項に記載の化粧材。
項7. 前記相対的に高い2つの凸部の間に前記相対的に低い凸部が複数配列された領域が、ひとまとまりの意匠Aを構成しており、
前記意匠Aが複数設けられることにより、全体として前記凹凸模様からなる意匠Bが形成されている、項1〜6のいずれか1項に記載の化粧材。
項8. 前記凹凸模様が、万線状である、項1〜7のいずれか1項に記載の化粧材。
本発明によれば、表面に凹凸模様が形成されており、視覚的に優れた凹凸感と共に、高い触感を備える化粧材を提供することができる。
化粧材10の表面の一部を表した模式図である。 化粧材10の断面の一部を表した模式図である。 化粧材20の表面の一部を表した模式図である。 化粧材30の表面の一部を表した模式図である。 実施例1で製造した化粧材の凹凸模様の高さ情報をレーザ顕微鏡で計測した結果を示すグラフである。 実施例2で製造した化粧材の凹凸模様の高さ情報をレーザ顕微鏡で計測した結果を示すグラフである。 比較例1で製造した化粧材の凹凸模様の高さ情報をレーザ顕微鏡で計測した結果を示すグラフである。
本発明の化粧材は、表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材である。本発明の化粧材の凹凸模様は、複数の凸部及び複数の凹部が交互に配列した形態であり、複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部の間に、相対的に低い凸部が複数配列されており、相対的に高い凸部と相対的に低い凸部の高低差が5μm以上であり、かつ、相対的に高い2つの凸部のピッチが1000μm以上であることを特徴としている。このような構成を備える本発明の化粧材は、高さの異なる複数の凸部と凹部との組み合わせにより、視覚的に優れた凹凸感と共に、高い触感を奏する。以下、本発明の化粧材について、図面を参照しながら詳述する。
なお、本明細書において、「〜」で示される数値範囲は「以上」、「以下」を意味する。例えば、2〜15mmとの表記は、2mm以上15mm以下を意味する。
図1は、第1の形態にかかる化粧材10の一部を拡大し、模様形成層12側から平面視した模式図(平面図)である。図1及び以下に示す図には便宜のため必要に応じて、方向を表す矢印(x、y、z)も表した。ここでxy方向は化粧材10における面内方向、z方向は厚さ方向である。図1は化粧材10を模様形成層12側の特にz方向から視た図ということになる。
また、図2の模式図には、化粧材10の断面形状を表した。この断面は、図1の線x1−x2における断面であり、後で説明する凸部13A及び凸部13Bの稜線が延びる方向(y方向)に対して直交する厚さ方向(z方向)断面である。
図1、図2からわかるように、化粧材10は、基材11及び該基材11の一方の面に模様形成層12を有して構成されている。
基材11は、化粧材10に強度を付与する機能を有するシート状の部材である。
基材11は、従来公知の化粧材の基材と同様のものを適用することができ、その材料は特に限定されない。例えば、基材の材料としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー、アイオノマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、スチレン樹脂等の熱可塑性樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、或いは、ラジカル重合型のアクリレート系やカチオン重合型のエポキシ系等で電離放射線(紫外線、電子線等)で硬化する電離放射線硬化性樹脂等が用いられる。なお、基材の材料が樹脂の場合、公知の着色剤で着色しても良い。この他、紙、不織布、金属、木、陶磁器や硝子等のセラミックス、セメント、石等もシート、板、立体物等の形状で、適宜上記樹脂材料と積層させて、使用することもできる。
基材11の厚さには特に制限は無いが、シート状基材又はフィルム状基材の場合は、例えば、最も薄い部分で厚さ20μm以上1000μm以下程度、板状基材の場合は、例えば、最も薄い部分で1mm以上20mm以下程度とすることができる。
模様形成層12は、基材11の一方側に位置する層であり、化粧材10の凹凸模様を形成する層である。模様形成層12は、基材11の一部を構成していることが好ましいが、基材11の上に積層された構成であってもよい。模様形成層12が基材11の一部を構成する態様は、後述のように、基材11をエンボス加工に供することなどにより形成することができる。本形態で模様形成層12は次のような形態を備えている。
図1及び図2に示されるように、本形態において、模様形成層12は、複数の凸部13A,13B及び複数の凹部14が交互に配列されることで形成されている。図1に示されるように、本形態においては、複数の凸部13A,13Bは、化粧材を平面視した際に、線状に伸びる形状を有しており、それぞれ、凸線条部を形成している。なお、本発明の化粧材において、凸部13A,13Bの形状は、線状に限定されず、例えば後述の第2の形態に示すように、化粧材を平面視した際に、点状であってもよいし、他の形状であってもよい。
図2に示されるように、本形態において、複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部13A(単に「凸部13A」と表記することがある)の間に、相対的に低い凸部13B(単に「凸部13B」と表記することがある)が複数配列された形状を有している。すなわち、化粧材の凹凸模様を構成する複数の凸部には、複数の凸部13Bを介して設けられた、2つの凸部13Aが存在している。図2においては、2つの凸部13Aの間に、6つの凸部13Bが配列されている。なお、図1の模式図に示されているように、凹凸模様において、複数の凸部13Aが隣接するようにして設けられた部分が存在していてもよい。
図1の模式図に示されるように、本形態の化粧材10においては、相対的に高い2つの凸部13Aの間に相対的に低い凸部13Bが複数配列された領域(図1の破線で囲まれた領域)が、ひとまとまりの意匠Aを構成しており、意匠Aが複数設けられることにより、全体として、凹凸模様からなる意匠Bが形成されている。図1に示される凹凸模様は、万線状である。より具体的には、一方向(x方向)に線状に伸びる複数の凸線条部によって形成された意匠Aと、前記一方向に直交する他方向(y方向)に線状に伸びる複数の凸線条部によって形成された意匠Aとが規則的に複数配列されることによって、凹凸模様(意匠B)が形成されている。凸線条部が延びる長さは特に限定されることはなく適宜必要に応じて決めることができる。また、凸線条部が延びる方向についても、図1のものに限定されず、目的とする意匠に応じて適宜決めることができる。なお、図1に示される万線状の凹凸模様は、平行する多数の直線の組み合わせによって構成されているが、万線状の凹凸模様は、例えば、平行する多数の曲線の組み合わせによって構成されているものであってもよい。
ひとまとまりの意匠Aを形成する領域の大きさについては、特に制限されず、化粧材に付与する全体の意匠に応じて適宜設定することができる。ひとまとまりの意匠Aを形成する領域の大きさの具体例としては、例えば面積1〜100mm2程度が挙げられる。
本形態において、凸部13Aと凸部13Bの高低差(凸部13Aの高さHA−凸部13Bの高さHB)は、5μm以上である。化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、凸部13Aと凸部13Bの高低差としては、好ましくは5〜30μm程度、より好ましくは10〜30μm程度、さらに好ましくは15〜30μm程度である。なお、相対的に高い2つの凸部13Aの高さが異なっている場合、より高い方の高さを、凸部13Aの高さとする。同様に、2つの凸部13Aの間に、相対的に低い凸部13Bが複数存在しており、かつ、複数の凸部13Bが異なっている場合、最も高いものの高さを凸部13Bの高さとする。凸部13Aと凸部13Bの高低差についても、このようにして特定した凸部13A及び凸部13Bの高さの値から算出する。また、凸部13A及び凸部13Bの幅WA,WBについても、同様に、最も大きい幅を採用する。
また、本形態において、相対的に高い2つの凸部13AのピッチPAは、1000μm以上である。化粧材10の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、2つの凸部13AのピッチPAは、好ましくは1000〜10000μm程度、より好ましくは1000〜5000μm程度、さらに好ましくは1200〜2500μm程度である。なお、2つの凸部13AのピッチPAは、図2に示すように、凸部13Aの幅方向の中心同士を結ぶ直線の長さである。
相対的に高い2つの凸部13Aの間に位置している、複数の相対的に低い凸部13BのピッチPBは、前記2つの凸部13AのピッチPAが1000μm以上となり、かつ、2つの凸部13Aの間に凸部13Bが配置されれば、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは500μm以下、より好ましくは100〜400μm程度、さらに好ましくは150〜400μm程度である。なお、凸部13BのピッチPBは、図2に示すように、互いに隣接する凸部13Bの幅方向の中心同士を結ぶ直線の長さである。3つ以上の凸部13Bが配列される場合には、各凸部13Bは、略等間隔で配列されることが好ましい。
凸部13Aと、これに隣接している凸部13BとのピッチPABについては、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは500μm以下、より好ましくは100〜400μm程度、さらに好ましくは150〜400μm程度である。なお、凸部13Aと、これに隣接している凸部13BとのピッチPABは、図2に示すように、互いに隣接する凸部13Aと凸部13Bの幅方向の中心同士を結ぶ直線の長さである。ピッチPBとピッチPABとは、略同一とすることが好ましい。すなわち、複数の凸部13Bと、これらを挟む2つの凸部13Aは、略等間隔で配列されることが好ましい。
相対的に高い凸部13Aの幅WAは、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは50〜250μm程度、より好ましくは50〜200μm程度、さらに好ましくは50〜150μm程度が挙げられる。なお、凸部13Aの幅WAは、凸部13Aの高さ方向(z方向)の中央部における幅とする。
また、相対的に低い凸部13Bの幅WBは、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは30〜250μm程度、より好ましくは30〜200μm程度、さらに好ましくは30〜150μm程度が挙げられる。なお、凸部13Bの幅WBは、凸部13Bの高さ方向(z方向)の中央部における幅とする。
相対的に高い凸部13Aの高さHAは、凸部13Aと凸部13Bの高低差が5μm以上となれば、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは8〜50μm程度、より好ましくは10〜50μm程度、さらに好ましくは20〜50μm程度、特に好ましくは30〜50μm程度が挙げられる。また、複数の凸部13Bを挟む2つの凸部13Aの高さHAは、略同一であることが好ましく、具体的には、高さの差が5μm以下であることが好ましい。
相対的に低い凸部13Bの高さHBは、凸部13Aと凸部13Bの高低差が5μm以上となれば、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは2〜35μm程度、より好ましくは3〜35μm程度、さらに好ましくは5〜30μm程度、さらに好ましくは10〜30μm程度、特に好ましくは15〜30μm程度が挙げられる。また、2つの凸部13Aに挟まれた複数の凸部13Bの高さHBは、略同一であることが好ましく、具体的には、最も高い凸部13Bと最も低い凸部13Bの高さの差が5μm以下であることが好ましい。
相対的に高い凸部13Aにおける高さHAと幅WAとの比であるHA/WA(アスペクト比とも言う。)は、好ましくは0.05〜1.0程度、より好ましくは0.08〜0.7程度、さらに好ましくは0.1〜0.7程度、さらに好ましくは0.2〜0.7程度、特に好ましくは0.3〜0.7程度である。なお、アスペクト比が大き過ぎると、型(後述するエンボス版など)の製造の難度が上がり、又、型及び化粧材において外力が加わった際に凸部13Aへの応力が集中しては損傷し易くなる。そのため、通常は、アスペクト比は1.0以下、好ましくは0.7以下とされる。
相対的に低い凸部13Bにおける高さHBと幅WBとの比であるHB/WB(アスペクト比とも言う。)は、好ましくは0.03〜1.0程度、より好ましくは0.04〜0.5程度、さらに好ましくは0.1〜0.5程度、特に好ましくは0.2〜0.5程度である。
相対的に高い2つの凸部13Aの間に配列されている、相対的に低い凸部13Bの数は、特に制限されないが、化粧材の視覚的な凹凸感と凹凸に基づく触感をより好適に高める観点から、好ましくは1〜10程度、より好ましくは3〜7程度、さらに好ましくは5〜7程度である。
なお、本形態の凸部13A,13Bの断面形状は、それぞれ略長方形であるが、これに限定されることなく他の形態であってもよい。これには例えば台形、先端が半円形である形状、及び、出隅部にRが形成された形状等を挙げることができ、適宜変更することは可能である。このとき凸部の幅は、上記したようにその高さ方向中央における幅を凸線条部の幅とする。後述する第2の形態などでも同様である。
模様形成層12を形成する材料は、化粧材に用いられる通常の材料を適宜用いることができる。基材を加熱軟化させて型(エンボス版)を押圧するのであれば模様形成層12は基材11と同じ材料により形成される。また模様形成層12を基材11と別層として基材11に積層するのであれば、溶融した組成物を成形後に硬化させる観点から、基材11とは別に準備した、上記基材11と同様の樹脂を用いることができる。
なお、本形態で示した凸部13A,13Bは、その稜線が直線状に延びる形態(凸線条部)であるが、これに限らず、目的とする化粧材の意匠に応じて適宜設定することができる。具体的には、化粧材の平面視において、凸部は、稜線が延びる方向に対して放物線、双曲線、正弦波曲線、双曲線正弦関数曲線、楕円関数曲線、サイクロイド曲線等の曲線状乃至は波型状など他の形態となるようにすることもできるし、複数の形態の組み合わせであってもよい。
図3には、第2の形態を示す図を示した。第2の形態においては、化粧材20の平面視における、凸部23A,23Bの形状が、点状である。凸部23A,23Bの形状が点状であることを除いて、化粧材20における凸部23A,23Bのピッチ、幅、高さ、配列、製造方法などは、前記の第1の形態と同様とすることができ、断面についても図2のように表すことができる。第2の形態において、図3の破線で囲まれた領域が、ひとまとまりの意匠A’を構成しており、全体として、凹凸模様からなる意匠B’を形成している。
図4には、第3の形態を示す図を示した。第3の形態において、凸部33A,33Bによって形成される凹凸模様は、万線状である。より具体的には、一方向(y方向)に線状に伸びる複数の凸線条部によってヘアライン状の意匠が形成されている。化粧材30における凸部33A,33Bのピッチ、幅、高さ、配列、製造方法などは、前記の第1の形態と同様とすることができる。なお、図4に示される万線状の凹凸模様についても、図1と同様、平行する多数の直線の組み合わせによって構成されているが、万線状の凹凸模様は、例えば、平行する多数の曲線の組み合わせによって構成されているものであってもよい。
第1の形態から第3の形態に示した化粧材は、例えば、熱可塑性樹脂シートからなる基材11を、加熱軟化してエンボス版を押圧するエンボス加工を行うことにより、好適に形成することができる。この結果、例えば第1の形態であれば、基材11の表面には、所望の凹凸形状の凸部13A,13B及び凹部14からなる模様形成層12による模様が賦形される。これらの形態では付加的な絵柄層は設けられていないが、基材11を透明なものとした場合でも、他の素材に積層することで、当該他の素材の模様を活かして表面化粧することができる。また、基材11は適宜着色剤で茶色や灰色等に着色してもよく、この場合には基材自体が絵柄層となる。
基材11の模様形成層12側には、絵柄層、プライマー層、表面保護層などを積層してもよい。また、基材11は、基材層の上に、絵柄層、プライマー層、表面保護層などの少なくとも一層が積層された積層体によって構成されたものであってもよい。基材11は、少なくとも、基材層、絵柄層、プライマー層、及び表面保護層がこの順に積層された積層体から構成されていることが好ましい。
例えば、基材11が、少なくとも、基材層、絵柄層、プライマー層、及び表面保護層がこの順に積層された積層体から構成されている場合、基材層の上に、絵柄層、プライマー層、表面被覆層などを積層し、エンボス加工を施すことにより、基材11に模様形成層12を形成した化粧材が得られる。
基材層を構成する材料や厚みについては、基材11の記載と同様とすることができる。
絵柄層は、例えば、種々の模様をインキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。絵柄層によって形成される模様は、特に制限されず、例えば、幾何学模様、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様など挙げられ、これらを複合した寄木、パッチワーク等の模様も挙げられる。これらの模様は、通常の黄色、赤色、青色、及び黒色のプロセスカラーによる多色印刷によって形成される他、模様を構成する個々の色の版を用意して行う特色による多色印刷等によっても形成される。
絵柄層に用いる絵柄インキとしては、バインダーに顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤などを適宜混合したものが使用される。該バインダーとしては、特に制限されず、例えば、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体とアクリル系共重合体との混合樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、酢酸セルロース系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
着色剤としては、特に制限されず、例えば、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料などが挙げられる。
絵柄層の厚みは、特に制限されないが、例えば1〜30μm程度、好ましくは1〜20μm程度が挙げられる。
表面保護層は、化粧材の耐傷付き性、耐候性などを高めるために設けられる層である。表面保護層は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂などを用いて形成することができる。これらの中でも、表面保護層は、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物により形成されていることが好ましい。表面保護層の形成に使用される電離放射線硬化性樹脂とは、電離放射線を照射することにより、架橋、硬化する樹脂であり、具体的には、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有する、プレポリマー、オリゴマー、及びモノマーなどのうち少なくとも1種を適宜混合したものが挙げられる。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋しうるエネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含むものである。電離放射線硬化性樹脂の中でも、電子線硬化性樹脂は、無溶剤化が可能であり、光重合用開始剤を必要とせず、安定な硬化特性が得られるため、表面保護層の形成において好適に使用される。
表面保護層の厚みは、特に制限されないが、化粧材の耐傷付き性、耐候性などを高める観点から、例えば5〜20μm、好ましくは5〜10μmが挙げられる。
プライマー層は、表面保護層とその下に位置する層との密着性を高めることなどを目的として、必要に応じて、表面保護層に接面するように設けられる層である。
プライマー層を構成するプライマー組成物としては、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル−ウレタン共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等をバインダー樹脂とするものが好ましく用いられ、これらの樹脂は一種又は二種以上を混合して用いることができる。これらの中でも、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及び(メタ)アクリル−ウレタン共重合体樹脂が好ましい。
プライマー層の厚みについては、特に制限されないが、例えば0.5〜20μm程度であり、好ましくは、1〜5μmが挙げられる。
また、例えば、基材11の裏側に絵柄層を形成した構成とすることができる。この様な構成の化粧材を作製するには、例えば、基材11としては絵柄層が透視できる様に透明な樹脂シートを使用し、この基材11の裏側とする面に絵柄層を印刷形成した後、加熱軟化させてエンボス版を表側とする面に押圧するエンボス加工を行えば良い。
さらに、絵柄層の面のうち模様形成層12が配置される側とは反対側にもベースシートとする他の基材を積層することもできる。このような構成の化粧材を作製するには、ベースシートとする着色した不透明な熱可塑性樹脂シートからなる基材の表側とする面に、絵柄層を印刷形成した後、このベースシートと、表面シートとする透明な熱可塑性樹脂シートからなる基材とを、ダブリングエンボス法で熱融着によって積層すると同時に基材の表面に所望の模様をエンボス加工すればよい。
以上説明した化粧材の用途は特に制限は無いが、例えば、壁、床、天井等の建築物の内装材、建築物の外壁、屋根、門扉、塀、柵等の外裝材、扉、窓枠、扉、扉枠等の建具、廻り縁、幅木、手摺等の造作部材の表面材、テレビ受像機、冷蔵庫等の家電製品の筐体の表面材、箪笥等の家具の表面材、箱、樹脂瓶等の容器の表面材、車両等の内装材又は外裝材、船舶の内装材又は外裝材等である。
本発明の化粧材を製造する方法は、前記所定の凹凸模様が形成されることを限度として、特に制限されない。凹凸模様を構成する模様形成層は、エンボス版などの型を用いて好適に形成することができる。すなわち、所定の凹凸模様が形成されるようにして作製された版(エンボス版)を用いて、基材にエンボス加工を行えば化粧材が得られる。
エンボス加工は、適宜な公知の方法によれば良く、特に制限はない。エンボス加工の代表的な方法は例えば次のようなものである。基材として前述のような熱可塑性樹脂からなる樹脂シートを用いる。この基材を加熱軟化させ、その表面にエンボス版を押圧して該樹脂シート表面にエンボス版表面の凹凸模様を賦形する。そして樹脂シートを冷却して固化させて樹脂シート上の凹凸模様を固定する。その後に凹凸模様が賦形された樹脂シートをエンボス版から離型する。ここで、各種エンボス加工法について、さらに説明すると例えば次の(A)〜(E)のような方法がある。
(A)基材となる樹脂シートを加熱軟化させ、エンボス版を押圧して、エンボス加工する。
(B)エンボス版を押圧する時の熱圧で表面シートとなる樹脂シート(基材)とベースシートとする樹脂シート(第2の基材)とを熱融着することにより、エンボス加工とラミネートとを同時に行うダブリングエンボス法によりエンボス加工する。
(C)表面シートとする樹脂シート(基材)を、Tダイから溶融押出しをし、冷却ローラを兼ねるシリンダ状のエンボス版上に接触させて表面シートの成膜と同時にエンボス加工する。このとき、さらに表面シートの裏面側に挿入したベースシートとする樹脂シート(第2の基材)を熱融着させてダブリングエンボスを成膜と同時に行う。
(D)特開昭57−87318号公報、特開平7−32476号公報等に開示の如く、シリンダ状のエンボス版の表面に電離放射線硬化性樹脂の未硬化液状物を塗工する。さらにその上に、樹脂シート等からなるベースシートを重ねた状態で電離放射線を照射して未硬化液状物を硬化させて硬化物とする。その際、該硬化物をベースシートと接着させた後、エンボス版から離型して、ベースシートと該ベースシート上の硬化物とからなる基材とすることで、基材にエンボス加工する。
(E)チタン紙等の紙にメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂の未硬化物を含浸した含浸紙を、コア紙、木材合板上等の裏打材上に載置して、これら載置した複数層を熱プレス成形することによって各層を積層一体化し熱硬化性樹脂化粧材を作製する。そのとき、含浸紙表面側にエンボス版を挿入することによって、熱硬化性樹脂を含浸硬化させて化粧材とする際にその表面に熱プレスと同時にエンボス加工する。
なお、前記(A)〜(C)のエンボス加工法で用いる基材の材料としては代表的には熱可塑性樹脂が使用され、前記(D)のエンボス加工法で用いる基材の材料としては代表的には電離放射線硬化性樹脂が使用され、前記(E)のエンボス加工法で用いる基材の材料としては代表的には熱硬化性樹脂が使用される。
以下に、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は、実施例に限定されない。
<実施例1,2及び比較例1>
図1及び図2の模式図に示されるような凹凸模様を形成するエンボス版(化粧材の凹凸模様とは反転した形状を有する)を用意し、後述の手法により各化粧材を製造した。なお、エンボス版は、金属ロール(鉄製)の表面に銅めっきをし、エッチング後にクロムめっきをして、化粧材に賦形する凹凸模様とは反転した凹凸形状を形成することで作製した。実施例1,2及び比較例1について、各エンボス版の表面模様は、化粧材に形成される凹凸形状がそれぞれ以下の通りになることを目標に設計した。
実施例1においては、図2の模式図に示すひとまとまりの意匠Aについて、相対的に高い凸部13Aの高さHAは約40μm、相対的に低い凸部13Bの高さHBは約20μm、凸部13Aの幅WAは約75μm、凸部13Bの幅WBは約50μm、凸部13AのピッチPAは約1400μm、凸部13BのピッチPBは約200μm、凸部13Aと凸部13BとのピッチPABは約200μmとした。また、ひとまとまりの意匠Aにおいて、凸部13A及び凸部13Bは互いに平行な凸線条部を構成しており、それぞれ、長さは約3000μmとした。2つの凸部13Aの間には、6つの凸部13Bが配列されている。また、ひとまとまりの意匠Aの面積は約4.2mm2とし、ひとまとまりの意匠A同士の間隔は、約200μmとした。
実施例2においては、図2の模式図に示すひとまとまりの意匠Aについて、相対的に高い凸部13Aの高さHAは約10μm、相対的に低い凸部13Bの高さHBは約4μm、凸部13Aの幅WAは約100μm、凸部13Bの幅WBは約90μm、凸部13AのピッチPAは約1400μm、凸部13BのピッチPBは約200μm、凸部13Aと凸部13BとのピッチPABは約200μmとした。また、ひとまとまりの意匠Aにおいて、凸部13A及び凸部13Bは互いに平行な凸線条部を構成しており、それぞれ、長さは約3000μmとした。2つの凸部13Aの間には、6つの凸部13Bが配列されている。また、ひとまとまりの意匠Aの面積は約4.2mm2とし、ひとまとまりの意匠A同士の間隔は、約200μmとした。
比較例1においては、図2の模式図に示すひとまとまりの意匠Aについて、凸部13Aと凸部13Bの高さHA,HBを同一の約25μm、凸部13A及び凸部13Bの幅WA,WBを同一の約25μm、凸部13A及び凸部13BのピッチPA,PBを同一の約200μm、凸部13Aと凸部13BとのピッチPABは約200μmとした。また、ひとまとまりの意匠Aにおいて、凸部13A及び凸部13Bは互いに平行な凸線条部を構成しており、それぞれ、長さは約3000μmとした。2つの凸部13Aの間には、6つの凸部13Bが配列されている。また、ひとまとまりの意匠Aの面積は約4.2mm2とし、ひとまとまりの意匠A同士の間隔は、約200μmとした。
次に、基材層として、それぞれ、ABSシート(厚さ500μm、縦300mm、横300mm)の一方側に、着色剤及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含むインキからなる絵柄層(厚さ1μm)、アクリルポリオール及びヘキサメチレンジイソシアネートを反応させたウレタン樹脂からなるプライマー層(厚さ1μm)が順次積層されたシートを用意した。次に、基材層を180℃で加熱軟化させ、その絵柄層及びプライマー層が積層された側の表面に各エンボス版を押圧して、基材層の一方側の全面に、エンボス版表面の凹凸模様を賦形した。次に、基材層を冷却して固化させて基材層上の凹凸模様を固定した。次に凹凸模様が賦形された基材層をエンボス版から離型して、凹凸模様が賦型された側の全面に、ポリカーボネート系2官能ウレタンアクリレートを含む樹脂組成物を塗工し、電子線を照射して当該樹脂組成物を硬化させることで表面保護層(凸部13Aにおける厚さ5μm)を形成し、表面に凹凸模様を有する各化粧材を得た。実施例1,2及び比較例1で製造した各化粧材の凹凸模様の高さ情報をキーエンス社製の形状解析レーザ顕微鏡「VK−X1000」で計測した結果を示すグラフを図5(実施例1)、図6(実施例2)、及び図7(比較例1)に示す。また、グラフから読み取った凸部13Aの高さHAを[1]、凸部13Bの高さHBを[2]、凸部13Aの幅WAを[3]、凸部13Bの幅WBを[4]、凸部13AのピッチPAを[5]、凸部13BのピッチPBを[6]、凸部13Aと凸部13BのピッチPABを[7]、凸部13Aと凸部13Bの高低差HA−HBを[8]として各図に示す。
<視覚的な凹凸感の評価>
実施例1,2及び比較例1で得られた各化粧材について、それぞれ、表面の凹凸模様を肉眼で観察し、以下の規準に従って視覚的な凹凸感を評価した。結果を表1に示す。
A:柄を真上から見たときに、柄が明確に見える
B:真上から見ると、Aに比べてやや薄く見えるが、斜めから見ると柄が明確に見える
C:真上、および、斜めから見て、柄が薄く明確に見えない
<触感による凹凸感の評価>
実施例1,2及び比較例1で得られた各化粧材について、それぞれ、表面の凹凸模様を指で触り、以下の規準に従って触覚による凹凸感を評価した。結果を表1に示す。
A:1度撫でると明確に凹凸が感じられる
B:何度か撫でると凹凸が感じられる
C:何度撫でても凹凸がほぼ感じられない
10、20、30…化粧材
11…基材
12、22、32…模様形成層
13A、23A、33A…相対的に高い凸部
13B、23B、33B…相対的に低い凸部
14、24、34…凹部

Claims (8)

  1. 表面に凹凸模様が形成されてなる化粧材であって、
    前記凹凸模様は、複数の凸部及び複数の凹部が交互に配列した形態であり、
    前記複数の凸部は、相対的に高い2つの凸部の間に、相対的に低い凸部が複数配列されており、
    前記相対的に高い凸部と前記相対的に低い凸部の高低差が5μm以上であり、
    前記相対的に高い2つの凸部のピッチが1000μm以上である、化粧材。
  2. 前記相対的に低い凸部のピッチが、500μm以下である、請求項1に記載の化粧材。
  3. 前記相対的に高い凸部の幅が、50μm以上250μm以下である、請求項1又は2に記載の化粧材。
  4. 前記相対的に低い凸部の幅が、50μm以上500μm以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧材。
  5. 前記相対的に高い凸部の高さが、10μm以上50μm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧材。
  6. 前記相対的に高い2つの凸部の間に配列されている、前記相対的に低い凸部の数が、1以上10以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧材。
  7. 前記相対的に高い2つの凸部の間に前記相対的に低い凸部が複数配列された領域が、ひとまとまりの意匠Aを構成しており、
    前記意匠Aが複数設けられることにより、全体として前記凹凸模様からなる意匠Bが形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化粧材。
  8. 前記凹凸模様が、万線状である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化粧材。
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