JP2020165186A - 屋根材およびその製造方法 - Google Patents

屋根材およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020165186A
JP2020165186A JP2019066349A JP2019066349A JP2020165186A JP 2020165186 A JP2020165186 A JP 2020165186A JP 2019066349 A JP2019066349 A JP 2019066349A JP 2019066349 A JP2019066349 A JP 2019066349A JP 2020165186 A JP2020165186 A JP 2020165186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
coating film
fluororesin
roofing material
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019066349A
Other languages
English (en)
Inventor
吉田 秀紀
Hidenori Yoshida
秀紀 吉田
朋幸 長津
Tomoyuki Nagatsu
朋幸 長津
祐吾 太田
Yugo Ota
祐吾 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to JP2019066349A priority Critical patent/JP2020165186A/ja
Priority to PCT/JP2019/046113 priority patent/WO2020202635A1/ja
Priority to TW108146290A priority patent/TW202035140A/zh
Publication of JP2020165186A publication Critical patent/JP2020165186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/02Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by baking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/14Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to metal, e.g. car bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/24Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials for applying particular liquids or other fluent materials
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D1/00Roof covering by making use of tiles, slates, shingles, or other small roofing elements
    • E04D1/12Roofing elements shaped as plain tiles or shingles, i.e. with flat outer surface
    • E04D1/18Roofing elements shaped as plain tiles or shingles, i.e. with flat outer surface of metal
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D3/00Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets
    • E04D3/24Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets with special cross-section, e.g. with corrugations on both sides, with ribs, flanges, or the like
    • E04D3/30Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets with special cross-section, e.g. with corrugations on both sides, with ribs, flanges, or the like of metal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】フッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物を含む塗膜を有する塗装金属板を用いる重ね葺き用の屋根材であって、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置されたときのフレッチングが低減される屋根材を提供すること。【解決手段】本発明は、金属板と、前記金属板の表面に形成された塗膜と、を有する塗装金属板からなり、重ね葺き施工において、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置され得る屋根材に関する。前記塗膜は、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含み、前記フッ素樹脂の結晶化度は1.3以上3.0以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、屋根材およびその製造方法に関する。
塗装金属板は、一般に、耐久性、耐候性および意匠性に優れるため、屋根材などに好適に用いられている。特に、長期耐久性を要求される屋根材には、フッ素樹脂製の塗膜を有する塗装金属板が好適である。このようなフッ素樹脂系の塗装金属板としては、ステンレス鋼板表面に、ポリフッ化ビニリデンとアクリル樹脂との混合樹脂からなる透明塗膜を有し、当該透明塗膜が特定の結晶化度および硬度を有するフッ素樹脂系塗装ステンレス鋼板が知られており(例えば、特許文献1参照)、また、フッ素樹脂、アクリル樹脂、無機焼成顔料、および有機顔料を含有するフッ素系着色層を鋼板の表面に有し、かつ特定のガラス転移温度のポリエステルによる塗膜を鋼板の裏面に有するフッ素樹脂系塗装鋼板、が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、金属板を重ね葺き用の屋根材として使用するときに、金属板の端面を折り返したフランジ部を形成して、上記フランジ部により下側の金属板と接触させることで、上下の金属板の間に空隙を形成する方法が知られている(たとえば、特許文献3参照)。特許文献3には、当該フランジ部により上下の金属板の間に空隙を形成することで、金属板の間に雨水等の水分が溜まることによる、金属板および屋根下地の腐食の恐れを低減できると記載されている。
特開2001−009367号公報 特開2008−087242号公報 特開2016−186212号公報
特許文献3に記載のように上下の屋根材の間に空隙を形成することで、屋根材を構成する金属板などの腐食が抑制される。しかし、本発明者らの検討により、上記フランジ部が下側の屋根材と接触する接触部は、毛細管現象などにより雨水などの水分を溜めこみやすく、他の部位よりも腐食が進行しやすいことが判明した。
これに対し、特許文献1および特許文献2に記載のようなフッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物を含む塗膜を有する金属板を屋根材として用いれば、上記接触部における腐食も低減することが期待される。
しかし、重ね葺き施工では上記接触部(典型的には上側の塗装金属板の最下部)の近傍を釘やビスなどで固定しないことが通常である。そのため、強風により屋根材が振動したり、屋根材が温度変化により膨張または収縮したりすると、接触部において、フランジ部と下側の屋根材の表面とが微細に摺動する。そして、下側の屋根材を構成する塗装金属板の表面(塗膜)には、上記微細な摺動による摩耗(フレッチング)が生じやすい。
上記の事情に鑑み、本発明は、フッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物を含む塗膜を有する塗装金属板を用いる重ね葺き用の屋根材であって、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置されたときのフレッチングが低減される屋根材、およびその製造方法を提供することをその目的とする。
本発明の一の実施形態は、金属板と、前記金属板の表面に形成された塗膜と、を有する塗装金属板からなり、重ね葺き施工において、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置され得る屋根材に関する。前記塗膜は、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含み、前記フッ素樹脂の結晶化度は1.3以上3.0以下である。
本発明の他の実施形態は、金属板の表面に、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗液の膜を形成する工程と、前記膜を加熱により硬化させる工程と、前記加熱により硬化した膜を冷却する工程と、を含む方法によりフッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗膜を形成する工程を有する、屋根材の製造方法に関する。上記製造方法において、上記塗膜に含まれるフッ素樹脂の結晶化度は、1.3以上3.0以下に調整される。
本発明によれば、フッ素樹脂とアクリル樹脂との混合物を含む塗膜を有する塗装金属板を用いる重ね葺き用の屋根材であって、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置されたときのフレッチングが低減される屋根材、およびその製造方法が提供される。
1.屋根材
本発明の第一の実施形態は、屋根材に関する。上記屋根材は、金属板と、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗膜と、を有する。
1−1.金属板
上記金属板は、本実施の形態における効果が得られる範囲において、公知の金属板から選ぶことができる。上記金属板の例には、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、Zn−Al合金めっき鋼板、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、ステンレス鋼板(オーステナイト系、マルテンサイト系、フェライト系、フェライト・マルテンサイト二相系を含む)、アルミニウム板、アルミニウム合金板、チタン板および銅板が含まれる。
上記金属板が鋼板であるとき、上記鋼板は、低炭素鋼、中炭素鋼および高炭素鋼などを含む炭素鋼でもよいし、Mn、Cr、Si、Niなどを含有する合金鋼でもよい。また、上記鋼板は、Alキルド鋼などを含むキルド鋼でもよいし、リムド鋼でもよい。良好なプレス成形性が必要とされる場合は、低炭素Ti添加鋼および低炭素Nb添加鋼などを含む深絞り用鋼板が好ましい。また、P、Si、Mnなどの量を特定の値に調整した高強度鋼板を用いてもよい。上記鋼板の板厚は、特に限定されないが、0.2〜3.0mmの範囲内が好ましい。
上記金属板は、その表面にめっき層を有していてもよい。上記めっき層は、上記金属板を基材金属板として、公知のめっき処理により形成されためっき層であればよい。上記めっきは、溶融めっきでも蒸着めっきでもよい。めっきの種類は、特に限定されず、Zn系めっき(Znめっき、Zn−Alめっき、およびZn−Al−Mgめっきなど)、Al系めっき、ならびにNi系めっきなどを使用することができる。これらのうち、Zn系めっきおよびAl系めっきが好ましく、Zn系めっきがより好ましい。めっきの付着量は、特に限定されないが、90〜190g/mの範囲内が好ましい。
上記金属板は、化成処理層を有してもよい。上記化成処理層は、下塗り塗膜の密着性および塗装金属板の耐食性を向上させるために、上記金属板と下塗り層との間に配置される。化成処理層は、金属板の表面に接して形成された層であり、塗装前処理によって金属板の表面に付着した組成物で構成される。化成処理層の例には、非クロメート系皮膜およびクロメート系皮膜が含まれる。いずれも、防錆処理による皮膜である。
上記非クロメート系皮膜は、耐食性を高める観点および塗装金属板の製造および使用における環境への負荷を軽減する観点から好ましく、上記クロメート系皮膜は、耐食性を高める観点から好ましい。
上記非クロメート系皮膜の例には、Ti−Mo複合皮膜、フルオロアシッド系皮膜、リン酸塩皮膜、樹脂系皮膜、樹脂およびシランカップリング剤系皮膜、シリカ系皮膜、シリカおよびシランカップリング剤系皮膜、ジルコニウム系皮膜、ならびに、ジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜などが含まれる。
上記非クロメート系皮膜の付着量は、その種類に応じて適宜に決めることができる。たとえば、上記Ti−Mo複合皮膜の付着量は、全TiおよびMo換算で10mg/m以上500mg/m以下であることが好ましく、上記フルオロアシッド系皮膜の付着量は、フッ素換算または総金属元素換算で3mg/m以上100mg/m以下であることが好ましく、上記リン酸塩皮膜の付着量は、リン元素換算で0.1mg/m以上5g/m以下であることが好ましく、上記樹脂系皮膜の付着量は、樹脂換算で1mg/m以上500mg/m以下であることが好ましく、上記樹脂およびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上50mg/m以下であることが好ましく、上記シリカ系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上200mg/m以下であることが好ましく、上記シリカおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上200mg/m以下であることが好ましく、上記ジルコニウム系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1mg/m以上100mg/m以下であることが好ましく、上記ジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1mg/m以上100mg/m以下であることが好ましい。
上記クロメート系皮膜の例には、塗布型クロメート処理皮膜、およびリン酸−クロム酸系処理クロメート防錆処理皮膜などが含まれる。これらのクロメート系皮膜の付着量は、いずれも、クロム元素換算で20mg/m以上80mg/m以下であることが好ましい。
上記金属板の厚さは、塗装金属板の用途などに基づいて適宜に決めることができる。たとえば、上記金属板の厚さは、塗装金属板の用途が外装建材である場合には、0.2〜3.0mmであることが好ましく、加工性をより高める観点から、0.25〜2.0mmであることが好ましい。
1−2.塗膜
上記塗膜は、上記金属板の表面に接して、または他の層を介して、配置された樹脂層である。
上記塗膜は、フッ素樹脂を含有するとともに上記塗膜の膜構造を構成する基材樹脂を含有し、上記基材樹脂中に分散されている顔料粒子などをさらに含有してもよい。上記塗膜は、塗装金属板の耐候性をより高める観点から、上記塗装金属板の最表面を構成する層(上塗り塗膜)であることが好ましい。
上記塗膜の厚さは、50μm以下であることが好ましい。塗膜の厚さは、塗膜の複数個所(例えば、任意に選ばれる10箇所)における底面から表面までの距離の平均値で表すことができる。上記厚さが50μm以下であると、塗膜を作製する際の塗料の塗布量を多くする必要がなくなり、上記塗料の膜を加熱し、硬化させる際に、ワキ(泡状のフクレや穴)などの塗装欠陥を発生しにくくすることができる。
なお、上記塗膜の厚さは、顔料粒子の含有量、色調および紫外線遮蔽度、ならびに塗装金属板の成形加工時における加工度などを含む諸要因に基づいて適宜に決めることが可能である。
たとえば、塗膜中の顔料粒子の含有量が高いとき、着色顔料である顔料粒子の色調明度(JISに定めるL値)が低いとき、および、顔料粒子の紫外線遮蔽度が高いときなどは、顔料粒子による塗膜の発色性(その下地の色に対する色隠蔽性)およびその下地への紫外線遮蔽率が高くなる。そのため、これらの場合には、塗膜の厚さは、より小さくすることが可能である。また、上記加工度が低い場合など、塗膜に求められる延性が低くなるため、塗膜の厚さを小さくすることが可能である。
一方で、たとえば、塗膜とその下地との長期密着性を維持する(界面破断を長期間抑制する)観点からは、塗膜の紫外線透過率を低くすることが好ましく、そのためには塗膜の厚さを大きくすることが好ましい。また、一般に、塗膜に引張応力がかかる際、伸び変位が同一であっても、膜厚が低いほど伸び変形歪が高くなる。そのため、伸び変形歪を低くする観点からも、塗膜の厚さは、大きいことが好ましい。
このように、塗膜の厚さの下限値は、一概には言えないが、たとえば、上記加工度が4T曲げ加工度相当であって、着色顔料である顔料粒子のL値が80超であれば、塗膜の厚さは、20μm以上であることが好ましく、25μm以上であることがより好ましい。また、上記の加工度で、かつ着色顔料である顔料粒子のL値が70以下であれば、塗膜の厚さは、15μm以上であることが好ましく、18μm以上であることがより好ましい。
1−2−1.フッ素樹脂
上記フッ素樹脂は、ポリフッ化ビニリデン系樹脂である。上記フッ素樹脂は、基材樹脂の主成分となる樹脂であり、塗膜に耐候性、耐久性、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性、耐食性および耐汚染性などを付与する。
上記フッ素樹脂は、一種でもそれ以上でもよい。ポリフッ化ビニリデン系樹脂である上記フッ素樹脂成分の例には、1,1−ジフルオロエチレンの単独重合体であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)、および1,1−ジフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体などが含まれる。これらのうち、上記フッ素樹脂は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)であることがより好ましく、PVDFの含有量は、フッ素樹脂の全質量に対して50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。PVDFは、特に耐候性が高いため、塗装金属板の表面粗度を経時上昇させにくい。そのため、上記表面粗度の経時上昇による耐フレッチング性の低下や、上記表面粗度が上昇した部位に雨水などが溜まることによる腐食の進行などを、抑制し得る。
上記基材樹脂における上記フッ素樹脂の含有量は、本実施の形態の効果が得られる範囲において適宜に決めることができ、たとえば基材樹脂の全質量に対して50質量%以上85質量%以下であることが好ましく、70質量%以上85質量%以下であることがより好ましい。
上記フッ素樹脂は、少なくとも部分的に結晶化している。フッ素樹脂の結晶構造としては、α型結晶およびβ型結晶が知られている。本明細書において、上記α型結晶の結晶化度(Icα/Ia)およびβ型結晶の結晶化度(Icβ/Ia)の合計を、フッ素樹脂の結晶化度とする。
具体的には、上記α型結晶の結晶化度(Icα/Ia)は、広角X線回折における非晶質ハロー(2θ=18°)の強度(Ia)に対するα型結晶(2θ=18.4°)の強度(Icα)の比で表される価である。また、上記β型結晶の結晶化度(Icβ/Ia)は、広角X線回折における非晶質ハロー(2θ=18°)の強度(Ia)に対するβ型結晶(2θ=20.5°)の強度(Icβ)の比で表される価である。
本実施形態において、フッ素樹脂の結晶化度は、1.3以上3.0以下である。上記フッ素樹脂は、結晶化度が3.0以下であることで、塗膜をより柔軟にし、塗装金属板同士が摺動したときに塗膜を上記摺動に追随しやすくして、塗装金属板同士の界面の摩擦によるフレッチングを低減する。また、上記フッ素樹脂は、結晶化度が1.3以上であることで、塗膜を柔軟にしすぎず、塗装金属板同士が圧着、摺動したときに塗膜の変形(えぐれ)を抑え、塗装金属板同士の界面の摩擦によるフレッチングを低減する。上記観点から、上記フッ素樹脂の結晶化度は1.4以上2.8以下であることが好ましく、1.5以上2.7以下であることがより好ましい。
1−2−2.アクリル樹脂
上記アクリル樹脂は、上記フッ素樹脂の過剰な結晶化を抑制する観点、顔料粒子の分散性を高める観点、および、基材樹脂の密着性を高める観点、などにより、基材樹脂に含有される。
上記アクリル樹脂は、一種でもそれ以上でもよい。上記アクリル樹脂の例には、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチルなどのアクリル系モノマーのポリマー、または当該アクリル系モノマーを含むモノマーのコポリマーが含まれる。
上記基材樹脂における上記アクリル素樹脂の含有量は、本実施の形態の効果が得られる範囲において適宜に決めることができ、たとえば基材樹脂の全質量に対して15質量%以上50質量%以下であることが好ましく、15質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。また、上記基材樹脂における、フッ素樹脂(FR)とアクリル樹脂(AR)との質量比(FR:AR)は、50:50〜85:15であることが好ましい。アクリル樹脂の含有量が上記範囲であると、耐候性、耐食性および耐汚染性などのフッ素樹脂の特性が十分に発揮させ、一方で、塗膜の密着性を顕著には低下させないため塗装金属板の十分な加工性を維持することができる。
上述した伸び変形歪みを低くする観点からは、上記アクリル樹脂はより軟質であることが好ましく、このような観点からは、上記アクリル樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が30℃以下であることが好ましい。Tgが30℃以下であるアクリル樹脂は、塗装金属板の保管中などに硬化しにくいため、長期保管後における塗装金属板の加工性の低下を抑制できる。上記観点からは、アクリル樹脂のTgは20℃以下であることがより好ましく、10℃以下であることがより好ましい。アクリル樹脂のTgは、モノマー組成からFOXの式で計算した値、または示差熱分析(DTA)によって測定された値とすることができる。
また、上記アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、50,000以上200,000以下であることが好ましく、70,000以上150,000以下であることがより好ましい。
また、上記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルと、アクリル酸エチルと、の共重合体であることが好ましい。上記共重合体は、メタクリル酸メチルにより適度な硬度を付与され、アクリル酸エチルにより適度に軟化される。また、上記共重合体は、メタクリル酸メチルおよびアクリル酸エチルによりフッ素樹脂との相溶性が高められる。
1−2−3.顔料粒子
上記塗膜は、上記基材樹脂中に分散している顔料粒子を含有する。
上記顔料粒子は、着色顔料粒子でもよいし、光沢調整剤粒子でもよいし、体質顔料粒子でもよい。上記顔料粒子は、一種でもそれ以上でもよい。
上記着色顔料粒子は、塗料用の着色顔料として一般に入手できる有機系着色顔料および無機系着色顔料の粒子のいずれであってもよい。着色顔料粒子は、非透明であり、塗膜に色調を与えて着色塗膜とする。
上記無機系着色顔料の例には、酸化チタン、酸化クロム、カーボンブラック、鉄黒、酸化鉄イエロー、チタンイエロー、ベンガラ、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、群青、コバルトグリーン、およびモリブデン赤などが含まれる。
上記有機系着色顔料の例には、キナクリドンレッド、リソールレッドB、ブリリアントスカーレットG、ピグメントスカーレット3B、ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、レーキレッドD、パーマネントレッド4R、ボルドー10B、ファストイエローG、ファストイエロー10G、パラレッド、ウォッチングレッド、ベンジジンイエロー、ベンジジンオレンジ、ボンマルーンL、ボンマルーンM、ブリリアントファストスカーレット、バーミリオンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ファストスカイブルー、およびアニリンブラックなどが含まれる。
上記着色顔料粒子は、金属成分を含む複合酸化物焼成顔料の粒子であってもよい。上記焼成顔料の例には、CoAl、CoCrAl、CoCrZnMgAl、CoNiZnTi、CoCrZnTi、NiSbTi、CrSbTi、FeCrZnNi、MnSbTi、FeCr、FeCrNi、FeNi、FeCrNiMn、FeZn、CoCr、MnCo、およびSnZnTiなどが含まれる。
また、上記着色顔料粒子は、メタリック顔料の粒子であってもよい。上記メタリック顔料粒子の例には、Alフレーク、樹脂被覆Alフレーク、金属酸化物被覆Alフレーク、Niフレーク、Cuフレーク、およびステンレス鋼フレークなどが含まれる。
また、上記着色顔料粒子は、パール顔料の粒子であってもよい。上記パール顔料粒子の例には、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、および酸化チタン−酸化鉄被覆雲母などが含まれる。
上記着色顔料粒子の個数平均粒径は、本実施の形態の効果が得られる範囲において適宜に決めることができるが、通常は3μm以下であり、0.01μm以上1.5μm以下であることが好ましい。着色顔料粒子の粒径がより小さいと、塗膜における着色顔料粒子の含有量をより多くすることができる。このような観点からは、着色顔料粒子の個数平均粒径は、2.0μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であることがより好ましい。たとえば、上記個数平均粒径が2.0μm以下であれば、通常、塗膜に着色顔料粒子を5体積%まで含有させることが可能となり、上記個数平均粒径が0.5μm以下であれば、塗膜に着色顔料粒子を20体積%まで含有させることが可能となる。
上記光沢調整剤粒子は、塗膜に所望の光沢を付与する目的、または、塗膜の上面に凹凸を形成する目的、のために用いることができる。上記光沢調整剤粒子は、一種でもそれ以上でもよい。上記光沢調整剤粒子の材料の例には、シリカおよび炭酸カルシウムなどを含む無機材料、ならびに、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾクアナミン樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、およびフッ素樹脂などの樹脂材料などが含まれる。塗膜に含有される上記光沢調整剤粒子の個数平均粒径は、3μm以下であることが好ましい。市販の光沢調整剤粒子の平均粒径は、通常、3μm超であるので、市販の光沢調整剤粒子を用いる場合には、分級によって粒径3μm以下の粒子を分取して用いること、または、含有量を1体積%以下とすること、が好ましい。
上記塗膜における上記光沢調整剤粒子の含有量は、例えば、上記光沢調整剤粒子の粒径によって異なるが、光沢調整剤粒子を塗膜中に配合することによる所期の意匠性の発現の観点から、0.2体積%以上1.0体積%以下であることが好ましい。
あるいは、塗膜における光沢の調整の観点から、塗膜中の光沢調整剤粒子の粒径は大きい方(たとえば、個数平均粒径が3μm超)であることが好ましい。このような大きい粒径の光沢調整剤粒子を用いるとき、その含有量は、0.2体積%以上であることが好ましい。なお、上記含有量は、上述したように、保管後の加工性の観点から1.0体積%以下であることが好ましい。
上記体質顔料粒子は、塗膜の硬度の調整や塗料のコストダウン(カサ増し効果)などの観点から、塗膜に含有される顔料であり、一般に、塗膜の色調には影響しない。体質顔料粒子は、通常、フッ素樹脂に比べて安価であることから、本実施の形態の効果が得られる範囲において、塗膜は体質顔料粒子を含有することが好ましい。また、体質顔料粒子は、その可視光の透過率が高いことが好ましい。体質顔料粒子は、一種でもそれ以上でもよい。体質顔料粒子の例には、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカおよび炭酸カルシウムなどの粒子が含まれる。たとえば、上記体質顔料粒子の個数平均粒径は、0.01μm以上1μm以下であることが好ましい。また、塗膜における体質顔料粒子の含有量は、0.1体積%以上10体積%以下であることが好ましい。
1−3.その他の層
上記塗装金属板は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記塗膜以外の他の層をさらに有していてもよい。当該他の層の例には、化成処理層、下塗り層および中塗り層が含まれる。上記塗装金属板は、金属板と、化成処理層と、下塗り層と、前記塗膜と、がこの順に積層されていることが好ましく、金属板と、化成処理層と、下塗り層と、中塗り層と、前記塗膜と、がこの順に積層されていることがより好ましい。
1−3−1.化成処理層
上記化成処理層は、塗装金属板の密着性および耐食性を向上させる目的で、上記金属板上に直接、すなわち金属板と塗膜との間に配置される。化成処理層は、金属板の表面に接して形成された層であり、塗装前処理によって金属板の表面に付着した組成物で構成される。化成処理層の例には、非クロメート系皮膜およびクロメート系皮膜が含まれる。いずれも、防錆処理による皮膜である。
上記非クロメート系皮膜は、耐食性を高める観点および塗装金属板の製造および使用における環境への負荷を軽減する観点から好ましく、上記クロメート系皮膜は、耐食性を高める観点から好ましい。
上記非クロメート系皮膜の例には、Ti−Mo複合皮膜、フルオロアシッド系皮膜、リン酸塩皮膜、樹脂系皮膜、樹脂およびシランカップリング剤系皮膜、シリカ系皮膜、シリカおよびシランカップリング剤系皮膜、ジルコニウム系皮膜、ならびに、ジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜などが含まれる。
上記非クロメート系皮膜の付着量は、その種類に応じて適宜に決めることができる。たとえば、上記Ti−Mo複合皮膜の付着量は、全TiおよびMo換算で10mg/m以上500mg/m以下であることが好ましく、上記フルオロアシッド系皮膜の付着量は、フッ素換算または総金属元素換算で3mg/m以上100mg/m以下であることが好ましく、上記リン酸塩皮膜の付着量は、リン元素換算で0.1mg/m以上5g/m以下であることが好ましく、上記樹脂系皮膜の付着量は、樹脂換算で1mg/m以上500mg/m以下であることが好ましく、上記樹脂およびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上50mg/m以下であることが好ましく、上記シリカ系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上200mg/m以下であることが好ましく、上記シリカおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1mg/m以上200mg/m以下であることが好ましく、上記ジルコニウム系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1mg/m以上100mg/m以下であることが好ましく、上記ジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1mg/m以上100mg/m以下であることが好ましい。
上記クロメート系皮膜の例には、塗布型クロメート処理皮膜、およびリン酸−クロム酸系処理クロメート防錆処理皮膜などが含まれる。これらのクロメート系皮膜の付着量は、いずれも、クロム元素換算で20g/m以上80g/m以下であることが好ましい。
1−3−2.下塗り層
上記下塗り層は、塗装金属板における塗膜の密着性および耐食性を高める観点から、上記金属板と前記塗膜の間に配置される。上記下塗り層は、金属板の表面、あるいは上記化成処理層が作製されている場合は、当該化成処理層の表面、に形成される。
上記下塗り層は、樹脂で構成される。当該樹脂の例には、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂および塩化ビニル樹脂などが含まれる。
上記下塗り層は、防錆顔料粒子、着色顔料粒子、メタリック顔料粒子、パール顔料粒子、体質顔料粒子、および光沢調整剤粒子などの添加剤をさらに含有していてもよい。上記防錆顔料粒子の例には、変性シリカ、バナジン酸塩、リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、およびポリリン酸アルミニウムなどを含む非クロム系の防錆顔料の粒子、ならびに、クロム酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛、クロム酸バリウム、クロム酸カルシウムなどを含むクロム系防錆顔料の粒子などが含まれる。
上記着色顔料粒子の例には、酸化チタン、酸化クロム、カーボンブラック、鉄黒、酸化鉄イエロー、チタンイエロー、ベンガラ、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、群青、コバルトグリーン、モリブデン赤、キナクリドンレッド、リソールレッドB、ブリリアントスカーレットG、ピグメントスカーレット3B、ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、レーキレッドD、パーマネントレッド4R、ボルドー10B、ファストイエローG、ファストイエロー10G、パラレッド、ウォッチングレッド、ベンジジンイエロー、ベンジジンオレンジ、ボンマルーンL、ボンマルーンM、ブリリアントファストスカーレット、バーミリオンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ファストスカイブルー、アニリンブラック、CoAl、CoCrAl、CoCrZnMgAl、CoNiZnTi、CoCrZnTi、NiSbTi、CrSbTi、FeCrZnNi、MnSbTi、FeCr、FeCrNi、FeNi、FeCrNiMn、FeZn、CoCr、MnCo、およびSnZnTiなどの粒子が含まれる。
上記メタリック顔料粒子の例には、Alフレーク、樹脂被覆Alフレーク、金属酸化物被覆Alフレーク、Niフレーク、Cuフレーク、およびステンレス鋼フレークなどが含まれる。上記パール顔料粒子の例には、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、および酸化チタン−酸化鉄被覆雲母などが含まれる。上記体質顔料粒子の例には、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカおよび炭酸カルシウムなどの粒子が含まれる。上記光沢調整剤粒子の例には、シリカおよび炭酸カルシウムなどの無機材料、ならびに、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾクアナミン樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、およびフッ素樹脂などの樹脂材料などが含まれる。
上記添加剤の下塗り層中における含有量は、本実施の形態における効果が得られる範囲において、適宜に決めることが可能である。たとえば、塗膜にパール顔料を含有させ、塗膜と金属板の間に、明度の低い下塗り層を設けることで、パール顔料独特の色調および光輝感を付与することができる。また、たとえば、下塗り層中に粒径数十μm程度の大粒径顔料粒子を添加することで、下塗り層と塗膜との界面に凹凸を形成させて、塗膜の密着性をさらに高めることができ、また、塗装金属板表面における凹凸の形成または発達により低光沢性をさらに高めることができる。また、たとえば、上記下塗り層における上記防錆顔料の含有量は、10体積%以上70体積%以下であることが好ましい。
1−3−3.中塗り層
上記中塗り層は、塗装金属板における層間の密着性および耐食性を高める観点から、上記下塗り層と上記塗膜との間に配置される。
上記中塗り層も、樹脂で構成される。当該樹脂の例には、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、変性シリコン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂および塩化ビニル樹脂が含まれる。上記中塗り層も、上記下塗り層と同様に、本実施の形態における効果が得られる範囲において、上記添加剤を適宜にさらに含有していてもよい。当該添加剤は、たとえば、塗膜で説明したものと同じものを使用可能である。
なお、上記他の層を配置する場合には、塗膜の厚さは、上記他の層の存在を考慮して決めることが可能である。例えば、塗装金属板が下塗り層および塗膜を有する場合には、塗膜の厚さは、意匠性、耐食性および経時加工性を高める観点から、10μm以上35μm以下であることが好ましい。
1−4.形状
上記塗装金属板は、公知の形状に加工されることができるが、屋根材としての使用を考慮して、表面に水はけ用の線状の凹凸部が形成されていてもよい。また、上記塗装金属板は、重ね葺き用の屋根材としての使用を考慮して、下側の塗装金属板と接触させて上下の金属板の間に空隙を形成するために、下側の屋根材の表面と接触させるための金属板の端面を折り返したフランジ部が形成されていてもよい。あるいは、上記塗装金属板は、馳嵌合ができるように、金属板の端面を折り返したフランジ部が形成されていてもよい。また、上記塗装金属板は、重ね葺き用の屋根材としての使用を考慮して、上側の塗装金属板の端部を接触させて上記上側の塗装金属板を保持するためのエンボス加工部が形成されていてもよい。
これらの形状を有する、重ね葺き施工において、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置され得る屋根材は、重ね葺き施工したときに上下の屋根材が接触する接触部(上記凹凸部、フランジ部、エンボス加工部など)が、強風により屋根材が振動したり、屋根材が温度変化により膨張または収縮したりするときに、下側の金属板の表面とが微細に摺動する。そして、上記接触部や、下側の屋根材の表面(塗膜)には、上記微細な摺動によるフレッチングが生じやすい。
なお、上記塗装金属板は、そのまま屋根材の形状に加工されてもよいが、複数枚(たとえば2枚)の塗装金属板を表基材および裏基材として、芯材としての発泡性の樹脂をこれらの間に挟んで互いに接着させて屋根材としてもよい。上記芯材は、屋根材を軽量化し、かつ屋根材の断熱性を高めることができる。
上記芯材としての発泡性樹脂は、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、およびヌレート樹脂などとすることができる。なお、ウレタン樹脂のように発熱量が多い樹脂を芯材に用いるときは、表基材の厚みを薄くしたり、芯材に無機発泡粒子を含有させたりして、屋根材を不燃性にすることができる。
これに対し、本実施形態に関する屋根材は、塗膜に含まれるフッ素樹脂の結晶化度が1.3以上3.0以下であるため、屋根材同士が摺動したときに塗膜が上記摺動に追随しやすく、屋根材同士の界面の摩擦によるフレッチングが生じにくい。
2.塗装金属板の製造方法
上記塗装金属板は、公知の塗膜の作製方法に基づいて作製することが可能である。たとえば、上記塗装金属板は、上記金属板上に上記塗膜用の塗料(フッ素樹脂塗料)の膜を形成する工程と、当該フッ素樹脂塗料の膜を硬化させて結晶化度に関して上述の特性を有する上記塗膜を作製する工程とを含む方法によって作製することができる。
上記の塗料の調製、その塗布、および当該塗布による膜の硬化、は、いずれも公知の方法に基づいて行うことができる。
上記塗料は、上述した各層の材料を含有する液状の組成物である。上記塗料は、例えば、上述したそれぞれの層の材料を溶剤中に分散することによって調製される。上記溶剤の例には、トルエン、キシレンなどの炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル、セロソルブなどのエーテル、および、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンなどのケトン、が含まれる。
当該塗料は、溶剤の他の添加剤をさらに含有していてもよい。当該添加剤の例には、硬化剤、硬化触媒および親水化剤が含まれる。
上記硬化剤は、塗料の硬化(焼付け)時に、上記基材樹脂同士を架橋させる。硬化剤は、基材樹脂の種類や焼付け条件などに応じて、既知の架橋剤や硬化剤などから適宜に選択することができる。硬化剤の例には、メラミン化合物、イソシアネート化合物およびその両方、が含まれる。メラミン化合物の例には、イミノ基型、メチロールイミノ基型、メチロール基型または完全アルキル基型のメラミン化合物が含まれる。イソシアネート化合物は、芳香族、脂肪族、脂環族のいずれでもよく、例としては、m−キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートおよびこれらのブロック化合物が含まれる。
上記硬化触媒は、上記膜の硬化または上記基材樹脂の架橋を促進させる成分であり、このような触媒作用を有する公知の成分から適宜に選ぶことができる。上記塗料における硬化触媒の含有量は、塗料の十分な貯蔵安定性が得らえる範囲において適宜に決めることができ、例えば、10〜30体積%である。
上記親水化剤は、塗膜の添加剤として好適であり、塗膜の雨筋汚れを防止する観点から、フッ素樹脂塗料に例えば30体積%以下の量で含有され得る。当該親水化剤の例には、テトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物が含まれる。
上記塗料の塗布は、ロールコート、カーテンフローコート、スプレーコート、浸漬コートなどの公知の方法によって行うことができる。上記塗料の塗布量は、上述した各層の所望の厚さに応じて適宜に調整される。なお、直接重なる二つの層のうちの少なくとも上の層の塗料の塗布を、カーテンフローコートやスプレーコートなどの非接触な塗装方法(被塗装物への接触がない、いわゆるウェットオンウェット塗装が可能な塗装方法)で行う場合には、下の塗料の膜の硬化を上の塗料の膜の硬化と一度に同時に行うことが可能であるので、上の層のための塗料を塗布する前に下の塗料の膜を硬化させる工程を省略することが可能である。
たとえば、上述した他の層の上に上記塗膜が直に配置される場合では、他の層用の塗料の膜を形成し、次いでフッ素樹脂塗料の膜を非接触の塗装方法で形成し、次いで、他の層とそれに重なるフッ素樹脂塗料の膜とを(加熱により)硬化させることが可能である。
上記塗料の膜の硬化は、上記塗料を金属板に加熱によって焼き付ける公知の方法によって行うことが可能である。たとえば、フッ素樹脂塗料などの上記塗料が塗布された金属板は、その到達温度が200〜260℃となるように加熱される。
この後、上記加熱によりフッ素樹脂塗料が硬化した塗膜をフッ素樹脂の溶融温度以上の温度(200℃)からフッ素樹脂の分子運動が低下して結晶が成長しにくくなる温度(70℃)まで200℃/秒以下、好ましくは100℃/秒以下、より好ましくは10℃/秒以下、の冷却速度で冷却(徐冷)することで、フッ素樹脂の結晶化度を1.3以上3.0以下にすることが可能である。
あるいは、上記加熱によりフッ素樹脂塗料が硬化した塗膜を常法により冷却した後、膜を加温して、フッ素樹脂を再結晶化させる。このときの加温する温度および加温時間を適切に調整することで、フッ素樹脂の結晶化度を1.3以上3.0以下にすることが可能である。
上記加温する温度は、55℃以上とすることができ、65℃以上であることが好ましく、75℃以上であることがより好ましい。上記加温する温度は、より高いほど加温時間を短縮化できるため好ましい。なお、上記加温する温度の上限は特に限定されないものの、120℃以下とすればよい。
上記加温時間は、加温の温度にもよるものの、3秒以上24時間以下とすることができ、1分以上1時間以下とすることが好ましく、3分以上30分以下とすることがより好ましい。加温時間は、より長いほどフッ素樹脂の結晶化度が高くなる傾向があるため、より短いことが好ましい。
これにより、フッ素樹脂とアクリル樹脂を含む塗膜(上塗り塗膜)を有する塗装金属板を得ることができる。なお、上記塗装金属板は、その後、発泡性樹脂などからなる芯材に貼り付けて、屋根材とすることができる。このとき、発泡させた樹脂を含む芯材に、フッ素樹脂の結晶化度を1.3以上3.0以下に調整した塗装金属板を張り付け、その後に屋根材の形状に加工してもよいし、複数枚の塗装金属板の間に未発泡の樹脂を注入し、上記樹脂を発泡させて屋根材の形状に加工してもよい。なお、上記加温などによるフッ素樹脂の結晶化度の調整をしてない塗装金属板の間に未発泡の樹脂を注入し、上記樹脂の発泡の際に上述した温度に加温してフッ素樹脂の結晶化度を1.3以上3.0以下にしてもよい。
なお、塗装金属板を、屋根材の形状に加工した後に、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗膜を上記塗装金属板の表面に形成し、その後、上述した加温などの方法により、上記フッ素樹脂の結晶化度を1.3以上3.0以下に調整してもよい。
上記塗装金属板の製造方法は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上述した工程以外の他の工程をさらに含んでいてもよい。当該他の工程の例には、化成処理皮膜を形成する化成処理工程、下塗り層を形成する工程、および、中塗り層を形成する工程、が含まれる。
上記化成処理工程は、化成処理皮膜を形成するための水性の化成処理液を、ロールコート法、スピンコート法、スプレー法などの公知の方法で上記金属板の表面に塗布し、塗布後に上記金属板を水洗せずに乾燥させることによって行うことが可能である。当該金属板の乾燥温度および乾燥時間は、生産性の観点から、例えば、金属板の到達温度で60〜150℃、2〜10秒間であることが好ましい。
上記下塗り層を形成する工程は、下塗り層用の塗料(下塗り塗料)の塗布およびそれによる膜の硬化によって行うことができる。当該下塗り塗料は、必要に応じて、上記溶剤および上記添加剤を含んでいてもよい。下塗り塗料は、上述した材料を均一に混合、分散させることによって調製される。下塗り塗料は、例えば、上塗り塗料について上述した公知の方法で、1〜10μm(好ましくは3〜7μm)の乾燥膜厚が得られる塗布量で金属板に塗布される。当該塗料の塗膜は、例えば、金属板の到達温度で180〜260℃の温度で金属板を加熱することにより金属板に焼き付けられ、作製される。
上記中塗り層を形成する工程も、下塗り層を形成する工程と同様に、中塗り層用の塗料(中塗り塗料)の塗布およびそれによる膜の硬化によって行うことができる。当該中塗り塗料も、中塗り層の材料以外に、必要に応じて上記溶剤および上記添加剤を含んでいてもよい。中塗り塗料も、上述した材料を均一に混合、分散させることによって調製される。中塗り塗料は、例えば上記の公知の方法で3〜20μm(好ましくは5〜15μm)となる塗布量で塗布されることが好ましい。当該塗料の層は、例えば、金属板の到達温度で180〜260℃の温度で金属板を加熱することにより金属板に焼き付けられ、作製される。
以下、実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
1.塗装金属板の作製
1−1.基材金属板およびその化成処理
両面付着量が150g/mの溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板を用意した。
上記めっき鋼板をアルカリ脱脂した後、めっき層の表面に、液温20℃の非クロメート防錆処理液を塗布して水洗することなく100℃で乾燥して、Ti換算の付着量が10mg/mの非クロメート化成処理層を形成して、上記めっき鋼板を防錆処理した。
上記非クロメート防錆処理液の組成は、以下の通りである。
ヘキサフルオロチタン酸 55g/L
ヘキサフルオロジルコニウム酸 10g/L
アミノメチル置換ポリビニルフェノール 72g/L
水 残部
1−2.下塗り塗膜の形成
上記防錆処理された基材金属板の表面に、エポキシ樹脂系の下塗り塗料を塗布し、めっき鋼板の到達板温が200℃となるように加熱して、乾燥膜厚が5μmの下塗り塗膜を形成した。
上記下塗り塗料の組成は、以下の通りである。
リン酸塩混合物 15体積%
体質顔料1(硫酸バリウム) 5体積%
体質顔料2(シリカ) 1体積%
クリアー塗料 残部
なお、上記リン酸塩混合物は、リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、およびトリポリリン酸アルミニウムの混合物である。また、上記クリアー塗料は、日本ペイント・インダストリアルコーティングス社製、NSC680である。
1−3.上塗り塗膜の形成
上記下塗り塗膜が形成された基材金属板の表面に、フッ素樹脂塗料を塗布し、めっき鋼板の到達板温が250℃となるように加熱した後、以下のいずれかの方法で冷却して、乾燥膜厚が20μmの上塗り塗膜を形成した。
上記上塗り塗料の組成は、以下の通りである。
カーボンブラック 15体積%
フッ素樹脂クリアー塗料 残部
なお、上記フッ素樹脂クリアー塗料は、DIC株式会社製、ディックフローCであり、この塗料は、ポリフッ化ビニリデンとアクリル樹脂との、質量比で70質量%(ポリフッ化ビニリデン):30質量%(アクリル樹脂)の混合体であった。また、上記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルとアクリル酸エチルとの、質量比で65質量%(メタクリル酸メチル):35質量%(アクリル酸エチル)の共重合体であった。また、上記アクリル樹脂の重量平均分子量およびガラス転移温度をGPCで測定したところ、重量平均分子量は140,000であり、ガラス転移温度は50℃であった。
上記冷却方法は、以下のいずれかである。
冷却1: 放冷(冷却速度は1℃/秒だった)
冷却2: 60℃の水中に浸漬して水冷し、水中から取り出した後にガーゼで水分を拭き取った後、23度の室内で乾燥させた(冷却速度は150℃/秒だった)。
冷却3: 20℃の水中に浸漬して水冷し、水中から取り出した後にガーゼで水分を拭き取った後、23度の室内で乾燥させた(冷却速度は270℃/秒だった)。
1−4.屋根材への加工
以下のいずれかの方法で、上記上塗り塗膜が形成された基材金属板(塗装金属板)を屋根材に加工した。
1−4−1.加温なし(加工方法1)
市販の発泡性樹脂板を接着剤により塗装金属板に接着させ、屋根材とした。なお、これらの屋根材に用いた塗装金属板は、上塗り塗膜の形成後、加温をしなかった。
1−4−2.加温(加工方法2)
塗装金属板を加温して上塗り塗膜に含まれるフッ素樹脂の結晶化度を変化させた。その後に、市販の発泡性樹脂板を接着剤により塗装金属板に接着させ、屋根材とした。
1−4−3.発泡時に加温(加工方法3)
市販の発泡性樹脂材料を2枚の塗装金属板の間に注入し、発泡させた。このとき、発泡させる温度(加温する温度)および時間(加温時間)を変化させて、上塗り塗膜に含まれるフッ素樹脂の結晶化度を変化させた。
2.評価
2−1.フッ素樹脂の結晶化度
塗装金属板が有する上塗り塗膜を広角X線回折で測定し、非晶質ハロー(2θ=18°)の強度Iaに対するα型結晶(2θ=18.4°)の強度Icαの比をα型結晶の結晶化度(Icα/Ia)とし、上記非晶質ハロー(2θ=18°)の強度Iaに対するβ型結晶(2θ=20.5°)の強度Icβの比をβ型結晶の結晶化度(Icβ/Ia)とした。そして、上記α型結晶の結晶化度とβ型結晶の結晶化度との和を、当該上塗り塗膜が有するフッ素樹脂の結晶化度とした。
広角X線回折の測定条件は、以下の通りとした。
X線発生装置: Rigaku UltimaIII
出力: 40kV,40mA
モノクロメータ: グラファイト
線源: CuKα(0.154184nm)
走査範囲: 10°≦2θ≦30°
走査方法: θ−2θ
走査速度: 0.5°/min
2−2.耐フレッチング性
塗装金属板の端部にフランジ部を形成し、2枚の塗装金属板を、一方の塗装金属板のフランジ部が他方の塗装金属板の表面に接するように、重ね合わせて配置した。この状態で、上記2枚の塗装金属板を振動試験器に設置して、上記接しているフランジ部と表面とが摺れる方向に、振幅1mm、振動サイクル60Hzで48時間振動させた。
その後、上記他方の塗装金属板の上記フランジ部と接していた表面を目視で観察して、以下の基準で耐フレッチング性を評価した。
◎ 異常はなかった
○ 軽微なこすれ跡が見られたが、問題ない程度だった
× 塗膜にくぼみ跡または傷付きが認められた
表1〜表3に、加温の有無ならびにその際の温度および加温時間、ならびに冷却方法(冷却速度)を変化させて塗装金属板を作製したときの、結晶化度および耐フレッチング性の評価結果を示す。なお、表1には、加工方法1により加工した屋根材を、表2には、加工方法2により加工した屋根材を、表3には、加工方法3により加工した屋根材を、それぞれ示す。
Figure 2020165186
Figure 2020165186
Figure 2020165186
表1〜表3から明らかなように、結晶化度は1.3以上3.0以下であるフッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗膜を有する屋根材(塗装金属板)は、耐フレッチング性に優れていた。
これに対し、結晶化度が1.3未満であったり、3.0より大きかったりする屋根材(塗装金属板)は、摺動による摩耗がより生じやすかった。
本発明の屋根材は、重ね葺き施工において、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置されるときに特有のフレッチングを生じにくくする。そのため、上記屋根材は、より長期の使用が可能である。

Claims (5)

  1. 金属板と、
    前記金属板の表面に形成された塗膜と、を有する塗装金属板からなり、
    重ね葺き施工において、重ねられた他方の屋根材との間に隙間が形成されるように配置され得る屋根材であって、
    前記塗膜は、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含み、
    前記フッ素樹脂の結晶化度は1.3以上3.0以下である、
    屋根材。
  2. 金属板の表面に、フッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗液の膜を形成する工程と、
    前記膜を加熱により硬化させる工程と、
    前記加熱により硬化した膜を冷却する工程と、
    を含む方法によりフッ素樹脂およびアクリル樹脂を含む塗膜を形成する工程を有する、屋根材の製造方法であって、
    上記塗膜に含まれるフッ素樹脂の結晶化度は、1.3以上3.0以下に調整される、
    屋根材の製造方法。
  3. 前記冷却する工程において、前記硬化した膜を、200℃/秒以下の冷却速度で冷却させる、請求項2に記載の屋根材の製造方法。
  4. 前記冷却する工程の後、前記硬化した膜を55℃以上に加温する工程を含む、請求項2または3に記載の屋根材の製造方法。
  5. 前記冷却する工程の後、前記塗膜が形成された金属板を発泡性の樹脂と接触させ、かつ前記接触している樹脂を発泡させる工程を有し、
    前記樹脂の発泡は、55℃以上で行われる、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の屋根材の製造方法。
JP2019066349A 2019-03-29 2019-03-29 屋根材およびその製造方法 Pending JP2020165186A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066349A JP2020165186A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 屋根材およびその製造方法
PCT/JP2019/046113 WO2020202635A1 (ja) 2019-03-29 2019-11-26 屋根材およびその製造方法
TW108146290A TW202035140A (zh) 2019-03-29 2019-12-17 屋頂材料及其製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019066349A JP2020165186A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 屋根材およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020165186A true JP2020165186A (ja) 2020-10-08

Family

ID=72667838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019066349A Pending JP2020165186A (ja) 2019-03-29 2019-03-29 屋根材およびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2020165186A (ja)
TW (1) TW202035140A (ja)
WO (1) WO2020202635A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63268636A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 Nisshin Steel Co Ltd 滑雪性に優れた塗覆装金属板
JPH01290867A (ja) * 1988-05-18 1989-11-22 Ig Tech Res Inc 金属板
JPH0474184B2 (ja) * 1984-11-09 1992-11-25
JP2001198522A (ja) * 2000-01-20 2001-07-24 Nisshin Steel Co Ltd 耐摩耗性に優れた透明フッ素樹脂塗装ステンレス鋼板
JP2016186212A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日新製鋼株式会社 金属屋根材、それを用いた屋根葺き構造及び屋根葺き方法並びに金属屋根材製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0474184B2 (ja) * 1984-11-09 1992-11-25
JPS63268636A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 Nisshin Steel Co Ltd 滑雪性に優れた塗覆装金属板
JPH01290867A (ja) * 1988-05-18 1989-11-22 Ig Tech Res Inc 金属板
JP2001198522A (ja) * 2000-01-20 2001-07-24 Nisshin Steel Co Ltd 耐摩耗性に優れた透明フッ素樹脂塗装ステンレス鋼板
JP2016186212A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 日新製鋼株式会社 金属屋根材、それを用いた屋根葺き構造及び屋根葺き方法並びに金属屋根材製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW202035140A (zh) 2020-10-01
WO2020202635A1 (ja) 2020-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010114135A1 (ja) プレコート金属板及びその製造方法
JP2755387B2 (ja) プレコート鋼板用溶融亜鉛アルミニウム合金めっき鋼板の製造方法およびプレコート鋼板
TWI658107B (zh) 外裝建材用的塗裝金屬板、其製造方法以及外裝建材
WO2007013232A1 (ja) プレコート金属板及びその製造方法
JP7102766B2 (ja) 塗装金属板
KR101788235B1 (ko) 착색 도장 금속판 및 외장 건재
JP2020165186A (ja) 屋根材およびその製造方法
JP2020142373A (ja) 塗装金属板およびその製造方法
JP2019105098A (ja) 壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材
TWI633998B (zh) Method for manufacturing coated metal sheets and exterior building materials
TWI658923B (zh) 外裝建材用的塗裝金屬板、其製造方法以及外裝建材
JP6816608B2 (ja) 塗装金属板
JP3793522B2 (ja) 鮮映性の優れた高耐食性塗装鋼板
JP4002534B2 (ja) 塗膜密着性と鮮映性に優れ環境負荷の小さい高耐食性塗装鋼板
JP4050978B2 (ja) 鮮映性の優れた高耐食性塗装鋼板
JP7192609B2 (ja) 塗装金属板
JP6848600B2 (ja) 塗装金属板の製造方法
JP7295420B2 (ja) 塗装金属板
JP4266524B2 (ja) 塗装鋼板およびその製造方法
JP3757744B2 (ja) 意匠性と耐磨耗性とに優れた塗装金属板
JP6880922B2 (ja) 塗装金属板
JP2006175810A (ja) 加工性と耐汚染性に優れた塗装金属板及びその製造方法
JP2004292942A (ja) 鮮映性に優れ環境負荷の小さい高耐食性塗装鋼板
JP2023019125A (ja) フッ素樹脂塗装鋼板
JP2023006532A (ja) 塗装金属板

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190617

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191030

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200901

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231017